JP2014232814A - コイル部品の製造方法 - Google Patents

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Takuya Moriya
卓也 森谷
貴之 高野
Takayuki Takano
貴之 高野
剛士 荻野
Takeshi Ogino
剛士 荻野
貴之 関口
Takayuki Sekiguchi
貴之 関口
睦士 中澤
Chikashi Nakazawa
睦士 中澤
中島 邦彦
Kunihiko Nakajima
邦彦 中島
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Abstract

【課題】実装の確実性を向上して小型化の要求に対応し得る、コイル部品の新たな製造方法の提供。【解決手段】樹脂層からなる第1層と、樹脂層と帯状導体21とからなる第2層と、樹脂層と柱状導体30とからなる第3層と、樹脂層と柱状導体と帯状導体22とからなる第4層と、樹脂層と柱状導体とからなる第5層と、外部電極51、52と、をこの順序で形成し、第1〜5層の樹脂層が一体となって絶縁体10を構成し、第2〜5層の帯状導体及び柱状導体がコイル状の内部導体21,22,30,40を構成し、第4〜5層の柱状導体が前記外部電極と接続するように形成する、コイル部品1の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、コイル部品の製造方法、特に、電気機器等に内蔵される回路基板上に表面実装し得る電子部品としてのコイル部品の製造方法に関する。
従来より、電子機器等にはコイル部品が搭載されており、特に携帯機器で使われるコイル部品はチップ形状を呈し、携帯機器などに内蔵される回路基板上に表面実装される。従来技術の例として、特許文献1では、硬化物からなる絶縁性樹脂の中に、少なくともその一端が外部電極に接続された螺旋状の導体が内蔵され、前記導体の螺旋の方向が実装した基板面と平行になるように形成したチップコイルが提案されている。特許文献1のチップコイルは電子機器の基板に実装した時に、コイルのQ値(Quality factor)が低下しにくく、インダクタンスが変化しにくいとされている。
特開2006−324489号公報
近時、電子機器は小型化・高性能化が要求され、それに伴って、コイル部品についても小型化が求められている。そのような要求をかんがみて、本発明は、特に実装の確実性を向上して小型化の要求に対応し得る、コイル部品の新たな製造方法の提供を課題とする。
本発明者らが鋭意検討した結果、内部電極、外部電極の新たな形成方法を見出して、以下を特徴とする本発明を完成した。
(1)樹脂からなる絶縁体と、前記絶縁体内に設けられたコイル状の内部導体と、前記内部導体と電気的に接続されている外部電極と、を備えるコイル部品の製造方法であって、樹脂層からなる第1層を形成する工程と、第1層の上に、樹脂層と帯状導体とからなる第2層を形成する工程と、第2層の上に、樹脂層と柱状導体とからなる第3層を形成する工程と、第3層の上に、樹脂層と柱状導体と帯状導体とからなる第4層を形成する工程と、第4層の上に、樹脂層と柱状導体とからなる第5層を形成する工程と、第5層の上に、外部電極を形成する工程と、を有し前記第1〜5層の樹脂層が一体となって絶縁体を構成し、前記第2〜5層の帯状導体及び柱状導体がコイル状の内部導体を構成する、前記製造方法。
(2)前記絶縁体は長さL、幅W、高さHの直方体状であり、前記L、W、HについてはL>W≧Hなる関係が成立し、前記外部電極は、絶縁体の高さ方向に垂直な一面において、長さ方向にみて前記一面の両端部近傍に、それぞれ一つずつ導体により形成され、前記コイル状の内部導体は絶縁体の幅方向と略平行なコイル軸を有する、(1)の製造方法。
(3)前記帯状導体、柱状導体及び外部電極をフォトリソグラフィを用いて形成する(1)又は(2)の製造方法。
(4)外部電極が直方体状の絶縁体から外部への突出部分を有する、(2)の製造方法。
(5)外部電極の前記突出部分の突出長さが0.5〜20μmである、(4)の製造方法。
(6)外部電極の最外部はCuまたはCuを含む合金からなる(1)〜(5)のいずれかの製造方法。
(7)外部電極がCuまたはCuを含む合金からなる厚さ4〜23.5μmの層を有する(6)の製造方法。
(8)前記Lは0.2〜0.4mmであり、前記Wは0.1〜0.2mmであり、前記Hは0.1〜0.2mmである(2)、(4)〜(5)のいずれかの製造方法。
