JP2013209050A - 車両用物品ホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を増加させることなく、スライダの引出しという1モーションのみでホルダ部材と受け部材との拡開状態が得られるようにする。
【解決手段】ハウジング10内に収納されるスライダ20に対して、ホルダ部材30と受け部材40とがそれぞれ上下方向に揺動可能に保持される。ハウジング10に、先端部に偏向部14aを有するガイド孔14が形成され、このガイド孔14に、受け部材40に形成された突起部43が摺動自在に嵌合される。スライダ20を引き出す際に、突起部43が偏向部14aに位置した後は、受け部材40が下方へ揺動され、連動機構R(R2)を介してホルダ部材30が上方へ揺動される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、車両用物品ホルダに関するものである。
車両、特に自動車においては、飲料缶や紙コップ等の物品を保持しておくための物品ホルダが設けられることが多い。この車両用の物品ホルダとして、特許文献1には、車体側に固定されるアウタケース(本発明におけるハウジング)と、アウタケース内に引出可能に収納されるインナケース(本発明におけるスライダ)と、それぞれ基端部がインナケースに上下方向に揺動可能に保持されたホルダ本体(本発明におけるホルダ部材)およびトレイ(本発明における受け部材)とを有するものがある。この特許文献1のものでは、ホルダ本体とトレイとが、例えばリンク機構あるいは歯車機構を介して連動されて、インナケースをアウタケースから引出た使用位置において、物品の保持性向上のために、ホルダ本体とトレイとを上下方向に離間させた拡開状態が得られるようになっている。そして、この拡開は、インナケースを引き出した後に、別途手作業で行うようになっている。特許文献1には、上記拡開を自動的に行うために、トーションスプリングを別途設けることも開示されている。
実公平5−11078号公報
前記特許文献1に記載のものでは、基本的に、ホルダ本体とトレイとの拡開作業を別途手作業で行う必要があり、この拡開状態を得るまでには、スライダの引出作業と拡開作業との2モーションを有することになる。また、拡開を自動的に行うには、別途スプリングを設ける必要があり、部品点数の増加となってしまう。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、部品点数を増加させることなく、スライダの引出しという1モーションのみでホルダ部材と受け部材との拡開状態が得られるようにした車両用物品ホルダを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては、基本的に、ハウジングに設けたガイド部を利用して、ホルダ部材と受け部材とが自動的に拡開されるようにしてある。具体的には、本発明はその第1の解決手法として請求項1に記載のようにしてある。すなわち、
車体側に固定されるハウジングと、
前記ハウジング内に引出可能に収納されるスライダと、
基端部において前記スライダに上下方向に揺動可能に保持され、先端部に物品を周囲から支承する保持部を有するホルダ部材と、
基端部において前記スライダに上下方向に揺動可能に保持され、先端部に物品が載置される載置部を有する受け部材と、
前記ハウジングに形成され、前記スライダの引出方向に伸びると共に前記スライダの引出端部付近において上方または下方に向かう偏向部を有するガイド部と、
前記受け部材のうち前記スライダに対する揺動中心に対してオフセットした位置に設けられ、前記ガイド部に摺動自在に嵌合された被ガイド部と、
前記ホルダ部材と受け部材との基端部側に構成され、前記受け部材が下方に揺動されたときに前記ホルダ部材が上方へ揺動されるように連動させる連動機構と、
を備え、
前記スライダを前記ハウジングから引き出す過程において、前記被ガイド部が前記ガイド部の前記偏向部に位置することにより前記受け部材が下方に揺動される一方、該受け部材の下方への揺動に連動して前記ホルダ部材が上方に揺動される、
