JP2014192530A - イコライザ - Google Patents

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Abstract

【課題】 誘電体多層基板の内層にイコライザを形成した場合、イコライザの周波数特性を変化させるための調整部が基板の内層に入り込み、その調整自体ができなくなるという問題がある。そのためイコライザのような機能回路を誘電体多層基板の内層に形成することが難しく、小型化の妨げになっていた。
【解決手段】 誘電体多層基板の内層に、4分の1波長伝送線路と、内層先端開放スタブと、先端短絡スタブを設け、誘電体多層基板の表層にスルーホールを介して内層先端開放スタブに接続された表層先端開放スタブ及び容量調整用導体パターンを設けて、容量調整用導体パターンと表層先端開放スタブの接続有無の選択により周波数特性を変化させるようにする。
【選択図】 図4

Description

この発明は、マイクロ波、ミリ波等の高周波の信号伝送線路に接続され、当該線路の振幅周波数特性を改善するイコライザに関する。
マイクロ波信号、ミリ波信号等の高周波信号を処理する高周波機器は、使用する周波数帯域で利得の平坦性を求められることが多い。高周波機器は、増幅器,スイッチ等の複数の半導体部品,機能回路等で構成されるが、各部品,回路はそれぞれ異なる周波数特性を持っているため、単に組み合わせただけで利得の平坦度が確保できることは稀である。そのため、高周波機器の付加機能回路としてイコライザを設置し、他の半導体部品,機能回路が持っている周波数特性とは逆の周波数特性をイコライザに持たせることで、利得の平坦度を確保することが、一般的に行われている。
このような周波数特性を改善するイコライザとして、高周波信号が伝播する主線路に並列に、抵抗と伝送線路と先端短絡スタブを接続した回路を挿入し、上記伝送線路と先端短絡スタブとの間に先端開放スタブを設ける回路構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、イコライザの更なる反射特性改善のため、この回路を所望の周波数帯域でλ/4となる伝送線路に複数個縦続接続する構成が提案されている。
特許第3852603号公報
しかしながら、特許文献1に示す従来のイコライザの回路構成では、使用する周波数帯域でおよそ波長λの4分の1となる伝送線路が複数個必要となり、イコライザのサイズが大きくなるという問題がある。近年、高周波機器の小型化が進んでいる中で、このようにイコライザのサイズが大きくなることが、高周波機器の小型化を進める上での障害となっている。
ところで、LTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics)の誘電体多層基板を用いて高周波機器を構成する際、イコライザのような機能回路を誘電体多層基板の内層に形成し、半導体部品を表層に実装する立体構造とすることで、高周波機器の小型化を図る技術がある。この技術を適用すれば上記障害は解消するが、イコライザの周波数特性を調整することが困難となり実用性がない。例えば、増幅器、ミクサ等の半導体部品の周波数特性のバラツキに対応するため、イコライザは各部品の周波数特性に合わせてその周波数特性を変化させるようにしておくことが望まれる。しかしながら誘電体多層基板の内層にイコライザを形成した場合、イコライザの周波数特性を変化させるための調整部が基板の内層に入り込み、その調整自体ができなくなるという問題がある。そのためイコライザのような機能回路を誘電体多層基板の内層に形成することは実用上難しく、高周波機器の利得平坦度を確保した上で、イコライザを小型化させることの妨げとなっていた。
この発明は係る課題を解決するためになされたものであり、高周波機器の利得平坦度を確保した上で、誘電体多層基板の内層に回路を形成して小型化を図ることのできるイコライザを得ることを目的とする。
この発明によるイコライザは、誘電体多層基板の内層に形成され、一端が抵抗を介して主線路に接続された4分の1波長伝送線路と、上記誘電体多層基板の内層に形成され、一端が上記4分の1波長伝送線路の他端側に接続された内層先端開放スタブと、上記誘電体多層基板の内層に形成され、一端が上記4分の1波長伝送線路の他端側に接続され、他端が接地された先端短絡スタブと、上記誘電体多層基板の表層に形成され、一端が上記内層先端開放スタブにスルーホールを介して接続された表層先端開放スタブと、一端が上記表層先端開放スタブの他端に対向し、当該表層先端開放スタブの他端から離間して配置された容量調整用導体パターンと、を備え、上記容量調整用導体パターンと上記表層先端開放スタブの接続有無の選択により周波数特性を変化させるものである。
この発明によれば、イコライザにより高周波機器の利得平坦度を確保するとともに、イコライザを含む高周波機器の小型化を図ることができる。
実施の形態1によるイコライザの高周波機器への接続構成を示す回路図である。 実施の形態1によるイコライザの等価回路を示す図である。 実施の形態1によるイコライザを用いた高周波機器の通過特性を示す図である。 実施の形態1によるイコライザの構成例を示す回路図である。 実施の形態1によるイコライザの実装構造の一例を示す断面図である。 実施の形態1によるイコライザの実装構造の一例を示す斜視図である。 実施の形態1によるイコライザの周波数特性を例示する図である。 実施の形態2によるイコライザの構成例を示す回路図である。 実施の形態2によるイコライザの等価回路を示す図である。 実施の形態2によるイコライザの実装構造の一例を示す斜視図である。 実施の形態2によるイコライザの周波数特性を例示する図である。
実施の形態1.
