JP5024603B2 - 容器ホルダ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の車室内に設置され、飲料等の容器を入れ置き収納する容器ホルダ装置に関する。
この種の容器ホルダ装置は、一般に乗用車、トラックなどの車内に適用設置されており、飲料用缶またはペットボトルなどの容器を入れ置き自在に収納している。従来、安定して入れ置き収納するために深い穴が形成され、その穴の底部のみが必要に応じて所望の位置に昇降して容器を格納あるいは幾分突出させて使用される容器ホルダ装置が知られていた。しかし、このような容器ホルダ装置では蓋がないので、常態(以下、非使用時ともいう)にはコンソールなどの設置個所に穴が空いた外観となり、車室内の表面意匠を連続した一体感のある見栄えのよいものとすることが出来なかった。
このような課題に対して、常態では蓋が閉まって意匠面と面一になり、使用時には蓋が下降して容器等の物品の収納を可能にする車両用収納装置が提案されている(特許文献1参照)。この収納装置100の部分断面斜視図を図13に示す。図13において(a)は常態であり、(b)は使用時である。収納装置100は、周壁上部101と周壁下部102と蓋体103とを備え、周壁上部101と蓋体103とは周壁下部102の側壁を兼ねる無端ベルト104に固定されている。周壁上部101の下端外周には、バネ105が取り付けられるフランジと突起部106が離間して形成されている。この突起部106は、車体パネルあるいは基板である下壁部120に設けられている把持部107とともにプッシュラッチ機構を構成している。図13(a)の常態では、バネ105の付勢力に抗してこの突起部106が把持部107に把持されているので、蓋体103は周壁上部の開口101aを閉塞して、周壁上部101とともに一般意匠面110と面一に位置している。
この常態で、周壁上部101を押圧すると、プッシュラッチ機構により突起部106と把持部107との係合が解除され、バネ105の付勢力により、周壁上部101は上昇して一般意匠面110から突出する。周壁上部101と蓋体103とは無端ベルト104を介して逆方向に変位するように固定されているので、周壁上部101の上昇に伴い蓋体103は下降して、周壁上部101とともに物品を収納可能な図13(b)に示す使用時の状態となる。また、使用時の状態で周壁上部を押し下げて突起部106と把持部107とを係合させることで収納装置100を常態にすることが出来る。従って、この収納装置100は、常態では車内の美観を保持し、使用時には収納物を安定して入れ置き収納することの出来る収納装置である。
上記のように、この収納装置100は、周壁上部101を押圧することで突起部106と把持部107との係合を解除するように構成されている。しかし、このような係止機構は、必ずしも操作性に優れているとはいえない。
特開2005−112248号公報
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、非使用時には一般意匠面と略面一となって車室内表面の見栄えを向上し、使用時には、容器を安定して収納保持する深さを確保できる容器ホルダ装置であって、優れた係止機構を有する容器ホルダ装置を提供することである。
本発明の容器ホルダ装置は、車室内表面に設けられた穴に容器を収納する収納本体が出没自在に設けられた容器ホルダ装置であって、収納本体は、上部開口を有し前記穴に出没自在に形成され、常態で前記表面と上端面が面一であり、使用時には一部が突出する上部枠体と、上部枠体の内側に常態では重なり状に配設された下部枠体と、下部枠体の内側に配設され、常態で開口を閉塞し、使用時には表面内に没入自在に設けられた蓋体と、上部枠体と蓋体とを連動して変位させるための連動手段及び付勢手段と、を有する容器ホルダ装置において、前記蓋体は、常態では付勢手段の付勢力に抗して上部枠体と蓋体とを保持し、使用時には、付勢力を開放して上部枠体と蓋体とを変位させる係止手段を有し、上部枠体と蓋体とを互いに鉛直方向逆向きに変位するように構成されたことを特徴とする。
