JP5885979B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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本発明の実施形態は、冷蔵庫に関するものである。
従来より、食品の鮮度を長期間維持するために、冷蔵庫内部の酸素濃度を低くするために、貯蔵室内部に減酸素装置が配された冷蔵庫が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような減酸素装置を有する冷蔵庫においては、容器内部を減酸素に維持するために、蓋を装備している。
特開2005−207690号公報
しかし、上記冷蔵庫においては、食品の出し入れの際に冷蔵庫の引き出し式扉を開け、さらに容器の蓋を開けるという2動作が必要であった。また、この蓋は密閉性が低く、容器内部を減酸素状態にしても、食品の保存状態が悪くなるという問題点があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、容器を引き出したときに、一つの動作で蓋を開けることができると共に、蓋を閉めた状態では密閉状態を保持することができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明の実施形態は、貯蔵室と、前方に引き出し可能に前記貯蔵室に収納された容器と、前記貯蔵室の内に配された前記容器の蓋と、前記貯蔵室の側壁に回動自在に設けられ、かつ、前記蓋に取り付けられた複数の移動部材と、複数の前記移動部材を連結し、前記移動部材の回動を同期させる連結部材と、前記貯蔵室に収納された前記容器に押圧されて、前記連結部材を前後方向に移動させる押圧部材と、を有し、記移動部材の回動に伴って、前記蓋が前後方向に摺動しつつ、前記容器に対し上下動し、前記容器を前方に引き出し、前記容器による前記押圧部材への押圧がなくなると、前記連結部材と前記押圧部材の荷重負荷によって複数の前記移動部材が回動して、前記蓋が上方に移動する、ことを特徴とする冷蔵庫である。
本発明の第1実施形態における上容器と下容器を野菜室に収納した状態の縦断面図である。 上容器と下容器を前方に引き出した状態の野菜室の縦断面図である。 扉を取り除いた状態の冷蔵庫の正面図である。 上容器を収納した状態の側面から見た一部拡大縦断面図である。 上容器を収納した状態の正面から見た一部拡大縦断面図である。 上容器を引き出した状態の側面から見た一部拡大縦断面図である。 上容器を引き出した状態の正面から見た一部拡大縦断面図である。 上容器を引き出した状態の密閉部と突部の斜視図である。 上容器を収納した状態の密閉部と突部の斜視図である。 本発明の第2実施形態における上容器を収納した状態の側面から見た一部拡大縦断面図である。 上容器を引き出した状態の側面から見た一部拡大縦断面図であって、(a)が本発明の第2実施形態の場合、(b)が本発明の第1実施形態の場合を示す。 本発明の第3実施形態における上容器を引き出した状態の側面から見た一部拡大縦断面図である。 本発明の第3実施形態の変更例における上容器を引き出した状態の側面から見た一部拡大縦断面図である。 本発明の第4実施形態における上容器を収納した状態の側面から見た一部拡大縦断面図である。 本発明の第4実施形態における上容器を引き出した状態の側面から見た一部拡大縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態の冷蔵庫10について図1〜図9に基づいて説明する。
(1)冷蔵庫10の構造
冷蔵庫10の構造について図1及び図2に基づいて説明する。
冷蔵庫10のキャビネット12は、外箱と内箱を組み合わせたものであり、その間に断熱材が配され、図3に示すように、上段から冷蔵室14、野菜室16、上冷凍室18、冷凍室20に区画され、上冷凍室18の左側には製氷室22が設けられている。野菜室16と上冷凍室18、製氷室22との間には断熱仕切壁24が設けられ、冷蔵室14と野菜室16とで冷蔵空間が構成され、上冷凍室18、冷凍室20及び製氷室22とで冷凍空間が構成されている。また、冷蔵室14と野菜室16との間には仕切り板25が配されている。
