JP6385316B2 - 伝送装置 - Google Patents

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本発明は、例えばプリント基板に形成された伝送線路の一部区間にインピーダンス不整合部がある場合に、広い周波数範囲で反射の影響を抑えることのできる伝送装置に関するものである。
プリント基板の配線を用いて高速な信号を伝送する場合、配線の特性インピーダンスが整合していないと、この不整合部において一部の信号が反射し、伝送波形が劣化する要因となる。配線のインピーダンスは、配線電極の断面構造や基板材料により決まる電気パラメータであり、一般的には配線の幅を適切に設計してインピーダンスを管理することにより不整合反射に伴う波形劣化を防止する。
図9に、プリント基板の一般的な配線構成を示す。プリント基板1上の送信回路5と受信回路6の接続を行うにあたり、送信回路5から受信回路6への信号の伝送路である信号線3a,3bの途中に基板コネクタ2が実装されている。一般に、基板コネクタ2は、プリント基板1の特性インピーダンスとは異なるため、反射に伴う波形劣化が避けられない。
こうした状況を、配線インピーダンスを配線幅で模擬する形で伝送路をモデル化した例を図10に示す。図10では、基板コネクタ2のインピーダンスが低い状況を太い配線幅でモデル化し、インピーダンス不整合部2として表している。配線の特性インピーダンスは配線幅の設計で調整することができる一方、使用するコネクタが決まっている場合は、不整合反射の影響が避けられない状況である。こうした状況においても、広い範囲で反射波形による影響を抑制するための伝送路を構成する手法が課題となる。
このような課題に対処するため、プリント基板配線等の一部区間にインピーダンス不整合部がある場合、λ/4変成器をインピーダンス不整合部に付加するといった手法が広く知られており、またλ/4ごとにインピーダンスを変化させる手法が用いられていた(例えば、特許文献1参照)。
特表2013−513274号公報
しかしながら、λ/4線路を用いた技術では、その長さが四分の一波長となる周波数でしか機能せず、別の周波数では反射が大きくなる場合があり、従って、例えばデジタル伝送といった広帯域に低反射であることが求められる伝送線路では適用が困難であった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、広い周波数範囲で反射の影響を抑えることのできる伝送装置を得ることを目的とする。
この発明に係る伝送装置は、伝送線路内のインピーダンス不整合区間の前段側と後段側にそれぞれ接続され、インピーダンス不整合区間と同じ遅延時間を持つ二つの伝送線路と、インピーダンス不整合区間と同じ遅延時間を持つ二つの伝送線路にそれぞれ接続され、インピーダンス不整合区間と同じ遅延時間を持つ伝送線路の遅延時間に対して、2倍(nは正の整数)の遅延時間を持ち、かつ、nの値が小さいほどインピーダンス不整合区間に近い側に接続された複数の伝送線路とを備え、各伝送線路の特性インピーダンスは、各伝送線路間接続部の反射係数が等しくなるよう設定されたものである。
この発明の伝送装置は、伝送線路内のインピーダンス不整合区間の前段側と後段側に、インピーダンス不整合区間と同じ遅延時間を持つ伝送線路と、この伝送線路の遅延時間に対して、2倍(nは正の整数)の遅延時間を持ち、かつ、nの値が小さいほどインピーダンス不整合区間に近い側に接続された複数の伝送線路とを接続し、各伝送線路の特性インピーダンスを、各伝送線路間接続部の反射係数が等しくなるようにしたので、広い周波数範囲で反射の影響を抑えることができる。
