JP6386285B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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本発明は脱臭経路に脱臭部を備えた冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は特許文献1に開示されている。この冷蔵庫は断熱箱体の上部に貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室が配され、冷蔵室の下方には貯蔵物を冷凍保存する冷凍室が配される。冷凍室の下方には冷蔵室よりも高温で貯蔵物を冷蔵保存する野菜室が配される。
断熱箱体の後部には冷却器、送風ファン及びダンパを配して冷気が流通する冷気通路が設けられている。冷気通路には冷凍室に臨む吐出口及び戻り口、冷蔵室に臨む吐出口、野菜室に臨む戻り口がそれぞれ開口する。また、冷気通路は冷却器で生成された冷気を冷蔵室及び冷凍庫に臨む吐出口に導く通路と、野菜室及び冷凍室に臨む戻り口から流入した冷気を冷却器に導く通路とを有する。また、冷蔵室には冷気を野菜室に導く連通路が導出され、当該連通路には脱臭部が配されている。
上記構成の冷蔵庫において、圧縮機及び送風ファンの駆動によって冷気通路を流通する空気と冷却器とが熱交換して生成された冷気が吐出口から冷凍室に吐出される。吐出口から吐出された冷気は冷凍室内を流通し、戻り口を介して冷却器に戻る。
また、ダンパが開かれると冷気は冷蔵室の吐出口から吐出され、戻り口に戻り連通路を介して野菜室内に流入する。野菜室内を流通した冷気は戻り口を介して冷却器に戻る。これにより、冷凍室、冷蔵室及び野菜室内が冷却される。また、連通路内に配された脱臭部により、冷蔵室からの冷気を野菜室へ流入する直前に脱臭することができる。
特開2009−281716号公報
しかしながら、従来の冷蔵庫によると、ダンパが閉じられて冷気が冷蔵室及び野菜室内を循環しない場合に、温度が冷蔵室よりも高い目に設定される野菜室が冷蔵室よりも下方に配されることに起因して、連通路内に野菜室から冷蔵室へ向かう気流が発生する。
そして、連通路内に配される脱臭部に吸着された臭気成分がこの気流に乗って冷蔵室に放出され、冷蔵室に臭気成分が逆流するという問題があった。
本発明は、冷気の循環が行われない場合であっても、貯蔵室内に臭気成分を流入させることがない冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の冷蔵庫は、冷気を生成する冷却器と、前記冷却器から吐出通路を介して冷気を供給して所定の温度に維持される第1貯蔵室と、第1貯蔵室から連通路を介して冷気を供給して第1貯蔵室よりも高温の冷蔵温度に維持される第2貯蔵室と、第2貯蔵室から前記冷却器に冷気を戻す戻り通路と、臭気成分を付着して脱臭を行うとともに前記吐出通路、前記連通路及び前記戻り通路のいずれかから成る脱臭経路内に配される脱臭部とを備え、前記脱臭経路の高温側の一端を低温側の他端よりも上方に配置したことを特徴とする。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記脱臭部は前記脱臭経路の前記一端近傍又は前記他端近傍に設けられたことが望ましい。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記脱臭経路が前記吐出通路又は前記戻り通路のいずれかから成る場合に、前記脱臭部は前記脱臭経路の前記一端近傍に設けられたことが望ましい。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記脱臭経路において冷気は、前記一端から前記他端に向かって流通することが望ましい。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記脱臭部は空気より軽い臭気成分を吸着する第1の脱臭部および空気より重い臭気成分を吸着する第2の脱臭部の少なくとも一方を含み、前記脱臭経路は水平方向に対して所定の角度以下となる勾配部を有し、前記勾配部の上壁面に前記第1の脱臭部を設け、及び/又は、前記勾配部の下壁面に前記第2の脱臭部を設けたことが望ましい。
