JP6771848B2 - 電動駆動装置 - Google Patents

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    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear

Description

この発明は、制御装置がモータに設けられている電動駆動装置に関するものである。
従来、複数のレゾルバによって回転軸の回転角度を個別に検出するモータが知られている(例えば特許文献1参照)。また、レゾルバ及び磁気検出素子によって回転軸の回転角度を個別に検出するモータも知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2014−30328号公報 特開2002−81961号公報
制御装置がモータに設けられている電動駆動装置の信頼性を向上させるために、レゾルバを含む複数のセンサを電動駆動装置に設けると、制御装置に近い位置にレゾルバが配置されることになる。このため、制御装置から発生する電磁的なノイズによってレゾルバに検出誤差が生じやすくなってしまう。従って、レゾルバの検出誤差の発生を抑制するために、レゾルバと制御装置との間の距離を広げる必要がある。これにより、電動駆動装置が大型化してしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、シャフトの回転角度の検出の信頼性を向上させることができるとともに、大型化を抑制することができる電動駆動装置を得ることを目的とする。
この発明による電動駆動装置は、シャフト、シャフトを回転させるモータ、シャフトの軸線方向についてモータから離して配置され、モータを制御する制御装置、制御装置とモータとの間に配置され、シャフトの回転に応じた信号を発生する第1の回転角度検出センサ、モータと、制御装置と、第1の回転角度検出センサとをまとめて収容しているハウジング、及びシャフトの軸線方向についてモータから制御装置よりも遠い位置に配置されているとともに、ハウジングの外部に配置され、シャフトの回転に応じた信号を発生する第2の回転角度検出センサを備え、第1の回転角度検出センサは、磁石を含みシャフトと一体に回転する磁石回転体と、磁石の磁気を検出する磁気検出素子とを有する磁気検出素子式センサであり、第2の回転角度検出センサは、レゾルバである。
この発明による電動駆動装置によれば、電動駆動装置に複数の回転角度検出センサを適用することができる。これにより、シャフトの回転角度の検出の信頼性を向上させることができる。また、レゾルバを制御装置に近づけて配置することができる。これにより、電動駆動装置の大型化を抑制することができる。
この発明の実施の形態1による電動駆動装置を示す断面図である。 図1の磁気検出素子式センサを示す拡大断面図である。 図2の磁石回転体を示す斜視図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による電動駆動装置を示す断面図である。図において、電動駆動装置1は、シャフト2と、シャフト2を回転させるモータ3と、モータ3を制御する制御装置4と、シャフト2の回転に応じた信号をそれぞれ発生する磁気検出素子式センサ5及びレゾルバ6と、モータ3、制御装置4及び磁気検出素子式センサ5をまとめて収容するハウジング7とを有している。電動駆動装置1は、例えば車両用電動パワーステアリング装置の駆動装置として用いられる。
ハウジング7は、ケース71と、ケース71に固定されているカバー72とを有している。カバー72は、ケース71とは別部材である。
ケース71内には、モータ3が収容されている。また、ケース71は、筒状部73と、筒状部73の端部に設けられている端壁部74とを有している。筒状部73の一端部には、開口部が設けられている。筒状部73の他端部は、端壁部74によって塞がれている。端壁部74の中央部には、凹部75がリヤ側軸受ボックス部として形成されている。
カバー72には、制御装置4が収容されている。また、カバー72は、筒状部73に固定されている。さらに、カバー72は、筒状部73の開口部を覆っている。カバー72の厚さは、ケース71の厚さよりも大きくなっている。カバー72は、熱伝導性及び導電性を持つ金属材料で構成されている。この例では、非磁性材料であるアルミニウム合金で構成されたダイキャスト成型体がカバー72として用いられている。カバー72の中央部には、貫通孔76がフロント側軸受ボックス部として形成されている。また、カバー72におけるケース71側とは反対側の端部には、図示しない減速機構のフレームにカバー72を嵌め合わせるための突起部77が設けられている。