ようにしてある。上記第1の解決手法によれば、スライダを引き出す過程において、被ガイド部が偏向部に位置されると受け部材が下方に揺動され、これに伴って、連動機構を介してホルダ部材が上方へ揺動されることになる。このように、スライダを引き出すという1モーションで、ホルダ部材と受け部材とが上下方向に開いた拡開状態を得ることができる。勿論、スプリングのような拡開のための部品を別途設ける必要がないものとなる。
前記目的を達成するため、本発明にあってはその第2の解決手法として請求項2に記載のようにしてある。すなわち、
車体側に固定されるハウジングと、
前記ハウジング内に引出可能に収納されるスライダと、
基端部において前記スライダに上下方向に揺動可能に保持され、先端部に物品を周囲から支承する保持部を有するホルダ部材と、
基端部において前記スライダに上下方向に揺動可能に保持され、先端部に物品が載置される載置部を有する受け部材と、
前記ハウジングに形成され、前記スライダの引出方向に伸びると共に前記スライダの引出端部付近において上方または下方に向かう偏向部を有するガイド部と、
前記ホルダ部材のうち前記スライダに対する揺動中心に対してオフセットした位置に設けられ、前記ガイド部に摺動自在に嵌合された被ガイド部と、
前記ホルダ部材と受け部材との基端部側に構成され、前記ホルダ部材が上方に揺動されたときに前記受け部材が下方へ揺動されるように連動させる連動機構と、
を備え、
前記スライダを前記ハウジングから引き出す過程において、前記ホルダ部材が前記偏向部に位置することにより前記ホルダ部材が上方に揺動される一方、該ホルダ部材の上方への揺動に連動して前記受け部材が下方に揺動される、
ようにしてある。上記第2の解決手法によれば、ガイド部を利用して、スライダの引きだし操作に応じてホルダ部材を上方へ揺動させ、これに伴って受け部材を下方へ揺動させて、拡開状態を得ることができ、請求項1の場合と同様の効果を得ることができる。
前記第1の解決手法または第2の解決手法を前提として、好ましくは次のような構成を採択することができる。すなわち、
前記連動機構は、前記ホルダ部材と前記受け部材とのいずれか一方に設けられた凸部と他方に設けられ該凸部が嵌合される凹部からなるカム機構とされている、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、連動機構として極めて簡単な構成とすることができる。
前記連動機構は、前記ホルダ部材の揺動中心を中心とする第1歯車と、前記受け部材の揺動中心を突出とすると共に前記第1歯車と噛合された第2歯車と、を有する歯車機構とされている、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、歯車を利用して、確実かつスムーズな連動を得ることができる。
前記スライダを前記ハウジングから十分に引き出した使用位置において、前記受け部材の重量に起因して生じる前記受け部材を下方へ揺動させようとするモーメント力が、前記ホルダ部材の重量に起因して生じる前記ホルダ部材が下方へ揺動しようとするモーメント力よりも大きくなるように設定されている、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、受け部材の自重をも有効に利用して拡開状態を得ることができ、スライダを引出す力を低減する上でも好ましいものとなる。また、受け部材の自重を利用してホルダ部材を確実に上方に揺動された位置に保持させて、そのがたつきを防止する等の上でも好ましいものとなる。
前記目的を達成するため、本発明にあってはその第3の解決手法として請求項6に記載のようにしてある。すなわち、
車体側に固定されるハウジングと、
前記ハウジング内に引出可能に収納されるスライダと、
基端部において前記スライダに上下方向に揺動可能に保持され、先端部に物品を周囲から支承する保持部を有するホルダ部材と、
基端部において前記スライダに上下方向に揺動可能に保持され、先端部に物品が載置される載置部を有する受け部材と、
前記ハウジングに形成され、前記スライダの引出方向に伸びると共に前記スライダの引出端部付近において上方または下方に向かう第1偏向部を有する第1ガイド部と、