本発明によると、冷蔵庫は、冷却器から第1貯蔵室に冷気を供給する吐出通路と、第1貯蔵室から第2貯蔵室に冷気を供給する連通路と、第2貯蔵室から冷却器に冷気を戻す戻り通路を備え、吐出通路、連通路及び戻り通路のいずれかから成る脱臭経路内に脱臭部が配される。そして、脱臭経路は高温側の一端が低温側の他端よりも上方に配置されている。これにより、冷気の循環が行われていない場合に、脱臭部を流通する気流が発生しにくくなり、脱臭部に付着した臭気成分が再び脱臭経路外に放出されることを抑制できる。
本発明の第1実施形態の冷蔵庫を示す正面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の本体部の正面図 図2のA−A断面図 図2のB−B断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の冷気通路の上部通路の下部及び冷却器室を示す概略背面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の野菜室を示す斜視図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の脱臭経路に備えられる脱臭部を示す斜視図 本発明の第2実施形態の冷蔵庫の構成を示す側面断面図 本発明の第3実施形態の冷蔵庫の脱臭経路を示す概略図
<第1実施形態>
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の冷蔵庫1の正面図を示している。冷蔵庫1は本体部2(図2参照)に設けられる複数の貯蔵室の前面にそれぞれ扉が配される。冷蔵庫1の上部には貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室4が配され、冷蔵室4の前面は観音開きの扉4L及び扉4Rにより開閉される。冷蔵庫1の下部には貯蔵物を冷凍保存する冷凍室6が配され、冷凍室6の前面は収納ケース6d(図2参照)と一体の引出式の扉6aにより開閉される。
冷蔵室4と冷凍室6との間には右方に偏って野菜室5が配される。野菜室5は冷蔵室4よりも高温の冷蔵温度に維持されて野菜等の貯蔵物を冷蔵保存し、収納ケース50(図2参照)と一体の引出式の扉5aにより開閉される。
また、冷蔵室4と冷凍室6との間には野菜室5の左方に隣接して冷凍温度に維持される冷凍区画部21(図2参照)が設けられる。冷凍区画部21は上部に配される製氷室25と下部に配される冷凍室26とを有している。製氷室25の前面は貯氷ケース25b(図2参照)と一体の引出式の扉25aにより開閉される。冷凍室26の前面は収納ケース26b(図2参照)と一体の引出式の扉26aにより開閉される。
尚、扉5aは冷蔵室4の扉4Rと同じ横幅に形成され、扉25a、26aは冷蔵室4の扉4Lと同じ横幅に形成される。これにより、冷蔵庫1の美観を向上することができる。
図2は本体部2の正面図を示している。また、図3は図2のA−A断面図を示し、図4は図2のB−B断面図を示している。本体部2は内箱と外箱との間に発泡断熱材13を充填した断熱箱体3により各貯蔵室を形成する。冷蔵室4と野菜室5との間及び冷蔵室4と製氷室25との間は水平に配された断熱壁から成る仕切部18によって仕切られる。野菜室5と冷凍室6との間は水平に配された断熱壁から成る仕切部19によって仕切られる。野菜室5と冷凍区画部21との間は鉛直に配された断熱壁から成る仕切部20によって仕切られる。
冷凍室26と冷凍室6との間の前端部には仕切部19と同じ高さに水平に配された仕切部36が設けられる。製氷室25と冷凍室26との間の前端部には水平に配された仕切部35が設けられる。製氷室25、冷凍室26及び冷凍室6は仕切部35、36の後方で互いに連通する。
