JP6485824B2 - 電動駆動装置 - Google Patents

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Description

この発明は、制御ユニットがモータに取り付けられている電動駆動装置に関するものである。
従来、ロータのシャフトの端部にマグネットを取り付けるとともに、シャフトの軸線上で磁気センサをマグネットに対向させ、マグネットの磁気を磁気センサで測定することによりロータの回転角度を検出して、ステータの巻線に供給する電流を制御するようにしたモータが知られている。このような従来のモータでは、例えば電流が流れる導線が磁気センサの周囲に配置されていると、導線から発生したノイズ磁界が磁気センサに作用することにより、磁気センサによる磁気の検出誤差が生じやすくなる。
従来、磁気センサでの検出誤差の発生を抑制するために、同位相の電流が流れる第1及び第2の導線をシャフトの軸線に関して対称位置に配置することにより、第1及び第2の導線のそれぞれから発生するノイズ磁界を磁気センサの位置で相殺させるようにしたモータが提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、従来、磁気センサでの検出誤差の発生を抑制するために、マグネット及び磁気センサを磁性金属製の基板ホルダで囲むことにより、磁気センサの周囲からのノイズ磁界を基板ホルダで遮蔽するようにしたモータも提案されている(例えば特許文献2参照)。
特許第5229642号公報 特開2013−9573号公報
しかし、特許文献1に示されているモータでは、第1及び第2の導線の位置がシャフトの軸線に関して対称位置に限定されるので、他の部品の設置箇所及び設置スペースが制限されてしまい、モータの設計の自由度が制限されてしまう。特にステータの巻線が多重多相巻線である場合、ステータの巻線に接続される導線の数が多くなるので、モータの設計の自由度が大幅に制限されてしまう。また、設計の自由度を低下させないようにすると、他の部品の設置箇所及び設置スペースのそれぞれの範囲が拡大してしまい、モータが大型化してしまう。
また、特許文献2に示されているモータでは、基板ホルダが磁気センサだけでなくマグネットも囲んでいるので、マグネットからの回転磁界が基板ホルダによってゆがめられて回転次数倍の検出誤差が磁気センサに生じるおそれがある。従って、磁界強度の低下を補うようにマグネットの厚さをロータのシャフトの軸線方向に厚くする必要が生じる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、性能の低下を抑制しながら大型化を防止することができる電動駆動装置を得ることを目的とする。
この発明による電動駆動装置は、第1端部及び第2端部を持つ回転軸と、電機子巻線を含み回転軸の軸線の周囲に配置されている固定子と、回転軸に固定され回転軸と一体に固定子に対して回転する回転子とを有するモータ、第1端部に固定されているセンサ用マグネット、回転軸の軸線方向についてセンサ用マグネットに対向しセンサ用マグネットの磁界を検出する回転センサを有するセンサ装置、及び複数の給電線を介して電機子巻線に接続されているインバータ回路を有し、モータに取り付けられている制御ユニットを備え、インバータ回路は、回転軸の軸線方向について回転センサよりもセンサ用マグネットから遠い位置に配置され、回転センサとインバータ回路との間には、磁性材料で構成されたシールド板が配置されている。
この発明による電動駆動装置によれば、回転センサに対する例えば給電線及びインバータ回路等からのノイズ磁界をシールド板によって遮蔽することができる。また、センサ用マグネットの磁界の強度を回転センサの位置で低下しにくくすることができる。これにより、回転センサの検出誤差を小さくすることができ、電動駆動装置の性能の低下を抑制することができる。また、給電線の配置の自由度を向上させることができ、電動駆動装置の大型化を防止することができる。
この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置を示す構成図である。 図1の電動駆動装置を示す断面図である。 図2の電動駆動装置の電気回路図である。 図2のモータを示す断面図である。 図2のシャフトの軸線方向に沿って見たときの各給電線と回転センサとの位置関係を示す模式的な構成図である。 図5の各給電線の位置をz軸に関して点対称の位置にした場合の各給電線と回転センサとの位置関係を示す模式的な構成図である。 図5の各給電線の位置をz軸に関する点対称の位置から外した場合の各給電線と回転センサとの位置関係を示す模式的な構成図である。 各給電線と回転センサとの位置関係が図6の位置関係である場合の回転センサの位置でのノイズ磁界の強度と電流位相との関係を示すグラフである。 各給電線と回転センサとの位置関係が図7の位置関係である場合の回転センサの位置でのノイズ磁界の強度と電流位相との関係を示すグラフである。 各給電線と回転センサとの位置関係が図7の位置関係である場合のシールド板のz軸方向の位置と、原点でのノイズ磁界の強度との関係を示すグラフである。 各給電線と回転センサとの位置関係が図7の位置関係である場合のシールド板のz軸方向の位置と、原点でのセンサ用マグネットの磁界の強度との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態2において、各給電線と回転センサとの位置関係が図7の位置関係である場合の原点でのノイズ磁界の強度と電流位相との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態2において、各給電線と回転センサとの位置関係が図7の位置関係である場合のシールド板のz軸方向の位置と、原点でのノイズ磁界の強度との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態3において、各給電線と回転センサとの位置関係が図7の位置関係である場合の原点でのノイズ磁界の強度と電流位相との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態3において、各給電線と回転センサとの位置関係が図7の位置関係である場合のシールド板のz軸方向の位置と、原点でのノイズ磁界の強度との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態4によるシールド板を示す正面図である。 この発明の実施の形態4において、各給電線と回転センサとの位置関係が図7の位置関係である場合のシールド板のz軸方向の位置と、原点でのノイズ磁界の強度との関係を示すグラフである。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による電動パワーステアリング装置を示す構成図である。本実施の形態による電動パワーステアリング装置は、例えば自動車等の車両に搭載される車両用の電動パワーステアリング装置である。一対のタイロッド1間には、ハウジング2内に収容されたラック軸(図示せず)が連結されている。各タイロッド1とラック軸とのそれぞれの連結部は、電動パワーステアリング装置内への異物の侵入を防止するラックブーツ3内に収容されている。ラック軸には、シャフト4が連結されている。運転者がステアリングホイール(図示せず)を操舵すると、操舵によるトルクがステアリングシャフト(図示せず)及びシャフト4を介してラック軸に伝達される。シャフト4には、ステアリングホイールの操舵によるトルクを検出するトルクセンサ5が設けられている。また、ラック軸には、ギヤボックス6を介して電動駆動装置7が設けられている。即ち、電動パワーステアリング装置には、電動駆動装置7が組み込まれている。