前記第ガイド部とは別個に前記ハウジングに形成され、前記スライダの引出方向に伸びると共に前記スライダの引出端部付近において上方または下方に向かう第2偏向部を有する第2ガイド部と、
前記受け部材のうち前記スライダに対する揺動中心に対してオフセットした位置に設けられ、前記第1ガイド部に摺動自在に嵌合された第1被ガイド部と、
前記ホルダ部材のうち前記スライダに対する揺動中心に対してオフセットした位置に設けられ、前記第2ガイド部に摺動自在に嵌合された第2被ガイド部と、
を備え、
前記スライダを前記ハウジングから引き出す過程において、前記第1被ガイド部が前記第1偏向部に位置することにより前記受け部材が下方に揺動される一方、前記第2被ガイド部が前記第2偏向部に位置することにより前記ホルダ部材が上方に揺動される、
ようにしてある。上記解決手法によれば、ホルダ部材および受け部材共に、対応したガイド部を設けて、請求項1あるいは請求項2に対応した効果と同様の効果を得ることができる。また、連動機構を設けることが不要になる。
前記第1〜第3の解決手法を前提として、好ましくは次のような構成を採択することができる。すなわち、
前記ホルダ部材は、その基端側から略中間付近に向かう部分に対して、該略中間付近から先端部に向かう部分が下方に向かうように曲げ形成され、
前記受け部材は、その基端側から略中間付近に向かう部分に対して、該略中間付近から先端部に向かう部分が上方に向かうように曲げ形成され、
前記スライダが前記ハウジング内に収納されて前記ホルダ部材と前記受け部材とが上下方向に接近した閉状態において、該受け部材の先端部が前記ホイール部材の先端部よりも上方に位置され、
前記スライダが前記ハウジングから引き出された使用位置で前記ホルダ部材と前記受け部材とが上下方向に離間した拡開状態において、前記保持部と前記載置部とがそれぞれ略水平方向に伸びるようにされる、
ようにしてある(請求項7対応)。この場合、ホルダ部材および受け部材をスライダと共にハウジング内に収納した状態において、その上下方向の厚さを極力小さくして、ハウジングつまり車両用物品ホルダ全体として薄肉に形成する上で好ましいものとなる。また、使用位置においてホルダ部材と受け部材とが拡開された状態において、ホルダ部材の保持部および受け部材の載置部がそれぞれ略水平状態になるようにして、物品を安定して保持する上で好ましいものとなる。
本発明によれば、部品点数を増加させることなく、スライダの引出という1モーションで、ホルダ部材が上方へ揺動されると共に受け部材が下方へ揺動された拡開状態を得ることができる。
本発明による車両用物品ホルダが搭載された車両の一例を示す斜視図。 スライダがハウジングから引き出された使用位置を示す斜視図。 スライダがハウジングから引き出された使用位置を示す平面図。 スライダがハウジングから引き出された使用位置を示すもので、図2とは別の方向から見た斜視図。 スライダがハウジングから引き出された使用位置を示す側面図。 ハウジングとスライダとを示す分解平面図。 ホルダ部材とこれに取付けられるフラップ部材とを示す平面図。 受け部材を示す平面図。 スライダとホルダ部材と受け部材とを示す分解斜視図。 スライダに対してホルダ部材と受け部材とを組み付けた状態を示す斜視図。 スライダに対してホルダ部材と受け部材とを組み付けた状態を示す側面図。 図11の平面図。 図11の右側面図。 閉じられた状態でのホルダ部材と受け部材とを示す側面図。 図14の連動機構部分を拡大して示す要部拡大図。 拡開された状態でのホルダ部材と受け部材とを示す側面図。 図15の連動機構部分を拡大して示す要部拡大図。 本発明の第2の実施形態を示すもので、連動機構の別の例を示す要部拡大図。 本発明の第3の実施形態を示すもので、ガイド部をホルダ部材と受け部材との両方に対して設けた例を示す簡略説明図。
図1は、本発明が適用された車両用物品ホルダHの車両への設置例を示すものである。この車両用物品ホルダ(以下単に「物品ホルダ」と称することもある)Hは、インストルメントパネル1のうち、車幅方向略中央部にある上下方向に伸びる縦面の下部に設けられている。そして、物品ホルダHは、そのスライダ20を手前側(車両後方側)に引き出して使用されるようになっている。なお、図1では、物品ホルダHは、スライダ20の先端面(引出方向の面)のみが示される。
