JP6388705B2 - 回転電機の回転子、及びモータ - Google Patents

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Description

この発明は、回転子鉄心と、回転子鉄心に設けられた磁石とを有する回転電機の回転子、及びモータに関するものである。
従来、複数の第1の突起部が外周部に形成された第1の回転子鉄心と、複数の第2の突起部が外周部に形成された第2の回転子鉄心とを互いに重ねて回転子鉄心を構成し、回転子鉄心の外周部に取り付けられた永久磁石の周方向の位置決めを第2の突起部で行うことにより、永久磁石と第1の突起部との間に空間を生じさせている表面磁石型回転子が知られている(特許文献1参照)。
また、従来、回転子鉄心の外周部に磁石を取り付けるために、左右規制部材内に重ねて収納された複数の磁石を押圧ロッドで回転子鉄心の外周部に押し付けた状態で、回転子鉄心を回転させることにより、回転子鉄心の外周部に形成された複数の突起部間に磁石を1つずつ供給するようにした回転子の製造装置が知られている(特許文献2参照)。
特開2014−155372号公報 特開2013−251968号公報
ここで、特許文献1に示されている表面磁石型回転子を製造するために、特許文献2に示されている回転子の製造装置を用いることが考えられる。しかし、特許文献1に示されている表面磁石型回転子では、第1の突起部の外周部と第2の突起部の外周部との間に段差が生じていたり、突起部の外周部と永久磁石の外周部との間に段差が生じていたりすると、特許文献2に示されている回転子の製造装置を用いて永久磁石を回転子鉄心の外周部に取り付けるときに、永久磁石が段差に引っ掛かってしまい、永久磁石が欠けたり回転子の製造に手間がかかったりしてしまう。
また、突起部の高さを低くすると、突起部の外周部と永久磁石の外周部との間の段差が小さくなるが、突起部によるリラクタンストルクが低下してしまう。リラクタンストルクの低下を抑制するために回転電機の体格を大きくすると、回転電機自体の重量が大きくなってしまう。特に車両用の電動パワーステアリング装置では、回転電機であるモータの重量が大きくなると、車両の重量増加に直結してしまい、車両の燃費向上の目的に反する結果になってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、性能の低下を抑制しながら製造効率の向上を図ることができる回転電機の回転子、及びモータを得ることを目的とする。
この発明による回転電機の回転子、及びモータは、軸線を持つ回転子鉄心、及び回転子鉄心に設けられた複数の磁石を備え、回転子鉄心は、軸線に沿った方向について互いに重なっている第1及び第2の鉄心を有し、第1の鉄心は、第1の鉄心本体と、第1の鉄心本体の外周部から径方向外側へ突出し第1の鉄心本体の周方向へ互いに間隔を置いて配置された複数の第1の突起部とを有し、第2の鉄心は、第1の鉄心本体に重なる第2の鉄心本体と、第2の鉄心本体の外周部から径方向外側へ突出し第1の突起部の位置に合わせて第2の鉄心本体の周方向へ互いに間隔を置いて配置された複数の第2の突起部とを有し、回転子鉄心では、第1及び第2の鉄心本体によって回転子鉄心本体が構成され、軸線に沿った方向へ並ぶ第1及び第2の突起部によって突起が構成され、磁石は、各突起間に配置された状態で回転子鉄心本体の外周部に設けられ、軸線に沿って回転子鉄心を見たとき、第2の突起部の一部は、第1の突起部から周方向外側へ張出部として張り出しており、軸線に沿って回転子鉄心を見たとき、張出部の径方向外側端面は、第1の突起部の径方向外側端面に滑らかに連続している。
この発明による回転電機の回転子、及びモータでは、軸線に沿って回転子鉄心を見たとき、第2の突起部の張出部の径方向外側端面が第1の突起部の径方向外側端面に滑らかに連続しているので、第1及び第2の突起部のそれぞれの径方向外側端面間に段差が生じることを防止することができる。これにより、磁石を回転子鉄心に取り付けるときに、突起の高さを低くしなくても磁石が段差に引っ掛かることを防止することができ、回転子の性能の低下を抑制しながら、回転子の製造効率の向上を図ることができる。
この発明の実施の形態1によるモータが組み込まれている電動パワーステアリング装置を示す構成図である。 図1の電動駆動装置を示す断面図である。 図2の電動駆動装置の電気回路図である。 図2のモータを示す断面図である。 図4の回転子を示す断面図である。 図5の回転子を示す側面図である。 図5の永久磁石を突起の径方向外側端面に押し付けている状態を示す図である。 図7の永久磁石が傾いて永久磁石の端部が凹部の底面に接触した状態を示す図である。 図8の永久磁石が凹部内に配置された状態を示す図である。 図9の2番目の永久磁石が1番目の永久磁石上を滑っている状態を示す図である。 図8の永久磁石及び回転子鉄心を示す要部拡大図である。 図10の永久磁石及び回転子鉄心を示す要部拡大図である。 この発明の実施の形態1による回転子の他の例を示す断面図である。 この発明の実施の形態2による回転子の要部断面図である。 この発明の実施の形態3による回転子の要部断面図である。 この発明の実施の形態4による回転子を製造しているときの構成図である。 この発明の実施の形態5による回転子を示す要部断面図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるモータが組み込まれている電動パワーステアリング装置を示す構成図である。本実施の形態による電動パワーステアリング装置は、例えば自動車等の車両に搭載される車両用の電動パワーステアリング装置である。一対のタイロッド1間には、ハウジング2内に収容されたラック軸(図示せず)が連結されている。各タイロッド1とラック軸とのそれぞれの連結部は、電動パワーステアリング装置内への異物の侵入を防止するラックブーツ3内に収容されている。ラック軸には、シャフト4が連結されている。運転者がステアリングホイール(図示せず)を操舵すると、操舵によるトルクがステアリングシャフト(図示せず)及びシャフト4を介してラック軸に伝達される。シャフト4には、ステアリングホイールの操舵によるトルクを検出するトルクセンサ5が設けられている。また、ラック軸には、ギヤボックス6を介して電動駆動装置7が設けられている。即ち、電動パワーステアリング装置には、電動駆動装置7が組み込まれている。
電動駆動装置7は、モータ8と、モータ8に設けられている制御ユニットであるECU(Electonic Control Unit)9とを有している。ECU9は、モータ8と一体となっている。また、ECU9は、制御基板及びインバータ回路を有している。ECU9には、第1のコネクタ10と、第2のコネクタ11と、電源コネクタ12とが設けられている。
トルクセンサ5が検出したトルクの情報は、トルクセンサ5から第1のコネクタ10を介してECU9へ電気信号として送られる。自動車の車速等の情報である車両情報は、車両に設置されたセンサ(例えば速度センサ等)から第2のコネクタ11を介してECU9へ電気信号として送られる。電源コネクタ12には、ECU9に給電を行う電源(例えばバッテリ又はオルタネータ等)が接続されている。ECU9は、トルクセンサ5からのトルクの情報及び車両センサからの車両情報に基づいて、必要なアシストトルクを演算し、アシストトルクに応じた電流をモータ8にインバータ回路を通じて供給する。
