JP6387215B2 - コイル部品 - Google Patents

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Description

本発明はコイル部品に関し、特に、電気機器等に内蔵される回路基板上に表面実装し得る電子部品としてのコイル部品に関する。
従来より、電子機器等にはコイル部品が搭載されており、特に携帯機器で使われるコイル部品はチップ形状を呈し、携帯機器などに内蔵される回路基板上に表面実装される。従来技術の例として、特許文献1では、硬化物からなる絶縁性樹脂の中に、少なくともその一端が外部電極に接続された螺旋状の導体が内蔵され、前記導体の螺旋の方向が実装した基板面と平行になるように形成したチップコイルが提案されている。特許文献1のチップコイルは電子機器の基板に実装した時に、コイルのQ値(Quality factor)が低下しにくく、インダクタンスが変化しにくいとされている。
特開2006−324489号公報
近時、電子機器は小型化・高性能化が要求され、それに伴って、コイル部品についても小型化が求められている。そのような要求にかんがみて、本発明は、小型化、高Q値化の要求に対応し得る、高精度かつ絶縁信頼性の高いコイル部品の提供を課題とする。
本発明者らが鋭意検討した結果、以下を特徴とする本発明を完成した。
(1)樹脂からなる絶縁体と、前記絶縁体内に設けられたコイル状の内部導体と、前記内部導体と電気的に接続されている外部電極と、を備え、前記絶縁体は、長さL、幅W、高さHの直方体状であり、前記L、W、HについてはL>W≧Hなる関係が成立し、前記外部電極は、絶縁体の高さ方向に垂直な一面において、長さ方向にみて前記一面の両端部近傍に、それぞれ一つずつ導体により形成され、前記コイル状の内部導体は絶縁体の幅方向と略平行なコイル軸を有する、コイル部品。
(2)前記外部電極は絶縁体の長さ方向に垂直な一対の面にもそれぞれに露出している(1)のコイル部品。
(3)前記コイル状の内部導体において、前記内部導体の幅が、隣り合う導体間の間隔より広い、(1)又(2)のコイル部品。
(4)前記コイル状の内部導体は、絶縁体の高さ方向と略平行なビア部と、絶縁体の高さ方向と略垂直な帯状導体とを有し、前記ビア部の絶縁体の高さ方向に垂直な切断面は、前記コイル軸と略平行な長軸を有する楕円形状である、(1)〜(3)のいずれかのコイル部品。
(5)帯状導体の幅が前記ビア部の切断面が形作る楕円形状の長軸よりも広い、(4)のコイル部品。
(6)外部電極が、直方体状の絶縁体から外部への突出部分を有する、(1)〜(5)のいずれかのコイル部品。
(7)外部電極の前記突出部分の突出長さが0.5〜20μmである(6)のコイル部品。
(8)外部電極の最外部はCuまたはCuを含む合金からなる(1)〜(7)のいずれかのコイル部品。
(9)外部電極がCuまたはCuを含む合金からなる厚さ4〜23.5μmの層を有する(8)のコイル部品。
(10)前記Lは0.2〜0.4mmであり、前記Wは0.1〜0.2mmであり、前記Hは0.1〜0.2mmである(1)〜(9)のいずれかのコイル部品。
本発明によれば、内部電極が形作るコイルは絶縁体の長手方向(L方向)に大きく形成されるため、相対的にコイルの周回数を少なくすることができ、結果として、特許文献1の構造と比較して隣り合う導体間の間隔を大きく設定することができることから絶縁信頼性が向上する。このため、コイル部品のさらなる小型化を図ることができる。コイルの周回数が少ないことは、導体の折れ曲がりの個数を減らすことを意味し、この結果、信頼性の向上、電流集中の緩和も期待される。また、外部電極間の方向とコイル軸とが垂直に近くなることから高周波特性が向上する。
好適態様によれば、導体を幅広に形成することにより、導体面積が大きくなり電流集中を緩和することができる。別の好適態様によれば、帯状導体とビア部との接続がより確実になる。さらに別の好適態様によれば、外部電極の構造や材質に起因して実装性が向上し、いわゆる半田食われを軽減することができる。
本発明のコイル部品の一実施形態の模式透視斜視図である。 本発明のコイル部品の分解図である。 本発明のコイル部品の側面図である。 本発明のコイル部品の他の実施形態の模式透視斜視図である。
