JP6382896B2 - 出庫支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の出庫を支援する出庫支援装置に関する。
従来から、車両の出庫を支援する出庫支援装置が知られている。例えば、縦列駐車スペースから出庫する場合に、出庫対象である車両(以下、自車という)の舵角を自動的に変更する制御を行うことで、自車の切返動作を支援する技術が開発されている。
特許文献1には、自車が出庫可能であると判定された場合、自車の周囲を撮像する複数の撮像手段が撮像した画像を合成して得られた、自車を上方から視た俯瞰画像と、自車の周囲に存在する可能性のある障害物を撮像した画像とを表示手段に併せて表示させることが提案されている。また、特許文献1には、自車の周囲の状況を確認しながら出庫すべきことを運転者に通知するための注意喚起情報を、表示手段に常時表示させることが提案されている。
特開2012−176747号公報
ところで、縦列駐車スペースから出庫する場合、前後車両に対する注意喚起と、自車が合流する車線の走行車両に対する注意喚起との二種類の注意喚起を表示手段に表示させる必要がある。
このような注意喚起情報を表示手段に表示させても、運転者は、実際の前後車両や走行車両を確認せず、表示手段に表示される画像を注視しながら自車を出庫させることが懸念される。
本発明は上記した問題を解決するためになされたものであり、自車の出庫時に、運転者に対して、より強い注意喚起が可能な画面表示を実現できる出庫支援装置を提供することを目的とする。
本発明に係る出庫支援装置は、自車から該自車の前方にある前方障害物までの前方距離を少なくとも検出する前方検出手段と、前記前方検出手段により検出された前記前方距離、及び前記自車の現在位置に基づいて、少なくとも前記自車の前進を支援する支援制御手段と、前記自車の出庫に関わる注意喚起情報を表示する表示手段と、前記表示手段を制御する表示制御手段と、前記自車の周辺を撮像可能な複数の撮像手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記自車が出庫可能な状態にあり、且つ、前記支援の開始時の前記自車の位置である支援開始位置に対して前記自車が移動したい方向である出庫方向、又は、前記自車が実際に移動可能な方向である進行方向と、前記自車のシフト位置の示す方向とが対応する場合、前記各撮像手段が撮像した画像を合成して得られた、前記自車を上方から視た俯瞰画像を前記表示手段に表示させると共に、前記俯瞰画像内の前記自車に対する前記出庫方向又は前記進行方向とは異なる方向の表示領域に前記注意喚起情報を表示させる。
このように、前記自車が出庫可能であり、且つ、前記出庫方向又は前記進行方向と前記シフト位置の示す方向とが対応する場合にのみ、前記注意喚起情報を前記表示手段に表示させる。すなわち、前記出庫方向又は前記進行方向に前記自車を出庫させる場合にのみ、前記注意喚起情報が前記表示手段に表示されるので、前記注意喚起情報の表示の適時性が向上すると共に、出庫時における表示内容の変化によって視覚的な刺激を前記運転者に付与することができる。これにより、運転者に対して、より強い注意喚起の画面表示を効果的に実現することができる。この結果、前記運転者は、表示された前記注意喚起情報に従って、縦列駐車スペースの前後車両や、前記車線の走行車両を確認しつつ、前記自車を出庫させて前記車線に合流することが可能となる。
また前記俯瞰画像内で前記出庫方向又は前記進行方向とは異なる方向の領域に前記注意喚起情報が表示されるので、前記自車の出庫時に安全確認を行うべき箇所を隠すことなく、前記運転者に対して効果的な注意喚起を行うことができる。すなわち、前記出庫方向又は前記進行方向にメッセージ情報を表示させると、その方向への走行を禁止しているような錯覚を前記運転者に与えてしまうので、そのような錯覚を発生させないようにすることができる。
また、前記表示手段は、前記俯瞰画像と、前記撮像手段が撮像した前記自車の側方画像とを表示することが可能であり、前記表示制御手段は、前記自車が出庫可能な状態にある場合、前記俯瞰画像と、前記出庫方向又は前記進行方向の側方画像とを前記表示手段に併せて表示させる。前記側方画像は、前記俯瞰画像とは異なる画角であり、且つ、出庫時に前記運転者が確認したい必要部分を拡大した画像であるため、前記車線の走行車両の確認が容易になる。
また、前記表示制御手段は、前記俯瞰画像及び前記側方画像を前記表示手段に表示させる際に、前記側方画像の表示範囲を示すマークを前記俯瞰画像内の対応する位置に重ねて表示させればよい。これにより、前記運転者は、前記側方画像の表示範囲を正しく把握することが可能となる。
また、前記表示制御手段は、前記自車の前進走行時に前記注意喚起情報を前記表示手段に表示させ、一方で、前記自車の後進走行時には前記注意喚起情報を非表示とすればよい。これにより、前記前進走行での出庫時には前記注意喚起情報が表示され、前記後進走行時には非表示となるため、前記後進走行時の前記表示手段における画面の死角をなくすことができる。
また、本発明に係る出庫支援装置は、自車から該自車の前方にある前方障害物までの前方距離を少なくとも検出する前方検出手段と、前記前方検出手段により検出された前記前方距離、及び前記自車の現在位置に基づいて、少なくとも前記自車の前進を支援する支援制御手段と、前記自車の出庫に関わる注意喚起情報を表示する表示手段と、前記表示手段を制御する表示制御手段と、前記自車の周辺を撮像可能な複数の撮像手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記支援の開始時から所定時間経過、前記支援の開始時の前記自車の位置である支援開始位置に対して前記自車が所定角度変化、又は、前記自車が前記支援開始位置から所定距離移動のうち、少なくとも1つの状態に至り、且つ、前記支援開始位置に対して前記自車が移動したい方向である出庫方向、又は、前記自車が実際に移動可能な方向である進行方向と、前記自車のシフト位置の示す方向とが対応する場合、前記各撮像手段が撮像した画像を合成して得られた、前記自車を上方から視た俯瞰画像を前記表示手段に表示させると共に、前記俯瞰画像内の前記自車に対する前記出庫方向又は前記進行方向とは異なる方向の表示領域に前記注意喚起情報を表示させる。
このように、前記支援の開始時から所定時間経過、前記支援開始位置に対して前記自車が所定角度変化、又は、前記自車が前記支援開始位置から所定距離移動のうち、少なくとも1つの状態に至り、且つ、前記出庫方向又は前記進行方向と前記シフト位置の示す方向とが対応する場合にのみ、前記注意喚起情報を前記表示手段に表示させる。この場合でも、前記出庫方向又は前記進行方向に前記自車を出庫させる場合にのみ、前記注意喚起情報が前記表示手段に表示されるので、前記注意喚起情報の表示の適時性が向上すると共に、出庫時における表示内容の変化によって視覚的な刺激を前記運転者に付与することができる。これにより、運転者に対して、より強い注意喚起の画面表示を効果的に実現することができる。この結果、前記運転者は、表示された前記注意喚起情報に従って、縦列駐車スペースの前後車両や、前記車線の走行車両を確認しつつ、前記自車を出庫させて前記車線に合流することが可能となる。また、前記俯瞰画像内で前記出庫方向又は前記進行方向とは異なる方向の領域に前記注意喚起情報が表示されるので、前記自車の出庫時に安全確認を行うべき箇所を隠すことなく、前記運転者に対して効果的な注意喚起を行うことができる。すなわち、前記出庫方向又は前記進行方向にメッセージ情報を表示させると、その方向への走行を禁止しているような錯覚を前記運転者に与えてしまうので、そのような錯覚を発生させないようにすることができる。