JPH08233161A - 螺旋管形成用プロファイル - Google Patents

螺旋管形成用プロファイル

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JPH08233161A
JPH08233161A JP7042940A JP4294095A JPH08233161A JP H08233161 A JPH08233161 A JP H08233161A JP 7042940 A JP7042940 A JP 7042940A JP 4294095 A JP4294095 A JP 4294095A JP H08233161 A JPH08233161 A JP H08233161A
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socket
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spiral tube
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Naoki Kitahashi
直機 北橋
Makoto Iijima
良 飯島
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】螺旋管に形成された場合にも拡径するおそれが
ない。 【構成】帯板状の基板本体11が螺旋状に巻回される
と、嵌合突条15が設けられた基板本体11の側縁部が
段落ち部12内に嵌合されるとともに、嵌合突条15が
ソケット13内に嵌合されて抜け止めされる。同時に、
係合リブ14の先端が補強リブ17の先端部に係合され
た状態になり、嵌合突条15の近傍に設けられた滑り防
止材16は、段落ち部12の平坦面12bに圧接され
る。このとき、基板本体11における嵌合突条15が設
けられた側縁部は、螺旋状に巻回され際に滑り防止材1
6を圧縮するように反った状態になっているために、滑
り防止材16は、基板本体11の側縁部と段落ち部12
とに対して大きな摩擦抵抗力を発揮し、嵌合突条15が
ソケット13内にてスライドするおそれがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水管等の老朽管内周
面をライニングするために好適に使用される螺旋管を形
成するためのプロファイルに関する。
【0002】
【従来の技術】下水管等の老朽管を更生するために、帯
状になった合成樹脂製のプロファイルを螺旋状に巻回し
て製造された螺旋管によってライニングする方法が開発
されている。この方法では、例えば、マンホール内に製
管機が設置されて、製管機に供給されるプロファイル
が、製管機によって螺旋管とされて、その螺旋管が、直
接、下水管等の老朽管内に挿入される。そして、老朽管
内に挿入された螺旋管がその老朽管内に回転推進され
る。
【0003】このような螺旋管の形成に使用されるプロ
ファイルは、例えば、特開昭54−65780号公報に
開示されている。この公報に開示されたプロファイルに
は、帯板状の基板本体部の幅方向の一方の側縁部に、垂
直に立ち上げられた嵌合突条が長手方向に連続して設け
られている。基板本体部の他方の側縁部には、基板本体
部の厚さ分だけ外側に位置する段落ち部に連なってい
る。この段落ち部には、外側に突出した半円環状のソケ
ットが、基板本体部の長手方向に沿って連続して設けら
れている。
【0004】基板本体部が螺旋状に巻回されると、段落
ち部内には、基板本体部の他方の側縁部が嵌合されて、
ソケット内に嵌合突条が嵌合される。
【0005】ソケットには、段落ち部の平坦面を介し
て、ソケットの突出方向に斜めに延出する係合リブが設
けられている。この係合リブは、基板本体部が螺旋状に
巻回された際に嵌合突条に適当な間隔をあけて配置され
た補強リブの先端部に係合されるようになっている。
【0006】このようなプロファイルは、基板本体部が
螺旋状に巻回された際に、ソケット内に嵌合突条が嵌合
されるとともに、係合リブが補強リブに係合される。こ
れにより、所定の直径の螺旋管が形成されて、形成され
た螺旋管が、老朽管内を回転しつつ推進される。
【0007】プロファイルによって製造された螺旋管
は、老朽管内を螺旋状に回転しつつ推進する。このため
に、螺旋管と老朽管の内周面との間には大きな摩擦抵抗
が加わり、螺旋管を構成するプロファイルの嵌合状態に
なったソケットと嵌合突条とが相互にスライドするおそ
れがある。プロファイルにおける嵌合状態になったソケ
ットおよび嵌合突条が相互にスライドすると、螺旋管が
拡径して老朽管内に密着し、螺旋管の外周面に大きな摩
擦抵抗が加わって、螺旋管は老朽管内を推進できなくな
るおそれがある。
【0008】このような問題を解決するために、螺旋状
に巻回されたプロファイルのソケットと嵌合突条とを嵌
