JP2015169377A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷蔵庫の庫内の空気流通路が占める容積をできるだけ小さくすることができ、貯蔵容積をできるだけ大きくすることが可能な冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵庫1は冷蔵室3、冷凍室4、圧縮機11、蒸発器7、冷気を冷蔵室3及び冷凍室4に導く冷気通路6、冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通の成否を切り替える冷蔵室ダンパ21、冷気通路6の内部の冷蔵室ダンパ21よりも冷蔵室3に対する吐出口6Rに近い側に配置されて冷気通路6に冷気を流通させる冷蔵室送風機9、冷蔵室ダンパ21よりも吐出口6Rに近い側に配置されて冷気通路6に冷気を戻す戻り口6B及び戻り口6と吐出口6Rとの間に配置されたイオン発生装置12を備える。冷蔵室ダンパ21が冷蔵室3と蒸発器7との間において冷気の流通を生じさせる場合に戻り口6Bを閉鎖し、冷気の流通を生じさせない場合に戻り口6Bを開放する。
【選択図】図1
【解決手段】冷蔵庫1は冷蔵室3、冷凍室4、圧縮機11、蒸発器7、冷気を冷蔵室3及び冷凍室4に導く冷気通路6、冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通の成否を切り替える冷蔵室ダンパ21、冷気通路6の内部の冷蔵室ダンパ21よりも冷蔵室3に対する吐出口6Rに近い側に配置されて冷気通路6に冷気を流通させる冷蔵室送風機9、冷蔵室ダンパ21よりも吐出口6Rに近い側に配置されて冷気通路6に冷気を戻す戻り口6B及び戻り口6と吐出口6Rとの間に配置されたイオン発生装置12を備える。冷蔵室ダンパ21が冷蔵室3と蒸発器7との間において冷気の流通を生じさせる場合に戻り口6Bを閉鎖し、冷気の流通を生じさせない場合に戻り口6Bを開放する。
【選択図】図1
Description
本発明は冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫が特許文献1に開示されている。この冷蔵庫は冷蔵室の後方に冷気が流通して冷蔵室に対して冷気を吐出する吐出口を開口する冷気通路を備える。また、この冷蔵庫は冷蔵室の後方に冷蔵室の内部の空気をイオン発生装置及び触媒の箇所まで導くとともに冷蔵室の内部の空気を循環させるための循環通路を備える。これにより、冷蔵庫は庫内の脱臭を行うことが可能である。
しかしながら、上記従来の冷蔵庫は冷蔵室の後方に冷気通路と循環通路との2種類の空気流通路を備えるので、それら空気流通路が占める容積が比較的大きくなっていた。これにより、冷蔵室の貯蔵容積が小さくなってしまい、より多くの貯蔵物を冷蔵室で冷蔵保存することができないという課題があった。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、冷蔵庫の庫内の空気流通路が占める容積をできるだけ小さくすることができ、貯蔵容積をできるだけ大きくすることが可能な冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室と、貯蔵物を冷凍保存する冷凍室と、冷凍サイクルを運転する圧縮機と、前記圧縮機に接続して冷気を生成する蒸発器と、前記蒸発器で生成した冷気を前記冷蔵室及び前記冷凍室に導くとともに前記冷蔵室及び前記冷凍室各々に対して冷気を吐出する吐出口を開口した冷気通路とを備える冷蔵庫において、前記冷気通路に配置されて前記冷蔵室と前記蒸発器との間の冷気の流通の成否を切り替える第1ダンパと、前記冷気通路の内部の前記第1ダンパよりも前記冷蔵室に対する前記吐出口に近い側に配置されて前記冷気通路に冷気を流通させる送風機と、前記冷気通路の前記第1ダンパよりも前記冷蔵室に対する前記吐出口に近い側に配置されて前記冷気通路に冷気を戻す戻り口と、前記冷気通路の前記戻り口と前記冷蔵室に対する前記吐出口との間に配置されて冷気に対してイオンを放出するイオン発生装置と、を備えるとともに、前記第1ダンパが前記冷蔵室と前記蒸発器との間の冷気の流通を生じさせる場合に前記戻り口を閉鎖し、前記冷蔵室と前記蒸発器との間の冷気の流通を生じさせない場合に前記戻り口を開放することを特徴とする。
また、上記構成の冷蔵庫において、前記冷気通路は前記戻り口と前記冷蔵室に対する前記吐出口との間に第1分岐通路及び第2分岐通路を有し、前記第2分岐通路に庫内の空気の臭気成分を吸着、分解するための触媒が配置され、前記触媒よりも前記戻り口に近い側に配置されて前記触媒への冷気の流通を切り替える第2ダンパを備えることを特徴とする。