図1は、この発明に係る実施の形態1によるイコライザの高周波機器への接続構成を示す回路図である。図1において、実施の形態1によるイコライザ100は、λ/4伝送線路1(λは高周波機器で処理される基板内の伝搬波長)に接続される。λ/4伝送線路1は、高周波機器内でマイクロ波、ミリ波等の高周波信号が伝播する主線路101上に直列に接続されている。イコライザ100は、抵抗2、λ/4伝送線路3、先端開放スタブ4、及び先端短絡スタブ5から構成されている。図1では、反射特性の改善を図るため、所望の帯域でλ/4波長となるλ/4伝送線路1を間に挟んで、同様の構成となる2個のイコライザ100を縦続接続した例を示している。なお、λ/4伝送線路1をそれぞれ間に挟んで、更に複数個のイコライザ100を縦続接続した構成をとっても良い。また、縦続接続したそれぞれのイコライザ100は同じ周波数特性を有したものでもいいし、異なる周波数特性を有したものを用いても良い。
イコライザ100において、抵抗2の一端部はλ/4伝送線路1の一端部に並列に接続される。抵抗2の他端部はλ/4伝送線路3の一端部に接続される。先端短絡スタブ5の一端部は、λ/4伝送線路3の他端部に接続される。先端短絡スタブ5の他端部は接地されている。また、先端開放スタブ4の一端部は、λ/4伝送線路3の他端部と先端短絡スタブ5の一端部の間に並列に接続される。
図2は、実施の形態1によるイコライザ100の等価回路を示す図である。図2において、イコライザ100の等価回路は、抵抗2と、抵抗2に直列に接続したλ/4伝送線路3と、λ/4伝送線路3に直列に接続した並列共振回路20で示される。この等価回路において、イコライザを構成する先端開放スタブ4は容量21、先端短絡スタブ5はインダクタ22とみなすことができ、この容量21とインダクタ22とで並列共振回路20が形成されている。
図3はイコライザ100を用いた高周波機器の通過特性を示す図である。図3において、イコライザ100は、容量21とインダクタ22の並列共振回路20の共振周波数で振幅が小さくなる凹型の通過特性を持つ。高周波機器は、一般に単独で用いると所望周波数で通過特性が凸型になるが、凹型の通過特性を持つイコライザと合わせて用いることで、その通過特性を所望周波数帯域で平坦なものにすることができる。図3はその様子を示すものであり、イコライザを付加した高周波機器は所望周波数帯域で平坦な通過特性が得られる。
次に、実施の形態1によるイコライザの実装構造について更に詳述する。
図4はイコライザ100の構成例を示す回路図である。図5は、イコライザ100の実装構造の一例を示す断面図である。図6は、イコライザ100の実装構造の一例を示す斜視図である。図4、5、6において、イコライザ100の先端開放スタブ4は、接続線路41と、スルーホール42と、内層先端開放スタブである先端開放スタブ43と、表層先端開放スタブである先端開放スタブ44と、容量調整用導体パターン45から構成される。接続線路41の一端部は、λ/4伝送線路3の他端部にて接続点40に接続される。接続線路41の他端部は、スルーホール42の下端部に接続される。先端開放スタブ43の一端部は、スルーホール42の下端部に接続される。先端開放スタブ44の一端部は、スルーホール42の上端部に接続される。先端開放スタブ43の他端部は開放端となっている。先端開放スタブ44の他端部は容量調整用導体パターン45の一端部と向き合って配置される。容量調整用導体パターン45の他端部は開放端となっている。また、接続点40はスルーホール49の中央部に接続される。スルーホール49は、上端部が接地導体60に接続され、下端部が接地導体61に接続される。先端開放スタブ44の他端部と容量調整用導体パターン45の一端部は、金リボン,金ワイヤ等の導電性接続部材を介在して接続可能な所定の距離だけ、離間して配置されている。