図2〜図5において、物品ホルダHは、大別して、それぞれ合成樹脂で形成されたハウジング10と、スライダ20と、ホルダ部材30と受け部材40と、フラップ部材50とを有する。ハウジング10は、車体側に固定されるもので、上方および手前側(車両後方側で、スライダ20の引出方向となる側)が開口され、手前側の開口が、引出口11として示される。
スライダ20は、ハウジング10の引出口11からその内部に収納されて、前後方向にスライド可能とされている。図2〜図5では、スライダ20が十分に引き出された使用位置が示され、所定以上の引出は、ハウジング10に係止されることにより規制されるようになっている。このスライダ20は、方形の環状とされて、左右一対の側壁部21と、左右一対の側壁部21の先端部同士を連結する先端壁部22と、左右一対の側壁部21の基端部同士を連結する厚肉の基端壁部23とを有する。そして、内部は、大きな物品を挿通したり収納できる空間とされている。なお、上記先端壁部22(の先端面)は、スライダ20をハウジング10内に収納したときに、ハウジング20の引出口11を閉塞して、車室内に露出する飾り面とされる。
ハウジング10には前後方向に伸びるラック12が形成される一方、スライダ20にはラック12に噛合する歯車(図示略)が取付けられたロータリダンパ24が装備されている。これにより、スライダ20の収納、引出の動きに適度の抵抗が与えられるようになっている(図3,図6参照)。
ホルダ部材30の詳細が図7、図9に示される。このホルダ部材30は、薄板状とされて、その先端部側に左右一対の保持孔31を有する。この保持孔31は、実施形態では、飲料缶や紙コップ等の保持対象となる物品が挿通されて、物品の周囲を取り巻くことにより物品を支承する保持部を構成している。なお、保持孔31は実施形態では閉じられた円弧状に形成されているが、楕円形状としたり、周方向一部に切欠部を有する(例えばフォーク状)等、適宜の形状に設定できる。勿論、保持孔31の個数は適宜選択できる。
ホルダ部材30には、保持孔31に対応させて、左右一対のフラップ部材50が保持されている(図7をも参照)。このフラップ部材50は、小片状とされて、保持孔31の周縁部に略水平方向に伸びる軸線周りに揺動可能(上下方向に揺動可能)とされている。そして、フラップ部材50は、図示を略すトーションスプリングによって略水平方向の揺動位置となるように付勢されている。すなわち、フラップ部材50によって、保持孔31の実質的な開口面積が小さくされて、保持孔31の内径に対して相対的に小さな物品が、保持孔31内でがたつきを生じないようにされる。また、大きな外径の物品を保持孔31に挿通する際には、物品に押圧されてフラップ部材50が下方へ揺動される。
上述のようなホルダ部材30は、その基端部(スライダ20の引出方向とは反対側の端部で、実施形態では車体前方側端部)において、略水平方向に伸びる左右一対のピン状の回動軸部32が突出形成されている(図7,図9参照)。この回動軸部32に対応して、スライダ20の左右一対の側壁部21には、回動軸部32が回動自在に嵌合される軸孔25が形成されている(図9〜図11参照)。これにより、ホルダ部材30は、回動軸部を中心にして上下方向に揺動可能としてスライダ20に保持されている。
受け部材40は、薄板状とされて、ホルダ部材30の下方に配設される。この受け部材30の先端部側には、ホルダ部材30の左右一対の保持孔31に対応させて、左右一対の載置部(受け部)41が形成されている。物品を保持孔31を通して下方に移動させたときに、載置部41に対して物品が着座されることになる。
受け部材40の基端部には、略水平方向に伸びる左右一対のピン状の回動軸部42が突出形成されている(図8,図9参照)。この回動軸部42に対応して、スライダ20の左右一対の側壁部21には、回動軸部42が回動可能に嵌合される軸孔26が形成されている(図9〜図11参照)。これにより、受け部材40は、回動軸部42を中心にして上下方向に揺動可能としてスライダ20に保持されている。なお、上記軸孔26は、ホルダ部材30用の軸孔25の直下方に形成されている。