モータ8は、ECU9からの給電によりトルクを発生する。ギヤボックス6は、ベルト及びボールねじ(いずれも図示せず)を内蔵している。モータ8で発生したトルクは、ギヤボックス6を介して減速され、ラック軸を図1の矢印Aの方向に動かす。これにより、運転者の操舵力は、モータ8のトルクによりアシストされる。
ラック軸が矢印Aの方向に動くと、一対のタイロッド1が動き、タイヤが転舵して車両が旋回する。モータ8のトルクによる操舵力のアシストの結果、運転者は少ない操舵力で車両を旋回させることができる。
図2は、図1の電動駆動装置7を示す断面図である。モータ8は、ハウジング21と、ハウジング21内に固定された電機子である筒状の固定子22と、ハウジング21に回転自在に支持されたシャフト23と、シャフト23に固定され固定子22内に回転自在に配置された回転子24とを有している。
ハウジング21は、第1のハウジング部材25及び第2のハウジング部材26を有している。第1のハウジング部材25は、筒状部27と、筒状部27の一端部の開口を塞ぐ壁部28とを有している。筒状部27及び壁部28は、一体成形されていてもよいし、別部材として組み合わされていてもよい。第2のハウジング部材26は、筒状部27の他端部の開口を塞いだ状態で、筒状部27にボルト29によって取り付けられている。ECU9は、筒状部27の壁部28側の端部に設けられている。壁部28及び第2のハウジング部材26のそれぞれには、シャフト23が通された貫通孔30が設けられている。壁部28及び第2のハウジング部材26のそれぞれの貫通孔30には、シャフト23を回転自在に支持する軸受31が嵌められている。
固定子22は、シャフト23の軸線Pと同軸に筒状部27の内周面に固定されている。また、固定子22は、筒状の固定子鉄心32と、固定子鉄心32に設けられた電機子巻線33とを有している。固定子鉄心32は、シャフト23の軸線Pに沿った方向(以下、単に「軸線方向」ともいう)に複数の電磁板を積層して構成されている。
回転子24は、固定子22の内面に対して隙間を介してシャフト23の軸線Pと同軸に配置されている。また、回転子24は、軸線Pと共通の軸線を持つ回転子鉄心34と、回転子鉄心34に設けられた複数の永久磁石35とを有している。回転子24は、回転子鉄心34をシャフト23に圧入することによりシャフト23に固定されている。これにより、回転子24は、シャフト23と一体に回転される。
シャフト23のECU9側と反対側の端部、即ちシャフト23の出力端部には、プーリ36が圧入により固定されている。プーリ36には、図1のギヤボックス6のベルトが掛けられている。これにより、モータ8のトルクはギヤボックス6を介してラック軸に伝達される。
ECU9には、モータ8を駆動するためのインバータ回路が含まれている。インバータ回路は、複数のスイッチング素子(例えばMOST−FET等)37を含んでいる。スイッチング素子37の構成としては、例えばベアチップをDBC(Direct Bonded Copper)基板に実装した構成、又はベアチップを樹脂でモールドしたモジュールの構成等が考えられる。
スイッチング素子37は、モータ8を駆動するための電流が流れるため発熱する。そこで、スイッチング素子37は、接着剤及び絶縁シート等を介してヒートシンク38と接触させ放熱する構造となっている。ヒートシンク38は、例えばねじ又は焼き嵌め等によって筒状部27に固定されている。これにより、ヒートシンク38の熱がハウジング21に伝達可能になっている。なお、図2には示されていないが、インバータ回路には、スイッチング素子37の他に、平滑コンデンサ、ノイズ除去用コイル、電源リレー及びそれらを電気的に接続するバスバー等が含まれている。
バスバーは、樹脂と一体成形され中間部材39を形成している。中間部材39には、制御基板40が隣接している。制御基板40は、第1のコネクタ10及び第2のコネクタ11から受け取った情報に基づき、モータ8を適切に駆動するためにスイッチング素子37に制御信号を送る。
インバータ回路及び制御基板40は、ケース41によって覆われている。ケース41は、樹脂で構成してもよいし、アルミニウム等の金属で構成してもよいし、樹脂とアルミニウム等の金属とを組み合わせてケース41を構成してもよい。この例では、モータ8のシャフト23の軸線Pに直交する平面と平行に制御基板40が配置されている。
シャフト23のECU9側の端部には、永久磁石であるセンサ用磁石42が設けられている。ヒートシンク38には、センサ用磁石42の磁界を検出するセンサ装置43が設けられている。
センサ装置43は、軸線方向についてセンサ用磁石42に対向する回転センサである磁気センサ44と、磁気センサ44が実装されたセンサ基板45と、センサ基板45に設けられた支持部材46と、支持部材46に支持された接続部材47とを有している。
ヒートシンク38のモータ8側の部分には、窪み部50が設けられている。センサ基板45は、窪み部50を塞いだ状態で、ヒートシンク38に図示しないねじで取り付けられている。これにより、ヒートシンク38の表面から磁気センサ44までの距離が大きくなっている。
接続部材47は、ヒートシンク38及び中間部材39を貫通し、センサ基板45と制御基板40とを電気的に接続している。ヒートシンク38及び中間部材39には、接続部材47を通す穴部(図示せず)が設けられている。中間部材39には、接続部材47を位置決めする図示しないガイドが設けられている。接続部材47は、例えばワイヤボンディング、プレスフィット又ははんだ等で制御基板40に電気的に接続されている。また、接続部材47は、例えばプレスフィット又ははんだ等でセンサ基板45に電気的に接続されている。
磁気センサ44は、センサ用磁石42の発生する磁界を検出し、その磁界の向きを検出する。センサ装置43は、センサ用磁石42の磁界及びその向きを検出することにより、回転子24の回転角度を検出する。ECU9は、センサ装置43で検出された回転角度に応じた駆動電流をモータ8へ供給する。
図2では、制御基板40とは別のセンサ基板45に磁気センサ44が実装されているが、制御基板40に磁気センサ44を実装し、センサ用磁石42からヒートシンク38を通過して漏れてくる磁束を磁気センサ44で検出するようにしてもよい。また、図2では、ヒートシンク38と制御基板40との間に中間部材39が配置されているが、中間部材39と制御基板40との位置関係を逆にして、ヒートシンク38と中間部材39との間に制御基板40を配置してもよい。さらに、図2では、回転センサとして磁気センサを用いているが、レゾルバを回転センサとしてもよい。
図3は、図2の電動駆動装置7の電気回路図である。モータ8の電機子巻線33は、第1のU相巻線U1、第1のV相巻線V1、第1のW相巻線W1を含む第1の電機子巻線48と、第2のU相巻線U2、第2のV相巻線V2、第2のW相巻線W2を含む第2の電機子巻線49とを有している。図3では、第1及び第2の電機子巻線48,49をY結線としているがΔ結線でもよい。なお、図3では、モータ8の構成として電機子巻線のみを記載し、他の構成は省略している。
ECU9のインバータ回路には、第1及び第2のインバータ51,52、ノイズ除去用コイル53、第1及び第2の電源リレー54,55及び第1及び第2のコンデンサ56,57が含まれている。第1の電機子巻線48には第1のインバータ51から3相の電流が供給され、第2の電機子巻線49には第2のインバータ52から3相の電流が供給される。
