JP2021142694A - 螺旋管用帯状部材及び螺旋管 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば特許文献1の帯状部材においては、幅方向の両側部に凹凸嵌合部が設けられ、中間部にはベローズ状の伸縮部が設けられている。該帯状部材が螺旋状に巻回され、幅方向の一側部の凹凸嵌合部と他側部の凹凸嵌合部の互いに一周ずれた部分どうしが嵌め合わされることによって、螺旋管状の更生管が構成される。地震などによる外力が更生管に作用したときは伸縮部が伸縮変形されることで、地震などのエネルギーを吸収できる。
本発明は、かかる事情に鑑み、所定未満の比較的小さい力では伸縮部が変形されず、地震などの大きな外力が加えられたとき伸縮部の変形が確実に許容され、かつ伸縮部が引き裂かれるのを防止できる螺旋管用帯状部材を提供することを目的とする。
前記第1端側部に設けられ、前記幅方向へ伸縮可能な伸縮部と、
前記第1端側部における前記伸縮部より幅方向の端部側に設けられた第1嵌合部と、
前記第1端側部における前記伸縮部を挟んで前記第1嵌合部とは反対側又は前記伸縮部内に設けられた第1伸縮止め部と、
前記第2端側部における前記伸縮部と重なる部分より前記帯状部材の幅方向の中央部側に設けられ、前記第1嵌合部と嵌合可能な第2嵌合部と、
前記第2嵌合部から幅方向の端部側に離れて前記第2端側部に設けられ、前記第1伸縮止め部と係合解除可能に係合して前記伸縮部の伸縮を止める第2伸縮止め部と、
を備え、前記第1、第2伸縮止め部どうしの前記幅方向の係合の強度が、前記第1、第2嵌合部どうしの前記幅方向の嵌合の強度より小さく、
前記第1、第2伸縮止め部どうしの前記厚み方向の係合の強度が、前記第1、第2嵌合部どうしの前記厚み方向の嵌合の強度より小さく、前記第1、第2伸縮止め部どうしの前記幅方向の係合の強度より小さいことを特徴とする。
係合の強度とは、互いに係合された第1、第2伸縮止め部どうしを分離しようとする力が一定方向に加えられた場合に、係合が維持される最大外力を言う。
帯状部材の幅方向は、螺旋管の管軸方向に沿う。厳密には管軸方向に対してリード角だけ傾いた方向へ向けられる。
帯状部材の厚み方向は、螺旋管の管径方向に沿う。
当該帯状部材によって製管された螺旋管においては、管軸方向(幅方向)の所定の大きさ未満の力(例えば曲がり部や段差などの非ストレート部における螺旋ピッチの変化によって生じる管軸方向に沿う引っ張り力や圧縮力)によっては、第1、第2嵌合部どうしの嵌合状態が維持されることはもちろんのこと、第1、第2伸縮止め部の係合状態も維持される。互いに嵌合ないしは係合された第1、第2嵌合部及び第1、第2伸縮止め部の間に伸縮部が挟まれることによって、伸縮部が伸縮されるのを抑制又は防止できる。
地震などで所定以上の大きな外力が螺旋管に加えられたときは、第1、第2嵌合部どうしの嵌合状態は維持される一方、第1、第2伸縮止め部どうしの係合状態は解除され得る。このとき、地震などのエネルギーが吸収されるために、伸縮部の負担を軽減でき、伸縮部が引き裂かれるのを防止できる。第1、第2伸縮止め部どうしの係合解除によって、伸縮部が伸縮可能となり、地震などのエネルギーをさらに吸収できる。これによって、第1、第2嵌合部どうしの嵌合を確実に維持できる。
これによって、例えば曲がり部や段差などの非ストレート部において、地震時ではない通常時に螺旋管に作用するような比較的小さい管軸方向の力によっては、第1、第2伸縮止め部どうしが外れないようにできる。一方、地震などで所定以上の大きな外力が加えられると、第1、第2伸縮止め部どうしが簡単に外れて、伸縮部が伸縮可能となる。
これによって、第1、第2伸縮止め部どうしが、厚み方向の相対変位を許容しながら幅方向に規制されるように係合可能となる。
第2伸縮止め部が、前記第1係合凸条に前記第1嵌合部とは反対側から突き当たる第2係合凸条を有していることが好ましい。
これによって、第1、第2伸縮止め部どうしが、幅方向に規制されながら、容易に係合解除されるようにできる。