図面を適宜参照しながら本発明を詳述する。但し、本発明は図示された態様に限定されるわけでなく、また、図面においては発明の特徴的な部分を強調して表現することがあるので、図面各部において縮尺の正確性は必ずしも担保されていない。
図1は本発明のコイル部品の一実施形態の模式透視斜視図である。本発明のコイル部品1は絶縁体10とコイル状の内部導体21、22、30、40と外部電極51、52とを備える。内部導体21、22、30、40は絶縁体10の内部に設けられる。外部電極51は内部導体21、22、30、40と電気的に接続している。
絶縁体10は樹脂からなり、この樹脂は熱、光、化学反応等により硬化したものが好ましく用いられ、具体例として、ポリイミド、エポキシ樹脂、液晶性ポリマーなどが非限定的に挙げられる。
絶縁体は長さL、幅W、高さHの直方体状である。図1には方向性の説明のために、長さL、幅W、高さHの方向を矢印で示している。ここで、L、W、HについてはL>W≧Hなる関係が成立する。すなわち、最も長い辺の長さを直方体の長さLであると定義する。幅Wと高さHが同一の長さである場合は、幅Wと高さHの特定は任意であるが、本発明では、高さ方向に垂直な面に外部電極が形成されるものとして、幅Wと高さHとを定義する。なお、前記「高さ方向に垂直な面」を、以後、LW面と表記することがあり、同様に、他の面についてもLH面あるいはHW面などと表記することがある。なお、図1におけるL、W、Hの方向を示す矢印については、使用時におけるコイル部品の配置を特定するものではなく、構造・製法の説明のために付したものである。
本発明のコイル部品は小型のものであってもよく、前記L、W、Hについて、Lは好ましくは0.2〜0.4mmであり、Wは好ましくは0.1〜0.2mmであり、Hは好ましくは0.1〜0.2mmである。なお、これらの数値はほぼコイル部品の寸法に相当するものである。
図示されるように、外部電極51、52は、LW面に形成される。LW面を長さL方向にみて、一端の近傍に一つの外部電極51が形成され、他端近傍にもう一つの外部電極52が形成される。
導体21、22、30は一体となってコイル状を呈しており、導体40はこのコイルから外部電極51、52への引出部を担っている。導体21、22、30によるコイル状の内部電極のコイル軸は絶縁体10の幅方向(図1におけるW方向)と略平行である。このような構成により、内部電極が形作るコイルは絶縁体の長手方向(L方向)に大きく形成されるため、相対的にコイルの周回数を少なくすることができ、結果として、隣り合う導体間の間隔を大きく設定することができることから絶縁信頼性が向上する。このため、コイル部品のさらなる小型化を図ることができる。コイルの周回数が少ないことは、導体の折れ曲がりの個数を減らすことを意味し、この結果、信頼性の向上、電流集中の緩和も期待される。
好適態様によれば、コイル状の内部導体は、絶縁体10の高さ方向Hと略平行なビア部30、40と、絶縁体10の高さ方向と略垂直な帯状導体21、22とを有する。ビア部30、40の高さ方向Hに垂直な切断面は、好ましくは、コイル軸と略平行な(図1におけるW方向)長軸を有する楕円形状である。これにより、内部導体における電流集中を緩和することができる。
図2は本発明のコイルの分解図であり、高さ方向に垂直な種々の断面(LW面)を示す。図2(A)〜(E)に示される層を、便宜上、第1層〜第5層と呼ぶ。図2(F)は外部電極近傍を表す。図2における(A)から(F)の順序は、図1における紙面上方から下方への順序に相当する。以下、本発明のコイル部品を製造する方法とともに、コイル部品の好適な構造について説明する。
好ましくは、樹脂層からなる第1層をまず形成する。図2(A)は第1層の平面図である。好適には、第1層形成前の準備工程として、シリコン、ガラス、サファイア等からなる基板(図示せず)の上に剥離用樹脂を所定厚さにて塗布して硬化させる。剥離用樹脂は公知のものを特に限定せずに用いることができ、非限定的にシリコーン粘着剤などが例示される。剥離用樹脂の塗布手段は特に限定無く、スピンコータの利用などが例示される。第1層形成前に剥離用樹脂を形成させることによって、後の工程において絶縁体を基板から容易に剥がすことができる。
第1層としての樹脂層11の形成にあたっては、絶縁体10の一部になるべき樹脂が基板又は剥離用樹脂に塗布され、硬化処理が行われる。樹脂の前処理、塗布、硬化の処理については従来技術を適宜援用することができ、例えば、塗布にあたってはスピンコータによる厚み調整を行ってもよいし、硬化後に研磨剤又は研磨液の化学的作用により行われる化学機械研磨処理(CMP処理)に供してもよい。