また、上記構成の冷蔵庫において、前記第2ダンパは前記冷気通路の冷気の流通を前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路に切り換えることを特徴とする。
また、上記構成の冷蔵庫において、前記第1ダンパが前記冷蔵室と前記蒸発器との間の冷気の流通を生じさせる場合に前記第2ダンパが前記第1分岐通路に前記第2分岐通路よりも多くの冷気の流通を生じさせることを特徴とする。
また、上記構成の冷蔵庫において、前記イオン発生装置を前記第1ダンパと前記第2ダンパとの間に配置したことを特徴とする。
本発明の構成によれば、冷蔵庫の庫内の空気流通路が占める容積をできるだけ小さくすることができ、貯蔵容積をできるだけ大きくすることが可能な冷蔵庫を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図10に基づき説明する。
<第1実施形態>
最初に、本発明の第1実施形態の冷蔵庫について、図1〜図3を用いてその構造と動作を説明する。図1及び図2は冷蔵庫の垂直断面側面図、図3は冷蔵庫の構成を示すブロック図である。なお、図1及び図2は冷気の流通状態が異なり、図中の破線矢印が冷気の流通経路及び流通方向を示す。図1及び図2において左方が冷蔵庫の前面側、右方が冷蔵庫の背面側である。
最初に、本発明の第1実施形態の冷蔵庫について、図1〜図3を用いてその構造と動作を説明する。図1及び図2は冷蔵庫の垂直断面側面図、図3は冷蔵庫の構成を示すブロック図である。なお、図1及び図2は冷気の流通状態が異なり、図中の破線矢印が冷気の流通経路及び流通方向を示す。図1及び図2において左方が冷蔵庫の前面側、右方が冷蔵庫の背面側である。
冷蔵庫1は、図1及び図2に示すように断熱構造の本体筐体2を備える。本体筐体2はその内部に食品等の貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室3を上段に備え、冷凍保存する冷凍室4を下段に備える。冷蔵室3及び冷凍室4の前面は各々別個の断熱構造の扉3a、4aによって開閉される。冷蔵室3と冷凍室4との間は仕切り部5によって仕切られる。
冷蔵室3及び冷凍室4の後方には庫内の上下方向に延びる冷気通路6が設けられる。冷気通路6の内部には冷却器である蒸発器7、冷凍庫送風機8及び冷蔵室送風機9が配置される。
蒸発器7は冷凍室4の後方に配置され、後述する圧縮機11に接続して冷気を生成する。冷凍庫送風機8は蒸発器7に近接して冷凍室4の後方且つ蒸発器7の冷気流通方向下流側に配置される。冷蔵室送風機9は冷蔵室3の後方に配置される。
冷気通路6には冷蔵室3に対する冷気の吐出口6Rと、冷凍室4に対する冷気の吐出口6Fとが開口する。また、冷気通路6には庫内の冷気を蒸発器7の冷気流通方向上流側に戻す連通路(不図示)が接続される。
冷凍庫送風機8及び冷蔵室送風機9を駆動すると、空気が冷気通路6の内部を蒸発器7から吐出口6F、6R各々に向かって流通する。冷凍庫送風機8の冷気流通方向上流側では、空気が蒸発器7を通る間に冷却されて冷気となる。冷気通路6を流通する冷気は冷凍庫送風機8の下流側で吐出口6Fを通じて冷凍室4に吐出され、冷蔵室送風機9の下流側で吐出口6Rを通じて冷蔵室3に吐出される。冷蔵室3及び冷凍室4の内部に送り込まれた冷気は不図示の連通路を通して蒸発器7の上流側に戻される。
本体筐体2の背面下部には機械室10が形成される。機械室10には冷凍サイクルを運転する圧縮機11が配置される。また、本体筐体2の左右の側面や上面、背面などの壁部の中には、本体筐体2の表面等を通じて放熱する凝縮器(不図示)が張り巡らされる。
冷気通路6の、冷蔵室送風機9よりも冷蔵室3に対する吐出口6Rに近い側であって冷気流通方向下流側にはイオン発生装置12が配置される。イオン発生装置12は冷気通路6を流通する冷気に対してイオンを放出する。
イオン発生装置12は正イオン発生部及び負イオン発生部(いずれも不図示)を備える。正イオン発生部は不図示の正放電電極を備え、負イオン発生部は不図示の負放電電極を備える。正放電電極及び負放電電極は各々針状に形成されて所定の間隔で並べて配置され、冷気通路6に臨んで設けられる。
イオン発生装置12は正放電電極及び負放電電極に高圧電気発生回路で生成した高電圧を供給して放電を発生させ、イオンを放出する。ここで、イオン発生装置12の正放電電極及び負放電電極には交流波形またはインパルス波形から成る電圧が印加される。正放電電極には正電圧が印加され、コロナ放電による水素イオンが空気中の水分と結合して主としてH+(H2O)mから成る正イオンを発生する。負放電電極には負電圧が印加され、コロナ放電による酸素イオンが空気中の水分と結合して主としてO2 −(H2O)nから成る負イオンを発生する。ここで、m、nは任意の自然数である。H+(H2O)m及びO2 −(H2O)nは空気中の浮遊菌や臭い成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。
そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH2O2(過酸化水素)を微生物等の表面上で凝集生成して浮遊菌や臭い成分を破壊する。ここで、m’、n’は任意の自然数である。したがって、イオン発生装置12は冷気通路6の内部を流通する冷気に対して正放電電極及び負放電電極で放電により発生させた正イオン及び負イオンを含ませるように放出することによって庫内の殺菌や脱臭を行うことができる。
H+(H2O)m+O2 −(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
H+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 −(H2O)n+O2 −(H2O)n’
→ 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
H+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 −(H2O)n+O2 −(H2O)n’
→ H2O2+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
H+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 −(H2O)n+O2 −(H2O)n’
→ 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
H+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 −(H2O)n+O2 −(H2O)n’
→ H2O2+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
なお、本実施形態ではイオン発生装置12によって正イオン及び負イオンを発生しているが、正イオンのみまたは負イオンのみを発生しても良い。また、イオン発生装置12は図1及び図2において冷気通路6の前方に配置されているが、イオン発生装置12の配置はこれに限るものではない。例えば、イオン発生装置12を冷気通路6の左右一方の側方に配置しても良い。この場合、冷蔵室3への出っ張りを少なくすることができ、冷蔵室3の貯蔵空間をさらに効率よく使用することが可能である。
冷蔵庫1はその全体の動作制御を行うために、本体筐体2に図3に示す制御部30を収容する。制御部30は不図示の演算部や記憶部等を備え、記憶部等に記憶、入力されたプログラム、データに基づき圧縮機11や冷凍庫送風機8、冷蔵室送風機9などの駆動を制御し、庫内温度が予め設定された目標温度を維持するように冷凍サイクルを運転させる。また、制御部30は庫内の殺菌や脱臭を行うためにイオン発生装置12を作動させる。これらの運転にあたって、制御部30は次に説明する第1ダンパとしての冷蔵室ダンパ21の動作を制御する。
冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間に対応する箇所であって仕切り部5のすぐ上方には冷蔵室ダンパ21が配置される。また、冷気通路6は冷蔵室ダンパ21に対応する箇所に冷蔵室3から冷気通路6に冷気を戻す戻り口6Bを備える。そして、冷蔵室送風機9は冷蔵室ダンパ21および戻り口6Bよりも冷蔵室3に対する吐出口6Rに近い側に配置される。
冷蔵室ダンパ21は板状をなしてその周囲にシリコンゴム等の弾性体からなるパッキン(不図示)を備える。また、冷蔵室ダンパ21はその一端に左右に延びる軸部21aを備える。軸部21aは庫内に設けた嵌合孔(不図示)に嵌合されて冷蔵室ダンパ21を枢支する。冷蔵室ダンパ21は軸部21aに連結されたステッピングモータ(不図示)の駆動によって回動する。
冷蔵室ダンパ21は冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通の成否を切り替える。そして、冷蔵室ダンパ21が冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通を生じさせる場合に戻り口6Bを閉鎖し、冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通を生じさせない場合に戻り口6Bを開放する。すなわち、蒸発器7からの冷気と戻り口6Bからの冷気とが冷蔵室ダンパ21によって切り替えられて冷気通路6内に導かれ、冷蔵室送風機9によって冷蔵室3に対する吐出口6Rへと流通する。