前記第1、第2伸縮止め部における少なくとも一方が係合凹溝を有し、少なくとも他方が前記係合凹溝に嵌る係合凸条を有し、前記係合凹溝が前記嵌合凹溝より浅いか又は前記係合凸条が前記嵌合凸条より低いことが好ましい。
これによって、第1、第2伸縮止め部どうしの係合強度を第1、第2嵌合部どうしの嵌合強度より低くできる。
前記第1、第2伸縮止め部における少なくとも一方が係合凹溝を有し、少なくとも他方が前記係合凹溝に嵌る係合凸条を有し、前記係合凹溝及び前記係合凸条の数が、前記嵌合凹溝及び嵌合凸条の数より少ないことが好ましい。
これによって、第1、第2伸縮止め部どうしの係合強度を第1、第2嵌合部どうしの嵌合強度より低くできる。
これによって、第1、第2伸縮止め部どうしが、幅方向に規制されながら、容易に係合解除されるようにできる。
これによって、第1伸縮止め部及び第2伸縮止め部の少なくとも一方が、外力によって弾性変形されることで容易に係合解除され得る。第1、第2嵌合部どうしは強固に嵌合可能である。
前記第1端側部には前記幅広帯板部より幅狭の平帯状の幅狭帯板部が設けられており、
前記幅狭帯板部と前記幅広帯板部との間には、前記幅広帯板部における前記第1端側部に重ねられる部分の厚み分の高さの段差が形成されていることが好ましい。
これによって、前記段差を第2端側部が埋めることで、螺旋管の内周を平滑にできる。
当該螺旋管によれば、嵌合機構と伸縮止め機構とによって伸縮部を挟むことによって、所定未満の小さい力で伸縮部が伸縮されるのを防止できる。地震などで所定以上の大きな外力が加えられたとき、第1、第2伸縮止め部どうしの係合が解除され、伸縮部の伸縮が許容されることで、地震などのエネルギーを吸収できる。
<第1実施形態(図1〜図3)>
図2(a)に示すように、老朽化した下水道管等の既設管1の内面に更生管2がライニングされることで、既設管1が更生されている。既設管1としては、下水道管の他、上水道管、農業用水管、水力発電導水管、ガス管、トンネルなどが挙げられる。
図2(b)に示すように、更生管2は、帯状部材3(プロファイル)を螺旋状に巻回して製管してなる螺旋管である。
帯本体10は、幅狭の平帯状の帯板部11と幅広の平帯状の帯板部12を含む。幅狭帯板部11は、帯状部材3の幅方向の第1端側部3a(図1において左側部)に配置されている。幅広帯板部12は、幅狭帯板部11より幅広に形成され、帯状部材3の幅方向の中央部3cから第2端側部3b(図1において右側部)にわたっている。
帯本体10(11,12)は、幅広帯板部12における第1端側部3a寄りの厚肉部分12dを除き、一定の厚みになっている。
帯板部11,12のうち少なくとも幅広帯板部12の表側面12aは平滑面になっている。
第1端側部3aにおける伸縮部17より幅方向の端部側(図1において左側)に、第1嵌合部13が設けられている。好ましくは、第1端側部3aの幅方向の端部(図1において左端部)に、第1嵌合部13が配置されている。第1嵌合部13と伸縮部17との間に幅狭帯板部11が介在されている。
嵌合凹溝13bは、表側(図1において下側)へ開口されるとともに裏側(図1において上側)へ凹んでいる。
嵌合凸条13aと嵌合凹溝13bとが幅方向(図1の左右)に交互に並んでいる。
係合凸条15aの高さは、嵌合凸条13a,14aの高さより低い。
係合凹溝15bの深さは、嵌合凹溝13b,14bの深さより浅い。
伸縮部17は、裏側(図1において上側)へ膨出するU字状(ベローズ状)の断面に形成され、幅方向(図1において左右)へ伸縮可能である(図3(d))。伸縮部17の一端部(図1において左端部)が、幅狭帯板部11と連なっている。伸縮部17の他端部(図1において右端部)は、第1伸縮止め部15の係合凸条15aと幅方向(図1の左右)の同一位置に配置されている。
U字状断面の伸縮部17の内部空間17cは、帯状部材3の表側に開口されている。
図3(b)に示すように、帯状部材3を巻回してなる更生管2(螺旋管)においては、伸縮部17の内部空間17cが、第2端側部3bにおける幅広帯板部12によって塞がれている。