さらに、本発明に係る出庫支援装置は、自車から該自車の前方にある前方障害物までの前方距離を少なくとも検出する前方検出手段と、前記前方検出手段により検出された前記前方距離、及び前記自車の現在位置に基づいて、少なくとも前記自車の前進を支援する支援制御手段と、前記自車の出庫に関わる注意喚起情報を表示する表示手段と、前記表示手段を制御する表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記自車が出庫可能な状態にあり、且つ、前記支援の開始時の前記自車の位置である支援開始位置に対して前記自車が移動したい方向である出庫方向、又は、前記自車が実際に移動可能な方向である進行方向と、前記自車のシフト位置の示す方向とが対応する場合、前記表示手段に前記注意喚起情報を表示させ、一方で、前記自車が出庫可能な状態でない場合には、前記表示手段での前記注意喚起情報を非表示とする。さらにまた、本発明に係る出庫支援装置は、自車から該自車の前方にある前方障害物までの前方距離を少なくとも検出する前方検出手段と、前記前方検出手段により検出された前記前方距離、及び前記自車の現在位置に基づいて、少なくとも前記自車の前進を支援する支援制御手段と、前記自車の出庫に関わる注意喚起情報を表示する表示手段と、前記表示手段を制御する表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記支援の開始時から所定時間経過、前記支援の開始時の前記自車の位置である支援開始位置に対して前記自車が所定角度変化、又は、前記自車が前記支援開始位置から所定距離移動のうち、少なくとも1つの状態に至り、且つ、前記支援開始位置に対して前記自車が移動したい方向である出庫方向、又は、前記自車が実際に移動可能な方向である進行方向と、前記自車のシフト位置の示す方向とが対応する場合、前記表示手段に前記注意喚起情報を表示させ、一方で、前記自車が出庫可能な状態でない場合には、前記表示手段での前記注意喚起情報を非表示とする。
本発明に係る出庫支援装置によれば、自車の出庫時に、運転者に対して、より強い注意喚起が可能な画面表示を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る出庫支援装置を搭載した車両の構成を示すブロック図である。 図1の自車におけるカメラ群及びソナー群の配置例を示す概略平面図である。 図2の前方ソナーによる検出結果を示す模式図である。 出庫支援制御による自車の一連の動作を示す模式図である。 出庫支援制御モードの状態遷移図である。 出庫軌道の設定方法を示す模式図である。 図5に示す「前進モード」における出庫支援装置の動作説明に供されるフローチャートである。 「注意喚起情報出力判定モード」における自車の出庫方向又は進行方向と注意喚起情報の表示領域との関係を示す模式図である。 図5に示す「注意喚起情報出力判定モード」の第1実施例の動作説明に供されるフローチャートである。 図9の第1実施例での画面表示を示す模式図である。 図9の第1実施例での画面表示を示す模式図である。 図5に示す「注意喚起情報出力判定モード」の第2実施例の動作説明に供されるフローチャートである。 図12の第2実施例での画面表示を示す模式図である。 図5に示す「注意喚起情報出力判定モード」の第3実施例の動作説明に供されるフローチャートである。 図14の第3実施例での画面表示を示す模式図である。
以下、本発明に係る出庫支援装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
[出庫支援装置12の構成]
<自車10の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る出庫支援装置12を搭載した車両(以下、自車10という)の構成を示すブロック図である。
出庫支援装置12は、出庫(PO;Pull Out)支援制御を含む支援制御を行うことで、自動操舵によって自車10の出庫を支援する装置である。ここで、ステアリングホイール70の操作は、出庫支援装置12により自動で行われる一方、アクセルペダル及びブレーキペダル(いずれも図示せず)並びにシフトレバー32の操作は、自車10の運転者により行われる。
出庫支援装置12は、支援制御で用いられる各種の物理量を検出するセンサ群14と、ナビゲーション装置16と、支援制御を司るECU(電子制御装置;以下、支援ECU18)と、電動パワーステアリングシステム(Electric Power Steering)ユニット(以下、EPSユニット20)とを備える。
図1に示すように、センサ群14には、カメラ群22と、ソナー群24と、車輪センサ26と、車速センサ28と、シフト位置センサ30とが含まれる。
カメラ群22は、自車10の周辺を撮像可能な1つ又は複数のカメラからなり、自車10の周辺画像を示す撮像信号を逐次出力する。ソナー群24は、音波を発射して他物体からの反射音を受信可能な1つ又は複数のソナーからなり、自車10からの距離Disに相関する検出信号を逐次出力する。
車輪センサ26は、左右の前輪及び/又は左右の後輪(いずれも不図示)の回転角度を検出する角度センサ又は変位センサであり、自車10の走行距離に相関する数の検出パルスを出力する。車速センサ28は、自車10の速度(つまり、車速)を検出するセンサであり、例えば、トランスミッションのドライブシャフト(不図示)の回転量から車速を検出可能に構成される。
シフト位置センサ30は、シフトレバー32(セレクタともいう)の操作に応じて選択されたシフト位置を示す検出信号を出力する。シフトレバー32は、例えば、6種類のシフト位置、「P」(パーキングレンジ)、「R」(リバースレンジ)、「N」(ニュートラルレンジ)、「D」(ドライブレンジ)、「2」(セカンドレンジ)又は「L」(ローレンジ)のうちのいずれか1種類を選択可能な装置である。
ナビゲーション装置16は、GPS(Global Positioning System)を用いて自車10の現在位置Pc(図6)を検出し、運転者を含む乗員に対して目的地までの経路を案内する。ナビゲーション装置16は、タッチパネルディスプレイ40(表示手段)と、スピーカ42と、地図情報データベースが構築された記憶装置(不図示)とを含んで構成される。このナビゲーション装置16は、出庫支援装置12におけるHMI(Human-Machine Interface)として機能する。
支援ECU18は、ハードウェアとして、入出力部50、演算部52、及び記憶部54を有する。この演算部52は、記憶部54に記憶されているプログラムを読み出して実行することで、出庫軌道設定部56、支援継続判定部58、支援制御部60(支援制御手段)及び出力制御部62(表示制御手段)として機能する。
EPSユニット20は、ステアリングホイール70と、ステアリングコラム71と、舵角センサ72と、トルクセンサ73と、EPSモータ74と、レゾルバ75と、EPS−ECU76とを含んで構成される。
舵角センサ72は、ステアリングホイール70の舵角θを検出する。トルクセンサ73は、ステアリングホイール70にかかるトルクを検出する。EPSモータ74は、ステアリングホイール70に連結されたステアリングコラム71に対して駆動力又は反力を付与する。レゾルバ75は、EPSモータ74の回転角度を検出する。
EPS−ECU76は、EPSユニット20全体を制御する装置であり、支援ECU18と同様に、ハードウェアとして、入出力部、演算部及び記憶部(いずれも不図示)を有する。
<カメラ群22及びソナー群24の具体的構成>
図2は、図1の自車10におけるカメラ群22及びソナー群24の配置例を示す概略平面図である。例えば、カメラ群22は、車体80の前方にある前方カメラ81(撮像手段)と、車体80の後方にある後方カメラ82(撮像手段)と、運転者席側ドアミラーの外側下部にある右側方カメラ83(撮像手段)と、助手者席側ドアミラーの外側下部にある左側方カメラ84(撮像手段)との4つのカメラで構成される。
また、ソナー群24は、車体80の前方にある4つの前方ソナー91〜94(前方検出手段)と、車体80の後方にある4つの後方ソナー95〜98とで構成される。前方ソナー92、93及び後方ソナー96、97は、車体80の中心線から近い位置であって、車長方向に一致する向きにそれぞれ配置されている。前方ソナー91、94及び後方ソナー95、98は、車体80の中心線から遠い位置であって、車長方向に対して外方に傾斜した向きにそれぞれ配置されている。