電動駆動装置7は、モータ8と、モータ8に取り付けられている制御ユニットであるECU(Electonic Control Unit)9とを有している。即ち、電動駆動装置7は、ECU9をモータ8と一体にした一体型電動駆動装置である。ECU9は、制御基板及びインバータ回路を有している。ECU9には、第1のコネクタ10と、第2のコネクタ11と、電源コネクタ12とが設けられている。
トルクセンサ5が検出したトルクの情報は、トルクセンサ5から第1のコネクタ10を介してECU9へ電気信号として送られる。自動車の車速等の情報である車両情報は、車両に設置されたセンサ(例えば速度センサ等)から第2のコネクタ11を介してECU9へ電気信号として送られる。電源コネクタ12には、ECU9に給電を行う電源(例えばバッテリ又はオルタネータ等)が接続されている。ECU9は、トルクセンサ5からのトルクの情報及び車両センサからの車両情報に基づいて、必要なアシストトルクを演算し、アシストトルクに応じた電流をモータ8にインバータ回路を通じて供給する。
モータ8は、ECU9からの給電によりトルクを発生する。ギヤボックス6は、ベルト及びボールねじ(いずれも図示せず)を内蔵している。モータ8で発生したトルクは、ギヤボックス6を介して減速され、ラック軸を図1の矢印Aの方向に動かす。これにより、運転者の操舵力は、モータ8のトルクによりアシストされる。
ラック軸が矢印Aの方向に動くと、一対のタイロッド1が動き、タイヤが転舵して車両が旋回する。モータ8のトルクによる操舵力のアシストの結果、運転者は少ない操舵力で車両を旋回させることができる。
図2は、図1の電動駆動装置7を示す断面図である。モータ8は、アルミニウム製のハウジング21と、ハウジング21内に固定された電機子である筒状の固定子22と、ハウジング21に回転自在に支持された回転軸であるシャフト23と、シャフト23に固定されシャフト23と一体に固定子22に対して回転する回転子24とを有している。
ハウジング21は、一端部が塞がり他端部が開口している筒状部27と、筒状部27の開口部を塞いだ状態で筒状部27に固定されている壁部28とを有している。筒状部27及び壁部28のそれぞれには、シャフト23が通された貫通孔30が設けられている。各貫通孔30のそれぞれには、シャフト23を回転自在に支持する軸受31が嵌められている。
シャフト23は、第1端部23a及び第2端部23bを有している。シャフト23は、壁部28に設けられている貫通孔30に第1端部23aを通し、筒状部27に設けられている貫通孔30に第2端部23bを通した状態で、各軸受31に支持されている。
固定子22は、シャフト23の軸線Pと同軸に筒状部27の内周面に固定されている。これにより、固定子22は、シャフト23を囲んだ状態でシャフト23の軸線Pの周囲に配置されている。また、固定子22は、筒状の固定子鉄心32と、固定子鉄心32に設けられた電機子巻線33とを有している。固定子鉄心32は、シャフト23の軸線Pに沿った方向(以下、単に「軸線方向」ともいう)に複数の電磁板を積層して構成されている。
回転子24は、固定子22の内面に対して隙間を介してシャフト23の軸線Pと同軸に配置されている。また、回転子24は、軸線Pと共通の軸線を持つ回転子鉄心34と、回転子鉄心34に設けられた複数の永久磁石35とを有している。回転子24は、回転子鉄心34をシャフト23に圧入することによりシャフト23に固定されている。これにより、回転子24は、シャフト23と一体に回転される。
シャフト23の出力端部である第2端部23bには、プーリ36が固定されている。プーリ36には、図1のギヤボックス6のベルトが掛けられている。これにより、モータ8のトルクはギヤボックス6を介してラック軸に伝達される。
ECU9は、筒状部27の軸線方向両端部のうち、壁部28が配置されている側の端部に取り付けられている。また、ECU9は、筒状部27に取り付けられているアルミニウム製のヒートシンク37と、ヒートシンク37に設けられモータ8を駆動するためのインバータ回路38と、インバータ回路38を制御する制御基板39と、インバータ回路38及び制御基板39を覆うケース40とを有している。
ヒートシンク37は、例えばねじ又は焼き嵌め等によって筒状部27に固定されている。これにより、ヒートシンク37の熱がハウジング21に伝達可能になっている。また、ヒートシンク37は、シャフト23の軸線方向について壁部28に対向した状態で筒状部27に固定されている。
インバータ回路38及び制御基板39は、ヒートシンク37からみてモータ8側とは反対側に配置されている。即ち、インバータ回路38及び制御基板39は、シャフト23の軸線方向についてヒートシンク37よりもモータ8から遠い位置に配置されている。
インバータ回路38は、複数のスイッチング素子(例えばMOST−FET等)41を有している。スイッチング素子41の構成としては、例えばベアチップをDBC(Direct Bonded Copper)基板に実装した構成、又はベアチップを樹脂でモールドしたモジュールの構成等が考えられる。各スイッチング素子41は、接着剤及び絶縁シート等を介してヒートシンク37に取り付けられている。なお、図2には示されていないが、インバータ回路38には、スイッチング素子41の他に、平滑コンデンサ、ノイズ除去用コイル、電源リレー及びそれらを電気的に接続するバスバー等が含まれている。バスバーは、樹脂と一体成形されて中間部材を形成している。バスバーを含む中間部材は、制御基板39に隣接している。
各スイッチング素子41は、壁部28及びヒートシンク37を貫通する複数(この例では、6本)の給電線26を介して電機子巻線33に接続されている。なお、図2では、簡単のため、6本のうち2本の給電線26のみを示している。各給電線26は、壁部28及びヒートシンク37に対して電気的に絶縁されている。また、各給電線26は、シャフト23の軸線Pと平行にそれぞれ配置されている。モータ8を駆動するための電流は、インバータ回路38から各給電線26を通して電機子巻線33へ供給される。
制御基板39は、第1のコネクタ10及び第2のコネクタ11から受け取った情報に基づき、各スイッチング素子41の動作を個別に制御する制御信号をインバータ回路38へ送る。インバータ回路38は、制御基板39からの制御信号に基づいて各スイッチング素子41の動作を個別に制御することにより、インバータ回路38から電機子巻線33へ供給する電流を制御する。各スイッチング素子41は、モータ8を駆動するための電流がスイッチング素子41に流れることにより発熱する。各スイッチング素子41からの熱は、ヒートシンク37及びハウジング21を介して外気へ放出される。この例では、制御基板39が、モータ8のシャフト23の軸線Pに直交する平面と平行に配置されている。
