JP6386923B2 - 半導体評価装置およびチャックステージの検査方法 - Google Patents

半導体評価装置およびチャックステージの検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6386923B2
JP6386923B2 JP2015012196A JP2015012196A JP6386923B2 JP 6386923 B2 JP6386923 B2 JP 6386923B2 JP 2015012196 A JP2015012196 A JP 2015012196A JP 2015012196 A JP2015012196 A JP 2015012196A JP 6386923 B2 JP6386923 B2 JP 6386923B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
chuck stage
resistor
evaluation apparatus
inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015012196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016139646A5 (ja
JP2016139646A (ja
Inventor
岡田 章
章 岡田
貴也 野口
貴也 野口
欽也 山下
欽也 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2015012196A priority Critical patent/JP6386923B2/ja
Priority to CN201610052913.7A priority patent/CN105826216B/zh
Priority to KR1020160009153A priority patent/KR101789911B1/ko
Publication of JP2016139646A publication Critical patent/JP2016139646A/ja
Publication of JP2016139646A5 publication Critical patent/JP2016139646A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6386923B2 publication Critical patent/JP6386923B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L22/00Testing or measuring during manufacture or treatment; Reliability measurements, i.e. testing of parts without further processing to modify the parts as such; Structural arrangements therefor
    • H01L22/10Measuring as part of the manufacturing process

Description

本発明は、半導体ウエハを載置するチャックステージの載置面を検査する検査治具または検査用半導体装置を備える半導体評価装置およびチャックステージの検査方法に関する。
従来、半導体ウエハの状態で被測定物である半導体装置の電気的特性を評価する場合において、半導体ウエハをチャックステージの載置面上に真空吸着等によって接触して固定した後に、半導体装置のチャックステージに接触していない側の面に対して、電気的な入出力を行うためのコンタクトプローブを接触することによって、半導体装置の電気的特性の評価を行っている。このとき、半導体装置の縦方向(面外方向)に大きな電流を流す縦型構造の半導体装置の電気的特性を評価する場合は、チャックステージの載置面が電極となる。また、コンタクトプローブの多ピン化によって、大電流および高電圧を印加することによる電気的特性の評価が実現されている。
上記のような半導体装置の電気的特性を評価する際に、チャックステージの載置面に存在する異物(例えば、シリコン片などの屑)、チャックステージの載置面の傷、またはチャックステージにおける吸着異常等に起因して、半導体ウエハとチャックステージの載置面との間に接触抵抗が増大し、主に電気的な入出力時において、半導体ウエハの破損等の不具合、または検査異常が生じることが知られている。半導体ウエハで生じた破損等の不具合に起因して、半導体装置に同様の不具合が生じると、当該半導体装置は、その後の工程(電気的特性を評価する工程の後の工程)で使用できなくなる。
また、半導体ウエハが破損した場合は、破損時の衝撃によってチャックステージの載置面が荒れたり、破損した半導体ウエハ(半導体装置)の一部がチャックステージの載置面に密着または埋め込まれたりすることがある。チャックステージの載置面の不具合は、その後に行われる電気的特性の評価時に、半導体ウエハとチャックステージとの密着性や接触抵抗を悪化させ、半導体装置に傷や欠けを生じさせる場合があり、電気的特性の評価の精度や歩留りに悪影響を及ぼす。従って、チャックステージの載置面を適切に管理し保護することは重要である。
上記の問題の対策として、従来では、電気的特性を測定する全ての半導体基板に対して、異物に起因した半導体基板への応力を緩和する膜やシートを形成することによって、不良率の低減を実現する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、異物を排出または除去する機構を検査装置に搭載することによって、検査装置内のクリーン度の向上を実現する技術が開示されている(例えば、特許文献2,3参照)。
特開2008−4739号公報 特開平9−153530号公報 特開2011−77077号公報
特許文献1では、全ての半導体基板に対して膜やシートを形成する必要があるため、製造工程の増加、および膜やシートを形成するためのコストがかかるという問題がある。
また、特許文献2,3では、チャックステージの変更、あるいは異物を排出または除去する機構である送風手段等を追加する必要があるため、従来のチャックステージおよびウエハ搬送機構を備える半導体評価装置をそのまま利用することができないという問題がある。
また、特許文献1,2,3では、チャックステージの載置面を検査して管理することについて何ら開示されていない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、チャックステージの載置面を容易に検査および管理することが可能な半導体評価装置およびチャックステージの検査方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明による半導体評価装置は、半導体ウエハに形成された複数の半導体装置の特性を評価する半導体評価装置であって、評価時に半導体ウエハを載置するチャックステージと、板状の絶縁材からなり、かつ当該絶縁材の複数の貫通孔の各々に嵌合された抵抗体を有し、チャックステージの載置面の検査時において抵抗体が載置面に接触するようにチャックステージに載置される検査治具と、抵抗体のチャックステージに接触する側の面とは反対側の面に対して接触可能に配置されたプローブとを備える。