冷蔵室14の背面には、冷蔵空間を冷却するための冷蔵用蒸発器(以下、単に「Rエバ」という)26が配され、野菜室16の背面には、冷蔵用ファン(以下、単に「Rファン」という)28が配されている。図1に示すように、Rエバ26で冷却された空気はRファン28で冷蔵室14に送風され、その後に仕切り板25を経て野菜室16を冷却する。また、冷蔵室14を冷却した冷気は、野菜室16の背面に設けられているリターンダクト34に送られる。リターンダクト34は、冷蔵室14及び野菜室16を冷却した冷気が循環して、Rエバ26に戻るようにするためのダクトである。リターンダクト34は、図1及び図2に示すように、野菜室16からの冷気が戻るための前空間36と、Rエバ26に流れるための後空間38とよりなり、前空間36と後空間38との間には仕切り壁40が設けられている。そして、この仕切り壁40に上記したRファン28が配置されている。また、前空間36の前面56は、上方ほど前方になるように傾斜した面を構成している。
冷凍室20の背面には、冷凍空間を冷却するための冷凍用蒸発器(以下、単に「Fエバ」という)30が配され、上冷凍室18には冷凍用ファン(以下、単に「Fファン」という)32が配されている。Fエバ30で冷却された空気は、Fファン32によって送風されて、上冷凍室18、冷凍室20及び製氷室22を冷却する。
(2)野菜室16の構造
次に、野菜室16の構造について、図1及び図2に基づいて説明する。
野菜室16の前面は開口し、引出し式の扉42が設けられている。この扉42の後面からは左右一対の移動レール44,44が前後方向に突出している。また、野菜室16の左右両側壁には、前後方向に固定レール46.46がそれぞれ設けられ、扉42の移動レール44が、この固定レール46に沿って移動可能となっている。
左右一対の移動レール44,44には、上面が開口した箱型の下容器48が架設されている。この下容器48の後部上面には、上容器50が配置されている。この場合に、下容器48の上面後部に段部を設け、この段部に上容器50が配置されている。この上容器50には、密閉用の蓋52が配されている。この蓋52については後から詳しく説明する。上容器50の後面には、矩形の開口部54が開口している。
一方、リターンダクト34の前空間36の前面56において、上容器50の開口部54と相対向する位置には、板状の減酸素装置58が取り付けられている。この減酸素装置58は、高分子電解質膜を用いた減酸素装置であり、高分子電解質膜のアノードとカソードとの間に電圧をかけ、カソード側で水素が水に変わることで減酸素を実現できる。この高分子電解質膜のカソードが上容器50側に設けられている。減酸素装置58の前面56から、上容器50に向かって筒状の接続部材60が突出している。接続部材60の前端部の開口部には、シリコン等の材料でできた環状のシール部材62が取り付けられている。このシール部材62に上容器50の開口部54が密着することにより、上容器50内部が、減酸素装置58と接続される。
また、移動レール44の後端部と、この野菜室16の背面には、それぞれ不図示の磁石が設けられ、扉42を一定以上閉めると、これら磁石が互いに引き合い、磁力によって扉42が引き込まれる。また、この磁力によってシール部材62と上容器50の開口部54との密着度を向上させることができる。
(3)上容器50の蓋52の構造
次に、上容器50の蓋52の構造について図4〜図9に基づいて説明する。
上容器50の上端部は、外方に折り返され、フランジ部64を形成している。フランジ部64には、上容器50の上面開口部の縁に沿って溝66が設けられ、この溝66にシール部材62が嵌め込まれている。
野菜室16の両側壁には、それぞれ長方形状の固定板70が前後方向に固定されている。この固定板70には、長方形の板材よりなる4個の移動部材72が、各軸74を中心に回動自在に所定間隔毎に取り付けられている。移動部材72の軸74より上方の位置に、左右方向に延びる第1ガイドピン76が突出している。また、移動部材72の軸74よりも下方に位置には、リンク軸84が設けられ、4個の移動部材72を一体に連結する板状の連結部材86が取り付けられている。最も後方にある移動部材72の下部は、他の移動部材よりも下方に延設され、その延設された下端部には、棒状の押圧部材82が左右方向に突出している。
図8と図9に示すように、蓋52の両側端部には、各移動部材72に対応する位置にそれぞれ突部78が上方に突出している。突部78には、長孔80が左右方向に開口している。長孔80は、上下方向に長い孔である。そして、移動部材72から突出した第1ガイドピン76が、長孔80を貫通している。これによって、4個の移動部材72が蓋52を水平状態に維持する。
