JP5852076B2 - 車両周辺表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両周辺の画像を表示する車両周辺表示装置に関する。
特許文献1では、地図画面(図3)の表示中に後退ギアが選択された場合、後方撮影カメラ画像(図4)に切り替える。この際、画面の切替え時に生じるタイムラグの間は、例えば、黒画(図5)となる([0037])。地図画面から後方撮影カメラ画像への切替え時の黒画の表示時間は、1秒弱程度とされている([0004])。特許文献1では、駐車動作中は、後方撮影カメラ画像を表示し続け、黒画を非表示とすることにより、ユーザの煩わしさを解消することを企図している([0004]、[0018])。
特許文献2では、複数のカメラ11a〜11dを用いて自車両の外界周辺領域を撮像する(要約)。また、特許文献2では、シフトポジションがリバースである場合又は所定条件下で車速が所定の閾値以下である場合、カメラ11a〜11dからの画像に基づくマルチビュー画面を表示する([0043]、[0044]、[0048])。マルチビュー画面が表示されている状態で切替スイッチ16が押されると、表示形態(視点又は視野範囲)が切り替わる([0045]、[0051])。
特開2012−093229号公報 特開2010−069943号公報
特許文献1によれば、黒画(黒画面)は煩わしいものであり、極力避けるべきものとされている。また、最近の半導体技術の発展によれば、黒画面の表示時間は、非常に短くすることも可能である。
しかしながら、黒画面(より一般的には、画面切替え時の介在画面)を積極的に利用してユーザの利便性を高めることも考えられる。例えば、特許文献2のように複数の視点又は視野範囲での表示が可能な構成において、自動的に視点又は視野範囲を切り替える場合、介在画面を介して視点又は視野範囲の切替えを通知することが可能である。
また、特許文献2では、切替スイッチ16の操作とは別に、シフトポジション又は車速に関する条件が成立すると、マルチビュー画面が表示される([0043]、[0044]、[0048])。シフトポジションや車速は、視点又は視野範囲の切替え自体を目的としてユーザが操作又は制御するものとはいえない。このように、視点又は視野範囲の切替え自体を目的とした操作が行われていないにもかかわらず、その他の条件が成立した場合、視点等の切替えを通知する目的で介在画面を利用することも考えられる。
本発明は、上記のような課題を考慮してなされたものであり、介在画面を用いてユーザの利便性を向上可能な車両周辺表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両周辺表示装置は、車両の周辺画像を取得する撮像手段と、前記周辺画像自体又は前記周辺画像が加工された画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示される表示画像を制御する表示制御手段とを備えるものであって、前記表示制御手段は、前記表示画像の視点若しくは視野範囲を切り替え可能又は前記表示画像に重畳させる案内画像の有無を切り替え可能であり、さらに、前記表示制御手段は、前記表示画像の視点若しくは前記視野範囲の切替え又は前記案内画像の有無の切替えの内容に応じて、当該切替え時に介在させる介在画面の表示時間を変化させることを特徴とする。
本発明によれば、表示画像の視点若しくは視野範囲の切替え又は案内画像の有無の切替えの内容に応じて、当該切替え時に介在させる介在画面の表示時間を変化させる。これにより、いずれかの切替えに対するユーザの認識又は違和感の程度を考慮して介在画面の表示時間を変化させることで、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
前記表示制御手段は、複数の案内モードのうち選択された案内モードに応じて前記視点若しくは前記視野範囲の切替え又は前記案内画像の有無の切替えを行い、さらに、前記表示制御手段は、切替え前又は切替後の案内モードに基づいて、前記介在画面の表示時間を設定してもよい。これにより、切替え前又は切替え後の案内モードに応じて介在画面の表示時間を設定することで、ユーザが当該切替えを認識し易くする又は当該切替えによるユーザの違和感を防止することが可能となる。
前記表示制御手段は、前記表示手段に表示される表示画像の視点又は視野範囲を切り替え可能であり、さらに、前記表示制御手段は、切替え前後の前記視点の組合せ又は切替え前後の前記視野範囲の比較結果に基づいて、前記介在画面の表示時間を設定してもよい。これにより、切替え前後の視点の相違の程度又は切替え前後の視野範囲の変化の程度に応じて介在画面の表示時間を設定することで、ユーザが当該切替えを認識し易くする又は当該切替えによるユーザの違和感を防止することが可能となる。
前記車両周辺表示装置が、前記車両の駐車を支援する駐車支援装置である場合、前記撮像手段は、複数設けられ、前記駐車支援装置は、前記視点を切り替えるためのユーザの視点切替指令が入力される視点切替指令入力部と、駐車支援を開始するためのユーザの駐車支援開始指令が入力される駐車支援開始指令入力部とをさらに備え、前記表示制御手段は、前記駐車支援開始指令が入力された場合、前記視点若しくは前記視野範囲の切替え又は前記案内画像の有無の切替えを行い、前記視点切替指令が入力された場合と比較して、前記駐車支援開始指令が入力された場合における前記介在画面の表示時間を長く設定してもよい。
これにより、駐車支援の開始に伴って視点若しくは視野範囲の切替え又は案内画像の有無の切替えを行う場合、ユーザからの視点切替指令に応じて指定を切り替える場合よりも、介在画面の表示時間を長く設定する。ユーザ自身が視点の切替えを要求している場合、介在時間の表示時間が短くなることは好ましいことである。一方、駐車支援の開始に伴って視点若しくは視野範囲の切替え又は案内画像の有無の切替えを行う場合、ユーザ自身は当該切替えを予測していない可能性がある。このため、そのような場合、本発明では、介在時間の表示時間を相対的に長く設定することで、ユーザが当該切替えを認識し易くする又は当該切替えによるユーザの違和感を防止することが可能となる。
前記撮像手段が複数設けられる場合、前記表示制御手段は、複数の前記撮像手段で取得された互いに異なる視点又は視野範囲の前記周辺画像をユーザの操作に応じて切り替えて前記表示手段に表示させる非自動表示切替制御と、前記互いに異なる視点又は視野範囲の前記周辺画像を自動で切り替えて前記表示手段に表示させる自動表示切替制御とを実行し、前記非自動表示切替制御での前記周辺画像の切替え時と比較して、前記自動表示切替制御での前記周辺画像の切替え時における前記介在画面の表示時間を長く設定してもよい。