ノイズ除去用コイル53は、図2の電源コネクタ12に電気的に接続されている。ノイズ除去用コイル53には、第1のインバータ51が第1の電源リレー54を介して電気的に接続されているとともに、第2のインバータ52が第2の電源リレー55を介して電気的に接続されている。直流電源(例えばバッテリ等)58からの電力は、電源コネクタ12及びノイズ除去用コイル53を介して第1及び第2の電源リレー54,55へ供給される。
第1及び第2の電源リレー54,55は、2個のMOST−FETでそれぞれ構成されている。第1及び第2の電源リレー54,55は、故障時等に開放されて第1及び第2のインバータ51,52に過大な電流が流れないようにする。なお、図3では、ノイズ除去用コイル53からみて電源58と反対側に第1及び第2の電源リレー54,55が接続されているが、ノイズ除去用コイル53からみて電源58に近い側に第1及び第2の電源リレー54,55が接続されていてもよい。
第1及び第2のインバータ51,52のそれぞれは、ブリッジを構成する複数のスイッチング素子である6個のMOST−FET61〜66を有している。第1及び第2のインバータ51,52のそれぞれでは、互いに直列接続された第1及び第2のMOST−FET61,62と、互いに直列接続された第3及び第4のMOST−FET63,64と、互いに直列接続された第5及び第6のMOST−FET65,66とが並列接続されている。また、第1及び第2のインバータ51,52のそれぞれでは、第2のMOST−FET62のGND(グランド)側に第1のシャント抵抗67が、第4のMOST−FET64のGND側に第2のシャント抵抗68が、第6のMOST−FET66のGND側に第3のシャント抵抗69が、それぞれ1個ずつ接続されている。第1〜第3のシャント抵抗67〜69は、電流値の検出に用いられる。なお、この例では、第1及び第2のインバータ51,52のそれぞれに3個のシャント抵抗67〜69が設けられているが、第1及び第2のインバータ51,52のそれぞれに設けるシャント抵抗の数を2個又は1個としても電流検出は可能であるため、第1及び第2のインバータ51,52のそれぞれのシャント抵抗の数を2個又は1個としてもよい。
第1のインバータ51からモータ8への電流は、図3に示すように、第1のインバータ51の第1及び第2のMOST−FET61,62間からバスバー等を通じてモータ8のU1相へ、第1のインバータ51の第3及び第4のMOST−FET63,64間からバスバー等を通じてモータ8のV1相へ、第1のインバータ51の第5及び第6のMOST−FET65,66間からバスバー等を通じてモータ8のW1相へそれぞれ供給される。
第2のインバータ52からモータ8への電流は、図3に示すように、第2のインバータ52の第1及び第2のMOST−FET61,62間からバスバー等を通じてモータ8のU2相へ、第2のインバータ52の第3及び第4のMOST−FET63,64間からバスバー等を通じてモータ8のV2相へ、第2のインバータ52の第5及び第6のMOST−FET65,66間からバスバー等を通じてモータ8のW2相へそれぞれ供給される。
第1のインバータ51では、第1のMOST−FET61、第2のMOST−FET62及び第1のシャント抵抗67に第1のコンデンサ56が並列接続されている。また、第2のインバータ52では、第1のMOST−FET61、第2のMOST−FET62及び第1のシャント抵抗67に第2のコンデンサ56が並列接続されている。第1及び第2のコンデンサ56,57は、平滑コンデンサである。なお、図3では、第1及び第2のコンデンサ56,57の数が1個ずつであるが、第1のインバータ51に対して複数の第1のコンデンサ56を並列接続してもよいし、第2のインバータ52に対して複数の第2のコンデンサ57を並列接続してもよい。
また、図3では、故障時にモータ8と第1及び第2のインバータ51,52を電気的に遮断するモータリレーを示していないが、モータリレーを設けるには第1及び第2の電機子巻線48,49の中性点N1、N2にモータリレーを設けてもよいし、第1及び第2のインバータ51,52とモータ8との間にモータリレーをそれぞれ設けてもよい。
ECU9は、センサ装置43で検出された回転角度に応じた信号を制御信号として図2の制御基板40から第1及び第2のインバータ51,52のそれぞれへ送って、第1及び第2のインバータ51,52のそれぞれで第1〜第6のMOST−FET61〜66をスイッチングさせることにより、第1及び第2の電機子巻線48,49のそれぞれに3相電流を供給する。
図4は、図2のモータ8を示す断面図である。固定子鉄心32は、筒状のコアバック71と、コアバック71から周方向内側に突出する複数のティース72とを有している。各ティース72は、固定子鉄心32の周方向へ互いに間隔をおいて配置されている。互いに隣り合うティース72間には、スロット73が形成されている。第1及び第2の電機子巻線48,49は、スロット73内に収容されている。図示しないが、第1及び第2の電機子巻線48,49のそれぞれと固定子鉄心32との間には絶縁紙等が挿入され電気的絶縁が確保されている。
この例では、ティース72の数は48個である。従って、スロット73の数も48個である。1つのスロット73には、第1又は第2の電機子巻線48,49の導線が4本ずつ収容されている。
第1の電機子巻線48はU1相、V1相、W1相の3相から構成され、第2の電機子巻線49はU2相、V2相、W2相の3相から構成されている。第1及び第2の電機子巻線48,49の配置は、図4に示すように、1番目のスロット73から順にU1、U2、W1、W2、V1、V2となっており、7番目以降もU1、U2、W1、W2、V1、V2の順に配置されていて、48番目まで同様の順に配置されている。
ただし、1番目のスロット73のU1と7番目のスロット73のU1は電流の向きが互いに逆になるように第1及び第2の電機子巻線48,49が配置されている。即ち、第1及び第2の電機子巻線48,49は、1番目のスロット73から7番目のスロット73に巻かれた分布巻の構成となっており、計6個のティース72を跨っている。これは電気角180度に相当し、短節巻係数が1となるため、永久磁石35が発生する磁束を有効に利用でき、小型高トルクのモータ8が得られ、永久磁石35の量を少なくできるため、巻線係数が小さいモータに比べて低コスト化が実現できるという効果がある。
図5は、図4の回転子24を示す断面図である。また、図6は、図5の回転子24を示す側面図である。なお、図5は、図6のV−V線に沿った断面図である。回転子鉄心34は、図6に示すように、回転子鉄心34の軸線Pに沿った方向について互いに重なる複数の第1の鉄心81及び複数の第2の鉄心82を有している。回転子鉄心34では、第1及び第2の鉄心81,82が交互に重なっている。
この例では、軸線Pに沿った方向に、第1の鉄心81の数が3個とされ、第2の鉄心82の数が2個とされている。また、この例では、軸線P沿った方向についての各第1の鉄心81の寸法が、軸線P沿った方向についての各第2の鉄心82の寸法よりもそれぞれ大きくなっている。さらに、この例では、軸線P沿った方向についての各第1の鉄心81の寸法の合計も、軸線P沿った方向についての各第2の鉄心82の寸法の合計よりも大きくなっている。
各第1の鉄心81は、円柱状の第1の鉄心本体83と、第1の鉄心本体83の外周部から回転子鉄心34の径方向外側へ突出する複数の第1の突起部84とを有している。複数の第1の突起部84は、第1の鉄心本体83の周方向へ互いに間隔を置いて配置されている。この例では、第1の突起部84の数が8個とされている。