また、本発明によるチャックステージの検査方法は、半導体ウエハに形成された複数の半導体装置の特性を評価する半導体評価装置の、半導体ウエハを載置するチャックステージの載置面の検査を行うチャックステージの検査方法であって、(a)板状の絶縁材からなり、かつ当該絶縁材の複数の貫通孔の各々に嵌合された抵抗体を有する検査治具を、抵抗体が載置面に接触するようにチャックステージに載置する工程と、(b)抵抗体のチャックステージに接触する側の面とは反対側の面に対して半導体評価装置のプローブを接触させて検査を行う工程とを備える。
本発明によると、半導体評価装置は、半導体ウエハに形成された複数の半導体装置の特性を評価する半導体評価装置であって、評価時に半導体ウエハを載置するチャックステージと、板状の絶縁材からなり、かつ当該絶縁材の複数の貫通孔の各々に嵌合された抵抗体を有し、チャックステージの載置面の検査時において抵抗体が載置面に接触するようにチャックステージに載置される検査治具と、抵抗体のチャックステージに接触する側の面とは反対側の面に対して接触可能に配置されたプローブとを備えるため、チャックステージの載置面を容易に検査および管理することが可能となる。
また、チャックステージの検査方法は、半導体ウエハに形成された複数の半導体装置の特性を評価する半導体評価装置の、半導体ウエハを載置するチャックステージの載置面の検査を行うチャックステージの検査方法であって、(a)板状の絶縁材からなり、かつ当該絶縁材の複数の貫通孔の各々に嵌合された抵抗体を有する検査治具を、抵抗体が載置面に接触するようにチャックステージに載置する工程と、(b)抵抗体のチャックステージに接触する側の面とは反対側の面に対して半導体評価装置のプローブを接触させて検査を行う工程とを備えるため、チャックステージの載置面を容易に検査および管理することが可能となる。
本発明の実施の形態1による半導体評価装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による検査治具の一例を示す平面図である。 図2に示す検査治具の断面図である。 本発明の実施の形態1によるコンタクトプローブを説明するための図である。 本発明の実施の形態1によるコンタクトプローブを説明するための図である。 本発明の実施の形態1によるコンタクトプローブを説明するための図である。 本発明の実施の形態1による検査治具の他の一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態1による検査治具の他の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態1による検査治具の他の一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態1による検査治具の他の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態2による検査治具の一例を示す平面図である。 図11に示す検査治具の断面図である。 本発明の実施の形態2による検査治具の他の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態3による検査治具の一例を示す平面図である。 14に示す検査治具の断面図である。 本発明の実施の形態3による検査治具の他の一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態3による検査治具の他の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態3による検査治具の他の一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態3による検査治具の他の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態3による検査治具の他の一例を示す断面図である。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて以下に説明する。
<実施の形態1>
まず、本発明の実施の形態1による半導体評価装置の構成について説明する。
図1は、本実施の形態1による半導体評価装置1の構成の一例を示す図である。また、図2は、検査治具2の一例を示す平面図であり、図3は、図2のA1−A2断面図である。
図1に示すように、半導体評価装置1は、半導体ウエハ(図示せず)に形成された複数の半導体装置の電気的特性を評価する前に検査治具2をチャックステージ6上に載置し、検査治具2の抵抗体5を介して、抵抗体5とチャックステージ6との接触抵抗の検査(以下、単に接触抵抗の検査という)を行うことによって、チャックステージ6の載置面の検査および管理する。なお、検査治具2を用いたチャックステージ6の載置面を検査する方法は、半導体装置の特性を評価する方法と同様である。
図2,3に示すように、検査治具2は、基体となる板状(薄板)の絶縁板3(絶縁材)に形成された複数の貫通孔4を有し、各貫通孔4には抵抗体5が嵌合(配置)されている。本実施の形態1では、検査治具2(すなわち、絶縁板3)の外周形状は円形としている。検査治具2の外周形状を、通常の半導体ウエハと同一の円形とすることによって、検査治具2をチャックステージ6に搬送するときに、従来のウエハ搬送機構15を用いることができる。
また、検査治具2をチャックステージ6に載置したときにおける抵抗体5の位置は、電気的特性の評価時に半導体ウエハをチャックステージ6に載置したときにおける半導体装置の位置と同一である。
絶縁板3は、導電性を有しない、樹脂材のような絶縁材(例えば、PPS樹脂などのエンジニアリングプラスチック)で作製される。絶縁板3は、樹脂材であるため、成型加工によって作製することが可能である。
貫通孔4は、絶縁板3と同時に形成してもよいが、PPS樹脂のような機械加工が可能な硬さを有する材料であれば、絶縁板3の作製時に形成(加工)してもよい。なお、図2,3に示す貫通孔4は、四角柱形状となるように形成されている。
抵抗体5は、当該抵抗体5とチャックステージ6との接触抵抗を検査するために用いられる負荷であり、例えば銅ニッケル合金のような電気抵抗材料で作製される。なお、図2,3の例では、抵抗体5は、単一の材料で作製されている。また、平面視における抵抗体5の形状は、四角形状である。
通常、チャックステージ6は、半導体ウエハを載置する際に、当該半導体ウエハを吸着して固定することを想定している。半導体ウエハは、多少の撓みを有しているため、チャックステージ6に密着して固定される。一方、検査治具2は、樹脂材の薄板である絶縁板3に抵抗体5を配置することにより構成されているため、半導体ウエハのような撓みを有していない。従って、検査治具2をチャックステージ6に載置する際に、検査治具2とチャックステージ6との密着性を阻害する吸着漏れが検査治具2の外周部で生じる(チャックステージ6による吸着時に、検査治具2の外周部に存在する隙間から空気が流入する)可能性がある。
このような吸着漏れを防ぐために、本実施の形態1では、図3に示すような枠部16を、検査治具2のチャックステージ6に載置する側の面の外周部分に設けている。枠部16は、柔軟性を有する薄厚の素材であり、例えばテフロン(登録商標)からなるシールテープ材であることが望ましいが、これに限るものではない。なお、図3に示すように、検査治具2に枠部16を設ける場合において、抵抗体5は、チャックステージ6に接触する側の面が、検査治具2のチャックステージ6に載置する側の面に対して凸状となるように設けてもよい。凸状とすることによって、抵抗体5とチャックステージ6とを確実に接触させることができる。また、凸状とすることによって、抵抗体5とチャックステージ6との間にわずかな空間が生じるが、枠部16を設けているため吸着漏れを防ぐことができる。