この発明の実施の形態1による伝送装置の構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による伝送装置の計算例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による伝送装置と従来の構成とのシミュレーション例を示す説明図である。 この発明の実施の形態2による伝送装置の構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態3による伝送装置の構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態4による伝送装置の構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態5による伝送装置の構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態6による伝送装置の構成を示す説明図である。 プリント基板の一般的な配線構成を示す説明図である。 図9の構成をモデル化した例を示す説明図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による伝送装置の構成を示す説明図である。
図1は図10に対応して伝送路をモデル化して示しており、プリント基板1上に送信回路5と受信回路6が設けられ、これらの信号を伝送する信号線3a,3bの途中にインピーダンス不整合区間であるインピーダンス不整合部2が存在している。実施の形態1では、さらに伝送線路内のインピーダンス不整合部2と、送信回路5の出力端に接続される信号線3aとの間に、特性インピーダンスの異なる伝送線路4a1,4a2,4a3を接続し、また、インピーダンス不整合部2と、受信回路6の入力端に接続される信号線3bとの間に、特性インピーダンスの異なる伝送線路4b1,4b2,4b3を接続している。また、各伝送線路の遅延時間は、各伝送線路の長さを変えることで、インピーダンス不整合区間に近い側から順に、インピーダンス不整合区間の遅延時間の1倍、2倍、4倍、…、2n−1倍としている。ここで、nは各伝送線路に割り振られた連番であり、インピーダンス不整合区間を0とし、インピーダンス不整合区間に近い側から1,2,3,…となる。
また、各伝送線路の特性インピーダンスは、各伝送線路間の接続部の反射係数が等しくなるように設定されている。具体的には以下の式(1)を満たすように設定されている。
Figure 0006385316
上式(1)において、Nはnの最大数であり、送信回路5の出力インピーダンスまたは受信回路6の入力インピーダンスとインピーダンス不整合部2の状態とに応じて適宜決定する。例えば、プリント基板に実装する際には、改善度と実装性のトレードオフでシミュレーションなどを実施し決定する。このような構成は、配線長が長くなるシステム、例えば、バックプレーンシステムに適用が可能である。図1の場合はN=4であり、n=4は信号線3a,3bを示す。Zはn番目の線路の特性インピーダンスである。ZはN番目の線路の特性インピーダンス、すなわち信号線3a,3bの特性インピーダンスである。Zはインピーダンス不整合区間の特性インピーダンスである。なお、両端に相当するZは、送信回路5の出力インピーダンスまたは受信回路6の入力インピーダンスと整合する値とし、一般的には50Ωであることが多い。上式(1)からn番目の伝送線路の特性インピーダンスZを計算することができる。計算例を図2に示す。図1及び図2に示す例では、伝送線路4a1,4a2,4a3及び伝送線路4b1,4b2,4b3の特性インピーダンスを、その配線幅を変えることで所望の値としているが、それぞれの伝送線路の誘電体厚で設定してもよく、また、配線幅と誘電体厚の両方の値を変化させて設定してもよい。
実施の形態1の伝送装置では、インピーダンス不整合部2の前段側と後段側の伝送線路の各段でそれぞれ式(1)を満たすことにより、各段の不連続部で生じる反射波の大きさをほぼ同じとすることができる。また、伝送線路4a1,4a2,4a3及び伝送線路4b1,4b2,4b3の遅延時間を、インピーダンス不整合部2の遅延時間の1倍、2倍、4倍、…、2n−1倍としているので、各不連続部で生じる反射波の位相が特定の周波数で全てそろうことが無い。また、特定の周波数である二つの反射波が同位相の場合、別の反射波が逆位相で打ち消すような関係となる。具体的に説明すると、Zが半波長共振(Z−Z間不整合による反射と、Z−Z間不整合による反射が同位相)する周波数で、Zがλ/4変成器(Z−Z間不整合による反射と、Z−Z間不整合による反射が逆位相)として動作するというように、広い周波数に渡って強い反射が生じない構造になる。
図3に、シミュレーション例を示す.