上記によれば、視点又は視野範囲の切替えを自動で行う場合、これらの切替えをユーザの操作により行う場合よりも、当該切替え時に介在させる介在画面の表示時間を長く設定する。ユーザの操作により視点又は視野範囲の切替えを行う場合、ユーザ自身が当該切替えを要求しているため、介在時間の表示時間が短くなることは好ましいことである。一方、車両周辺表示装置が自動で視点又は視野範囲の切替えを行う場合、ユーザ自身は当該切替えを予測していない可能性がある。このため、そのような場合、本発明では、介在時間の表示時間を相対的に長く設定することで、当該切替えをユーザに認識させる又はユーザの違和感を低減することが可能となる。
本発明に係る車両周辺表示装置は、車両の周辺画像を取得する撮像手段と、前記周辺画像自体又は前記周辺画像が加工された画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示される表示画像を制御する表示制御手段とを備えるものであって、前記表示制御手段は、前記表示画像の視点又は視野範囲を切り替え可能であり、さらに、前記表示制御手段は、前記表示画像の視点又は視野範囲の切替えを自動で行う場合、当該切替えをユーザの操作により行う場合よりも、当該切替え時に介在させる介在画面の表示時間を長く設定することを特徴とする。
本発明によれば、表示画像の視点又は視野範囲の切替えを自動で行う場合、当該切替えをユーザの操作により行う場合よりも、当該切替え時に介在させる介在画面の表示時間を長く設定する。ユーザの操作により視点又は視野範囲の切替えを行う場合、ユーザ自身が当該切替えを要求しているため、介在時間の表示時間が短くなることは好ましいことである。一方、車両周辺表示装置が自動で視点又は視野範囲の切替えを行う場合、ユーザ自身は当該切替えを予測していない可能性がある。このため、そのような場合、本発明では、介在時間の表示時間を相対的に長く設定することで、当該切替えをユーザに認識させる又はユーザの違和感を低減することが可能となる。
本発明によれば、介在画面を用いてユーザの利便性を向上することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る駐車支援装置を搭載した車両の構成を示すブロック図である。 本実施形態における表示画面の切替えを説明するための図である。 本実施形態における表示画面の第1例を示す図である。 本実施形態における表示画面の第2例を示す図である。 本実施形態における表示画面の第3例を示す図である。 本実施形態における表示画面の第4例を示す図である。 本実施形態における表示画面の第5例を示す図である。 本実施形態における表示画面の第6例を示す図である。 本実施形態における表示画面の第7例を示す図である。
A.一実施形態
[1.構成]
(1−1.全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る駐車支援装置12(車両周辺表示装置)を搭載した車両10(以下「自車10」ともいう。)の構成を示すブロック図である。
本実施形態の駐車支援装置12は、自動操舵を行うことで車両10の駐車を支援する。すなわち、ステアリング68の操作は、駐車支援装置12が自動で行う一方、アクセルペダル及びブレーキペダル(いずれも図示せず)並びにシフトレバー38の操作は運転者が行う。駐車支援装置12は、ステアリング68の操作に加え、アクセルペダル及びブレーキペダルの操作(車両10の駆動及び制動)並びにシフトレバー38の操作(車両10の前進及び後退の切替え)を自動で行うものであってもよい。
図1に示すように、駐車支援装置12は、駐車支援制御等で用いる各種の検出値を検出するセンサ群14と、ナビゲーション装置16と、駐車支援電子制御装置18(以下「駐車支援ECU18」又は「ECU18」という。)と、電動パワーステアリングシステム20(以下「EPSシステム20」という。)と、画面切替スイッチ22とを有する。
(1−2.センサ群14)
図1に示すように、センサ群14には、前方カメラ30f、後方カメラ30rr、左側方カメラ30l及び右側方カメラ30rtと、車輪センサ32rl、32rrと、車速センサ34と、シフト位置センサ36とが含まれる。
カメラ30f、30rr、30l、30rtは、車両10の周辺を撮像した周辺画像Isを出力する。以下では、前方カメラ30fが撮像した周辺画像Isを「前方画像If」と、後方カメラ30rrが撮像した周辺画像Isを「後方画像Irr」と、左側方カメラ30lが撮像した周辺画像Isを「左側方画像Il」と、右側方カメラ30rtが撮像した周辺画像Isを「右側方画像Irt」という。また、左側方画像Ilと右側方画像Irtを合わせて側方画像Isdともいう。
車輪センサ32rl、32rrは、それぞれ車輪(図示せず)の回転角度θw[deg]を検出する角度センサ又は変位センサであり、車輪が所定角度回転する毎に検出パルスを出力する。当該検出パルスは、車輪の回転角度θw(すなわち、移動距離)及び車輪の回転速度[rpm]の算出に用いることができる。車輪センサ32rlは、左後輪の回転角度θw(以下「回転角度θwrl」ともいう。)を検出し、車輪センサ32rrは、右後輪の回転角度θw(以下「回転角度θwrr」ともいう。)を検出する。
車速センサ34は、車両10の車体(図示せず)の速度(以下「車速V」という。)[km/h]を検出して駐車支援ECU18に出力する。車速センサ34は、例えば、トランスミッションのカウンタシャフトの回転に基づいて車速Vを検出する。
シフト位置センサ36は、シフトレバー38の位置(以下「シフト位置Ps」という。)を検出して出力する。
(1−3.ナビゲーション装置16)
ナビゲーション装置16は、GPS(Global Positioning System)を用いて車両10の現在位置を検出し、ユーザ(運転者を含む。)に対して目的地までの経路を案内する。ナビゲーション装置16は、地図情報データベースを有する記憶装置(図示せず)を有する。
ナビゲーション装置16は、タッチパネル40及びスピーカ42を有する。タッチパネル40は、駐車支援装置12の入力装置及び表示装置として機能する。ユーザは、タッチパネル40を介して駐車支援に関する指令を入力する。また、タッチパネル40に駐車支援に関する画面が表示される。後述するように、タッチパネル40以外の構成要素を入力装置又は表示装置として用いてもよい。また、駐車支援の際には、スピーカ42を介して音声案内が行われる。
(1−4.駐車支援ECU18)
図1に示すように、ECU18は、ハードウェアとして、入出力部50、演算部52及び記憶部54を有する。本実施形態の演算部52は、記憶部54に記憶されているプログラムに基づき各部を制御することにより、駐車支援制御を実行する(詳細は後述する。)。
(1−5.EPSシステム20)
EPSシステム20は、舵角センサ60、トルクセンサ62、EPSモータ64、レゾルバ65及びEPS電子制御装置66(以下「EPS ECU66」という。)を含む。
舵角センサ60は、ステアリング68の舵角θstを検出する。トルクセンサ62は、ステアリング68にかかるトルクTQを検出する。