なお、図2では、1つの検査治具2に32個の抵抗体5を配置する場合を示しているが、これに限るものではない。例えば、半導体装置の電気的特性を評価する際にチャックステージ6に載置される半導体ウエハに形成された半導体装置の個数および位置に応じて、抵抗体5の個数および位置を変えるようにしてもよい。
図3では、抵抗体5のチャックステージ6に接触する側の面が、検査治具2のチャックステージ6に載置する側の面に対して凸状となるように設ける場合を示しているが、これに限るものではない。例えば、図3において、抵抗体5のチャックステージ6に接触する側の面が、検査治具2のチャックステージ6に載置する側の面に対して面一となるように設けるようにしてもよい(図4〜6参照)。このような場合であっても、検査治具2をチャックステージ6に載置したときの吸着漏れを防ぐことができる。
図1に示すように、抵抗体5とチャックステージ6との接触抵抗の検査を行う際、外部と接続するための一方の電極は、検査治具2に配置された抵抗体5の上面(チャックステージ6に接触する側の面とは反対側の面)と接触するコンタクトプローブ9となる。また、他方の電極は、抵抗体5の下面(チャックステージ6に接触する側の面)と接触するチャックステージ6の載置面となる。
プローブ基体7は、絶縁性基体8と、当該絶縁性基体8に取り付けられたコンタクトプローブ9および接続部10とを有しており、移動アーム14によって任意の方向に移動可能である。例えば、接触抵抗の検査時において、プローブ基体7は、移動アーム14によってチャックステージ6側に移動する。
コンタクトプローブ9は、接触抵抗の検査時において、抵抗体5の上面と接触可能なように設けられている。また、コンタクトプローブ9は、接続部10および信号線13を介して評価部12と電気的に接続されている。コンタクトプローブ9と接続部10とは、例えばプローブ基体7上に設けられた金属板(図示せず)を介して接続されている。
なお、図1では、1つの移動アーム14でプローブ基体7を支持する構成について示しているが、これに限るものではない。例えば、複数の移動アーム14でプローブ基体7を支持する構成としてもよい。この場合、安定的にプローブ基体7を支持することができる。
チャックステージ6は、検査治具2または半導体ウエハを接触して固定する台座であり、固定手段として真空吸着の機能を有している。チャックステージ6の載置面には、吸着溝が設けられており、当該吸着溝の底面の一部に真空吸着のための吸着孔が設けられている。検査治具2または半導体ウエハは、真空吸着によってチャックステージ6の載置面に固定される。また、チャックステージ6は、接続部11を有しており、チャックステージ6の載置面は、接続部11および信号線13を介して評価部12と電気的に接続されている。
評価部12は、抵抗体5とチャックステージ6との接触抵抗の検査を行い、チャックステージ6の載置面の検査および管理を行う。また、半導体ウエハに形成された半導体装置の電気的特性の評価を行う。
ウエハ搬送機構15は、半導体装置の電気的特性を評価する際に、半導体ウエハをチャックステージ6に搬送する。また、ウエハ搬送機構15は、接触抵抗の検査を行う際に、検査治具2をチャックステージ6に搬送する。
上記では、移動アーム14によってプローブ基体7をチャックステージ6側に移動させる場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、移動アーム14を固定した状態でチャックステージ6を移動させるようにしてもよく、移動アーム14およびチャックステージ6の両方を移動させるようにしてもよい。
次に、コンタクトプローブ9について、図4〜6を用いて説明する。
図4〜6に示すように、コンタクトプローブ9は、先端部18と、押し込み部19と、基体設置部20と、電気的接続部21とを備えている。
先端部18は、検査治具2の抵抗体5と機械的かつ電気的に接触するコンタクト部17を有している。コンタクト部17は、半導体装置の表面に形成された接続パッド(図示せず)とも機械的かつ電気的に接触することが可能である。
押し込み部19は、内部に組み込まれたスプリング等のばね部材を介して、コンタクト部17が抵抗体5と接触するときに摺動可能である。すなわち、押し込み部19は、コンタクト部17の方向(−Z方向)に付勢されている。
基体設置部20は、コンタクトプローブ9の基台として設けられ、絶縁性基体8と接続されている。電気的接続部21は、外部への出力端として設けられている。
コンタクトプローブ9は、導電性を有し、例えば、銅、タングステン、レニウムタングステンなどの金属材料から構成されるが、これに限るものではない。特に、コンタクト部17には、導電性や耐久性の向上等の観点から、他の部材、例えば金、パラジウム、タンタル、プラチナ等を被覆してもよい。
図4に示す初期状態において、コンタクトプローブ9を抵抗体5の方向(−Z方向)に降下させると、図5に示すように、コンタクト部17と抵抗体5とが接触する。その後、コンタクトプローブをさらに降下させると、図6に示すように、押し込み部19がばね部材を介して基体設置部20内に押し込まれるため、コンタクト部17と抵抗体5との接触をより確実にする。
なお、コンタクトプローブ9は、大電流(例えば、5A以上)を印加することを想定して、個々の抵抗体5(電気的特性の評価を行う場合は個々の半導体装置)に対して複数のコンタクトプローブ9が接触するように配置されている。
また、上記では、コンタクトプローブ9がZ軸方向に摺動性を有するスプリング式である場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、コンタクトプローブ9は、カンチレバー式であってもよい。また、Z軸方向に摺動性を有するコンタクトプローブ9の場合は、スプリング式に限らず、積層プローブやワイヤープローブ等であってもよい。
また、接続部10および接続部11は、各コンタクトプローブ9に加わる電流密度が略一致するように、接続部10と接続部11との距離が各コンタクトプローブ9のいずれを介しても略一致する位置に設けることが望ましい。具体的には、接続部10および接続部11は、コンタクトプローブ9を介して対向する位置に設けることが望ましい。
次に、半導体評価装置1の動作について説明する。
まず、ウエハ搬送機構15によって検査治具2をチャックステージ6の載置面に載置する。次いで、チャックステージ6は、真空吸着によって検査治具2を固定する。次いで、コンタクトプローブ9と抵抗体5とを接触させて、所望の接触抵抗に関する検査を行う。検査の終了後、コンタクトプローブ9を抵抗体5から離間する。
その後、検査治具2をチャックステージ6から離間し、検査の結果、接触抵抗に異常がなければチャックステージ6の載置面に異常がないと判断し、検査治具2と電気的特性の評価を行う半導体ウエハとを交換して、半導体装置の電気的特性の評価を行う。一方、接触抵抗に異常があった場合は、異常の原因を調査する。そして、異常の原因を解消した後に、半導体装置の電気的特性の評価を行う。このとき、異常の原因がチャックステージ6に付着等した異物である場合は、エアブロー等によってチャックステージ6の載置面の清掃を行う。また、異常の原因がチャックステージ6の載置面に生じた傷(例えば、突起)である場合は、研磨等によってチャックステージ6の載置面の平坦化を行ってもよい。なお、チャックステージ6の載置面の復旧(修復)が困難である場合は、チャックステージ6自体の交換を行う。