本発明の容器ホルダ装置は、車室内表面に設けられた穴に容器を収納する収納本体が出没自在に設けられた容器ホルダ装置であって、収納本体は、上部開口を有し前記穴に出没自在に形成され、常態で前記表面と上端面が面一であり、使用時には一部が突出する上部枠体と、上部枠体の内側に常態では重なり状に配設された下部枠体と、下部枠体の内側に配設され、常態で開口を閉塞し、使用時には表面内に没入自在に設けられた蓋体と、上部枠体と蓋体とを連動して変位させるための連動手段及び付勢手段と、を有する容器ホルダ装置において、前記蓋体は、常態では付勢手段の付勢力に抗して上部枠体と蓋体とを保持し、使用時には、付勢力を開放して上部枠体と蓋体とを変位させる係止手段を有し、連動手段は、下部枠体に回転自在に設けられた回転軸と、この回転軸に同軸に固設された歯車とを備えるとともに、付勢手段は、回転軸を回動可能に付勢しており、上部枠体と蓋体とを互いに鉛直方向逆向きに変位するように構成されたことを特徴とする。
そして、このような連動手段の好適な一態様は、一端を上部枠体に回転可能に連結し他端を回転軸に固定した第1リンク機構と、一端を蓋体に回転可能に連結し他端を回転軸と直交し歯車を介して回転可能に配された直交軸に固定した第2リンク機構とからなるものである。このような連動手段を有する容器ホルダ装置においては、常態で第1リンク機構が屈曲姿勢となり、第2リンク機構が延伸姿勢となるように上部枠体と蓋体とを連結することで、回転軸の回転によって上部枠体と蓋体とを互いに鉛直方向逆向きに変位させることが出来る。
また、他の好適な態様は、上部枠体に設けられ歯車と噛み合う第1ラックと、蓋体に設けられ歯車を挟んで第1ラックとは反対側で歯車と噛み合う第2ラックとを備えるものである。このような態様の連動手段を有する容器ホルダ装置においては、第1ラックと第2ラックとは歯車が回転することで上下逆方向に移動するので、上部枠体と蓋体とを互いに鉛直方向逆向きに変位することが出来る。
かかる連動手段において、回転軸に同軸の歯車は該歯車より小径の第2歯車を介して該歯車と同一径の第3歯車と連動するようにしてもよい。第2歯車を介して歯車と噛み合う第3歯車は、回転軸に同軸の歯車と同期してラックを移動することが出来るので、第1ラックと第2ラックとの長さを短くすることが出来る。これにより、常態における収容本体の高さをさらに低くすることが出来る。
また、本発明の容器ホルダ装置における係止手段は、蓋体の底部に設けられ進退自在の係止ピンと、下部枠体の周壁に設けられ該係止ピンと係合可能な凹部とで構成してもよい。このような係止手段によれば、常態では凹部と係合している係止ピンを蓋体を押圧することで凹部から退避させ、係止を解除して付勢力を開放することが出来る。
本発明の容器ホルダ装置によれば、蓋体を押すという一動作で係止手段が解除され、上部枠体と蓋体とが反対方向に自動的に変位して使用可能な容器ホルダとなる。また、使用後は上部枠体を押し込むだけで元の常態に戻すことができ、操作が簡単である。
また、本発明の容器ホルダ装置によれば、収納本体は、常態では表面に設けられた穴の中に埋没配置されている上部枠体が使用時には表面から突出し、一方、常態では穴の上方に位置している蓋体が使用時には上部枠体が突出した分だけ反対に穴の底部に没入することで収容する容器を安定して保持するための高さを確保するようになっている。このため、常態での収納本体の高さは、容器を安定して保持する必要高さに対して約半分の高さとなるので、設置部の車室内表面が室内側に余り突出することがなく室内空間を広く確保することが出来る。そして、常態では車室内表面の意匠面を連続して一体感のあるものにすること可能であり、使用時には容器を安定して入り置き収納出来る深さの容器ホルダとして使用することが出来る。