シャフト2は、貫通孔76に通されている。また、シャフト2は、第1端部2a及び第2端部2bを有している。シャフト2の第1端部2aは、シャフト2の出力部としてハウジング7の外側に位置している。シャフト2の第2端部2bは、ハウジング7の内側に位置している。
貫通孔76には、シャフト2の中間部を支持する第1の軸受としてのフロント側軸受21が嵌められている。凹部75には、シャフト2の第2端部2bを支持する第2の軸受としてのリヤ側軸受22が嵌められている。シャフト2は、フロント側軸受21及びリヤ側軸受22を介してハウジング7に回転自在に支持されている。シャフト2の第1端部2aには、図示しない減速機構にシャフト2を連結するためのカップリング部材であるボス23が取り付けられている。
モータ3は、電機子である筒状のモータ固定子31と、モータ固定子31の内側に配置されているモータ回転子32とを有している。
モータ固定子31は、筒状部73の内周面に固定されている筒状の固定子鉄心311と、固定子鉄心311に設けられている複数の固定子コイル312と、固定子鉄心311と各固定子コイル312との間に介在している樹脂製のインシュレータ313とを有している。
固定子鉄心311は、磁性材料で構成されている。この例では、複数の電磁鋼板を積層した積層体が固定子鉄心311として用いられている。また、この例では、固定子鉄心311が筒状部73内に圧入されている。
複数の固定子コイル312は、固定子鉄心311の周方向へ並んでいる。複数の固定子コイル312のそれぞれは、固定子鉄心311の軸線方向両端部から突出するコイルエンドを有している。複数の固定子コイル312には、制御装置4の制御により三相交流電流が流される。モータ固定子31には、複数の固定子コイル312への給電によって回転磁界が生じる。
モータ固定子31のカバー72側の端部には、固定子鉄心311の周方向に沿った環状の結線部材314が設けられている。これにより、結線部材314は、モータ固定子31と制御装置4との間に配置されている。また、結線部材314は、インシュレータ313に取り付けられている電気絶縁性部材であるターミナルホルダ315と、ターミナルホルダ315に設けられている導体である複数のモータターミナル316とを有している。この例では、ターミナルホルダ315が樹脂で構成され、各モータターミナル316が銅で構成されている。
各モータターミナル316には、複数の固定子コイル312のそれぞれから出ている複数の導線317が選択的に接続されている。これにより、複数の固定子コイル312の結線状態は、Y結線又はΔ結線となっている。また、各モータターミナル316には、制御装置4からそれぞれ出ている複数の銅製の給電ターミナル318が個別に接続されている。従って、結線部材314は、制御装置4とモータ3とを電気的に接続する中継部材になっている。
モータ回転子32は、シャフト2に固定されている。これにより、モータ回転子32は、モータ固定子31に対してシャフト2と一体に回転する。モータ回転子32は、シャフト2に固定されている円柱状の回転子鉄心321と、回転子鉄心321の外周部に設けられている複数の磁石322とを有している。
回転子鉄心321は、磁性材料で構成されている。この例では、複数の電磁鋼板を積層した積層体が回転子鉄心321として用いられている。複数の磁石322は、モータ回転子32の周方向へ並べられている。モータ回転子32には、複数の磁石322によって磁界が形成されている。モータ回転子32は、モータ固定子31に回転磁界が生じることにより、モータ固定子31に対してシャフト2と一体に回転する。即ち、モータ3は、三相永久磁石同期モータである。
ケース71とカバー72との間の一部には、コネクタ8が設けられている。コネクタ8は、電源コネクタ部81及び図示しない信号コネクタ部を有している。電源コネクタ部81及び信号コネクタ部は、ハウジング7の外側にそれぞれ露出している。電源コネクタ部81には、制御装置4に給電を行う電源が接続されている。電源としては、例えばバッテリ又はオルタネータが用いられる。
制御装置4は、シャフト2の軸線方向についてモータ3から離して配置されている。また、制御装置4は、モータ3よりもシャフト2の第1端部2aに近い位置に配置されている。さらに、制御装置4は、モータ3に電力を供給してモータ3を駆動する複数のパワー回路41と、各パワー回路41を制御する制御基板42と、モータ3に流れる電流のリップルを吸収する図示しないリップルコンデンサと、設定周波数よりも高い周波数の電流のノイズを吸収する図示しないチョークコイルと、コネクタ8に接続されているリードフレーム43とを有している。