図1と図2に示すように、前方から2個目の移動部材72と3個目の移動部材72との間の固定板70には、長方形の板材よりなる開閉部材88が、軸90を中心に回動自在に取り付けられている。図8と図9に示すように、開閉部材88の軸90より上方の位置から第2ガイドピン92が左右方向に突出し、この第2ガイドピン92には、密閉部94が回動自在に取り付けられている。すなわち、密閉部94の上部には挿入孔96が開口し、この挿入孔96に第2ガイドピン92が係合している。また、開閉部材88における軸90の下方には、リンク軸98が設けられ、このリンク軸98には、上記した連結部材86が連結されている。なお、移動部材72と開閉部材88及び連結部材86は、荷重負荷が掛かるように真鍮又はステンレスで形成され、他の部材は合成樹脂によって形成されており、連結部材86の重量を蓋52の重量より重く設定することが好ましい。
蓋52における密閉部94に対応する位置には、通気孔100が開口し、この通気孔100には、円筒状のゴム部材102が上下方向に挿入されている。
(4)蓋52の動作状態
次に、上容器50を出し入れするときの蓋52の動作状態について説明する。
まず、野菜室16の扉42を閉めているときの状態について図1、図4、図5、図9に基づいて説明する。
下容器48及び上容器50が野菜室16に収納され、上容器50の後面にある開口部54には、シール部材62を介して減酸素装置58の接続部材60が接続されている。
上容器50の後面によって、最も後方にある移動部材72の下端の押圧部材82が後方に押圧され、これに伴って連結部材86が後方に移動した状態で固定されている。そのため、各移動部材72が軸74を中心に、上方ほど前方に傾くような傾斜状態で固定されている(図4参照)。各移動部材72から突出した第1ガイドピン76は、図9に示すように、長孔80の下部に位置すると共に、蓋52を上容器50に被せた状態で固定されている。このとき、上容器50と蓋52とは、シール部材68によって密閉されて状態となっている。また、開閉部材88も移動部材72と同様に傾斜した状態で固定され、密閉部94が通気孔100を密閉した状態で固定されている。このとき、通気孔100には円筒状のゴム部材102が取り付けられているため、密閉を確実に行うことができる。
次に、扉42を引き出すときの状態について図2、図6、図7、図8に基づいて説明する。
扉42を前方に引き出すと、下容器48と共に上容器50が前方に引き出される。このとき、今まで押圧部材82を後方に押圧していた上容器50の後面も前方に移動するため、連結部材86と各移動部材72及び開閉部材88の荷重負荷により、各移動部材72と開閉部材88とが軸90を中心に、図6において時計回りの方向に回動する。
移動部材72が軸74を中心に回動し、開閉部材88が軸90を中心に回動すると、第1ガイドピン76と第2ガイドピン92が軸74及び軸90を中心に上方に移動する。このとき、第1ガイドピン76が挿入されている突部78の孔が上下方向に延びた長孔80であるため、第1ガイドピン76は、最初は長孔80の上下方向に沿って上方に移動する、あそびがある。一方、第2ガイドピン92は、密閉部94における円形の挿入孔96に嵌合されているため、第2ガイドピン92の上方への動きと共に密閉部94が上方に移動する。すなわち、図8と図9に示すように、密閉部94の上方への移動が、他の4個の突部78の上方への移動よりも早く移動するため、まず密閉部94が通気孔100を開放し、密閉状態を開放する。そのため、開口部54とシール部材62との密閉状態がなくなり、簡単に扉42を前方に引き出すことができる。そして、4個の移動部材72がさらに上方に回動し、第1ガイドピン76が長孔80内を上方に移動することによって4個の突部78も上方に引き上げられ、蓋52が水平状態を維持しながら後方に摺動しつつ引き上げられる。すなわち、上容器50の上面と平行な状態を維持しつつ蓋52が引き上げられる。扉42を前方に完全に引き出すと、上容器50が開放した状態で引き出されるため、従来のように2動作で蓋を開ける動作が不要となる。
次に、扉42を閉める場合には、扉42を後方に押すと、下容器48と上容器50が野菜室16に収納される。このとき、上容器50の後面が押圧部材82を反時計回りの方向に回動させ、これによって連結部材86が前後方向に移動して、4個の移動部材72の上部にある突部78が下方に移動して、上容器50の上面に蓋52を水平な状態を維持しつつ覆い被せる。一方、通気孔100は、密閉部94によって密閉され、上容器50の開口部54はシール部材62によって密閉されるため、上容器50内部は完全に密閉された状態となる。この状態で減酸素装置58を動作させると、上容器50内部が減酸素状態となる。