各第2の鉄心82は、円柱状の第2の鉄心本体85と、第2の鉄心本体85の外周部から回転子鉄心34の径方向外側へ突出する複数の第2の突起部86とを有している。第2の鉄心本体85は、回転子鉄心34の軸線に沿った方向について第1の鉄心本体83と完全に重なっている。第2の突起部86の数は、第1の突起部84の数と同じになっている。従って、この例では、第2の突起部86の数が8個とされている。また、複数の第2の突起部86は、各第1の突起部84の位置に合わせて第2の鉄心本体85の周方向へ互いに間隔を置いて配置されている。
回転子鉄心34では、第1及び第2の鉄心本体83,85によって回転子鉄心本体341が構成され、回転子鉄心34の軸線Pに沿った方向へ並ぶ第1及び第2の突起部84,86によって突起342が構成されている。これにより、回転子鉄心34では、回転子鉄心34の軸線Pに沿った複数の突起342が円柱状の回転子鉄心本体341の外周部に回転子鉄心34の周方向へ互いに間隔を置いて設けられている。また、各突起342間には、凹部343が形成されている。この例では、8個の突起342が回転子鉄心本体341の外周部に回転子鉄心34の周方向へ等間隔に設けられている。これにより、各突起342間に形成された凹部343の数も8個となっている。
回転子鉄心本体341の中央には、シャフト23を通す貫通孔87が回転子鉄心34の軸線Pに沿って設けられている。シャフト23が貫通孔87に通されている状態では、回転子鉄心34の軸線Pがシャフト23の軸線Pを一致する。
永久磁石35は、複数の凹部343にそれぞれ配置された状態で回転子鉄心本体341の外周部に取り付けられている。これにより、この例では、8個の永久磁石35が回転子鉄心34の周方向へ互いに間隔をおいて配置されている。また、互いに隣り合う永久磁石35の極性は、互いに逆となっている。即ち、この例では、回転子24が8極の回転子となっている。また、永久磁石35の径方向外側端面は、軸線Pに沿って永久磁石35を見たとき、回転子鉄心34の径方向外側へ盛り上がる弧状になっている。回転子24は、各突起342の径方向外側端面及び各永久磁石35の径方向外側端面のそれぞれに接触しながら回転子鉄心34及び各永久磁石35を囲むステンレス製の筒状の保護管(図示せず)をさらに有している。
回転子鉄心34の周方向についての第2の突起部86の寸法(即ち、第2の突起部86の周方向寸法)は、回転子鉄心34の周方向についての第1の突起部84の寸法(即ち、第1の突起部84の周方向寸法)よりも大きくなっている。これにより、回転子鉄心34の軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、第2の突起部86の一部(即ち、第2の突起部86の周方向両端部)は、第1の突起部84の周方向端面84bから周方向外側へ一対の張出部861として張り出している。また、回転子鉄心34の軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、第1及び第2の突起部84,86のそれぞれの径方向外側端面の形状が、回転子鉄心34の径方向外側へ盛り上がる弧状になっている。
各張出部861では、回転子鉄心34の軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、図5に示すように、張出部861の径方向外側端面861aと、張出部861の周方向端面861bとが、曲面861cを介して連続している。これに対して、第1の突起部84の径方向外側端面84aと、第1の突起部84の周方向端面84bとの境界には、曲面が介在しておらず軸線Pに沿った境界線が形成されている。また、共通の突起342では、回転子鉄心34の軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、各張出部861の径方向外側端面861aが第1の突起部84の径方向外側端面84aに滑らかに連続している。さらに、回転子鉄心34の軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、第2の突起部86の径方向外側端面のうち、張出部861の径方向外側端面861aを除く部分、即ち第2の突起部86の径方向外側端面の中間部分は、第1の突起部84の径方向外側端面84aに重なっている。
第1の突起部84の周方向端面84bと永久磁石35との間には、図6に示すように、空間88が生じている。また、共通の凹部343の周方向両側に存在する一方及び他方の張出部861のうち、一方の張出部861の周方向端面861bに永久磁石35の周方向端面35aが接触しているのに対して、他方の張出部861の周方向端面861bと永久磁石35との間には隙間が生じている。これにより、第1の突起部84の周方向端面84bに近づく方向への力が永久磁石35に加わっても、永久磁石35が張出部861の周方向端面861bに接触することにより、永久磁石35が第1の突起部84の周方向端面84bに近づくことが阻止され、第1の突起部84と永久磁石35との間に一定の空間が確保される。図5では、永久磁石35ごとに左側の張出部861に永久磁石35がそれぞれ接触している。第1の突起部84の周方向端面84bの高さは、永久磁石35の周方向端面35aの高さよりも高くなっている。また、第2の突起部86の張出部861の周方向端面861bの高さは、永久磁石35の周方向端面35aの高さよりも低くなっている。
この例では、各凹部343の底面、即ち永久磁石35の取付面が、曲面となっている。従って、この例では、永久磁石35の断面形状が、径方向内側端面及び径方向外側端面のそれぞれを曲面とした形状となっている。永久磁石35の径方向外側端面の曲率半径及び永久磁石35の幅寸法が同じである条件では、永久磁石35の径方向内側端面及び径方向外側端面のそれぞれを曲面にすると、永久磁石35の径方向内側端面が平面である場合に比べて、永久磁石35の厚さを一般的に薄くすることができる。従って、永久磁石35のエアギャップを小さくすることができ、インダクタンスを大きくすることができる。これにより、弱め磁束制御が効果を発揮しやすくなり、高速回転時のトルクの向上を図ることができる。ただし、各凹部343の底面を平面とし、永久磁石35の径方向外側端面を曲面とするとともに永久磁石35の径方向内側端面を平面としてもよい。
次に、永久磁石35を回転子鉄心34に取り付けて回転子24を製造するときの手順について説明する。図7〜図10は、図5の永久磁石35を回転子鉄心34に取り付けるときの手順を説明する構成図である。即ち、図7は図5の永久磁石35を突起342の径方向外側端面に押し付けている状態を示す図、図8は図7の永久磁石35が傾いて永久磁石35の端部が凹部343の底面に接触した状態を示す図、図9は図8の永久磁石35が凹部343内に配置された状態を示す図、図10は図9の2番目の永久磁石35が1番目の永久磁石35上を滑っている状態を示す図である。永久磁石35を回転子鉄心34に取り付けるときには、磁石取付装置91が用いられる。
磁石取付装置91は、台92と、台92に固定された筒状のガイド部材93と、ガイド部材93内に設けられた押圧体94とを有している。磁石取付装置91は、ガイド部材93の開口を回転子鉄心34の外周部に向けて配置されている。ガイド部材93は、軸線Pに直交する方向に沿って配置されている。