また、主線路101と、イコライザ100を構成する抵抗2、λ/4伝送線路3、接続線路41、先端開放スタブ43、先端短絡スタブ5の一部は、誘電体多層基板の内層部50に形成されている。また、先端開放スタブ44は、誘電体多層基板の内層部50にある先端開放スタブ43から、スルーホール42を介在して分岐して配置され、誘電体多層基板の表層部51に形成されている。内層部50に形成された抵抗2は、薄膜抵抗からなる抵抗パターンにより形成される。抵抗2、λ/4伝送線路3、接続線路41、及び先端開放スタブ43は、上下が接地導体60及び接地導体61のグランドパターンに囲まれて、トリプレート線路を形成している。先端短絡スタブ5は、このトリプレート線路に接続されたスルーホール49から構成され、スルーホール49の上下端部は、接地導体60及び接地導体61のグランドパターンに接続されて、グランド面に短絡されている。なお、先端短絡スタブ5の下端部は、誘電体多層基板の裏面側の表層に配置される。
表層部51の先端開放スタブ44を構成する表層導体パターンは、下方の接地導体60のグランドパターンとともにマイクロストリップ線路を形成している。ここで、表層部51の先端開放スタブ44の周囲に、他の表層導体パターンと接続されていない容量調整用導体パターン45を配置している。この表層部51にある容量調整用導体パターン45と表層の先端開放スタブ44は、金リボン,金ワイヤ等の導電性接続部材で接続することにより、先端開放スタブ4の長さが変化し、容量が変化することとなる。これにより、イコライザ100の並列共振回路20の共振周波数を変化させることができるので、イコライザ100の周波数特性を調整することができる。
ここで、イコライザ100の周波数特性の調整方法について説明する。図7は、イコライザ100の周波数特性を例示する図である。図6に示すように、2つの容量調整用導体パターン45は、表層部51の先端開放スタブ44の周囲に配置されている。一方の容量調整用導体パターン45と先端開放スタブ44は、導電性接続部材70によって接続されている。このときのイコライザ100の周波数特性は、図7の実線で示した中間(ノミナル)の特性となる。
また、この状態で、導電性接続部材70を接続していない他方の容量調整用導体パターン45についても、導電性接続部材70を接続することにより、先端開放スタブ4の長さを長くしてその容量を増やすことができる。これにより、並列共振回路20の共振周波数が低域にシフトする。このときのイコライザ100の周波数特性は、図7の狭い点線に示した低域シフトの特性となる。
また、容量調整用導体パターン45の何れにも導電性接続部材70を接続しない場合は、先端開放スタブ4の長さが最短となってその容量が減少する。これにより、並列共振回路20の共振周波数が高域にシフトする。このときのイコライザ100の周波数特性は、図7の広い点線に示した高域シフトの特性となる。
このように、表層部51に形成した先端開放スタブ44と、その周囲に設けた容量調整用導体パターン45との接続有無を選択することにより、内層部50に構成したイコライザ100の周波数特性を変化させることができる。
また、表層部51に形成する必要があるパターンは、イコライザ100の先端開放スタブ4の一部となる先端開放スタブ44及び容量調整用導体パターン45のみであり、その設置に広い面積を必要としない。そのため、表層部51には、半導体部品の実装、あるいは他の機能回路を形成することが可能となる。
なお、上記説明に用いた誘電体多層基板の層構成、パターン形状は一例であって、この構成、及び形状に限定されるものではない。また、誘電体多層基板の内層部50にはイコライザ100の一部が形成されており、表層部51にはその先端開放スタブの一部が形成されている。このように表層部51にて、先端開放スタブ44とその周囲に容量調整用導体パターン45が形成された構成であれば、その層構成、パターン形状を問わず、表層部51の先端開放スタブ44と容量調整用導体パターン45との接続状態を選択することによって、イコライザ100の周波数特性の調整が可能となる。
以上説明した通り、実施の形態1によるイコライザは、誘電体多層基板の内層50に形成され、一端が抵抗2を介して主線路101に接続された4分の1波長伝送線路3と、上記誘電体多層基板の内層50に形成され、一端が上記4分の1波長伝送線路3の他端側に接続された内層先端開放スタブ3と、上記誘電体多層基板の内層50に形成され、一端が上記4分の1波長伝送線路3の他端側に接続され、他端が接地された先端短絡スタブ5と、上記誘電体多層基板の表層51に形成され、一端が上記内層先端開放スタブ3の他端にスルーホール42を介して接続された表層先端開放スタブ44と、一端が上記表層先端開放スタブ44の他端に対向し、当該表層先端開放スタブ44の他端から離間して配置された容量調整用導体パターン45と、を備え、上記容量調整用導体パターン45と上記表層先端開放スタブ44の接続有無の選択により周波数特性を変化させることを特徴とする。