EPSモータ64は、ステアリング68に連結されたステアリングコラム70に対して駆動力又は反力を付与することで、運転者によるステアリング68の操作支援及び駐車支援時の自動操舵を可能とする。レゾルバ65は、EPSモータ64の回転角度θmを検出する。
EPS ECU66は、EPSシステム20全体を制御するものであり、駐車支援ECU18と同様、ハードウェアとして、入出力部、演算部及び記憶部(いずれも図示せず)を有する。
(1−6.画面切替スイッチ22)
画面切替スイッチ22は、タッチパネル40の表示画面100(図3等)の視点又は視野範囲を切り替えるための押しボタン式スイッチである。
[2.各種制御]
(2−1.概要)
本実施形態の駐車支援装置12は、周辺表示通常制御(以下「通常制御」ともいう。)及び駐車支援制御を実行する。通常制御は、駐車支援なしに周辺画像Isをタッチパネル40に表示する制御である。駐車支援制御は、車両10の駐車支援を行う制御である。
通常制御は、ナビゲーション装置16の起動時にタッチパネル40に表示される初期画面中の複数の選択肢の中から特定の選択肢が選択されることで開始される。当該複数の選択肢としては、例えば、経路案内、オーディオ、カメラ及び各種設定が含まれ、通常制御は、「カメラ」が選択された際に開始される。或いは、通常制御は、シフト位置PsがR(後退)となったときに開始されてもよい。或いは、通常制御を開始するための専用スイッチ(通常制御開始スイッチ)がオンにされたことで通常制御を開始してもよい。通常制御におけるタッチパネル40の表示画面100は、図2〜図4を参照して後述する。なお、特許文献2における各種表示画面も用いることが可能である。
本実施形態の駐車支援制御は、主として、目標駐車位置設定制御及び自動操舵制御の2つの制御を含む。目標駐車位置設定制御は、車両10の目標駐車位置Pptarを設定するための制御である。自動操舵制御は、車両10が目標駐車位置Pptarに到達するようにステアリング68を自動的に操作する制御である。ステアリング68の自動操作は、EPS ECU66がEPSモータ64を制御することで行う。
(2−2.画面の切替え)
図2は、本実施形態におけるタッチパネル40の表示画面100の切替えを説明するための図である。図2において、3種類の矢印は、表示画面100の切替え時に表示される黒画面100b(図4)の表示時間Tbl[sec]を示している。すなわち、細い矢印は、表示時間Tblが相対的に短いことを示し、黒色の太い矢印は、表示時間Tblが相対的に長いことを示し、白抜きの太い矢印は、表示時間Tblが相対的に中くらいであることを示している。本実施形態では、場面に応じた表示時間Tblを記憶部54に記憶している。図3〜図9は、本実施形態におけるタッチパネル40の表示画面100の第1例〜第7例を示す図である。このうち図4の表示画面100は、黒画面100bからなる。
(2−2−1.周辺表示通常制御における表示画面100)
図2に示すように、周辺表示通常制御では、シフト位置PsがR以外にあり、車両10が停止又は前進している場合、4種類の表示形式を切り替える。すなわち、前方画像If及び俯瞰画像Igの組合せを含む表示画面100と、左右を拡張した前方画像Ifを含む表示画面100と、右側方画像Irtを含む表示画面100と、左側方画像Il及び右側方画像Irtの組合せを含む表示画面100とを切り替える。
周辺表示通常制御において、シフト位置PsがRにあり、車両10が後退している場合、3種類の表示形式を切り替える。すなわち、後方画像Irr及び俯瞰画像Igの組合せを含む表示画面100と、後方画像Irrを含む表示画面100と、後方ワイド画像(図示せず)を含む表示画面100とを切り替える。
これらの表示画面100の切替えは、画面切替スイッチ22を押す毎に切り替えることができる。或いは、後述するように表示画面100中に表示されている所定の操作ボタン(例えば、図3の操作ボタン102b〜102d)を選択することにより切り替えることもできる。図2では、画面切替スイッチ22を用いて各表示形式が順番に切り替えられる様子を示している。操作ボタン102b〜102d等の操作ボタンを用いた場合、図2の順番に限定されないことに留意されたい。
表示画面100(図3、図5〜図9)が切り替えられる際は、介在画像としての黒画面100b(図4)が表示される。図2の細い矢印で示すように、周辺表示通常制御における表示画面100の切替え時における黒画面100bの表示時間Tblは、相対的に短い(例えば、0〜0.5秒のいずれかの値)である。後述するように、介在画像としては黒画面100b以外の画像を表示することも可能である。
図3は、周辺表示通常制御の表示画面100(以下「周辺表示通常制御画面100a」又は「通常表示画面100a」ともいう。)の一例を示す図である。図3の通常表示画面100aは、図2中の「前方画像及び俯瞰画像」に対応する画面である。通常表示画面100aには、複数の操作ボタン102a〜102eと、注意喚起メッセージ104と、進行方向画像領域106と、俯瞰画像領域108とが含まれる。
操作ボタン102aは、駐車支援を開始するためのボタンであり、以下では、駐車支援開始ボタン102aともいう。操作ボタン102b〜102dは、タッチパネル40の表示画面100に表示する画像(視点又は視野範囲)を切り替えるためのボタンであり、以下では、表示切替ボタン102b〜102d又はボタン102b〜102dともいう。ボタン102bを押すと、「前方画像及び俯瞰画像」を含む表示画面100が選択される。ボタン102cを押すと、「左右拡張前方画像」を含む表示画面100が選択される。ボタン102dを押す毎に、「右側方画像」を含む表示画面100と「左側方画像及び右側方画像」を含む表示画面100が交互に選択される。
操作ボタン102eは、周辺表示通常制御を終了するためのボタンである。
注意喚起メッセージ104は、その時点で注意すべき内容を運転者に対して伝える。図3の例では、車両10を前進するためにアクセルペダルを踏み込む前に周囲の確認を促すため、「周囲を直接確認してください」との文字が表示される。
進行方向画像領域106は、車両10の進行方向に対応する周辺画像Isを表示する。すなわち、車両10が前進する場合、前方カメラ30fからの前方画像If等の周辺画像Isを、画面切替スイッチ22又は操作ボタン102b〜102dの操作に応じて切り替えて表示する。車両10が後退する場合、後方カメラ30rrからの後方画像Irr等の周辺画像Isを、画面切替スイッチ22又は操作ボタン102b〜102dの操作に応じて切り替えて表示する。
俯瞰画像領域108は、前方画像If、後方画像Irr、左側方画像Il及び右側方画像Irtを画像処理した車両10の俯瞰画像Igを表示する。俯瞰画像領域108には、車両10を示す自車画像110が含まれる。黒画面100b(図4)を除く表示画面100(図3、図5〜図9)のいずれにも俯瞰画像領域108が含まれるが、俯瞰画像領域108における自車画像110の相対位置、向き及び表示倍率は固定したままである一方、俯瞰画像領域108の表示範囲は変化する。