好適には、第1層の上に第2層を形成する。ここで、「上」という方向は、高さH方向における層構造が存在する方向を表す趣旨であり、図1に示された形態における紙面の「上下方向」とは逆である。図2(B)は第2層の平面図である。第2層は好ましくは樹脂層12と帯状導体21とからなる。樹脂層12は絶縁体10の一部になるべき樹脂からなり、好適には、第1層における樹脂層11と同じ材質からなる。帯状導体21はコイル状の内部導体の一部になるべき導体である。帯状導体21の長手方向は上述の長さL方向と平行であることが好ましい。より好ましくは、帯状導体21は矩形状である。図2(B)には帯状導体21の幅Bと隣り合う帯状導体間の間隔Pが描写されている。好ましくは、内部導体における導体幅Bは隣り合う導体間の間隔Pより広い。これにより、導体面積が大きくなり電流の集中が緩和される。
帯状導体21は好ましくはめっきにより形成される。樹脂層12と帯状導体21の具体的な製法については特に限定無く、好適にはフォトリソグラフィが挙げられる。フォトリソグラフィの具体的な実施については特に限定は無く、スパッタリングにより、第1層上の全面にシード層を形成し、帯状導体21に相当するパターンをレジスト膜で形成し、シード層の表面にめっき処理を施して帯状導体21を形成し、レジスト膜およびシード層を除去してから樹脂層12の材料である樹脂で全面を覆った後に、研磨処理によって前述の帯状導体21を露出させる方法が挙げられる。
シード層の材質としてはTiやCu、W(タングステン)、Taなどが非限定的に挙げられる。シード層の形成方法としてはスパッタリングなどが非限定的に挙げられる。レジスト膜の形成方法は特に限定無く、スピンコータによるレジスト材料の塗布、それに次ぐプリベーク、パターンマスクを用いた露光処理、TMAH等の有機現像液による現像、ならびに、デスカム処理などが非限定的に挙げられる。デスカム処理は、プラズマ照射などによりレジスト膜の残渣を除去する処理である。
めっき処理の方法は特に限定はなく従来技術を適宜援用することができ、めっき金属としてはCu、Agなどが挙げられる。レジスト膜およびシード層の除去方法は特に限定はなく、例えば、剥離液を用いてレジスト膜を除去し、酸やアルカリでシード層を除去することなどが挙げられる。樹脂の塗布後に帯状導体21を露出させる方法としては、例えば、上述のCMP処理などが挙げられる。
好ましくは、第2層の上に第3層を形成する。図2(C)は第3層の平面図である。第3層は好ましくは樹脂層13と柱状導体30、41とからなる。樹脂層13は絶縁体10の一部になるべき樹脂からなり、好適には、第1層における樹脂層11と同じ材質からなる。柱状導体30、41はコイル状の内部導体(ビア部)の一部になるべき導体である。なお、柱状導体とビア部との関係については、各層の構成の説明においては「柱状導体」という語句を用い、これら「柱状導体」が複数の層にわたって一体化したものを指し示す用語として、コイル部品全体の構造においては「ビア部」という語句を用いる。好ましくは、ビア部の断面が形作る楕円形状の長軸よりも上述の帯状導体21の幅の方が広い。これにより各層間に多少の位置ズレが生じても確実な接続を期することができる。柱状導体30、41はめっきにより形成してもよい。樹脂層13と帯状導体41の具体的な製法については特に限定無く、例えば、上述した第2層における樹脂層12と帯状導体21との製法を援用することも可能であり、その場合の好適態様についても上述した第2層の製法の場合と同様である。
好ましくは、第3層の上に第4層を形成する。図2(D)は第4層の平面図である。第4層は、好ましくは、樹脂層14と帯状導体22と柱状導体42とからなる。樹脂層14は絶縁体10の一部になるべき樹脂からなり、好適には、第1層における樹脂層11と同じ材質からなる。帯状導体22と柱状導体42はコイル状の内部導体の一部になるべき導体であり、柱状導体42はビア部の一部となる。帯状導体22および柱状導体42は好ましくはめっきにより形成される。樹脂層14と各導体22、42の具体的な製法については特に限定無く、例えば、上述した第2層における樹脂層12と帯状導体21との製法を援用することも可能であり、その場合の好適態様についても上述した第2層の製法の場合と同様である。
