JP6381348B2 - サポーター - Google Patents

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本発明は、身体に装着されるサポーターに関する。
身体に装着されるサポーターとしては、例えば、伸縮性を有する生地を筒状に形成した膝用サポーターが知られている(特許文献1参照)。特許文献1のサポーターは、伸縮性を有する生地に樹脂を含浸させた樹脂含浸部を有し、この樹脂含浸部が膝蓋骨の周囲に当接される。サポーターの樹脂含浸部は、他の部位に比して伸縮性が低いため、樹脂含浸部によって膝関節の動きがサポートされる。
特開2003−052727号公報
特許文献1のサポーターでは、筒状部分の内径が身体の部位に適合していない場合、所望の締付力が得られ難く、身体の所定位置からサポーターがずれ易くなる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、身体に対する所望の締付力が容易に得られるとともに、適切な装着状態が維持され易いサポーターを提供することにある。
上記課題を解決するサポーターは、身体に対して螺旋状に巻回される基材と、螺旋状に巻回された前記基材の重なり部分を係止する係止部材と、を備え、前記基材は、伸縮可能な弾性体により構成される伸縮層と、身体に粘着可能な粘着層との積層構造を有し、前記係止部材は、雌面ファスナと前記雌面ファスナに係止する雄面ファスナとを備え、前記雌面ファスナは、前記伸縮層における身体側とは反対側の外面に積層されている
この構成によれば、サポーターの基材は、伸縮可能な弾性体により構成される伸縮層と身体に粘着可能な粘着層との積層構造を有しているため、基材を身体に螺旋状に巻回する際に、基材を身体に仮止めしながら身体に対する締付力を調整することが可能である。さらに、サポーターを身体に装着した後の基材の位置ずれは、粘着層によって抑制されるとともに、身体に対する基材の締付力は、係止部材によって維持され易くなる。また、身体に装着後のサポーターの外周面に雌面ファスナが露出したとしても、その外周面の感触は、雄面ファスナよりも柔軟な雌面ファスナの感触となる。
上記課題を解決するサポーター身体に対して螺旋状に巻回される基材と、螺旋状に巻回された前記基材の重なり部分を係止する係止部材と、を備え、前記基材は、伸縮可能な弾性体により構成される伸縮層と、身体に粘着可能な粘着層との積層構造を有し、前記基材は、前記螺旋状の巻回が開始される第1端部と、前記螺旋状の巻回が終了される第2端部と、前記第1端部と前記第2端部との間に位置する本体部と、を有し、前記本体部は、前記螺旋状に巻回される際の進行方向の前方に配置される第1側部と、前記進行方向の後方に配置される第2側部と、を有し、前記第1端部は、前記本体部から離れるにつれて先細な先細り形状を有し、前記第1端部の先端は、前記第2側部よりも前記第1側部に偏った位置に形成されてなり、前記係止部材は、面ファスナ、スナップボタン、及びカギホックの少なくとも一種である
この構成によれば、第1端部の先端を本体部で覆うように本体部を巻回させる際に、本体部の皺や弛みの発生が抑制される。これにより、本体部の身体への密着性が確保され易くなる。また、螺旋状に巻回する進行方向に向けて本体部を比較的大きく傾斜させても、第1端部の先端を本体部で覆うことができるため、装着後のサポーターで覆われる部位を広く確保することが可能である。そして、装着後のサポーターにおける第1端部の先端が本体部で覆われることで、第1端部の自由な動きが抑制される。
上記サポーターにおいて、前記第2端部は、前記本体部から離れるにつれて先細な先細り形状を有し、前記第2端部の先端は、前記第1側部よりも前記第2側部に偏った位置に形成されてなることが好ましい。
この構成によれば、螺旋状の巻回の終了の際に、螺旋状の巻回の開始した方向に戻すように第2端部を大きく傾斜しなくても、第2端部の先端付近を本体部に重ね合わせることができる。つまり、第2端部やその付近における皺や弛みの発生を抑制して第2端部の先端付近を本体部に重ね合わせることが可能である。