冷蔵室4内には複数の棚4b、4c、4d、4eが設けられる。下端の棚4eの下方には右側に偏って隔離室から成るチルド室70が形成される。チルド室70内には収納ケース70aが設けられる。チルド室70の左方には収納ケース71を配した小物室が隣接し、小物室の左方には製氷用の水を貯水する貯水タンク72が配される。
また、野菜室5の収納ケース50上には収納ケース51が載置される。冷凍室6の収納ケース6d上には収納ケース6cが載置され、収納ケース6c上には収納ケース6bが載置される。
本体部2の下部には断熱箱体3の後方に機械室30が設けられる。機械室30内には冷凍サイクルを運転する圧縮機31が配される。
本体部2の後部には冷気が流通する冷気通路7が設けられる。冷気通路7は冷却器室12と、上部通路9と、下部通路29と、戻り通路34とを有している。冷却器室12は冷凍室26の下方から野菜室5の下方に亘って冷凍室6の後方に配され、冷却器11が設置される。冷却器11は機械室30よりも上方であり、冷却器室12の下端部には冷凍室6から冷気が戻る戻り口9cが設けられる。
上部通路9は冷却器室12から上方に延び、下部通路29は仕切板27を介して冷却器室12の前面に配される。戻り通路34は野菜室5から上部通路9と反対側の冷凍室6の側壁に沿って下方に導出され、冷却器室12の流入口12c(図5参照)を介して連結される。また、冷蔵室4の底壁を形成する仕切部18には冷蔵室4と野菜室5とを連通させる連通路44が設けられ、連通路44の上方の連通口4fは冷蔵室4に臨み、下方の連通口4gは野菜室5に臨む。
上部通路9内には下方から送風ファン10、ダンパ23、送風ファン24が配される。送風ファン10は正面投影において仕切部36に重なる位置に配される。下部通路29は送風ファン10の排気側で上部通路9に対して分岐して下方に延びる。ダンパ23は冷蔵室4及び野菜室5の冷却時に開かれ、上部通路9のダンパ23よりも上方に形成された冷蔵用通路8に冷気を導く。送風ファン24はダンパ23を開いた際に駆動される。
なお、ダンパ23よりも下方の上部通路9及び下部通路29の前面はパネル7aによりにより覆われる。また、ダンパ23よりも下方の上部通路9の前面に配されるパネル7aの横幅は本体部2の横幅の半分以下の大きさに形成されている。また、上部通路9のダンパ23よりも上方の冷蔵用通路8の前面はパネル7bにより覆われる。
上部通路9のダンパ23よりも上方の冷蔵用通路8は冷蔵室4の背面及び天井面に沿って配され、冷蔵室4に臨む複数の吐出口8a〜8fが開口する。吐出口8aは冷蔵室4の天井面に備えられた冷蔵用通路8の前部に設けられる。吐出口8b〜8dは各棚板4b〜4eの間に設けられる。下方の吐出口8e、8fはチルド室70内に臨む。
上部通路9のダンパ23よりも下方は野菜室5を避けて製氷室25及び冷凍室26の後方を通り、製氷室25に臨む吐出口9a及び冷凍室26に臨む吐出口9bが開口する。下部通路29には冷凍室6に臨む吐出口29a〜29dが開口する。吐出口29a〜29cは冷凍室26の鉛直下方に上下方向に並設される。吐出口29dは野菜室5の鉛直下方に配される。
図5は冷気通路7の上部通路9の下部及び冷却器室12の概略背面図を示している。図6は野菜室5の概略斜視図を示している。上部通路9の右側の側壁9dと冷却器室12の上壁12bとの間は傾斜面からなる気流案内部12aにより連結される。これにより、左右幅の大きい冷却器室12から冷凍区画部21(図1参照)の後方に配した左右幅の狭い上部通路9に円滑に冷気が流入する。従って、冷気通路7の圧力損失を低減することができる。
冷却器室12の上部通路9と反対側の側壁12dの下端部には流入口12cが設けられている。流入口12cは戻り通路34と連結されている。送風ファン10と流入口12cとを結ぶ直線Dは気流案内部12aに対して略平行になっている。これにより、流入口12cを介して冷却器室12内に冷気が戻った際、冷蔵庫1は上部通路9に冷却器室12の右端部の気流を停留させずに導くことができる。
また、野菜室5の底壁を形成する仕切部19の後部と左側壁を形成する仕切部20の後部との間には気流案内部12aとの干渉を回避する回避部5dが設けられる。尚、野菜室5内の収納ケース50(図4参照)の側壁と底壁との間には回避部5dとの干渉を回避する面取り(不図示)が形成される。