受け部材40には、さらに、回動軸部42よりも若干先端部側において、略水平方向に伸びる左右一対のピン状の突起部43が突出形成されている。この突起部43に対応して、スライダ20の左右一対の側壁部21には、受け部材30用の軸孔26を中心とする円弧状の逃げ孔27が形成されている。そして、左右一対の突起部43の先端同士の間隔は、ハウジング10の左右幅とほぼ等しくなるように比較的長くされて、逃げ孔27を貫通してスライダ20の側壁部21からさらに外部に突出されるようになっている。
上記突起部43に対応させて、ハウジング10における左右一対の側壁部13には、前後方向(スライダ20の移動方向)に長く伸びるガイド孔14が形成されている(図2、図4、図5参照)。そして、このガイド孔14内に、受け部材40に設けた前記突起部43が摺動自在に嵌合されている。なお、ガイド孔14は、特許請求の範囲におけるガイド部に相当するものであり、貫通した孔形式でなく、貫通しない形式であってもよい。また、突起部43が、特許請求の範囲における被ガイド部に相当するものである。
上記ガイド孔14は、その基端と先端とが閉じられている。そして、ガイド孔14は、先端部付近を除いて直線状に形成されているが、先端部付近においては、先端に向かうにつれて徐々に下方に向かう偏向部14aを有するように形成されている。これにより、ハウジング10内に収納されているスライダ20を引き出していく過程において、突起部43が偏向部14aに達した後は、受け部材40が徐々に下方に向けて揺動されることになる。なお、受け部材40の上下方向の揺動範囲は、逃げ孔27の長さ範囲に規制される。
ホルダ部材30と受け部材40とは、図14〜図17に示すように、その基端部に設けられた連動機構Rを介して連動されている。すなわち、ホルダ部材30には下方へ突出する突起部34が形成される一方、受け部材40には上方に向けて開口された凹部44が形成されている。突起部34が凹部44内に嵌合されている。
受け部材40が下方へ揺動されると、凹部44の後面部44aによって突起部34が後方から押圧されて、ホルダ部材30が上方へ揺動される。下方へ揺動された受け部材40が上方へ向けて揺動されると、凹部44の前面部44bによって突起部34が前方から押圧されて、ホルダ部材30が下方へ揺動される。連動機構Rを構成する突起部34と凹部44とは、極めて簡単なカム機構として機能されることになる。また、突起部34を簡略化された歯車の1つの歯部とみたとき、凹部44は、簡略化された2つの歯部の間に形成される歯溝としてみることができる。
ホルダ部材30は、略中間付近を境にして、基端部側部分を第1部分30aとし、先端部側部分を第2部分30bとしたとき、第1部分30aに対して第2部分30bが若干下方に向かうように曲げ形成されている。換言すれば、側面視において、ホルダ部材30は全体的に上に凸となるように屈曲されている。
受け部材40は、略中間付近を境にして、基端部側部分を第1部分40aとし、先端部側部分を第2部分40bとしたとき、第1部分40aに対して第2部分40bが若干上方に向かうように曲げ形成されている。換言すれば、側面視において、受け部材40は全体的に下に凸となるように屈曲されている。
上述したようなホルダ部材30と受け部材40との曲げ形成によって、ホルダ部材30が下方揺動位置となり受け部材40が上方揺動位置となった閉じ状態では、上下方向の寸法が十分に小さくされる(スライダ20の上下方向の厚さの範囲内とされる)。そして、受け部材40の載置部41が、ホルダ部材30の保持孔31を貫通して、載置部41の先端部がホルダ部材30の上方へ突出するようにされている。これにより、閉じられた状態でのホルダ部材30と受け部材40との上下方向寸法を十分に小さくすることができる。
以上のような構成において、ホルダ部材30と受け部材40とを保持したスライダ20がハウジング10内に収納されているときは、ホルダ部材30が下方揺動位置とされる一方、受け部材40が上方揺動位置となる閉じ状態とされる。この状態から、スライダ20をハウジング10から引き出していく過程では、受け部材40の突起部43が、ハウジング10のガイド孔14にガイドされつつこのガイド孔14内を移動する。