すなわち、半導体評価装置1は、半導体ウエハを載置するチャックステージ6の載置面の検査を行うチャックステージの検査方法として、(a)抵抗体5を有する検査治具2を、抵抗体5がチャックステージ6の載置面に接触するようにチャックステージ6に載置する工程と、(b)抵抗体5のチャックステージ6に接触する側の面とは反対側の面に対してコンタクトプローブ9を接触させて検査を行う工程とを備えている。
上記では、図2,3に示す検査治具2を用いて接触抵抗の検査を行う場合について説明したが、これに限るものではない。以下、検査治具2の他の例(変形例1〜4)について説明する。
<変形例1>
図7は、変形例1による検査治具2を示す平面図である。
図7に示すように、変形例1では、平面視における抵抗体5の形状が円形であることを特徴としている。なお、図7に示す貫通孔4は、円柱形状となるように形成されている。このような構成とすることによって、筒状(線状)の電気抵抗材料をカットするだけで、容易に抵抗体5を作製することができる。
<変形例2>
図8は、変形例2による検査治具2を示しており、図2のA1−A2に対応する断面図である。
図8に示すように、変形例2では、貫通孔4を、チャックステージ6に載置する側の開口部の面積よりも、チャックステージ6に載置する側とは反対側の開口部の面積の方を大きくしてその断面をテーパー形状にすることを特徴としている。なお、平面視における抵抗体5の形状は、四角形状であってもよく(図2参照)、円形状であってもよい(図7参照)。このような構成とすることによって、抵抗体5が貫通孔4から抜けることを防止することができる。
<変形例3>
図9は、変形例3による検査治具2を示す平面図である。
上記の図2または図7では、検査治具2をチャックステージ6に載置したときにおける抵抗体5の位置が、電気的特性の評価時に半導体ウエハをチャックステージ6に載置したときにおける半導体装置の位置と同一である場合について説明した。本変形例3では、図9に示すように、検査治具2をチャックステージ6に載置したときにおける抵抗体5の位置が、電気的特性の評価時に半導体ウエハをチャックステージ6に載置したときにおける半導体装置の位置と同一でないことを特徴としている。その他の構成は、図7(変形例1)と同様であるため、ここでは説明を省略する。
例えば、図7に示す検査治具2を用いて接触抵抗を検査する場合において、異物が抵抗体5の直下に存在せず、その近傍に存在する場合は、接触抵抗に異常が生じる。しかし、異物の大きさや位置によっては、異物を検出することができない場合がある。このような場合において、図9に示す位置(すなわち、例えば図7の抵抗体5が配置されていない位置)に抵抗体5が配置される検査治具2を用いて接触抵抗を検査すれば、図7に示す検査治具2では検査できない箇所の接触抵抗を精度良く検査することができるため、図7に示す検査治具2では検出できない異物を検出することが可能となる。また、図7に示す検査治具2と、図9に示す検査治具2との両方を用いて接触抵抗を検査すれば、チャックステージ6の載置面における半導体装置と接触する面の全てについて、容易に接触抵抗の検査および管理を行うことができる。
<変形例4>
図10は、変形例4による検査治具2を示しており、図2のA1−A2に対応する断面図である。
上記の図3では、抵抗体5が単一の材料からなる場合について説明した。本変形例4では、抵抗体5が複数(図10の例では3つ)の材料からなることを特徴としている。その他の構成は、図3と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図10に示すように、抵抗体5は、電気抵抗部22と、めっき部23と、接続部24とを有している。なお、電気抵抗部22は、図3に示す抵抗体5と同一の材料からなるため、ここでは説明を省略する。
めっき部23は、チャックステージ6との接触面側に設けられている。抵抗体5が、微小かつ抵抗体5よりも硬度が高い異物と接触した場合において、当該異物が抵抗体5にめり込むことによって、接触抵抗に異常が生じないことがある。このような状況を回避するために、抵抗体5のチャックステージ6と接触する側の面に、めっき部23を設けて硬度の向上を図っている。なお、めっき部23としては、例えばニッケル−りん膜が挙げられるが、これに限るものではない。また、めっき部23は、抵抗体5を貫通孔4に配置(嵌合)する前後において、スパッタリング法等で形成するようにしてもよい。
接続部24は、コンタクトプローブ9との接触面側に設けられている。例えば図3において、抵抗体5にコンタクトプローブ9を直接接触させると、抵抗体5に傷や磨耗が生じ、それが要因となって接触抵抗が悪化することがある。このような状況を回避するために、抵抗体5のコンタクトプローブ9と接触する側の面に、接続部24として導電性を有する緩和層を設けている。なお、接続部24としては、例えばアルミニウムが挙げられるが、これに限るものではない。また、接続部24は、抵抗体5を貫通孔4に配置(嵌合)する前後において、スパッタリング法等で形成するようにしてもよい。
上記より、めっき部23を設けることによって、抵抗体5のチャックステージ6と接触する側の面の硬度を向上させることができる。また、接続部24を設けることによって、コンタクトプローブ9が接触することによる接触抵抗の悪化を防ぐことができる。
以上のことから、本実施の形態1によれば、チャックステージ6の載置面を容易に検査および管理することが可能となる。また、検査治具2の外周形状が半導体ウエハの形状と同じであるため、従来のチャックステージおよびウエハ搬送機構を備える半導体評価装置をそのまま利用することができ、低コスト化に寄与することができる。また、チャックステージ6の載置面を検査および管理することによって、電気的特性の評価を行う半導体ウエハの破損を防ぐことができる。
<実施の形態2>
図11は、本発明の実施の形態2による検査治具25(検査用半導体装置)の一例を示す平面図であり、図12は、図11のB1−B2断面図である。なお、本実施の形態2による半導体評価装置の構成および動作は、実施の形態1(図1参照)と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図11,12に示すように、検査治具25は、複数の貫通孔27を有するガラス基板26と、ガラス基板26の一方面側に接合された半導体基板29と、貫通孔27内において半導体基板29上に形成された抵抗体28とを備えている。検査治具25の外周形状は、通常の半導体ウエハと同一の円形である。従って、検査治具25をチャックステージ6に搬送するときに、従来のウエハ搬送機構15を用いることができる。
チャックステージ6の載置面の検査時において、検査治具25は、半導体基板29がチャックステージ6の載置面に接触するように、チャックステージ6に載置される。このとき、抵抗体28の位置は、電気的特性の評価時に半導体ウエハをチャックステージ6に載置したときにおける半導体装置と同一である。
ガラス基板26の貫通孔27は、サンドブラスト、レーザ加工、またはドリル等の機械加工、あるいはケミカルエッチングによって加工されるが、これらに限るものではない。なお、図11,12に示す貫通孔27は、四角柱形状となるように形成されている。