本発明によれば、フォトリソグラフィを用いて絶縁体および内部導体を形成した後に外部電極を形成するので、外部電極の構造の自由度が大きく、例えば、外部電極に突出部分を付与することが容易になり、構造的に実装しやすい外部電極を作りやすくなる。また、本発明の製造方法によれば、製造過程において外部電極側にベース板がなく、外部電極の最外部(実装側)が樹脂や接着剤等に接することが無いため、実装の際の半田濡れ性がより確実になるコイル部品が得られる。
好適態様によれば、内部電極が形作るコイルは絶縁体の長手方向(L方向)に大きく形成されるため、相対的にコイルの周回数を少なくすることができ、結果として、特許文献1の構造と比較して隣り合う導体間の間隔を大きく設定することができることから絶縁信頼性が向上する。このため、コイル部品のさらなる小型化を図ることができる。コイルの周回数が少ないことは、導体の折れ曲がりの個数を減らすことを意味し、この結果、信頼性の向上、電流集中の緩和も期待される。別の好適態様によれば、帯状導体と柱状導体との接続がより確実になる。さらに別の好適態様によれば、外部電極の構造や材質に起因して実装性が向上し、いわゆる半田食われを軽減することができる。
本発明で製造されるコイル部品の模式透視斜視図である。 本発明の製造方法における各工程を模式的に表す。 本発明のコイル部品の側面図である。
図面を適宜参照しながら本発明を詳述する。但し、本発明は図示された態様に限定されるわけでなく、また、図面においては発明の特徴的な部分を強調して表現することがあるので、図面各部において縮尺の正確性は必ずしも担保されていない。
図1は本発明で製造されるコイル部品の模式透視斜視図である。本発明で製造されるコイル部品1は絶縁体10とコイル状の内部導体21、22、30、40と外部電極51、52とを備える。内部導体21、22、30、40は絶縁体10の内部に設けられる。外部電極51は内部導体21、22、30、40と電気的に接続している。
絶縁体10は樹脂からなり、この樹脂は熱、光、化学反応等により硬化したものが好ましく用いられ、具体例として、ポリイミド、エポキシ樹脂、液晶性ポリマーなどが非限定的に挙げられる。
絶縁体は好適には直方体状である。図1には方向性の説明のために、長さL、幅W、高さHの方向を矢印で示している。後述するように、本発明では、図1における紙面上側から順に高さ方向Hを紙面下方に向かって順々に層を形成することにより、コイル部品1が製造される。なお、図1におけるL、W、Hの方向を示す矢印については、使用時におけるコイル部品の配置を特定するものではなく、構造・製法の説明のために付したものである。
絶縁体が直方体状である場合に、好ましくは、L、W、HについてはL>W≧Hなる関係が成立する。すなわち、最も長い辺の長さを直方体の長さLであると定義することができる。幅Wと高さHが同一の長さである場合は、幅Wと高さHの特定は任意であるが、以降の説明では、高さ方向に垂直な面に外部電極が形成されるものとして、幅Wと高さHとを定義する場合がある。なお、前記「高さ方向に垂直な面」を、以後、LW面と表記することがあり、同様に、他の面についてもLH面あるいはHW面などと表記することがある。
本発明により製造されるコイル部品は小型のものであってもよく、前記L、W、Hについて、Lは好ましくは0.2〜0.4mmであり、Wは好ましくは0.1〜0.2mmであり、Hは好ましくは0.1〜0.2mmである。なお、これらの数値はほぼコイル部品の寸法に相当するものである。
図示されるように、外部電極51、52は、好ましくはLW面に形成される。LW面を長さL方向にみて、一端の近傍に一つの外部電極51が形成され、他端近傍にもう一つの外部電極52が形成されることが好ましい。
導体21、22、30は一体となってコイル状を呈しており、導体40はこのコイルから外部電極51、52への引出部を担っている。導体21、22、30によるコイル状の内部電極のコイル軸は絶縁体10の幅方向(図1におけるW方向)と好ましくは略平行である。このような構成により、内部電極が形作るコイルは絶縁体の長手方向(L方向)に大きく形成されるため、相対的にコイルの周回数を少なくすることができ、結果として、隣り合う導体間の間隔を大きく設定することができることから絶縁信頼性が向上する。このため、コイル部品のさらなる小型化を図ることができる。コイルの周回数が少ないことは、導体の折れ曲がりの個数を減らすことを意味し、この結果、信頼性の向上、電流集中の緩和も期待される。
図2は本発明の製造方法における各工程を模式的に表す。図2(A)〜(E)は後述する第1層〜第5層をそれぞれ表し、図2(F)は外部電極近傍を表す。図2の各図は図1におけるWL面に平行である。図2における(A)から(F)の順序は、図1における紙面上方から下方への順序に相当する。