ケース40は、インバータ回路38及び制御基板39を覆った状態でヒートシンク37に固定されている。ケース40は、樹脂で構成してもよいし、アルミニウム等の金属で構成してもよいし、樹脂とアルミニウム等の金属とを組み合わせてケース40を構成してもよい。
シャフト23の第1端部23a、即ちシャフト23のECU9側の端部には、永久磁石であるセンサ用マグネット42が設けられている。センサ用マグネット42とヒートシンク37との間には、センサ用マグネット42の磁界を検出するセンサ装置43が配置されている。センサ装置43は、複数の台を介してヒートシンク37に支持されている。これにより、センサ装置43は、シャフト23の軸線方向についてヒートシンク37からセンサ用マグネット42側へ離して配置されている。センサ用マグネット42は、2極でパラレル異方性に着磁されている。
センサ装置43は、シャフト23の軸線方向についてセンサ用マグネット42に対向する磁気センサである回転センサ44と、回転センサ44が実装されたセンサ基板45とを有している。回転センサ44は、シャフト23の軸線P上に配置されている。センサ基板45は、図示しない信号線及び電源線を介して制御基板39に接続されている。
シャフト23及び回転子24が回転すると、センサ用マグネット42の発生する磁界は、シャフト23及び回転子24の回転に応じてシャフト23の軸線Pの周方向へ回転する回転磁界になる。回転センサ44は、センサ用マグネット42の発生する磁界を検出し、その磁界の向きを検出する。センサ装置43は、センサ用マグネット42の磁界及びその向きを検出することにより、回転子24の回転角度を検出する。センサ装置43で検出した回転子24の回転角度の情報は、センサ基板45から制御基板39へ送られる。制御基板39は、センサ装置43からの情報を受けると、回転子24の回転角度に応じた制御信号をインバータ回路38へ送る。これにより、ECU9は、センサ装置43で検出された回転角度に応じた駆動電流を、複数の給電線26を通してモータ8へ供給する。
センサ装置43(即ち、回転センサ44及びセンサ基板45)とインバータ回路38との間には、磁性材料で構成された平板であるシールド板46が配置されている。シールド板46を構成する磁性材料としては、例えば鉄等の強磁性材料が挙げられる。シールド板46は、例えば給電線26及びスイッチング素子41等で発生した磁界を回転センサ44に対して遮蔽するための板である。シャフト23の軸線方向に沿ってシールド板46を見たときには、センサ用マグネット42がシールド板46の領域内に配置され、かつ各給電線26がシールド板46の径方向外側でシールド板46の領域外に配置されている。この例では、シールド板46の形状が正方形になっている。また、この例では、シールド板46が複数の台を介してヒートシンク37に設けられている。これにより、シールド板46は、シャフト23の軸線方向についてヒートシンク37からセンサ装置43側へ離して配置されている。さらに、この例では、シールド板46が、シャフト23の軸線Pに直交する平面と平行に配置されている。シールド板46は、最大でも1.0mm程度の厚さがあれば、給電線26及びスイッチング素子41等からの磁界を十分に遮蔽することができる。
図3は、図2の電動駆動装置7の電気回路図である。モータ8の電機子巻線33は、U1相の巻線、V1相の巻線、W1相の巻線を含む第1の三相交流巻線48と、U2相の巻線、V2相の巻線、W2相の巻線を含む第2の三相交流巻線49とを有している。図3では、第1及び第2の三相交流巻線48,49をY結線としているがΔ結線でもよい。また、図3では、モータ8の構成として電機子巻線33のみを記載し、他の構成は省略している。
ECU9のインバータ回路38には、第1及び第2のインバータ51,52、ノイズ除去用コイル53、第1及び第2の電源リレー54,55及び第1及び第2のコンデンサ56,57が含まれている。第1の三相交流巻線48には第1のインバータ51からU1相、V1相、W1相の三相電流が3本の給電線26を通して供給され、第2の三相交流巻線49には第2のインバータ52からU2相、V2相、W2相の三相電流が別の3本の給電線26を通して供給される。
ノイズ除去用コイル53は、図2の電源コネクタ12に電気的に接続されている。ノイズ除去用コイル53には、第1のインバータ51が第1の電源リレー54を介して電気的に接続されているとともに、第2のインバータ52が第2の電源リレー55を介して電気的に接続されている。直流電源(例えばバッテリ等)58からの電力は、電源コネクタ12及びノイズ除去用コイル53を介して第1及び第2の電源リレー54,55へ供給される。
第1及び第2の電源リレー54,55は、2個のMOST−FETでそれぞれ構成されている。第1及び第2の電源リレー54,55は、故障時等に開放されて第1及び第2のインバータ51,52に過大な電流が流れないようにする。なお、図3では、ノイズ除去用コイル53からみて電源58と反対側に第1及び第2の電源リレー54,55が接続されているが、ノイズ除去用コイル53からみて電源58に近い側に第1及び第2の電源リレー54,55が接続されていてもよい。
第1及び第2のインバータ51,52のそれぞれは、ブリッジを構成する複数のスイッチング素子である6個のMOST−FET61〜66を有している。なお、図3では、図2のスイッチング素子41がMOST−FET61〜66として示されている。第1及び第2のインバータ51,52のそれぞれでは、互いに直列接続された第1及び第2のMOST−FET61,62と、互いに直列接続された第3及び第4のMOST−FET63,64と、互いに直列接続された第5及び第6のMOST−FET65,66とが並列接続されている。また、第1及び第2のインバータ51,52のそれぞれでは、第2のMOST−FET62のGND(グランド)側に第1のシャント抵抗67が、第4のMOST−FET64のGND側に第2のシャント抵抗68が、第6のMOST−FET66のGND側に第3のシャント抵抗69が、それぞれ1個ずつ接続されている。第1〜第3のシャント抵抗67〜69は、電流値の検出に用いられる。なお、この例では、第1及び第2のインバータ51,52のそれぞれに3個のシャント抵抗67〜69が設けられているが、第1及び第2のインバータ51,52のそれぞれに設けるシャント抵抗の数を2個又は1個としても電流検出は可能であるため、第1及び第2のインバータ51,52のそれぞれのシャント抵抗の数を2個又は1個としてもよい。
第1のインバータ51からモータ8への電流は、図3に示すように、第1のインバータ51の第1及び第2のMOST−FET61,62間からU1相の給電線26を通じてモータ8のU1相へ、第1のインバータ51の第3及び第4のMOST−FET63,64間からV1相の給電線26を通じてモータ8のV1相へ、第1のインバータ51の第5及び第6のMOST−FET65,66間からW1相の給電線26を通じてモータ8のW1相へそれぞれ供給される。
第2のインバータ52からモータ8への電流は、図3に示すように、第2のインバータ52の第1及び第2のMOST−FET61,62間からU2相の給電線26を通じてモータ8のU2相へ、第2のインバータ52の第3及び第4のMOST−FET63,64間からV2相の給電線26を通じてモータ8のV2相へ、第2のインバータ52の第5及び第6のMOST−FET65,66間からW2相の給電線26を通じてモータ8のW2相へそれぞれ供給される。