戻り通路34は脱臭部40が配される脱臭経路を構成する。戻り通路34は上方の連通口が野菜室5に臨み、下方の連通口が冷却器室12に臨むことにより、上方一端が下方他端よりも高温になる。
脱臭部40は、図7に示すように、コルゲートハニカム状に形成された物質に、低温脱臭触媒が形成または臭気成分吸着剤がコーティングされたものが例示される。低温脱臭触媒及び吸着剤を担持したフィルターや不織布により脱臭部40を構成してもよいが、ハニカム状に形成すると圧力損失を低くできるのでより望ましい。
低温脱臭触媒の主成分は特に限られるものではないが、例えば、二酸化マンガン、酸化第二銅、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどの表面処理、及びゼオライトを主成分とした臭気成分吸着剤などが使用される。これにより、食品から発生するメチルメルカプタンや硫化水素等の悪臭の原因となる臭気成分を吸着し、それらを分解して無臭又は低臭な物質にすることができる。
上述したように、脱臭経路の下方他端は冷却器室12に臨んでいる。冷却器室12は冷却器11を駆動する圧縮機31の運転状態に対して温度の変動が大きく、したがって、脱臭経路の下方他端の温度変動は、上方一端に比べて大きい。脱臭部40は急激な温度変化に起因して脱臭成分を放出することがあるため、脱臭部40において温度変化の小さい上方一端近傍に設けられる。
上記構成の冷蔵庫1において、圧縮機31及び送風ファン10の駆動によって冷却器室12を流通する空気と冷却器11とが熱交換して冷気が生成される。生成された冷気は吐出口9aから製氷室25に吐出され、吐出口9bから冷凍室26に吐出される。また、冷気は下部通路29を流通して吐出口29a、29b、29cから冷凍室6に吐出される。吐出された冷気は製氷室25、冷凍室26及び冷凍室6内を流通し、戻り口9cを介して冷却器11に戻る。これにより、製氷室25、冷凍室26及び冷凍室6内の冷却が行われる。
ダンパ23が開かれると上部通路9の冷蔵用通路8に冷気が流入し、吐出口8a、8b、8c、8d、8e、8fから冷蔵室4に吐出される。吐出された冷気は冷蔵室4の前方へ流通した後に下方に流通し、連通口4gから流出する。これにより、冷蔵室4内の冷却が行われる。
その後、連通口4gを介して冷気は野菜室5内に吐出され、野菜室5内の前部から後部へと流通し、戻り通路34を介して流入口12cから冷却器室12に戻る。これにより、野菜室5内の冷却が行われる。戻り通路34に流入する冷気に含まれる臭気成分は、戻り通路34内に設けられた脱臭部40に付着して分解される。
その後、ダンパ23が閉じられると、上部通路9の冷蔵用通路8に対する冷気の流入が止まり、冷蔵室4及び野菜室5に対する冷気の循環が停止する。その際、野菜室5内の温度は冷却器室12の温度よりも高く、戻り通路34の上方一端は野菜室5に臨んで、冷却器室12に臨む下方他端よりも高温である。従って、戻り通路34内において、下方他端の側には上方一端の側よりも高温となる空気がほとんど無いため、戻り通路34内に熱対流による気流、すなわち、野菜室5から冷却器室12に向かう気流及び冷却器室12から野菜室5に向かう気流が発生しにくい。これにより、冷気の循環が停止されている状態において、脱臭部40に付着した臭気成分がこの気流に乗って野菜室5や冷却器室12に放出されることを抑制できる。
本実施形態によると、冷蔵室4、野菜室5及び冷却器室12を備える冷蔵庫1において、野菜室5を流通した冷気は戻り通路34を介して冷却器室12に戻る。戻り通路34は脱臭経路を構成し、脱臭経路には脱臭部40が配される。よって脱臭経路を流通する冷気に含まれる臭気成分が脱臭部40に付着して分解されることで悪臭の発生が防がれる。また、脱臭経路において野菜室5に臨む高温側の一端は、冷却器室12に臨む低温側の他端よりも上方に位置する。従って、冷気の循環が停止された場合において、脱臭経路内で熱対流による気流が発生せず、脱臭部40に付着した臭気成分が野菜室5や冷却器室12に放出されない。