上記サポーターにおいて、前記伸縮層は、非繊維層と繊維層とを備え、前記繊維層に前記粘着層が積層されていることが好ましい。
この構成によれば、粘着層の一部が、伸縮層の有する繊維層に含浸した状態(粘着層の一部が繊維層を構成する繊維間に浸入した状態)となるように、繊維層に粘着層を積層することができる。これにより、粘着層は伸縮層から剥離し難くなる。
上記サポーターにおいて、前記伸縮層は、ゴム系材料の発泡体により構成される非繊維層を備えていることが好ましい。
この構成によれば、良好な伸縮性を発揮させることが容易である。
本発明によれば、身体に対する所望の締付力が容易に得られるとともに、適切な装着状態が維持され易くなる。
実施形態のサポーターを示す部分平面図である。 サポーターの積層構造を分解して示す部分側面図である。 サポーターの使用前の状態を示す概略斜視図である。 サポーターの使用状態を示す模式図であり、(a)は、サポーターの装着開始時を示し、(b)は、サポーターの装着途中段階を示し、(c)は、サポーターの装着状態を示す。 変更例のサポーターの使用状態を示す模式図であり、(a)は、サポーターの装着開始時を示し、(b)は、サポーターの装着途中段階を示し、(c)は、サポーターの装着状態を示す。
以下、サポーターの実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面では、説明の便宜上、厚さ等の寸法を誇張して示す場合がある。
図1及び図2に示されるサポーター11は、身体に対して螺旋状に巻回される基材12と、螺旋状に巻回された基材12の重なり部分を係止する係止部材13とを備えている。
<基材12の形状>
図1に示すように、基材12は、全体として長細形状(帯状)をなし、長手方向の一端部を構成する第1端部21と、基材12の長手方向の他端部を構成する第2端部22と、第1端部21と第2端部22との間に位置する本体部23とを有している。
第1端部21及び第2端部22は、本体部23から離れるにつれて先細な先細り形状を有している。第1端部21は、身体に対する螺旋状の巻回が開始される部分(開始端部)であり、第2端部22は、身体に対する螺旋状の巻回が終了される部分(終了端部)である。
本体部23は、第1側部23aと、第1側部23aの反対側の側部である第2側部23bとを有している。第1側部23aは、基材12が身体に螺旋状に巻回される際の進行方向において、前方に配置される部分である。第2側部23bは、基材12が身体に螺旋状に巻回される際の進行方向において、後方に配置される部分である。
上述した第1端部21の先端21aは、第2側部23bよりも第1側部23aに偏った位置に形成されている。また、第2端部22の先端22aは、第1側部23aよりも第2側部23bに偏った位置に形成されている。
次に、基材12の形状についてさらに詳細に説明する。
第1端部21は、本体部23側に位置する基端21bと、その基端21bよりも幅の狭い先端21aと、第1側部23aから延長される第1延長側部21cと、第2側部23bから延長される第2延長側部21dとを有している。第1端部21の先端21aは、第1延長側部21cと第2延長側部21dとに挟まれるとともに本体部23から最も離れた位置に形成されている。第1端部21の第1延長側部21cは、第1側部23a及び第2側部23bと略平行に延在している。第1端部21の第2延長側部21dは、基端21bから先端21aに向かうにつれて第1側部23aへ接近するように変形した形状を有している。なお、上述したように第1端部21の先端21aを第1側部23aに偏った位置に形成するには、第2延長側部21dが第1側部23aへ向かって変形する変形量を、第1延長側部21cが第2側部23bへ向かって変形する変形量よりも大きくなるように設定すればよい。
第1端部21の先端21aは、第1側部23aの延長線である第1延長線L1と、本体部23の幅方向における中心線Cとの間に位置することが好ましい。なお、第1延長線L1と中心線Cの間隔寸法X1は、本体部23の幅寸法を幅寸法Wとした場合、「X1=W/2」で表される。