図3に示すように、進行方向画像領域106及び俯瞰画像領域108には、案内画像としての第1目安ガイド線112が表示されている。第1目安ガイド線112は、車両10又は自車画像110の進行方向前方に表示された線からなる画像であり、本実施形態では黄色である。第1目安ガイド線112は、各種の目標停止位置画像(後述する目標駐車位置画像164等)に位置合わせする際に用いられ、幅が目標停止画像と同じである。
また、図3の進行方向画像領域106及び俯瞰画像領域108では、周辺画像Isの一部(カメラ30l、30rtに撮像されたもの)としての白線114が含まれている。白線114は、駐車スペースを区切るための線である。
(2−2−2.目標駐車位置設定制御における表示画面100)
(2−2−2−1.表示画面100の切替え)
図2に示すように、駐車支援が開始されると、目標駐車位置設定制御が開始される。この際、自動操舵開始ボタン128a、128b(以下「開始ボタン128a、128b」ともいう。)及び俯瞰画像Igを含む表示画面100(図5)が表示される。図2の白抜きの太い矢印で示すように、周辺表示通常制御から目標駐車位置設定制御に切り替える際の黒画面100bの表示時間Tblは、中くらいの長さ(例えば、0.3〜1.0秒のいずれかの値)である。これにより、ユーザは、制御の切替えに伴う、表示画面100の切替えを認識することが容易となる。
目標駐車位置設定制御中は、車両10が停止、前進又は後退のいずれの状態であるかに応じて表示形式を切り替える。具体的には、車両10が停止状態である場合、ECU18は、開始ボタン128a、128b及び俯瞰画像Igを含む表示画面100(図5)を表示させる。また、車両10が前進状態である場合、ECU18は、前方画像If及び俯瞰画像Igを含む表示画面100(図6)を表示させる。さらに、車両10が後退状態である場合、ECU18は、後方画像Irr及び俯瞰画像Igを含む表示画面100(図7)を表示させる。
車両10が停止状態であることは、例えば、シフト位置PsがR以外にあり、車速Vが0km/hであることにより判定する。なお、車速Vが0km/hではないが、実質的に車両10が停止状態である車速V(例えば、0<V<5km/hのいずれかの値)を停止状態と判定してもよい。
また、車両10が前進状態であることは、例えば、シフト位置PsがR以外にあり、車速Vが0km/hより大きいことにより判定する。車両10が後退状態であることは、例えば、シフト位置PsがRにあることにより判定する。
目標駐車位置設定制御において表示画面100が切り替えられる際は、介在画像としての黒画面100b(図4)が表示される。図2の白抜きの太い矢印で示すように、目標駐車位置設定制御における表示画面100の切替え時における黒画面100bの表示時間Tblは、中くらいの長さ(例えば、0.3〜1.0秒のいずれかの値)である。
(2−2−2−2.車両10の停止時の表示画面100)
周辺表示通常制御画面100a(図3)において駐車支援開始ボタン102aが押されると、駐車支援ECU18は、黒画面100b(図4)を介在させた後、目標駐車位置設定制御中において車両10の停止時に用いる表示画面100(以下「停止時目標駐車位置設定画面100c」又は「停止時設定画面100c」ともいう。)に切り替える(図2参照)。
図5は、目標駐車位置設定制御において車両10が停止中のときの表示画面100(停止時設定画面100c)の一例を示す図である。停止時設定画面100cには、通常表示画面100aと同様の注意喚起メッセージ104及び俯瞰画像領域108に加え、非アクティブ状態の駐車支援マーク120と、進捗説明バー122と、操作案内メッセージ124と、それぞれが自動操舵開始ボタン128a、128bを含む駐車種類選択タブ126a、126bと、自動検出ボタン130と、中止ボタン132とが含まれる。
駐車支援マーク120は、自動操舵制御の実行中にはアクティブ状態となり濃く表示され、目標駐車位置設定制御の実行中には非アクティブ状態となり薄く表示されることで、駐車支援の進捗状況を示す。
進捗説明バー122は、駐車支援の進捗を説明するためのバーである。進捗説明バー122は、目標駐車位置Pptarを設定中であることを示す「設定」との文字を含む領域と、自動操舵中であることを示す「アシスト」との文字を含む領域と、駐車支援の終了を示す「終了」との文字を含む領域からなる。これらの領域のうちその時点で行われている制御に対応する領域が他の領域よりも強調されて(例えば、異なる色で)表示される。
操作案内メッセージ124は、車両10が行うべき動きを運転者に対して伝える。図5の例では、自動操舵開始ボタン128a、128bのいずれかを選択することにより自動操舵が開始される旨を伝えるため、「[スタート]で緑枠に駐車します」との文字が表示される。ここにいう「緑枠」とは、俯瞰画像領域108内で表示される候補位置画像134を指している。
駐車種類選択タブ126a、126bは、駐車の種類をバック駐車(並列駐車)又は縦列駐車から選択するためのタブである。各タブ126a、126bには、それぞれ2つの自動操舵開始ボタン128a、128bが含まれる。駐車種類選択タブ126a、126b及び自動操舵開始ボタン128a、128bは、いずれも選択可能な状態(アクティブ状態)である。
図5の俯瞰画像領域108は、横方向の長さLhが図3の俯瞰画像領域108よりも長い。換言すると、図5の俯瞰画像領域108は、図3の俯瞰画像領域108よりも横方向の表示範囲(視野範囲)を広くする。これにより、自車画像110の左右いずれにおいても候補位置画像134を見易くすることが可能となる。
また、図5の俯瞰画像領域108は、縦方向の長さLvが図3の俯瞰画像領域108よりも短い。換言すると、図5の俯瞰画像領域108は、図3の俯瞰画像領域108よりも自車画像110後方の表示範囲(視野範囲)を狭くする。これにより、狭くした分の領域(以下「表示切替領域136」という。)に自動検出ボタン130を表示することが可能となる。
図5の俯瞰画像領域108では、自車画像110及び第1目安ガイド線112に加え、自車画像110の左側及び右側それぞれに候補位置画像134が表示されている。候補位置画像134は、目標駐車位置Pptarの候補である候補位置Ppcを示す画像である。ユーザにより左側の自動操舵開始ボタン128aが選択されると、左側の候補位置画像134に対応する候補位置Ppcが目標駐車位置Pptarとして設定されて自動操舵が開始される。また、ユーザにより右側の自動操舵開始ボタン128bが選択されると、右側の候補位置画像134に対応する候補位置Ppcが目標駐車位置Pptarとして設定されて自動操舵が開始される。