ガイド部材93内には、複数の永久磁石35が重ねて収容されている。ガイド部材93内では、ガイド部材93の開口から、1番目の永久磁石35、・n番目の永久磁石35の順に重なっている。なお、nは2以上の整数である。永久磁石35は、1番目の永久磁石35から順に、ガイド部材93内からガイド部材93の開口を通ってガイド部材93外へ出るようになっている。押圧体94は、互いに重なる複数の永久磁石35をガイド部材93外へ出す方向へ押圧する押圧力を発生している。押圧体94としては、例えばばね等が用いられる。
永久磁石35を回転子鉄心34に取り付けるときには、まず各凹部343に接着剤を塗布する。また、図7に示すように、ガイド部材93内で重ねられた複数の永久磁石35のうち、ガイド部材93の開口に存在する1番目の永久磁石35を突起342の径方向外側端面に接触させる。これにより、1番目の永久磁石35は、押圧体94の押圧力で突起342に押し付けられる。
この後、回転子鉄心34を回転させると、1番目の永久磁石35は、突起342の径方向外側端面に押圧体94の押圧力で押し付けられながら、突起342の径方向外側端面を滑って凹部343に向けて移動する。これにより、図8に示すように、永久磁石35の一端部が突起342に接触したまま永久磁石35が傾いて、永久磁石35の他端部が凹部343の底面に接触する。このとき、永久磁石35は、図11に示すように、第1及び第2の突起部84,86のうち、第2の突起部86の張出部861にのみ接触している。
この後、回転子鉄心34をさらに回転させると、図9に示すように、第2の突起部86の張出部861に掛かっていた永久磁石35の一端部も凹部343内に滑り落ち、永久磁石35の周方向端面35aが張出部861の周方向端面861bに接触した状態で凹部343内に固定される。
このとき、第1の突起部84に近づく方向への永久磁石35の変位が張出部861によって阻止され、第1の突起部84の周方向端面84bと永久磁石35の周方向端面35aとの間には空間88が生じる。これにより、第1の突起部84への永久磁石35の漏れ磁束量が抑制され、永久磁石35の漏れ磁束量が多くなることによるマグネットトルクの低下が抑制される。
また、このとき、永久磁石35の一端部が張出部861の曲面861cを滑りながら凹部343内に落ちるので、凹部343内に滑り落ちたときの永久磁石35への衝撃が緩和され、永久磁石35の破損の発生が防止される。永久磁石35の破損が発生すると、破損で生じた磁石片が凹部343の内面(例えば、凹部343の底面又は側面等)と永久磁石35との間に挟まり、永久磁石35の浮き上がりによる保護管の圧入不良、又は永久磁石35の取付位置のずれによる回転子24の回転のアンバランスの発生の原因となり部品歩留りが悪化するが、本実施の形態ではこれを解消できるため、部品廃却による損失低減を実現できる。また、永久磁石35が張出部861の曲面861cを滑りながら凹部343に落ちることから、第1の突起部84の径方向外側端面84aと周方向端面84bとの境界には曲面を設ける必要がなくなる。これにより、第1の突起部84の体積の減少を防止することができ、第1の突起部84が生み出すリラクタンストルクの低下を防止することができる。
この後、回転子鉄心34をさらに回転させると、ガイド部材93内に収容された2番目の永久磁石35が、凹部343内に取り付けられた1番目の永久磁石35の径方向外側端面を滑りながら移動する。これにより、図12に示すように、2番目の永久磁石35の端部が隣の張出部861の径方向外側端面861aに接触する。この後、回転子鉄心34をさらに回転させると、2番目の永久磁石35が張出部861の径方向外側端面861a及び第1の突起部84の径方向外側端面84aの順に滑りながら移動し、2番目の永久磁石35が次の突起342の径方向外側端面に押し付けられた状態になる。
ここで、張出部861がない場合を考えると、通常、第1の突起部84の周方向寸法が永久磁石35の周方向寸法に比べて小さいため、永久磁石35の径方向外側端面の曲率半径と、第1の突起部84の径方向外側端面84aの曲率半径とが同程度であるときには、永久磁石35の周方向端面35aの高さよりも第1の突起部84の周方向端面84bの高さが高くなる。従って、1番目の永久磁石35と第1の突起部84との間に段差が生じる。また、第1の突起部84の周方向端面84bと1番目の永久磁石35の周方向端面35aとの間には空間が存在している。このことから、張出部861がない場合には、1番目の永久磁石35上を滑る2番目の永久磁石35が第1の突起部84に引っ掛かりやすくなってしまう。これにより、永久磁石35の取付不良が生じてしまい、部品歩留りが悪化する。また、第1の突起部84の周方向寸法を大きくして第1の突起部84の周方向端面84bと1番目の永久磁石35の周方向端面35aとの間の空間を小さくすると、永久磁石35から第1の突起部84への漏れ磁束が多くなってしまい、マグネットトルクが低下してしまう。これに対して、本実施の形態では、1番目の永久磁石35上を滑る2番目の永久磁石35の第1の突起部84への引っ掛かりが張出部861によって回避されることから、第1の突起部84と永久磁石35との間の空間を確保しながら、2番目の永久磁石35の移動を円滑に行うことができる。
この後、1番目の永久磁石35と同様の手順を繰り返し、すべての凹部343に永久磁石35を取り付ける。このようにして、回転子24を製造する。
このような回転子24及びモータ8では、軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、第2の突起部86の張出部861の径方向外側端面861aが第1の突起部84の径方向外側端面84aに滑らかに連続しているので、回転子鉄心34の周方向へ突起342上を滑る永久磁石35が突起342に引っ掛かることを防止することができる。また、1番目の永久磁石35上を滑る2番目の永久磁石35が突起342へ移動するときに、2番目の永久磁石35が第1の突起部84に引っ掛かることを張出部861によって防止することができる。これにより、回転子鉄心34に対する永久磁石35の取付作業を容易にかつ円滑に行うことができ、回転子24の製造効率の向上を図ることができる。さらに、第1の突起部84への永久磁石35の引っ掛かりが張出部861によって防止されるので、第1の突起部84の高さを低くする必要がなくなる。しかも、第1の突起部84の周方向端面84bと永久磁石35の周方向端面35aとの間の空間も張出部861によって確保することができる。これにより、モータ8のリラクタンストルク及びマグネットトルクのいずれの低下も抑制することができ、モータ8の性能の低下を抑制することができる。
また、軸線Pに沿った方向についての第1の突起部84の寸法は、軸線Pに沿った方向についての第2の突起部86の寸法よりも大きくなっているので、永久磁石35と第1の突起部84との間の空間88の範囲を軸線Pに沿った方向について大きくすることができる。これにより、モータ8のマグネットトルクの低下をさらに抑制することができ、モータ8の性能の低下をさらに抑制することができる。
また、モータ8が車両用の電動パワーステアリング装置に組み込まれているので、電動パワーステアリング装置について製造効率の向上及び性能の低下の抑制を図ることができる。
なお、上記の例では、周方向について互いに隣り合う永久磁石35の極性が互いに異なる回転子24、及び回転子24を有するモータ8にこの発明が適用されているが、図13に示すように、極性が同じ複数の永久磁石35と、各永久磁石35間に存在する複数の突起342とで互いに異なる極性を形成しているコンシクエントポール型の回転子、及びコンシクエントポール型の回転子を有する回転電機にこの発明を適用してもよい。
実施の形態2.
