JP6380184B2 - 昇降式容器ホルダ - Google Patents
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Description
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、深さ方向の体格が小さな容器ホルダを提供することを課題とする。
本発明の容器ホルダは、
内部に収容空間を区画するとともに、収容空間の開口部を有するケース部と、
収容空間に配置され、開口部から収容空間の外部方向に往復動可能な外筒部と、
収容空間に配置され、開口部から収容空間の内部方向に往復動可能な内筒部と、
内筒部及び外筒部を互いに異なる方向に変移させる昇降部と、
を有する昇降式容器ホルダであって、
昇降部は、外筒部に接続される一端部と、内筒部に接続される他端部と、一端部と他端部の間でケース部に回転可能に支持される回転支持部と、を備えたリンク部材を有することを特徴とする。
そして、内筒と外筒の変移は、昇降部のリンク部材により、同時に行われる。つまり、簡単な構成で、内外筒を同時に変移することができる。
本形態のカップホルダ1は、車両のコンソールボックスに設置されるドリンクホルダである。カップホルダ1の構成を、図1〜4に示した。
図1に示したように、カップホルダ1は、本体部2,外筒3,内筒4,リンク5,バネ部材6を有する。
本体部2は、図2に示したように、上面部20と、下面部21と、筒部22と、を有する。そして、本体部22は、請求項のケース部に該当し、内部に収容空間を区画するとともに、収容空間と外部を連通する連通孔を区画する開口部を有する。
フランジ部240,250は、カップホルダ1を組み立てたときに、リンク5の伸びる平面に向かって突出する。
外筒3は、請求項の外筒部に該当し、収容空間に配置され、開口部から収容空間の外部方向に往復動可能な部材である。
内筒4は、請求項の内筒部に該当し、収容空間に配置され、開口部から収容空間の内部方向に往復動可能な部材である。内筒4は、図1に示したように、本体部2の収容空間及び外筒3の中空の軸心部に収容される部材である。
内筒係止突起部42(内筒支持部421)は、請求項の凹部に先端が挿入される突起部に相当する。
リンク5は、請求項のリンク部材(昇降部)に該当し、内筒部及び外筒部を互いに異なる方向に変移させる。
リンク5は、図5に示したように、板状の部材である。リンク5は、外筒3に接続される一端部50と、内筒4に接続される他端部52と、一端部50と他端部52の間でケース部に回転可能に支持される回転支持部54と、を備える。
リンク5は、バネ部材6の他端が係止されるバネ係止突起56を有する。本形態では、バネ係止突起56は、一端部50にもうけられている。
バネ部材6は、請求項のバネ状部材(付勢部材)に該当する。
バネ部材6は、図1に示したように、ねじりバネであり、コイル軸にリンク支持突起26が挿入され、一端が本体部2のバネ係止突起27に、他端がリンク5のバネ係止突起56に形成される。
カップホルダ1は、外筒3及び内筒4の位置を保持する位置保持手段、及び保持された位置を解除する解除手段を有する。
位置保持手段は、外筒3及び内筒4の位置を保持する手段であり、その構成が限定されない。より具体的には、位置保持手段は、カップホルダ1において、カップ(ドリンク)が保持される状態で外筒3及び内筒4の位置を保持する(特に、カップの底面と当接する内筒4の上面板41の軸方向位置を保持する)手段である。
カップホルダ1の組み立ては、まず、本体部2の下面部21側から筒部22の軸心の中空部に外筒4,内筒3を挿入する。
以上により、本形態のカップホルダ1が組み付けられる。
本形態のカップホルダ1は、組み付けられた直後の状態では、図6に示したように、本体部2のバネ係止突起27とリンク5のバネ係止突起56と、が離反する方向にバネ部材6が付勢力を付与している。この状態は、外筒3が最も上端側に変移した状態であり、内筒4が最も下端側に変移した状態である。この状態は、カップ(ドリンク)が収容可能な状態であり、使用状態とする。
本形態の使用状態のカップホルダ1は、外筒3を押し込む(軸方向で下端側に変移させる)ことで、本体部2の筒部22に収容できる。
外筒3を押し込むと、外筒3の外筒係止突起部32も同時に押し込まれて変移する。
なお、図示されない位置保持手段により、外筒3及び内筒4の位置が保持される。
以上に説明したように、本形態のカップホルダ1は、リンク5の両端に外筒3と内筒4とがそれぞれ接続されたことで、簡単な構成で、互いに異なる方向に連動して変移可能となっている。