第2嵌合部14は、第2端側部3bにおける伸縮部17と重なる部分3dより帯中央部3c側に配置されている。第2嵌合部14は、例えば3条(複数)の嵌合凸条14aと、2条(複数)の嵌合凹溝14bを有し、第1嵌合部13と相補関係をなす凸凹状の断面形状に形成されている。嵌合凸条14aは、幅広帯板部12から裏側(図1において上側)へ突出されている。少なくとも一部の嵌合凸条14aには、係止爪部14fが形成されている。
嵌合凸条14aと嵌合凹溝14bとが幅方向(図1の左右)に交互に並んでいる。
係合凹溝16bの深さは、嵌合凹溝13b,14bの深さより浅い。
係合凸条16aの高さは、嵌合凸条13a,14aの高さより低い。
なお、帯状部材3の幅方向は、更生管2の管軸方向に沿っている。厳密には、幅方向は、管軸方向に対してリード角だけ傾けられている。
帯状部材2の厚み方向は、螺旋管2の管径方向に沿っている。
これによって、第1、第2伸縮止め部15,16どうしが、管径方向(厚み方向)の相対変位を許容しながら管軸方向(幅方向)に規制されるように、係合解除可能に係合されている。
伸縮止め部15,16どうしの管径方向(厚み方向)の係合強度は、殆ど無く、嵌合部13,14どうしの管径方向(厚み方向)の嵌合強度より遥かに小さく、更に伸縮止め部15,16どうしの管軸方向(幅方向)の係合強度より十分に小さい。
前記管軸方向(幅方向)の力は地震時に生じる力と比べると十分に小さく、所定の大きさ未満である。したがって、嵌合部13,14が十分な抗力を発現し嵌合を維持するだけでなく、伸縮止め部15,16についても係合状態を維持し得る。これによって、伸縮部17の伸縮を阻止できる。
なお、曲率が大きい急カーブ部などでは、伸縮止め機構2bの係合が解除されるようにしてもよい(図3(c)参照)。
更に、図3(d)に示すように、伸縮部17が伸縮変形されることによって、地震などのエネルギーをさらに吸収できる。これによって、嵌合機構2aの嵌合状態を確実に維持できる。したがって、下水などに対する流通性能を保持できる。
<第2実施形態(図4)>
図4(a)に示すように、第2実施形態の帯状部材3Bにおいては、断面U字状(ベローズ状)の伸縮部17を挟んで両側に幅狭帯板部11a,11bが設けられている。伸縮部17より帯中央部3c側の幅狭帯板部11bに、第1伸縮止め部15が設けられている。第1伸縮止め部15は、幅狭帯板部11bから裏側(同図において上側)へ向かって円弧状に隆起されている。第1伸縮止め部15には1つの係合凹溝15bが形成されている。係合凹溝15bは、幅狭帯板部11bの表側面(図4において下面)から裏側(同図において上側)へ向かって凹んでいる。該係合凹溝15bの断面形状は、概略二等辺三角形状(非鈍角の三角形状)に形成されている。
係合凹溝15bの深さは、嵌合凹溝13b,14bより浅い。
第1伸縮止め部15における係合凹溝15bの数は、第1嵌合部13の嵌合凹溝13bの数より少なく、かつ第2嵌合部14の嵌合凹溝14bの数より少ない。
係合凸条16aの高さは、嵌合凸条13a,14aより低い。
第2伸縮止め部16における係合凸条16aの数(1つ)は、第1嵌合部13の嵌合凸条13aの数より少なく、かつ第2嵌合部14の嵌合凸条14aの数より少ない。
非ストレート部1aなどにおける所定の大きさ未満の力によっては、伸縮止め部15,16どうしが外れることがなく、伸縮止め機構2bの係合状態が維持される。これによって、伸縮部17の伸縮が防止される。
図4(c)に示すように、地震などで所定以上の大きな外力が更生管2Bに加えられたときは、伸縮止め機構2bの係合が解除され、伸縮部17の伸縮が許容される。
図5(a)に示すように、第3実施形態の帯状部材3Cにおいては、係合凹溝15c及び係合凸条16cの断面形状が、前記第2実施形態の帯状部材3Bと異なっている。帯状部材3Cの係合凹溝15cは、幅狭帯板部11bの表側面(図5(a)において下面)への溝開口から裏側(同図において上側)の溝底部の近くまで、一定の溝幅のストレート溝になっている。溝底部は、円弧状に形成されている。