突起部43がガイド孔14の偏向部14aに達する前の状態では、ホルダ部材30と受け部材40とは、閉じ状態が維持されたままとされる。突起部43が偏向部14aに達した状態からさらにスライダ20を引き出していくと、突起部43が下方へ向けて変位される一方、その揺動中心となる回動軸部42の上下方向高さ位置は不変なので、受け部材40は下方に向けて揺動されることになる。そして、スライダ20を十分に引き出した使用位置では、受け部材40が十分に下方に揺動されて、その第2部分40bつまり載置部41が略水平とされる。
ホルダ部材30は、連動機構Rを介して受け部材40と連動されているため、受け部材40の下方への揺動に伴って上方へ揺動される。そして、スライダ20が十分に引き出された使用位置では、その第2部分30bつまり保持孔31部分が略水平とされる。
飲料缶や紙コップ等の物品は、使用位置にある保持孔31を通して載置部43に載置される。保持孔31の位置と載置部43とが上下方向に大きく離間しているので、物品を安定して保持しておくことができる。
ここで、スライダ20を使用位置に向けて引き出していく際に、受け部材40の自重による下方への揺動力が、スライダ20を引き出す際の抵抗を軽減することになる。また、例えば受け部材40の重量がホルダ部材30の重量よりも大きくなるように設定して、受け部材40による下方への揺動モーメント力が、ホルダ部材30による下方へのモーメント力よりも大きくなるようにしておくのが、ホルダ部材30と受け部材40との拡開状態をより強固に維持する上で、また使用位置でのがたつきを防止する等の上で好ましいものとなる。なお、受け部材40の下方への大きなモーメント力を確保するために、総重量軽減の観点から、極力その先端部付近に重量が集中するように受け部材40を形成するのが好ましい。
使用位置あるスライダ20を収納状態にするには、スライダ20をハウジング10内に押し込んでいくだけでよい。すなわち、使用位置にあるスライダ20をハウジング10内に押し込んでいくにつれて、受け部材40が徐々に上方に向けて揺動される一方、これに連動してホルダ部材30が下方へ揺動される。そして、突起部43が偏向部14aから脱した時点で、ホルダ部材30と受け部材40とが閉じ状態とされる。この後は、スライダ20の先端壁部22がハウジング10の引出口11を閉塞する位置までスライダ20を押し込んでいけばよい。なお、所定以上の押し込みは、スライダ20がハウジング10の所定部位に当接することにより規制される。
図18は、本発明の第2の実施形態を示すもので、連動機構Rに代えて、歯車を利用した連動機構R2を用いるようにしてある。すなわち、ホルダ部材30には、その揺動中心を中心とする第1歯車36が固定されている。この一方、受け部材40には、その揺動中心を中心とする第2歯車46が固定されている。歯車36と46とは互いに噛合されている。これにより、前記実施形態の場合と同様に、受け部材40の下方への揺動に応じて、ホルダ部材30が上方へ揺動される。なお、歯車36,46の直径を相違させることにより(ギア比を変更することにより)、受け部材40の揺動量に応じたホルダ部材30の揺動量を所望のものに設定することができる(例えば、受け部材40の下方への小さな揺動でもってホルダ部材40を大きく上方へ揺動させたり、この逆の関係にする等)。
図19は、本発明の第3の実施形態を示すものである。本実施形態では、連動機構を用いることなく、それぞれガイド孔(ガイド部)を利用して、ホルダ部材30の上方への揺動と受け部材40の下方への揺動を個別に得るようにしてある。図19では簡略化して示してあるが、受け部材40用のガイド孔14(第1ガイド部相当)とこれにガイドされる突起部43(第1被ガイド部相当)の関係は、前記実施形態の場合と同様である。
ホルダ部材30用のガイド孔(第2ガイド部相当)が符合54で示され、その先端部側に形成される偏向部が符合54bで示される。また、保持用筒部40に設けられる突起部(第2被ガイド部相当)が符合55で示され、この突起部55がガイド孔54内に摺動自在に嵌合される。突起部55は、ホルダ部材30の揺動中心となる回動軸部32よりも先端側(スライダ20の引出方向側)に位置されている。そして、スライダ20を引き出す際にホルダ部材30が上方へ揺動されるように、偏向部54bは、先端側に向かうにつれて徐々に上方に位置するように設定されている。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。車両用物品ホルダHの設置位置(設置面)は、インストルメントパネル1に限らず、例えば車体側壁面や後面等、適宜の位置とすることができる(スライダ20の引出方向は車両後方に限らない)。