図3は、図2の前方ソナー91〜94による検出結果を示す模式図である。本図では、車体80の車長方向に一致する向きに配置されている前方ソナー92、93について例示する。
支援ECU18(演算部52)は、前方ソナー91〜94からの距離Disに応じて、3つの距離領域に区分して検出処理を行う。例えば、0<Dis≦D2を満たす距離領域にて他物体の検出ができた場合、この距離領域を「検出可能領域」と定義する。一方、Dis>D2を満たす距離領域にて他物体の検出ができなかった場合、この距離領域を「検出不可領域」と定義する。
ここでは、上記した検出可能領域を2つの距離領域にさらに区分する。具体的には、0<Dis≦D1(<D2)を満たす場合、この距離領域を「Near」(或いは「Near領域」)と定義する。一方、D1<Dis(≦D2)を満たす場合、この距離領域を「Far」(或いは「Far領域」)と定義する。
[出庫支援装置12の動作]
<出庫支援制御の概要>
この実施形態に係る出庫支援装置12は、以上のように構成される。出庫支援装置12は、ナビゲーション装置16(図1)を介する運転者の入力操作に応じて、図5にて後述する「出庫支援制御モード」に移行し、自車10に対する出庫支援制御を開始する。ナビゲーション装置16は、出庫支援制御の実行中に、出庫支援に関するガイダンス出力(以下、単にガイダンスという)を行う。具体的には、出力制御部62による出力制御に従って、タッチパネルディスプレイ40には出庫支援に関する可視情報(画面)が出力されると共に、スピーカ42には出庫支援に関する音声情報が出力される。
図4は、出庫支援制御による自車10の一連の動作を示す模式図である。ここでは、縦列駐車スペース100内に、前方他車101(前方障害物)、自車10、後方他車102が一列に駐車している場合を想定する。
[動作1]において、支援ECU18は、ナビゲーション装置16に対して自車10の後進操作(発車指示及び停車指示)を行うための出力信号を供給する。運転者は、ナビゲーション装置16によるガイダンスに従って、シフト位置を「P」から「R」に変更するシフトレバー32の操作を行った後、ブレーキペダルを離す操作を行う。ここでは、舵角θが中立角度θo(=0度)に設定されているので、自車10は、クリープ力の作用により真っ直ぐ後方へ移動する。後方ソナー95〜98による「Near」の検出がトリガとなり、運転者は、ナビゲーション装置16によるガイダンスに従って、ブレーキペダルを踏下する操作を行う。
[動作2]において、支援ECU18は、ナビゲーション装置16に対して自車10の前進操作(発車指示及び停車指示)を行うための出力信号を供給する。運転者は、ナビゲーション装置16によるガイダンスに従って、シフト位置を「R」から「D」に変更するシフトレバー32の操作を行った後、ブレーキペダルを離す操作を行う。ここでは、自動操舵によって舵角θが目標舵角θtar(時計回り)に設定されているので、自車10は右方向に旋回しながら前方へ移動する。前方ソナー91〜94による「Near」の検出がトリガとなり、運転者は、ナビゲーション装置16によるガイダンスに従って、ブレーキペダルを踏下する操作を行う。
なお、自車10が前方に移動する場合のシフト位置は、「D」に限らず、「2」又は「L」であってもよい。以下の説明では、前進のシフト位置が「D」である場合について説明する。
[動作3]において、支援ECU18は、ナビゲーション装置16に対して自車10の後進操作(発車指示及び停車指示)を行うための出力信号を供給する。運転者は、ナビゲーション装置16によるガイダンスに従って、シフト位置を「D」から「R」に変更するシフトレバー32の操作を行った後、ブレーキペダルを離す操作を行う。ここでは、自動操舵によって舵角θが目標舵角θtar(反時計回り)に設定されているので、自車10は左方向に旋回しながら後方へ移動する。後方ソナー95〜98による「Near」の検出がトリガとなり、運転者は、ナビゲーション装置16によるガイダンスに従って、ブレーキペダルを踏下する操作を行う。
[動作4]において、支援ECU18は、ナビゲーション装置16に対して自車10の前進操作(発車指示及び停車指示)を行うための出力信号を供給する。運転者は、ナビゲーション装置16によるガイダンスに従って、シフト位置を「R」から「D」に変更するシフトレバー32の操作を行った後、ブレーキペダルを離す操作を行う。ここでは、自動操舵によって舵角θが目標舵角θtar(時計回り)に設定されているので、自車10は右方向に旋回しながら前方へ移動する。前方ソナー91〜94により「Near」が検出されることなく、自車10が支援終了位置に到達する。
なお、後述するように、支援ECU18(支援継続判定部58)は、図5の「前進モード」で自車10が出庫可能な状態にあるとの1次判定が成立し、且つ、「注意喚起情報出力判定モード」で支援制御の継続を終了する旨の2次判定が成立した場合に、自車10が出庫可能である旨の判定を確定させることにより、出庫支援制御の終了の判定を成立させ、支援制御部60による自車10の出庫支援制御を終了させることに留意する。
[動作5]において、運転者は、ナビゲーション装置16による報知(出庫支援の終了)を受けて、運転主体が自身に移譲された旨を把握する。運転者は、アクセルペダルを踏下することで、縦列駐車スペース100から離れる。これにより、自車10の出庫動作が完了する。
<状態遷移図>
図5は、出庫支援制御モードの状態遷移図である。出庫支援制御モードは、基本的には、[1]前進モード、[2]後進モード、[3]注意喚起情報出力判定モード、及び[4]支援終了報知モード、の4つのモードから構成される。
先ず、「出庫支援制御モード」のイベントの発生に伴って、「前進モード」又は「後進モード」のいずれかのモードに遷移する。例えば、後方ソナー95〜98の1つ以上によって「Near」を検出した場合、前進判定が成立したとして「前進モード」に移行する。一方、前進判定が成立しない場合は、後進判定が成立したとして「後進モード」に遷移する。
例えば、「後進モード」に遷移した後、シフト位置が「R」から「D」に変更されるまで「後進モード」に留まる。一方、「後進モード」の実行中にシフト位置が「D」に変更された場合、「後進モード」から「前進モード」に遷移する。
例えば、「前進モード」に遷移した後、シフト位置が「D」から「R」に変更されるか、後述する「出庫可能」の状態を検出(1次判定が成立)するまで「前進モード」に留まる。「前進モード」の実行中にシフト位置が「R」に変更された場合、「前進モード」から「後進モード」に移行する。
ここで、「出庫可能」の状態を検出する1次判定の条件は、例えば、4つ全ての前方ソナー91〜94(図2)が「Near」を検出することなく、出庫軌道T(図6)の上にある支援終了位置Peまで自車10が到達した場合が挙げられる。具体的には、センタ側の前方ソナー92、93の検出結果が「不検出」であり、且つ、コーナ側の前方ソナー91、94の検出結果が「Near」でない(「Far」又は「不検出」である)場合である。
「前進モード」の1次判定が成立した場合、「前進モード」から「注意喚起情報出力判定モード」に遷移する。遷移した後、後述する支援継続の終了判定(2次判定)が成立するまで「注意喚起情報出力判定モード」に留まる。
「注意喚起情報出力判定モード」の終了判定が成立した場合、「注意喚起情報出力判定モード」から「支援終了報知モード」に遷移する。遷移した後、出庫支援制御の終了判定が成立するまで「支援終了報知モード」に留まる。一方、「支援終了報知モード」の終了判定が成立した場合、「出庫支援制御モード」のイベントが終了する。
なお、「出庫支援制御モード」では、基本的に「後進モード」から始めるが、自車10の後方に障害物が接近しているときには、例外として「前進モード」から始めることに留意する。