係合凹溝15cの深さは、嵌合凹溝13b,14bの深さと略同じであるが、嵌合凹溝13b,14bより浅くてもよい。
係合凸条16aの高さは、嵌合凸条13a,14aの高さと略同じであるが、嵌合凸条13a,14aより低くてもよい。
非ストレート部1aなどにおける所定の大きさ未満の力によっては、伸縮止め部15,16どうしが外れることがなく、伸縮止め機構2bの係合状態が維持され、伸縮部17の伸縮が防止される。
図5(c)に示すように、地震などで所定以上の大きな外力が更生管2Cに加えられたときは、伸縮止め機構2bの係合が解除され、伸縮部17の伸縮が許容される。このとき、係合凸条16cが傾斜される等の変形を来たしてもよい。
図6(a)に示すように、第4実施形態の帯状部材3Dにおいては、伸縮部17と幅広帯板部12との間に幅狭帯板部11bが設けられ、該幅狭帯板部11bに第1伸縮止め部15が設けられている。第1伸縮止め部15は、1つの係合凹溝15e(凹溝)を有している。第1伸縮止め部15における係合凹溝15eの数は、第1嵌合部13の嵌合凹溝13bの数より少なく、かつ第2嵌合部14の嵌合凹溝14bの数より少ない。
係合凸条16eの断面形状は、嵌合凸条13a,14aの断面形状と似ている。係合凸条16eの断面積は、各嵌合凸条13a,14aの断面積より小さい。係合凸条16eの突出高さは、嵌合凸条13a,14aより低い。係合凸条16eの一側面には係止爪部16fが形成されている。係止爪部16fの断面積及び突出量は、係止爪部13f,14fより小さい。
図6(c)に示すように、地震などにより所定以上の大きな外力が加えられたときは、係合凸条16eが係合凹溝15eから外れて、伸縮止め機構2bの係合が解除され、伸縮部17の伸縮変形されることによって、地震エネルギーが吸収される。
図7(a)に示すように、第5実施形態の帯状部材3Eにおいては、係合凹溝15e及び係合凸条16eの大きさが、第4実施形態の帯状部材3Dと異なっている。帯状部材3Eにおいては、第1伸縮止め部15の係合凹溝15eの大きさ(断面積及び深さ)が、各嵌合凹溝13b,14bの大きさと同程度である。かつ係合凹溝15eの断面形状は、嵌合凹溝13b,14bの断面形状と似ている。第1伸縮止め部15における凹溝15eの数は、1つであり、嵌合凹溝13b,14bの数より少ない。
第5実施形態においても、所定の大きさ未満の力によっては、伸縮止め部15,16どうしが外れることがなく、伸縮止め機構2bの係合状態が維持されることで、伸縮部17の伸縮が防止される。
図7(c)に示すように、地震などにより所定以上の大きな外力が加えられたときは、係合凸条16eが係合凹溝15eから外れて、伸縮止め機構2bの係合が解除され、伸縮部17が伸縮変形されることによって、地震エネルギーが吸収される。
なお、第5実施形態(図7)以外の実施形態においても、非ストレート部1cなどにおける製管時には、第2嵌合部14と第2伸縮止め部16との間の幅広帯板部12を切断してもよい。
図8(a)に示すように、第6実施形態の帯状部材3Fにおいては、伸縮部17が2つ(複数)の伸縮可能部分17d,17eを含む。各伸縮可能部分17d,17eは、裏側(図8(a)において上側)へ膨出するU字状の断面に形成されている。2つの伸縮可能部分17d,17eが幅方向に並べられて連ねられている。
幅広帯板部12の端部は、伸縮可能部分17eと帯中央部3cとが交差するコーナー部3eに突き当てられている。これによって、中央側伸縮可能部分17eの縮み変形が阻止されている。中央側伸縮可能部分17eの伸び変形は許容されている。
図9(a)に示すように、第7実施形態の帯状部材3Gにおいては、中央側幅狭帯板部11bの表側面(図9(a)において下面)の少なくとも一部に、第1伸縮止め部として、第1の凹凸面21(粗面)が形成されている。第1凹凸面21には、多数の小凸条21a(小凸部)と、多数の小凹溝21b(小凹部)とが幅方向に交互に並んで形成されている。