そして、制御部30は、例えば冷気モード、イオンモード、冷気+イオンモード及び循環オフモードで冷却運転を実行する。
冷気モードでは冷凍庫送風機8及び冷蔵室送風機9を駆動し、図1に示すように冷蔵室ダンパ21で戻り口6Bを閉鎖して冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通を生じさせる。これにより、蒸発器7が生成する冷気が冷気通路6の冷凍室4側から冷蔵室3側に流通し、吐出口6F及び吐出口6Rを通じて冷凍室4及び冷蔵室3に吐出される。その結果、庫内が効率よく冷却される。なお、イオン発生装置12は作動させない。
イオンモードでは冷蔵室送風機9を駆動し、図2に示すように冷蔵室ダンパ21で戻り口6Bを開放して冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通を生じさせない。そして、イオン発生装置12を作動させる。これにより、イオンを含んだ冷気が冷蔵室3の内部で循環する。その結果、イオンによって庫内の殺菌や脱臭が行われる。この場合、冷蔵室ダンパ21によって冷気通路6が冷蔵室3側と冷凍室4側とに分断されているので、蒸発器7及び冷凍庫送風機8の駆動によって冷凍庫4を冷蔵室3とは独立して冷却できる。
冷気+イオンモードでは冷凍庫送風機8及び冷蔵室送風機9を駆動し、図1に示すように冷蔵室ダンパ21で戻り口6Bを閉鎖して冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通を生じさせる。そして、イオン発生装置12を作動させる。その結果、庫内が効率よく冷却され、さらにイオンによって庫内の殺菌や脱臭が行われる。
循環オフモードでは冷蔵室送風機9の駆動を停止し、冷蔵室ダンパ21で戻り口6Bを開放して冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通を生じさせない。そして、イオン発生装置12を作動させない。この運転モードは冷蔵室3の内部が予め設定された目標温度に到達した場合等に実行され、庫内の冷気やイオンの循環が停止される。なお、冷凍庫送風機8及び蒸発器7の駆動はオンオフいずれであっても良い。
なお、本実施形態では、冷蔵室ダンパ21によって冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の開閉と、戻り口6Bの開閉とを行っているが、これに限らず、2つのダンパを使用しても良い。この場合、戻り口6Bの開閉を行うダンパを冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の開閉を行うダンパよりも下流側、すなわち冷蔵室3に対する吐出口6Rに近い側に配置する。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態の冷蔵庫について、図4〜図7を用いて説明する。図4〜図6は冷蔵庫の垂直断面側面図、図7は冷蔵庫の構成を示すブロック図である。なお、図4〜図6は冷気の流通状態が異なり、図中の破線矢印が冷気の流通経路及び流通方向を示す。また、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付してその説明を省略するものとする。
次に、本発明の第2実施形態の冷蔵庫について、図4〜図7を用いて説明する。図4〜図6は冷蔵庫の垂直断面側面図、図7は冷蔵庫の構成を示すブロック図である。なお、図4〜図6は冷気の流通状態が異なり、図中の破線矢印が冷気の流通経路及び流通方向を示す。また、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付してその説明を省略するものとする。
第2実施形態の冷蔵庫1は、図4〜図7に示すように冷気通路6のイオン発生装置12よりも冷蔵室3に対する吐出口6Rに近い側に触媒13及び第2ダンパとしての触媒ダンパ22を備える。
触媒ダンパ22は冷蔵室ダンパ21と同様の構造を有し、その一端に左右に延びる軸部22aを備える。触媒ダンパ22は軸部22aに連結されたステッピングモータ(不図示)の駆動によって回動する。触媒ダンパ22の動作は制御部30によって制御される。
冷気通路6は触媒ダンパ22を介して分岐する第1分岐通路6C及び第2分岐通路6Dを有する。第1分岐通路6C及び第2分岐通路6Dは冷気通路6の内部を前後や左右などに区分した通路である。冷気通路6を流通する冷気の経路は触媒ダンパ22によって第1分岐通路6C及び第2分岐通路6Dに択一的に切り換えられ、冷気が第1分岐通路6C及び第2分岐通路6Dの一方を通過する。