(5)効果
本実施形態によれば、扉42を引き出すことにより、蓋52によって密閉された上容器50を簡単に引き出すことができる。この場合に、蓋52が上方に移動する前に、通気孔100を密閉している密閉部94が上方に移動するため、蓋52が開け易い。すなわち、上容器50の内部が減圧状態でも容易に扉42を開くことができる。
また、蓋52は水平状態を維持しつつ上容器50に覆い被ったり、離れたりするため、上容器50に対する密閉を完全にすることができる。
また、リターンダクト34内部に減酸素装置58が配されているため、ユーザが減酸素装置58に触ることがない。
また、減酸素装置58が取り付けられていない下容器48は、上容器50とは、別の用途に使用できる。例えば、上容器50がない下容器48の前部には、ペットボトル等の飲料容器や食材を収納できる。すなわち、下容器48には、保存がきくジャガイモ等を収納し、上容器50には、緑黄色野菜を収納するなど、野菜を選択して収納できる。
また、扉42を引き出すと、まず下容器48が引き出され、その後に上容器50が庫外に露出される。そのため、酸素濃度が低い上容器50が庫外に露出されるまでに、接続部材60が離れた開口部54から空気が侵入して、酸素濃度が上がりユーザに悪影響を及ぼすことがない。
(6)変更例
上記実施形態では、上下2段の上容器50における蓋52で説明したが、これに限らず1個の容器の蓋についても、本実施形態と同様に適用することができる。
また、上記実施形態では、上容器50に減酸素装置58を接続したが、これに代えて、上容器50の底面に通気孔を開口し、上容器50で下容器48の上面開口部を密閉し、上容器48に上記で説明した蓋52を被せる。そして、下容器48に減酸素装置58を接続して、上容器50と下容器48の両容器を減酸素状態に維持してもよい。
また、上記実施形態では、最も後方にある移動部材72の下部を下方に延設して押圧部材82を設けたが、この押圧部材82は移動部材72と別体にしてもよい。
また、上記実施形態では、4個の移動部材72によって説明したが、移動部材72の数はこれに限らず、少なくとも蓋52の前部と後部にそれぞれ設ければよい。
また、複数の移動部材72を軸74を中心に回動自在にし、連結部材86を軸74の下方に取り付けて4個の移動部材72を同期させたが、これ以外の構造で4個の移動部材72を同期させてもよい。
また、上記実施形態では野菜室で説明したが、蓋を設ける容器が収納される部屋は、他の貯蔵室の容器でもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図10及び図11を参照して説明する。
上記した第1実施形態では、蓋52が最も上方に位置して上容器50の上面開口部を開放した状態で、移動部材72における第1ガイドピン76の連結位置が、移動部材72の回動軸に相当する軸74の上方に位置し、つまり、連結位置と軸74とが前後方向において同一の位置にあるが、本実施形態では、連結位置が軸74より前方に位置している点で第1実施形態と相違している。
詳細には、図10に示すような下容器48と上容器50とが野菜室16に収納され扉42が閉扉された状態から扉42を前方へ引き出すことで、下容器48と上容器50とが前方に引き出され、今まで押圧部材82を後方に押圧していた上容器50の後面も前方に移動するため、連結部材86と移動部材72及び開閉部材88の荷重負荷により、図11(a)に示すように、移動部材72の重心Gが軸74の下方に達するまで移動部材72は軸74を中心に回動する。その結果、移動部材72に連結する第1ガイドピン76が、軸74を中心とする円弧状の軌道を通って上方へ移動することで、長孔80において第1ガイドピン76と係止する突部78が取り付けられた蓋52を水平状態を維持しつつ上方に移動させ、移動部材72の重心Gが軸74の下方に達すると、蓋52が最も上方に位置して上容器50の上面開口部を開放する。つまり、蓋52が最も上方に位置する状態とは、上容器50の後面による押圧部材82の押圧が解除されたときの蓋52の位置に相当することになる。
そして、本実施形態では、蓋52が最も上方に位置する状態において、移動部材72における第1ガイドピン76の連結位置Pが、移動部材72の回転軸に相当する軸74より前方に位置している。