図14は、この発明の実施の形態2による回転子24の要部断面図である。軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、第1の突起部84の径方向外側端面84aの中で軸線Pから最も遠い点を第1の突起部84の最外点Dとし、永久磁石35の径方向外側端面の周方向端部を点Cとすると、第1の突起部84の最外点Dと軸線Pとの間の寸法は、点Cと軸線Pとの間の寸法よりも大きくなっている。即ち、軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、第1の突起部84の径方向外側端面84aと軸線Pとの間の最大寸法が、永久磁石35の径方向外側端面の周方向端部Cと軸線Pとの間の寸法よりも大きくなっている。
また、軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、永久磁石35の径方向外側端面の中で軸線Pから最も遠い点を永久磁石35の最外点Eとすると、永久磁石35の最外点Eと軸線Pとの間の寸法は、第1の突起部84の最外点Dと軸線Pとの間の寸法よりも大きくなっている。即ち、軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、永久磁石35の径方向外側端面と軸線Pとの間の最大寸法が、第1の突起部84の径方向外側端面84aと軸線Pとの間の最大寸法よりも大きくなっている。
即ち、軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、第1の突起部84の最外点Dは、軸線Pを中心としかつ点Cを通る円弧よりも径方向外側に位置し、かつ、軸線Pを中心としかつ永久磁石35の最外点Eを通る円弧よりも径方向内側に位置している。
この例では、第1の突起部84の径方向外側端面84aの中央の点が最外点Dとされ、永久磁石35の径方向外側端面の中央の点が最外点Eとされている。また、この例では、第1の突起部84の径方向外側端面84a及び張出部861の径方向外側端面861aがいずれも、軸線Pを中心としかつ点Cを通る円弧よりも、径方向外側に位置している。さらに、この例では、軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、第1の突起部84の径方向外側端面84aの曲率半径が、永久磁石35の径方向外側端面の曲率半径よりも大きくなっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このような回転子24では、軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、第1の突起部84の径方向外側端面84aと軸線Pとの間の最大寸法が、永久磁石35の径方向外側端面の周方向端部Cと軸線Pとの間の寸法よりも大きいので、第1の突起部84の高さを高くすることができ、突起342の体積を大きくすることができる。これにより、リラクタンストルクを大きくすることができ、モータ8の性能の向上を図ることができる。
また、軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、永久磁石35の径方向外側端面と軸線Pとの間の最大寸法が、第1の突起部84の径方向外側端面84aと軸線Pとの間の最大寸法よりも大きいので、固定子22に対する永久磁石35のエアギャップの増大を防止することができる。これにより、モータ8のマグネットトルクの低下を防止することができ、モータ8の性能の低下を防止することができる。
実施の形態3.
図15は、この発明の実施の形態3による回転子24の要部断面図である。軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、永久磁石35の径方向外側端面の曲率半径は、第1の突起部84の径方向外側端面84aの曲率半径よりも大きくなっている。この例では、第1の突起部84の最外点Dと軸線Pとの間の寸法と、永久磁石35の最外点Eと軸線Pとの間の寸法とが同じになっている。即ち、軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、軸線Pを中心とする共通の円弧が、第1の突起部84の最外点D及び永久磁石35の最外点Eのそれぞれを通っている。また、この例では、第1の突起部84の径方向外側端面84a及び張出部861の径方向外側端面861aがいずれも、永久磁石35の径方向外側端面の周方向端部である点Cを通りかつ軸線Pを中心とする円弧よりも径方向外側に位置している。他の構成は実施の形態2と同様である。
ここで、永久磁石35の保磁力が高いと減磁耐力が高くなるため、永久磁石35の周方向中央の厚さを薄くすることができ、永久磁石35の径方向外側端面の曲率半径を大きくすることができる。永久磁石35の保磁力を高くするために例えばディスプロシウム等の重希土類元素を永久磁石35に添加すると、永久磁石35の残留磁束密度Brが低下してしまう。従って、マグネットトルクを大きくするには、永久磁石35の軸線方向の寸法を大きくしたり、永久磁石35の径方向外側端面の曲率半径を大きくして永久磁石35の周方向寸法を大きくしたりすることが考えられる。
しかし、このようにすると、モータ8の体格が大きくなってしまい、モータ8を車両に搭載する場合には、車両の燃費が悪化してしまう。一方、モータ8の体格を大きくせずに、永久磁石35の径方向外側端面の曲率半径を大きくして永久磁石35の周方向寸法を大きくした場合には、第1の突起部84の周方向寸法が小さくなり、第1の突起部84の径方向外側端面84aの曲率半径も大きいと、永久磁石35と第1の突起部84との間の段差が大きくなってしまう。
本実施の形態では、第1の突起部84の径方向外側端面84aの曲率半径が永久磁石35の径方向外側端面の曲率半径よりも小さくなっている。これにより、回転子24の大化を抑制しながら、永久磁石35と第1の突起部84との間の段差の拡大が抑制される。
このような回転子24では、第1の突起部84の径方向外側端面84aの曲率半径が永久磁石35の径方向外側端面の曲率半径よりも小さいので、永久磁石35の形状が扁平に近い形状であっても、回転子24の大形化を抑制しながら、永久磁石35と第1の突起部84との間の段差の拡大を抑制することができる。これにより、モータ8の大化による不具合(例えば、モータ8の重量増加による車両の燃費の悪化、モータ8の設置スペースの拡大による他部品との干渉等)を回避することができるとともに、回転子24の製造効率の向上をさらに図ることができる。
実施の形態4.
