JP2010131065A - 膝用サポーター - Google Patents

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Abstract

【課題】膝関節近傍を適切に保護及び固定できる膝用サポーターの提供を目的とする。
【解決手段】サポーター本体1と、そのサポーター本体1よりも伸張応力が強い強伸張応力部2と、その強伸張応力部2よりも伸張応力が弱く且つサポーター本体1よりも伸張応力が強い中強伸張応力部3とを備えている。強伸張応力部2は、膝部の膝蓋骨の周部を覆う第1強伸張応力部を備えている。中強伸張応力部は、第1強伸張応力部21の外周側に配設された外周隣接部31aと、第1強伸張応力部21の内周側に配設された内周隣接部31bとを備えている。
【選択図】図1

Description

本願発明は、身体の膝部に装着される膝用サポーターに関するものである。
従来から、例えば身体の膝部や肘部を固定し、支持し、圧迫し、あるいは保温等のためにサポーターが広く用いられている。このようなサポーターとして、例えば特許文献1に提案されたものがある。このサポーターは、筒状に形成した伸縮性素材より成る本体(サポーター本体)の表面の一部に、本体を形成する伸縮性素材の有するモジュラスより大なるモジュラスを有する芯材と、芯材の伸びを制限する表面材とを積層して形成した補強材を接着し、補強材の有するモジュラスは患部の動きを運動域内に制限し得る大きさとしたものである。これにより、筋や靱帯の変化が少ない日常の普通の生活状態では、本体の組織が変化するだけで追随させ、さらに動きの激しいときは、本体のみの変化から補強材の伸縮性が加わって強い応力が作用し、それ以上の筋や靱帯の動きを抑制するようにしたものである。
特許第2894778号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のものにおいては、比較的伸びやすい本体から急に伸び難い補強材を配しているため、補強材が膝部の動きに対して追随し難い。そのため、例えば膝用のサポーターとして用いる場合、補強材で膝部の腱や靭帯を部分的に覆うようにして保護しておいても、膝部が動くと補強材の一部が膝部(皮膚表面)から浮き上がって膝部との間に空隙ができ易く、又、補強材が位置ずれを起こし易い。このような浮き上がりや位置ずれを起こすと、膝関節近傍を適切に保護及び固定できなくなってしまう。
本願発明は、膝関節近傍を適切に保護及び固定できる膝用サポーターの提供を目的とする。
本願発明は、次の特徴を有するものを提供することにより、上記課題を解決する。本願の請求項1記載の発明は、身体の膝部に装着される膝用サポーターであって、前記膝部に密着可能なサポーター本体と、そのサポーター本体よりも伸張応力が強い強伸張応力部と、その強伸張応力部よりも伸張応力が弱く且つサポーター本体よりも伸張応力が強い中強伸張応力部とを備え、前記強伸張応力部は、前記膝部における腱と靭帯との少なくとも一方の一部または全体を覆うことができるように前記サポーター本体の一部に配設された第1強伸張応力部を備え、前記中強伸張応力部は、前記第1強伸張応力部の全周部に配設された第1中強伸張応力部を備えていることを特徴とする膝用サポーターである。
請求項2記載の発明は、請求項1に係る前記第1強伸張応力部は、前記膝部の膝蓋骨の周部を被覆可能なリング状部を有するものから構成され、前記第1中強伸張応力部は、前記第1強伸張応力部のリング状部の外周側と内周側との夫々に、その第1強伸張応力部と隣接するように配設された外周隣接部と内周隣接部とを備えていることを特徴とする膝用サポーターである。
請求項3記載の発明は、請求項2に係る前記第1強伸張応力部のリング状部と、第1中強伸張応力部の外周隣接部及び内周隣接部とには、夫々、それらを周方向に複数に分断する複数の分断部が設けられ、前記サポーター本体は、それらの分断部を構成していることを特徴とする膝用サポーターである。
請求項4記載の発明は、請求項2又は3に係る前記強伸張応力部は、前記内周隣接部の内周側に、リング状の第2強伸張応力部を備えていることを特徴とする膝用サポーターである。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に係る前記サポーター本体は、前後両面及び左右両側面を有する筒状体から構成され、前記第1強伸張応力部は、前記サポーター本体における前面から左右の両側面にかけての部分に配設され、前記中強伸張応力部は、前記サポーター本体における後面であって前記第1強伸張応力部の周方向側に配設された第2中強伸張応力部を、更に備えていることを特徴とする膝用サポーターである。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に係る前記膝用サポーターは、前記膝部への装着に際して膝部に対する第1強伸張応力部の位置決めをするための位置決め部を、更に備え、前記位置決め部は、前記膝部の膝蓋骨を覆う膝蓋骨被覆部を、使用者に認識できるように形成した膝蓋骨被覆部認識手段を備えていることを特徴とする膝用サポーターである。