触媒13は第2分岐通路6Dに配置される。冷気通路6の触媒13よりも戻り口6Bに近い側に配置される触媒ダンパ22が触媒13への冷気の流通の成否を切り替える。触媒13は例えば所謂オゾン触媒であって二酸化マンガン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素などを主成分とするコルゲートハニカム状に形成される。これにより、触媒13を通過する庫内の空気に含まれる臭気成分が触媒13に吸着される。
イオン発生装置12は触媒13よりも上流側に配置される。これにより、イオン発生装置12が発生するイオンを触媒13に直接当てることができるので、触媒13に吸着した臭気成分をイオンにより効率的に分解させて触媒13の機能を回復させることができる。
また、イオン発生装置12を触媒ダンパ22よりも上流側に配置することで、イオン発生装置12が発生するイオンを触媒13に流通させるか否かを選択できる。これにより、イオン発生装置12が発生するイオンを冷蔵室3の内部に吐出させる場合は冷気が第1分岐通路6Cを流通するようにして、イオン発生装置12が発生するイオンを触媒13に吸着した臭気成分の分解に使用する場合は冷気が第2分岐通路6Dを流通するようにしてイオンを触媒13に当てるようにすることができる。
そして、冷蔵庫1は、例えば冷気モード、イオンモード、冷気+イオンモード、脱臭モード及び循環オフモードで冷却運転を実行する。
冷気モードでは冷凍庫送風機8及び冷蔵室送風機9を駆動し、図4に示すように冷蔵室ダンパ21で戻り口6Bを閉鎖して冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通を生じさせる。そして、イオン発生装置12を作動させず、触媒ダンパ22で第1分岐通路6Cに冷気を流通させる。これにより、蒸発器7が生成する冷気が冷気通路6の冷凍室4側から冷蔵室3側に流通し、第1分岐通路6Cによって触媒13を迂回して吐出口6F及び吐出口6Rを通じて冷凍室4及び冷蔵室3に吐出される。その結果、冷気が触媒13を通過するときに生じる流動負荷の増大が抑制され、庫内が効率よく冷却される。
イオンモードでは冷蔵室送風機9を駆動し、図5に示すように冷蔵室ダンパ21で戻り口6Bを開放して冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通を生じさせない。そして、イオン発生装置12を作動させて、触媒ダンパ22で第1分岐通路6Cに冷気を流通させる。これにより、イオンが触媒13に吸着されることが抑制され、イオンを含んだ冷気が冷蔵室3の内部で循環する。その結果、イオンによって庫内の殺菌や脱臭が行われる。
冷気+イオンモードでは冷凍庫送風機8及び冷蔵室送風機9を駆動し、図4に示すように冷蔵室ダンパ21で戻り口6Bを閉鎖して冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通を生じさせる。そして、イオン発生装置12を作動させて、触媒ダンパ22で第1分岐通路6Cに冷気を流通させる。その結果、庫内が効率よく冷却され、さらにイオンによって庫内の殺菌や脱臭が行われる。
脱臭モードでは冷蔵室送風機9を駆動し、図6に示すように冷蔵室ダンパ21で戻り口6Bを開放して冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通を生じさせない。そして、触媒ダンパ22で第2分岐通路6Dに冷気を流通させてイオン発生装置12と触媒13との間の冷気の流通が生じるようにする。イオン発生装置12の作動はオンオフいずれであっても良い。したがって、冷気通路6を流通する冷気を触媒13に導くことによって庫内の脱臭が行われる。さらに、イオン発生装置12を作動させてイオンを触媒13に導くことによって触媒13に蓄積された臭気成分が分解される。
循環オフモードでは冷蔵室送風機9の駆動を停止し、冷蔵室ダンパ21で戻り口6Bを開放して冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通を生じさせない。そして、イオン発生装置12を作動させない。触媒ダンパ22でイオン発生装置12と触媒13との間の冷気の流通が生じるようにしても良いし、生じないようにしても良い。この運転モードは冷蔵室3の内部が予め設定された目標温度に到達した場合等に実行され、庫内の冷気やイオンの循環が停止される。なお、冷凍庫送風機8及び蒸発器7の駆動はオンオフいずれであっても良い。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態の冷蔵庫について、図8を用いて説明する。図8は冷蔵庫の垂直断面側面図である。なお、図8の破線矢印が冷気の流通経路及び流通方向を示す。また、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付してその説明を省略するものとする。