自動検出ボタン130は、目標駐車位置Pptarの候補(候補位置Ppc)を自動で検出するか否かを設定するボタンである。換言すると、自動検出ボタン130がオンであるとき、ECU18は、左側方画像Il及び右側方画像Irtに基づいて候補位置Ppcを検出し、検出した候補位置Ppcに対応させて候補位置画像134を表示する。このため、俯瞰画像領域108において自車画像110と候補位置画像134の相対位置が変化する。
一方、自動検出ボタン130がオフであるとき、ECU18は、自車画像110に対する候補位置画像134の位置を固定して表示する。これにより、ユーザは、車両10を実際に運転しながら、俯瞰画像領域108において車両10(自車画像110)を駐車させたい位置に候補位置画像134を合わせる。
中止ボタン132は、駐車支援を終了するためのボタンである。
(2−2−2−3.車両10の前進時の表示画面100)
図5の停止時設定画面100cが表示されている状態で、車両10が前進すると、駐車支援ECU18は、黒画面100b(図4)を介在させた後、目標駐車位置設定制御中において車両10の前進時に用いる表示画面100(以下「前進時目標駐車位置設定画面100d」又は「前進時設定画面100d」ともいう。)に切り替える(図2参照)。
図6は、目標駐車位置設定制御において車両10が前進中のときの表示画面100(前進時設定画面100d)の一例を示す図である。前進時設定画面100dには、停止時設定画面100cと同様の注意喚起メッセージ104、俯瞰画像領域108、駐車支援マーク120、進捗説明バー122、操作案内メッセージ124、駐車種類選択タブ126a、126b、自動検出ボタン130及び中止ボタン132に加え、前方画像領域140が含まれる。
車両10の前進時の操作案内メッセージ124としては、例えば、「緑枠を駐車位置に合わせてください」との文言が用いられる。
図5では、選択タブ126a、126b内に開始ボタン128a、128bが含まれていたが、図6では、前方画像Ifを表示する前方画像領域140が含まれる。これは、車両10の移動中は、開始ボタン128a、128bを選択できなくすることで自動操舵の開始を禁止すると共に、前方画像Ifを提示することで、運転者の利便性を向上するためである。
前方画像領域140には、第1目安ガイド線112に加え、予測ガイド線142が含まれる。予測ガイド線142は、車両10(自車画像110)の進路を示す線からなる画像であり、本実施形態ではオレンジ色である。
図6の俯瞰画像領域108の表示範囲は、図5の俯瞰画像領域108の表示範囲と同じである。図6の自動検出ボタン130及び中止ボタン132は、図5と同様である。
図6の前進時設定画面100dが表示されている状態で、運転者がブレーキペダルを踏み込んで車両10が停止すると、駐車支援ECU18は、黒画面100bを介在させた後、表示画面100を停止時設定画面100c(図5)に戻す(図2参照)。
(2−2−2−4.車両10の後退時の表示画面100)
図5の停止時設定画面100cが表示されている状態で、車両10が後退すると(シフト位置PsがRにされると)、駐車支援ECU18は、黒画面100bを介在させた後、目標駐車位置設定制御中において車両10の後退時に用いる表示画面100(以下「後退時目標駐車位置設定画面100e」又は「後退時設定画面100e」ともいう。)に切り替える(図2参照)。
図7は、目標駐車位置設定制御において車両10が後退中のときの表示画面100(後退時設定画面100e)の一例を示す図である。後退時設定画面100eには、停止時設定画面100cと同様の注意喚起メッセージ104、俯瞰画像領域108、駐車支援マーク120、進捗説明バー122、操作案内メッセージ124、駐車種類選択タブ126a、126b及び中止ボタン132に加え、後方画像領域150及び障害物報知設定ボタン152とが含まれる。
車両10の後退時の操作案内メッセージ124としては、例えば、「シフトレバーをDにして使用してください」との文言が用いられる。これは、本実施形態の自動操舵制御が、シフト位置PsがD(ドライブ)にあることを条件として開始されるためである。換言すると、自動操舵開始ボタン128a、128bは、シフト位置PsがDにないと表示されない。
図5では、駐車種類選択タブ126a、126b内に自動操舵開始ボタン128a、128bが含まれていた。これに対し、図7では、進行方向画像としての後方画像Irrを表示する後方画像領域150が駐車種類選択タブ126a、126b内に含まれる。これは、車両10の移動中は、開始ボタン128a、128bを選択できなくすることで自動操舵の開始を禁止すると共に、後方画像Irrを表示することで、運転者の利便性を向上するためである。
後方画像領域150には、第2目安ガイド線154が含まれる。第2目安ガイド線154は、車両10又は自車画像110の進行方向に表示された線からなる画像であり、本実施形態では黄色である。第2目安ガイド線154は、車両10の後退時に用いられ、幅が第1目安ガイド線112と同じである。また、図7の俯瞰画像領域108では、第1目安ガイド線112及び候補位置画像134が示される。
図7の俯瞰画像領域108の表示範囲は、図5及び図6の俯瞰画像領域108の表示範囲よりも広い。すなわち、図7では、表示切替領域136も俯瞰画像領域108の一部としている。俯瞰画像領域108の表示領域が表示切替領域136まで拡大されると、自車画像110の前方よりも後方の表示範囲の方が広くなる。また、図7の俯瞰画像領域108では、第1目安ガイド線112及び候補位置画像134が示される。
図7の障害物報知設定ボタン152は、車両10に対する障害物の接近を自動検出して当該障害物を報知する設定を行うためのボタンである。障害物の報知としては、後方画像領域150及び俯瞰画像領域108に障害物の接近方向を示す矢印の表示や、スピーカ42を介しての音声案内が含まれる。
図7の後退時設定画面100eが表示されている状態で、運転者がブレーキペダルを踏み込んで車両10が停止し、シフト位置PsがD(又はR以外)に変更されると、駐車支援ECU18は、黒画面100bを介在させた後、表示画面100を停止時設定画面100c(図5)に戻す(図2参照)。
(2−2−3.自動操舵制御における表示画面100)
(2−2−3−1.表示画面100の切替え)
上記のように、自動操舵開始ボタン128a、128bが押されると、自動操舵制御が開始される。この際、前方画像If及び俯瞰画像Igを含む表示画面100(図8)が表示される。図2の白抜きの太い矢印で示すように、目標駐車位置設定制御から自動操舵制御に切り替える際の黒画面100bの表示時間Tblは、中くらいの長さ(例えば、0.3〜1.0秒のいずれかの値)である。これにより、ユーザは、制御の切替えに伴う表示画面100の切替えを認識することが容易となる。
自動操舵制御は、車両10が停止若しくは前進のいずれかの状態又は後退のいずれの状態であるかに応じて表示形式を切り替える。具体的には、車両10が停止又は前進状態である場合、ECU18は、前方画像If及び俯瞰画像Igを含む表示画面100(図8)を表示させる。また、車両10が後退状態である場合、ECU18は、後方画像Irr及び俯瞰画像Igを含む表示画面100(図9)を表示させる。