合させる際に、嵌合突条の表面に溶剤系接着剤を塗布す
る方法が提案されている。また、相互に対向した嵌合突
条の近傍部分およびソケット近傍部分に、摩擦抵抗が増
加するように凹凸をそれぞれ形成する方法も開発されて
いる。
【0009】しかし、溶剤系接着剤を塗布する方法で
は、溶剤系接着剤が硬化するまでの間に、ソケットと嵌
合突条とがスライドして、螺旋管が拡径するおそれがあ
る。また、下水管内に螺旋管を推進させる際に下水が流
れていると、溶剤系接着剤の接着力が下水によって低下
するという問題もある。さらに、プロファイルの所定部
分に凹凸をそれぞれ形成し、各凹凸同士を接触させて摩
擦力を高める方法では、十分な摩擦抵抗が得られず、嵌
合突条の表面に溶剤系接着剤を塗布する方法と併用しな
ければならない。従って、溶剤系接着剤を塗布する方法
の特有の問題によって、ソケットと嵌合突条とのスライ
ドを十分に防止することができないという問題がある。
【0010】特開平4−12300号公報には、相互に
対向する嵌合突条の近傍部分およびソケット近傍部分の
間に、エラストマー等の軟質弾性体によって構成された
帯状の滑り防止材を挟み込む方法が開示されている。ソ
ケット内に嵌合された嵌合突条は、ソケット内から抜け
止めされた状態になっているために、滑り防止材は、ソ
ケット近傍部と嵌合突条との間に強く圧接され、ソケッ
トと嵌合突条との間に大きな摩擦抵抗を与える。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】最近では、大口径の老
朽管を更生するために、大きい直径の螺旋管が必要にな
っている。しかも、大きな直径の螺旋管は、100m以
上にわたって、老朽管内を回転しつつ推進させなければ
ならない。このような大きな直径の螺旋管を長い距離に
わたって老朽管内に回転しつつ推進させると、螺旋管を
構成するプロファイルに対して、老朽管の内周面から大
きな摩擦抵抗が加わる。このために、ソケット近傍部と
嵌合突条近傍部との間に滑り防止材を介在させるだけで
は十分な摩擦抵抗力が得られず、プロファイルの嵌合突
条とソケットとが相互にスライドするおそれがある。
【0012】また、ソケット近傍部と嵌合突条近傍部と
の間に滑り防止材を介在させると、段落ち部に嵌合され
た基板本体部の側縁部と、段落ち部に連続する基板本体
部との間に段差が形成されるおそれがある。このような
段差が形成されると、螺旋管内に下水等を通流させた場
合に、下水内に混入された土砂等が堆積して下水等の流
下性能を阻害するおそれがある。
【0013】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、大口径の螺旋管を、相互に嵌合し
たソケットと嵌合突条とがスライドすることなく製造し
得る螺旋管形成用プロファイルを提供することにある。
本発明の他の目的は、製造される螺旋管の内周面に段差
が形成されるおそれがなく、従って、螺旋管における下
水等の流下性能が低下するおそれのない螺旋管形成用プ
ロファイルを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の螺旋管形成用プ
ロファイルは、帯板状の基板本体部と、その基板本体部
の一方の側縁部に沿って表面から突出するように設けら
れた嵌合突条と、前記基板本体部が螺旋状に巻回された
際に嵌合突条が嵌入して抜け止めされるように、その基
板本体部の他方の側縁部に沿って設けられた内部が中空
のソケットと、前記ソケット内に嵌合突条が嵌入された
際に、ソケットの近傍部分と嵌合突条の近傍部分との間
に挟み込まれるように設けられた滑り防止材と、を具備
し、基板本体部が螺旋状に巻回された際に、この滑り防
止材に圧縮力が作用されるように、基板本体部が反った
状態になっていることを特徴とするものであり、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0015】、螺旋管形成用プロファイルとしては、前
記ソケットから、嵌合突条の遠方側であって嵌合突条と
同方向に斜めに延出した係合リブと、前記嵌合突条がソ
ケット内に嵌入された際に、前記係合リブの先端部が係
合するようにその嵌合突条から適当な間隔をあけて基板
本体部から突出した補強リブとを、さらに具備すること
が好ましい。
【0016】前記基板本体部は、螺旋状に巻回された際
に内周面になる面が膨出するように反っていることが好
ましい。
【0017】前記滑り防止材は、ソケットの開口部近傍
部分に予め設けられているか、嵌合突条の近傍部分に予
め設けられていることが好ましい。
【0018】前記基板本体部は、嵌合突条近傍の側縁部
のみが反った状態になっているか、全体にわたって反っ
た状態になっていることが好ましい。
【0019】また、本発明の螺旋管形成用プロファイル