受け部材40を下方へ揺動させるためのガイド孔14に設けた偏向部14aを、先端側に向けて徐々に上方に向かうように設定してもよい。この場合は、ガイド孔14に摺動自在に嵌合される突起部43の位置が、受け部材40の揺動中心となる回動軸部42よりも基端側(スライダ20の収納方向側)に設定すればよい。同様に、図19の実施形態において、ホルダ部材30用のガイド孔54に形成される偏向部54aを、先端に向かうにつれて徐々に下方に向かうようにしてもよい(この場合、突起部55が、回動軸部32よりも基端側に位置させればよい)。
図19の実施形態において、受け部材40用のガイド孔14を無くと共に連動機構R(R2)を設けて、ガイド孔54を利用したホルダ部材30の上方への揺動に連動して、受け部材40が下方へ揺動されるようにしてもよい。ガイド孔14(53)をスライダ20の引出方向に伸びる細長い突起部とする一方、突起部43(55)に相当する部位を、上記細長い突起部に摺動自在に嵌合される凹部として構成してもよい。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、車両用物品ホルダとして好適なものを提供できる。
H:車両用物品ホルダ
R:連動機構
R2:連動機構(図19)
10:ハウジング
11:引出口
13:側壁部
14:ガイド孔(ガイド部)
14a:偏向部
20:スライダ
25:軸孔(ホルダ部材用)
26:軸孔(受け部材用)
30ホルダ部材
31:保持孔(保持部)
32:回動軸部(上下方向の揺動中心)
33:逃げ孔
34:突起部(連動機構)
36:第1歯車(図19、連動機構)
40:受け部材
41:載置部
42:回動軸部(上下方向の揺動中心)
43:突起部(被ガイド部)
44:凹部(連動機構)
46:第2歯車(連動機構)
54:ガイド孔(第2ガイド部)
54a:偏向部(第2偏向部)
55:突起部(第2被ガイド部)

Claims (7)

  1. 車体側に固定されるハウジングと、
    前記ハウジング内に引出可能に収納されるスライダと、
    基端部において前記スライダに上下方向に揺動可能に保持され、先端部に物品を周囲から支承する保持部を有するホルダ部材と、
    基端部において前記スライダに上下方向に揺動可能に保持され、先端部に物品が載置される載置部を有する受け部材と、
    前記ハウジングに形成され、前記スライダの引出方向に伸びると共に前記スライダの引出端部付近において上方または下方に向かう偏向部を有するガイド部と、
    前記受け部材のうち前記スライダに対する揺動中心に対してオフセットした位置に設けられ、前記ガイド部に摺動自在に嵌合された被ガイド部と、
    前記ホルダ部材と受け部材との基端部側に構成され、前記受け部材が下方に揺動されたときに前記ホルダ部材が上方へ揺動されるように連動させる連動機構と、
    を備え、
    前記スライダを前記ハウジングから引き出す過程において、前記被ガイド部が前記ガイド部の前記偏向部に位置することにより前記受け部材が下方に揺動される一方、該受け部材の下方への揺動に連動して前記ホルダ部材が上方に揺動される、
    ことを特徴とする車両用物品ホルダ。
  2. 車体側に固定されるハウジングと、
    前記ハウジング内に引出可能に収納されるスライダと、
    基端部において前記スライダに上下方向に揺動可能に保持され、先端部に物品を周囲から支承する保持部を有するホルダ部材と、
    基端部において前記スライダに上下方向に揺動可能に保持され、先端部に物品が載置される載置部を有する受け部材と、
    前記ハウジングに形成され、前記スライダの引出方向に伸びると共に前記スライダの引出端部付近において上方または下方に向かう偏向部を有するガイド部と、