なお、本実施形態では戻り通路34が脱臭経路を構成することとしたが、脱臭経路は高温側一端が低温側一端よりも上方に位置するものであればよく、冷却器11で生成した冷気を冷蔵室4に供給する上部通路9及び冷蔵用通路8を含む吐出通路が脱臭経路を構成することとしてもよい。
また、脱臭部40は脱臭経路の一端に設けられる。脱臭部40が脱臭経路の端部近傍に設けられることにより、脱臭部40の交換作業が容易となる。また、脱臭経路が吐出経路(上部通路9及び冷蔵用通路8を含む)又は戻り通路34から構成される場合において低温側他端は冷却器11の温度の変動に伴って大きく変動するため、脱臭部40を高温側一端に設けることで温度の変動を小さくすることができる。
また、戻り通路34から構成される脱臭経路において冷気は上方に位置する高温側一端から下方に位置する低温側他端に流通する。したがって、仮に脱臭部40の脱臭能力の飽和などにより脱臭部40に付着した脱臭成分が放出されることがあったとしても、冷気の循環時及び非循環時のいずれにかかわらず、放出された臭気成分の行き先は冷却器室12であり食品貯蔵室ではない。従って、食品に臭気成分が付着しない。
<第2実施形態>
第1実施形態では、冷蔵庫1の上部に冷蔵室4が配され、下部に冷凍室6が配されることとし、また、冷蔵室4と冷凍室6との間に右方に偏って野菜室5が配されることとした。しかしながら各貯蔵室の位置関係はこれに限定されるものではない。本実施形態では、冷蔵庫1の上部に野菜室5が配され、下部に冷凍室6が配されることとし、また、野菜室5と冷凍室6との間に冷蔵室4が配されることとする。
図8は本実施形態の冷蔵庫の構成を示す側面断面図である。図8は本実施形態の説明に必要な構成を中心に図示した簡略な側面断面図であり、図示されていない構成については適宜、第1実施形態の各図(図1〜図7)を参照することとする。
上記構成の冷蔵庫1において、圧縮機31及び送風ファン10の駆動によって冷却器室12を流通する空気と冷却器11とが熱交換して冷気が生成される。生成された冷気は下部通路29を流通して吐出口29a、29b、29cから冷凍室6に吐出される。吐出された冷気は冷凍室6内を流通し、戻り口9cを介して冷却器11に戻る。これにより、冷凍室6内の冷却が行われる。
ダンパ23が開かれると上部通路9の冷蔵用通路8に冷気が流入し、吐出口8a、8b、8c、8dから冷蔵室4に吐出される。吐出された冷気は冷蔵室4の前方へ流通した後に上方に流通し、連通口4fから流出する。これにより、冷蔵室4内の冷却が行われる。
その後、連通口4fを介して冷気は野菜室5内に吐出され、野菜室5内の前部から後部へと流通し、戻り通路34を介して流入口12cから冷却器室12に戻る。これにより、野菜室5内の冷却が行われる。なお、図8では戻り通路34の下端と冷却器室12の流入口12cとが連通している様子が図示されていないが、戻り通路34は冷蔵室4及び冷凍室6の背面側で下方に伸びて冷却器室12の流入口12cとが連通する(図4及び図5参照)。
本実施形態において冷蔵室4と野菜室5の間に配される連通路44は脱臭部40が配される脱臭経路を構成する。連通路44は上方の連通口4fが野菜室5に臨み、下方の連通口4gが冷蔵室4に臨むことにより、上方一端が下方他端よりも高温になる。そして、冷気が連通路44を流通する際に、冷気に含まれる臭気成分は、脱臭部40に付着して分解される。
なお、本実施形態の脱臭経路は一端又は他端が共に貯蔵室(冷蔵室4又は野菜室5)に臨んでおり、冷却器室12に臨んでいない。このため、脱臭部40を脱臭経路のどの位置に設けることとしてもよいが、脱臭経路の一端又は他端に設けることで、脱臭部40の交換作業が行いやすい。