第1のインバータ51では、第1のMOST−FET61、第2のMOST−FET62及び第1のシャント抵抗67に第1のコンデンサ56が並列接続されている。また、第2のインバータ52では、第1のMOST−FET61、第2のMOST−FET62及び第1のシャント抵抗67に第2のコンデンサ56が並列接続されている。第1及び第2のコンデンサ56,57は、平滑コンデンサである。なお、図3では、第1及び第2のコンデンサ56,57の数が1個ずつであるが、第1のインバータ51に対して複数の第1のコンデンサ56を並列接続してもよいし、第2のインバータ52に対して複数の第2のコンデンサ57を並列接続してもよい。
また、図3では、故障時にモータ8と第1及び第2のインバータ51,52を電気的に遮断するモータリレーを示していないが、モータリレーを設けるには第1及び第2の電機子巻線48,49の中性点N1、N2にモータリレーを設けてもよいし、第1及び第2のインバータ51,52とモータ8との間にモータリレーをそれぞれ設けてもよい。
ECU9は、センサ装置43で検出された回転角度に応じた信号を制御信号として図2の制御基板39から第1及び第2のインバータ51,52のそれぞれへ送って、第1及び第2のインバータ51,52のそれぞれで第1〜第6のMOST−FET61〜66をスイッチングさせることにより、第1及び第2の三相交流巻線48,49のそれぞれに6本の給電線26を通して三相電流を供給する。
この例では、U1相、V1相、W1相の給電線26のそれぞれの間で電流位相が120°異なっており、U2相、V2相、W2相の給電線26のそれぞれの間で電流位相が120°異なっている。また、この例では、U1相及びU2相の給電線26のそれぞれの間で電流位相が同位相であり、V1相及びV2相の給電線26のそれぞれの間で電流位相が同位相であり、W1相及びW2相の給電線26のそれぞれの間で電流位相が同位相である。即ち、この例では、各給電線26の電流位相差が、U1相とU2相との間、V1相とV2相との間、W1相とW2相との間で、それぞれ0°になっている。
図4は、図2のモータ8を示す断面図である。固定子鉄心32は、筒状のコアバック71と、コアバック71から周方向内側に突出する複数のティース72とを有している。各ティース72は、固定子鉄心32の周方向へ互いに間隔をおいて配置されている。互いに隣り合うティース72間には、スロット73が形成されている。第1及び第2の三相交流巻線48,49は、スロット73内に収容されている。図示しないが、第1及び第2の三相交流巻線48,49のそれぞれと固定子鉄心32との間には絶縁紙等が挿入され電気的絶縁が確保されている。
この例では、ティース72の数は48個である。従って、スロット73の数も48個である。1つのスロット73には、第1又は第2の三相交流巻線48,49の導線が4本ずつ収容されている。
U1相、V1相、W1相のそれぞれの巻線を含む第1の三相交流巻線48と、U2相、V2相、W2相のそれぞれの巻線を含む第2の三相交流巻線49との配置は、図4に示すように、1番目のスロット73から順にU1、U2、W1、W2、V1、V2となっており、7番目以降もU1、U2、W1、W2、V1、V2の順に配置されていて、48番目まで同様の順に配置されている。
ただし、1番目のスロット73のU1と7番目のスロット73のU1は電流の向きが互いに逆になるように第1及び第2の三相交流巻線48,49が配置されている。即ち、第1及び第2の三相交流巻線48,49は、1番目のスロット73から7番目のスロット73に巻かれた分布巻の構成となっており、計6個のティース72を跨っている。これは電気角180度に相当し、短節巻係数が1となるため、永久磁石35が発生する磁束を有効に利用でき、小型高トルクのモータ8が得られ、永久磁石35の量を少なくできるため、巻線係数が小さいモータに比べて低コスト化が実現できるという効果がある。
ここで、各給電線26からの磁界が回転センサ44に及ぼす影響について検討する。図5は、図2のシャフト23の軸線方向に沿って見たときの各給電線26と回転センサ44との位置関係を示す模式的な構成図である。図5では、シャフト23の軸線をz軸とし、シャフト23の第1端部23aから第2端部23bに向かう方向を−方向としている。また、図5では、z軸上の回転センサ44の位置を原点とし、原点を通りかつz軸に直交するx軸と、原点を通りかつx軸及びz軸のいずれにも直交するy軸とを含む平面をx−y平面としている。
センサ用マグネット42は、シャフト23の回転に応じた回転磁界をx−y平面内に形成する。一方、各給電線26は、シャフト23の軸線方向に沿って見たとき、回転センサ44の周囲で互いに離して配置されている。また、U1相、V1相、W1相、U2相、V2相、W2相のそれぞれの給電線26は、回転センサ44の周囲でx−y平面を貫通している。従って、各給電線26を流れる電流も、アンペールの法則により、x−y平面内に磁界を形成する。各給電線26を流れる電流によってx−y平面内に形成された磁界は、ノイズ磁界として回転センサ44に作用することにより、回転センサ44の検出誤差の原因になりうる。
図6は、図5の各給電線26の位置をz軸に関して点対称の位置にした場合の各給電線26と回転センサ44との位置関係を示す模式的な構成図である。また、図7は、図5の各給電線26の位置をz軸に関する点対称の位置から外した場合の各給電線26と回転センサ44との位置関係を示す模式的な構成図である。図6及び図7では、回転センサ44の位置を原点とし、U1相、V1相、W1相、U2相、V2相、W2相のそれぞれの給電線26の位置をx座標,y座標で特定している。また、図6及び図7での数字の単位はmmである。なお、z軸方向の各給電線26の長さは38mmとし、各給電線26の一端部のz座標を−11mm、各給電線26の他端部のz座標を27mmとしている。
即ち、図6では、各給電線26の位置(x座標,y座標)が、U1相(20,31)、V1相(−20,31)、W1相(0,31)、U2相(−21,−31)、V2相(20,−31)、W2相(0,−31)になっている。従って、図6では、U1相及びU2相の組、V1相及びV2相の組、W1相及びW2相の組のそれぞれの組の給電線26の位置が、シャフト23の軸線方向に沿って見たとき、各組においてz軸(即ち、シャフト23の軸線P)に関して点対称の位置になっている。
一方、図7では、各給電線26の位置(x座標,y座標)が、U1相(19,31)、V1相(−15,31)、W1相(−5,31)、U2相(−15,−31)、V2相(19,−31)、W2相(−5,−31)になっている。従って、図7では、U1相及びU2相の組、V1相及びV2相の組、W1相及びW2相の組のうち、いずれの組の給電線26の位置も、シャフト23の軸線方向に沿って見たとき、z軸に関して点対称の位置から外れている。
ここで、z軸に関して各給電線26の位置を点対称の位置とした図6の場合と、各給電線26の位置をz軸に関する点対称の位置から外した図7の場合とで、回転センサ44の位置でのノイズ磁界の強度を計算して比較した。