本願発明の請求項1によれば、第1強伸張応力部の全周部に第1中強伸張応力部を配設しているため、サポーター本体から第1強伸張応力部にかけて徐々に伸張応力を強くできる。これにより、第1強伸張応力部を、膝部の動きに追従させ易いものにでき、膝部を動かした場合でも、強伸張応力部が膝部(の皮膚表面)から浮き上がり難いものにでき、膝部との間に空隙ができ難いものにできる。又、第1強伸張応力部が膝部の靭帯や腱からの位置ずれを起こし難いものにできる。従って、第1強伸張応力部で膝部の靭帯及びその近傍や腱及びその近傍を適切に保護及び固定できる。
請求項2によれば、第1強伸張応力部は、膝部の膝蓋骨の周部を被覆可能なリング状部を有するものから構成されている。又、第1中強伸張応力部は、第1強伸張応力部のリング状部の内周側と外周側とに夫々、第1強伸張応力部と隣接するようにして配設された外周隣接部及び内周隣接部とを備えている。
これにより、第1強伸張応力部によって、例えば膝部の膝蓋骨の周部における膝蓋腱(膝蓋靭帯)、内側側副靭帯、外側側副靭帯等を覆って保護できる。又、外周隣接部及び内周隣接部によって、第1強伸張応力部を、より一層、膝部の動きに追従させ易いものにでき、上記膝部の靭帯及びその近傍や腱及びその近傍の保護及び固定を確実なものにできる。
従って、例えば膝部の動きに伴って膝蓋骨の周部の形状が変化した場合でも第1強伸張応力部の内周側及び外周側の部分に空隙ができ難いものにできるとともに、第1強伸張応力部が上記腱や靭帯からの位置ずれを起こし難いものにできる。
請求項3によれば、第1強伸張応力部のリング状部、外周隣接部及び内周隣接部夫々を周方向に複数に分断するスリット状の複数の分断部が設けられている。そして、サポーター本体は、それらの複数の分断部を構成している。
これにより、膝部の動きに応じてその分断部で変形させ易いものにでき、第1強伸張応力部のリング状部、外周隣接部及び内周隣接部夫々をその膝部の動きに追従させ易くできる。従って、膝部を動かし易いものにできるとともに、より一層、上記空隙ができ難く、膝部に対する第1強伸張応力部の位置ずれを起こし難いものにできる。
請求項4によれば、強伸張応力部は、内周隣接部の内周側に、第2強伸張応力部を備えている。これにより、第2強伸張応力部によって、内周隣接部の内周側の部分を膝部に押し付けておくことができ、内周隣接部及び第1強伸張応力部を、より一層、膝部から浮き上がり難いものにできるとともに、膝部に対する内周隣接部及び第1強伸張応力部の位置ずれを起こし難いものにできる。又、例えば膝部への装着に際し第1強伸張応力部が膝部の腱や靭帯に対してずれた位置に装着され、あるいは、装着後、仮に膝部の動きに伴って腱や靭帯を覆った第1強伸張応力部が位置ずれを起こした場合でも、第2強伸張応力部が膝部の腱や靭帯を覆うこともでき、腱や靭帯を、より適切に保護及び固定できる。
請求項5によれば、第1強伸張応力部は、サポーター本体の前面から左右の両側面にかけての部分に配設され、中強伸張応力部は、サポーター本体の後面における第1強伸張応力部の周方向側に第2中強伸張応力部を備えている。
これにより、第2中強伸張応力部によって、常時第1強伸張応力部を周方向の両側から引っ張るように作用させることができ、膝部が動いた場合でも、第1強伸張応力部を、より一層、膝部から浮き上がり難いものにできるとともに、膝部に対する第1強伸張応力部の位置ずれを起こし難いものにできる。
請求項6によれば、膝用サポーターは、第1強伸張応力部の内周側に、膝部に対する第1強伸張応力部の位置決めをするための位置決め部を備える。又、位置決め部は、膝部への着用に際して膝部の膝蓋骨を覆う膝蓋骨被覆部を、使用者に認識できるように形成した膝蓋骨被覆部認識手段を備えている。
これにより、膝部に装着する際に、膝蓋骨被覆部認識手段によって形成した膝蓋骨被覆部を、膝蓋骨を覆うようにして装着すれば、第1強伸張応力部を、所定の位置、例えば膝蓋骨の外周側の腱や靭帯を覆った位置に配設できる。従って、第1強伸張応力部が目視で判り難いような場合等でも、誰でも容易に、第1強伸張応力部を所定位置に配設でき、第1強伸張応力部で確実に膝部の靭帯及びその近傍や腱及びその近傍を保護及び固定できる。
以下、本願発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の膝用サポーターの一実施の形態の正面図、図2は、その膝用サポーターの背面図、図3は、その膝用サポーターの平面図である。