図11(b)に示すように、移動部材72における第1ガイドピン76の連結位置を軸74と前後方向において同一の位置に配置する場合(この場合の連結位置をP0とする)に、押圧部材84を前後方向へ距離Xだけ移動させたときの連結位置P0の上下方向の移動距離Y0に対して、図11(a)に示すように、連結位置Pを軸74より前方に配置することで、押圧部材84を前後方向へ距離Xだけ移動させたときの連結位置Pの上下方向の移動距離Yを、前記の移動距離Y0より大きくすることができる。
つまり、本実施形態のように連結位置Pを軸74より前方に配置することで、押圧部材84の移動距離Xの割りに連結位置Pの上下方向の移動距離Yを大きくすることができるため、蓋52を開放した際の上容器50と蓋52とのクリアランスを大きく確保することができるとともに、蓋52が上容器50から離れ始める際(蓋52が上容器50の上面開口部を開き始める際)に蓋52が上容器50に設けられたシール部材62に擦れにくくなり、蓋52の開閉をスムーズに行うことがでできる。
なお、上記した構成及び作用効果以外は第1実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について図12及び図13を参照して説明する。
本実施形態では、図12に示すように、扉42を前方へ引き出す開放動作に伴い、上容器50の後面による押圧部材82の押圧が解除され、移動部材72の重心Gが軸74の下方に到達して蓋52が最も上方に位置する状態において、移動部材72におけるリンク軸84の連結位置Qが、移動部材72の軸74より後方に位置している。
このように連結位置Qを軸74より後方に配置することで、蓋52が最も上方に位置する状態において、連結位置Qに連結部材86の自重Wが作用することで、図12に示すような蓋52を開放する方向への力(図12において移動部材72を軸74の周りに時計回りへ回転させる力)Fが作用し続けることになるため、上容器50の後面による押圧部材82の押圧が解除されても蓋52の自重による下方への移動を抑えることができる。
また、図13に示すように、蓋52が最も上方に位置する状態において、上記第2実施形態のように移動部材72における第1ガイドピン76の連結位置Pを移動部材72の軸74より前方に配置することに加え、移動部材72におけるリンク軸84の連結位置Qを、移動部材72の軸74より後方に配置してもよい。このような場合、蓋52の自重が作用する連結位置Pが移動部材72の軸74より前方に位置するため、蓋52が下方に移動しやすい状態となるが、上記のように連結位置Qに連結部材86の自重Wが作用することで、蓋52を開放する方向への力Fが作用し続けることになるため、蓋52の自重による下方への移動を抑えることができる。
なお、上記した構成及び作用効果以外は第1実施形態や第2実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について図14及ぶ図15を参照して説明する。
本実施形態では、蓋52の開放時に蓋52の後端部が摺動するガイド面110が、上容器50に設けられている。
詳細には、図14及び図15に示すように、上容器50の後上端部に形成されたフランジ部64には、後方に行くほど高くなるように傾斜するガイド面110が設けられている。
上容器50が前方に引き出されることに伴って蓋52が上方に移動する際に、蓋52の後端部の下面が、フランジ部64に設けられたガイド面110を摺動することで、蓋52が上方に押圧され上容器50の開放をスムーズに行うことができる。
そして、図15に示すように、移動部材72の重心Gが軸74の下方に到達して蓋52が最も上方に位置すると、蓋52の後端部とガイド面110との間に間隙Sがあり、蓋52がガイド面110から離間している。
本実施形態では、蓋52が最も上方に位置して上容器50の上面開口部を開放した状態で、蓋52とガイド面110との間に間隙Sを存在するため、蓋52が上容器50の上面開口部を開放した後に、上容器50を野菜室16から引き出したり、あるいは、上容器50を野菜室16に収納したりする際に、蓋52とガイド面110とが擦れることがなくなり異音の発生を抑えることができる。
なお、上記したようなガイド面110は、上容器50の後上端部の幅方向全体にわたって設けてもよく、また、上容器50の後上端部における左右両側部など一部に設けてもよい。
また、上記した構成及び作用効果以外は他の実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
(他の実施形態)
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