次に、本発明の第3実施形態の冷蔵庫について、図8を用いて説明する。図8は冷蔵庫の垂直断面側面図である。なお、図8の破線矢印が冷気の流通経路及び流通方向を示す。また、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付してその説明を省略するものとする。
第3実施形態の冷蔵庫1は、図8に示すように冷気通路6のイオン発生装置12よりも冷蔵室3に対する吐出口6Rに近い側に第1分岐通路6C、第2分岐通路6D、触媒ダンパ22及び触媒13を備える。触媒13は第2分岐通路6Dに配置される。
触媒ダンパ22は冷気通路6を流通する冷気の経路を第1分岐通路6C及び第2分岐通路6Dの双方を冷気が通過する経路(図8に示す状態)と、第1分岐通路6C側を閉鎖して第2分岐通路6Dのみを冷気が通過する経路(図6に示す状態)とに切り替える。すなわち、触媒ダンパ22は第1分岐通路6Cの開閉のみを行い、第2分岐通路6Dは常時開放状態となっている。
第2分岐通路6Dの触媒13による流動負荷が、第1分岐通路6Cよりもかなり大きい場合には、触媒ダンパ22が第2分岐通路6Dを閉鎖しなくても、流動負荷の差によってほとんどの冷気は第1分岐通路6Cに迂回することになる。したがって、触媒ダンパ22が第1分岐通路6Cと第2分岐通路6Dとを切り替える構造にしなくても、第2実施形態と実質的に同様の効果を得られることになり、冷気通路6の構造および触媒ダンパ22の構造をシンプルな構造にすることができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態の冷蔵庫について、図9を用いて説明する。図9は冷蔵庫の垂直断面側面図である。なお、図9の破線矢印が冷気の流通経路及び流通方向を示す。また、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付してその説明を省略するものとする。
次に、本発明の第4実施形態の冷蔵庫について、図9を用いて説明する。図9は冷蔵庫の垂直断面側面図である。なお、図9の破線矢印が冷気の流通経路及び流通方向を示す。また、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付してその説明を省略するものとする。
第4実施形態の冷蔵庫1は、図9に示すように冷蔵室送風機9が冷気通路6の内部の冷気を冷蔵室3側から蒸発器7側に向かって流通させる向きで回転する。このとき、冷蔵室ダンパ21が戻り口6Bを閉鎖し、冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通を生じさせる。そして、イオン発生装置12を作動させると、冷凍室4に送り込まれるイオンが増加する。
このようにして、冷蔵室3だけでなく冷凍室4にもイオンが吐出される。したがって、冷凍室4においてイオンを利用した殺菌や脱臭を効果的に行うことが可能である。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態の冷蔵庫について、図10を用いて説明する。図10は冷蔵庫の垂直断面側面図である。なお、図10の破線矢印が冷気の流通経路及び流通方向を示す。また、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付してその説明を省略するものとする。
次に、本発明の第5実施形態の冷蔵庫について、図10を用いて説明する。図10は冷蔵庫の垂直断面側面図である。なお、図10の破線矢印が冷気の流通経路及び流通方向を示す。また、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付してその説明を省略するものとする。
第5実施形態の冷蔵庫1は、図10に示すように冷蔵室送風機9が冷気通路6の内部の冷気を冷蔵室3側から蒸発器7側に向かって流通させる向きで回転する。このとき、冷蔵室ダンパ21が戻り口6Bを開放し、冷気通路6の冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通を生じさせない。そして、イオン発生装置12を作動させると、冷蔵室3に戻り口6B側からイオンが送り込まれる。
このようにして、冷蔵室3に対する冷気の流通方向を切り替えたうえで、冷蔵室3の内部にイオンが送り込まれる。したがって、冷蔵室3の隅々までイオンを行き渡らせることが可能である。