第2端部22は、本体部23側に位置する基端22bと、その基端22bよりも幅の狭い先端22aと、第1側部23aから延長される第1延長側部22cと、第2側部23bから延長される第2延長側部22dとを有している。第2端部22の先端22aは、第1延長側部22cと第2延長側部22dとに挟まれるとともに本体部23から最も離れた位置に形成されている。第2端部22の第2延長側部22dは、第1側部23a及び第2側部23bと略平行に延在している。第2端部22の第1延長側部22cは、基端22bから先端22aに向かうにつれて第2側部23bへ接近するように変形した形状を有している。なお、上述したように第2端部22の先端22aを第2側部23bに偏った位置に形成するには、第1延長側部22cが第2側部23bへ向かって変形する変形量を第2延長側部22dが第1側部23aへ向かって変形する変形量よりも大きくなるように設定すればよい。
第2端部22の先端22aは、第2側部23bの延長線である第2延長線L2と、本体部23の幅方向における中心線Cとの間に位置することが好ましい。なお、第2延長線L2と中心線Cの間隔寸法X2は、本体部23の幅寸法を幅寸法Wとした場合、「X2=W/2」で表される。
本体部23の幅寸法Wは、例えば20〜200mmの範囲に設定される。基材12の長さ寸法は、本体部23が身体の部位に二周以上巻回されるように設定されることが好ましく、例えば、本体部23の幅寸法Wの3〜20倍に設定される。
図1に拡大して示すように、基材12の本体部23には、本体部23の厚さ方向に貫通する複数の貫通孔Hが穿設されている。各貫通孔Hは、基材12(本体部23)の長手方向(中心線Cに沿った方向)及び幅方向のいずれの方向に対しても交差する方向に延在している。こうした貫通孔Hの形状又は数は、適宜変更することができる。例えば、貫通孔Hの形状を本体部23の幅方向に平行に延在する形状に変更してもよいし、円形状に変更してもよい。
<基材12の積層構造>
図2に示すように、基材12は、伸縮可能な弾性体により構成される伸縮層31と、身体に粘着可能な粘着層32とが積層された積層構造を有する。伸縮層31は、非繊維層31aと繊維層31bとを有する。非繊維層31aを構成する材料としては、ゴム系材料、樹脂系材料、又はゴム系材料と樹脂系材料の混合物が挙げられる。ゴム系材料としては、例えば、クロロプレンゴム、及びウレタンゴムが挙げられる。樹脂系材料としては、例えば、SBS(スチレン/ブタジエン/スチレンブロックコポリマー)、及びEPDM(エチレンプロピレンジエン三元共重合体)が挙げられる。非繊維層31aは、発泡体であってもよいし、無発泡体であってもよい。本実施形態の非繊維層31aは、ゴム系材料の発泡体から構成されている。
繊維層31bを構成する繊維としては、例えば、ポリアミド系繊維、及びポリオレフィン系繊維が挙げられる。繊維層31bは、織布により構成されてもよいし、不織布により構成されてもよい。
非繊維層31aと繊維層31bとは、接着剤や粘着剤の層を介して積層されている。
粘着層32は、伸縮層31における繊維層31bに積層されている。粘着層32は、その一部が繊維層31bに含浸した状態(粘着層32の一部が繊維層31bを構成する繊維間に浸入した状態)で繊維層31bに積層されている。粘着層32を構成する材料としては、例えば、ウレタン系エラストマー及びアクリルゴムが挙げられる。
<係止部材13>
図2に示すように、係止部材13は、雌面ファスナ13aとその雌面ファスナ13aに係止する雄面ファスナ13bとを有している。
雌面ファスナ13aは、伸縮層31における身体側とは反対側の外面に積層されている。本実施形態の雌面ファスナ13aは、基材12の本体部23の長手方向に延在している。詳述すると、雌面ファスナ13aは、伸縮層31(基材12)の外形と同形状の外形を有し、伸縮層31(基材12)における身体側とは反対側の面を覆う表面被覆層として構成されている。雌面ファスナ13aは、伸縮層31(基材12)に接着剤や粘着剤を介して積層される。
雄面ファスナ13bは、基材12の伸縮層31よりも身体側に設けられている。本実施形態の雄面ファスナ13bは、図1及び図2に示すように基材12の第2端部22における粘着層32に積層されている。雄面ファスナ13bは、基材12に縫合されている。このように設けられた雄面ファスナ13bは、粘着層32の粘着力と縫合による縫合力とにより基材12に固定されている。