請求項1に記載の実施形態では、蓋を水平な状態で維持しつつ、容器に対して開閉することができる。
請求項2に記載の実施形態では、容器の出し入れだけで、蓋を上下動させることができる。
請求項3に記載の実施形態では、移動部材と押圧部材とが一体であるため、部品点数を少なくすることができる。
請求項4に記載の実施形態では、シール部材によって蓋と容器を密閉することができる。
請求項5に記載の実施形態では、連結部材と押圧部材の荷重負荷によって、複数の移動部材が回動して蓋が上方にスムーズに移動する。
請求項6に記載の実施形態では、密閉部による通気孔の開放により、容器の不圧状態を解消することができる。
請求項7に記載の実施形態では、通気孔の開放を移動部材によって蓋が移動する前に行うため、簡単に容器を前方に引き出すことができる。
請求項8に記載の実施形態では、容器内部の酸素を減少させることができる。
請求項9に記載の実施形態では、減酸素装置が容器の後方にある貯蔵室の背面に配されているため、ユーザの手に届き難い位置に設けることができる。
請求項10に記載の実施形態では、送風ダクト内に減酸素装置を設置することにより、ユーザが減酸素装置を操作することがない。
請求項11に記載の実施形態では、下容器には、ペットボトル等の飲料容器や食材を収納できる。
請求項12に記載の実施形態では、蓋52を開放した際の上容器50と蓋52とのクリアランスを大きく確保することができるとともに、蓋52が上容器50に設けられたシール部材62に擦れにくくなり、蓋52の開閉をスムーズに行うことがでできる。
請求項13に記載の実施形態では、上容器50の上面開口部を開放した蓋が52が、自重によって下方へ移動するのを抑えることができる。
請求項14に記載の実施形態では、上容器50が前方へ引き出されると、蓋52が上方に押圧され上容器50の開放をスムーズに行うことができる。
請求項15に記載の実施形態では、蓋52が上容器50の上面開口部を開放した後に、上容器50を野菜室16から引き出したり、あるいは、上容器50を野菜室16に収納したりする際に、蓋52とガイド面110とが擦れることがなくなり異音の発生を抑えることができる。
10・・・冷蔵庫、16・・・野菜室、34・・・リターンダクト、42・・・扉、48・・・下容器、50・・・上容器、52・・・蓋、54・・・開口部、58・・・減酸素装置、60・・・接続部材、62・・・シール部材、64・・・フランジ部、66・・・溝、68・・・シール部材、72・・・移動部材、74・・・軸、76・・・第1ガイドピン、78・・・突部、80・・・長孔、82・・・押圧部材、84・・・リンク軸、86・・・連結部材、88・・・開閉部材、90・・・軸、92・・・第2ガイドピン、94・・・密閉部、96・・・挿入孔、98・・・リンク軸、100・・・通気孔、110・・・ガイド面、P・・・連結位置、Q・・・連結位置

Claims (13)

  1. 貯蔵室と、
    前方に引き出し可能に前記貯蔵室に収納された容器と、
    前記貯蔵室の内に配された前記容器の蓋と、
    前記貯蔵室の側壁に回動自在に設けられ、かつ、前記蓋に取り付けられた複数の移動部材と、
    複数の前記移動部材を連結し、前記移動部材の回動を同期させる連結部材と、
    前記貯蔵室に収納された前記容器に押圧されて、前記連結部材を前後方向に移動させる押圧部材と、
    を有し、
    記移動部材の回動に伴って、前記蓋が前後方向に摺動しつつ、前記容器に対し上下動し、
    前記容器を前方に引き出し、前記容器による前記押圧部材への押圧がなくなると、前記連結部材と前記押圧部材の荷重負荷によって複数の前記移動部材が回動して、前記蓋が上方に移動する、
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 最も後方に配された前記移動部材と、前記押圧部材とが一体である、
    ことを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
  3. 貯蔵室と、
    前方に引き出し可能に前記貯蔵室に収納された容器と、
    前記貯蔵室の内に配された前記容器の蓋と、
    前記貯蔵室の側壁に回動自在に設けられ、かつ、前記蓋に取り付けられた複数の移動部材と、
    複数の前記移動部材を連結し、前記移動部材の回動を同期させる連結部材と、
    を有し、
    記移動部材の回動に伴って、前記蓋が前後方向に摺動しつつ、前記容器に対し上下動し、