本発明の膝用サポーターは、図1〜図3に示すように、サポーター本体1と、そのサポーター本体1よりも伸張応力が強い強伸張応力部2と、その強伸張応力部2よりも伸張応力が弱く且つサポーター本体1よりも伸張応力が強い中強伸張応力部3とを備えている。
サポーター本体1は、強伸張応力部2及び中強伸張応力部3に対して伸張応力の弱い弱伸張応力部を構成するもので、この実施形態では、筒状体から構成されている。又、サポーター本体1は、この実施形態では、変形自在なシート状の外筒状体1aと、その外筒状体1aの内周側に配設された変形自在なシート状の内筒状体1bとの内外2層から構成されている(図6参照)。
これらの外筒状体1aと内筒状体1bとは、同一構成を採っており、夫々は、ナイロン糸とポリウレタン糸との2種類を少なくとも含む糸で、トリコット編みされた生地によって構成されている。
又、この実施形態では、サポーター本体1の後面から側面かけての部分における軸方向の一端側である上端側に、帯状の平ゴム部10aが配設されている。この平ゴム部10aは、サポーター本体1よりも伸張応力が強く構成されており、これにより、装着されたサポーター本体1が膝部からずり下がり難いようにされている。
又、図1〜図3に示すように、このサポーター本体1は、その上端側に脚を入れる脚入れ口11を、軸方向の他端側である下端側に脚を出す脚出し口12を、夫々、有する。また、サポーター本体1は、上記のように編成されることによって、周方向及び軸方向等に弾性(伸縮性)を有し、これにより、膝部に密着できるようになっている。
強伸張応力部2は、膝部の腱、靭帯、更には筋肉を被覆して保護するためのもので、この実施形態では、第1強伸張応力部21と、第2強伸張応力部22と、第3強伸張応力部23を備えている。
第1強伸張応力部21は、この実施形態では、図1、図4に示すように、リング状部21aと、リング状部21aから外周側に突設された突片21bとを備えたものから構成されている。また、第1強伸張応力部21は、そのリング状部21aの中心Oがサポーター本体1の前面における左右中心線O1上にくるようにして、サポーター本体1の前面から左右の両側面にかけて配設されている。
リング状部21aは、その内周側に、図10に示す膝部100の膝蓋骨103が入る程度の大きさとされ、これにより、第1強伸張応力部21が膝部100の膝蓋骨103の周部のほぼ全体を被覆できるように構成されている。より具体的には、この実施形態のリング状部21aは、外径R1が120mm程度で、内径R2が100mm程度のものとされている。
又、このリング状部21aには、周方向に複数の第1強伸張応力分断部41a、41bが設けられている。この実施形態の第1強伸張応力分断部41a、41bは、上記サポーター本体1によって構成されており、6つの幅狭分断部41aと、それらの幅狭分断部41aよりも幅の広い2つの幅広分断部41bとから構成されている。
そして、これらの第1強伸張応力分断部41a、41bによってリング状部21aは、第1強伸張応力構成片24a〜第8強伸張応力構成片24hの8つの円弧状の小片に分断されている。
リング状部21aにおける図4の下部側の左右一対の第5強伸張応力構成片24eと第6強伸張応力構成片24fとは、主として、図10に示す膝部100の膝蓋腱101(膝蓋靭帯)を覆って保護する膝蓋腱被覆部を構成している。
また、リング状部21aにおける図4の上下中央部側の第3強伸張応力構成片24c、第4強伸張応力構成片24d、第7強伸張応力構成片24g及び第3強伸張応力構成片24hは、主として、図10に示す膝部100の内側側副靭帯102と外側側副靭帯105との夫々を覆って保護する側副靭帯被覆部を構成している。
突片21bは、上記第1強伸張応力構成片24a、第2強伸張応力構成片24b、第5強伸張応力構成片24e、及び第6強伸張応力構成片24fの夫々から外周側(径外側)に突設されている。そして、例えば第1強伸張応力構成片24a、第2強伸張応力構成片24b夫々に設けられた突片21bは、図10に示す膝部100の大腿四頭筋の一部をなす内側広筋106や外側広筋107を覆って保護する大腿四頭筋被覆部として機能する。
このように構成された第1強伸張応力構成片24a〜第8強伸張応力構成片24g、及び突片21bは、同じように形成され同じ構造を有する。従って、以下に第1強伸張応力構成片24aの構造についてのみ、説明する。
この実施形態における第1強伸張応力構成片24aは、サポーター本体1の一部における外筒状体1aと内筒状体1bとの間に、複数の介在物を点在させるようにしてその一部に形成されている。
詳しくは、この実施形態では、介在物として、サポーター本体1の伸張応力よりも強い伸張応力を有する合成樹脂片、例えばウレタン系樹脂片2aが用いられている。そして、図5に示すように、このウレタン系樹脂片2aは、直径2mm程度の円板状に、第1強伸張応力構成片24aを区画する領域内に点在されている。