は、帯板状の基板本体部の各側縁部に沿って、内部が中
空になったソケットがそれぞれ設けられており、基板本
体部が螺旋状に巻回された際にソケット同士が相互に突
き合わされるプロファイル本体と、このプロファイル本
体とは別体になっており、プロファイル本体の各ソケッ
ト内にそれぞれ嵌入されて抜け止めされる一対の嵌合突
条を有する接合部材と、相互に突き合わされた各ソケッ
トの間に挟み込まれるように設けられた滑り防止材と、
を具備し、基板本体部が螺旋状に巻回された際に、この
滑り防止材に圧縮力が作用されるように、基板本体部が
反った状態になっていることを特徴とするものであり、
そのことにより上記目的が達成される。
【0020】さらに、本発明の螺旋管形成用プロファイ
ルは、帯板状の基板本体部の各側縁部に沿って、内部が
中空になったソケットがそれぞれ設けられており、基板
本体部が螺旋状に巻回された際にソケット同士が相互に
突き合わされるプロファイル本体と、このプロファイル
本体とは別体になっており、プロファイル本体の各ソケ
ット内にそれぞれ嵌入されて抜け止めされる一対の嵌合
突条を有する接合部材と、ソケット内に嵌入した接合部
材の各嵌合突条とソケットとの間に挟み込まれるように
設けられた滑り防止材と、を具備し、基板本体部が螺旋
状に巻回された際に、この滑り防止材に圧縮力が作用さ
れるように、基板本体部が反った状態になっていること
を特徴とするものであり、そのことにより、上記目的が
達成される。
【0021】
【作用】本発明の螺旋管形成用プロファイルでは、帯板
状の基板本体部が螺旋状に巻回されると、嵌合突条がソ
ケット内に嵌合されて抜け止めされる。同時に、基板本
体部の嵌合突条近傍とソケット近傍との間に滑り防止材
が挟み込まれた状態になる。このとき、基板本体部は、
滑り防止材を圧縮するように反った状態になっているた
めに、滑り防止材は、基板本体部の嵌合突条近傍とソケ
ット近傍との間で大きな摩擦力を発揮し、ソケット内に
嵌合された嵌合突条はスライドするおそれがない。従っ
て、形成される螺旋管は一定の直径に保持される。
【0022】また、基板本体部の各側縁部にソケットが
設けられたプロファイル本体を螺旋状に巻回して、各ソ
ケット同士を突き合わせた状態にすると、各ソケット内
には、接合部材の各嵌合突条が嵌入される。このとき、
各ソケットの外側面に設けられた滑り防止材同士が圧接
された状態になり、しかも、螺旋状に巻回された基板本
体部は、反った状態になっていることによって、各滑り
防止材を圧縮し、各滑り防止材同士が、相互にスライド
することを確実に防止する。従って、形成される螺旋管
は一定の直径に保持される。
【0023】さらに、滑り防止材が、ソケットと接合部
材の嵌合突条との間に設けられる場合にも、螺旋状に巻
回された基板本体部は、反った状態になっていることに
よって、各滑り防止材をそれぞれ圧縮し、各滑り防止材
によって、ソケットと接合部材の嵌合突条とが、相互に
スライドすることを確実に防止する。従って、形成され
る螺旋管は一定の直径に保持される。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明の螺旋管形成用プロファイ
ルの一例を示す横断面図である。
【0025】このプロファイル10は、例えば、直径が
900〜1350mm程度の螺旋管を製造するために使
用されるものであり、内面が平坦になった帯板状の基板
本体部11を有している。この基板本体部11は、例え
ば、厚さが3.4mmになっており、その幅方向の一方
の側縁には、基板本体部11の厚さ分だけ外側に位置す
る段落ち部12が連続して設けられている。この段落ち
部12には、外側に突出して内側に開口した半円環状の
ソケット13が、基板本体部11の長手方向に沿って設
けられている。
【0026】ソケット13の開口部内には、段落ち部1
2における基板本体部11側部分から突出部12aが突
出した状態になっており、その突出部12aの内奥側の
ソケット13の内周面は、3/4周にわたって円弧状に
なっている。ソケット13の開口部における突出部12
aに対向する内面は、段落ち部12に対して垂直に立ち
上がった平坦面になっており、円弧状の内周面に、抜け
止め段差13aを介して連続している。半円環状のソケ
ット13の外周面には、段落ち部12とは平行になった
フランジ部13bが設けられている。
【0027】ソケット13の基板本体部11とは反対側
には、基板本体部11に平行になった段落ち部12の一
部を構成する平坦部12bが連続しており、その平坦部
12bの側縁には、ソケット13の突出側(外側)であ
って基板本体部11の遠方側に斜めに延出する係止リブ
14が、長手方向に連続して設けられている。
【0028】基板本体部11は、段落ち部12が設けら
れた側縁とは反対側の側縁部が、段落ち部12の段落ち
側(外側)に5〜10mm程度、通常は、基板本体部1