リードフレーム43は、電気絶縁性部材である樹脂成形体と、樹脂成形体に設けられている導体である複数の銅製のターミナルとを有している。リードフレーム43では、複数の銅製のターミナルがインサート成形によって樹脂と一体になっている。リードフレーム43の中央部には、シャフト2を通す貫通孔が設けられている。また、リードフレーム43には、リードフレーム43の貫通孔の内周面からカバー72に向けて軸線方向へ突出する筒状の突起部が設けられている。カバー72は、シャフト2の軸線方向についてリードフレーム43の突起部を受けている。
リードフレーム43では、コネクタ8と各パワー回路41との電気的な接続、コネクタ8と制御基板42との電気的な接続、各パワー回路41同士の電気的な接続、各パワー回路41とリップルコンデンサとの電気的な接続、及び各パワー回路41とチョークコイルとの電気的な接続が複数のターミナルによって個別に行われている。
各パワー回路41は、リードフレーム43とカバー72との間に配置されている。また、各パワー回路41は、モータ3への給電を制御する発熱部品である複数のスイッチング素子を有している。スイッチング素子としては、例えばパワーMOSFETが用いられている。さらに、各パワー回路41は、カバー72の内面に密着した状態でカバー72に取り付けられている。これにより、各パワー回路41で発生した熱は、カバー72を伝わって外部へ放散される。即ち、カバー72は、各パワー回路41の熱を外部へ放散させるヒートシンクとしての機能を有している。
各パワー回路41には、信号ターミナル411及び出力ターミナル412が設けられている。信号ターミナル411は、リードフレーム43のターミナルを介して制御基板42に電気的に接続されている。出力ターミナル412は、リードフレーム43のターミナルを介して給電ターミナル318に電気的に接続されている。パワー回路41を制御する指令は、制御基板42から信号ターミナル411を介して各パワー回路41へ個別に送られる。パワー回路41からは、制御基板42で制御された電力が出力ターミナル412を通してモータ3へ送られる。
制御基板42は、リードフレーム43よりもモータ3に近い位置に配置されている。また、制御基板42は、リードフレーム43に支持されている。さらに、制御基板42は、ガラスエポキシ樹脂製の基板421と、基板421にそれぞれ搭載されたマイクロコンピュータ422及びFET駆動回路423とを有している。制御基板42は、コネクタ8の信号コネクタ部から受けた外部情報と、磁気検出素子式センサ5及びレゾルバ6の少なくともいずれかからの情報とに基づいて、各パワー回路41を制御する。外部情報としては、例えば車両の速度を示す車速情報が挙げられる。この例では、制御基板42による各パワー回路41の制御がPWM制御とされている。各パワー回路41では、制御基板42の制御によって各スイッチング素子がスイッチング動作を行う。これにより、モータ3への給電が制御される。
モータ3と制御装置4との間には、ケース71の開口部を塞ぐ隔壁である樹脂製のプレート9が配置されている。これにより、制御装置4側からケース71内への異物の侵入が防止されている。また、ハウジング7の内部の空間は、ケース71の内部の空間と、カバー72の内部の空間とにプレート9で仕切られている。プレート9の中央部には、シャフト2を通す貫通孔が設けられている。また、プレート9には、プレート9の貫通孔の内周面から制御装置4側へ突出する筒状の突起部91が設けられている。リードフレーム43は、シャフト2の軸線方向についてプレート9の突起部91を受けている。
磁気検出素子式センサ5は、シャフト2の軸線方向についてモータ3と制御装置4との間に第1の回転角度検出センサとして配置されている。また、磁気検出素子式センサ5は、結線部材314よりも径方向内側に配置されている。さらに、磁気検出素子式センサ5は、シャフト2と一体に回転する磁石回転体51と、シャフト2の軸線方向について磁石回転体51に対向する磁気検出素子である複数のホール素子52とを有している。
磁石回転体51はプレート9よりもモータ3側に配置され、各ホール素子52はプレート9よりも制御装置4側に配置されている。プレート9の内周部は、磁石回転体51と各ホール素子52との間の空間を仕切るセンサ位置プレート部9aとなっている。センサ位置プレート部9aの厚さは、プレート9におけるセンサ位置プレート部9a以外の部分の厚さよりも薄くなっている。これにより、磁石回転体51と各ホール素子52とをシャフト2の軸線方向について互いに近づけることが可能になる。また、プレート9には、制御装置4側に窪む窪み部がセンサ位置プレート部9aによって形成されている。磁石回転体51の一部は、プレート9の窪み部内に配置されている。