また、ウレタン系樹脂片2aは、ウレタン系樹脂片2aが点在した点在部23と、ウレタン系樹脂片2aが点在していない非点在部24との面積比が1:1程度になるように点在されている。
そして、このように配設されたウレタン系樹脂片2aは、図6に示すようにサポーター本体1の外筒状体1aと内筒状体1bとに夫々、接着されている。これにより、第1強伸張応力部21の第1強伸張応力構成片24aが、ウレタン系樹脂片2aの介在によってサポーター本体1よりも伸張応力が強いものに形成されている。
又、このようにしてウレタン系樹脂片2aが外筒状体1a、内筒状体1bに夫々接着されることにより、外筒状体1aと内筒状体1bとが互いに移動できないようになっている。
尚、このように構成された第1強伸張応力部21のリング状部21aと突片21bとは、実際にはサポーター本体1の外筒状体1aの表面に現われ難く、外観上、目視で判別し難い状態になっているが、説明の都合上、図1、図2、図4及び図8では、第1強伸張応力部のリング状部21aと突片21bとの領域を斜線で表示している。後述の第2強伸張応力部22、第3強伸張応力部23や中強伸張応力部3において同じである。
又、上記図1、図2、図4及び図8では、強伸張応力部2における第1強伸張応力部21〜第3強伸張応力部23の領域を、夫々、同じ斜線で表示し、中強伸張応力部3における後述の第1中強伸張応力部31〜第4中強伸張応力部34の領域を、夫々、同じ斜線で表示している。また、上記図では、第1中強伸張応力部31〜第4中強伸張応力部34の互いの境界部を実線で区画しているが、実際は、互いの境界部は無く連続している。
次に、強伸張応力部2の第2強伸張応力部22について説明する。この第2強伸張応力部22は、図1、図4に示すように第1強伸張応力部21の内周側に配設されている。この実施形態における第2強伸張応力部22は、上記第1強伸張応力部21の中心Oを中心にして、図10に示す膝部100の膝蓋骨103の外周径と同程度の大きさ(装着時)の内径R4を有するリング状のものから構成されている。より具体的には、第2強伸張応力部22は、外径R3が87mm程度、内径R4が60mm程度の大きさとされている。
又、この第2強伸張応力部22には、複数の第2強伸張応力分断部42a、42bが設けられている。これらの第2強伸張応力分断部42a、42bは、上記第1強伸張応力分断部41a、41bと同様に、幅狭分断部42aと、その幅狭分断部42aよりも幅の広い幅広分断部42bとから構成されている。
幅狭分断部42aは、4つから構成されており、上記第1強伸張応力分断部の幅狭分断部41aよりも数が2つだけ少ない。そして、これらの幅狭分断部42aは、上記第1強伸張応力分断部の幅狭分断部41aの内の4つのものと同じ幅で、同じ周方向の位置に配設されている。従って、上記第1強伸張応力分断部の幅狭分断部41aにおける他の2つの幅狭分断部41aの内周側には、第2強伸張応力部22が配設された状態になっている。
一方、幅広分断部42bは、2つから構成されており、上記第1強伸張応力分断部の幅広分断部41bと同じ数からなる。ただし、上記幅広分断部41bよりも幅が狭く、周方向の位置が異なるように配設されている。従って、上記幅広分断部41bの一部の内周側にも、第2強伸張応力部22が配設された状態になっている。
このようにして、第1強伸張応力分断部の一部の内周側に、第2強伸張応力部22が配設されることにより、第1強伸張応力部21の内周側を膝部100に押さえるとともに、膝部の動きに伴う第1強伸張応力分断部41a、41bの変形を第2強伸張応力部22によって規制し、例えば第1強伸張応力部21の径が大きくなり過ぎないように規制している。
尚、これらの第2強伸張応力分断部42a、42bによって第2強伸張応力部22が周方向に複数の構成片に分断されている。また、第2強伸張応力部22を構成した複数の構成片は、上記第1強伸張応力部21を構成した第1強伸張応力構成片24a〜第8強伸張応力構成片24g及び突片21bと同様に形成され、同一構造を有する(図5、図6参照)。後述の第3強伸張応力部23も同じである。
又、図1に示すように、この実施形態では、この第2強伸張応力部22の内周側に、膝部100の腱や靭帯に対する第1強伸張応力部21の位置決めするための位置決め部6が設けられている。この実施形態の位置決め部6は、サポーター本体1の外筒状体1aの表面に表示された膝蓋骨被覆部認識手段としての膝蓋骨被覆部区画表示部61と、その膝蓋骨被覆部区画表示部61に表示された左右中央点明示部62とから構成されている。
