JP2014094025A - 冷却液、冷却液を含浸させた包帯またはサポーター、および、冷却キット - Google Patents
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Abstract
【課題】患部を十分に冷却することができる程度に、布に冷却剤を保持させることができるとともに、冷却剤を保持させる布を繰り返し使用可能とすることができる冷却液、当該冷却液を含浸させた包帯またはサポーター、および、冷却キットを提供する。
【解決手段】冷却液は、布に含浸させて用いられる冷却液であって、気化熱を利用する冷却液と、増粘効果を有する油分とを含有することを特徴とする。そして、冷却液は、包帯2やサポーターに含浸されている。
【選択図】図3
【解決手段】冷却液は、布に含浸させて用いられる冷却液であって、気化熱を利用する冷却液と、増粘効果を有する油分とを含有することを特徴とする。そして、冷却液は、包帯2やサポーターに含浸されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、冷却液、冷却液を含浸させた包帯またはサポーター、および、冷却キットに関する。
一般に、スポーツ時などに生じる筋肉や関節のほてり、または、捻挫や骨折等に対する応急処置として、患部の冷却や圧迫などが行われている。
そして、従来、このような患部の冷却や圧迫を行うための道具として、特許文献1に記載されているような、水の気化熱を利用した帯状のアイシング材が知られている。このアイシング材は、帯状に形成された伸縮性発泡合成樹脂(例えば、ポリウレタン樹脂)からなる基材の細孔部に、水を含有するゲル剤が充填された構成となっており、患部に巻き付けて使用される。
このようなアイシング材においては、ゲル剤が水(冷却剤)を保持しているため、単に基材に水を含浸させた場合に比べ、水を多く含むことができ、患部を長時間冷却することが可能になっている。また、アイシング材は、使用後に水を補充することで、繰り返し使用することができる。
しかしながら、上述したアイシング材は、基材中にゲル剤が充填されている構成であるため、洗濯がし難く、また、洗濯を繰り返すことでゲル剤が劣化するおそれがあり、繰り返し使用するのが難しかった。
そこで、本発明は、患部を十分に冷却することができる程度に、布に冷却剤を保持させることができるとともに、冷却剤を保持させる布を繰り返し使用可能とすることができる冷却液、当該冷却液を含浸させた包帯またはサポーター、および、冷却キットを提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の冷却液は、布に含浸させて用いられる冷却液であって、気化熱を利用する冷却剤と、増粘効果を有する油分とを含有する。
このような冷却液は、増粘効果を有する油分を含有することにより、適度な粘度を有しているので、冷却液を布に含浸したときの液だれを低減し、布に冷却剤をより多く保持させることができる。これにより、患部を十分に冷却することができる程度に、布に冷却剤を保持させることができる。また、冷却液は、粘度を高めることで、ゲル剤等に保持させなくても布に保持されやすくなっているので、布にゲル剤等を設ける必要がなく、布の洗濯が容易であるとともに、布に冷却液を含浸させることで、性能が落ちることなく何度も繰り返し使用することができる。
また、前記した冷却剤は、水およびアルコールを含んでいてもよい。
そして、前記した油分は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とすることができる。
また、前記したポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量は、2質量%以上とすることができる。そして、前記したポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量は、10質量%未満であるのが望ましい。
また、前記した冷却剤の動粘度は、4.08mm2/s以上とすることができる。
そして、前記した目的を達成するため、本発明の包帯は、前記した冷却液を含浸している。
このように構成された包帯によれば、冷却液が、増粘効果を有する油分を含有することにより、適度な粘度を有しているので、冷却液を包帯に含浸したときの液だれを低減し、包帯に冷却剤をより多く保持させることができる。これにより、患部を十分に冷却することができる程度に、包帯に冷却剤を保持させることができる。また、冷却液は、粘度を高めることで、ゲル剤等に保持させなくても包帯に保持されやすくなっているので、包帯にゲル剤等を設ける必要がなく、包帯の洗濯が容易であるとともに、包帯に冷却液を含浸させることで、性能が落ちることなく何度も繰り返し使用することができる。
また、前記した目的を達成するため、本発明のサポーターは、前記した冷却液を含浸している。