図9(c)に示すように、地震などによって所定以上の大きな外力が螺旋管に作用したときは、凹凸面21,22どうしの摩擦による係合状態が解除され、伸縮部17が伸縮変形可能となり、地震エネルギーを吸収できる。
図10(a)に示すように、第8実施形態の帯状部材3Hにおいては、伸縮止め部15,16の少なくとも一方の材質が嵌合部13,14より軟質になっている。
詳しくは、幅広帯板部12の幅方向の端部における第2伸縮止め部16及びその周辺部分を除き、ポリ塩化ビニルなどの硬質樹脂によって構成されている。したがって、嵌合部13,14及び第1伸縮止め部15は前記硬質樹脂によって構成されている。
第2伸縮止め部16及びその周辺部分は、軟質樹脂又はゴム又はエラストマーによって構成され、軟質部分12gを構成している。
帯状部材3Hは、共押出成形などによって形成される。
なお、図10においては、帯状部材3Hの断面形状が第1実施形態(図1)と同じになっているが、他の実施形態の帯状部材の断面形状と同じであってもよい。帯状部材3Hが独自の断面形状を有していてもよい。
図11に示すように、第9実施形態においては、螺旋管2の第1、第2嵌合部13,14どうしの間に接着剤30が介在されている。接着剤30によって、嵌合部13,14どうしが接着されている。接着剤30は、製管の際に嵌合凹溝13b又は嵌合凹溝14bに充填しておくとよい。
これによって、嵌合部13,14の接合強度(嵌合強度)が高められ、地震などで所定以上の大きな外力が加えられても、嵌合部13,14どうしの嵌合が解除されるのを確実に防止できる。相対的に伸縮止め部15,16どうしの係合強度が低くなり、前記所定以上の大きな外力が加えられたときは、伸縮止め機構2bの係合が確実に解除され、伸縮部17が伸縮可能となる。
なお、図11においては、帯状部材の断面形状が第1実施形態(図1)と同じになっているが、他の実施形態の帯状部材の断面形状と同じであってもよく、独自の断面形状になっていてもよい。
例えば、伸縮部は、U字断面などのベローズ状に限らず、スライド式などであってもよい。
嵌合部13,14のうち一方は、嵌合凹溝を有し、嵌合凸部は有さず、嵌合部13,14の他方は、嵌合凸部を有し、嵌合凹溝を有さなくてもよい。
1c 非ストレート部
2 更生管(螺旋管)
2B〜2H 更生管(螺旋管)
2a 嵌合機構
2b 伸縮止め機構
3 帯状部材
3B〜3H 帯状部材
3a 第1端側部
3b 第2端側部
3d 伸縮部と重なる部分
10 帯本体
11 幅狭帯板部
12 幅広帯板部
12g 軟質部分
13 第1嵌合部
13a 嵌合凸条
13b 嵌合凹溝
14 第2嵌合部
14a 嵌合凸条
14b 嵌合凹溝
15 第1伸縮止め部
15a,15d 係合凸条
15b,15c,15e 係合凹溝
16 第2伸縮止め部
16a,16c,16d,16e 係合凸条
16b 係合凹溝
17 伸縮部
21 凹凸面(第1伸縮止め部)
22 凹凸面(第2伸縮止め部)
30 接着剤
Claims (11)
- 螺旋状に巻回され、幅方向の第1端側部と第2端側部との互いに一周ずれた部分どうしが厚み方向に重ねられて接合されることによって、螺旋管となる帯状部材であって、
前記第1端側部に設けられ、前記幅方向へ伸縮可能な伸縮部と、
前記第1端側部における前記伸縮部より幅方向の端部側に設けられた第1嵌合部と、
前記第1端側部における前記伸縮部を挟んで前記第1嵌合部とは反対側又は前記伸縮部内に設けられた第1伸縮止め部と、
前記第2端側部における前記伸縮部と重なる部分より前記帯状部材の幅方向の中央部側に設けられ、前記第1嵌合部と嵌合可能な第2嵌合部と、
前記第2嵌合部から幅方向の端部側に離れて前記第2端側部に設けられ、前記第1伸縮止め部と係合解除可能に係合して前記伸縮部の伸縮を止める第2伸縮止め部と、
を備え、前記第1、第2伸縮止め部どうしの前記幅方向の係合の強度が、前記第1、第2嵌合部どうしの前記幅方向の嵌合の強度より小さく、