図8は、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図6の位置関係である場合の回転センサ44の位置でのノイズ磁界の強度と電流位相との関係を示すグラフである。また、図9は、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合の回転センサ44の位置でのノイズ磁界の強度と電流位相との関係を示すグラフである。図8及び図9では、各給電線26の電流位相を変えながら、回転センサ44の位置、即ち原点でのノイズ磁界のx成分、y成分、及びその絶対値を計算し、ノイズ磁界の絶対値をノイズ磁界の強度として示している。また、図8及び図9では、回転センサ44の周囲に各給電線26のみが配置されていると仮定した場合のノイズ磁界の強度を計算して示している。さらに、図8及び図9では、図9のノイズ磁界の絶対値の最大値Mを100%として示している。
図8及び図9を比較すると、各給電線26の位置を回転センサ44の位置に関して点対称の位置にした図6の場合には、図8に示すように、回転センサ44の位置でのノイズ磁界がキャンセルされてゼロになっている。これに対して、各給電線26の位置を回転センサ44に関する点対称の位置から外した図7の場合には、図9に示すように、回転センサ44の位置でノイズ磁界がキャンセルされず、各給電線26からのノイズ磁界が回転センサ44の検出誤差の原因になることがわかる。
次に、回転センサ44の位置でのノイズ磁界のシールド板46による遮蔽効果について説明する。ここでは、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合に図9のようにノイズ磁界がキャンセルされないことから、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合のシールド板46によるノイズ磁界の遮蔽効果について説明する。
シールド板46によるノイズ磁界の遮蔽効果の確認は、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合に、シールド板46の位置をz座標5mm〜15mmの範囲で変えながら、原点でのノイズ磁界の強度を計算することにより行った。また、縦が44mm、横が44mm、厚さが0.5mmの平板をシールド板46として用い、z軸が平板の中心を通る位置にシールド板46を配置した。さらに、ノイズ磁界の強度を計算したときのシールド板46の位置(即ち、計算点)は、z座標5mm〜15mmの範囲内の4箇所とした。なお、シールド板46のz座標の値は、回転センサ44とシールド板46との距離になっている。
図10は、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合のシールド板46のz軸方向の位置と、原点でのノイズ磁界の強度との関係を示すグラフである。なお、図10では、z座標5mm〜15mmの範囲内の4箇所にシールド板46を順次配置した場合の原点でのノイズ磁界の絶対値の最大値を、4つの計算点として示している。また、図10では、4つの計算点を滑らかに結んで補間する補間線も示している。さらに、図10では、図9のノイズ磁界の絶対値の最大値Mを100%として示している。
図10に示すように、z軸上の正の値の位置にシールド板46を配置することにより、回転センサ44の位置でのノイズ磁界の強度が100%(即ち、シールド板46がない場合)よりも低くなることがわかる。また、シールド板46の位置が回転センサ44に近いほど、回転センサ44の位置でのノイズ磁界の強度が低くなっていることも分かる。従って、シャフト23の軸線方向について回転センサ44よりもセンサ用マグネット42から遠い位置にシールド板46を配置することにより、回転センサ44の位置でのノイズ磁界を低減することができ、シールド板46の位置が回転センサ44に近いほど、シールド板46によるノイズ磁界の低減効果が高くなることがわかる。
次に、センサ用マグネット42の磁界に対するシールド板46の影響について説明する。ここでも、上記と同様に、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合のセンサ用マグネット42の磁界に対するシールド板46の影響について説明する。
センサ用マグネット42の磁界に対するシールド板46の影響の確認は、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合に、シールド板46の位置をz座標5mm〜15mmの範囲で変えながら、原点でのセンサ用マグネット42の磁界の強度を計算することにより行った。また、センサ用マグネット42の形状及び大きさは、直径φが15mm、厚さtが5mmの円柱状とした。さらに、センサ用マグネット42は、円柱の上面を回転センサ44に向けて、上面をz座標=−2mm、下面をz座標=−7mmの位置に配置した。また、シールド板46は、上記と同様に、縦が44mm、横が44mm、厚さが0.5mmの平板とし、z軸が平板の中心を通る位置に配置した。さらに、ノイズ磁界の強度を計算したときのシールド板46の位置(即ち、計算点)は、z座標5mm〜15mmの範囲内の4箇所とした。
図11は、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合のシールド板46のz軸方向の位置と、原点でのセンサ用マグネット42の磁界の強度との関係を示すグラフである。なお、図11では、4つの計算点を滑らかに結んで補間する補間線も示している。また、図11では、シールド板46がない場合の原点でのセンサ用マグネットの磁界の強度を100%としている。
図11に示すように、シールド板46と回転センサ44との距離が大きくなるほど、センサ用マグネット42の磁界の強度が100%に近づくことがわかる。特に、シールド板46と回転センサ44との距離が7mm以上になれば、センサ用マグネット42の磁界の強度が原点において90%以上確保されることがわかる。また、シールド板46と回転センサ44との距離が7mm以上の範囲では、原点でのセンサ用マグネット42の磁界の強度の変化が緩やかになっていることがわかる。従って、シールド板46と回転センサ44との距離が7mm以上の範囲では、センサ用マグネット42の位置又は回転センサ44の位置が例えば取り付け誤差等によって±0.5mm程度ずれたとしても、回転センサ44の位置でのセンサ用マグネット42の磁界の強度の変化が小さいことがわかる。
このような電動駆動装置7では、シールド板46が回転センサ44とインバータ回路38との間に配置されているので、回転センサ44に対する例えば給電線26及びインバータ回路38等からのノイズ磁界をシールド板46によって遮蔽することができる。また、シールド板46の位置が回転センサ44よりもセンサ用マグネット42から遠い位置であるので、センサ用マグネット42の磁界の強度を回転センサ44の位置で低下しにくくすることができる。これにより、回転センサ44の検出誤差を小さくすることができ、電動駆動装置7の性能の低下を抑制することができる。また、シールド板46によって回転センサ44の検出誤差を小さくすることができるので、各給電線26の配置の自由度を向上させることができ、部品の配置の自由度も向上させることができる。また、センサ用マグネット42をシャフト23の軸線方向について厚くしてセンサ用マグネット42の磁束の強度を高くする必要もなくなる。これにより、電動駆動装置7の大型化及びコストの増加を防止することができる。さらに、シールド板46によるセンサ用マグネット42の磁界のひずみも小さくなるので、シールド板46の設置によるトルクリップルの悪化を防止することができ、運転者の操舵フィーリングを向上させることができる。