このように、イコライザ100を誘電体多層基板の内層に構成した上で、その周波数特性を調整可能とすることができるので、半導体部品の特性に合わせて高周波機器の利得平坦度をイコライザ100により最適化できると共に、高周波回路の立体構成が可能となる。かくして、イコライザ100を有した高周波機器の利得平坦度の確保と機器の小型化の両立が可能となる。また、イコライザ100における周波数特性の調整作業は、金リボン,金ワイヤ等の導電性接続部材により、その導体パターンの接続有無を選択するだけで行うことが出来るため、周波数特性の調整を容易に行うことができる。
実施の形態2.
図8は、この発明に係る実施の形態2によるイコライザの構成を示す回路図である。図において、実施の形態2によるイコライザ100は、実施の形態1と同様に、抵抗2、λ/4伝送線路3、先端開放スタブ4、及び先端短絡スタブ5から構成される。実施の形態2による先端開放スタブ4は、接続線路41と、スルーホール42と、先端開放スタブ43と、スタブ46と、表層抵抗である抵抗47と、スタブ48から構成される。このうち、スタブ46、抵抗47、及びスタブ48は誘電体多層基板の表層部51に形成されている。スタブ46の一端部は、スルーホール42の上端部に接続される。スタブ46の他端部は抵抗47の一端部に接続される。抵抗47の他端部はスタブ48の一端部に接続される。スタブ48の他端部は開放端となっている。ここで、スタブ46、抵抗47、及びスタブ48の直列回路は、表層先端開放スタブである先端開放スタブ49を構成する。即ち、実施の形態2によるイコライザ100は、実施の形態1による先端開放スタブ4において、先端開放スタブ44と容量調整用導体パターン45の代わりに、先端開放スタブ49を設けた点が異なり、誘電体多層基板の表層部51に形成された先端開放スタブ49の中間部に抵抗47を設けた構成となっている。図8の他の構成については、実施の形態1と同一相当のものである。なお、実施の形態1と同様に、容量調整用導体パターン45を設けても良い。
図9は、実施の形態2によるイコライザ100の等価回路を示す図である。図9において、実施の形態2による並列共振回路20は、容量25、抵抗47、及び容量26の直列回路と、インダクタ24の並列回路で示される。ここで、容量25は先端開放スタブ43及びスタブ46が相当し、インダクタ24は先端短絡スタブ5が相当し、容量26はスタブ48が相当する。従来のイコライザは、共振周波数の通過損失を変化させる場合に、主線路101に接続された抵抗2の抵抗値を変化させることで調整していた。しかしながら、実施の形態2によるイコライザ100は、先端開放スタブ49の中間部に挿入した抵抗47の抵抗値を変化させることで、共振周波数の通過損失を変化させることができる。
ここで、先端開放スタブ49の中間部に挿入した抵抗47の抵抗値を大きくした場合、並列共振回路20のQ値が小さくなることで、共振周波数におけるイコライザ100の通過損失が減少する。
一方、先端開放スタブ49の中間部に挿入した抵抗47の抵抗値を小さくした場合、並列共振回路20のQ値が大きくなることで、共振周波数におけるイコライザ100の通過損失が増大する。
このとき、先端開放スタブ49の中間部に挿入した通過損失の調整に用いる抵抗47を、誘電体多層基板の表層部51に形成することで、イコライザ100の中で大きな実装サイズを占める先端開放スタブ43を、誘電体多層基板の内層部50に形成した状態で、イコライザ100の共振周波数における通過損失を変化させることが可能となる。