前記第1、第2伸縮止め部どうしの前記厚み方向の係合の強度が、前記第1、第2嵌合部どうしの前記厚み方向の嵌合の強度より小さく、前記第1、第2伸縮止め部どうしの前記幅方向の係合の強度より小さいことを特徴とする螺旋管用帯状部材。 - 前記第1、第2伸縮止め部どうしが、前記厚み方向の相対変位を許容しながら前記幅方向に規制されるように係合可能であることを特徴とする請求項1に記載の螺旋管用帯状部材。
- 前記第1、第2伸縮止め部における少なくとも一方が係合凹溝を有し、少なくとも他方が前記係合凹溝に対して前記厚み方向へ抜き差し可能かつ前記厚み方向の抜き側へ係止不能な係合凸条を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の螺旋管用帯状部材。
- 前記第1伸縮止め部が第1係合凸条を有し、
第2伸縮止め部が、前記第1係合凸条に前記第1嵌合部とは反対側から突き当たる第2係合凸条を有していることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の螺旋管用帯状部材。 - 前記第1、第2嵌合部における少なくとも一方が嵌合凹溝を有し、少なくとも他方が前記嵌合凹溝に嵌る嵌合凸条を有し、
前記第1、第2伸縮止め部における少なくとも一方が係合凹溝を有し、少なくとも他方が前記係合凹溝に嵌る係合凸条を有し、前記係合凹溝が前記嵌合凹溝より浅いか又は前記係合凸条が前記嵌合凸条より低いことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の螺旋管用帯状部材。 - 前記第1、第2嵌合部における少なくとも一方が複数の嵌合凹溝を有し、少なくとも他方が前記嵌合凹溝に嵌る複数の嵌合凸条を有し、
前記第1、第2伸縮止め部における少なくとも一方が係合凹溝を有し、少なくとも他方が前記係合凹溝に嵌る係合凸条を有し、前記係合凹溝及び前記係合凸条の数が、前記嵌合凹溝及び嵌合凸条の数より少ないことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の螺旋管用帯状部材。 - 前記第1、第2伸縮止め部が、互いに接して前記幅方向への摩擦抵抗を生じる凸凹面を有していることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の螺旋管用帯状部材。
- 前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部が硬質樹脂によって構成され、前記第2伸縮止め部及び前記第1伸縮止め部の少なくとも一方が、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部より軟質であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の螺旋管用帯状部材。
- 当該帯状部材の幅方向の中央部から前記第2端側部にわたる平帯状の幅広帯板部を、更に備え、
前記第1端側部には前記幅広帯板部より幅狭の平帯状の幅狭帯板部が設けられており、
前記幅狭帯板部と前記幅広帯板部との間には、前記幅広帯板部における前記第1端側部に重ねられる部分の厚み分の高さの段差が形成されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の螺旋管用帯状部材。 - 請求項1〜9の何れか1項に記載の螺旋管用帯状部材が螺旋状に巻回され、前記第1嵌合部及び第2嵌合部からなる嵌合機構と、前記第1伸縮止め部及び前記第2伸縮止め部からなる伸縮止め機構とが、管軸方向に対峙するように配置され、これら嵌合機構と伸縮止め機構との間に前記伸縮部が挟まれるように配置されていることを特徴とする螺旋管。
- 前記第1、第2嵌合部どうしが接着剤によって接着されていることを特徴とする請求項10に記載の螺旋管。
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