抵抗体28は、半導体基板29とチャックステージ6との接触抵抗を検査するために用いられる負荷であり、例えば銅ニッケル合金のような電気抵抗材料で作製される。抵抗体28は、例えばメタルマスクを介して、貫通孔27内の半導体基板29に接するようにスパッタリング法等で形成される。なお、抵抗体28は、貫通孔27内における底部(半導体基板29側)に形成されてもよく、貫通孔27を充填するように形成されてもよい。なお、図11,12の例では、抵抗体28は、単一の材料で作製されている。また、平面視における抵抗体28の形状は、四角形状である。
半導体基板29は、半導体装置が形成された半導体ウエハと同様に導電性を有し、例えば300μm程度の厚さであるがこれに限るものではない。半導体基板29は、ガラス基板26に接合(例えば、陽極接合)されている。また、個々の抵抗体28同士が電気的に干渉しないように、半導体基板29は、ガラス基板26に接合された後、各貫通孔27の位置に対応して配置するようにエッチング等によって分離される。
なお、図11では、1つの検査治具25に32個の抵抗体28を配置する場合を示しているが、これに限るものではない。例えば、半導体装置の電気的特性を評価する際にチャックステージ6に載置される半導体ウエハに形成された半導体装置の個数および位置に応じて、抵抗体28の個数および位置を変えるようにしてもよい。
図12では、抵抗体28が貫通孔27内に形成されている場合について示しているが、これに限るものではない。例えば、抵抗体28は、半導体基板29のチャックステージ6の載置面と接触する側(半導体基板29の貫通孔27とは反対側)の面上に形成してもよい(図示せず)。ただし、抵抗体28を形成する際におけるメタルマスクの位置合わせの容易さ(隣接する貫通孔27の間隔の方が、隣接する半導体基板29の間隔よりも広い)という観点から、抵抗体28は貫通孔27内に形成することが望ましい。
上記では、図11,12に示す検査治具25を用いる場合について説明したが、これに限るものではない。以下、検査治具25の他の例(変形例1〜3)について説明する。
<変形例1>
変形例1では、貫通孔27の形状が円柱形状であることを特徴としている。貫通孔27は、作製容易の観点(例えば、機械加工によって容易に形成することができる)から円柱形状としてもよい。この場合、平面視における抵抗体28の形状は円形となる(例えば、図7参照)。
<変形例2>
上記の図11または変形例1では、検査治具25をチャックステージ6に載置したときにおける抵抗体28の位置が、電気的特性の評価時に半導体ウエハをチャックステージ6に載置したときにおける半導体装置の位置と同一である場合について説明した。本変形例2では、検査治具25をチャックステージ6に載置したときにおける抵抗体28の位置が、電気的特性の評価時に半導体ウエハをチャックステージ6に載置したときにおける半導体装置の位置と同一でないことを特徴としている(例えば、図9参照)。その他の構成は、変形例1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
例えば、変形例1による検査治具25を用いて接触抵抗を検査する場合において、異物が半導体基板29の直下に存在しないときは異物を検出することができない場合がある。このような場合において、例えば変形例1の半導体基板29が配置されていない位置に半導体基板29が配置される検査治具25を用いて接触抵抗を検査すれば、変形例1による検査治具25では検査できない箇所の接触抵抗を精度良く検査することができるため、変形例1による検査治具25では検出できない異物を検出することが可能となる。また、変形例1による検査治具25と、本変形例2による検査治具25との両方を用いて接触抵抗を検査すれば、チャックステージ6の載置面における半導体装置と接触する面の全てについて、容易に接触抵抗の検査および管理を行うことができる。
<変形例3>
図13は、変形例3による検査治具25を示しており、図11のB1−B2に対応する断面図である。
上記の図12では、抵抗体28が単一の材料からなる場合について説明した。本変形例3では、抵抗体28が複数(図13の例では2つ)の材料からなることを特徴としている。その他の構成は、図12と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図13に示すように、抵抗体28は、電気抵抗部30と、接続部31とを有している。なお、電気抵抗部30は、図12に示す抵抗体28と同一の材料からなるため、ここでは説明を省略する。
接続部31は、コンタクトプローブ9との接触面側に設けられている。例えば図12において、抵抗体28にコンタクトプローブ9を直接接触させると、抵抗体28に傷や磨耗が生じ、それが要因となって接触抵抗が悪化することがある。このような状況を回避するために、抵抗体28のコンタクトプローブ9と接触する側の面(すなわち、半導体基板29とは反対側の面)に、接続部31として導電性を有する緩和層を設けている。なお、接続部31としては、例えばアルミニウムが挙げられるが、これに限るものではない。また、接続部31は、スパッタリング法等で形成するようにしてもよい。
上記より、接続部31を設けることによって、コンタクトプローブ9が接触することによる接触抵抗の悪化を防ぐことができる。
以上のことから、本実施の形態2によれば、チャックステージ6の載置面を容易に検査および管理することが可能となる。また、検査治具25の外周形状が半導体ウエハの形状と同じであるため、従来のチャックステージおよびウエハ搬送機構を備える半導体評価装置をそのまま利用することができ、低コスト化に寄与することができる。また、チャックステージ6の載置面を検査および管理することによって、電気的特性の評価を行う半導体ウエハの破損を防ぐことができる。
<実施の形態3>
図14は、本発明の実施の形態3による検査治具32(検査用半導体装置)の一例を示す平面図であり、図15は、図14のC1−C2断面図である。なお、本実施の形態3による半導体評価装置の構成および動作は、実施の形態1(図1参照)と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図14,15に示すように、検査治具32は、シリコンウエハ33(検査用半導体ウエハ)と、シリコンウエハ33の一方面上に離間して設けられた複数の抵抗体34とを備えている。検査治具32の外周形状は、通常の半導体ウエハと同一の円形である。従って、検査治具32をチャックステージ6に搬送するときに、従来のウエハ搬送機構15を用いることができる。
チャックステージ6の載置面の検査時において、検査治具32は、シリコンウエハ33がチャックステージ6の載置面に接触するように、チャックステージ6に載置される。
抵抗体34は、シリコンウエハ33とチャックステージ6との接触抵抗を検査するために用いられる負荷であり、例えば銅ニッケル合金のような電気抵抗材料で作製される。また、個々の抵抗体34は、互いに電気的に干渉しないように、例えばメタルマスクを介してスパッタリング法等で形成してもよく、パターニングしたレジストを介してスパッタリング法等で形成し、リフトオフによって形成してもよい。なお、図14,15の例では、抵抗体34は、単一の材料で作製されている。また、平面視における抵抗体34の形状は、四角形状である。
シリコンウエハ33は、半導体装置が形成された半導体ウエハと同様に導電性を有するウエハであり、例えば300μm程度の厚さであるがこれに限るものではない。
なお、図14では、1つの検査治具32に32個の抵抗体34を配置する場合を示しているが、これに限るものではない。例えば、チャックステージ6の載置面における異物位置の検出精度および検査時間の制限等に応じて、抵抗体34の個数、大きさ、および位置を変えるようにしてもよい。