その後、ダンパ23が閉じられると、上部通路9の冷蔵用通路8に対する冷気の流入が止まり、冷蔵室4及び野菜室5に対する冷気の循環が停止する。その際、野菜室5内の温度は冷蔵室4の温度よりも高く、連通路44の上方一端は野菜室5に臨んで、冷蔵室4に臨む下方他端よりも高温である。従って、連通路44内において既により高温の空気が上方に、より低温の空気が下方に偏在しているため、熱対流が発生せず、野菜室5から冷蔵室4に向かう気流及び冷蔵室4から野菜室5に向かう気流は発生しない。これにより、冷気の循環が停止されている状態において、脱臭部40に付着した臭気成分が冷蔵室4や野菜室5に放出されない。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、脱臭部40が設けられる脱臭経路の両端が貯蔵室に臨んでいても、冷気の循環が停止された場合において、脱臭経路内で熱対流による気流が発生せず、脱臭部40に付着した臭気成分が野菜室5や冷蔵室4に放出されず、臭気成分が食品に付着しない。
なお、本実施形態では連通路44が脱臭経路を構成することとしたが、脱臭経路は高温側一端が低温側一端よりも上方に位置するものであればよく、冷却器11で生成した冷気を冷蔵室4に供給する上部通路9及び冷蔵用通路8を含む吐出通路又は戻り通路34が脱臭経路を構成することとしてもよい。
<第3実施形態>
第1実施形態及び第2実施形態において脱臭部40は脱臭経路の端部近傍に設けることとしたが、第3実施形態では脱臭経路の勾配が緩い部分に脱臭部40を設けることを特徴とする。図9は第3実施形態の脱臭経路及び他の脱臭部を示す図である。
本実施形態において脱臭経路DPは垂直方向(上下方向)に伸びる垂直部と、水平を含む勾配を有する勾配部とを備える。以下の説明では、勾配部は、水平方向(左右方向)に伸びる水平部となっている。図9(a)で脱臭経路DPは高温側一端から順に、第1垂直部P1、水平部P2、及び、第2垂直部P3から構成される。図9(b)で脱臭経路DPは高温側一端から順に、第1垂直部P5、第1水平部P6、第2垂直部P7、第2水平部P8、及び、第3垂直部P9から構成される。
図9(a)で脱臭部D1及びD2は水平部P2に設けられる。また、図9(b)で脱臭部D1は第1水平部P6に設けられ、脱臭部D2は第2水平部P8に設けられる。脱臭部D1は空気より重い臭気成分を付着し、分解する脱臭触媒であり、脱臭部40と同様の脱臭触媒を用いてもよい。脱臭部D2は空気より軽い臭気成分(例えばアンモニア)を付着し、分解する脱臭触媒であり、貴金属系触媒(例えばPt−アルミナ系脱臭触媒)が用いられる。
空気より重い臭気成分を付着する脱臭部D1は水平部の下壁面に配され、また、空気より軽い臭気成分を付着する脱臭部D2は水平部の上壁面に配される。これにより、各臭気成分が脱臭部D1又はD2に付着しやすくなる。
本実施形態において図9(a)では水平部P2に脱臭部D1及びD2を1個ずつ配することとしたが、いずれか一方を配することとしてもよいし、一方又は双方を複数個配することとしてもよい。また、図9(b)では第1水平部P6に1個の脱臭部D1を配し、第2水平部P8に1個の脱臭部D2を配することとしたが、各水平部に脱臭部D1及びD2の双方を1個ずつ配することとしてもよいし、一方又は双方を複数個配することとしてもよい。
なお、本実施形態では、勾配部の勾配角は、脱臭部D1が脱臭する臭気成分と脱臭部D2が脱臭する臭気成分とが比重によって脱臭経路DP内で上下に分離出来る程度の角度以下とすることが好ましく、たとえば、水平に対し45度以下とすることができる。また、勾配部は直線状であるとは限らず、たとえば、図9(a)では水平部P2は隣接する第1垂直部P1および第2垂直部P3とそれぞれ連なった曲線形状の一部とすることもできる。この場合も上記のように、曲線形状部分のうち水平に対し45度以内となる部分に脱臭部D1及びD2を配置する。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、脱臭経路が勾配部を備え、勾配部の上壁面に空気より軽い臭気成分を吸着する脱臭部を設け、及び/又は、勾配部の下壁面に空気より重い臭気成分を吸着する脱臭部を設けられる。従って、脱臭経路を流通する冷気に含まれる臭気成分がより多量に脱臭部に付着して分解され、脱臭効果を向上させることができる。
<補足>