膝蓋骨被覆部区画表示部61は、2つの湾曲表示片61a、61bを備えている。そして、それらが、第2強伸張応力部22の内周側の上部側と下部側とに夫々に配設され、これにより、それらの湾曲表示片61a、61bによって、上記第1強伸張応力部21の中心Oを中心としたほぼリング状の膝蓋骨被覆部63が、外観上、使用者に認識できるように区画形成されている。又、膝蓋骨被覆部63は、その外径が、膝蓋骨103の外径とほぼ同程度(装着時)の大きさのものからなる。
左右中央点明示部62は、膝蓋骨被覆部63の左右中心を明示したもので、膝蓋骨被覆部区画表示部61における上部の湾曲表示片61aの内部に、その湾曲表示片61aと上記左右中央線O1とが交わる位置に配設されている。
次に、強伸張応力部2の第3強伸張応力部23について説明する。この第3強伸張応力部23は、主に、膝部100に装着後、サポーター本体1のずり上がりを防止するためのもので、図2に示すように、サポーター本体1の後面側における軸方向の脚出し口12側寄りの位置に、帯状に配設されている。
次に、中強伸張応力部3について説明する。中強伸張応力部3は、図1、図2に示すようにこの実施形態では、第1中強伸張応力部31〜第4中強伸張応力部34を備えている。第1中強伸張応力部31は、第1強伸張応力部21の膝部からの浮き上がり、及び位置ずれを抑えるとともに、膝部100の靭帯及びその近傍や腱及びその近傍を適切に保護及び固定する。
この実施形態における第1中強伸張応力部31は、図1、図4に示すように、外周隣接部31aと、内周隣接部31bとを有している。外周隣接部31aは、第1強伸張応力部21の外周側に第1強伸張応力部21と距離を隔てないように隣接させるようにして配設されている。内周隣接部31bは、第1強伸張応力部21の内周側に第1強伸張応力部21と距離を隔てないように隣接させるようにして配設されている。
又、外周隣接部31aには、外周隣接部用分断部43aが設けられ、内周隣接部31bには、内周隣接部用分断部43bが設けられており、これらの外周隣接部用分断部43a、内周隣接部用分断部43bによって外周隣接部31aと内周隣接部31bとが、夫々、複数の隣接部小片に分断されている。
外周隣接部用分断部43aと内周隣接部用分断部43bとは、上記第1強伸張応力部21を分断した幅狭分断部41a及び幅広分断部41bの夫々と連結されている。
詳しくは、上記幅狭分断部41aは、その径外側に外周隣接部用分断部43aが連結され、その径内側に内周隣接部用分断部43bが連結されている。これにより、幅狭分断部41aと外周隣接部用分断部43aと内周隣接部用分断部43bとで、1つの連続したスリット状の分断部が形成されている。
また、上記幅広分断部41bは、その径外側に外周隣接部用分断部43aが連結され、その径内側に内周隣接部用分断部43bが連結されている。尚、この実施形態では、幅広分断部41bにおいて、外周隣接部31aが内周隣接部31bにまで延ばされて内周隣接部31bに連結されている。
これらの外周隣接部31aと内周隣接部31bとは、同一構造を有する。従って、以下に、外周隣接部31aについてのみ、説明する。
外周隣接部31aは、上記第1強伸張応力部21とほぼ同様に形成されている。ただし、この外周隣接部31aは、図7に示すようにウレタン系樹脂片2aが点在した点在部23と、ウレタン系樹脂片2aが点在していない非点在部24との両者の面積比が3:7程度になるようにウレタン系樹脂片2aを点在するようにして構成されている。
このようにして、外周隣接部31aにおける上記点在部23の非点在部24に対する面積比を、上記第1強伸張応力部21におけるその面積比よりも小さくすることにより、外周隣接部31aの伸張応力を、サポーター本体1のそれよりも強いが、第1強伸張応力部21の伸張応力よりも弱いものに形成している。
次に、第2中強伸張応力部32について説明する。第2中強伸張応力部32は、サポーター本体1の後面側における第1強伸張応力部21及び第2強伸張応力部22の周方向側に配設されているとともに、第1中強伸張応力部31の外周隣接部31aに連結されている。
この第2中強伸張応力部32は、上記第1中強伸張応力部31の外周隣接部31aと同じ構造を有する(図6、図7参照)。以下の第3中強伸張応力部33、第4中強伸張応力部34においても上記外周隣接部31aと同じ構造を有する。
第3中強伸張応力部33と第4中強伸張応力部34とは、装着後における主に軸方向へのずれを防止するためのもので、第3中強伸張応力部33は、図1に示すようにサポーター本体1の軸方向における脚入れ口11側のほぼ前面側に配設されている。一方、第4中強伸張応力部34は、サポーター本体1の軸方向における脚出し口12側に、全周に渡って配設されている。
次に、この膝用サポーターの製造方法について説明する。まず、ナイロン糸とポリウレタン糸との2種類の糸を用いてトリコット編みされた長尺編成体を形成し、その長尺編成体を裁断加工して、図8に示すように2枚の長方形状のシート体9a、9bを製作する。