<前進モード時の動作>
続いて、図5の「前進モード」における出庫支援装置12の動作について詳しく説明する。図6は、出庫軌道Tの設定方法を示す模式図である。図7は、図5の「前進モード」における出庫支援装置12の動作説明の詳細を図示したフローチャートである。
図6に示すように、自車10は、前方他車101及び後方他車102との距離を確保しながら、縦列駐車スペース100から出庫する場合を想定する。出庫座標系110は、出庫支援制御の開始時における自車10の状態によって定義される。具体的には、X軸は、自車10の車幅方向に平行する軸であり、Y軸は、自車10の車長方向に平行する軸である。そして、自車10の位置(以下、支援開始位置Ps(所定位置))が、出庫座標系110の原点Oとして設定されている。なお、自車10の出庫方向は、X軸の正方向であり、支援開始位置Psに対して自車10が移動(出庫)したい方向とする。また、出庫軌道Tに沿って、自車10が実際に移動可能な方向を自車10の進行方向と定義する。
以下、現在の自車位置を自車10の現在位置Pcという。例えば、現在位置Pcでは、前方ソナー91により、自車10と前方他車101との間の距離(以下、前方距離Df)が検出される。また、現在位置Pcでは、後方ソナー98により、自車10と後方他車102との間の距離Db(以下、後方距離)が検出される。
ここで、出庫支援装置12(具体的には支援ECU18)は、自車10の切返動作が発生する度に、自車10の停止位置(以下、中間位置Pm)を特定し、中間位置Pmを通る出庫軌道Tを算出・設定する。この出庫軌道Tは、舵角θを目標舵角θtarに設定した状態にて自車10が通過し得る軌道(曲線又は直線)である。
出庫軌道Tの上には、始点に相当する中間位置Pmと、終点に相当する支援終了位置Peがある。ここで、支援終了位置Peは、「前進モード」での後述する1次判定において、自車10が出庫可能であると実際に判定された位置、或いは、1次判定で自車10が出庫可能であるか否かを判定するための基準位置である。
図7のフローチャートは、「前進モード」の開始から「前進モード」の終了までの主要な動作を示す。このフローチャートの終了後、「注意喚起情報出力判定モード」で出庫支援制御の終了判定(2次判定)が成立した場合には、「支援終了報知モード」に移行する一方、2次判定が不成立の判定結果を得た場合は「後進モード」に移行する。
ステップS1において、支援ECU18は、シフト位置センサ30による検出信号から、シフトレバー32のシフト位置が「D」であると判別し、「前進モード」を開始する。この時点では、自車10は、図6に示す中間位置Pmで停止している。
ステップS2において、支援ECU18(出庫軌道設定部56)は、自車10の周辺にある障害物との位置関係を示す各種情報を取得する。具体的には、前方ソナー91〜94は、自車10と前方他車101の間の前方距離Dfをそれぞれ検出する。また、後方ソナー95〜98は、自車10と後方他車102の間の後方距離Dbをそれぞれ検出する。
支援ECU18は、前方距離Df及び後方距離Dbの他に、予め定義された出庫座標系110における現在位置Pc、つまり最新の中間位置Pmを求める。例えば、現在位置Pcは、直近の中間位置Pm(又は支援開始位置Ps)からの実際の移動軌跡を追うことで算出可能である。この移動軌跡は、それぞれ直近に設定された出庫軌道Tの始点及び形状、並びに自車10の走行距離を用いて算出される。
ステップS3において、出庫軌道設定部56は、ステップS2でそれぞれ得られた前方距離Df、後方距離Db及び中間位置Pmを用いて、自車10の出庫軌道Tを設定する。具体的には、出庫軌道設定部56は、現在の車両状態又は周辺状況に適した目標舵角θtar、最新の中間位置Pmを通る出庫軌道T(破線で図示)をそれぞれ設定する。なお、出庫支援制御の開始時の「前進モード」において、出庫軌道Tの全経路を作成してもよいし、或いは、「前進モード」に移行する毎に、ステップS3で、出庫軌道Tの少なくとも一部の経路を作成してもよい。
ステップS4において、支援制御部60は、自車10の現在の舵角θ(中間位置Pmでの切返動作の前に直近に設定されていた舵角)を、ステップS3で設定された目標舵角θtarに変更する。具体的には、支援制御部60は、目標舵角θtarへの変更を指示する制御信号をEPS−ECU76に供給する。これにより、自車10が中間位置Pmに停止した状態で自動操舵がなされる。
ステップS5において、出力制御部62は、ナビゲーション装置16に対して自車10が前進可能である旨を示す出力信号を供給する。ナビゲーション装置16によるガイダンスに従って運転者がブレーキペダルを離す操作を行うと、自車10は、クリープ力の作用により出庫軌道Tの上を前進する。
ステップS6において、支援継続判定部58は、前方ソナー91〜94による位置判定を行う。具体的には、少なくとも1つの前方ソナー91〜94が、前方他車101又は別の障害物を検知することで、「Near」を検出したか否かを判定する。検出していないと判定された場合(ステップS6:OK)、次のステップ(S7)に進む。
ステップS7において、支援継続判定部58は、自車10が「出庫可能」な状態にあるか否か、具体的には、前方ソナー91〜94が前方他車101又は別の障害物を検出できないことにより、前方他車101又は別の障害物が出庫軌道Tの上に存在しない状態にあり、出庫軌道Tの上にある支援終了位置Peに自車10が到達したか否かを判定する。未だ到達していない場合(ステップS7:NO)、ステップS6に戻って、以下、ステップS6、S7の判定を繰り返し実行する。
ところで、ステップS6にて少なくとも1つの前方ソナー91〜94が「Near」を検出したと判定された場合(ステップS6:N/A)、ステップS8に進む。
ステップS8において、支援継続判定部58は、自車10がそのままの出庫軌道Tを維持したまま出庫できないと判定し、支援ECU18は、支援継続判定部58の判定結果を受けて「前進モード」を終了させ、「後進モード」に移行させる。具体的に、支援制御部60は、シフトレバー32のシフト位置を「R」に操作するように運転者に案内を行う制御信号をナビゲーション装置16に出力し、タッチパネルディスプレイ40は、制御信号に基づいて「R」への操作を案内する表示を行う。これにより、運転者のシフトレバー32の操作に起因して、シフト位置が「R」となり、シフト位置センサ30が「R」を検出した場合、支援制御部60は、「前進モード」を終了させ、「後進モード」に移行する。
一方、ステップS7が肯定的な判定結果であった場合(ステップS7:YES)、ステップS9に進む。
ステップS9において、支援継続判定部58は、前方他車101又は別の障害物が出庫軌道Tの上に存在しない状態であり、前進する自車10が切返動作を行うことなく出庫することが可能な状態にある(「出庫可能」な状態にある)と仮に判定する。そして、支援ECU18は、支援継続判定部58による出庫可能な状態を検出したとの1次判定の結果を受けて「前進モード」を終了し、そのまま前進することが可能であることを指示する。
以上のようにして、「前進モード」が終了する。この場合、運転者に対する「後進モード」への案内が実行されることに起因して(ステップS8)、支援ECU18は、「前進モード」から「後進モード」に移行する。一方、「出庫可能」な状態にあると1次判定された場合(ステップS9)、支援ECU18は、「前進モード」から「注意喚起情報出力判定モード」に移行する。
なお、図5に示す「後進モード」も、基本的には、図7のフローチャートと同様の手順に従って実行される。ただし、「後進モード」が異なる点は、[1]シフト位置が「R」であり(ステップS1)、[2]支援終了位置Peが設定されず(ステップS3、S7)、[3]自車10の進行方向が反対であり(ステップS5)、[4]後方ソナー95〜98の検出結果を用いる(ステップS6)ことである。