図中の破線で示す特性が図10の反射特性、実線が図1の反射特性である。従来の図10では特定の周波数(2.5GHz及び7.5GHz)で強い反射が生じているのに対し、実施の形態1の反射特性では広い周波数範囲でそのような強い反射が生じていないことが確認できる。
以上説明したように、実施の形態1の伝送装置によれば、伝送線路内のインピーダンス不整合区間の前段側と後段側にそれぞれ接続され、インピーダンス不整合区間と同じ遅延時間を持つ二つの伝送線路と、インピーダンス不整合区間と同じ遅延時間を持つ二つの伝送線路にそれぞれ接続され、インピーダンス不整合区間と同じ遅延時間を持つ伝送線路の遅延時間に対して、2倍(nは正の整数)の遅延時間を持ち、かつ、nの値が小さいほどインピーダンス不整合区間に近い側に接続された複数の伝送線路とを備え、各伝送線路の特性インピーダンスは、各伝送線路間接続部の反射係数が等しくなるよう設定されたので、広い周波数に渡って強い反射(多くの反射波が同位相)が生じない構造を得ることができ、広帯域で反射を低減することが要求されるデジタル伝送にも適用することができる。
また、実施の形態1の伝送装置によれば、各伝送線路の特性インピーダンスZは式(1)を満たすようにしたので、各伝送線路間の接続部の反射係数を等しくすることができる。
また、実施の形態1の伝送装置によれば、各伝送線路の特性インピーダンスの設定を、各伝送線路の配線幅で行うようにしたので、容易に各伝送線路の特性インピーダンスの設定を行うことができる。
また、実施の形態1の伝送装置によれば、各伝送線路の特性インピーダンスの設定を、各伝送線路の誘電体厚で行うようにしたので、容易に各伝送線路の特性インピーダンスの設定を行うことができる。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2の伝送装置の構成を示す説明図である。実施の形態2の伝送装置は、各伝送線路の接続部分を近似曲線の形状とし、これら近似曲線部分の特性インピーダンスを連続的に変化するインピーダンス分布としたものである。
図4において、プリント基板1上に形成された信号線3a,3bは、実施の形態1と同様である。また、各段の伝送線路4a1,4a2,4a3及び伝送線路4b1,4b2,4b3の遅延時間と特性インピーダンスは実施の形態1と同様である。すなわち、実施の形態2においても、各段の伝送線路の遅延時間がインピーダンス不整合部2の遅延時間の2n−1倍となるよう設定され、かつ、各段の伝送線路の特性インピーダンスが式(1)に従うよう構成されている。
一方、実施の形態2のインピーダンス不整合部2から伝送線路4a1,4a2,4a3及び伝送線路4b1,4b2,4b3に至る各段の特性インピーダンスが変化する接続部分において、インピーダンス変化を曲線で近似した形状とし、近似曲線部分の伝送インピーダンス分布を連続的に変化させるよう構成している。
以上説明したように、実施の形態2の伝送装置によれば、各伝送線路の接続部分を近似曲線の形状とし、近似曲線部分の特性インピーダンスは連続的に変化するインピーダンス分布であるようにしたので、実施の形態1と同様の効果が得られるのに加え、急峻なインピーダンス変化が無くなるため、製造上の不具合が発生しにくいという効果が得られる。
実施の形態3.
図5は、実施の形態3の伝送装置の構成を示す説明図である。実施の形態3の伝送装置は、各伝送線路の接続部分をテーパ状とし、これらテーパ状部分の特性インピーダンスを連続的に変化するインピーダンス分布としたものである。
図5において、プリント基板1上に形成された信号線3a,3bは、実施の形態1と同様である。また、各段の伝送線路4a1,4a2,4a3及び伝送線路4b1,4b2,4b3の遅延時間と特性インピーダンスは実施の形態1と同様である。すなわち、実施の形態3においても、各段の伝送線路の遅延時間がインピーダンス不整合部2の遅延時間の2n−1倍となるよう設定され、かつ、各段の伝送線路の特性インピーダンスが式(1)に従うよう構成されている。
一方、実施の形態3のインピーダンス不整合部2から伝送線路4a1,4a2,4a3及び伝送線路4b1,4b2,4b3に至る各段の特性インピーダンスが変化する接続部分において、配線幅をテーパ状とし、テーパ状部分の伝送インピーダンスを連続的に変化させるよう構成している。