そして、その内の一方のシート体9aの表面に、スクリーン印刷によって、ウレタン系樹脂片2a(図5、図7に図示)を点在させ、第1強伸張応力領域部121、第2強伸張応力領域部122、第3強伸張応力領域部123、第1中強伸張応力領域部131、第2中強伸張応力領域部132、第3中強伸張応力領域部133及び第4中強伸張応力領域部134を形成する。
次に、他方のシート体9bを、その一方のシート体9aの表面に重ね合わせる。そして、その状態で、プレス機により、所定の温度のもとで、所定時間、所定の圧力をかけるようにして接着させる。
これにより、第1強伸張応力領域部121〜第3強伸張応力領域部123のウレタン系樹脂片2a及び第1中強伸張応力領域部131〜第4中強伸張応力領域部134のウレタン系樹脂片2aと、シート体9a、9b夫々とが接着する。
この状態で、2枚のシート体9a、9bで、サポーター本体1を構成する外筒状体1aと内筒状体1bとが形成されるとともに、第1強伸張応力領域部121〜第3強伸張応力領域部123の夫々に、サポーター本体1よりも伸張応力が強い第1強伸張応力部21〜第3強伸張応力部23が形成される。
又、同時に、第1中強伸張応力領域部131〜第4中強伸張応力領域部134夫々に、サポーター本体1よりも伸張応力が強く、且つ、上記第1強伸張応力部21〜第3強伸張応力部23よりも伸張応力が弱い第1中強伸張応力部31〜第4中強伸張応力部34が形成される。
ここで、サポーター本体、強伸張応力部、中強伸張応力部夫々の引っ張り試験を行ったので、その測定データを図9に示す。この試験は、サポーター本体、強伸張応力部、中強伸張応力部夫々について、試験片を、縦方向(軸方向)及び横方向(周方向)に夫々、20%、50%、80%だけ伸ばした際の伸張力(gf)を取得して比較した。又、試験片として試験片幅25mmのものを用い、掴み間隔10.0cmで、引張速度5cm/minの条件で測定行った。
その結果、強伸張応力部が最も大きい伸張力を要し、次いで中強伸張応力部で、サポーター本体が最も小さい伸張力で伸びた。すなわち、強伸張応力部が最も伸張応力が強く、次いで中強伸張応力部で、サポーター本体が最も伸張応力が弱いものであった。
尚、上記引っ張り試験と共に、伸張性の試験も行ったので、その結果も併せて図9に表示した。この伸張性の試験は、各試験片について、1kgf、1.5kgf、2.25kgf夫々の伸張力での伸び率を調べることにより行われた。このときの引張速度は、30cm/minの条件で測定した。
図8に戻り、説明を続けると、上述のように2枚のシート体9a、9bで第1強伸張応力部21等を形成した後、外周縁部を裁断する。この実施形態では、サポーターの前面等を構成する前片と、サポーターの後面等を構成する後片との2枚に裁断する。その後、図1に示すように上記他方のシート体9bから構成された外筒状体1aの表面に、位置決め部8を、塗料インク等の塗料を塗布することによって形成する。
そして、図1〜図3に示すようにその前片と後片との左右両端同士を重ね合わせて両者を縫い着けてサポーター本体1を形成するとともに、そのサポーター本体1に、予め準備した平ゴム部10aを縫い着ける。これにより、本実施形態のサポーターを得ることができる。以上により、図1〜図3に示す本実施形態の筒状の膝用サポーターを得ることができる。尚、図1、図2では、縫い着けた後の逢着部は表していない。
次に、この膝用サポーターの動作について説明する。この膝用サポーターを、身体の膝部に装着する場合は、膝用サポーターの位置決め部6を前方側にして脚入れ口11から脚を通していく。その際、第1強伸張応力部21及び第2強伸張応力部22が前面側から左右の側面にかけての部分に配設されその後面側に第2中強伸張応力部32が配設されているため、例えば強伸張応力部を全周に設けた場合に比べて拡径し易く、容易に脚を通すことができる。
そして、位置決め部6の膝蓋骨被覆部区画表示部61によって形成された膝蓋骨被覆部63を目視によって膝部の膝蓋骨にほぼ一致させるとともに、左右中央点明示部62を膝蓋骨のほぼ左右中央に目視によって位置合わせする。
これにより、強伸張応力部2及び中強伸張応力部3を膝部の所定位置に配設でき、例えば、強伸張応力部2の第1強伸張応力部21が、膝蓋腱101、内側側副靭帯102、外側側副靭帯103、四頭筋腱104(図10参照)、大腿四頭筋の外側広筋及び内側広筋等を覆った状態にできる。
従って、強伸張応力部21、22及び中強伸張応力部31〜35が外観上、見難い場合でも、誰でもが容易に膝部の所定位置に配設でき、使用し易いものにできると共に、膝部の靭帯及びその近傍や腱及びその近傍を適切に保護及び固定できる。
この状態から膝部を動かすと、第1強伸張応力部21が膝部の主要な腱や靭帯を覆っているため、例えば膝部に過度の力がかかったような場合でも、腱や靭帯の過度の伸びを抑えるができ、腱や靭帯を痛めるおそれの少ないものにできる。