また、図7の動作では、主として、自車10が出庫軌道Tに沿って(切返動作後の)直近の中間位置Pmから支援終了位置Peに至り、「出庫可能」な状態の1次判定が行われる場合について説明した。図7の動作は、出庫軌道T上に前方他車101又は別の障害物がないため、出庫支援制御の開始直後に、自車10が出庫軌道Tに沿って支援開始位置Psから支援終了位置Peに至り、「出庫可能」な状態の1次判定が行われる場合にも適用可能であることは勿論である。
<注意喚起情報出力判定モードの動作>
続いて、図5に示す「注意喚起情報出力判定モード」の動作について詳しく説明する。
前述のように、「前進モード」である図7のステップS7、S9において、支援継続判定部58は、出庫軌道Tの上で、自車10を中間位置Pm又は支援開始位置Psから一定距離(支援終了位置Pe)まで前進させ、且つ、前方ソナー91〜94が「Near」を検出しなければ、自車10が「出庫可能」な状態にあることを1次判定する。
ここで、シフト位置が「D」であるときに、縦列駐車スペース100から自車10が出庫する場合、前方他車101及び後方他車102に対する注意喚起と、自車10が合流する車線の走行車両に対する注意喚起との二種類の注意喚起情報をタッチパネルディスプレイ40に表示させる必要がある。なお、注意喚起情報とは、自車10の周囲の状況を確認しながら出庫すべきことを運転者に通知するための情報である。
この場合、出庫支援に関する可視情報(例えば、各カメラ81〜84が撮像した画像)がタッチパネルディスプレイ40に表示されている。そのため、タッチパネルディスプレイ40に注意喚起情報を表示させても、運転者は、実際の前方他車101及び後方他車102や走行車両を確認せず、タッチパネルディスプレイ40に表示される画像を注視しながら自車10を出庫させる可能性がある。従って、自車10の出庫時に、運転者に対して、より強い注意喚起が可能な画面表示を実現する必要がある。
そこで、出庫支援装置12(支援継続判定部58、出力制御部62)は、図7のステップS9で「出庫可能」な状態を検出した1次判定が成立した場合でも、図5の「支援終了報知モード」に直ちに移行させるのではなく、「注意喚起情報出力判定モード」を実行し、自車10が出庫軌道Tに沿って出庫するときには、タッチパネルディスプレイ40に所定の警告表示(注意喚起情報の表示)を行い、その後、出庫支援制御を終了させる旨の2次判定を行う。
ここで、「注意喚起情報出力判定モード」の具体的説明に先立ち、警告表示の概要について、図8を参照しながら説明する。図8は、タッチパネルディスプレイ40の表示画面112における注意喚起情報の表示領域を模式的に図示したものである。
表示画面112には、各カメラ81〜84が撮像した画像を合成して得られた、自車10を上方から視た俯瞰画像114が表示される。俯瞰画像114の周囲には、自車10の出庫方向(図6の右方向)に応じた右側領域116と、自車10の出庫時に、出庫軌道Tに沿って自車10が実際に移動可能な方向(進行方向)に応じた前方領域118とが存在する。
ここで、自車10が「前進モード」であり、自車10の出庫方向又は進行方向と、「前進」を意図したシフト位置(具体的には「D」、「2」又は「L」)の示す方向とが対応していると判別できる場合には、出庫方向(に応じた右側領域116)、及び、進行方向(に応じた前方領域118)とは異なる方向の表示領域(警告表示領域119)に注意喚起情報が表示される。
すなわち、本実施形態では、自車10が実際に出庫する際、表示画面112上、出庫軌道T、出庫方向又は進行方向における表示の妨げにならない領域に注意喚起情報が表示される。従って、シフト位置が「前進」以外のレンジ(「P」、「R」又は「N」)である場合には、自車10の出庫方向又は進行方向とシフト位置の示す方向とが対応しないため、表示画面112上での注意喚起情報の表示は行われない。なお、以下の説明では、「前進」を意図したシフト位置が「D」である場合について説明する。
次に、図9〜図15を参照しながら、「注意喚起情報出力判定モード」について具体的に説明する。ここでは、「注意喚起情報出力判定モード」での三種類の警告表示方法(第1〜第3実施例)について、それぞれ説明する。
<第1実施例>
第1実施例について、図9〜図11を参照しながら説明する。第1実施例は、自車10が縦列駐車スペース100から出庫して車線に合流する際に、注意喚起情報である所定の警告文をタッチパネルディスプレイ40に表示させる場合である。
図9のステップS10において、演算部52(出力制御部62)は、タッチパネルディスプレイ40による警告出力を行うべきか否かを判定する。
ここで、出庫支援開始時の前方距離Dfと後方距離Dbとの和である出庫可能間隔Ds(=Df+Db)が、所定の閾値Dmaxとの間で、Ds>Dmaxの関係にあり、且つ、前方距離Df又は後方距離Dbが検出不可領域(前方ソナー91〜94又は後方ソナー95〜98が検出不可領域)である場合、シフト位置が「D」であり、自車10が1回の前進動作で縦列駐車スペース100から出庫できるので、出力制御部62は、警告出力を行うべきと判定する(ステップS10:YES)。
また、出庫支援開始時にDs≦Dmaxであって、且つ、2回目以降の前進動作である場合には、自車10と前方他車101及び後方他車102との前後空間が比較的狭いため、自車10が複数回の切返動作を行った後に、シフト位置が「D」で縦列駐車スペース100から出庫することになるので、出力制御部62は、警告出力を行うべきと判定する(ステップS10:YES)。
このように警告の必要性があると判定された場合(ステップS10:YES)、ステップS11に進む。ステップS11において、出力制御部62は、所定の注意喚起情報の警告文をタッチパネルディスプレイ40に表示させる。
ここで、タッチパネルディスプレイ40の表示画面120の一例について、図10及び図11を参照しながら説明する。図10は、注意喚起情報の警告文の表示がない場合の表示画面120の例(ステップS11前、又は、ステップS14での画面表示)を示し、図11は、ステップS11において注意喚起情報の警告文の表示を行った場合の表示画面120の例を示す。
図10の表示画面120の右側領域には、各カメラ81〜84が撮像した画像を合成して得られた、自車10を上方から視た俯瞰画像122が表示されている。また、左側領域には、前方カメラ81が撮像した前方画像124が表示されている。
そして、ステップS10で警告の必要性があると判定された場合(ステップS10:YES)、ステップS11において、表示画面120の表示内容は、図10から図11に切り替わる。すなわち、図11において、俯瞰画像122における自車10の進行方向(出庫軌道Tに沿って自車10が実際に進行可能な方向)又は出庫方向(図6)とは異なる方向、具体的には、俯瞰画像122における自車10の後方の領域に、警告表示領域126が設定される。そして、警告表示領域126に、例えば、「走行車両に注意してください」の警告文が表示される。
警告表示領域126の位置は、後方カメラ82が後方画像を撮像する領域に対応し、出庫軌道T、及び、出庫方向又は進行方向の表示の妨げにはならない位置である。この場合、出力制御部62は、俯瞰画像122における後方画像の撮像領域に警告表示領域126を重ねて表示画面120に表示させる。これにより、自車10の出庫時に、表示画面120上、出庫方向又は進行方向を隠すことなく、注意喚起情報(警告文)を表示画面120に表示させ、運転者に対して効果的に注意喚起を行うことができる。
ステップS12において、支援継続判定部58は、ステップS10、S11での出力制御部62の判定結果及び表示制御処理を受けて、前方ソナー91〜94が前方他車101又は別の障害物を検出できない(検出不可領域である)ことを再度判定する。