本形態は、リンク5(外筒3及び内筒4とリンク5との接続位置)が異なること以外は、実施形態1と同様なカップホルダ1である。本形態のリンク5を、図7に示す。
この結果、本形態のカップホルダ1は、カップ収容空間の軸方向の長さをより長くすることができる。
上記の各形態は、バネ部材6がカップホルダ1において外筒3及び内筒4を使用状態となるように付勢力を付与しているが、収容状態となるように付勢力を付与していても良い。
この場合、上記した動作と逆の動作を示す。
上記した各形態では、請求項の昇降部に相当するリンク5等が一つの例で説明したが、このリンク5等は、複数箇所に設けることが好ましい。複数箇所に設けることで、外筒3及び内筒4が筒部22内で軸方向に変移するときに、軸方向からのズレの発生が抑えられる。
昇降部は、筒部22の軸心に対して対象な位置に設けることが好ましく、2カ所又は3カ所以上でもうけることが好ましい。
上記した各形態では、請求項の付勢部材に相当するバネ部材6がねじりバネである例で説明したが、同様の機能を発揮できる部材であればねじりバネに限定されない。
本形態のカップホルダ1は、図9〜図17に示した構成を有する。
カップホルダ1は、図9に分解図で示したように、本体部2,外筒3,内筒4,リンク5,5,バネ部材6,ダンパ7,サポート8,スイッチ9を有する。なお、本形態のカップホルダ1において、上記した各形態と同様に機能する部材には、同じ参照符号が付けられている。また、特に言及しない構成については、上記した各形態と同様であり、説明を省略する。
本体部2は、図10に示したように、上面部20と、筒部22と、を有する。そして、本体部22は、内部に収容空間を区画するとともに、収容空間と外部を連通する連通孔を区画する開口部を有する。
表面板28は、本形態のカップホルダ1の意匠面を形成する。表面板28は、上面部22に固定される。この固定方法は限定されるものではなく、着脱可能に係合することが好ましい。
筒部22は、実施形態1の筒部22と同様な構成を有し、同様に機能する。
本形態では、筒部22の他方の端部(下端)が、カップホルダ1の他方側の端部(下端)となる。筒部22の他方の端部(下端)には、実施形態1と同様に板状の下面部を形成していてもよい。
外筒3は、実施形態1の外筒3と同様な構成を有し、同様に機能する。外筒3を図11に斜視図で、内周面の展開図(図11中のXII−XII線での視認)を図12に示した。本形態の外筒3は、切れ欠き37により一部が切れた円環状を有している。なお、本形態では切れ欠き37を有しているが、実施形態1と同様につながった円環状であってもよい。
外筒3の切れ欠き37には、スイッチ9(押圧板90)が配される。
サポート収容部36は、筒状の外筒3の外部と内部を径方向で連通する状態で形成しても、図13に断面を示したように内周面に凹部をなすように形成しても、いずれでも良い。好ましくは、図13に断面を示した形態である。図13は、図12中のXIII−XIII線での断面図(展開図)である。
サポート8は、図12〜13に示したように、外筒3の周方向の湾曲形状に沿って湾曲した部材(略湾曲板状の部材)である。サポート8は、基端80の幅が広く、先端81の幅が狭い先細の形状を有する。サポート8は、外筒3に組み付けられた状態で軸方向の一方の端部(上端)82が軸方向に垂直な平面に重なるように形成され、他方の端部(下端)83は上端82に対して傾斜したテーパ状をなして形成されている。サポート8の他方の端部(下端)83は、外筒3に対してらせん状をなすように形成されている。
サポート8は、軸方向の他方の端部(下端)83が内筒4と当接することで、サポート収容部36方向にガイドされ、収容される。
本形態では、サポート8が一つの形態を示したが、二つ以上としても、良い。
内筒4は、実施形態1の内筒4と同様な構成を有し、同様に機能する。内筒4を図14に斜視図で示した。
リンク5は、図15に示したように、板状の部材である。リンク5は、一端部50と、他端部52と、回転支持部54と、ギア部57と、係止ツメ部58と、を備える。なお、本形態のリンク5も、上記した各形態と同様に、図示しないバネ係止突起を有する。
スイッチ9は、実施形態1の解除手段及び位置保持手段に相当する。スイッチ9は、図17に分解図で示したように、押圧板90と、ボタン本体部91と、リンク部92と、を備える。
押圧板90は、板状を有する。そして、内径側の端部及びその近傍が、外筒3の一方の端部の切れた環状の部分で露出する。