図2は、図1の磁気検出素子式センサ5を示す拡大断面図である。また、図3は、図2の磁石回転体51を示す斜視図である。磁石回転体51は、リング状の磁石53と、磁石53をシャフト2に固定する磁石ホルダ54とを有している。
磁石53は、シャフト2の周囲を囲んで配置されている。また、磁石53は、磁石53の周方向に並ぶ複数の磁極を有している。さらに、磁石53は、モータ回転子32と同じ極対数になるようにシャフト2の軸線方向に着磁されている。磁石53は、接着剤によって磁石ホルダ54に固定されている。
磁石ホルダ54は、磁性材料によって構成されている。この例では、金属板をプレス加工することにより磁石ホルダ54が作製されている。また、磁石ホルダ54は、シャフト2に対する圧入によりシャフト2に固定されている。これにより、磁石53及び磁石ホルダ54は、シャフト2及びモータ回転子32と一体に回転する。磁石ホルダ54は、磁石53を保持する機能の他に、磁石53の磁束の磁路を形成するバックヨークとしての機能も有している。
各ホール素子52は、シャフト2の軸線方向について磁石53にセンサ位置プレート部9aを介して対向している。また、各ホール素子52は、磁石53の磁気を検出する。各ホール素子52で検出される磁石53の磁気は、磁石回転体51の回転に応じて変化する。各ホール素子52は、検出した磁気に応じた信号を発生する。これにより、各ホール素子52は、シャフト2の回転に応じた信号を発生する。各ホール素子52は、制御基板42の基板421に設けられている。この例では、3個のホール素子52が磁石53の周方向について等間隔に配置されている。これにより、この例では、磁気検出素子式センサ5がシャフト2の回転角度をモータ3の電気角60度の分解能で検出する。
レゾルバ6は、図1に示すように、シャフト2の軸線方向についてモータ3から制御装置4よりも遠い位置に第2の回転角度検出センサとして配置されている。即ち、レゾルバ6は、制御装置4よりもシャフト2の第1端部2aに近い位置に配置されている。これにより、レゾルバ6は、シャフト2の軸線方向について、制御装置4のモータ3側とは反対側に配置されている。また、レゾルバ6は、ハウジング7の外部に配置されている。これにより、制御装置4とレゾルバ6との間は、カバー72で仕切られている。この例では、レゾルバ6がボス23とカバー72との間に配置されている。
レゾルバ6は、筒状のレゾルバ固定子61と、レゾルバ固定子61の内側に配置されているレゾルバ回転子62とを有している。
レゾルバ回転子62は、シャフト2に固定されている。これにより、レゾルバ回転子62は、シャフト2と一体に回転する。また、レゾルバ回転子62は、磁性材料で構成されている。さらに、レゾルバ回転子62の外周部には、レゾルバ回転子62の周方向へ並ぶ複数の突極が設けられている。これにより、レゾルバ固定子61とレゾルバ回転子62との間の隙間の大きさは、レゾルバ回転子62の回転に応じて変化する。
レゾルバ固定子61は、カバー72に支持されている。また、レゾルバ固定子61は、筒状のレゾルバ固定子鉄心と、レゾルバ固定子鉄心にそれぞれ設けられている励磁コイル及び複数の検出コイルとを有している。カバー72の外面における貫通孔76の周囲には、制御装置4に向けて窪む窪み部が設けられている。励磁コイル及び各検出コイルのそれぞれの一部は、カバー72の窪み部に入っている。複数の検出コイルは、励磁コイルを励磁した状態でレゾルバ回転子62が回転することにより、レゾルバ回転子62の回転に応じた信号を発生する。
磁気検出素子式センサ5及びレゾルバ6のそれぞれからの信号は、制御基板42へ送られる。制御基板42には、磁気検出素子式センサ5からの信号を処理してシャフト2の回転角度を検出する素子式センサ用処理回路と、レゾルバ6からの信号を処理してシャフト2の回転角度を検出するレゾルバ用処理回路とが設けられている。
ここで、ハウジング7の内部には、磁気検出素子式センサ5が制御装置4及びモータ3とともに収容されている。制御装置4及びモータ3のそれぞれは、電磁的なノイズを発生するノイズ発生源になっている。しかし、磁気検出素子式センサ5のホール素子52は、特定方向の磁束のみを検出する特性を持っている。従って、磁気検出素子式センサ5は、電磁的なノイズによる検出誤差を生じにくい。また、磁気検出素子式センサ5の検出感度は、レゾルバ6の検出感度よりも低くなっている。従って、磁気検出素子式センサ5では、検出精度の観点からも、電磁的なノイズの問題が生じにくい。