<サポーター11の使用例>
続いて、サポーター11の使用例を図3〜5を参照して説明する。なお、図3〜5では、本体部23の貫通孔Hについては図示を省略している。
図3に示すように、サポーター11の使用前には、サポーター11を身体に装着する準備段階として、第2端部22を内側にして第1側部23aと第2側部23bとを重ね合わせるように巻回することで円柱状の巻回体Rを形成することが好ましい。この巻回体Rの外周には、第1端部21が位置している。また、巻回体Rにおいて、第1端部21の第2延長側部21dは、第2側部23bから第1側部23aに向けて傾斜している。巻回体Rにおいて、第1側部23a及び第2側部23bは、それぞれ同一平面上となるように配置されている。
図4(a)に示すように、サポーター11は、まず第1端部21を身体Bに対して巻回を開始する開始端部として身体Bに巻回される。次に、図4(b)に示すように、身体Bを周回させた本体部23によって第1端部21の先端21aを覆うようにして、基材12を身体Bに螺旋状に巻回する。このとき、本体部23の第2側部23bと第1端部21の第2延長側部21dとが交わるように、基材12を身体Bに巻回する。
図4(b)には、サポーター11の基材12が身体Bに螺旋状に巻回される際の進行方向Dを矢印で示している。本体部23の第1側部23aは、サポーター11が身体Bに螺旋状に巻回される際の進行方向Dの前方に配置され、本体部23の第2側部23bは、その進行方向Dの後方に配置される。
続いて、本体部23(基材12)を進行方向Dに向けて進行するように身体Bに巻回する装着作業を繰り返す。このとき、本体部23の一部を重ねるように螺旋状に基材12を巻回することで、身体Bの所望の領域が基材12で覆われる。
図4(c)に示すように、雄面ファスナ13bを雌面ファスナ13aに係止することで、第2端部22は本体部23に保持(固定)される。これにより、サポーター11の基材12の巻回された状態が維持された装着状態となる。
<サポーター11の作用>
次に、サポーター11の主要な作用を説明する。
サポーター11の基材12は、伸縮可能な弾性体により構成される伸縮層31と身体Bに粘着可能な粘着層32との積層構造を有しているため、基材12を身体Bに螺旋状に巻回する際に、基材12を身体Bに仮止めしながら身体Bに対する締付力を調整することが可能である。さらに、サポーター11を身体Bに装着した後の基材12の位置ずれは、粘着層32によって抑制されるとともに、身体Bに対する基材12の締付力は、係止部材13によって維持され易くなる。
ここで、螺旋状に巻回される基材12を有するサポーター11では、第1端部21の形状と第1側部23a及び第2側部23bとの関係が重要である。そこで、第1端部21の形状と第1側部23a及び第2側部23bとの関係が上述したサポーター11とは異なる例のサポーターについて、図5(a)〜(c)を参照して説明する。
図5(a)に示されるサポーター111では、第1端部121の先端121aが第2側部123bに偏った位置に形成されている。この場合、図5(b)に示すように、第1端部121の先端121aを本体部123で覆うように本体部123を身体Bに一周巻回させ、さらに進行方向Dに向けて螺旋状の巻回を行う際に、本体部123に皺や弛みが発生し、本体部123と身体Bとの間に隙間Gが生じ易くなる。
詳述すると、サポーター111では、第1端部121を巻回の開始端部として本体部123を身体Bに一周巻回させる際に、本体部123の第2側部123bを進行方向Dへ向かうように大きく傾斜して配置すると、第1端部121の先端121aが露出する。このため、サポーター111の装着後に第1端部121の先端121aから、第1端部121の剥がれ等が生じ易くなる。そこで、図5(b)に示すように、本体部123の一周目の巻回において、第2側部123bの進行方向Dへ向けた傾斜を小さくすれば、第1端部121の先端121aを本体部123で容易に覆うことが可能である。ところが、この場合、図5(c)に示すように、基材112で覆われる部位の進行方向Dにおける長さが短くなる。また、例えば、第2側部123bの進行方向Dへ向けた傾斜を、本体部123の二周目の巻回から大きくすれば、基材112で覆われる部位の進行方向Dにおける長さを確保することが可能である。ところが、このように本体部123の巻回の途中から進行方向Dへ向けた傾斜を極端に大きくすると、本体部123の第1側部123a側に皺や弛みが発生し、本体部123と身体Bとの間に隙間Gが生じ易くなる。