車両10が停止状態又は前進状態であることは、例えば、シフト位置PsがR以外にあることにより判定する。車両10が後退状態であることは、例えば、シフト位置PsがRにあることにより判定する。
自動操舵制御において表示画面100が切り替えられる際は、介在画像としての黒画面100b(図4)が表示される。図2の黒色の太い矢印で示すように、自動操舵制御における表示画面100の切替え時における黒画面100bの表示時間Tblは、最も長い値(例えば、0.5〜2.0秒のいずれかの値)である。これは、後述する進行方向画像領域160において、前方画像If(図8)と後方画像Irr(図9)とが切り替わることをユーザが認識し易くするためである。
(2−2−3−2.車両10の停止時又は前進時の表示画面100)
停止時設定画面100c(図5)において自動操舵開始ボタン128a、128bのいずれかがユーザにより押される又は選択されると、駐車支援ECU18は、自動操舵制御中において車両10の停止時又は前進時に用いる表示画面100(以下「停止/前進時自動操舵画面100f」又は「自動操舵画面100f」という。)に切り替える(図2参照)。
図8は、自動操舵制御において車両10が停止中又は前進中のときの表示画面100(停止/前進時自動操舵画面100f)の一例を示す図である。図8の自動操舵画面100fは、目標切り返し位置Pttarを示す目標切り返し位置画像162に向かって車両10が前進している際の画面の一例である。
自動操舵画面100fには、停止時設定画面100cと同様の注意喚起メッセージ104、俯瞰画像領域108、駐車支援マーク120、進捗説明バー122、操作案内メッセージ124及び中止ボタン132に加え、進行方向画像領域160が含まれる。
自動操舵制御に入ると、駐車支援マーク120がアクティブ状態になると共に、進捗説明バー122では「アシスト」との文字が強調される。自動操舵制御時における車両10の停止時又は前進時の操作案内メッセージ124としては、例えば、「青枠まで前進してください」との文言が用いられる。ここにいう「青枠」とは、俯瞰画像領域108に含まれる目標切り返し位置画像162を指している。
進行方向画像領域160は、車両10の進行方向の周辺画像Isを表示する。すなわち、車両10の停止時若しくは前進時(又はシフト位置PsがR以外の場合)には前方画像Ifを表示し、車両10の後退時(又はシフト位置PsがRの場合)には後方画像Irrを表示する。加えて、図8に示すように、進行方向画像領域160には、第1目安ガイド線112に加え、目標切り返し位置画像162が表示される。目標切り返し位置画像162は、目標切り返し位置Pttarを示す線からなる画像であり、本実施形態では青色である。
さらに、自動操舵画面100fには駐車種類選択タブ126a、126bが存在しない。このため、図8の進行方向画像領域160の表示領域は、図6の前方画像領域140及び図7の後方画像領域150の表示領域よりも縦方向に長い。
図8の俯瞰画像領域108は、横方向の長さLhが図5〜図7の俯瞰画像領域108よりも短く、縦方向の長さLvが図7の俯瞰画像領域108と等しい。このため、図8の俯瞰画像領域108では、自車画像110の前方よりも後方の表示範囲の方が広くなる。また、図8の俯瞰画像領域108では、第1目安ガイド線112、目標切り返し位置画像162、目標駐車位置画像164及び進行方向画像166が示される。目標駐車位置画像164は、目標駐車位置設定制御で設定された目標駐車位置Pptarを示す矩形状の画像であり、本実施形態では、候補位置画像134と同じ緑色である。
進行方向画像166は、車両10(自車画像110)の進行方向を示す矢印状の画像であり、本実施形態では、その時点における目標停止位置(すなわち、目標切り返し位置Pttar又は目標駐車位置Pptar)と同一色である。例えば、図8の例において、車両10が目標切り返し位置Pttarに向かって前進している場合、進行方向画像166は、目標切り返し位置画像162と同じ青色で表示される。また、車両10が目標駐車位置Pptarに向かって後退している場合、進行方向画像166は、目標駐車位置画像164と同じ緑色で表示される。
(2−2−3−3.車両10の後退時の表示画面100)
自動操舵制御においてシフト位置PsがRとなり、車両10が後退を開始すると、駐車支援ECU18は、自動操舵制御において車両10が後退中のときの表示画面100(以下「後退時自動操舵画面100g」という。)に切り替える(図2参照)。
図9は、自動操舵制御において車両10が後退中のときの表示画面100(後退時自動操舵画面100g)の一例を示す図である。図9の画面100gは、車両10が目標駐車位置Pptarを示す目標駐車位置画像164に向かって後退している際の画面の一例である。
後退時自動操舵画面100gには、停止/前進時自動操舵画面100fと同様の注意喚起メッセージ104、俯瞰画像領域108、駐車支援マーク120、進捗説明バー122、操作案内メッセージ124、中止ボタン132及び進行方向画像領域160が含まれる。
車両10の後退時の操作案内メッセージ124としては、例えば、「緑枠まで後退してください」との文言が用いられる。ここにいう「緑枠」とは、俯瞰画像領域108に含まれる目標駐車位置画像164を指している。
図9の俯瞰画像領域108は、横方向の長さLh及び縦方向の長さLvが図8の俯瞰画像領域108と同じである。
[3.本実施形態の効果]
以上のように、本実施形態によれば、周辺画像Is、俯瞰画像Ig等の画像(表示画像)の視点若しくは視野範囲の切替え又は案内画像(候補位置画像134、目標切り返し位置画像162、目標駐車位置画像164等)の有無の切替えの内容に応じて、当該切替え時に介在させる黒画面100b(介在画面)の表示時間Tblを変化させる(図2参照)。これにより、いずれかの切替えに対するユーザの認識又は違和感の程度を考慮して黒画面100bの表示時間Tblを変化させることで、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
本実施形態において、駐車支援ECU18(表示制御手段)は、複数の案内モードとしての周辺表示通常制御(停止/前進時又は後退時)、目標駐車位置設定制御及び自動操舵制御のうち選択された案内モードに応じて視点若しくは視野範囲の切替え又は案内画像(候補位置画像134、目標切り返し位置画像162、目標駐車位置画像164等)の有無の切替えを行う。さらに、駐車支援ECU18は、切替え前又は切替え後の案内モードに基づいて、黒画面100bの表示時間Tblを設定する(図2参照)。これにより、切替え前又は切替え後の案内モードに応じて黒画面100bの表示時間Tblを設定することで、ユーザが当該切替えを認識し易くする又は当該切替えによるユーザの違和感を防止することが可能となる。