一方、レゾルバ6は、励磁コイルの励磁による微弱な磁気を利用してシャフト2の回転角度を検出する。従って、レゾルバ6は、電磁的なノイズに弱い回転角度検出センサである。これに対して、制御装置4の各パワー回路41では、大きな電流が流れるとともに、スイッチング素子の動作によるスイッチングノイズも発生する。従って、電磁的なノイズに弱いレゾルバ6を制御装置4の近くに配置することは、好ましくない。
しかし、本実施の形態では、制御装置4とレゾルバ6との間にカバー72が配置されている。カバー72は、制御装置4からレゾルバ6へのノイズの影響を低減させるシールド効果を発揮する。これにより、レゾルバ6の検出誤差が生じにくくなっている。
即ち、制御装置4が発生する電磁的なノイズのうち、レゾルバ6が悪影響を受けやすいノイズは、スイッチングノイズ等の高周波成分のノイズである。カバー72は、導電性を持つ材料で構成されていることから、制御装置4からの電磁的なノイズがカバー72に達すると、カバー72に渦電流が発生する。高周波成分のノイズは、カバー72における渦電流損失によって抑制されやすい。これにより、カバー72がシールド効果を発揮し、レゾルバ6に検出誤差が生じにくくなる。
シャフト2の回転角度を検出するときの分解能及び精度は、磁気検出素子式センサ5よりもレゾルバ6のほうが高くなっている。従って、通常時には、レゾルバ6で検出された回転角度の情報に基づいて、モータ3の動作が制御装置4により制御される。
しかし、例えば、制御基板42に設けられたレゾルバ用処理回路が故障したり、レゾルバ6自体が故障したりして、レゾルバ6による正常な回転角度の検出が不可能になった場合には、制御装置4は、磁気検出素子式センサ5で検出された回転角度の情報に基づいてモータ3の動作を制御するように切り替える。即ち、本実施の形態では、レゾルバ6のバックアップの回転角度検出センサとして磁気検出素子式センサ5が用いられている。これにより、電動駆動装置1におけるシャフト2の回転角度の検出の信頼性の向上が図られている。
このような電動駆動装置1では、モータ3、制御装置4及び磁気検出素子式センサ5がハウジング7に収容されているとともに、レゾルバ6がハウジング7の外部に配置され、モータ3と制御装置4との間に磁気検出素子式センサ5が配置されているので、電動駆動装置1に複数の回転角度検出センサを適用することができ、電動駆動装置1におけるシャフト2の回転角度の検出の信頼性を向上させることができる。また、モータ3及び制御装置4のそれぞれからレゾルバ6に対する電磁的なノイズをハウジング7でシールドすることができ、レゾルバ6を制御装置4に近づけて配置することができる。さらに、モータ3と制御装置4との間のデッドスペースに磁気検出素子式センサ5を配置することができる。これにより、電動駆動装置1の大型化を抑制することができる。また、レゾルバ6に対する電磁的なノイズをシールドする専用部品が不要になり、コストの低減化も図ることができる。
また、ケース71の開口部は、モータ3と制御装置4との間に配置されているプレート9で塞がれているので、ケース71内に異物が侵入することをプレート9によって防止することができ、電動駆動装置1の信頼性の向上をさらに図ることができる。
また、各ホール素子52は、制御装置4に取り付けられているので、各ホール素子52を制御する専用の基板と、各ホール素子52の配線を行う部材とを別途設ける必要がなくなる。これにより、磁気検出素子式センサ5の設置スペースの縮小化及びコストの低減化を図ることができる。
また、モータ3には、モータ3及び制御装置4のそれぞれに電気的に接続されている結線部材314が設けられており、磁気検出素子式センサ5は、結線部材314よりも径方向内側に配置されているので、シャフト2の軸線方向について磁気検出素子式センサ5を結線部材314と干渉しにくくすることができる。これにより、電動駆動装置1の信頼性の向上を図ったまま、シャフト2の軸線方向についての電動駆動装置1の大型化を抑制することができる。
また、磁気検出素子式センサ5の少なくとも一部は、シャフト2の軸線方向について結線部材314と重なる範囲に配置されているので、シャフト2の軸線方向についての電動駆動装置1の大型化をさらに抑制することができる。
なお、上記の例では、磁気検出素子式センサ5におけるホール素子52の数が3個であるが、これに限定されず、磁気検出素子式センサ5におけるホール素子52の数を例えば1個、2個又は4個以上にしてもよい。