このように構成されたサポーターによれば、冷却液が、増粘効果を有する油分を含有することにより、適度な粘度を有しているので、冷却液をサポーターに含浸したときの液だれを低減し、サポーターに冷却剤をより多く保持させることができる。これにより、患部を十分に冷却することができる程度に、サポーターに冷却剤を保持させることができる。また、冷却液は、粘度を高めることで、ゲル剤等に保持させなくてもサポーターに保持されやすくなっているので、サポーターにゲル剤等を設ける必要がなく、サポーターの洗濯が容易であるとともに、サポーターに冷却液を含浸させることで、性能が落ちることなく何度も繰り返し使用することができる。
そして、前記した目的を達成するため、本発明の冷却キットは、前記した包帯と、前記包帯を保管する保管ケースと、補充用の前記冷却液が入ったリフィールと、を備えている。
このように構成された冷却キットによれば、包帯を保管ケースに入れておくことで、包帯を乾かさないように保管することができる。また、包帯が乾いてしまっても、包帯にリフィールに入っている冷却液を含浸させることで、包帯を何度も繰り返し使用することができる。
そして、前記した目的を達成するための、本発明の冷却キットは、前記したサポーターと、前記サポーターを保管するための保管ケースと、補充用の前記冷却液が入ったリフィールと、を備えている。
このように構成された冷却キットによれば、サポーターを保管ケースに入れておくことで、サポーターを乾かさないように保管することができる。また、サポーターが乾いてしまっても、サポーターにリフィールに入っている冷却液を含浸させることで、サポーターを何度も繰り返し使用することができる。
また、前記した保管ケースには、前記冷却液を補充するときに液量の目安となる目盛りが設けられているのが望ましい。
このように構成された冷却キットによれば、適切な量の冷却液を補充することができる。
本発明によれば、冷却液が、増粘効果を有する油分を含有することにより、適度な粘度を有しているので、冷却液を布に含浸したときの液だれを低減し、布に冷却剤をより多く保持させることができる。これにより、患部を十分に冷却することができる程度に、布に冷却剤を保持させることができる。また、冷却液は、粘度を高めることで、ゲル剤等に保持させなくても布に保持されやすくなっているので、布にゲル剤等を設ける必要がなく、布の洗濯が容易であるとともに、布に冷却液を含浸させることで、性能が落ちることなく何度も繰り返し使用することができる。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、本発明の冷却液および包帯2を備える冷却キット1について説明した後、冷却液について詳しく説明する。
<冷却キット>
冷却キット1は、スポーツ時などに生じる筋肉や関節のほてり、または、捻挫や骨折等に対する応急処置として、患部の冷却および圧迫を行うときに使用されるものであり、図1に示すように、冷却液を含浸させた包帯2と、包帯2を保管するための保管ケース3と、補充用の冷却液が充填されたリフィール4とを備えている。
冷却キット1は、スポーツ時などに生じる筋肉や関節のほてり、または、捻挫や骨折等に対する応急処置として、患部の冷却および圧迫を行うときに使用されるものであり、図1に示すように、冷却液を含浸させた包帯2と、包帯2を保管するための保管ケース3と、補充用の冷却液が充填されたリフィール4とを備えている。
包帯2は、いわゆるバンテージと呼ばれる伸縮性のある帯状の布であり、腕や脚等に巻き付けることにより、その部位を適度に圧迫することが可能なように形成されている。
具体的に、包帯2は、腕や脚に巻き付けるのに十分な長さを有している。そして、包帯2は、長さ方向へは伸縮し、幅方向へは伸縮しないように、長さ方向の糸にゴムが使用されている。また、包帯2は、後述する冷却液を適度に保持できる厚みに形成されている。
そして、包帯2は、図2(a),(b)に示すように、長さ方向における端部に、仮止め用面ファスナ21と固定用面ファスナ22が設けられている。
仮止め用面ファスナ21は、包帯2の長さ方向における一端部のおもて面に固定されている。この仮止め用面ファスナ21は、包帯2が患部に対して一周巻かれたときに、包帯2に係合して、包帯2が緩んだりずれたりするのを防止するためのものであり、包帯2の表面に係合可能なフック面となっている。
固定用面ファスナ22は、包帯2の長さ方向における他端部(仮止め用面ファスナ21が設けられているのとは反対側の端部)のうら面(仮止め用面ファスナ21が設けられているのとは反対側の面)に固定されている。この固定用面ファスナ22は、包帯2が患部にすべて巻き付けられたときに、包帯2に係合して、包帯2の他端部を固定し、ほどけないようにするためのものであり、包帯2の表面に係合可能なフック面となっている。
また、本実施形態においては、固定用面ファスナ22は、包帯2に広い面積で密着し、しっかりと固定されるように、包帯2の幅とほぼ同じ幅に形成されている。これに対し、仮止め用面ファスナ21は、包帯2を巻き付ける際の仮止めに利用されるだけなので、包帯2の幅よりも小さく形成されている。
そして、包帯2には、前述したように、冷却液が含浸されている。この冷却液については、後で詳しく説明する。