以上のように、サポーター111の装着状態では、基材112の外周面における皺の発生、すなわち身体Bへの密着性が低下するおそれがある。また、身体Bへの密着性を優先してサポーター111を装着した場合、基材112で覆われる部位が狭くなり易い。
この点、本実施形態のサポーター11における第1端部21の先端21aは、第2側部23bよりも第1側部23aに偏った位置に形成されている。この構成によれば、図4(b)に示すように、第1端部21の先端21aを本体部23で覆うように本体部23を巻回させる際に、本体部23の皺や弛みの発生が抑制される。これにより、本体部23の身体Bへの密着性が確保され易くなる。また、螺旋状に巻回する進行方向Dに向けて本体部23を比較的大きく傾斜させても、第1端部21の先端21aを本体部23で覆うことができるため、図4(c)に示すように、装着後のサポーター11で覆われる部位を広く確保することが可能である。そして、装着後のサポーター11における第1端部21の先端21aが本体部23で覆われることで、第1端部21の自由な動きが抑制される。
本実施形態のサポーター11における第2端部22の先端22aは、第1側部23aよりも第2側部23bに偏った位置に形成されている。この構成によれば、図4(c)に示すように、螺旋状の巻回の終了の際に、螺旋状の巻回の開始した方向に戻すように第2端部22を大きく傾斜しなくても、第2端部22の先端22a付近を本体部23に重ね合わせることができる。つまり、第2端部22やその付近における皺や弛みの発生を抑制して第2端部22の先端22a付近を本体部23に重ね合わせることが可能である。こうした第2端部22の先端22a付近が本体部23と係止するように係止部材13を設けることで、装着後のサポーター11における第2端部22の自由な動きが抑制される。
上述した実施形態によって発揮される効果について以下に記載する。
(1)サポーター11は、身体Bに対して螺旋状に巻回される基材12と、螺旋状に巻回された基材12の重なり部分を係止する係止部材13とを備えている。基材12は、伸縮可能な弾性体により構成される伸縮層31と身体Bに粘着可能な粘着層32との積層構造を有している。
この構成によれば、基材12を身体Bに螺旋状に巻回する際に、粘着層32により基材12を身体Bに仮止めしながら身体Bに対する締付力を調整することが可能である。これにより、身体Bに対する所望の締付力が容易に得られる。また、サポーター11を身体Bに装着した後の基材12の位置ずれは、粘着層32によって抑制されるとともに、身体Bに対する基材12の締付力は、係止部材13によって維持され易くなる。これにより、サポーター11の適切な装着状態が維持され易くなる。従って、身体Bに対する所望の締付力が容易に得られるとともに、適切な装着状態が維持され易くなる。
(2)伸縮層31は、非繊維層31aと繊維層31bとを備えている。粘着層32は、繊維層31bに積層されている。この場合、粘着層32の一部が、伸縮層31の有する繊維層31bに含浸した状態(粘着層32の一部が繊維層31bを構成する繊維間に浸入した状態)となるように、繊維層31bに粘着層32を積層することができる。これにより、粘着層32は伸縮層31から剥離し難くなる。従って、サポーター11の耐久性を向上することができる。
(3)伸縮層31は、ゴム系材料の発泡体により構成される非繊維層31aを備えている。これにより、良好な伸縮性を発揮させることが容易となるため、身体Bに対する締付力を調整することがさらに容易となる。