又、その際、第1強伸張応力部21の全周部に配した第1中強伸張応力部31によって、第1強伸張応力部21が膝部から浮き上がって膝部との間に空隙ができ、あるいは、腱や靭帯からの位置ずれを抑えることができる。
また、第1強伸張応力部21及び第1中強伸張応力部31に分断部が設けられているため、第1強伸張応力部21及び第1中強伸張応力部31が膝部の動きに追従し、膝部を円滑に動かすことができるとともに、第1強伸張応力部21の膝部からの浮き上がり、或いは膝部の腱や靭帯からの位置ずれを、より一層、抑えることができる。
また、第2強伸張応力部22によって、より確実に、第1強伸張応力部21の膝部からの浮き上がり、あるいは、腱や靭帯からの位置ずれを抑えることができるとともに、膝部の動きに追従する際の第1強伸張応力部21のつっぱり感を解消し、装着した際の違和感を無くすことができる。
さらには、第2中強伸張応力部32によって、膝部の動きに伴い第1強伸張応力部21を、常時周方向の両側から引っ張り、より一層、第1強伸張応力部21の膝部からの浮き上がり、あるいは、腱や靭帯からの位置ずれを抑えることができる。
また、仮に第1強伸張応力部21が腱や靭帯からの位置ずれを起こした場合でも、第1中強伸張応力部31と第2強伸張応力部22との一方又は両方によって腱や靭帯を覆うことができ、効率的に腱や靭帯を保護及び固定できる。
尚、上記実施形態では、第1強伸張応力部21をリング状に形成して膝蓋腱101、内側側副靭帯102、外側側副靭帯103、四頭筋腱104等を覆うことができるようにしているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
例えば第1強伸張応力部21を、膝蓋腱101と内側側副靭帯102と外側側副靭帯103と四頭筋腱104との少なくとも1つを覆う1又は複数の帯状体から構成してもよい。
又、上記実施形態では、リング状の第1強伸張応力部21及び第1中強伸張応力部31に分断部を設けたものとしているが、第1強伸張応力部21と第1中強伸張応力部31との一方又は両方に、分断部を設けないリング状のものでも良く、適宜変更し得る。従って、本願でいう「リング状」とは、連続的に繋がったリングの他、リングの一部が欠落して分断したものも含む。又、「リング状」は、外周及び内周の形状が真円のものの他、円に近似した形状のほぼリング状のものも含む。同様に、本願でいう「円形状」とは、真円のものの他、円に近似した形状のほぼ円形状のものも含む。
また、上記実施形態では、第1中強伸張応力部31を、第1強伸張応力部21に接するように隣接して配設しているが、第1中強伸張応力部31を、第1強伸張応力部21と間隔を隔てて設けるようにしても良く、適宜変更し得る。
また、上記実施形態では、第2強伸張応力部22、第3強伸張応力部23、及び第2中強伸張応力部32〜第4中強伸張応力部34を設けているが、例えばこれらの1つまたは複数、或いは全部を設けないものしても良い。
あるいは、第2強伸張応力部22と第3強伸張応力部23との一方又は両方に代えて中強伸張応力部を設け、又、第2中強伸張応力部32〜第4中強伸張応力部34の内の1つまたは複数、或いは全部に代えて強伸張応力部を設けるようにしてもよい。
又、上記実施形態では、強伸張応力部及び中強伸張応力部を、サポーター本体1の外筒状体1aと内筒状体1bとの間に合成樹脂片を点在させるようにして構成しているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
例えば強伸張応力部と中強伸張応力部との一方または両方を、シ−ト状のものから構成してサポーター本体1に貼り付けるようにしてもよい。
また、強伸張応力部及び中強伸張応力部を、サポーター本体1の外筒状体1aと内筒状体1bとの間に合成樹脂片を点在させる場合において、用いる合成樹脂片は、ウレタン系のものに限らず、適宜変更して使用できる。
また、上記実施形態では、合成樹脂片の点在部と非点在部の面積比を変えることにより、強伸張応力部を中強伸張応力部よりも伸張応力の強いものにしているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
例えば強伸張応力部の合成樹脂片の厚さを、中強伸張応力部の合成樹脂片の厚さよりも厚くし、強伸張応力部を中強伸張応力部よりも伸張応力の強いものにしても良い。
また、上記実施形態では、第1中強伸張応力部は、第1強伸張応力部の全周部を囲むように配設されているが、例えば第1中強伸張応力部を、第1強伸張応力部の周部における若干の一部を除いて配設するようにしても良い。従って、本願でいう「全周部」とは、周部の全体の他、周部における若干の一部を除くほぼ全周部を含む。