図16は、この発明の実施の形態4による回転子24を製造しているときの構成図である。軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、回転子鉄心34の周方向について互いに隣り合う第1の突起部84間に存在する一方及び他方の張出部861の形状は、非対称の形状になっている。即ち、回転子鉄心34の周方向について互いに隣り合う2つの突起342間に形成されている凹部343の周方向両側に存在する一方及び他方の張出部861の形状が非対称になっている。なお、図16では、凹部343の左側の張出部861が一方の張出部861とされ、凹部343の右側の張出部861が他方の張出部861とされている。
具体的には、一方の張出部861の径方向外側端面861aは、第1の突起部84の径方向外側端面84aから、一方の張出部861の周方向端面861bに向かって回転子鉄心34の径方向内側へ滑らかに曲がる曲面となっている。これに対して、他方の張出部861の径方向外側端面861aは、第1の突起部84の径方向外側端面84aから、他方の張出部861の周方向端面861bに向かって回転子鉄心34の径方向外側へ滑らかに曲がる曲面となっている。これにより、一方の張出部861の周方向端面861bの高さは、他方の張出部861の周方向端面861bの高さよりも低くなっている。この例では、永久磁石35の周方向端面35aの高さが、一方及び他方の張出部861のそれぞれの周方向端面861bの高さよりも高くなっている。
ここで、第1の突起部84の径方向外側端面84aの曲率半径が小さい場合、張出部861の周方向端面861bの高さが極端に低くなってしまうことがある。この場合、張出部861の周方向端面861bによって永久磁石35の位置決めが確実に行われなくなるおそれがある。そこで、本実施の形態では、一方及び他方の張出部861のそれぞれの周方向端面861bのうち、高さの高い側の他方の張出部861の周方向端面861bに永久磁石35の周方向端面35aが接触している。これにより、永久磁石35の位置決めの確実性が高まり、永久磁石35と第1の突起部84との間の空間88が確保される。他の構成は実施の形態1と同様である。
永久磁石35を凹部343内に取り付けるときには、実施の形態1と同様の手順で永久磁石35を凹部343内に配置する。この後、永久磁石35の周方向端面35aが一方の張出部861の周方向端面861bに接触した状態から、凹部343内で永久磁石35を他方の張出部861に向けて移動させ、永久磁石35の周方向端面35aを他方の張出部861の周方向端面861bに接触させる。凹部343内での永久磁石35の移動は、磁石取付装置91とは別の装置で行う。
このような回転子24では、互いに隣り合う第1の突起部84間に存在する一方及び他方の張出部861の形状が非対称の形状になっているので、例えば他方の張出部861の周方向端面861bの高さを、一方の張出部861の周方向端面861bの高さよりも高くすることができる。従って、高さの低い一方の張出部861の周方向端面861bでは、凹部343内に永久磁石35が滑り落ちるときの永久磁石35の破損の発生を防止することができ、高さの高い他方の張出部861の周方向端面861bでは、永久磁石35の位置決めをより確実に行うことができる。
なお、上記の例では、軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、互いに非対称の形状を持つ一方及び他方の張出部861が第1の突起部84から周方向両側へ張り出しているが、第1の突起部84の径方向外側端面84a及び周方向端面84bが、回転子鉄心34への永久磁石35の取付時に永久磁石35が破損しにくい形状になっていれば、回転子鉄心34の径方向外側へ滑らかに曲がる径方向外側端面861aを持つ他方の張出部861のみが第1の突起部84から張り出していてもよい。このようにしても、回転子24の製造時の永久磁石35の破損の発生を第1の突起部84によって防止することができ、回転子鉄心34に対する永久磁石35の位置決めを他方の張出部861で行うことができる。
実施の形態5.
図17は、この発明の実施の形態5による回転子24を示す要部断面図である。ステンレス製の保護管90は、各永久磁石35の径方向外側端面及び各突起342の径方向外側端面のそれぞれに接触しながら、回転子鉄心34及び各永久磁石35を囲んでいる。
軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、張出部861の径方向外側端面861aは、第1の突起部84の径方向外側端面84aの周方向端部よりも回転子鉄心34の径方向について外側に位置している。また、軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、張出部861の径方向外側端面861aは、第1の突起部84の径方向外側端面84aの第1の中間点Fで径方向外側端面84aに滑らかに連続している。さらに、軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、保護管90の内面は、第1の突起部84の径方向外側端面84aの第2の中間点Gで滑らかに連続している。また、軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、第1の中間点Fは、保護管90よりも回転子鉄心34の径方向内側に位置し、かつ、第2の中間点Gよりも第1の突起部84の周方向端面84b側に位置している。
第1の突起部84の径方向外側端面84aは、保護管90の内面に接触している。これに対して、張出部861の径方向外側端面861aは、保護管90の内面から回転子鉄心34の径方向内側へ離れている。従って、第1の突起部84の径方向外側端面84aの周方向端部も、保護管90の内面から回転子鉄心34の径方向内側へ離れている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このような回転子24では、軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、張出部861の径方向外側端面861aが、第1の突起部84の径方向外側端面84aの周方向端部の位置よりも、回転子鉄心34の径方向について外側に位置しているので、張出部861の周方向端面861bの高さを高くすることができる。これにより、凹部343内での永久磁石35の位置決めをより確実に行うことができる。また、第2の突起部86の体積を大きくすることができるので、第2の突起部86が生み出すリラクタンストルクを増加させることができる。従って、モータ8の性能の低下をより確実に抑制することができる。
また、張出部861の径方向外側端面861aは、保護管90の内面から回転子鉄心34の径方向内側へ離れているので、第1の突起部84の径方向外側端面84aの周方向端部を保護管90の内面から離すことができる。これにより、保護管90の内面が第1の突起部84の周方向端部に接触することを回避することができ、保護管90の内面への第1の突起部84の接触による保護管90の破損の発生を防止することができる。
なお、各上記実施の形態では、各第1の鉄心81の軸線方向の寸法の合計が各第2の鉄心82の軸線方向の寸法の合計よりも大きくなっているが、各第1の鉄心81の軸線方向の寸法の合計を、各第2の鉄心82の軸線方向の寸法の合計と同じにしてもよいし、各第2の鉄心82の軸線方向の寸法の合計よりも小さくしてもよい。