保管ケース3は、図1および図3に示すように、有底の筒状に形成されたケース本体31と、ケース本体31の開口を開閉する蓋32とから構成されている。
ケース本体31は、包帯2を収容可能な大きさで形成されている。そして、ケース本体31の側壁には、包帯2に冷却液を補充するときに、液量の目安となる目盛り31Aが設けられている。
蓋32は、ケース本体31の開口を閉じたときに、冷却液が漏れない程度に、保管ケース3を密閉できるように形成されている。
リフィール4は、包帯2が乾いたときに、包帯2に冷却液を補充するためのもので、ボトル内に数回分の冷却液が充填されている。
次に、以上のように構成された冷却キット1の使用方法について説明する。
冷却キット1を使用するときには、まず、冷却剤が含浸されている包帯2を取り出し、患部に巻き付ける。
冷却キット1を使用するときには、まず、冷却剤が含浸されている包帯2を取り出し、患部に巻き付ける。
このとき、仮止め用面ファスナ21が設けられている一端部から仮止め用面ファスナ21を上にして患部に巻き始めることで、包帯2が仮止め用面ファスナ21に係止されていったん仮止めされるので、使用者が片手で包帯2を巻き付ける場合であっても、包帯2が緩まず、しっかりと巻き付けることができる。また、包帯2を最後まで巻き付けた後は、固定用面ファスナ22によって包帯2を固定することができるので、他の固定具を使わなくても固定することができる。
なお、本実施形態においては、仮止め用面ファスナ21が、固定用面ファスナ22が設けられているのとは反対側の面に設けられているので、例えば、図2(a)に示すように、包帯2がロール状に巻かれている状態であっても、仮止め用面ファスナ21が設けられている面を上にして巻き始めることで、巻き終わったときに、確実に固定用面ファスナ22が下向き(包帯2に密着可能な向き)になる。
そして、包帯2を適度な時間、患部に巻き付けておき、患部の冷却および圧迫を行う。包帯2を外した後は、包帯2が乾いてしまわないように、包帯2を保管ケース3にしまう。次回使用するときに、包帯2が乾いていれば、図3に示すように、リフィール4によって、保管ケース3に目盛り31Aまで冷却液を注入した後、保管ケース3に包帯2を入れ、包帯2に冷却液を含浸させる。これにより、適切な量の冷却液が包帯2に補充される。
<冷却液>
次に、包帯2に含浸させて用いられる冷却液について詳しく説明する。
冷却液は、気化熱を利用する冷却剤と、増粘効果を有する油分とを含有している液体である。
次に、包帯2に含浸させて用いられる冷却液について詳しく説明する。
冷却液は、気化熱を利用する冷却剤と、増粘効果を有する油分とを含有している液体である。
冷却剤は、気化熱によって、包帯2が巻き付けられた患部の冷却をするように配合された液体である。冷却剤は、例えば、水およびアルコールを含んでいる。水とアルコールの配合量は、得たい冷却効果の程度により適宜変更可能であるが、例えば、冷却剤にそれぞれ約50質量%ずつ配合することができる。そして、この冷却剤の冷却液に対する配合量は、約90〜98質量%となっている。
冷却剤に配合されるアルコールは、人体に対する毒性が低く、揮発性が高いものがよく、1種類のアルコールであってもよいし、複数のアルコールの混合物であってもよい。アルコールとしては、例えば、エタノールやイソプロピルアルコールを使用することができる。
油分は、冷却液の粘度を高めるために添加されている。このように、冷却液の粘度を高めることにより、冷却液を包帯2に含浸させたときに、冷却液が包帯2の繊維内に留まりやすく、液だれを低減することが可能となっている。
油分としては、冷却液の粘度を高めることができるものであれば種類は問わない。
そして、油分の配合量は、十分な量の冷却液を包帯2に含浸させることが可能であれば、使用する油分や包帯2等に応じて適宜設定することができる。
そして、油分の配合量は、十分な量の冷却液を包帯2に含浸させることが可能であれば、使用する油分や包帯2等に応じて適宜設定することができる。
例えば、油分としてポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を採用することができる。一例として、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は冷却液に、2質量%以上となるように配合されていることが望ましい。このときの冷却液の動粘度は、4.08mm2/s以上となる。また、このポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が多すぎると、べたつきが生じてしまうので、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量は、10質量%未満であることが望ましい。
なお、冷却液は、上述した冷却剤および油分のほか、必要に応じて、L−メントール等の清涼剤や香料、その他の添加物を含有していてもよい。
以上のような本実施形態の冷却液によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