本実施形態において、駐車支援ECU18(表示制御手段)は、タッチパネル40(表示手段)に表示される周辺画像Is、俯瞰画像Ig等(表示画像)の視点又は視野範囲を切り替え可能であり、さらに、駐車支援ECU18は、切替え前後の視点の組合せ又は切替え前後の視野範囲の比較結果に基づいて、黒画面100bの表示時間Tblを設定する(図2参照)。
これにより、切替え前後の視点の相違の程度又は切替え前後の視野範囲の変化の程度に応じて黒画面100bの表示時間Tblを設定することで、ユーザが当該切替えを認識し易くする又は当該切替えによるユーザの違和感を防止することが可能となる。
本実施形態において、カメラ30f、30rr、30l、30rt(撮像手段)は、複数設けられる。また、駐車支援装置12は、視点を切り替えるためのユーザの指令(視点切替指令)が入力される画面切替スイッチ22及び操作ボタン102b〜102d(視点切替指令入力部)と、駐車支援を開始するためのユーザの駐車支援開始指令が入力される開始ボタン128a、128b(駐車支援開始指令入力部)とをさらに備える。さらに駐車支援ECU18(表示制御手段)は、駐車支援開始指令が入力された場合、視点若しくは視野範囲の切替え又は案内画像(候補位置画像134、目標切り返し位置画像162、目標駐車位置画像164等)の有無の切替えを行い、視点切替指令が入力された場合と比較して、駐車支援開始指令が入力された場合における黒画面100b(介在時間)の表示時間Tblを長く設定する(図2参照)。
これにより、駐車支援の開始に伴って視点若しくは視野範囲の切替え又は案内画像の有無の切替えを行う場合、ユーザからの視点切替指令に応じて指定を切り替える場合よりも、黒画面100bの表示時間Tblを長く設定する。ユーザ自身が視点の切替えを要求している場合、黒画面100bの表示時間Tblが短くなることは好ましいことである。一方、駐車支援の開始に伴って視点若しくは視野範囲の切替え又は案内画像の有無の切替えを行う場合、ユーザ自身は当該切替えを予測していない可能性がある。このため、そのような場合、本実施形態では、黒画面100bの表示時間Tblを相対的に長く設定することで、ユーザが当該切替えを認識し易くする又は当該切替えによるユーザの違和感を防止することが可能となる。
本実施形態において、駐車支援ECU18(表示制御手段)は、複数のカメラ30f、30rr、30l、30rt(撮像手段)で撮像された互いに異なる視点又は視野範囲の周辺画像Is等をユーザの操作に応じて切り替えてタッチパネル40(表示手段)に表示させる周辺表示通常制御(非自動表示切替制御)と、互いに異なる視点又は視野範囲の周辺画像Is等を自動で切り替えてタッチパネル40に表示させる自動操舵制御(自動表示切替制御)とを実行する。そして、周辺表示通常制御での周辺画像Is等の切替え時と比較して、自動操舵制御での周辺画像Is等の切替え時における黒画面100bの表示時間Tblを長く設定する(図2参照)。
上記によれば、視点又は視野範囲の切替えを自動で行う場合、これらの切替えをユーザの操作により行う場合よりも、当該切替え時に介在させる黒画面100bの表示時間Tblを長く設定する。ユーザの操作により視点又は視野範囲の切替えを行う場合、ユーザ自身が当該切替えを要求しているため、黒画面100bの表示時間Tblが短くなることは好ましいことである。一方、駐車支援装置12(車両周辺表示装置)が自動で視点又は視野範囲の切替えを行う場合、ユーザ自身は当該切替えを予測していない可能性がある。このため、そのような場合、本実施形態では、黒画面100bの表示時間Tblを相対的に長く設定することで、当該切替えをユーザに認識させる又はユーザの違和感を低減することが可能となる。
B.変形例
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
[1.適用対象]
上記実施形態では、車両10に駐車支援装置12を搭載した場合について説明したが、例えば、黒画面100bの表示時間Tblの観点からすれば、車両10以外の移動体(例えば、船舶)に駐車支援装置12(周辺案内装置)を用いることも可能である。
上記実施形態では、本発明を駐車支援装置12に適用した場合について説明したが、例えば、黒画面100bの表示時間Tblの観点からすれば、駐車支援を伴わない周辺表示装置に適用することも可能である。
[2.カメラ30f、30rr、30l、30rt(撮像手段)]
上記実施形態では、周辺画像Isを撮像するための撮像手段として、カメラ30f、30rr、30l、30rtを用いた。しかしながら、例えば、黒画面100bの表示時間Tblの観点からすれば、カメラ30f、30rr、30l、30rtのいずれか1つ又は複数を省略することも可能である。
[3.タッチパネル40(入力手段及び表示手段)]
上記実施形態では、ナビゲーション装置16のタッチパネル40を入力手段及び表示手段を兼ねるものとして用いた。しかしながら、例えば、駐車支援装置12に対するユーザの指令を入力する観点からすれば、タッチパネル40は、ナビゲーション装置16のものでなくてもよい。また、タッチパネル40以外の入力手段(専用ボタン、音声入力装置等)を用いてもよい。
さらに、例えば、表示画面100を表示する観点からすれば、タッチパネル40以外の表示手段(例えば、マルチインフォメーションディスプレイ(MID)又はヘッドアップディスプレイ(HUD))を用いてもよい。
[4.目標駐車位置設定制御]
上記実施形態の目標駐車位置設定制御では、目標駐車位置Pptarとなり得る位置(候補位置Ppc)を候補位置画像134としてタッチパネル40に表示させた(図5〜図7)。しかしながら、例えば、目標駐車位置Pptarを設定する観点からすれば、これに限らない。例えば、運転者の操作により、車両10を目標駐車位置Pptarに対する所定位置(例えば、図示しないサイドミラーの延長線上に目標駐車位置Pptar(駐車枠)の一端の線が来る位置)に移動させることで目標駐車位置Pptarを設定することも可能である。
[5.自動操舵制御]
上記実施形態では、目標駐車位置設定制御で設定された目標駐車位置Pptarまで車両10の誘導を行う制御として、自動操舵制御(ステアリング68の操作を自動で行う制御)を用いた。しかしながら、例えば、黒画面100bの表示時間Tblに着目すれば、それ以外の誘導制御を用いることも可能である。そのような誘導制御として、例えば、自動駐車制御(アクセル、ブレーキ及びシフト並びに操舵を自動で行う制御)を用いることも可能である。
[6.表示画面100]
(6−1.表示内容)
上記実施形態では、表示画面100において、第1目安ガイド線112、候補位置画像134、予測ガイド線142、第2目安ガイド線154、目標切り返し位置画像162、目標駐車位置画像164及び進行方向画像166を表示した。しかしながら、例えば、黒画面100bの表示時間Tblに着目すれば、一部又は全部の案内表示を省略することも可能である。