    前記ホルダ部材のうち前記スライダに対する揺動中心に対してオフセットした位置に設けられ、前記ガイド部に摺動自在に嵌合された被ガイド部と、
    前記ホルダ部材と受け部材との基端部側に構成され、前記ホルダ部材が上方に揺動されたときに前記受け部材が下方へ揺動されるように連動させる連動機構と、
    を備え、
    前記スライダを前記ハウジングから引き出す過程において、前記ホルダ部材が前記偏向部に位置することにより前記ホルダ部材が上方に揺動される一方、該ホルダ部材の上方への揺動に連動して前記受け部材が下方に揺動される、
    ことを特徴とする車両用物品ホルダ。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記連動機構は、前記ホルダ部材と前記受け部材とのいずれか一方に設けられた凸部と他方に設けられ該凸部が嵌合される凹部からなるカム機構とされている、ことを特徴とする車両用物品ホルダ。
  4. 請求項1または請求項2において、
    前記連動機構は、前記ホルダ部材の揺動中心を中心とする第1歯車と、前記受け部材の揺動中心を突出とすると共に前記第1歯車と噛合された第2歯車と、を有する歯車機構とされている、ことを特徴とする車両用物品ホルダ。
  5. 請求項1または請求項2において、
    前記スライダを前記ハウジングから十分に引き出した使用位置において、前記受け部材の重量に起因して生じる前記受け部材を下方へ揺動させようとするモーメント力が、前記ホルダ部材の重量に起因して生じる前記ホルダ部材が下方へ揺動しようとするモーメント力よりも大きくなるように設定されている、ことを特徴とする車両用物品ホルダ。
  6. 車体側に固定されるハウジングと、
    前記ハウジング内に引出可能に収納されるスライダと、
    基端部において前記スライダに上下方向に揺動可能に保持され、先端部に物品を周囲から支承する保持部を有するホルダ部材と、
    基端部において前記スライダに上下方向に揺動可能に保持され、先端部に物品が載置される載置部を有する受け部材と、
    前記ハウジングに形成され、前記スライダの引出方向に伸びると共に前記スライダの引出端部付近において上方または下方に向かう第1偏向部を有する第1ガイド部と、
    前記第ガイド部とは別個に前記ハウジングに形成され、前記スライダの引出方向に伸びると共に前記スライダの引出端部付近において上方または下方に向かう第2偏向部を有する第2ガイド部と、
    前記受け部材のうち前記スライダに対する揺動中心に対してオフセットした位置に設けられ、前記第1ガイド部に摺動自在に嵌合された第1被ガイド部と、
    前記ホルダ部材のうち前記スライダに対する揺動中心に対してオフセットした位置に設けられ、前記第2ガイド部に摺動自在に嵌合された第2被ガイド部と、
    を備え、
    前記スライダを前記ハウジングから引き出す過程において、前記第1被ガイド部が前記第1偏向部に位置することにより前記受け部材が下方に揺動される一方、前記第2被ガイド部が前記第2偏向部に位置することにより前記ホルダ部材が上方に揺動される、
    ことを特徴とする車両用物品ホルダ。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、
    前記ホルダ部材は、その基端側から略中間付近に向かう部分に対して、該略中間付近から先端部に向かう部分が下方に向かうように曲げ形成され、
    前記受け部材は、その基端側から略中間付近に向かう部分に対して、該略中間付近から先端部に向かう部分が上方に向かうように曲げ形成され、
    前記スライダが前記ハウジング内に収納されて前記ホルダ部材と前記受け部材とが上下方向に接近した閉状態において、該受け部材の先端部が前記ホイール部材の先端部よりも上方に位置され、
    前記スライダが前記ハウジングから引き出された使用位置で前記ホルダ部材と前記受け部材とが上下方向に離間した拡開状態において、前記保持部と前記載置部とがそれぞれ略水平方向に伸びるようにされる、
    ことを特徴とする車両用物品ホルダ。
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