上記では、図14,15に示す検査治具32を用いる場合について説明したが、これに限るものではない。以下、検査治具32の他の例(変形例1〜4)について説明する。
<変形例1>
図16は、変形例1による検査治具32を示す平面図である。
図16に示すように、変形例1では、平面視における抵抗体34の形状が円形であることを特徴としている。角部を有する形状(例えば、四角形状)の抵抗体34をリフトオフによって形成すると、形成後の抵抗体34の角部またはその近傍に蒸着した膜の一部が残留する場合がある。従って、作製容易の観点から、円形の抵抗体34をリフトオフによって形成するようにしてもよい。
<変形例2>
図17は、変形例2による検査治具32を示しており、図14のC1−C2に対応する断面図である。
図17に示すように、変形例2では、検査治具32をチャックステージ6に載置する際に、各抵抗体34がチャックステージ6の載置面に接触するようにチャックステージ6に載置することを特徴としている。すなわち、図15に示す検査治具32の上下を反対にしてチャックステージ6に載置する。チャックステージ6の載置面の検査時において、プローブ9は、シリコンウエハ33に接触する。
図15に示すように、シリコンウエハ33とチャックステージ6の載置面とが接触する場合は、チャックステージ6の載置面に存在する異物の位置に依らずに接触抵抗の変化を検出することが可能である。しかし、シリコンウエハ33は、露出した状態でチャックステージ6の載置面に接触しているため、チャックステージ6の載置面に異物が存在する場合は当該異物が要因となって割れ等の破損が生じやすい。
一方、図17に示すように、抵抗体34とチャックステージ6の載置面とが接触する場合は、シリコンウエハ33がチャックステージ6の載置面に直接接触しないため、シリコンウエハ33の割れ等の破損を防ぐことができる。また、いずれの抵抗体34の下面(チャックステージ6の載置面における抵抗体34が接触している箇所)が異常であるかの判断が容易であり、異物等の位置の特定が容易である。しかし、抵抗体34とチャックステージ6の載置面とが接触していない箇所の異物が検出されにくいという問題がある。
図18は、検査治具32の他の一例を示す平面図であり、図17に示す抵抗体34の位置を変更した場合を示している。なお、図18では、抵抗体34の平面視の形状が円形である場合を示している。
上記の通り、抵抗体34とチャックステージ6の載置面とが接触する場合において、抵抗体34とチャックステージ6の載置面とが接触している箇所に異物がないと、当該異物を検出することができない場合がある。このような場合において、図18に示す位置に抵抗体34が配置される検査治具32を用いて接触抵抗を検査すれば、図17に示す検査治具32では検査できない箇所の接触抵抗を精度良く検査することができるため、図17に示す検査治具32では検出できない異物を検出することが可能となる。また、図17に示す検査治具32と、図18に示す検査治具32との両方を用いて接触抵抗を検査すれば、チャックステージ6の載置面における半導体装置と接触する面の全てについて、容易に接触抵抗の検査および管理を行うことができる。
<変形例3>
図19は、変形例3による検査治具32を示しており、図14のC1−C2に対応する断面図である。
上記の図15では、抵抗体34が単一の材料からなる場合について説明した。本変形例3では、抵抗体34が複数(図19の例では2つ)の材料からなることを特徴としている。その他の構成は、図15と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図19に示すように、抵抗体34は、電気抵抗部35と、接続部36とを有している。なお、電気抵抗部35は、図15に示す抵抗体34と同一の材料からなるため、ここでは説明を省略する。
接続部36は、コンタクトプローブ9との接触面側に設けられている。例えば図15において、抵抗体34にコンタクトプローブ9を直接接触させると、抵抗体34に傷や磨耗が生じ、それが要因となって接触抵抗が悪化することがある。このような状況を回避するために、抵抗体34のコンタクトプローブ9と接触する側の面(すなわち、シリコンウエハ33とは反対側の面)に、接続部36として導電性を有する緩和層を設けている。なお、接続部36としては、例えばアルミニウムが挙げられるが、これに限るものではない。また、接続部36は、スパッタリング法等で形成するようにしてもよい。
なお、図17に示す検査治具32であっても、図20に示すように、シリコンウエハ33のコンタクトプローブ9と接触する側の面(すなわち、抵抗体34とは反対側の面)に接続部36を形成すれば、上記(図19)と同様の効果が得られる。
上記より、接続部36を設けることによって、コンタクトプローブ9が接触することによる接触抵抗の悪化を防ぐことができる。
以上のことから、本実施の形態3によれば、チャックステージ6の載置面を容易に検査および管理することが可能となる。また、検査治具32の外周形状が半導体ウエハの形状と同じであるため、従来のチャックステージおよびウエハ搬送機構を備える半導体評価装置をそのまま利用することができ、低コスト化に寄与することができる。また、チャックステージ6の載置面を検査および管理することによって、電気的特性の評価を行う半導体ウエハの破損を防ぐことができる。
実施の形態1〜3では、チャックステージ6の載置面を検査および管理する場合を想定して説明したが、これに限るものではない。例えば、半導体ウエハに形成された半導体装置の導通チェック、あるいは導電性を有する検査面(例えば、金属台座)の凹凸チェックまたはうねり検知などにも利用可能である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 半導体評価装置、2 検査治具、3 絶縁板、4 貫通孔、5 抵抗体、6 チャックステージ、7 プローブ基体、8 絶縁性基体、9 コンタクトプローブ、10 接続部、11 接続部、12 評価部、13 信号線、14 移動アーム、15 ウエハ搬送機構、16 枠部、17 コンタクト部、18 先端部、19 押し込み部、20 基体設置部、21 電気的接続部、22 電気抵抗部、23 めっき部、24 接続部、25 検査治具、26 ガラス基板、27 貫通孔、28 抵抗体、29 半導体基板、30 電気抵抗部、31 接続部、32 検査治具、33 シリコンウエハ、34 抵抗体、35 電気抵抗部、36 接続部。

Claims (28)

  1. 半導体ウエハに形成された複数の半導体装置の特性を評価する半導体評価装置であって、
    前記評価時に前記半導体ウエハを載置するチャックステージと、
    板状の絶縁材からなり、かつ当該絶縁材の複数の貫通孔の各々に嵌合された抵抗体を有し、前記チャックステージの載置面の検査時において前記抵抗体が前記載置面に接触するように前記チャックステージに載置される検査治具と、
    前記抵抗体の前記チャックステージに接触する側の面とは反対側の面に対して接触可能に配置されたプローブと、
    を備える、半導体評価装置。
  2. 前記検査治具の外周形状は、円形であることを特徴とする、請求項1に記載の半導体評価装置。
  3. 前記検査治具を前記チャックステージに載置したときにおける前記抵抗体の位置は、前記評価時に前記半導体ウエハを前記チャックステージに載置したときにおける前記半導体装置の位置と同一であることを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体評価装置。