(6−2.黒画面100b(介在画像))
上記実施形態では、表示画面100の切替時の介在画面として黒画面100b(図4)を用いた(図2参照)。しかしながら、例えば、介在画面を用いてユーザの利便性を向上するとの観点からすれば、これに限らない。例えば、黒画面100bの代わりに、白画面、グレー画面等の単色の画面を用いることも可能である。或いは、表示画面100の切替中である旨をユーザに通知する観点からすれば、何らかの模様又は文字が入った画面であってもよい。或いは、切替前の表示画面100をスライドさせながらフェードアウトさせ、切替後の表示画面100をスライドさせながらフェードインさせることも可能である。この場合、表示画面100の切替時間(スライド時間)を変化させることにより、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
上記実施形態では、黒画面100bの表示時間Tblを図2に示すようなものとした。しかしながら、ユーザの利便性又は煩わしさ等の観点から、表示時間Tblを変化させることも可能である。例えば、ユーザ自身が視点又は視野範囲の切替え自体を目的とする操作を行った場合、表示時間Tblを相対的に短くする。また、視点又は視野範囲の切替えを自動で行った場合、表示時間Tblを相対的に長くする。さらに、視点又は視野範囲の切替えを付随的に伴うユーザの操作が行われた場合、表示時間Tblは、適宜設定することが可能である。
10…車両(自車)
12…駐車支援装置(車両周辺表示装置)
18…駐車支援ECU(表示制御手段)
22…画面切替スイッチ(視点切替指令入力部)
30f、30l、30rr、30rt…カメラ(撮像手段)
40…タッチパネル(表示手段)
100b…黒画面(介在画面)
102a…駐車支援開始ボタン(駐車支援開始指令入力部)
102b〜102d…表示切替ボタン(視点切替指令入力部)
108…俯瞰画像領域
110…自車画像
128a、128b…自動操舵開始ボタン(駐車支援開始指令入力部)
130…自動検出ボタン(選択画像、自動検出モード設定画像)
136…表示切替領域 Ig…俯瞰画像(表示画像)
Is…周辺画像(表示画像) Pptar…目標駐車位置
Tbl…表示時間

Claims (5)

  1. 車両の周辺画像を取得する撮像手段と、
    前記周辺画像自体又は前記周辺画像が加工された画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示される表示画像を制御する表示制御手段と
    を備える車両周辺表示装置であって、
    前記表示制御手段は、前記表示画像の視点若しくは視野範囲を切り替え可能又は前記表示画像に重畳させる案内画像の有無を切り替え可能であり、
    さらに、前記表示制御手段は、前記表示画像の視点若しくは前記視野範囲の切替え又は前記案内画像の有無の切替えの内容に応じて、当該切替え時に介在させる介在画面の表示時間を変化させ、
    前記車両周辺表示装置は、前記車両の駐車を支援する駐車支援装置であり、
    前記撮像手段は、複数設けられ、
    前記駐車支援装置は、
    前記視点を切り替えるためのユーザの視点切替指令が入力される視点切替指令入力部と、
    駐車支援を開始するためのユーザの駐車支援開始指令が入力される駐車支援開始指令入力部と
    をさらに備え、
    前記表示制御手段は、
    前記駐車支援開始指令が入力された場合、前記視点若しくは前記視野範囲の切替え又は前記案内画像の有無の切替えを行い、
    前記視点切替指令が入力された場合と比較して、前記駐車支援開始指令が入力された場合における前記介在画面の表示時間を長く設定する
    ことを特徴とする車両周辺表示装置。
  2. 車両の周辺画像を取得する撮像手段と、
    前記周辺画像自体又は前記周辺画像が加工された画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示される表示画像を制御する表示制御手段と
    を備える車両周辺表示装置であって、
    前記表示制御手段は、前記表示画像の視点若しくは視野範囲を切り替え可能又は前記表示画像に重畳させる案内画像の有無を切り替え可能であり、
    さらに、前記表示制御手段は、前記表示画像の視点若しくは前記視野範囲の切替え又は前記案内画像の有無の切替えの内容に応じて、当該切替え時に介在させる介在画面の表示時間を変化させ、
    前記撮像手段は、複数設けられ、
    前記表示制御手段は、
    複数の前記撮像手段で取得された互いに異なる視点又は視野範囲の前記周辺画像をユーザの操作に応じて切り替えて前記表示手段に表示させる非自動表示切替制御と、
    前記互いに異なる視点又は視野範囲の前記周辺画像を自動で切り替えて前記表示手段に表示させる自動表示切替制御と
    を実行し、
    前記非自動表示切替制御での前記周辺画像の切替え時と比較して、前記自動表示切替制御での前記周辺画像の切替え時における前記介在画面の表示時間を長く設定する
    ことを特徴とする車両周辺表示装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両周辺表示装置において、
    前記表示制御手段は、複数の案内モードのうち選択された案内モードに応じて前記視点若しくは前記視野範囲の切替え又は前記案内画像の有無の切替えを行い、
    さらに、前記表示制御手段は、切替え前又は切替後の案内モードに基づいて、前記介在画面の表示時間を設定する
    ことを特徴とする車両周辺表示装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両周辺表示装置において、
    前記表示制御手段は、前記表示手段に表示される表示画像の視点又は視野範囲を切り替え可能であり、
    さらに、前記表示制御手段は、切替え前後の前記視点の組合せ又は切替え前後の前記視野範囲の比較結果に基づいて、前記介在画面の表示時間を設定する
    ことを特徴とする車両周辺表示装置。
  5. 車両の周辺画像を取得する撮像手段と、
    前記周辺画像自体又は前記周辺画像が加工された画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示される表示画像を制御する表示制御手段と
    を備える車両周辺表示装置であって、
    前記表示制御手段は、前記表示手段に表示される表示画像の視点又は視野範囲を切り替え可能であり、
    さらに、前記表示制御手段は、前記表示画像の視点又は視野範囲の切替えを自動で行う場合、当該切替えをユーザの操作により行う場合よりも、当該切替え時に介在させる介在画面の表示時間を長く設定する
    ことを特徴とする車両周辺表示装置。
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