リンク部92は、一方の端部93が突起部910にガイドされる。一方の端部93は、軸方向に沿ってのび、その先端部に突起部910と当接するガイド突起930を有する。ガイド突起部930は、突起部910と当接し、突起部910の変移に伴って一方の端部93が本体部2の筒部22に近接する方向への変移をガイドされる。本形態では、ガイド突起930は、突起部910と当接する(摺接する)上面が、突起部910の変移する方向に対して傾斜して形成されている。当接面が傾斜したことで、一方の端部93が本体部2の筒部22に近接する方向へガイドされる。
リンク部92の一方の端部93と他方の端部94とは、リンク本体部95で接続される。他方の端部94とリンク本体部95とは、本体部2の上面部20の外周に沿ったL字状をなすように配される。そして、他方の端部94とリンク本体部95とが交差する部分(L字の角部)で、軸支される。
本形態のカップホルダ1は、上記したように、スイッチ9の押圧板90を押圧する(下方に向けて押す)と、実施形態1と同様にリンク5が動作する。そして、外筒3は最も上端側に、内筒4が最も下端側に変移した状態に変移して、カップホルダ1が使用状態(カップが保持可能な状態)となる。
この構成では、図18に模式図で示したように、一端部50,50’のそれぞれが同じ方向に変移(図18では下降する方向に変移)しても、仮想線で分割される同じ側にそれぞれの一端部50,50’が位置していないため、仮想線の両側に同じ力が働くとともに同じ変移量で変移する。すなわち、図18で外筒3の変移を模式的に示したように、仮想線の両側での同じ変移量となり、外筒3が傾きを生じることなく変移(下降)する。
カップを取り外した状態で外筒3を押し込むことで、カップホルダ1は収納状態となる。このときの外筒3と内筒4の動作は、上記の形態と同様である。
以上のように、本形態のカップホルダ1は、特別な機構を設けることなく、カップをサポートするサポート8をもうけることができる効果を発揮する。
2:本体部
20:上面部 21:下面部
22:筒部 23:開口部
3:外筒
32:外筒係止突起部 35:切り欠き
4:内筒
40:内筒本体部 41:上面板
42:内筒係止突起部
5:リンク
50:一端部 51,53,55:貫通孔
52:他端部 54:回転支持部
56:バネ係止突起
6:バネ部材
7:ダンパ
8:サポート
9:スイッチ
Claims (8)
- 内部に収容空間を区画するとともに、該収容空間の開口部(23)を有するケース部(2)と、
該収容空間に配置され、該収容空間に収容された収納状態と該開口部から突出する使用状態との間で往復動可能な外筒部(3)と、
該収容空間に配置され、該収容空間の該開口部に最も近接して位置する前記収納状態と該開口部から最も離反して位置する前記使用状態との間で往復動可能な内筒部(4)と、
該内筒部及び該外筒部を互いに異なる方向に変移させる昇降部と、
を有する昇降式容器ホルダ(1)であって、
該昇降部は、該外筒部に接続される一端部(50)と、該内筒部に接続される他端部(52)と、該一端部と該他端部の間で該ケース部に回転可能に支持される回転支持部(54)と、ギア部(57)と、を備えた板状のリンク部材(5)と、該ギア部と螺合してその回転速度を緩衝するダンパ(7)と、を有し、
該回転支持部と該一端部の距離(L1)を、該回転支持部と該他端部の距離(L2)より大きくすることにより、該外筒部の軸方向変移量(L3)を、該内筒部の軸方向変移量(L4)より大きくしたことを特徴とする昇降式容器ホルダ。 - 前記昇降部は、前記内筒部及び前記外筒部を、前記使用状態と前記収納状態のいずれか一方の状態に付勢する付勢部材を有する請求項1記載の昇降式容器ホルダ。
- 前記付勢部材は、前記リンク部材に付勢力を付与するバネ状部材(6)である請求項2記載の昇降式容器ホルダ。
- 前記一端部及び前記他端部は、前記外筒部及び前記内筒部が前記往復動可能な状態で接続する請求項1〜3のいずれか1項に記載の昇降式容器ホルダ。
- 前記一端部及び前記他端部は凹部(51,53)を有し、
前記外筒部及び前記内筒部は、各該凹部に先端が挿入される突起部(321,421)を有する請求項4記載の昇降式容器ホルダ。 - 前記外筒部は、筒状部材であり、
前記内筒部は、該外筒部の軸心部で往復動するとともに底壁として機能する上面板(41)を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の昇降式容器ホルダ。 - 前記内筒部の前記上面板は、該内筒部が前記収容空間の前記開口部を塞ぐ蓋部材となる請求項6記載の昇降式容器ホルダ。
- 前記外筒部の中心軸に対して対称な位置に二つの前記昇降部を有し、
それぞれの前記リンク部材の前記一端部(50,50’)が、周方向で同じ方向を向いている請求項1〜7のいずれか1項に記載の昇降式容器ホルダ。
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