検出不可領域である場合(ステップS12:YES)、ステップS13に進む。ステップS13において、支援継続判定部58は、自車10を出庫させることが可能であるため、出庫支援制御を終了する旨の判定を行う。すなわち、支援継続判定部58は、ステップS7、S9で「出庫可能」な状態であることを仮に判定し(1次判定し)、ステップS12、S13で「出庫可能」であることを確定させる2次判定を行う。この結果、「注意喚起情報出力判定モード」での出庫支援継続の終了判定(2次判定)が成立し、「支援終了報知モード」に移行することができる。これにより、支援制御部60は、支援継続判定部58の判定結果を受けて、自車10に対する出庫支援制御を終了する。
一方、ステップS10、S12において、否定的な判定結果であった場合(ステップS10、S12:NO)、ステップS14に進む。ステップS14において、支援継続判定部58は、出庫支援制御を継続する旨の判定を行う。この結果、「注意喚起情報出力判定モード」での終了判定が不成立となり、「後進モード」(又は「前進モード」)に戻る。すなわち、支援制御部60は、支援継続判定部58の判定結果を受けて、自車10に対する出庫支援制御を継続する。
なお、警告表示を一旦行った後(ステップS11)、ステップS12で否定的な判定結果となった場合、ステップS14で「後進モード」に戻る際、出力制御部62は、タッチパネルディスプレイ40に対して注意喚起情報を非表示とし、例えば、表示画面120を図11から図10の画面表示に切り替える。すなわち、上記の注意喚起情報は、前進走行時のみタッチパネルディスプレイ40に表示される。
<第2実施例>
第2実施例について、図12及び図13を参照しながら説明する。第2実施例は、自車10が縦列駐車スペース100から出庫して車線に合流する際に、出庫方向又は進行方向の後側方画像(自車10の右側後方の画像)をタッチパネルディスプレイ40に表示させる場合である。
図12のステップS15において、演算部52(出力制御部62)は、タッチパネルディスプレイ40による警告出力として、出庫方向又は進行方向の後側方画像、すなわち、右側方カメラ83が撮像した自車10の右側後方の画像(後側方画像)を表示させるべきか否かを判定する。ステップS15において、出力制御部62は、図9のステップS10と同様の判定基準に基づいて、後側方画像を表示すべきか否かを判定すればよい。
ステップS15において、出力制御部62により警告の必要性があると判定された場合(ステップS15:YES)、ステップS16に進む。ステップS16において、出力制御部62は、注意喚起情報としての出庫方向又は進行方向の後側方画像をタッチパネルディスプレイ40に表示させる。図13は、タッチパネルディスプレイ40の表示画面130の一例を示す。なお、図9のステップS11の場合と同様に、ステップS16において、出力制御部62は、タッチパネルディスプレイ40の画面表示を、例えば、図10の表示画面120から表示画面130に切り替えればよい。
図13の表示画面130の右側領域には俯瞰画像132が表示されると共に、左側領域には、右側方カメラ83が撮像した後側方画像134が表示されている。そして、俯瞰画像132における右側後方領域には、矩形状の枠を示すマーク136が重畳表示されている。このマーク136は、右側方カメラ83による後側方画像134の撮像領域に対応する位置(表示範囲)に表示されている。図13は、この表示範囲に対して右側方カメラ83により撮像された画像が、後側方画像134として表示画面130の左側領域に表示されることを図示している。
このように、表示画面130の左側領域に前方画像124(図10)に代えて後側方画像134を表示させ、俯瞰画像132上で、後側方画像134の表示位置をマーク136として重畳表示させることにより、自車10の出庫時に、自車10の右側後方の確認が必要であることを、表示画面130を通じて運転者に注意喚起することが可能となる。なお、マーク136は、俯瞰画像132内で自車10の右側後方に表示されるので、俯瞰画像132上、自車10の出庫方向又は進行方向の妨げにはならない。
ステップS16の表示処理後、支援継続判定部58による図9のステップS12の判定処理が実行される。また、ステップS15で否定的な判定結果であった場合(ステップS15:NO)、図9のステップS14に進む。
<第3実施例>
第3実施例について、図14及び図15を参照しながら説明する。第3実施例は、自車10が縦列駐車スペース100から出庫して車線に合流する際に、車線を走行する他の車両が接近してきたことを検知したときに、警告文をタッチパネルディスプレイ40に表示させると共に、スピーカ42から警告音を出力させる場合である。
図14のステップS17において、演算部52(出力制御部62)は、図12のステップS15と同様に、タッチパネルディスプレイ40による警告出力として、出庫方向又は進行方向の後側方画像(右側方カメラ83が撮像した自車10の右側後方の画像)を表示させるべきか否かを判定する。この場合も、出力制御部62は、図9のステップS10と同様の判定基準に基づいて、後側方画像を表示すべきか否かを判定すればよい。
ステップS17において、出力制御部62により警告の必要性があると判定された場合(ステップS17:YES)、ステップS18に進む。ステップS18において、出力制御部62は、図12のステップS16と同様に、注意喚起情報としての出庫方向又は進行方向の後側方画像をタッチパネルディスプレイ40に表示させる。なお、図12のステップS16の場合と同様に、ステップS18において、出力制御部62は、タッチパネルディスプレイ40の画面表示を、例えば、図10の表示画面120から図13の表示画面130に切り替えればよい。
ステップS19において、出力制御部62は、自車10が出庫して合流する車線の後方から他の車両が接近しているか否かを判定する。ステップS19において、他の車両が後方から自車10に向かって接近している場合(ステップS19:YES)、ステップS20に進む。ステップS20において、出力制御部62は、他の車両が自車10に接近している旨の注意喚起情報をタッチパネルディスプレイ40に表示させると共に、スピーカ42から音声として出力し、運転者に注意喚起を行う。この場合、出力制御部62は、タッチパネルディスプレイ40の画面表示を、例えば、図13の表示画面130から図15の表示画面140に切り替えればよい。
図15は、ステップS20におけるタッチパネルディスプレイ40の表示画面140の一例を示す。表示画面140の右側領域には俯瞰画像142が表示されると共に、左側領域には、右側方カメラ83が撮像した後側方画像144が表示されている。そして、俯瞰画像142における自車10の右側後方領域には、矩形状の枠を示すマーク146が重畳表示されている。このマーク146は、右側方カメラ83による後側方画像144の撮像領域に対応する位置(表示範囲)に表示されている。図15は、この表示範囲の画像が後側方画像144として表示画面140の左側領域に表示されることを示している。
さらに、後側方画像144には、矩形状の枠を示すマーク148が重畳表示されている。このマーク148は、後側方画像144に写り込み、且つ、車線を走行している他の車両150が後方から接近していることを運転者に注意喚起するためのマークである。さらにまた、出力制御部62は、車両150が接近していることをスピーカ42から音(音声)として出力する。
このように、表示画面140の左側領域に図11の前方画像124に代えて後側方画像144を表示させ、俯瞰画像142上で、後側方画像144の表示位置をマーク146として重畳表示させることにより、自車10の出庫時に、自車10の後側方の確認が必要であることを、表示画面140を通じて運転者に注意喚起することが可能となる。この場合、マーク146は、俯瞰画像142内で自車10の右後方に表示されるので、俯瞰画像142上、自車10の出庫方向又は進行方向の妨げにはならない。
しかも、後側方画像144内で、他の車両150がマーク148で囲われているので、該車両150が自車10に対する接近車両であることを運転者に効果的に警告することができる。さらに、スピーカ42から音声を出力することにより、運転者に対する注意喚起を一層効果的に行うことができる。