また、上記実施形態では、位置決め部の膝蓋骨被覆部認識手段を、サポーター本体1の外筒状体1aの外周面にリング状に表示した膝蓋骨被覆部区画表示部から構成したが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
例えばサポーター本体1の内筒状体1bの内周面における膝蓋骨に対応する部分に円形状等の形状で凹凸部を設け、この凹凸部を膝蓋骨被覆部認識手段とし、使用者が着用に際し凹凸部の凹凸による感触によって膝蓋骨被覆部が膝蓋骨を被覆したことを認識できるものとしても良い。
又、その場合において、凹凸部は、適宜な手段によって形成すれば良い。例えば内筒状体1bと異なる編み方であって凹凸状になる編み方で形成し、あるいは、凹凸部を有する部材を内筒状体1bの内面に貼り付けるようにして形成する。
又、上記実施形態では、サポーター本体1を縫製によって筒状のものに形成したが、例えばサポーター本体1をシート状のものから構成するとともに、その両端部に、その両端部を互いに係脱自在に係止する面ファスナー等の係止手段を設けたものとしても良く、適宜変更できる。
本発明の膝用サポーターの一実施の形態の正面図である。 図1の背面図である。 図1の平面図である。 第1強伸張応力部等の要部を拡大した正面図である。 第1強伸張応力部の一部を更に拡大した正面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 第1中強伸張応力部の一部を更に拡大した正面図である。 本発明の膝用サポーターを製造する際の工程の一部の説明図である。 サポーター本体、中強伸張応力部、及び強伸張応力部の引っ張り試験の測定データを表した図表である。 身体の膝部の構造を模式的に表した説明図である。
符号の説明
1 サポーター本体
2 強伸張応力部
3 中強伸張応力部
6 位置決め部
21 第1強伸張応力部
22 第2強伸張応力部
23 第3強伸張応力部
31 第1中強伸張応力部
31a 外周隣接部
31b 内周隣接部
32 第2中強伸張応力部
33 第3中強伸張応力部
34 第4中強伸張応力部
41a、41b 第1強伸張応力分断部
43a 外周隣接部用分断部
43b 内周隣接部用分断部
61 膝蓋骨被覆部区画表示部(膝蓋骨被覆部認識手段)

Claims (6)

  1. 身体の膝部に装着される膝用サポーターであって、
    前記膝部に密着可能なサポーター本体と、そのサポーター本体よりも伸張応力が強い強伸張応力部と、その強伸張応力部よりも伸張応力が弱く且つサポーター本体よりも伸張応力が強い中強伸張応力部とを備え、
    前記強伸張応力部は、前記膝部における腱と靭帯との少なくとも一方の一部または全体を覆うことができるように前記サポーター本体の一部に配設された第1強伸張応力部を備え、
    前記中強伸張応力部は、前記第1強伸張応力部の全周部に配設された第1中強伸張応力部を備えていることを特徴とする膝用サポーター。
  2. 前記第1強伸張応力部は、前記膝部の膝蓋骨の周部を被覆可能なリング状部を有するものから構成され、
    前記第1中強伸張応力部は、前記第1強伸張応力部のリング状部の外周側と内周側との夫々に、その第1強伸張応力部と隣接するように配設された外周隣接部と内周隣接部とを備えていることを特徴とする請求項1記載の膝用サポーター。
  3. 前記第1強伸張応力部のリング状部と、第1中強伸張応力部の外周隣接部及び内周隣接部とには、夫々、それらを周方向に複数に分断する複数の分断部が設けられ、
    前記サポーター本体は、それらの分断部を構成していることを特徴とする請求項2記載の膝用サポーター。
  4. 前記強伸張応力部は、前記内周隣接部の内周側に、リング状の第2強伸張応力部を備えていることを特徴とする請求項2又は3記載の膝用サポーター。
  5. 前記サポーター本体は、前後両面及び左右両側面を有する筒状体から構成され、
    前記第1強伸張応力部は、前記サポーター本体における前面から左右の両側面にかけての部分に配設され、
    前記中強伸張応力部は、前記サポーター本体における後面であって前記第1強伸張応力部の周方向側に配設された第2中強伸張応力部を、更に備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の膝用サポーター。
  6. 前記膝用サポーターは、前記膝部への装着に際して膝部に対する第1強伸張応力部の位置決めをするための位置決め部を、更に備え、
    前記位置決め部は、前記膝部の膝蓋骨を覆う膝蓋骨被覆部を、使用者に認識できるように形成した膝蓋骨被覆部認識手段を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の膝用サポーター。
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