上記のように、冷蔵庫1は貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室3と、貯蔵物を冷凍保存する冷凍室4と、冷凍サイクルを運転する圧縮機11と、圧縮機11に接続して冷気を生成する蒸発器7と、蒸発器7で生成した冷気を冷蔵室3及び冷凍室4に導くとともに冷蔵室3及び冷凍室4各々に対して冷気を吐出する吐出口6R、6Fを開口した冷気通路6と、冷気通路6に配置されて冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通の成否を切り替える冷蔵室ダンパ21と、冷気通路6の内部のよりも冷蔵室3に対する吐出口6Rに近い側に配置されて冷気通路6に冷気を流通させる冷蔵室送風機9と、冷気通路6の冷蔵室ダンパ21よりも冷蔵室3に対する吐出口6Rに近い側に配置されて冷気通路6に冷気を戻す戻り口6Bと、冷気通路6の戻り口6Bと冷蔵室3に対する吐出口6Rとの間に配置されて冷気に対してイオンを放出するイオン発生装置12と、を備える。そして、冷蔵庫1は冷蔵室ダンパ21が冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通を生じさせる場合に戻り口6Bを閉鎖し、冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通を生じさせない場合に戻り口6Bを開放する。
この構成によれば、冷蔵室ダンパ21で戻り口6Bを閉鎖すると、冷気通路6において冷蔵室3と蒸発器7との間で冷気が流通する。一方、冷蔵室ダンパ21で戻り口6Bを開放すると、冷気通路6において冷蔵室3と蒸発器7との間で冷気が流通しない。したがって、冷蔵室3の内部で空気を循環させることができる。そして、冷気通路6を流通する冷気に対してイオンを放出することによってイオンを利用した冷蔵庫1の庫内の殺菌や脱臭を行うことが可能である。このようにして、冷気の流通経路を切り替える冷蔵室ダンパ21を設けることで、冷凍室4側から冷蔵室3に対して冷気を流通させるための冷気通路と、冷蔵室3の内部の空気を循環させるための循環通路とを共通化することが可能である。したがって、冷蔵庫1の庫内の空気流通路が占める容積をできるだけ小さくすることができる。
また、冷蔵庫1は冷気通路6が戻り口6Bと冷蔵室3に対する吐出口6Rとの間に第1分岐通路6C及び第2分岐通路6Dを有し、第2分岐通路6Dに庫内の空気の臭気成分を吸着、分解するための触媒13が配置され、触媒13よりも戻り口6Bに近い側に配置されて触媒13への冷気の流通を切り替える触媒ダンパ22を備える。
この構成によれば、冷気通路6を流通する冷気を触媒13に導くことによって触媒13を利用した冷蔵庫1の庫内の脱臭を行うことができる。さらに、イオン発生装置12が放出するイオンを触媒13に導くことによって触媒13に蓄積された臭気成分を分解することが可能である。したがって、触媒13の脱臭性能の低下を抑制することができ、触媒13の脱臭性能を好適な状態で維持することが可能である。そして、触媒13を利用した冷蔵庫1の庫内の脱臭が必要ない場合には触媒ダンパ22を切り替えることによって冷気が触媒13を迂回するようにすることができる。
また、触媒ダンパ22は冷気通路6の冷気の流通を第1分岐通路6C及び第2分岐通路6Dに切り換える。
この構成によれば、触媒13に冷気を流通させるか否かを選択することができる。したがって、庫内に冷気を効果的に流通させたい場合と、庫内の脱臭を効果的に行いたい場合とで、適宜選択することが可能である。
また、冷蔵庫1は冷蔵室ダンパ21が冷蔵室3と蒸発器7との間の冷気の流通を生じさせる場合に触媒ダンパ22が第1分岐通路6Cに第2分岐通路6Dよりも多くの冷気の流通を生じさせる。
この構成によれば、冷蔵室3を積極的に冷却したい場合には触媒ダンパ22を切り替えることによって触媒13が配置されていない第1分岐通路6Cに冷気を多く流通させることができる。したがって、冷気が触媒13を通過するときに生じる流通負荷の増大を抑制することができ、冷却効率の向上を図ることが可能である。
また、冷蔵庫1はイオン発生装置12を冷蔵室ダンパ21と触媒ダンパ22との間に配置している。
この構成によれば、イオン発生装置12が冷気に放出するイオンを放出後すぐに触媒13に導くことができる。したがって、より多くのイオンが触媒13に導かれ、触媒13を利用した庫内の空気の臭気成分の吸着、分解を効果的に行うことが可能である。