以上説明したように、実施の形態3の伝送装置によれば、各伝送線路の接続部分をテーパ状とし、テーパ状部分の特性インピーダンスは連続的に変化するインピーダンス分布であるようにしたので、実施の形態1と同様の効果が得られるのに加え、急峻なインピーダンス変化が無くなるため、製造上の不具合が発生しにくいという効果が得られる。さらに、テーパ状の構成で接続したため、従来の基板パターン設計ツールによって容易に設計できるという利点が得られる。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、シングルエンドの配線で伝送路を構成した例を示したが、伝送路を1対の差動配線により構成してもよく、これを実施の形態4として以下説明する。
図6は、実施の形態4に係る伝送装置の構成を示す説明図である。ここで、インピーダンス不整合部2と、伝送線路4a1,4a2,4a3及び伝送線路4b1,4b2,4b3と、信号線3a,3bとの多段構成における遅延時間及び特性インピーダンスの関係は実施の形態1と同様である。また、実施の形態4における差動線路の特性インピーダンスは、1対のペア配線の配線間隙を変更することにより管理されている。
実施の形態4では、信号線3aと伝送線路4a1,4a2,4a3、信号線3bと伝送線路4b1,4b2,4b3の各段の配線は、特性インピーダンスが式(1)に従うよう構成している。これにより、差動線路においても、各段の接合部にて生じる反射波の大きさが同一となり、広い周波数にわたって反射波を低いレベルに抑制することができる。
なお、本実施の形態では、差動配線の特性インピーダンスの調整手法として、差動配線の配線間隙で管理する手法を示したが、配線幅や誘電体厚を変更する方法を利用できることはいうまでもない。
以上説明したように、実施の形態4の伝送装置によれば、各伝送線路は差動線路であり、各伝送線路の特性インピーダンスは差動インピーダンスであるようにしたので、伝送線路が差動線路である場合に、広い周波数に渡って強い反射(多くの反射波が同位相)が生じない構造を得ることができる。
また、実施の形態4の伝送装置によれば、各伝送線路の特性インピーダンスを差動線路間の間隔で設定するようにしたので、差動線路においても広い周波数に渡って強い反射を防止できる効果を得られる。
実施の形態5.
図7は、実施の形態5に係る伝送装置の構成を示す説明図である。実施の形態5の伝送装置は、インピーダンス不整合区間に最も遠い側に接続された伝送線路の特性インピーダンスを、各伝送線路を介して信号を送出する送信回路の出力インピーダンスと等しくしたものである。
図7において、プリント基板1上に形成された信号線3a,3bは、インピーダンス不整合区間に最も遠い側に接続された伝送線路であり、実施の形態1と同様に送信回路5の出力インピーダンスまたは受信回路6の入力インピーダンスと整合する値に設定されている。また、各段の伝送線路4a1,4a2,4a3及び伝送線路4b1,4b2,4b3の遅延時間と特性インピーダンスは実施の形態1と同様である。すなわち、実施の形態5においても、各段の伝送線路は遅延時間がインピーダンス不整合部2の遅延時間の2n−1倍となるよう設定され、かつ、各段の伝送線路の特性インピーダンスが式(1)に従うよう構成されている。さらに、実施の形態5では、伝送路の一端に接続された、伝送路を駆動する送信回路5の出力インピーダンスは出力抵抗51により調整されるよう構成されている。
上記の構成において、送信回路5に接続される信号線3aの特性インピーダンスは、出力抵抗51の抵抗値と同一となる様に構成されている。これにより、送信回路5の出力インピーダンスと信号線3aの特性インピーダンスが等しくなり、送信回路5と信号線3aの接続部において、不整合反射に伴う波形劣化がなくなり、良好な信号伝送が可能となる。
以上説明したように、実施の形態5の伝送装置によれば、インピーダンス不整合区間に最も遠い側に接続された伝送線路の特性インピーダンスを、各伝送線路を介して信号を送出する送信回路の出力インピーダンスと等しくしたので、信号の出力回路と伝送路の接続部において、不整合反射に伴う波形劣化を無くすことができ、良好な信号伝送が可能となる。
実施の形態6.