    前記蓋に通気孔が開口し、
    前記移動部材と共に回動すると共に、前記通気孔を開閉する密閉部を有する開閉部材が前記貯蔵室の前記側壁に設けられ、
    複数の前記移動部材と共に前記開閉部材が回動して、前記密閉部が前記通気孔を開閉する、
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  4. 前記蓋の上面に所定間隔毎に複数の突部が設けられ、
    前記突部において左右方向に開口すると共に、上下方向に延びた長孔が開口し、
    前記長孔と前記移動部材が第1ガイドピンで連結され、
    前記密閉部において左右方向に断面円形の挿入孔が開口し、
    前記挿入孔と前記開閉部材とが第2ガイドピンで連結され、
    前記蓋が複数の前記移動部材によって上方に移動する前に、前記開閉部材が回動して前記密閉部が前記通気孔を開閉する
    ことを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
  5. 貯蔵室と、
    前方に引き出し可能に前記貯蔵室に収納された容器と、
    前記貯蔵室の内に配された前記容器の蓋と、
    前記貯蔵室の側壁に回動自在に設けられ、かつ、前記蓋に取り付けられた複数の移動部材と、
    複数の前記移動部材を連結し、前記移動部材の回動を同期させる連結部材と、
    前記移動部材と前記蓋とを連結するガイドピンと、
    を有し、
    記移動部材の回動に伴って、前記蓋が前後方向に摺動しつつ、前記容器に対し上下動し、
    前記蓋が最も上方に位置する状態で、前記移動部材における前記ガイドピンの連結位置が、前記移動部材の回動軸より前方に位置する、
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  6. 貯蔵室と、
    前方に引き出し可能に前記貯蔵室に収納された容器と、
    前記貯蔵室の内に配された前記容器の蓋と、
    前記貯蔵室の側壁に回動自在に設けられ、かつ、前記蓋に取り付けられた複数の移動部材と、
    複数の前記移動部材を連結し、前記移動部材の回動を同期させる連結部材と、
    前記移動部材と前記連結部材とを連結するリンク軸と、
    を有し、
    記移動部材の回動に伴って、前記蓋が前後方向に摺動しつつ、前記容器に対し上下動し、
    前記蓋が最も上方に位置する状態で、前記移動部材における前記リンク軸の連結位置が、前記移動部材の回動軸より後方に位置する、
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  7. 前記蓋が前記容器を密封するためのシール部材が、前記容器、又は、前記蓋に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記容器内の酸素を減少させる減酸素装置を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  9. 前記減酸素装置が、前記容器の後方にある前記貯蔵室の背面に配されている、
    ことを特徴とする請求項8に記載の冷蔵庫。
  10. 前記容器の後壁に開口部が開口し、
    前記減酸素装置が前記冷蔵庫の冷気を流す送風ダクト内部に配され、
    前記減酸素装置の前面に接続部材が設けられ、
    前記接続部材の前端部にシール部材が設けられ、
    前記貯蔵室に収納された前記容器の前記開口部が、前記シール部材を介して前記減酸素装置の前記接続部材と接続される、
    ことを特徴とする請求項9に記載の冷蔵庫。
  11. 前記貯蔵室内部には、前記容器の下方に下容器が配され、
    前記容器に前記減酸素装置が接続されている、
    ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  12. 前記容器は、後上端部に後方へ行くほど高くなるように傾斜するガイド面を備え、
    前記容器が前方へ引き出されると、前記蓋の後端部が前記ガイド面上を摺動することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  13. 前記蓋が最も上方に位置すると前記蓋と前記ガイド面との間に間隙があることを特徴とする請求項12に記載の冷蔵庫。
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