そして、本発明の上記実施形態の構成によれば、冷凍室4側から冷蔵室3に対して冷気を流通させるための冷気通路と、冷蔵室3の内部の空気を循環させるための循環通路とを共通化することが可能である。したがって、冷蔵庫1の庫内の空気流通路が占める容積をできるだけ小さくすることができ、貯蔵容積をできるだけ大きくすることが可能な冷蔵庫1を提供することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、それぞれの実施形態で述べた各モードは、使用者が適宜選択できるようにしてもよく、また、複数のモードを順次切り替えて制御するようにしてもよい。予めプリセットされたシーケンスを使用者が呼び出すことで、複数のモードを呼び出されたシーケンスに沿って実行することもできる。
また、上記実施形態で説明した冷蔵庫1は貯蔵室として冷蔵室3及び冷凍室4を各々1個ずつ備えるものとしたが、貯蔵室を3個以上備える冷蔵庫であっても良い。
本発明は冷蔵庫において利用可能である。
1 冷蔵庫
2 本体筐体
3 冷蔵室
4 冷凍室
6 冷気通路
6F、6R 吐出口
6B 戻り口
6C 第1分岐通路
6D 第2分岐通路
7 蒸発器
8 冷凍室送風機
9 冷蔵室送風機(送風機)
11 圧縮機
12 イオン発生装置
13 触媒
21 冷蔵室ダンパ(第1ダンパ)
22 触媒ダンパ(第2ダンパ)
30 制御部
2 本体筐体
3 冷蔵室
4 冷凍室
6 冷気通路
6F、6R 吐出口
6B 戻り口
6C 第1分岐通路
6D 第2分岐通路
7 蒸発器
8 冷凍室送風機
9 冷蔵室送風機(送風機)
11 圧縮機
12 イオン発生装置
13 触媒
21 冷蔵室ダンパ(第1ダンパ)
22 触媒ダンパ(第2ダンパ)
30 制御部
Claims (5)
- 貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室と、貯蔵物を冷凍保存する冷凍室と、冷凍サイクルを運転する圧縮機と、前記圧縮機に接続して冷気を生成する蒸発器と、前記蒸発器で生成した冷気を前記冷蔵室及び前記冷凍室に導くとともに前記冷蔵室及び前記冷凍室各々に対して冷気を吐出する吐出口を開口した冷気通路とを備える冷蔵庫において、
前記冷気通路に配置されて前記冷蔵室と前記蒸発器との間の冷気の流通の成否を切り替える第1ダンパと、前記冷気通路の内部の前記第1ダンパよりも前記冷蔵室に対する前記吐出口に近い側に配置されて前記冷気通路に冷気を流通させる送風機と、前記冷気通路の前記第1ダンパよりも前記冷蔵室に対する前記吐出口に近い側に配置されて前記冷気通路に冷気を戻す戻り口と、前記冷気通路の前記戻り口と前記冷蔵室に対する前記吐出口との間に配置されて冷気に対してイオンを放出するイオン発生装置と、を備えるとともに、前記第1ダンパが前記冷蔵室と前記蒸発器との間の冷気の流通を生じさせる場合に前記戻り口を閉鎖し、前記冷蔵室と前記蒸発器との間の冷気の流通を生じさせない場合に前記戻り口を開放することを特徴とする冷蔵庫。 - 前記冷気通路は前記戻り口と前記冷蔵室に対する前記吐出口との間に第1分岐通路及び第2分岐通路を有し、前記第2分岐通路に庫内の空気の臭気成分を吸着、分解するための触媒が配置され、前記触媒よりも前記戻り口に近い側に配置されて前記触媒への冷気の流通を切り替える第2ダンパを備えることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記第2ダンパは前記冷気通路の冷気の流通を前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路に切り換えることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
- 前記第1ダンパが前記冷蔵室と前記蒸発器との間の冷気の流通を生じさせる場合に前記第2ダンパが前記第1分岐通路に前記第2分岐通路よりも多くの冷気の流通を生じさせることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の冷蔵庫。
- 前記イオン発生装置を前記第1ダンパと前記第2ダンパとの間に配置したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷蔵庫。
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2014
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- 2014-11-25 WO PCT/JP2014/081022 patent/WO2015133018A1/ja active Application Filing
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