また、シャフト23の軸線Pに沿って見たとき、センサ用マグネット42がシールド板46の領域内に配置され、かつ複数の給電線26がシールド板46の領域外に配置されているので、電動駆動装置7の大型化を防止しながら、各給電線26からのノイズ磁界をシールド板46によって効果的に遮蔽することができる。
また、シールド板46と回転センサ44との距離は7mm以上であるので、シールド板46によるセンサ用マグネット42の磁界の強度の低下を抑制しながら、各給電線26からのノイズ磁界の強度をシールド板46によって回転センサ44の位置で効果的に低下させることができる。これにより、回転センサ44の検出誤差をさらに小さくすることができ、電動駆動装置7の性能の低下をさらに抑制することができる。
また、U1相及びU2相の組、V1相及びV2相の組、W1相及びW2相の組のうち、いずれの組の給電線26の位置も、シャフト23の軸線Pに沿って見たとき、シャフト23の軸線Pに関して点対称の位置から外れているので、シールド板46がければ各給電線26からの磁界が回転センサ44の位置でキャンセルされずにノイズ磁界の強度が高くなってしまう状態でも、回転センサ44の位置でのノイズ磁界の強度をシールド板46によって小さくすることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、各給電線26の電流位相差が、U1相とU2相との間、V1相とV2相との間、W1相とW2相との間で、それぞれ0°になっているが、各給電線26の電流位相差を、U1相とU2相との間、V1相とV2相との間、W1相とW2相との間で、それぞれ30°にしてもよい。即ち、本実施の形態では、各給電線26の電流位相が、U1相とU2相との間、V1相とV2相との間、W1相とW2相との間で、それぞれ30°異なっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、本実施の形態において、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合の各給電線26からの磁界が回転センサ44に及ぼす影響について説明する。図12は、この発明の実施の形態2において、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合の原点でのノイズ磁界の強度と電流位相との関係を示すグラフである。図12でも、図8及び図9と同様に、原点でのノイズ磁界の絶対値をノイズ磁界の強度として示している。また、図12でも、回転センサ44の周囲に各給電線26のみが配置されていると仮定した場合のノイズ磁界の強度を計算して示している。さらに、図12でも、図9のノイズ磁界の絶対値の最大値を100%としてノイズ磁界の強度を示している。
図12に示すように、各給電線26の電流位相が、U1相とU2相との間、V1相とV2相との間、W1相とW2相との間で、それぞれ30°ずれている場合でも、図9と同様に、回転センサ44の位置でノイズ磁界がキャンセルされず、各給電線26からのノイズ磁界が回転センサ44の検出誤差の原因になることがわかる。また、図12では、回転センサ44の位置でのノイズ磁界の絶対値の最大値が図9の場合と比べて約69%で小さくなっている。なお、各給電線26の電流位相を、U1相とU2相との間、V1相とV2相との間、W1相とW2相との間で、それぞれ30°ずらすと、トルクリップルの電気角6次成分がキャンセルされ、モータ8の性能の向上が図れる。
次に、本実施の形態において、回転センサ44の位置でのノイズ磁界のシールド板46による遮蔽効果について説明する。シールド板46によるノイズ磁界の遮蔽効果の確認は、実施の形態1と同様に、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合に、シールド板46の位置をz座標5mm〜15mmの範囲で変えながら、原点でのノイズ磁界の強度を計算することにより行った。また、縦が44mm、横が44mm、厚さが0.5mmの平板をシールド板46として用い、z軸が平板の中心を通る位置にシールド板46を配置した。さらに、ノイズ磁界の強度を計算したときのシールド板46の位置(計算点)は、z座標5mm〜15mmの範囲内の4箇所とした。
図13は、この発明の実施の形態2において、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合のシールド板46のz軸方向の位置と、原点でのノイズ磁界の強度との関係を示すグラフである。なお、図13では、z座標5mm〜15mmの範囲内の4箇所にシールド板46を順次配置した場合の原点でのノイズ磁界の絶対値の最大値を、4つの計算点として示している。また、図13では、4つの計算点を滑らかに結んで補間する補間線も示している。さらに、図13では、図9のノイズ磁界の絶対値の最大値を100%としてノイズ磁界の強度を示している。
図13に示すように、各給電線26の電流位相が、U1相とU2相との間、V1相とV2相との間、W1相とW2相との間で、それぞれ30°異なっている場合でも、z軸上の正の値の位置にシールド板46を配置することにより、回転センサ44の位置でのノイズ磁界の強度が図9の100%よりも低くなることがわかる。また、図10と図13とを比較すると、各給電線26の電流位相が、U1相とU2相との間、V1相とV2相との間、W1相とW2相との間で、それぞれ30°異なっている場合、各給電線26の対応する相間の電流位相差が0°である実施の形態1よりも、シールド板46によるノイズ磁界の低減効果が高くなることがわかる。
このように、各給電線26の電流位相差を、U1相とU2相との間、V1相とV2相との間、W1相とW2相との間で、それぞれ30°にした場合でも、回転センサ44とインバータ回路38との間にシールド板46を配置することにより、回転センサ44の位置でのノイズ磁界の強度を小さくすることができる。これにより、回転センサ44の検出誤差を小さくすることができ、電動駆動装置7の性能の低下を抑制することができる。また、各給電線26の配置の自由度も向上させることができ、電動駆動装置7の大型化を防止することができる。