1の厚さの2倍程度(7mm程度)に反った状態になっ
ている。基板本体11は、螺旋状に巻回されるようにな
っており、ソケット13、嵌合突条14、補強リブ14
等が設けられた面が外周面になるように巻回される。従
って、側縁部が外方に反った基板本体部11は、螺旋状
に巻回された際に内周面となる面が膨出した状態になっ
ている。
【0029】基板本体部11の外側に反った側縁部の側
面11aは、基板本体部11の外側になるにつれて段落
ち側12に位置するように傾斜した状態になっている。
基板本体部11の外側面には、この側面11aから適当
な間隔をあけて、基板本体部11に対して外側に垂直に
立ち上げられた嵌合突条15が、基板本体部11の長手
方向に沿って連続して設けられている。この嵌合突条1
5は、基板本体部11の表面から垂直に立ち上がった支
柱部15aと、その支柱部15aの先端に設けられた断
面が円形状の嵌合部15bとを有している。嵌合部15
bは、段落ち部12に設けられたソケット13の中空の
断面と整合した断面形状になっており、ソケット13の
内周面に設けられた抜け止め段差13aに係止する段差
が設けられている。
【0030】基板本体部11の外側面には、嵌合突条1
5に近接して、エラストマー等の軟質弾性体によって構
成された帯状の滑り防止材16が、基板本体部11に一
体に取り付けられている。この滑り防止材16の厚さは
1.5mm程度である。
【0031】また、基板本体部11の外側面には、嵌合
突条15に対して適当な間隔をあけて、補強リブ17が
設けられている。この補強リブ17は、基板本体部11
から垂直に立ち上がった支柱部17aと、この支柱部1
7aの先端部にて、嵌合突条15側に突出した係合部1
7bとを有している。
【0032】さらに、基板本体部11の外側面には、こ
の補強リブ17とソケット13とのほぼ中間部に、補強
リブ18が設けられている。この補強リブ18は、基板
本体部11から垂直に立ち上がった支柱部18aと、こ
の支柱部18aの先端部にて、両側に延出して基板本体
部11と平行になったフランジ部18bとを有してい
る。
【0033】このような構成のプロファイル10は、基
板本体部11、段落ち部12、ソケット13、係止リブ
14、嵌合突条15、各補強リブ17および18が、可
撓性を有するポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニ
ル等の合成樹脂によって一体的に成形されており、ま
た、エラストマー等の軟質弾性体によって構成された帯
状の滑り防止材16は、基板本体部11等を押出成型す
る際に、一体的に押し出されて取り付けられている。
【0034】このような構成のプロファイル10は、マ
ンホール内に配置された製管機によって螺旋状に巻回さ
れて、図2に示すように、段落ち部12に設けられたソ
ケット13内に、嵌合突条15が嵌合されるとともに、
係止リブ14の先端部が、補強リブ17の係合部17b
と支柱部17aとの間に係合される。ソケット13内に
嵌合された嵌合突条15は、ソケット13の抜け止め段
差13aに係止して抜け止めされる。
【0035】このとき、基板本体部11における嵌合突
条15が設けられた側縁部は、嵌合突条15の突出側に
反った状態になっており、係止リブ14の先端部が補強
リブ17に係合されることにより、係止リブ17とソケ
ット13との間の段落ち部12の平坦部12bが、嵌合
突条15に近接して設けられた滑り防止材16に強く圧
接される。これにより、滑り防止材16は強く圧縮され
て、段落ち部12と、滑り防止材16が取り付けられた
基板本体部11の側縁部とに、大きな摩擦力を作用さ
せ、ソケット13内に嵌合された嵌合突条15が、ソケ
ット13内をスライドすることが確実に防止される。
【0036】このようにして、製管機に供給されたプロ
ファイル10は、螺旋状に巻回されて、隣接する側縁部
同士が、相互にスライドしない状態で、螺旋管とされ
る。製造された螺旋管は、製管機から直接、下水管等の
老朽管内に挿入されて、その老朽管内を回転しつつ推進
される。
【0037】製造された螺旋管は、螺旋状に巻回されて
隣接するプロファイル10同士が相互に滑って拡径する
おそれがなく、一定の直径を保持する。また、反った状
態の基板本体部11の側縁部は、段落ち部12の内面に
密着した状態で嵌合するために、段落ち部12に連続す
る基板本体部11の側縁部に対して段差が形成されるお
それがなく、螺旋管の内周面は円滑な状態になる。
【0038】図1に示す断面形状のプロファイル10を
使用して螺旋管を製造し、製造された螺旋管が拡径しな
いために必要なプロファイル10の嵌合力を測定した。
使用したプロファイル10は、基板本体部11等がPV
C(ポリ塩化ビニル)によって構成されており、嵌合突
条15の軸心とソケット13の軸心との間隔が79m
m、基板本体部11の内面から各補強リブ17および1