冷却液が、増粘効果を有する油分を含有することにより、適度な粘度を有しているので、冷却液を包帯2に含浸したときの液だれを低減し、包帯2に冷却剤をより多く保持させることができる。これにより、患部を十分に冷却することができる程度に、包帯2に冷却剤を保持させることができる。
また、冷却液は、粘度を高めることで、従来のようにゲル剤等に保持させなくても包帯2に保持されやすくなっているので、包帯2にゲル剤等を設ける必要がない。これにより、包帯2の洗濯が容易であるとともに、包帯2に冷却液を含浸させることで、性能が落ちることなく何度も繰り返し使用することができる。
そして、本実施形態における冷却液は、エタノールやイソプロピルアルコールを冷却剤として含有しているので、これらのアルコールの殺菌効果により、包帯2を清潔に保つことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、冷却剤が、水およびアルコールを含んでいたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、冷却剤は、水のみであってもよいし、アルコールのみであってもよい。
そして、前記実施形態では、油分が、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、油分は、増粘効果を有し、人体に対する毒性が低いものであれば、どのようなものであってもよい。
また、前記実施形態では、冷却液が含浸される布として、包帯2を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、冷却液は、サポーターに含浸されて使用されてもよい。また、冷却液を、タオル等の布に含浸させ、このタオルを風邪等の時に使用される濡れタオルとして利用してもよい。
<冷却液の動粘度>
次に、油分を加えたときの、冷却液の動粘度を確認した実験について説明する。
次に、油分を加えたときの、冷却液の動粘度を確認した実験について説明する。
1.冷却液
(1)油分
使用した油分は以下の通りである。本実験においては、各実施例において、油分の配合量を1,2,5,10%としたものを調製した。
[実施例1] 油分 オリーブ油
[実施例2] 油分 ユーカリ油
[実施例3] 油分 ホホバ油
[実施例4] 油分 ヒマシ油
[比較例1] 油分なし
(2)その他の成分
上記した実施例1〜4および比較例1では、冷却剤として、水とアルコールの混合物を使用した。また、添加剤として清涼剤および香料を2質量%となるように配合した。
(1)油分
使用した油分は以下の通りである。本実験においては、各実施例において、油分の配合量を1,2,5,10%としたものを調製した。
[実施例1] 油分 オリーブ油
[実施例2] 油分 ユーカリ油
[実施例3] 油分 ホホバ油
[実施例4] 油分 ヒマシ油
[比較例1] 油分なし
(2)その他の成分
上記した実施例1〜4および比較例1では、冷却剤として、水とアルコールの混合物を使用した。また、添加剤として清涼剤および香料を2質量%となるように配合した。
2.動粘度の測定方法
各冷却液の動粘度は、ウベローデ粘度計を用いて測定した。また、各測定は、20℃で行った。
各冷却液の動粘度は、ウベローデ粘度計を用いて測定した。また、各測定は、20℃で行った。
3.結果
各冷却液の動粘度を図4の表に示す。この結果から、オリーブ油、ユーカリ油、ホホバ油またはヒマシ油を冷却液に添加することにより、冷却液の動粘度が増加することがわかった。
各冷却液の動粘度を図4の表に示す。この結果から、オリーブ油、ユーカリ油、ホホバ油またはヒマシ油を冷却液に添加することにより、冷却液の動粘度が増加することがわかった。
<包帯への含浸量の測定>
次に、冷却液に増粘効果を有する油分を加えることで、包帯への含浸量が増加するか否かを確認した実験について説明する。
次に、冷却液に増粘効果を有する油分を加えることで、包帯への含浸量が増加するか否かを確認した実験について説明する。
1.冷却液
油分を含む実施例5および油分を含まない比較例1の冷却液の成分は、以下の通りである。
[実施例5]
冷却剤 水およびアルコール 96質量%
油分 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 2質量%
清涼剤・香料 2質量%
[比較例1]
冷却剤 実施例5と同様のもの 98質量%
清涼剤・香料 2質量%
油分を含む実施例5および油分を含まない比較例1の冷却液の成分は、以下の通りである。
[実施例5]
冷却剤 水およびアルコール 96質量%
油分 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 2質量%
清涼剤・香料 2質量%
[比較例1]
冷却剤 実施例5と同様のもの 98質量%
清涼剤・香料 2質量%
2.包帯
包帯は、以下のものを使用した。
サイズ 幅90mm、長さ1m
素材 コットン、ナイロン、合成ゴム
包帯は、以下のものを使用した。
サイズ 幅90mm、長さ1m
素材 コットン、ナイロン、合成ゴム
3.包帯への含浸量の測定方法
包帯に冷却液を液だれしない程度に十分に含浸させ、包帯に含浸されている冷却液の重量を測定した。