図10は、実施の形態2によるイコライザ100の実装構造の一例を示す斜視図である。図10において、図6と同一符号のものは同一相当のものを示し、容量調整用導体パターン45が設けられている。また、図11は、実施の形態2によるイコライザ100の周波数特性を例示する図である。図10の例では、スタブ46を真ん中にして、スタブ46の両端にそれぞれ抵抗47及びスタブ48が接続されている。即ち、表層部51の先端開放スタブ49を形成するパターンの間に、薄膜の抵抗パターンからなる抵抗47を2箇所に挿入している。また、一方の抵抗47の抵抗パターンは、金リボン,金ワイヤ等の導電性接続部材71によりスタブ46とスタブ48の間が接続されることで、短絡した状態となっている。なお、容量調整用導体パターン45は、図6と同様にして、導電性接続部材70により接続有無が調整される。
ここで、図10に示す状態のときのイコライザ100の周波数特性は、図11の実線で示した中間(ノミナル)の特性となる。
また、この状態で、導電性接続部材71を間に接続していない他方のスタブ46及びスタブ48の間についても、その間を導電性接続部材71によって接続することで、他方の抵抗47も短絡する。これによって並列共振回路20の抵抗値を減少させ、それによりイコライザ100の共振周波数における通過損失を増大させることができる。このときのイコライザ100の周波数特性は、図11の広い点線に示すように通過損失が最大の周波数特性となる。
また、薄膜の抵抗パターンからなる抵抗47において、いずれの両端部も導電性接続部材71により短絡しない場合は、その抵抗値が増大し、それによりイコライザ100の共振周波数における通過損失を減少させることができる。このときの周波数特性が、図11に示した通過損失が最小となる周波数特性となる。
このように、表層部51に形成した先端開放スタブ49の中間部に抵抗47を設け、その抵抗47の導電性接続部材71による短絡有無を選択することにより、内層部50に構成したイコライザ100の通過損失特性を変化させることが可能となる。
なお、上記説明に用いた誘電体多層基板の層構成、パターン形状は一例であって、この構成、及び形状に限定されるものではない。また、表層部51の先端開放スタブ49の中間部に抵抗47が追加された構成であれば、その層構成、パターン形状を問わず、抵抗47の両端部で導電性接続部材71による短絡有無を選択することにより、イコライザ100の通過損失の調整が可能となる。
以上説明した通り、実施の形態2によるイコライザは、表層先端開放スタブである先端開放スタブ49の中間部に表層抵抗である抵抗47を設け、当該表層抵抗の短絡有無を選択により通過損失特性を変化させることを特徴とする。
これにより、実施の形態1による効果に加えて、イコライザ100の周波数特性と共に通過損失の特性調整も可能とすることで、イコライザ10を備えた高周波機器の利得平坦度を、より最適化することができる。
1 λ/4伝送線路、2 抵抗、3 λ/4伝送線路、4 先端開放スタブ、5 先端短絡スタブ、20 並列共振回路、41 接続線路、42 スルーホール、43 先端開放スタブ、44 先端開放スタブ、45 容量調整用導体パターン、46 スタブ、47 抵抗、48 スタブ、50 誘電体多層基板の内層部、51 誘電体多層基板の表層部、60 接地導体、61 接地導体、70 導電性接続部材、71 導電性接続部材、100 イコライザ、101 主線路。

Claims (2)

  1. 誘電体多層基板の内層に形成され、一端が抵抗を介して主線路に接続された4分の1波長伝送線路と、
    上記誘電体多層基板の内層に形成され、一端が上記4分の1波長伝送線路の他端側に接続された内層先端開放スタブと、
    上記誘電体多層基板の内層に形成され、一端が上記4分の1波長伝送線路の他端側に接続され、他端が接地された先端短絡スタブと、
    上記誘電体多層基板の表層に形成され、一端が上記内層先端開放スタブにスルーホールを介して接続された表層先端開放スタブと、
    一端が上記表層先端開放スタブの他端に対向し、当該表層先端開放スタブの他端から離間して配置された容量調整用導体パターンと、
    を備え、
    上記容量調整用導体パターンと上記表層先端開放スタブの接続有無の選択により周波数特性を変化させることを特徴としたイコライザ。
  2. 上記表層先端開放スタブの中間部に表層抵抗を設け、当該表層抵抗の短絡有無を選択により通過損失特性を変化させることを特徴とした請求項1記載のイコライザ。
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