図8は、実施の形態6に係る伝送装置の構成を示す説明図である。実施の形態6の伝送装置は、インピーダンス不整合区間に最も遠い側に接続された伝送線路の特性インピーダンスを、各伝送線路を介して信号を受信する受信回路の入力インピーダンスと等しくしたものである。
図8において、プリント基板1上に形成された信号線3a,3bは、インピーダンス不整合区間に最も遠い側に接続された伝送線路であり、実施の形態1と同様に送信回路5の出力インピーダンスまたは受信回路6の入力インピーダンスと整合する値に設定されている。また、各段の伝送線路4a1,4a2,4a3及び伝送線路4b1,4b2,4b3の遅延時間と特性インピーダンスは実施の形態1と同様である。すなわち、実施の形態6においても、各段の伝送線路は遅延時間がインピーダンス不整合部2の遅延時間の2n−1倍となるよう設定され、かつ、各段の伝送線路の特性インピーダンスが式(1)に従うよう構成されている。さらに、実施の形態6では、伝送路の一端に接続された、伝送路を伝搬した信号を受信する受信回路6の入力インピーダンスは終端抵抗61により調整されるよう構成されている。
上記の構成において、受信回路6に接続される信号線3bの特性インピーダンスは、終端抵抗61の抵抗値と同一となる様に構成されている。これにより、受信回路6の入力インピーダンスと信号線3bの特性インピーダンスが等しくなり、受信回路6と信号線3bの接続部において、不整合反射に伴う波形劣化がなくなり、良好な信号伝送が可能となる。
以上説明したように、実施の形態6の伝送装置によれば、インピーダンス不整合区間に最も遠い側に接続された伝送線路の特性インピーダンスを、各伝送線路を介して信号を受信する受信回路の入力インピーダンスと等しくしたので、受信回路と伝送路の接続部において、不整合反射に伴う波形劣化を無くすことができ、良好な信号伝送が可能となる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 プリント基板、2 インピーダンス不整合部、3a,3b 信号線、4a1,4a2,4a3,4b1,4b2,4b3 伝送線路、5 送信回路、6 受信回路、51 出力抵抗、61 終端抵抗。

Claims (10)

  1. 伝送線路内のインピーダンス不整合区間の前段側と後段側にそれぞれ接続され、前記インピーダンス不整合区間と同じ遅延時間を持つ二つの伝送線路と、
    前記インピーダンス不整合区間と同じ遅延時間を持つ二つの伝送線路にそれぞれ接続され、当該インピーダンス不整合区間と同じ遅延時間を持つ伝送線路の遅延時間に対して、2倍(nは正の整数)の遅延時間を持ち、かつ、nの値が小さいほど前記インピーダンス不整合区間に近い側に接続された複数の伝送線路とを備え、
    前記各伝送線路の特性インピーダンスは、当該各伝送線路間接続部の反射係数が等しくなるよう設定されたことを特徴とする伝送装置。
  2. 前記各伝送線路の特性インピーダンスZは、
    Figure 0006385316

    ただし、Nはnの最大値
    を満たすことを特徴とする請求項1記載の伝送装置。
  3. 前記各伝送線路の接続部分を近似曲線の形状とし、当該近似曲線部分の特性インピーダンスは連続的に変化するインピーダンス分布であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の伝送装置。
  4. 前記各伝送線路の特性インピーダンスの設定を、当該各伝送線路の配線幅で行うことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の伝送装置。
  5. 前記各伝送線路の特性インピーダンスの設定を、当該各伝送線路の誘電体厚で行うことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の伝送装置。
  6. 前記各伝送線路の接続部分をテーパ状とし、当該テーパ状部分の特性インピーダンスは連続的に変化するインピーダンス分布であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項4及び請求項5のうちのいずれか1項記載の伝送装置。
  7. 前記各伝送線路は差動線路であり、当該各伝送線路の特性インピーダンスは差動インピーダンスであることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の伝送装置。
  8. 前記各伝送線路の特性インピーダンスを前記差動線路間の間隔で設定することを特徴とする請求項7記載の伝送装置。
  9. 前記インピーダンス不整合区間に最も遠い側に接続された伝送線路の特性インピーダンスを、前記各伝送線路を介して信号を送出する送信回路の出力インピーダンスと等しくしたことを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載の伝送装置。
  10. 前記インピーダンス不整合区間に最も遠い側に接続された伝送線路の特性インピーダンスを、前記各伝送線路を介して信号を受信する受信回路の出力インピーダンスと等しくしたことを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載の伝送装置。
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