ステップS20の表示処理後、又は、ステップS19で否定的な判定結果であった場合(ステップS19:NO)、支援継続判定部58による図9のステップS12の判定処理が実行される。また、ステップS17で否定的な判定結果であった場合(ステップS17:NO)、図9のステップS14に進む。
このようにして、「注意喚起情報出力判定モード」で注意喚起情報の出力処理が行われ、出庫支援継続の終了判定が成立すると、支援制御部60によって舵角中立化制御が行われる。なお、「舵角中立化制御」とは、目標舵角θtarに設定されている舵角θを変更し、中立角度θoに近づける舵角制御を意味する。
<支援終了報知モードの動作>
このようにして出庫支援継続の終了判定が成立することに起因して、支援制御部60による出庫支援制御が終了し、舵角中立化制御も終了すると、支援継続判定部58は、タッチパネルディスプレイ40及び/又はスピーカ42を用いて、自車10が出庫可能である旨を自車10の運転者に報知してもよい。これにより、運転者は、運転主体が移譲された旨を適時に把握できる。
[出庫支援装置12による効果]
以上のように、この出庫支援装置12は、[1]自車10から自車10の前方にある前方他車101までの前方距離Dfを少なくとも検出する前方ソナー91〜94と、[2]前方距離Df及び自車10の現在位置Pcに基づいて、少なくとも自車10の前進を支援する支援制御部60と、[3]自車10の出庫に関わる注意喚起情報を表示するタッチパネルディスプレイ40と、[4]タッチパネルディスプレイ40を制御する出力制御部62と、を備える。そして、[5]出力制御部62は、自車10が出庫可能な状態にあり、且つ、支援開始位置Psに対して自車10が移動したい方向である出庫方向(右方向)、又は、自車10が実際に移動可能な方向である進行方向と、自車10のシフト位置(D)の示す方向とが対応する場合、タッチパネルディスプレイ40に注意喚起情報を表示させる。
このように、自車10が出庫可能であり、且つ、出庫方向又は進行方向とシフト位置の示す方向とが対応する場合にのみ、注意喚起情報をタッチパネルディスプレイ40に表示させる。すなわち、出庫方向又は進行方向に自車10を出庫させる場合にのみ、注意喚起情報がタッチパネルディスプレイ40に表示されるので、注意喚起情報の表示の適時性が向上すると共に、出庫時における表示内容の変化によって視覚的な刺激を運転者に付与することができる。これにより、運転者に対して、より強い注意喚起の画面表示を効果的に実現することができる。この結果、運転者は、表示された注意喚起情報に従って、縦列駐車スペース100の前方他車101及び後方他車102や、車線の走行車両を確認しつつ、自車10を出庫させて車線に合流することが可能となる。
また、出力制御部62は、各カメラ81〜84が撮像した画像を合成して得られた、自車10を上方から視た俯瞰画像114、122、132、142をタッチパネルディスプレイ40に表示させると共に、俯瞰画像114、122、132、142内の自車10の出庫方向又は進行方向とは異なる方向に注意喚起情報を表示させればよい。これにより、俯瞰画像114、122、132、142内で出庫方向又は進行方向とは異なる方向の領域に注意喚起情報が表示されるので、自車10の出庫時に安全確認を行うべき箇所を隠すことなく、運転者に対して効果的な注意喚起を行うことができる。すなわち、出庫方向又は進行方向にメッセージ情報を表示させると、その方向への走行を禁止しているような錯覚を運転者に与えてしまうので、そのような錯覚を発生させないようにすることができる。
また、タッチパネルディスプレイ40は、俯瞰画像132、142と、後側方画像134、144とを表示することが可能であり、出力制御部62は、自車10が出庫可能な状態にある場合、俯瞰画像132、142と、後側方画像134、144とをタッチパネルディスプレイ40に併せて表示させる。後側方画像134、144は、俯瞰画像132、142とは異なる画角であり、且つ、出庫時に運転者が確認したい必要部分を拡大した画像であるため、車線の走行車両の確認が容易になる。
また、出力制御部62は、俯瞰画像132、142及び後側方画像134、144をタッチパネルディスプレイ40に表示させる際に、後側方画像134、144の表示範囲を示すマーク136、146を俯瞰画像132、142内の対応する位置に重ねて表示させればよい。これにより、運転者は、後側方画像134、144の表示範囲を正しく把握することが可能となる。
また、出力制御部62は、自車10の前進走行時に注意喚起情報をタッチパネルディスプレイ40に表示させ、一方で、自車10の後進走行時には注意喚起情報を非表示とすればよい。これにより、前進走行での出庫時には注意喚起情報が表示され、後進走行時には非表示となるため、後進走行時のタッチパネルディスプレイ40における画面の死角をなくすことができる。
[補足]
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
上記の説明では、(1)自車10が出庫可能な状態にあり、(2)出庫方向又は進行方向とシフト位置の示す方向とが対応すれば、タッチパネルディスプレイ40に注意喚起情報を表示させる場合について説明したが、本実施形態に係る出庫支援装置12は、下記のように構成されてもよい。
すなわち、出庫支援装置12は、[1]自車10から自車10の前方にある前方他車101までの前方距離Dfを少なくとも検出する前方ソナー91〜94と、[2]前方距離Df及び自車10の現在位置Pcに基づいて、少なくとも自車10の前進を支援する支援制御部60と、[3]自車10の出庫に関わる注意喚起情報を表示するタッチパネルディスプレイ40と、[4]タッチパネルディスプレイ40を制御する出力制御部62と、を備える。そして、[5]出力制御部62は、(a)出庫支援の開始時から所定時間経過、(b)出庫支援の開始時の支援開始位置Psに対して自車10が所定角度変化、又は、(c)自車10が支援開始位置Psから所定距離移動、のうち、少なくとも1つの状態に至り、且つ、支援開始位置Psに対して自車10が移動したい方向である出庫方向(右方向)、又は、自車10が実際に移動可能な方向である進行方向と、自車10のシフト位置(D)の示す方向とが対応する場合、タッチパネルディスプレイ40に注意喚起情報を表示させる。
このように、上記(a)〜(c)のうち、少なくとも1つの状態に至り、且つ、出庫方向又は進行方向とシフト位置の示す方向とが対応する場合にのみ、注意喚起情報をタッチパネルディスプレイ40に表示させる。この場合でも、出庫方向又は進行方向に自車10を出庫させる場合にのみ、注意喚起情報がタッチパネルディスプレイ40に表示されるので、注意喚起情報の表示の適時性が向上すると共に、出庫時における表示内容の変化によって視覚的な刺激を運転者に付与することができる。これにより、運転者に対して、より強い注意喚起の画面表示を効果的に実現することができる。この結果、運転者は、表示された注意喚起情報に従って、縦列駐車スペース100の前方他車101及び後方他車102や、車線の走行車両を確認しつつ、自車10を出庫させて車線に合流することが可能となる。
この実施形態では、自動操舵を例に挙げて説明したが、アクセルペダル(不図示)、ブレーキペダル(不図示)及びシフトレバー32の自動操作/手動操作を組み合わせた種々の運転形態を採り得る。
この実施形態では、ステアリングホイール70の操舵角(steering angle)を変更する場合を例に挙げて説明しているが、舵角θは、自車10の操舵に関わる他の物理量又は制御量であってもよい。例えば、舵角θは、車輪の転舵角(turning angle)又はトー角であってもよいし、EPS−ECU76の内部で定義される舵角指令値であってもよい。
この実施形態では、ステアリングホイール70の自動操舵を行う構成を採用しているが、舵角θを変更する手段はこれに限られない。例えば、EPS−ECU76がステアバイワイヤによる指令信号を操舵機構側に出力することで、車輪の転舵角としての舵角θを変更してもよい。或いは、内輪の回転速度と外輪の回転速度の間に速度差を設けることで、車輪の転舵角としての舵角θを変更してもよい。