  4. 前記検査治具を前記チャックステージに載置したときにおける前記抵抗体の位置は、前記評価時に前記半導体ウエハを前記チャックステージに載置したときにおける前記半導体装置の位置と同一でないことを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体評価装置。
  5. 前記検査治具は、前記チャックステージに載置する側の面の外周部分に枠部をさらに備えることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体評価装置。
  6. 前記枠部は、柔軟性を有しかつ薄厚であることを特徴とする、請求項5に記載の半導体評価装置。
  7. 前記抵抗体の前記チャックステージに接触する側の面は、前記検査治具の前記チャックステージに載置する側の面に対して凸状となるように設けられていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の半導体評価装置。
  8. 前記抵抗体の前記チャックステージに接触する側の面は、前記検査治具の前記チャックステージに載置する側の面と面一となるように設けられていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の半導体評価装置。
  9. 前記抵抗体は、単一の材料からなることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載の半導体評価装置。
  10. 前記抵抗体は、複数の材料からなることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載の半導体評価装置。
  11. 前記抵抗体は、銅ニッケル合金を含むことを特徴とする、請求項9または10に記載の半導体評価装置。
  12. 前記抵抗体は、前記チャックステージに接触する側の面にニッケル−りん膜を有することを特徴とする、請求項10に記載の半導体評価装置。
  13. 前記貫通孔は、四角柱形状であることを特徴とする、請求項1から12のいずれか1項に記載の半導体評価装置。
  14. 前記貫通孔は、前記チャックステージに載置する側の開口部の面積よりも、前記チャックステージに載置する側とは反対側の開口部の面積の方が大きいテーパー形状であることを特徴とする、請求項1から12のいずれか1項に記載の半導体評価装置。
  15. 前記貫通孔は、円柱形状であることを特徴とする、請求項1から12のいずれか1項に記載の半導体評価装置。
  16. 平面視における前記抵抗体の形状は、四角形状であることを特徴とする、請求項1から14のいずれか1項に記載の半導体評価装置。
  17. 平面視における前記抵抗体の形状は、円形状であることを特徴とする、請求項1から12、14、または15のいずれか1項に記載の半導体評価装置。
  18. 請求項1に記載の半導体評価装置であって、前記検査治具に代えて検査用半導体装置を備え、
    前記検査用半導体装置は、
    複数の貫通孔を有するガラス基板と、
    前記ガラス基板の一方面側に接合された半導体基板と、
    前記貫通孔内において前記半導体基板上に形成された抵抗体と、
    を備え、
    前記半導体基板は、各前記貫通孔に対応して配置されるように分離して設けられていることを特徴とする、半導体評価装置。
  19. 前記抵抗体は、前記半導体基板とは反対側の面に導電性の緩和層を有することを特徴とする、請求項18に記載の半導体評価装置。
  20. 請求項1に記載の半導体評価装置であって、前記検査治具に代えて検査用半導体装置を備え、
    前記検査用半導体装置は、
    検査用半導体ウエハと、
    前記検査用半導体ウエハの一方面上に離間して設けられた複数の抵抗体と、
    を備える、半導体評価装置。
  21. 前記抵抗体は、前記検査用半導体ウエハとは反対側の面に導電性の緩和層を有することを特徴とする、請求項20に記載の半導体評価装置。
  22. 前記検査用半導体ウエハは、前記抵抗体とは反対側の面に導電性の緩和層を有することを特徴とする、請求項20に記載の半導体評価装置。
  23. 前記抵抗体は、銅ニッケル合金を含むことを特徴とする、請求項18から22のいずれか1項に記載の半導体評価装置。
  24. 前記検査用半導体装置を前記チャックステージに載置したときにおける前記抵抗体の位置は、前記評価時に前記半導体ウエハを前記チャックステージに載置したときにおける前記半導体装置の位置と同一であることを特徴とする、請求項18から23のいずれか1項に記載の半導体評価装置。
  25. 前記検査用半導体装置を前記チャックステージに載置したときにおける前記抵抗体の位置は、前記評価時に前記半導体ウエハを前記チャックステージに載置したときにおける前記半導体装置の位置と同一でないことを特徴とする、請求項18から23のいずれか1項に記載の半導体評価装置。
  26. 半導体ウエハに形成された複数の半導体装置の特性を評価する半導体評価装置の、前記半導体ウエハを載置するチャックステージの載置面の検査を行うチャックステージの検査方法であって、
    (a)板状の絶縁材からなり、かつ当該絶縁材の複数の貫通孔の各々に嵌合された抵抗体を有する検査治具を、前記抵抗体が前記載置面に接触するように前記チャックステージに載置する工程と、
    (b)前記抵抗体の前記チャックステージに接触する側の面とは反対側の面に対して前記半導体評価装置のプローブを接触させて前記検査を行う工程と、
    を備える、チャックステージの検査方法。
  27. 前記検査治具の外周形状は、円形であることを特徴とする、請求項26に記載のチャックステージの検査方法。
  28. 前記工程(a)において、
    前記検査治具を前記チャックステージに載置したときにおける前記抵抗体の位置は、前記評価時に前記半導体ウエハを前記チャックステージに載置したときにおける前記半導体装置の位置と同一であることを特徴とする、請求項26または27に記載のチャックステージの検査方法。
JP2015012196A 2015-01-26 2015-01-26 半導体評価装置およびチャックステージの検査方法 Active JP6386923B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015012196A JP6386923B2 (ja) 2015-01-26 2015-01-26 半導体評価装置およびチャックステージの検査方法
CN201610052913.7A CN105826216B (zh) 2015-01-26 2016-01-26 半导体评价装置、检查用半导体装置及卡盘台的检查方法
KR1020160009153A KR101789911B1 (ko) 2015-01-26 2016-01-26 반도체 평가 장치, 검사용 반도체 장치, 및 척 스테이지의 검사 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015012196A JP6386923B2 (ja) 2015-01-26 2015-01-26 半導体評価装置およびチャックステージの検査方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018092845A Division JP6553247B2 (ja) 2018-05-14 2018-05-14 検査用半導体装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016139646A JP2016139646A (ja) 2016-08-04