本発明によれば、樹脂層からなる第1層が形成される。図2(A)は第1層の平面図である。好適には、第1層形成前の準備工程として、シリコン、ガラス、サファイア等からなるベース板(図示せず)の上に剥離用樹脂を所定厚さにて塗布して硬化させる。剥離用樹脂は公知のものを特に限定せずに用いることができ、非限定的にシリコーン粘着剤などが例示される。剥離用樹脂の塗布手段は特に限定無く、スピンコータの利用などが例示される。第1層形成前に剥離用樹脂を形成させることによって、後の工程において絶縁体をベース板から容易に剥がすことができる。
第1層としての樹脂層11の形成にあたっては、絶縁体10の一部になるべき樹脂がベース板又は剥離用樹脂に塗布され、硬化処理が行われる。樹脂の前処理、塗布、硬化の処理については従来技術を適宜援用することができ、例えば、塗布にあたってはスピンコータによる厚み調整を行ってもよいし、硬化後に研磨剤又は研磨液の化学的作用により行われる化学機械研磨処理(CMP処理)に供してもよい。
第1層の上に第2層を形成する。ここで、「上」という方向は、層構造を順々に形成していく方向を表す趣旨であり、図1に示された形態における紙面の「上下方向」とは逆である。図2(B)は第2層の平面図である。第2層は樹脂層12と帯状導体21とからなる。樹脂層12は絶縁体10の一部になるべき樹脂からなり、好適には、第1層における樹脂層11と同じ材質からなる。帯状導体21はコイル状の内部導体の一部になるべき導体である。絶縁体10が直方体状である場合、帯状導体21の長手方向は前記直方体状における長さ方向Lと平行であることが好ましい。より好ましくは、帯状導体21は矩形状である。帯状導体21は好ましくはめっきにより形成される。樹脂層12と帯状導体21の具体的な製法については特に限定無く、好適にはフォトリソグラフィが挙げられる。フォトリソグラフィの具体的な実施については特に限定は無く、スパッタリングによりシード層を形成し、次いで帯状導体21に相当するレジスト膜を形成し、シード層の表面にめっき処理を施して帯状導体21を形成し、レジスト膜およびシード層を除去してから樹脂層12の材料である樹脂で全面を覆った後に、研磨処理によって前述の帯状導体21を露出させる方法が挙げられる。
シード層の材質としてはTi、Cu、W(タングステン)やTaなどが非限定的に挙げられる。シード層の形成方法としてはスパッタリングなどが非限定的に挙げられる。レジスト膜の形成方法は特に限定無く、スピンコータによるレジスト材料の塗布、それに次ぐプリベーク、パターンマスクを用いた露光処理、TMAH等の有機現像液による現像、ならびに、デスカム処理などが非限定的に挙げられる。デスカム処理は、プラズマ照射などによりレジスト膜の残渣を除去する処理である。
めっき処理を行う場合の具体的な方法は特に限定はなく従来技術を適宜援用することができ、めっき金属としてはCu、Agなどが挙げられる。レジスト膜およびシード層の除去方法は特に限定はなく、例えば、剥離液を用いてレジスト膜を除去し、酸やアルカリでシード層を除去することなどが挙げられる。樹脂の塗布後に帯状導体21を露出させる方法としては、例えば、上述のCMP処理などが挙げられる。
第2層の上に第3層を形成する。図2(C)は第3層の平面図である。第3層は樹脂層13と柱状導体30、41とからなる。樹脂層13は絶縁体10の一部になるべき樹脂からなり、好適には、第1層における樹脂層11と同じ材質からなる。柱状導体30、41はコイル状の内部導体の一部になるべき導体である。柱状導体30、41は好ましくはめっきにより形成される。樹脂層13と帯状導体41の具体的な製法については特に限定無く、例えば、上述した第2層における樹脂層12と帯状導体21との製法を援用することも可能であり、その場合の好適態様についても上述した第2層の製法の場合と同様である。
好適には、第3層における柱状導体30、41は全て第2層の帯状導体21と直接に結合するように形成される。さらに、第3層における柱状導体のうちの2つ(符号41)は、好ましくは、後述の第4層における帯状導体22とは直接に結合せずに第4層の柱状導体42と直接に結合する。好ましくは、第3層における上記2つの柱状導体41以外の柱状導体30は後述の第4層における帯状導体22と直接に結合する。
第3層の上に第4層を形成する。図2(D)は第4層の平面図である。第4層は樹脂層14と帯状導体22と柱状導体42とからなる。樹脂層14は絶縁体10の一部になるべき樹脂からなり、好適には、第1層における樹脂層11と同じ材質からなる。帯状導体22と柱状導体42はコイル状の内部導体の一部になるべき導体である。帯状導体22および柱状導体42は好ましくはめっきにより形成される。樹脂層14と各導体22、42の具体的な製法については特に限定無く、例えば、上述した第2層における樹脂層12と帯状導体21との製法を援用することも可能であり、その場合の好適態様についても上述した第2層の製法の場合と同様である。