この実施形態では、支援制御部60による出庫支援制御中、ステアリングホイール70の操舵、シフト位置の変更の操作、ブレーキペダルの操作を自動で行ってもよい。この場合、出庫支援制御の終了後に、全ての操作を運転者による手動の操作に移行させてもよいし、一部を運転者による手動の操作に移行させてもよい。また、出庫支援制御中に自動で行っていた操作について、出庫支援制御の終了後には、運転者に操作を移行させる一方で、該運転者の操作をアシストしてもよい。
この実施形態では、前方距離Df又は後方距離Dbを検出する手段としてソナー91〜98を用いているが、この構成に限られない。前方検出手段(又は後方検出手段)は、例えば、測距レーダであってもよいし、ステレオカメラであってもよい。
10…自車 12…出庫支援装置
14…センサ群 16…ナビゲーション装置
18…支援ECU 20…EPSユニット
22…カメラ群 24…ソナー群
30…シフト位置センサ 32…シフトレバー
40…タッチパネルディスプレイ 42…スピーカ
50…入出力部 52…演算部
54…記憶部 56…出庫軌道設定部
58…支援継続判定部 60…支援制御部(支援制御手段)
62…出力制御部(表示制御手段) 70…ステアリングホイール
76…EPS−ECU 80…車体
81…前方カメラ 82…後方カメラ
83…右側方カメラ 84…左側方カメラ
91〜94…前方ソナー(前方検出手段) 95〜98…後方ソナー
100…縦列駐車スペース 101…前方他車(前方障害物)
102…後方他車 110…出庫座標系
112、120、130、140…表示画面
114、122、132、142…俯瞰画像 119、126…警告表示領域
124…前方画像 134、144…後側方画像
136、146、148…マーク 150…車両
Db…後方距離 Df…前方距離
Pc…現在位置 Pe…支援終了位置
Pm…中間位置 Ps…支援開始位置
T…出庫軌道 θ…舵角
θo…中立角度 θtar…目標舵角

Claims (7)

  1. 自車から該自車の前方にある前方障害物までの前方距離を少なくとも検出する前方検出手段と、
    前記前方検出手段により検出された前記前方距離、及び前記自車の現在位置に基づいて、少なくとも前記自車の前進を支援する支援制御手段と、
    前記自車の出庫に関わる注意喚起情報を表示する表示手段と、
    前記表示手段を制御する表示制御手段と、
    前記自車の周辺を撮像可能な複数の撮像手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記自車が出庫可能な状態にあり、且つ、前記支援の開始時の前記自車の位置である支援開始位置に対して前記自車が移動したい方向である出庫方向、又は、前記自車が実際に移動可能な方向である進行方向と、前記自車のシフト位置の示す方向とが対応する場合、前記各撮像手段が撮像した画像を合成して得られた、前記自車を上方から視た俯瞰画像を前記表示手段に表示させると共に、前記俯瞰画像内の前記自車に対する前記出庫方向又は前記進行方向とは異なる方向の表示領域に前記注意喚起情報を表示させることを特徴とする出庫支援装置。
  2. 請求項に記載の出庫支援装置において、
    前記表示手段は、前記俯瞰画像と、前記撮像手段が撮像した前記自車の側方画像とを表示することが可能であり、
    前記表示制御手段は、前記自車が出庫可能な状態にある場合、前記俯瞰画像と、前記出庫方向又は前記進行方向の側方画像とを前記表示手段に併せて表示させることを特徴とする出庫支援装置。
  3. 請求項に記載の出庫支援装置において、
    前記表示制御手段は、前記俯瞰画像及び前記側方画像を前記表示手段に表示させる際に、前記側方画像の表示範囲を示すマークを前記俯瞰画像内の対応する位置に重ねて表示させることを特徴とする出庫支援装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の出庫支援装置において、
    前記表示制御手段は、前記自車の前進走行時に前記注意喚起情報を前記表示手段に表示させ、一方で、前記自車の後進走行時には前記注意喚起情報を非表示とすることを特徴とする出庫支援装置。
  5. 自車から該自車の前方にある前方障害物までの前方距離を少なくとも検出する前方検出手段と、
    前記前方検出手段により検出された前記前方距離、及び前記自車の現在位置に基づいて、少なくとも前記自車の前進を支援する支援制御手段と、
    前記自車の出庫に関わる注意喚起情報を表示する表示手段と、
    前記表示手段を制御する表示制御手段と、
    前記自車の周辺を撮像可能な複数の撮像手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記支援の開始時から所定時間経過、前記支援の開始時の前記自車の位置である支援開始位置に対して前記自車が所定角度変化、又は、前記自車が前記支援開始位置から所定距離移動のうち、少なくとも1つの状態に至り、且つ、前記支援開始位置に対して前記自車が移動したい方向である出庫方向、又は、前記自車が実際に移動可能な方向である進行方向と、前記自車のシフト位置の示す方向とが対応する場合、前記各撮像手段が撮像した画像を合成して得られた、前記自車を上方から視た俯瞰画像を前記表示手段に表示させると共に、前記俯瞰画像内の前記自車に対する前記出庫方向又は前記進行方向とは異なる方向の表示領域に前記注意喚起情報を表示させることを特徴とする出庫支援装置。
  6. 自車から該自車の前方にある前方障害物までの前方距離を少なくとも検出する前方検出手段と、
    前記前方検出手段により検出された前記前方距離、及び前記自車の現在位置に基づいて、少なくとも前記自車の前進を支援する支援制御手段と、
    前記自車の出庫に関わる注意喚起情報を表示する表示手段と、
    前記表示手段を制御する表示制御手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、
    前記自車が出庫可能な状態にあり、且つ、前記支援の開始時の前記自車の位置である支援開始位置に対して前記自車が移動したい方向である出庫方向、又は、前記自車が実際に移動可能な方向である進行方向と、前記自車のシフト位置の示す方向とが対応する場合、前記表示手段に前記注意喚起情報を表示させ、
    一方で、前記自車が出庫可能な状態でない場合には、前記表示手段での前記注意喚起情報を非表示とすることを特徴とする出庫支援装置。
  7. 自車から該自車の前方にある前方障害物までの前方距離を少なくとも検出する前方検出手段と、
    前記前方検出手段により検出された前記前方距離、及び前記自車の現在位置に基づいて、少なくとも前記自車の前進を支援する支援制御手段と、
    前記自車の出庫に関わる注意喚起情報を表示する表示手段と、
    前記表示手段を制御する表示制御手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、
    前記支援の開始時から所定時間経過、前記支援の開始時の前記自車の位置である支援開始位置に対して前記自車が所定角度変化、又は、前記自車が前記支援開始位置から所定距離移動のうち、少なくとも1つの状態に至り、且つ、前記支援開始位置に対して前記自車が移動したい方向である出庫方向、又は、前記自車が実際に移動可能な方向である進行方向と、前記自車のシフト位置の示す方向とが対応する場合、前記表示手段に前記注意喚起情報を表示させ、
    一方で、前記自車が出庫可能な状態でない場合には、前記表示手段での前記注意喚起情報を非表示とすることを特徴とする出庫支援装置。
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