さらに、本発明の容器ホルダ装置は、同じ深さの従来の容器ホルダに比べて設置箇所の穴の深さを浅くできるため省スペース化が可能となり、ダクトやケーブルなどとの干渉も回避しやすいので広範な車種の車両に搭載可能である。
また、本発明の容器ホルダ装置は、バネの付勢力と手動によって駆動できる。従ってモータなどの駆動手段を必要としないので、安価に提供することが出来る。
本発明の容器ホルダ装置は、車室内の所望の位置にその表面が車室内の一般意匠面と略面一となるように埋設されている。図1は、本発明の容器ホルダ装置1をコンソールボックスC近傍に設けた場合の斜視図である。(a)は収納本体12が容器を収容していない非使用時の状態(以後、常態ともいう)を示し、(b)は破線で示す容器Bを収容保持している使用時の状態を示す。常態では、上部枠体13と蓋体15とが車室内表面Sと略面一となっているので、車室内表面Sは意匠面の連続した一体感のあるものとなっている。
また、蓋体15を押圧することで後述する係止手段が解除され、上部枠体13が車室内表面Sから突出し、この動作に連動して蓋体15が破線で示すように車室内表面S内に没入する。そして上部枠体13の上面に開口13aが形成されて(b)に示すように容器Bを収容可能な使用状態となる。この使用状態では、上部枠体13の開口13aが容器ホルダのホルダリングとなり、蓋体15が容器を保持する容器ホルダの座板となる。つまり図(b)は、容器ホルダとなった状態である。
この容器ホルダとなった開位置の状態で上部枠体13を押し下げると、蓋体15は上昇して開口13aを閉塞する。同時に係止手段が作動して、上部枠体13と蓋体15とは元の閉位置に戻り収納本体12は常態で保持される。
このように作用する本発明の容器ホルダ装置1は、上部枠体13の上昇高さと蓋体15の下降深さとが略等しいので、使用時に容器Bを収容する深さは常態の深さの約2倍となり、容器Bを安定して収容保持することが出来る。
本発明の容器ホルダ装置を図2〜図11に示した実施例に沿って詳細に説明する。
(実施例1)
本発明の第1の実施例を図2〜図6を参照しながら説明する。図2は、本実施例の容器ホルダ装置1の構成を示す部分断面図であり、車室内表面Sの内部に埋設された非使用時の常態を示す。図3は、図2のa視側面部分断面図である。また、図4は、本実施例の容器ホルダ装置1の構成を示す部分断面図であり、容器Bを収容保持可能な容器ホルダとなった使用時の状態を示し、図5は、そのa視側面部分断面図である。また、図6は係止手段を説明する部分断面拡大図である。
本実施例の容器ホルダ装置1は、容器を収納する収納本体12が、車室内表面Sの所定の位置に穿設された穴Hにその表面が車室内表面Sとほぼ面一になるようにして埋設されている。
収納本体12は、上面に2個の開口13aを有する上部枠体13と、この上部枠体13の内側に嵌合するように穴Hの内部に配置された下部枠体14と、各々の開口13aを閉塞可能な2個の蓋体15とを備えている。
下部枠体14には、回転軸16が回転可能に設けられており、この回転軸16の両端には第1リンク機構18が連結されている。この第1リンク機構18は、2個の連結片18aと18bとをそれぞれの一端側で回動可能に連結するとともに、連結片18aの他端を回転軸16の一端に固定し、連結片18bの他端を上部枠体13の側壁13bに回転可能に連結したものである。
回転軸16には一対の傘歯車17が対向して同軸に固設されており、対向する傘歯車17の間には一端を下部枠体14の底部に係止され他端を回転軸16に固定されたコイルばね21が設けられている。コイルばね21は第1リンク機構18が延伸する方向(図3ではbまたはb’方向)に回転軸16が回転するように回転軸16を付勢している。本実施例においては、図3に示すように、下部枠体14には2本の回転軸16が設けられている。このため、上部枠体13の左右の側壁13bには各一対の第1リンク機構18が設けられ、上部枠体13の安定した上下動を得られるようになっている。