包帯に冷却液を液だれしない程度に十分に含浸させ、包帯に含浸されている冷却液の重量を測定した。
4.結果
実施例5および比較例1では、それぞれ以下の重量の冷却液を包帯に含浸させることができた。
実施例5(油分:2質量%):138.2g
比較例1(油分:なし) :129.1g
実施例5および比較例1では、それぞれ以下の重量の冷却液を包帯に含浸させることができた。
実施例5(油分:2質量%):138.2g
比較例1(油分:なし) :129.1g
以上の結果から、冷却液に増粘効果を有する油分(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油)を添加することにより、包帯へ含浸させることができる最大量が増加することが確認できた。
1 冷却キット
2 包帯
3 保管ケース
4 リフィール
21 仮止め用面ファスナ
22 固定用面ファスナ
2 包帯
3 保管ケース
4 リフィール
21 仮止め用面ファスナ
22 固定用面ファスナ
Claims (11)
- 布に含浸させて用いられる冷却液であって、
気化熱を利用する冷却剤と、増粘効果を有する油分とを含有することを特徴とする冷却液。 - 前記冷却剤は、水およびアルコールを含むことを特徴とする請求項1に記載の冷却液。
- 前記油分は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷却液。
- 前記油分の配合量は、2質量%以上であることを特徴とする請求項3に記載の冷却液。
- 前記油分の配合量は、10質量%未満であることを特徴とする請求項4に記載の冷却液。
- 前記冷却剤の動粘度は、4.08mm2/s以上であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の冷却液。
- 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の冷却液を含浸させたことを特徴とする包帯。
- 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の冷却液を含浸させたことを特徴とするサポーター。
- 請求項7に記載の包帯と、
前記包帯を保管するための保管ケースと、
補充用の前記冷却液が入ったリフィールと、を備えることを特徴とする冷却キット。 - 請求項8に記載のサポーターと、
前記サポーターを保管するための保管ケースと、
補充用の前記冷却液が入ったリフィールと、を備えることを特徴とする冷却キット。 - 前記保管ケースには、前記冷却液を補充するときに液量の目安となる目盛りが設けられていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の冷却キット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012245378A JP2014094025A (ja) | 2012-11-07 | 2012-11-07 | 冷却液、冷却液を含浸させた包帯またはサポーター、および、冷却キット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012245378A JP2014094025A (ja) | 2012-11-07 | 2012-11-07 | 冷却液、冷却液を含浸させた包帯またはサポーター、および、冷却キット |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012245378A Pending JP2014094025A (ja) | 2012-11-07 | 2012-11-07 | 冷却液、冷却液を含浸させた包帯またはサポーター、および、冷却キット |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2014094025A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016036360A (ja) * | 2014-08-05 | 2016-03-22 | イイダ産業株式会社 | サポーター |
KR101727996B1 (ko) * | 2016-09-21 | 2017-05-02 | 서울대학교산학협력단 | 환부 냉각용 장치 및 이를 이용한 환부 냉각 방법 |
JP2019024927A (ja) * | 2017-07-28 | 2019-02-21 | ミナト医科学株式会社 | 物理療法機器 |
WO2022025193A1 (ja) * | 2020-07-30 | 2022-02-03 | 株式会社サワダSmj | 冷却具および携帯用冷却具セット |
-
2012
- 2012-11-07 JP JP2012245378A patent/JP2014094025A/ja active Pending
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