図2の態様では、内部電極としては、第2層の帯状導体21の一端から第3層の柱状導体(ビア部)30を介して第4層の帯状導体22の一端に至り、さらに、当該帯状導体22の他端を経て、第3層の前記とは別の柱状導体(ビア部)30を介して第2の帯状導体21(前述の導体の隣の導体)の一端へと到達する、コイル状の周回部が形成される。
好ましくは、第4層の上に第5層を形成する。図2(E)は第5層の平面図である。第5層は好ましくは樹脂層15と柱状導体43とからなる。樹脂層15は絶縁体10の一部になるべき樹脂からなり、好適には、第1層における樹脂層11と同じ材質からなる。柱状導体43はコイル状の内部導体の一部(ビア部)であって後述する外部電極に直結すべき導体である。柱状導体43は好ましくはめっきにより形成される。樹脂層15と柱導体43の具体的な製法については特に限定無く、例えば、上述した第2層における樹脂層12と帯状導体21との製法を援用することも可能であり、その場合の好適態様についても上述した第2層の製法の場合と同様である。
好ましくは、第5層の上に外部電極を形成する。図2(F)は外部電極を含む層の平面図である。外部電極51、52の形成方法は特に限定はなく、好適にはフォトリソグラフィが挙げられる。フォトリソグラフィの具体的な実施については特に限定は無く、スパッタリングにより、第5層上の全面にシード層を形成し、外部電極51、52の形状に相当するレジスト膜を形成し、シード層の表面にめっき処理を施して外部電極51、52を形成し、レジスト膜およびシード層を除去する方法が挙げられる。
シード層の材質としてはTiやCu、W(タングステン)、Taなどが非限定的に挙げられる。シード層の形成方法としてはスパッタリングなどが非限定的に挙げられる。レジスト膜の形成方法は特に限定無く、スピンコータによるレジスト材料の塗布、それに次ぐプリベーク、パターンマスクを用いた露光処理、TMAH等の有機現像液による現像、ならびに、上述したデスカム処理などが非限定的に挙げられる。
めっき処理の方法は特に限定はなく従来技術を適宜援用することができ、めっき金属としてはCu、Agなどが挙げられる。レジスト膜およびシード層の除去方法は特に限定はなく、例えば、剥離液を用いてレジスト膜を除去し、酸やアルカリでシード層を除去することなどが挙げられる。
外部電極は同一面上に2つ形成されることが好ましく、外部電極51、52は、それぞれ、第5層に形成された柱状電極43の一つずつと直接に結合する。外部電極51、52は、好ましくは、絶縁体10が形作る直方体から突出して形成されることが好ましい。突出の態様については後述する。
以上が本発明のコイル部品の一製造例である。各層で形成した樹脂層11〜15は一体となって絶縁体10を構成する。この絶縁体10の内部にコイル状の内部電極が形成される。内部電極は、第2層の帯状導体21、第3層の柱状導体30及び第4層の帯状導体22が一体となってコイルの周回構造を構成する。第3層の柱状導体の一部41、第4層の柱状導体42および第5層の柱状導体43が一体となって、外部電極51、52への引出部としての導体40を構成する。
図3は本発明のコイル部品の側面図(HL面)である。外部電極51、52は直方体状の絶縁体10から外部に突出している。突出部分の突出長さが図3において符号Tで表され、Tは好ましくは0.5〜20μmである。このような突出部分の存在により、コイル部品1の実装がより確実になる。特に、Tが上述の範囲であると、実装条件によってコイル部品1全体が不所望に反り返るような場合であっても実装の安定性が確保される。図3の形態では外部電極51、52の全体が「突出部分」になっており、本発明ではこのような形態であってもよいし、外部電極の一部のみが突出部分を構成していてもよい。
本発明の好適態様によれば、外部電極51、52の最外部はCuまたはCuを含む合金からなる。外部電極51、52の「最外部」とは、絶縁体10から最も離れた部分であり、図3の態様では、外部電極51、52のうち紙面最上部に位置する部分である。より好適には、外部電極51、52は、CuまたはCuを含む合金からなる厚さ4〜23.5μmの層を有する。これにより、いわゆる半田食われが生じにくく、部品の小型化することができる。Cuを含む合金としては、Cu−Ti合金、Cu−W合金、Cu−Ni合金、Cu−Sn合金などが非限定的に挙げられる。また、外部電極の最外部はCuまたはCuを含む合金であるが、用途によっては更にNi、Snめっきなどの処理を施してもよい。