(4)係止部材13は、雌面ファスナ13aとその雌面ファスナ13aに係止する雄面ファスナ13bとを有している。雌面ファスナ13aは、伸縮層31における身体B側とは反対側の外面に積層されているため、身体Bに装着後のサポーター11の外周面に雌面ファスナ13aが露出したとしても、その外周面の感触は、雄面ファスナ13bよりも柔軟な雌面ファスナ13aの感触となる。従って、装着後のサポーター11の外周面における感触が良好になる。
(5)螺旋状の巻回が開始される第1端部21における先端21aは、螺旋状に巻回される際の進行方向Dの前方に配置される第1側部23aに偏った位置に形成されている。この場合、本体部23の身体Bへの密着性が確保され易くなるとともに、装着後のサポーター11で覆われる部位を広く確保することが可能である。従って、サポーター11の機能を十分に発揮させることができる。また、第1端部21の自由な動きが抑制されるため、サポーター11の適切な装着状態がさらに維持され易くなる。
(6)螺旋状の巻回が終了される第2端部22における先端22aは、螺旋状に巻回される際の進行方向Dの後方に配置される第2側部23bに偏った位置に形成されている。この場合、第2端部22の先端22a付近を本体部23に重ね合わせたとき、第2端部22やその付近における皺や弛みが発生し難い。こうした第2端部22の先端22a付近が本体部23と係止するように係止部材13を設けることで、装着後のサポーター11における第2端部22の自由な動きが抑制される。従って、サポーター11の機能を十分に発揮させることができるとともに、サポーター11の適切な装着状態がさらに維持され易くなる。
(7)雌面ファスナ13aは、本体部23の長さ方向に延在するため、この雌面ファスナ13aに対して雄面ファスナ13bを係止する位置を微調整することにより、サポーター11の締付力を容易に微調整することができる。
(8)雄面ファスナ13bは、粘着層32に積層されるとともに、基材12に縫合されている。すなわち、雄面ファスナ13bは、粘着層32の粘着力と縫合による縫合力とにより基材12に固定されるため、雄面ファスナ13bは、基材12の変形に追従し易く、基材12から剥離し難い。
(9)本体部23は、貫通孔Hを有しているため、本体部23の伸縮性の調整や本体部23の通気性の確保が容易となる。
(変更例)
上記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・第1端部21の形状は、前記実施形態の形状に限定されない。例えば、前記実施形態において第1端部21の第1延長側部21cは、第1側部23aから直線状に延在しているが、第1側部23aから非直線状に延在するように変更されてもよい。また、第1端部21の第2延長側部21dは、非直線状に形成されているが、直線状に形成されてもよい。このように第1端部21を変更した場合であっても、第1端部の先端が、螺旋状に巻回される際の進行方向Dの前方に配置される第1側部23aに偏った位置に形成されることで、上記(5)欄で述べた効果が得られる。なお、第2端部22の形状についても、第1端部21の変更例と同様に変更することができる。すなわち、第2端部22の先端22aは、螺旋状に巻回される際の進行方向Dの後方に配置される第2側部23bに偏った位置に形成されることで、上記(6)欄で述べた効果が得られる。
・前記第1端部21及び第2端部22は、先細り形状をなしているが、第1端部21及び第2端部22の少なくとも一方を先細り形状以外の形状に変更してもよい。
・前記本体部23は、第1側部23aと第2側部23bが略平行となるように形成されているが、第1側部23aと第2側部23bが非平行となるように形成されてもよい。また、第1側部23a又は第2側部23bは、非直線状に形成されてもよい。
・前記雌面ファスナ13aは、伸縮層31の身体Bとは反対側となる面の全面に設けられているが、部分的に設けられてもよい。但し、雌面ファスナ13aは、伸縮層31における第2端部22側において本体部23の長さ方向に沿って設けられることが好ましい。なお、雌面ファスナ13aは、複数の雌面ファスナを離間して配置するように変更されてもよい。
・前記雄面ファスナ13bは、粘着層32に積層されているが、例えば、粘着層32の一部を省略し、繊維層31bに積層されてもよい。また、雄面ファスナ13bは、例えば、雌面ファスナ13aに積層するとともに第2端部22から突出するように設けることもできる。また、雄面ファスナ13b等の係止部材を基材12と別体に構成されてもよい。