蓋体15は蓋部15aとこの蓋部15aを支持する支持部15bとからなり、支持部15bには、第2リンク機構20が連結されている。この第2リンク機構20は、2個の連結片20aと20bとからなり、それぞれの連結片を一端側で回動可能に連結するとともに、連結片20aの他端を蓋体15の裏面に回動可能に連結し、連結片20bの他端を後述する直交軸(図示せず)に連結固定したものである。直交軸はその先端に回転軸16と同軸の傘歯車17と噛み合う傘歯車19を備え、回転軸16に直交して下部枠体14に回転可能に配置されている。
以上のように構成される本実施例においては、回転軸16と、傘歯車17、19による傘歯車機構と、第1リンク機構18、第2リンク機構20とが上部枠体13と蓋体15との動作を連動させる連動手段であり、コイルばね21が付勢手段である。
図2において、右側の蓋体15Rの支持部15bは、蓋部15aと一体的に形成されているが、左側の蓋体15Lの支持部15bは、蓋部15aの中心Oに設けた軸51に係合され軸51と摺動可能に形成されている。以下、図6に示す部分断面拡大図により蓋体15Lに設けた係止手段50について説明する。
蓋部15aの裏面側には中心Oを挟んで対向する位置に少なくとも2個の凸部52が蓋部15aと一体的に形成されている。凸部52の端部には、内側から外側に向かって下降する傾斜面52aが形成されている。また、支持部15bと係合する軸51にはコイルバネ53が圧縮状態で配置されている。支持部15bには、その側面に開口する案内孔54が径方向に設けられており、案内孔54には係止ピン56が出没自在に配置されている。係止ピン56は、前記凸部52の傾斜面52aに当接する傾斜面56aを有する直立部56bと、下部枠体14の側壁14aに設けた凹部55と係合可能な水平部56cとからなるL字形状をなしている。なお、係止ピン56と下部枠体14の側壁14aに設けた凹部55とは前記凸部52と同数設けられている。また、案内孔54には係止ピン56の水平部56bを突出方向に付勢するバネ57が設けられている。このように構成される本実施例においては、蓋部15aの凸部52、コイルばね53、案内孔54、係止ピン56、バネ57及び下部枠体14の側壁14aに設けた凹部55とで係止手段50を構成している。
次に上記の構成を有する本実施例の容器ホルダ装置1の動作について説明する。
容器ホルダ装置1は、図2に示す開口13aを蓋体15が閉塞した常態から蓋体15Lを押圧することで図4に示す上部枠体13が上昇し蓋体15が降下して容器ホルダとして使用可能な状態になる。
まず、操作者(運転者または同乗者など)が蓋体15Lを下方(矢印f)に押圧すると、蓋部15aが下降して凸部52の傾斜面52aと係止ピン56の傾斜面56aとが当接する。傾斜面52aと傾斜面56aとは外側に向かって下降する方向に傾斜しているので、蓋部15aがさらに押圧されると、係止ピン56は内側(矢印g、g’)に向かって変位する。このため係止ピン56の水平部56cと下部枠体14に設けた凹部55との係合が解除される。係合が解除されると、コイルばね21の付勢力により回転軸16が図3の矢印b、b’方向に回転して第1リンク機構18が屈曲姿勢から立ち上がり、上部枠体13を上昇させる。一方、回転軸16の回転に伴い、傘歯車17が傘歯車19を介して直交軸を回転させるので、第2リンク機構20が延伸姿勢から屈曲姿勢(図4)となって蓋体15を下降させ、蓋体15と上部枠体13とは開位置となる。このような上部枠体13と蓋体15の開動作は上部枠体の側壁に設けた規制部23が表面Sの裏側に当接することで安定的に停止するように規制されている。