図4は本発明のコイル部品の他の一実施形態の模式透視斜視図である。図4に示されたコイル部品2の各構成について、図1の態様と同様の構成については同じ符号を付している。コイル部品2は絶縁体10とコイル状の内部導体21〜24、30、40、61、62と外部電極51、52とを備える。図1の態様に比したときの図の態様の特徴は、内部導体として、L字状導体23、24を備えること、外部導体51、52の上に内部導体61、62を備えること、ならびに、前記L字状導体23、24から内部導体61、62に向けて複数のビア部40を備えることである。
図示されるように、内部導体が形作るコイルの周回構造は帯状導体21、22とビア部30が担っており、周回構造の両端にL字状導体23、24が位置し、さらに、ビア部40を介して、内部導体61、62へと接続されている。L字状導体23、24はそれぞれ幅W方向に伸びる長手方向をもつ帯状導体と長さL方向に長手方向をもつ帯状導体とが結合したものであると解釈することも可能である。内部導体61、62はHW面に好ましくは露出しており、W方向(幅方向)のほぼ全域にわたって形成されている。このように、HW面にも導体が露出することにより、実装時にフィレットが形成されることで実装性が安定する。
本発明のコイル部品においては、内部導体、絶縁体、外部電極等といった各構成そのもの形成手法については従来技術を適宜援用することができ、このため、当業者であれば、以上の記載及び請求項の記載にもとづいて、本発明の製法により種々の設計のコイル部品を製造することができる。
1、2:コイル部品
10:絶縁体
11〜15:樹脂層
21、22:帯状導体
23、24:L字状導体
30、40〜43:柱状導体
51、52:外部電極
61、62:内部導体

Claims (9)

  1. 樹脂からなる絶縁体と、前記絶縁体内に設けられたコイル状の内部導体と、前記内部導体と電気的に接続されている外部電極と、を備え、
    前記絶縁体は、長さL、幅W、高さHの直方体状であり、前記L、W、HについてはL>W≧Hなる関係が成立し、
    前記外部電極は、絶縁体の高さ方向に垂直な一面において、長さ方向にみて前記一面の両端部近傍に、それぞれ一つずつ導体により形成され、
    前記コイル状の内部導体は絶縁体の幅方向と略平行なコイル軸を有し、
    前記コイル状の内部導体は、さらに、絶縁体の高さ方向と略平行で、前記コイルの前後の周回数のビア部が互いに前記コイル軸と平行に一直線状に並んでいるビア部と、絶縁体の高さ方向と略垂直な帯状導体とを有し、
    前記ビア部の絶縁体の高さ方向に垂直な切断面は、前記コイル軸と略平行な長軸を有する楕円形状であり、
    帯状導体の幅が前記ビア部の切断面が形作る楕円形状の長軸よりも広い
    コイル部品。
  2. 前記内部導体は、さらに、前記絶縁体の長さ方向に垂直な面に、前記絶縁体の幅方向のほぼ全域にわたって露出する内部導体露出部を有し、前記内部導体が形作るコイルの周回構造の両端と前記内部導体露出部とは前記ビア部を介して接続され、前記露出部は、前記外部電極に接続されている、請求項1記載のコイル部品。
  3. 前記外部電極は絶縁体の長さ方向に垂直な一対の面にもそれぞれに露出している請求項1記載のコイル部品。
  4. 前記コイル状の内部導体において、前記内部導体の幅が、隣り合う導体間の間隔より広い、請求項1〜3のいずれか1項記載のコイル部品。
  5. 外部電極が、直方体状の絶縁体から外部への突出部分を有する、請求項1〜のいずれか1項記載のコイル部品。
  6. 外部電極の前記突出部分の突出長さが0.5〜20μmである請求項記載のコイル部品。
  7. 外部電極の最外部はCuまたはCuを含む合金からなる請求項1〜のいずれか1項記載のコイル部品。
  8. 外部電極がCuまたはCuを含む合金からなる厚さ4〜23.5μmの層を有する請求項記載のコイル部品。
  9. 前記Lは0.2〜0.4mmであり、前記Wは0.1〜0.2mmであり、前記Hは0.1〜0.2mmである請求項1〜のいずれか1項記載のコイル部品。
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