また、上記の例では、隔壁であるプレート9が各ホール素子52と磁石53との間に配置されているが、各ホール素子52と磁石53との間を避けてプレート9を配置してもよい。例えば、プレート9のセンサ位置プレート部9aを磁石回転体51よりもモータ3側に配置することにより、各ホール素子52と磁石53との間にプレート9を配置しないようにしてもよい。このようにすれば、各ホール素子52と磁石53との間の距離をさらに近づけることができ、磁気検出素子式センサ5の検出感度の向上を図ることができる。
また、上記の例では、ホール素子52が磁気検出素子として用いられているが、これに限定されず、例えば磁気抵抗効果素子を磁気検出素子として用いてもよい。磁気抵抗効果素子としては、AMR(Anisotropic Magneto Resistive)素子、GMR(Giant Magneto Resistive)素子、TMR(Tunnel Magneto Resistive)素子等が挙げられる。
また、上記の例において、磁気検出素子式センサ5の少なくとも一部をシャフト2の軸線方向について結線部材314と重なる範囲に配置してもよい。例えば、磁石回転体51の一部をシャフト2の軸線方向について結線部材314と重なる範囲に配置してもよい。このようにすれば、シャフト2の軸線方向についての電動駆動装置1の寸法の縮小化をさらに図ることができる。
また、上記の例では、モータ3が三相永久磁石同期モータとされているが、これに限定されず、例えばモータ3を誘導式モータとしてもよい。
また、上記の例では、1組の三相巻線がモータ3に用いられているが、これに限定されず、複数組の三相巻線をモータ3に用いるとともに、各組の三相巻線に対応する複数組のパワー回路41を制御装置4に用いてもよい。
1 電動駆動装置、2 シャフト、3 モータ、4 制御装置、5 磁気検出素子式センサ(第1の回転角度検出センサ)、6 レゾルバ(第2の回転角度検出センサ)、7 ハウジング、9 プレート(隔壁)、51 磁石回転体、52 ホール素子(磁気検出素子)、53 磁石、71 ケース、72 カバー、314 結線部材。

Claims (4)

  1. シャフト、
    前記シャフトを回転させるモータ、
    前記シャフトの軸線方向について前記モータから離して配置され、前記モータを制御する制御装置、
    前記制御装置と前記モータとの間に配置され、前記シャフトの回転に応じた信号を発生する第1の回転角度検出センサ、
    前記モータと、前記制御装置と、前記第1の回転角度検出センサとをまとめて収容しているハウジング、及び
    前記シャフトの軸線方向について前記モータから前記制御装置よりも遠い位置に配置されているとともに、前記ハウジングの外部に配置され、前記シャフトの回転に応じた信号を発生する第2の回転角度検出センサ
    を備え、
    前記第1の回転角度検出センサは、磁石を含み前記シャフトと一体に回転する磁石回転体と、前記磁石の磁気を検出する磁気検出素子とを有する磁気検出素子式センサであり、
    前記第2の回転角度検出センサは、レゾルバであり、
    前記ハウジングは、開口部が設けられているケースと、前記開口部を覆うカバーとを有し、
    前記ケース内には、前記モータが収容され、
    前記カバー内には、前記制御装置が収容され、
    前記開口部は、前記モータと前記制御装置との間に配置されている隔壁で塞がれており、
    前記隔壁の内周部は、前記磁石回転体と前記磁気検出素子との間の空間を仕切るセンサ位置プレート部となっており、
    前記センサ位置プレート部の厚さは、前記隔壁における前記センサ位置プレート部以外の部分の厚さよりも薄くなっている電動駆動装置。
  2. 前記磁気検出素子は、前記制御装置に取り付けられている請求項に記載の電動駆動装置。
  3. 前記モータには、前記モータ及び前記制御装置のそれぞれに電気的に接続されている結線部材が設けられ、
    前記結線部材は、前記モータと前記制御装置との間に配置され、
    前記第1の回転角度検出センサは、前記結線部材よりも径方向内側に配置されている請求項1又は請求項2に記載の電動駆動装置。
  4. 前記第1の回転角度検出センサの少なくとも一部は、前記シャフトの軸線方向について前記結線部材と重なる範囲に配置されている請求項に記載の電動駆動装置。
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