8の先端(ソケット13の先端)までの間隔が21.5
mm、基板本体部11の厚さが3.4mm、基板本体部
11の反りが約7mmである。滑り防止材16の厚さ
は、約1.5mmである。
【0039】このようなプロファイル10を使用して、
直径1000mmの螺旋管を製造した場合に、例えば、
内径1100mmの老朽化したヒューム管内に挿入して
回転しつつ推進させるために必要とするプロファイル1
0の嵌合力Pfを、図3に示すようにして測定した。
【0040】四角形の枠状の一対の固定枠体21内に円
柱状のマンドレル22を水平状態で配置して、そのマン
ドレル22に、プロファイル10を螺旋状に巻回して、
プロファイル10におけるソケット13内に嵌合突条1
5を嵌合させ、螺旋管を製造した。そして、マンドレル
22と固定枠体21の下部との間にロードセル23を介
在した状態で、螺旋管が拡径するように、固定枠体21
とプロファイルとの間に力を作用させた。そして、螺旋
管が拡径する際のロードセル23の荷重を読み取り、そ
の読み取り荷重を、螺旋管を構成するプロファイル10
が拡径しないために必要な嵌合力とした。
【0041】測定結果を表1に示す。本実施例のプロフ
ァイル10の嵌合力の測定結果の平均は7.04(kg
f/cm)であった。なお、参考のために、基板本体部
が反っていない従来のプロファイルを使用して製造され
た螺旋管の嵌合力を測定した結果を表1に併記する。従
来のプロファイルを使用した螺旋管の嵌合力の測定結果
の平均は、3.25(kgf/cm)であった。
【0042】
【表1】
【0043】通常、螺旋管を構成するプロファイル10
が拡径しないために必要な嵌合力は、次式で計算され
る。
【0044】Pf=μ・W・L/π・D …(1) ただし、Pf:必要嵌合力(kgf/cm) μ:摩擦係数 W:螺旋管の1m当たりの質量(kg/m) L:製造される螺旋管の長さ(m) D:螺旋管の直径(cm) 既設管がヒューム管の場合、製管された螺旋管が回転し
ながら既設管であるヒューム管に接触するときの摩擦係
数は0.27であり、直径1000mmの螺旋管の1m
当たりの質量は40.6kg/mになるので、螺旋管の
製管長さを100m、製管径を100cmとすると、製
造される螺旋管が拡径しないために必要なプロファイル
の嵌合力Pfは、3.5kgf/cmになる。
【0045】基板本体部が反っていない従来のプロファ
イルを使用して製造される螺旋管は、嵌合力が若干不足
しているために拡径するおそれがあるが、本実施例のプ
ロファイル10を使用して製造された螺旋管は、十分な
嵌合力を有しているために、拡径するおそれがない。
【0046】また、本実施例のプロファイル10によっ
て製造された螺旋管の内周面は段差がなく平滑な状態に
なっていた。これに対して、従来のプロファイルを使用
して製造された螺旋管は、隣接するプロファイルの内周
面が、1〜2mm程度の段差が形成されており、手を触
れることにより段差が確認された。
【0047】なお、上記実施例では、直径900〜13
50mm程度の螺旋管を製造するために使用されるプロ
ファイルについて説明したが、本発明はこのような実施
例に限定されるものではない。例えば、嵌合突条とソケ
ットまでの間隔(幅寸法)が95mmであって、その間
に8個の補強リブが設けられた、直径200〜350m
mの螺旋管を製造するために使用されるプロファイル
(厚さ2.5mm程度)、嵌合突条とソケットまでの間
隔(幅寸法)が87mmであって、その間に5個の補強
リブが設けられた、直径400〜500mmの螺旋管を
製造するために使用されるプロファイル(厚さ3.0m
m程度)、嵌合突条とソケットまでの間隔(幅寸法)が
80mmであって、その間に3個の補強リブが設けられ
た、直径600〜800mmの螺旋管を製造するために
使用されるプロファイル(厚さ3.5mm程度)にも、
本発明は適用される。また、基板本体部11は、スチー
ル製の線材等によって補強されたものであってもよい。
【0048】さらに、上記実施例では、プロファイル1
0の基板本体部11は、螺旋状に巻回された場合に外周
面となる面に、ソケット13、嵌合突条15、補強リブ
17および18等を設ける構成であったが、螺旋状に巻
回された場合に内周面となる面に、ソケット、嵌合突
条、補強リブ等を形成する構成であってもよい。この場
合にも、基板本体部11は、螺旋状に巻回された場合に
内周面となる面が膨出するように反った状態とされる。
【0049】基板本体部11は、側縁部のみだけでな
く、全体にわたって反った状態になっていてもよい。
【0050】さらに、滑り防止材16は、基板本体部1
1における嵌合突条15の補強リブ17側の近傍部分に
設ける構成であったが、このような構成に限らず、図4
(a)に示すように、段落ち部12の平坦部12bに設
ける構成、あるいは、図4(b)に示すように、基板本