上記第1実施形態及び第2実施形態では、課題を解決するための手段に対応して、冷却器から吐出通路を介して冷気を供給して冷蔵温度に維持される第1貯蔵室を冷蔵室4とし、第1貯蔵室よりも高温の冷蔵温度に維持される第2貯蔵室を野菜室5とした。しかしながら第1貯蔵室及び第2貯蔵室の組み合わせとしてはこれに限られるものではない。
例えば第1貯蔵室をチルド室70や冷凍室26とし、第2貯蔵室を冷蔵室4としてもよい。その場合、冷蔵庫1は野菜室5を備えない冷蔵庫(いわゆる2ドアの冷蔵庫)であってもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、冷気が循環する冷却器室12、冷蔵室4及び野菜室5の各室を連通し、冷風が流通する通路(上部通路9及び冷蔵用通路8を含む吐出通路、戻り通路34、連通路44)のうち1の通路が脱臭経路を構成し、脱臭部40が設けられることとしたが、2以上の通路が脱臭経路を構成し、脱臭部40が設けられてもよい。
本発明によると、脱臭経路に脱臭部を備えた冷蔵庫に利用することができる。
1 冷蔵庫
2 本体部
3 断熱箱体
4 冷蔵室
4b、4c、4d、4e 棚
4f 連通口
5 野菜室
5a 扉
5b 側壁
5c 後壁
5d 回避部
6 冷凍室
6a 扉
6b、6c、6d 収納ケース
7 冷気通路
8 冷蔵用通路
8a、8b、8c、8d、8e、8f 吐出口
9 上部通路
9a、9b 吐出口
9c 戻り口
9d 側壁
10 送風ファン
11 冷却器
12 冷却器室
12a 気流案内部
12b 上壁
12c 流入口
12d 側壁
13 発泡断熱材
14 外箱
15 内箱
18、19、20 仕切部
21 冷凍区画部
23 ダンパ
24 送風ファン
25 製氷室
25a 扉
25b 貯氷ケース
26 冷凍室
26a 扉
26b 収納ケース
27 仕切板
29 下部通路
29a、29b、29c、29d 吐出口
30 機械室
31 圧縮機
32a 分割通路
32b 分割通路
32c 仕切壁
34 戻り通路
35、36 仕切部
40 脱臭部
50 収納ケース
51 小物ケース
70 チルド室
70a 収納ケース
71 収納ケース
72 貯水タンク
D 直線

Claims (5)

  1. 冷気を生成する冷却器と、前記冷却器から吐出通路を介して冷気を供給して所定の温度に維持される第1貯蔵室と、第1貯蔵室から連通路を介して冷気を供給して第1貯蔵室よりも高温の冷蔵温度に維持される第2貯蔵室と、第2貯蔵室から前記冷却器に冷気を戻す戻り通路と、臭気成分を付着して脱臭を行うとともに前記吐出通路、前記連通路及び前記戻り通路のいずれかから成る脱臭経路内に配される脱臭部とを備え、前記脱臭経路の高温側の一端を低温側の他端よりも上方に配置したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記脱臭部は前記脱臭経路の前記一端近傍又は前記他端近傍に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記脱臭経路が前記吐出通路又は前記戻り通路のいずれかから成る場合に、前記脱臭部は前記脱臭経路の前記一端近傍に設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記脱臭経路において冷気は、前記一端から前記他端に向かって流通することを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記脱臭部は空気より軽い臭気成分を吸着する第1の脱臭部および空気より重い臭気成分を吸着する第2の脱臭部の少なくとも一方を含み、
    前記脱臭経路は水平方向に対して所定の角度以下となる勾配部を有し、
    前記勾配部の上壁面に前記第1の脱臭部を設け、及び/又は、前記勾配部の下壁面に前記第2の脱臭部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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