なお、上記の例では、シャフト23の軸線方向に沿って見たとき、U1相及びU2相の組、V1相及びV2相の組、W1相及びW2相の組のいずれの組の給電線26の位置も、図7に示すように、シャフト23の軸線Pに関して点対称の位置から外れているが、図6に示すように、シャフト23の軸線方向に沿って見たときのU1相及びU2相の組、V1相及びV2相の組、W1相及びW2相の組のそれぞれの組の給電線26の位置を、各組においてシャフト23の軸線Pに関して点対称の位置にしてもよい。各給電線26の電流位相差を、U1相とU2相との間、V1相とV2相との間、W1相とW2相との間で、それぞれ30°にした場合、各組の給電線26の位置をシャフト23の軸線Pに関して点対称の位置にしても、各給電線26からのノイズ磁界は回転センサ44の位置で完全にはキャンセルされない。従って、回転センサ44と各給電線26との位置関係が図6の位置関係である場合でも、回転センサ44の位置でのノイズ磁界の強度をシールド板46によって小さくすることができ、シールド板46によるノイズ磁界の遮蔽効果を発揮することができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、各給電線26のそれぞれに電流を流しているが、各給電線26に流す電流の一部のみを常時停止させてもよい。本実施の形態では、U1相、V1相、W1相、U2相、V2相、W2相の給電線26に流す電流のうち、U1相、V1相、W1相の給電線26に電流を流し、U2相、V2相、W2相の給電線26に流す電流のみが常時停止されている。即ち、本実施の形態では、第1及び第2の三相交流巻線48,49のうち、第1の三相交流巻線48にのみインバータ回路38から三相電力が供給され、インバータ回路38から第2の三相交流巻線49への電力供給が常時停止されている。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、本実施の形態において、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合の各給電線26からの磁界が回転センサ44に及ぼす影響について説明する。図14は、この発明の実施の形態3において、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合の原点でのノイズ磁界の強度と電流位相との関係を示すグラフである。図14でも、図8及び図9と同様に、原点でのノイズ磁界の絶対値をノイズ磁界の強度として示している。また、図14でも、回転センサ44の周囲に各給電線26のみが配置されていると仮定した場合のノイズ磁界の強度を計算して示している。さらに、図14でも、図9のノイズ磁界の絶対値の最大値を100%としてノイズ磁界の強度を示している。
図14に示すように、U1相、V1相、W1相の給電線26に電流を流し、U2相、V2相、W2相の給電線26に流す電流が常時停止されている場合でも、図9と同様に、回転センサ44の位置でノイズ磁界がキャンセルされず、各給電線26からのノイズ磁界が回転センサ44の検出誤差の原因になることがわかる。ここで、U1相、V1相、W1相の給電線26を互いに接触させれば、各給電線26からの磁界同士がキャンセルされて回転センサ44の位置でのノイズ磁界の強度が小さくなると考えられるが、本実施の形態では、U1相、V1相、W1相の給電線26が互いに離して配置されていることから、回転センサ44の位置でノイズ磁界の強度が大きくなっていると考えられる。図14では、回転センサ44の位置でのノイズ磁界の絶対値の最大値が図9に比べて約203%になっている。
次に、本実施の形態において、回転センサ44の位置でのノイズ磁界のシールド板46による遮蔽効果について説明する。シールド板46によるノイズ磁界の遮蔽効果の確認は、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合に、U1相、V1相、W1相の給電線26にのみ電流を流すとともに、シールド板46の位置をz座標5mm〜15mmの範囲で変えながら、原点でのノイズ磁界の強度を計算することにより行った。また、縦が44mm、横が44mm、厚さが0.5mmの平板をシールド板46として用い、z軸が平板の中心を通る位置にシールド板46を配置した。さらに、ノイズ磁界の強度を計算したときのシールド板46の位置(計算点)は、z座標5mm〜15mmの範囲内の4箇所とした。
図15は、この発明の実施の形態3において、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合のシールド板46のz軸方向の位置と、原点でのノイズ磁界の強度との関係を示すグラフである。なお、図15では、z座標5mm〜15mmの範囲内の4箇所にシールド板46を順次配置した場合の原点でのノイズ磁界の絶対値の最大値を、4つの計算点として示している。また、図15では、4つの計算点を滑らかに結んで補間する補間線も示している。なお、図15では、図9のノイズ磁界の絶対値の最大値を100%としてノイズ磁界の強度を示している。
U1相、V1相、W1相の給電線26にのみ電流を流した場合でも、図15に示すように、z軸上の正の値の位置にシールド板46を配置することにより、回転センサ44の位置でのノイズ磁界の強度が図14のノイズ磁界の絶対値の最大値である約203%よりも低くなることがわかる。これにより、U1相、V1相、W1相の給電線26にのみ電流を流す実施の形態3でも、シールド板46によるノイズ磁界の低減効果が発揮されていることがわかる。
このように、U1相、V1相、W1相の給電線26に電流を流し、U2相、V2相、W2相の給電線26に流す電流を常時停止した場合でも、回転センサ44とインバータ回路38との間にシールド板46を配置することにより、回転センサ44の位置でのノイズ磁界の強度を小さくすることができる。これにより、回転センサ44の検出誤差を小さくすることができ、電動駆動装置7の性能の低下を抑制することができる。また、各給電線26の配置の自由度も向上させることができ、電動駆動装置7の大型化を防止することができる。
また、U1相、V1相、W1相、U2相、V2相、W2相の給電線26が互いに離して配置されているので、各給電線26を互いに接触させてノイズ磁界をキャンセルさせなくても、回転センサ44の位置でのノイズ磁界の強度をシールド板46によって小さくすることができる。これにより、各給電線26の配置の自由度を向上させながら、回転センサ44の検出誤差を小さくすることができる。
なお、上記の例では、U1相、V1相、W1相、U2相、V2相、W2相の給電線26のうち、U2相、V2相、W2相の給電線26に流す電流のみが常時停止されているが、これに限定されず、電流を常時停止する給電線26をU2相、V2相、W2相以外の給電線26にしてもよい。例えば、U1相、V1相、W1相の給電線26に流す電流のみを常時停止させてもよいし、W2相の給電線26に流す電流のみを常時停止させてもよい。このようにしても、シールド板46によるノイズ磁界の低減効果を発揮することができる。
また、上記の例では、電機子巻線33が第1及び第2の三相交流巻線48,49を有しているが、第1の三相交流巻線48のみによって電機子巻線33を構成してもよいし、第2の三相交流巻線49のみによって電機子巻線33を構成してもよい。即ち、1つの三相交流巻線を電機子巻線として持つ通常の三相モータをモータ8としてもよい。電機子巻線33を第1の三相交流巻線48で構成する場合、U1相、V1相、W1相の給電線26が残され、U2相、V2相、W2相の給電線26がなくなる。電機子巻線33を第2の三相交流巻線49で構成する場合、U2相、V2相、W2相の給電線26が残され、U1相、V1相、W1相の給電線26がなくなる。
また、上記の例では、各給電線26に流す電流の一部を常時停止させる構成が、対応する相の給電線26の電流位相差がそれぞれ0°になっている実施の形態1の構成に適用されているが、各給電線26に流す電流の一部を常時停止させる構成を、対応する相の給電線26の電流位相差がそれぞれ30°になっている実施の形態2の構成に適用してもよい。
実施の形態4.