好適には、第4層に形成される柱状導体42は第3層の柱状導体41と後述の第5層の柱状導体43とを直接に連結するように形成される。第4層における帯状導体22は、好ましくは、第2層の帯状導体21とは高さ方向に投影して非平行に形成される。より好ましくは、第2層における隣り合う2つの帯状導体21のそれぞれ一つずつの端部を高さ方向に投影した位置を結ぶように、第4層の帯状導体22が形成される。これにより、内部電極としては、第2層の帯状導体21の一端から第3層の柱状導体30を介して第4層の帯状導体22の一端に至り、さらに、当該帯状導体22の他端を経て、第3層の前記とは別の柱状導体30を介して第2の帯状導体21(前述の導体の隣の導体)の一端へと到達する、コイル状の周回部が形成される。
第4層の上に第5層を形成する。図2(E)は第5層の平面図である。第5層は樹脂層15と柱状導体43とからなる。樹脂層15は絶縁体10の一部になるべき樹脂からなり、好適には、第1層における樹脂層11と同じ材質からなる。柱状導体43はコイル状の内部導体の一部であって後述する外部電極に直結すべき導体である。柱状導体43は好ましくはめっきにより形成される。樹脂層15と柱導体43の具体的な製法については特に限定無く、例えば、上述した第2層における樹脂層12と帯状導体21との製法を援用することも可能であり、その場合の好適態様についても上述した第2層の製法の場合と同様である。
好適には、第5層の柱状導体43は第4層の柱状導体42と直接に結合するように形成される。さらに好ましくは、第3層における柱状導体のうちの2つ(符号41)、第4層の柱状導体42および第5層の柱状導体43が一体となって、第2層の帯状導体21と後述する外部電極とを介する導体(図1における符号40)を構成する。
第5層の上に外部電極を形成する。図2(F)は外部電極を含む層の平面図である。外部電極51、52の形成方法は特に限定はなく、好適にはフォトリソグラフィが挙げられる。フォトリソグラフィの具体的な実施については特に限定は無く、スパッタリングによりシード層を形成し、次いで外部電極51、52の形状に相当するレジスト膜を形成し、シード層の表面にめっき処理を施して外部電極51、52を形成し、レジスト膜およびシード層を除去する方法が挙げられる。
なお、第1層から第5層については、各層の工程は1回に限らず、必要に応じ複数回に分けて行っても良い。このようにすることで、導体の形状を複数組み合わせることなど、複雑な導体形成も可能となる。
シード層の材質としてはTi、Cu、W(タングステン)やTaなどが非限定的に挙げられる。シード層の形成方法としてはスパッタリングなどが非限定的に挙げられる。レジスト膜の形成方法は特に限定無く、スピンコータによるレジスト材料の塗布、それに次ぐプリベーク、パターンマスクを用いた露光処理、TMAHなどの有機現像液による現像、ならびに、上述したデスカム処理などが非限定的に挙げられる。
めっき処理を行う場合の具体的な方法は特に限定はなく従来技術を適宜援用することができ、めっき金属としてはCu、Agなどが挙げられる。レジスト膜およびシード層の除去方法は特に限定はなく、例えば、剥離液を用いてレジスト膜を除去し、酸やアルカリでシード層を除去することなどが挙げられる。
外部電極は同一面上に2つ形成されることが好ましく、外部電極51、52は、それぞれ、第5層に形成された柱状電極43の一つずつと直接に結合する。外部電極51、52は、好ましくは、絶縁体10が形作る直方体から突出して形成されることが好ましい。突出の態様については後述する。
このようにしてコイル部品の集合体が作られ、この後に各コイル部品に分割するようにカットが行われコイル部品を製造することができる。各層で形成した樹脂層11〜15は一体となって絶縁体10を構成する。この絶縁体10の内部にコイル状の内部電極が形成される。内部電極は、第2層の帯状導体21、第3層の柱状導体30及び第4層の帯状導体22が一体となってコイルの周回構造を構成する。第3層の柱状導体の一部41、第4層の柱状導体42および第5層の柱状導体43が一体となって、外部電極51、52への引出部としての導体40を構成する。