体部11にのおける嵌合突条15よりもさらに側縁側部
分に設ける構成であってもよい。
【0051】図5(a)は、本発明の他の実施例の螺旋
管形成用プロファイルによって形成された螺旋管の要部
を示す断面図、図5(b)はそのプロファイルに使用さ
れるプロファイル本体を示す断面図である。図5(b)
に示すプロファイル本体30は、螺旋状に巻回された際
に、隣接する側縁部同士が、図5(a)に示すように、
接合部材40によって接合されて螺旋管とされる。
【0052】プロファイル本体30は、帯板状の基板本
体部31と、基板本体部31の各側縁部に沿ってそれぞ
れ設けられた一対のソケット32と、基板本体部32の
背面(螺旋状に巻回された際に外周面となる面)に、等
しい間隔をあけて配置された複数の補強リブ33とを有
している。
【0053】各補強リブ33は、断面T字状をしてお
り、基板本体部31から垂直に立ち上げられた支柱部3
3aと、この支柱部33aの先端に基板本体31に平行
するように設けられたフランジ部33bとを有してい
る。各フランジ部33bは、同一平面内に位置してい
る。
【0054】基板本体部31の各側縁部は、基板本体1
1が螺旋状に巻回された際に内周面となる補強リブ33
等が設けられていない面が、膨出した状態になめよう
に、反った状態になっている。
【0055】各ソケット32は、基板本体部31におけ
る反った状態になった各側縁部から、基板本体部31の
厚さ分だけ、補強リブ33の突出方向に段落ちした段落
ち部34を介して設けられており、段落ち部34の各側
縁から直角に立ち上げられた立ち上げ部32aと、この
立ち上げ部32aの先端から、外方に屈曲して断面倒立
U字状に湾曲した湾曲部32bとを有している。湾曲部
32bにおける立ち上げ部32aに対向する外側部分
は、直線状になっている。
【0056】各ソケット32における湾曲部32bの直
線状に延びる外側部分の外側面には、エラストマー等の
軟質弾性体によって構成された滑り防止材36がそれぞ
れ接着されている。
【0057】このようなプロファイル本体30は、螺旋
状に巻回されて、隣接する各ソケット32の外側面に設
けられた滑り防止材36同士が相互に密着されるよう
に、各ソケット32同士が相互に突き合わされる。そし
て、図5(b)に示すように、各ソケット32内に嵌入
する一対の嵌合突条41が設けられた帯状の接合部材4
0によって、ソケット32同士が相互に分離しないよう
に接合される。接合部材40は、螺旋状に巻回されて相
互に隣接した段落ち部34内に嵌合する帯板状の接合本
体部42に対して、一対の嵌合突条41が適当な間隔を
あけて同方向に垂直に突出している。
【0058】各嵌合突条41の先端部には、各ソケット
32内に嵌入した際に、立ち上げ部32aの上端部にお
ける屈曲された部分に係止して抜け止めされる抜け止め
部41aが、それぞれ設けられている。
【0059】各プロファイル本体30における基板本体
部31の反った状態になった側縁部は、螺旋状に巻回さ
れて、相互に隣接するソケット32同士が、一対の滑り
防止材36を挟み込んだ状態で、接合部材40によって
接合された状態になると、各滑り防止材36を圧縮する
ように機能する。その結果、各滑り防止材36同士が強
く圧接した状態になり、ソケット32同士が相互に滑る
おそれがなく、製造される螺旋管は、確実に一定の直径
に保持される。
【0060】なお、滑り防止材36は、ソケット32の
外側面に設ける構成に限定されるものではなく、図6
(a)および(b)に示すように、ソケット32におけ
る立ち上げ部32aの内面に設ける構成であってもよ
い。この場合には、プロファイル本体30の基板本体部
31が螺旋状に巻回されて、各ソケット32内に接合部
材40の各嵌合突条41が嵌入されると、各ソケット3
2同士が圧接された状態になるとともに、各滑り防止材
36が、嵌合突条41の外側面とソケット32の立ち上
げ部32aとによって挟み込まれる。このとき、プロフ
ァイル30における基板本体部31の各側縁部が、反っ
た状態になっているために、各滑り防止材36は嵌合突
条41とソケット32の立ち上げ部32aとによって強
く圧縮された状態になり、各ソケット32と嵌合突条4
1とが相互にスライドするおそれがない。従って、製造
される螺旋管は、確実に一定の直径に保持される。
【0061】図7(a)は、本発明のさらに他の実施例
の螺旋管形成用プロファイルによって形成された螺旋管
の要部を示す断面図、図7(b)はそのプロファイルに
使用されるプロファイル本体を示す断面図である。図7
(b)に示すプロファイル本体50も、螺旋状に巻回さ
れた際に、隣接する側縁部同士が、図7(a)に示すよ
うに、接合部材60によって接合されるようになってい
る。
【0062】本実施例では、プロファイル本体50の各
ソケット52が、基板本体部51の各側縁から直角に立