また、各上記実施の形態では、回転子鉄心34の軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、第2の突起部86の径方向外側端面の中間部分が第1の突起部84の径方向外側端面84aに重なっているが、回転子鉄心34の軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、第2の突起部86の径方向外側端面の中間部分の位置を、第1の突起部84の径方向外側端面84aの位置よりも回転子鉄心34の径方向内側にしてもよい。即ち、回転子鉄心34の径方向外側への第2の突起部86の周方向中間部分の突出量を、回転子鉄心34の径方向外側への第1の突起部84の周方向中間部分の突出量よりも小さくしてもよい。このようにすれば、軸線Pに沿った方向について第1及び第2の突起部84,86のそれぞれの径方向外側端面間に段差を生じさせることができ、モータ8のリラクタンストルクの低下を抑制しながら、軸線Pに沿った方向についての第1及び第2の突起部84,86の境界を外部から容易に識別することができる。これにより、例えば第1及び第2の鉄心81,82の有無の確認等を行うことができ、例えば良品及び不良品の選別等を容易に行うことができる。
また、各上記実施の形態では、3相巻線である第1及び第2の電機子巻線48,49を有するモータ8に第1及び第2のインバータ51,52から給電するようになっているが、相数及びインバータの数はこれに限定されない。
また、実施の形態2〜5でも、実施の形態1と同様に、極性が同じ複数の永久磁石35と、各永久磁石35間に存在する複数の突起342とで互いに異なる極性を形成しているコンシクエントポール型の回転子、及びコンシクエントポール型の回転子を有する回転電機にこの発明を適用してもよい。
また、張出部861の径方向外側端面861aの位置を第1の突起部84の径方向外側端面84aの周方向端部の位置よりも回転子鉄心34の径方向について外側にする実施の形態5の構成を、実施の形態2〜4の回転子鉄心34に適用してもよい。
また、軸線Pに沿って回転子鉄心34を見たとき、互いに隣り合う第1の突起部84間に存在する一方及び他方の張出部861の形状を非対称の形状にする実施の形態4の構成を、実施の形態2及び3の回転子鉄心34に適用してもよい。
また、各上記実施の形態では、車両用の電動パワーステアリング装置に組み込まれたモータ8にこの発明が適用されているが、モータ8が組み込まれる装置は、これに限定されない。さらに、各上記実施の形態では、回転子24を含む回転電機がモータ8として用いられているが、これに限定されず、回転子24を含む回転電機を、発電機として用いてもよいし、発電電動機として用いてもよい。

Claims (8)

  1. 軸線を持つ回転子鉄心、及び
    前記回転子鉄心に設けられた複数の磁石
    を備え、
    前記回転子鉄心は、前記軸線に沿った方向について互いに重なっている第1及び第2の鉄心を有し、
    前記第1の鉄心は、第1の鉄心本体と、前記第1の鉄心本体の外周部から径方向外側へ突出し前記第1の鉄心本体の周方向へ互いに間隔を置いて配置された複数の第1の突起部とを有し、
    前記第2の鉄心は、前記第1の鉄心本体に重なる第2の鉄心本体と、前記第2の鉄心本体の外周部から径方向外側へ突出し前記第1の突起部の位置に合わせて前記第2の鉄心本体の周方向へ互いに間隔を置いて配置された複数の第2の突起部とを有し、
    前記回転子鉄心では、前記第1及び第2の鉄心本体によって回転子鉄心本体が構成され、前記軸線に沿った方向へ並ぶ前記第1及び第2の突起部によって突起が構成され、
    前記磁石は、各前記突起間に配置された状態で前記回転子鉄心本体の外周部に設けられ、
    前記軸線に沿って前記回転子鉄心を見たとき、前記第2の突起部の一部は、前記第1の突起部から周方向外側へ張出部として張り出しており、
    前記軸線に沿って前記回転子鉄心を見たとき、前記張出部の径方向外側端面は、前記第1の突起部の径方向外側端面に滑らかに連続しており、
    前記第1の突起部の周方向端面と前記永久磁石との間には、空間が生じており、
    前記軸線に沿って前記回転子鉄心を見たとき、前記回転子鉄心の周方向について互いに隣り合う第1の突起部間に存在する一方及び他方の前記張出部の形状は、非対称の形状になっている回転電機の回転子。
  2. 前記軸線に沿って前記回転子鉄心を見たとき、前記張出部の径方向外側端面は、前記第1の突起部の径方向外側端面の周方向端部の位置よりも、前記回転子鉄心の径方向について外側に位置している請求項1に記載の回転電機の回転子。
  3. 軸線を持つ回転子鉄心、及び
    前記回転子鉄心に設けられた複数の磁石
    を備え、
    前記回転子鉄心は、前記軸線に沿った方向について互いに重なっている第1及び第2の鉄心を有し、
    前記第1の鉄心は、第1の鉄心本体と、前記第1の鉄心本体の外周部から径方向外側へ突出し前記第1の鉄心本体の周方向へ互いに間隔を置いて配置された複数の第1の突起部とを有し、
    前記第2の鉄心は、前記第1の鉄心本体に重なる第2の鉄心本体と、前記第2の鉄心本体の外周部から径方向外側へ突出し前記第1の突起部の位置に合わせて前記第2の鉄心本体の周方向へ互いに間隔を置いて配置された複数の第2の突起部とを有し、
    前記回転子鉄心では、前記第1及び第2の鉄心本体によって回転子鉄心本体が構成され、前記軸線に沿った方向へ並ぶ前記第1及び第2の突起部によって突起が構成され、
    前記磁石は、各前記突起間に配置された状態で前記回転子鉄心本体の外周部に設けられ、
    前記軸線に沿って前記回転子鉄心を見たとき、前記第2の突起部の一部は、前記第1の突起部から周方向外側へ張出部として張り出しており、
    前記軸線に沿って前記回転子鉄心を見たとき、前記張出部の径方向外側端面は、前記第1の突起部の径方向外側端面に滑らかに連続しており、
    前記第1の突起部の周方向端面と前記永久磁石との間には、空間が生じており、
    前記軸線に沿って前記回転子鉄心を見たとき、前記張出部の径方向外側端面は、前記第1の突起部の径方向外側端面の周方向端部の位置よりも、前記回転子鉄心の径方向について外側に位置している回転電機の回転子。
  4. 各前記磁石の径方向外側端面及び各前記突起の径方向外側端面のそれぞれに接触しながら前記回転子鉄心及び各前記磁石を囲む保護管をさらに備え、
    前記第1の突起部の径方向外側端面は、前記保護管の内面に接触し、
    前記張出部の径方向外側端面は、前記保護管の内面から前記回転子鉄心の径方向内側へ離れている請求項に記載の回転電機の回転子。
  5. 前記軸線に沿って前記回転子鉄心を見たとき、前記第1の突起部の径方向外側端面と前記軸線との間の最大寸法は、前記磁石の径方向外側端面の周方向端部と前記軸線との間の寸法よりも小さい請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の回転電機の回転子。
  6. 前記軸線に沿って前記回転子鉄心を見たとき、前記第1の突起部の径方向外側端面の曲率半径は、前記磁石の径方向外側端面の曲率半径よりも小さい請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の回転電機の回転子。
  7. 前記軸線に沿った方向についての前記第1の突起部の寸法は、前記軸線に沿った方向についての前記第2の突起部の寸法よりも大きい請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の回転電機の回転子。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の回転子を備え、車両用の電動パワーステアリング装置に組み込まれているモータ。
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