図3は本発明のコイル部品の側面図(LH面)である。外部電極51、52は直方体状の絶縁体10から外部に突出するように形成することが好ましい。突出部分の突出長さが図3において符号Tで表され、Tは好ましくは0.5〜20μmである。このような突出部分の存在により、コイル部品1の実装がより確実になる。特に、Tが上述の範囲であると、コイル部品1全体が不所望に反り返るような実装態様をとる場合であっても実装の安定性が確保される。図3の形態では外部電極51、52の全体が「突出部分」になっており、本発明ではこのような形態であってもよいし、外部電極の一部のみが突出部分を構成していてもよい。本発明の製造方法によれば、絶縁体10および内部導体を形成した後に外部電極51、52を形成するので、図3のように外部電極に突出部分を付与することが極めて容易である。また、本発明の製造方法によれば、外部電極51、52の特に最外部(実装側)が樹脂や接着剤等に接することが無いため、実装の際の半田濡れ性がより確実になる。
本発明の好適態様によれば、外部電極51、52の最外部はCuまたはCuを含む合金からなる。外部電極51、52の「最外部」とは、絶縁体10から最も離れた部分であり、図3の態様では、外部電極51、52のうち紙面最上部に位置する部分である。より好適には、外部電極51、52は、CuまたはCuを含む合金からなる厚さ4〜23.5μmの層を有する。これにより、いわゆる半田食われが生じにくく、部品を小型化することができる。Cuを含む合金としては、Cu−Ti合金、Cu−W合金、Cu−Ni合金、Cu−Sn合金などが非限定的に挙げられる。また、外部電極の最外部はCuまたはCuを含む合金であるが、用途によっては更にNi、Snめっきなどの処理を施してもよい。
また、柱状導体40を絶縁体のHW面に露出させることも可能である。各層に形成する柱状導体41、42、43をカット位置に配置し、柱状導体41、42、43も含め絶縁体をカットすることで、柱状導体41、42、43の露出の部分を絶縁体表面に露出させることができる。この時、柱状導体43をW方向に絶縁体の幅Wに近づけるように幅を設定すれば、柱状導体43の露出の部分は実装の際のフィレット形成に役立ち、実装性をより良くすることができる。
本発明の製法においては、導体の形成手法そのものや、樹脂層の形成手法そのものについては従来技術を適宜援用することができ、このため、当業者であれば、以上の記載及び請求項の記載にもとづいて、本発明の製法により種々の設計のコイル部品を製造することができる。
1:コイル部品
10:絶縁体
11〜15:樹脂層
21、22:帯状導体
30、40〜43:柱状導体
51、52:外部電極

Claims (8)

  1. 樹脂からなる絶縁体と、前記絶縁体内に設けられたコイル状の内部導体と、前記内部導体と電気的に接続されている外部電極と、を備えるコイル部品の製造方法であって、
    樹脂層からなる第1層を形成する工程と、
    第1層の上に、樹脂層と帯状導体とからなる第2層を形成する工程と、
    第2層の上に、樹脂層と柱状導体とからなる第3層を形成する工程と、
    第3層の上に、樹脂層と柱状導体と帯状導体とからなる第4層を形成する工程と、
    第4層の上に、樹脂層と柱状導体とからなる第5層を形成する工程と、
    第5層の上に、外部電極を形成する工程と、を有し
    前記第1〜5層の樹脂層が一体となって絶縁体を構成し、前記第2〜5層の帯状導体及び柱状導体がコイル状の内部導体を構成する、前記製造方法。
  2. 前記絶縁体は長さL、幅W、高さHの直方体状であり、前記L、W、HについてはL>W≧Hなる関係が成立し、
    前記外部電極は、絶縁体の高さ方向に垂直な一面において、長さ方向にみて前記一面の両端部近傍に、それぞれ一つずつ導体により形成され、
    前記コイル状の内部導体は絶縁体の幅方向と略平行なコイル軸を有する、
    請求項1記載の製造方法。
  3. 前記帯状導体、柱状導体及び外部電極をフォトリソグラフィを用いて形成する請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 外部電極が直方体状の絶縁体から外部への突出部分を有する請求項2記載の製造方法。
  5. 外部電極の前記突出部分の突出長さが0.5〜20μmである請求項4記載の製造方法。
  6. 外部電極の最外部はCuまたはCuを含む合金からなる請求項1〜5のいずれか1項記載の製造方法。
  7. 外部電極がCuまたはCuを含む合金からなる厚さ4〜23.5μmの層を有する請求項6記載の製造方法。
  8. 前記Lは0.2〜0.4mmであり、前記Wは0.1〜0.2mmであり、前記Hは0.1〜0.2mmである請求項2、4〜5のいずれか1項記載の製造方法。
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