ち上げられた立ち上げ部52aと、この立ち上げ部52
aの先端から外方に直角に屈曲された連結部52bと、
この連結部52bの先端から基板本体部51側に直角に
屈曲された先端部52cと、を有している。そして、こ
の先端部52cの先端に、立ち上げ部52a側に張り出
した抜け止め部52dが設けられている。立ち上げ部5
2aと先端部52cとの間には、断面半円状の凹部52
eが形成されている。
【0063】基板本体部51の各側縁部は、各ソケット
32の立ち上げ部32aが立ち上げられた方向に反った
状態になっている。また、各ソケット52の連結部52
bは、各補強リブ53における支柱部53aの先端に設
けられたフランジ部53bと同一平面内に位置してい
る。そして、ソケット52の先端部52cの外側面に、
滑り防止材56が設けられている。
【0064】このようなプロファイル本体部50は、螺
旋状に巻回されて、隣接する各ソケット52の外側面に
設けられた滑り防止材56同士が相互に密着されるよう
に、各ソケット52同士が相互に突き合わされると、図
7(b)に示すように、各ソケット52内に嵌入する一
対の嵌合突条61が設けられた帯状の接合部材60によ
って、ソケット52同士が分離しない状態とされる。接
合部材60は、螺旋状に巻回された基板本体部51の内
面と同一面内に位置される帯状の接合本体部62に対し
て、一対の嵌合突条61が適当な間隔をあけて同方向に
垂直に突出している。
【0065】各嵌合突条61の先端部には、各ソケット
52の凹部52e内に嵌入した際に、抜け止め部52d
に係止して抜け止めされる抜け止め部61aが、それぞ
れ設けられている。
【0066】各プロファイル本体50における基板本体
部51の反った状態になった側縁部は、螺旋状に巻回さ
れて、相互に隣接するソケット52同士が、一対の滑り
防止材56を挟み込んだ状態で、接合部材60によって
接合された状態になると、各滑り防止材56を圧縮する
ように機能する。その結果、各滑り防止材56同士が強
く圧接した状態になり、ソケット52同士が相互に滑る
おそれがなく、製造される螺旋管は、確実に一定の直径
に保持される。
【0067】なお、滑り防止材56は、ソケット52に
おける先端部52cの外側面に設ける構成に限らず、図
8(a)および(b)に示すように、ソケット52にお
ける立ち上がり部52aの内面に設ける構成であっても
よい。この場合には、プロファイル本体50の基板本体
部51が螺旋状に巻回されて、各ソケット52内に接合
部材60の各嵌合突条61が嵌入されると、各ソケット
52同士が圧接された状態になるとともに、各滑り防止
材56が、接合部材40における嵌合突条61の外側面
に圧接される。このとき、プロファイル50における基
板本体部51の各側縁部が、反った状態になっているた
めに、各滑り防止材56は接合部材60の嵌合突条61
とソケット52の立ち上げ部52aとによって、強く圧
縮された状態になり、各ソケット52と嵌合突条61と
が相互にスライドするおそれがない。従って、製造され
る螺旋管は、確実に一定の直径に保持される。
【0068】
【発明の効果】本発明の螺旋管形成用プロファイルは、
このように、基板本体部が螺旋状に巻回されてソケット
と嵌合突条とが相互に嵌合されると、ソケット近傍と嵌
合突条近傍との間に挟み込まれた滑り防止材を圧縮する
ように反った状態になっているために、滑り防止材は、
ソケット近傍部と嵌合突条近傍部との間に大きな摩擦抵
抗力を発揮し、ソケット内に嵌合された嵌合突条がスラ
イドするおそれがなく、形成される螺旋管は所定の直径
を保持する。その結果、製造された螺旋管は、下水管等
の老朽管内を円滑に回転しつつ推進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の螺旋管形成用プロファイルの一例を示
す横断面図である。
【図2】そのプロファイルによって螺旋管を形成した場
合の要部の横断面図である。
【図3】(a)は、そのプロファイルの嵌合力を測定す
る方法の実施状態を示す概略側面図、(b)はその概略
正面図である。
【図4】(a)および(b)は、それぞれ、本発明の他
の実施例のプロファイルを示す横断面図である。
【図5】(a)は、本発明のさらに他の実施例のプロフ
ァイルによって形成された螺旋管の要部要部を示す横断
面図、(b)はそのプロファイルに使用されるプロファ
イル本体の横断面図である。
【図6】(a)は、本発明のさらに他の実施例のプロフ
ァイルによって形成された螺旋管の要部要部を示す横断
面図、(b)はそのプロファイルに使用されるプロファ
イル本体の横断面図である。
【図7】(a)は、本発明のさらに他の実施例のプロフ
ァイルによって形成された螺旋管の要部要部を示す横断
面図、(b)はそのプロファイルに使用されるプロファ
イル本体の横断面図である。
【図8】(a)は、本発明のさらに他の実施例のプロフ