・係止部材13は、雌面ファスナ13a及び雄面ファスナ13bに限定されず、例えば、スナップボタン、カギホック等に変更されてもよい。この場合、係止部材を複数箇所で掛止できるように設けることにより、身体Bに対する基材12の締付力を調整することが可能である。なお、雌面ファスナ13a及び雄面ファスナ13bと、スナップボタン等の他の係止部材とを組み合わせてもよい。
・基材12は、伸縮層31の伸縮性が発揮される範囲において、伸縮層31及び粘着層32以外の層を備えていてもよい。
・伸縮層31を構成する非繊維層31a及び繊維層31bのいずれか一方を省略してもよい。
・前記粘着層32は、前記伸縮層31の身体B側となる面の全面に設けられているが、部分的に設けられてもよい。
・前記基材12の本体部23は、貫通孔Hを有しているが、この貫通孔Hは省略されてもよい。また、基材12の第1端部21又は第2端部22に貫通孔Hを形成してもよい。
・前記サポーター11,111は、身体Bに直接装着されてもよいし、衣服の上から身体Bに装着されてもよい。サポーター11,111の適用箇所としては、例えば、足(膝等)、腕(肘等)等が挙げられる。
11,111…サポーター、12,112…基材、13…係止部材、13a…雌面ファスナ、13b…雄面ファスナ、21,121…第1端部、21a,22a,121a…先端、21b,22b…基端、21c,22c…第1延長側部、21d,22d…第2延長側部、22…第2端部、23,123…本体部、23a,123a…第1側部、23b,123b…第2側部、31…伸縮層、31a…非繊維層、31b…繊維層、32…粘着層、B…身体、C…中心線、D…進行方向、G…隙間、H…貫通孔、L1…第1延長線、L2…第2延長線、R…巻回体、X1,X2…間隔寸法、W…幅寸法。

Claims (5)

  1. 身体に対して螺旋状に巻回される基材と、
    螺旋状に巻回された前記基材の重なり部分を係止する係止部材と、を備え、
    前記基材は、伸縮可能な弾性体により構成される伸縮層と、身体に粘着可能な粘着層との積層構造を有し、
    前記係止部材は、雌面ファスナと前記雌面ファスナに係止する雄面ファスナとを備え、
    前記雌面ファスナは、前記伸縮層における身体側とは反対側の外面に積層されていることを特徴とするサポーター。
  2. 身体に対して螺旋状に巻回される基材と、
    螺旋状に巻回された前記基材の重なり部分を係止する係止部材と、を備え、
    前記基材は、伸縮可能な弾性体により構成される伸縮層と、身体に粘着可能な粘着層との積層構造を有し、
    前記基材は、前記螺旋状の巻回が開始される第1端部と、前記螺旋状の巻回が終了される第2端部と、前記第1端部と前記第2端部との間に位置する本体部と、を有し、
    前記本体部は、前記螺旋状に巻回される際の進行方向の前方に配置される第1側部と、前記進行方向の後方に配置される第2側部と、を有し、
    前記第1端部は、前記本体部から離れるにつれて先細な先細り形状を有し、
    前記第1端部の先端は、前記第2側部よりも前記第1側部に偏った位置に形成されてなり、
    前記係止部材は、面ファスナ、スナップボタン、及びカギホックの少なくとも一種であることを特徴とするサポーター。
  3. 前記第2端部は、前記本体部から離れるにつれて先細な先細り形状を有し、前記第2端部の先端は、前記第1側部よりも前記第2側部に偏った位置に形成されてなる請求項に記載のサポーター。
  4. 前記伸縮層は、非繊維層と繊維層とを備え、前記繊維層に前記粘着層が積層されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサポーター。
  5. 前記伸縮層は、ゴム系材料の発泡体により構成される非繊維層を備えている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のサポーター。
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