JP2016139646A5 JP2016139646A5 (ja) 2017-06-22
JP6386923B2 true JP6386923B2 (ja) 2018-09-05

Family

ID=56559351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015012196A Active JP6386923B2 (ja) 2015-01-26 2015-01-26 半導体評価装置およびチャックステージの検査方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6386923B2 (ja)
KR (1) KR101789911B1 (ja)
CN (1) CN105826216B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6562896B2 (ja) * 2016-12-22 2019-08-21 三菱電機株式会社 半導体装置の評価装置およびそれを用いた半導体装置の評価方法
JP6719423B2 (ja) * 2017-06-26 2020-07-08 三菱電機株式会社 チャックステージ検査装置およびチャックステージ検査方法
JP7336256B2 (ja) * 2019-05-10 2023-08-31 東京エレクトロン株式会社 載置台及び載置台の作製方法
JPWO2022202060A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3039911B2 (ja) * 1995-06-13 2000-05-08 高砂熱学工業株式会社 基板表面の有機物汚染の評価装置および方法
JP3237741B2 (ja) 1995-11-30 2001-12-10 東京エレクトロン株式会社 クリーン度の高い検査装置
JP2003322665A (ja) * 2002-05-01 2003-11-14 Jsr Corp 電気抵抗測定用コネクター並びに回路基板の電気抵抗測定装置および測定方法
JP2004288761A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Renesas Technology Corp 半導体素子のテスト方法
JP4387125B2 (ja) * 2003-06-09 2009-12-16 東京エレクトロン株式会社 検査方法及び検査装置
JP2006170700A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Sony Corp プローブ校正用治具、校正用治具付きプローブカードおよび半導体ウェハ測定装置
JP2006220505A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Micronics Japan Co Ltd 校正基板用治具
JP4967472B2 (ja) 2006-06-22 2012-07-04 富士電機株式会社 半導体装置
JP5449719B2 (ja) 2008-08-11 2014-03-19 日本特殊陶業株式会社 配線基板、ic電気特性検査用配線基板、及び配線基板の製造方法
JP2011077077A (ja) 2009-09-29 2011-04-14 Fuji Electric Systems Co Ltd 半導体試験装置
JP5631038B2 (ja) * 2010-04-01 2014-11-26 三菱電機株式会社 半導体装置の製造方法
JP5929612B2 (ja) * 2012-08-08 2016-06-08 三菱電機株式会社 半導体装置の測定方法、測定器
JP6084469B2 (ja) * 2013-01-28 2017-02-22 三菱電機株式会社 半導体評価装置および半導体評価方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016139646A (ja) 2016-08-04
KR101789911B1 (ko) 2017-10-25
KR20160091841A (ko) 2016-08-03
CN105826216A (zh) 2016-08-03
CN105826216B (zh) 2021-05-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6386923B2 (ja) 半導体評価装置およびチャックステージの検査方法
JP6440587B2 (ja) 吸着プレート、半導体装置の試験装置および半導体装置の試験方法
JP6066084B2 (ja) 基板保持装置、半導体製造装置及び基板吸着判別方法
KR20100098510A (ko) 검사용 유지 부재 및 검사용 유지 부재의 제조 방법
US20170138984A1 (en) Evaluation apparatus for semiconductor device and evaluation method for semiconductor device
JP2017129395A (ja) 半導体装置の検査装置および半導体装置の検査方法
JP2013120887A (ja) 半導体試験装置および半導体試験方法
JP6515819B2 (ja) 評価装置、プローブ位置の検査方法
JP6553247B2 (ja) 検査用半導体装置
JP6042760B2 (ja) プローブ装置
KR100691164B1 (ko) 프로브 카드 조립체
JP5885701B2 (ja) 半導体装置の評価装置
JP2007003252A (ja) プローブカードおよび半導体集積回路の試験方法
TWI445973B (zh) 電氣連接裝置及使用其之測試裝置
EP2980840B1 (en) Probe device
JP6719423B2 (ja) チャックステージ検査装置およびチャックステージ検査方法
KR20200115118A (ko) 검사용 기판 및 검사 방법
JP2011107118A (ja) 基板の回路パターン欠陥検査装置及び検査方法
JP2017084958A (ja) 半導体装置の評価装置及び評価方法
US20180180659A1 (en) Evaluation apparatus of semiconductor device and method of evaluating semiconductor device using the same
JP7276623B1 (ja) 異物付着検査用基板、異物付着検査装置および異物付着検査方法
JP6804414B2 (ja) 半導体装置用評価装置および半導体装置の評価方法
JP6680176B2 (ja) 評価装置および半導体チップの評価方法
JP2011077077A (ja) 半導体試験装置
JP4406218B2 (ja) プローブを備えた検査装置、およびプローブを備えた検査装置の位置決め機構による位置決め方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170512

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6386923

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250