ァイルによって形成された螺旋管の要部要部を示す横断
面図、(b)はそのプロファイルに使用されるプロファ
イル本体の横断面図である。
【符号の説明】
10 プロファイル 11 基板本体部 11a 側面 12 段落ち部 12b 平坦面 13 ソケット 13a 抜け止め段差 14 係合リブ 15 嵌合突条 16 滑り防止材 17 補強リブ 18 補強リブ 30 プロファイル本体 31 基板本体部 32 ソケット 33 補強リブ 36 滑り防止材 40 接合部材 41 嵌合突条 50 プロファイル本体 51 基板本体部 52 ソケット 53 補強リブ 56 滑り防止材 60 接合部材 61 嵌合突条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16L 1/00 F16L 1/00 J

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯板状の基板本体部と、 その基板本体部の一方の側縁部に沿って表面から突出す
    るように設けられた嵌合突条と、 前記基板本体部が螺旋状に巻回された際に嵌合突条が嵌
    入して抜け止めされるように、その基板本体部の他方の
    側縁部に沿って設けられた内部が中空のソケットと、 前記ソケット内に嵌合突条が嵌入された際に、ソケット
    の近傍部分と嵌合突条の近傍部分との間に挟み込まれる
    ように設けられた滑り防止材と、を具備し、 基板本体部が螺旋状に巻回された際に、この滑り防止材
    に圧縮力が作用するように、基板本体部が反った状態に
    なっていることを特徴とする螺旋管形成用プロファイ
    ル。
  2. 【請求項2】前記ソケットから、嵌合突条の遠方側であ
    って嵌合突条と同方向に斜めに延出した係合リブと、 前記嵌合突条がソケット内に嵌入された際に、前記係合
    リブの先端部が係合するようにその嵌合突条から適当な
    間隔をあけて基板本体部から突出した補強リブとを、さ
    らに具備する請求項1に記載の螺旋管形成用プロファイ
    ル。
  3. 【請求項3】前記基板本体部は、螺旋状に巻回された際
    に内周面になる面が膨出するように反っている請求項1
    または請求項2に記載の螺旋管形成用プロファイル。
  4. 【請求項4】前記滑り防止材は、ソケットの開口部近傍
    部分に予め設けられている請求項1〜請求項3のいずれ
    かに記載の螺旋管形成用プロファイル。
  5. 【請求項5】前記滑り防止材は、嵌合突条の近傍部分に
    予め設けられている請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の螺旋管形成用プロファイル。
  6. 【請求項6】前記基板本体部は、嵌合突条近傍の側縁部
    のみが反った状態になっている請求項1〜請求項5のい
    ずれかに記載の螺旋管形成用プロファイル。
  7. 【請求項7】前記基板本体部は、全体にわたって反った
    状態になっている請求項1〜請求項5のいずれかに記載
    の螺旋管形成用プロファイル。
  8. 【請求項8】 帯板状の基板本体部の各側縁部に沿っ
    て、内部が中空になったソケットがそれぞれ設けられて
    おり、基板本体部が螺旋状に巻回された際にソケット同
    士が相互に突き合わされるプロファイル本体と、 このプロファイル本体とは別体になっており、プロファ
    イル本体の各ソケット内にそれぞれ嵌入されて抜け止め
    される一対の嵌合突条を有する接合部材と、 相互に突き合わされた各ソケットの間に挟み込まれるよ
    うに設けられた滑り防止材と、を具備し、 基板本体部が螺旋状に巻回された際に、この滑り防止材
    に圧縮力が作用されるように、基板本体部が反った状態
    になっていることを特徴とする螺旋管形成用プロファイ
    ル。
  9. 【請求項9】 帯板状の基板本体部の各側縁部に沿っ
    て、内部が中空になったソケットがそれぞれ設けられて
    おり、基板本体部が螺旋状に巻回された際にソケット同
    士が相互に突き合わされるプロファイル本体と、 このプロファイル本体とは別体になっており、プロファ
    イル本体の各ソケット内にそれぞれ嵌入されて抜け止め
    される一対の嵌合突条を有する接合部材と、 ソケット内に嵌入した接合部材の各嵌合突条とソケット
    との間に挟み込まれるように設けられた滑り防止材と、
    を具備し、 基板本体部が螺旋状に巻回された際に、この滑り防止材
    に圧縮力が作用されるように、基板本体部が反った状態
    になっていることを特徴とする螺旋管形成用プロファイ
    ル。
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