図16は、この発明の実施の形態4によるシールド板46を示す正面図である。シールド板46の中心には、シールド貫通穴81が設けられている。シールド貫通穴81の断面形状は、シールド板46の外形に合わせた形状になっている。この例では、縦44mm、横44mm、厚さ0.5mmの正方形の平板がシールド板46とされている。また、この例では、シールド貫通穴81の断面形状が、縦20mm、横20mmの正方形になっている。さらに、この例では、シャフト23の軸線Pがシールド板46の中心を通った状態でシールド板46が軸線Pに直交して配置されている。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、本実施の形態において、回転センサ44の位置でのノイズ磁界のシールド板46による遮蔽効果について説明する。シールド板46によるノイズ磁界の遮蔽効果の確認は、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合に、シールド貫通穴81を設けたシールド板46をz座標が10mmの位置に配置し、シールド貫通穴81の正方形断面の一辺の長さを変えながら、原点でのノイズ磁界の強度を計算することにより行った。また、ノイズ磁界の強度を計算したときのシールド貫通穴81の正方形断面の一辺の長さ(計算点)は、0mm〜40mmの範囲内の4つの異なる長さとした。
図17は、この発明の実施の形態4において、各給電線26と回転センサ44との位置関係が図7の位置関係である場合のシールド板46のz軸方向の位置と、原点でのノイズ磁界の強度との関係を示すグラフである。なお、図17では、4つの計算点を滑らかに結んで補間する補間線も示している。また、図17では、図9のノイズ磁界の絶対値の最大値を100%としてノイズ磁界の強度を示している。
図17に示すように、シールド板46にシールド貫通穴81を設けた場合でも、z軸上の正の値の位置にシールド板46を配置することにより、回転センサ44の位置でのノイズ磁界の強度が低くなることがわかる。また、図17に示すように、シールド貫通穴81の一辺の長さが、シールド板46の外形である正方形の一辺の長さ(44mm)の半分に近い寸法(20mm)以下の範囲では、原点でのノイズ磁界の強度が緩やかに変化していることもわかる。これにより、シールド貫通穴81の正方形断面の一辺の長さが20mm以下の範囲では、シールド板46にシールド貫通穴81を設けても、シールド板46によるノイズ磁界の遮蔽効果が悪化しにくいことが分かる。
このように、シールド貫通穴81がシールド板46に設けられている場合でも、回転センサ44とインバータ回路38との間にシールド板46を配置することにより、回転センサ44の位置でのノイズ磁界の強度を小さくすることができる。これにより、回転センサ44の検出誤差を小さくすることができ、電動駆動装置7の性能の低下を抑制することができる。また、各給電線26の配置の自由度も向上させることができ、電動駆動装置7の大型化を防止することができる。
また、例えばセンサ装置43をシールド板46に固定したり、シールド板46をヒートシンク37に固定したりする場合に、シールド板46によるノイズ磁界の低減効果を発揮させたまま、固定用のシールド貫通穴をシールド板46に設けることができる。従って、電動駆動装置7へのシールド板46の適用を容易にすることができる。
なお、上記の例では、シールド貫通穴81の断面形状が正方形になっているが、これに限定されず、シールド貫通穴81の断面形状を例えば円形等にしてもよい。また、上記の例では、シールド板46に設けたシールド貫通穴81の数が1つであるが、複数のシールド貫通穴81をシールド板46に設けてもよい。さらに、上記の例では、回転センサ44とシールド板46との距離が10mmになっているが、回転センサ44とシールド板46との距離が10mmと異なっていても、シールド板46によるノイズ磁界の低減効果を発揮することができる。
また、上記の例では、シールド貫通穴81を設けたシールド板46が実施の形態1の構成に適用されているが、シールド貫通穴81を設けたシールド板46を実施の形態2又は3の構成に適用してもよい。
また、各上記実施の形態では、シールド板46の外形が正方形になっているが、これに限定されず、シールド板46の外形を例えば円形等にしてもよい。即ち、シールド板46の外形における一端部及び他端部のうち、一端部で磁束を集める機能と、一端部で集めた磁束を他端部まで磁路としてバイパスする機能とをシールド板46が持っていれば、シールド板46の外形がどのような形状であっても、回転センサ44に対してノイズ磁界をシールド板46で遮蔽する効果を期待することができる。
また、各上記実施の形態では、シールド板46がヒートシンク37から離して配置されているが、これに限定されず、ヒートシンク37にシールド板46を接触させてもよいし、ヒートシンク37内にシールド板46を埋めてもよい。ヒートシンク37内にシールド板46を埋めた場合、電動駆動装置7にシールド板46を適用したことによる電動駆動装置7のサイズの拡大をシャフト23の軸線方向について防止することができる。

Claims (7)

  1. 第1端部及び第2端部を持つ回転軸と、電機子巻線を含み前記回転軸の軸線の周囲に配置されている固定子と、前記回転軸に固定され前記回転軸と一体に前記固定子に対して回転する回転子とを有するモータ、
    前記第1端部に固定されているセンサ用マグネット、
    前記回転軸の軸線方向について前記センサ用マグネットに対向し前記センサ用マグネットの磁界を検出する回転センサを有するセンサ装置、及び
    複数の給電線を介して前記電機子巻線に接続されているインバータ回路と、前記インバータ回路を制御する制御基板とを有し、前記モータに取り付けられている制御ユニット
    を備え、
    前記インバータ回路は、前記回転軸の軸線方向について前記回転センサよりも前記センサ用マグネットから遠い位置に配置され、
    前記制御基板は、前記回転センサと前記インバータ回路との間から外れた位置に配置され、
    前記回転センサと前記インバータ回路との間には、磁性材料で構成されたシールド板が配置されており、
    前記回転軸の軸線は、前記シールド板の中心を通っており、
    前記シールド板の中心には、シールド貫通穴が設けられている電動駆動装置。
  2. 前記回転軸の軸線に沿って見たとき、前記センサ用マグネットが前記シールド板の領域内に配置され、かつ前記複数の給電線が前記シールド板の領域外に配置されている請求項1に記載の電動駆動装置。
  3. 前記回転軸の軸線方向についての前記シールド板と前記回転センサとの間の距離は、7mm以上である請求項1又は請求項2に記載の電動駆動装置。
  4. 前記電機子巻線は、第1及び第2の三相交流巻線を有し、
    前記第1の三相交流巻線には、U1相、V1相、W1相の前記給電線が接続され、
    前記第2の三相交流巻線には、U2相、V2相、W2相の前記給電線が接続され、
    各前記給電線の電流位相差は、U1相とU2相との間、V1相とV2相との間、W1相とW2相との間で、それぞれ0°であり、
    U1相及びU2相の組、V1相及びV2相の組、W1相及びW2相の組のうち、少なくともいずれかの組の前記給電線の位置は、前記回転軸の軸線に沿って見たとき、前記回転軸の軸線に関して点対称の位置から外れている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電動駆動装置。
  5. 前記電機子巻線は、第1及び第2の三相交流巻線を有し、
    前記第1の三相交流巻線には、U1相、V1相、W1相の前記給電線が接続され、
    前記第2の三相交流巻線には、U2相、V2相、W2相の前記給電線が接続され、
    各前記給電線の電流位相差は、U1相とU2相との間、V1相とV2相との間、W1相とW2相との間で、それぞれ30°である請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電動駆動装置。
  6. 前記電機子巻線は、第1及び第2の三相交流巻線を有し、
    前記第1の三相交流巻線には、U1相、V1相、W1相の前記給電線が接続され、
    前記第2の三相交流巻線には、U2相、V2相、W2相の前記給電線が接続され、
    U1相、V1相、W1相、U2相、V2相、W2相の前記給電線に流す電流の一部のみが常時停止されている請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の電動駆動装置。
  7. 前記電機子巻線は、三相交流巻線を有し、
    前記三相交流巻線に接続されている前記複数の給電線は、互いに離して配置されている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電動駆動装置。
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