次に、容器ホルダとしての使用を終了したら、操作者は、容器Bを取り出した後に上部枠体13を下方へ押圧する(図5のc方向)。すると、延伸姿勢の第1リンク機構18がコイルばね21の付勢力に抗して回転軸16を図5のd(d’)方向に回転させながら屈曲姿勢となる。一方、第2リンク機構20はこの回転軸16の回転により傘歯車17と19との噛合いによって屈曲姿勢から延伸姿勢になるので、蓋体15は上昇して開口13aを閉塞する。また、係止ピン56はバネ57によって常にその水平部56cが突出する方向に付勢されているので、下部枠体14の側壁14bに沿って上昇して水平部56cが凹部55に臨むと、水平部56cは突出して凹部55に侵入する。このようにして蓋体15Lは係止ピン56により下部枠体14に係合される。なお、蓋部15aの側面15a’は開口13aの内周面13a’とテーパ状に当接するように形成されているので、蓋部15aはバネ53によって押し上げられて開口13aを閉塞する。
コイルばね21は、上部枠体13を押し上げるとともに蓋体15を下降する方向に回転軸16を付勢しているので、蓋体15Rの係止ピン56と下部枠体14の凹部55とが係合することで、収納本体12はコイルばね21の付勢力に抗して常態を維持することが出来る。上部枠体13の上面と蓋体15の上面とは車室内表面Sと面一となる。
(実施例2)
本発明の第2の実施例を図7〜図11に沿って説明する。なお、図中、実施例1と同様の箇所には同一の符号を付し説明を省略する。
図7は、本実施例の容器ホルダ装置2の構成を示す部分断面図であり、車室内表面Sの内部に埋設された非使用時の常態を示す。図8は、図7のa視側面部分断面図である。また、図9は、本実施例の容器ホルダ装置2の構成を示す部分断面図であり、容器Bを収容保持する容器ホルダとなった使用時の状態を示し、図10は、そのa視側面部分断面図である。図11は本実施例の付勢手段を説明する部分断面側面図である。
本実施例の容器ホルダ装置2は、上部枠体13と蓋体15とを連動して変位させる連動手段を、実施例1のリンク機構に代えてピニオンラック機構としたものである。
容器ホルダ装置2は、容器を収容する収納本体12が、車室内表面Sの所定の位置に穿設された穴Hに、その表面が車室内表面Sとほぼ面一になるようにして埋設されている。
収納本体12は、上面に開口13aを有する円筒状の周壁13bで区画される2個の収納部を具える上部枠体13と、この上部枠体13の内側に嵌合する円筒状の周壁14bを立設した下部枠体14と、上部枠体13の開口13aを閉塞可能な2個の蓋体15とを備えている。
下部枠体14には、回転軸16が2個の周壁14bを直径方向に貫通して回転可能に設けられている。また、回転軸16の中央部には回転軸16を回転駆動する後述の付勢手段40が設けられている。
図8に示すように、ピニオンラック機構Pは第1ピニオンラック機構P1と第2ピニオンラック機構P2とからなり、上部枠体13と下部枠体14とは第1ピニオンラック機構P1で連結されており、また、蓋体15と下部枠体14とは第2ピニオンラック機構P2で連結されている。本実施例では、第1ピニオンラック機構P1と第2ピニオンラック機構P2とは、上部枠体13と蓋体15との変位を連動させるために歯車(ピニオン)31を共有するように構成されている。
ピニオンラック機構Pは回転軸16が貫通する下部枠体14の周壁14bの4箇所にそれぞれ設けられているので、上部枠体13と蓋体15とを左右のバランスをとって安定して変位させることができる。
回転軸16には歯車31(以後第1歯車ともいう)が同軸に設けられている。歯車31の上方には歯車31と噛み合う歯車31よりも小径の第2歯車32が下部枠体14の周壁14bに回転可能に枢止されており、第2歯車32の上方には第2歯車32と噛み合う歯車31と同一径の第3歯車33が下部枠体14の周壁14bに回転可能に枢止されている。また、上部枠体13の周壁13bには第1歯車31と第3歯車33と噛み合い可能な第1ラック34が上下方向に設けられ、この第1ラック34は下部枠体14の周壁14bに上下方向に設けられたガイド部35に摺動自在に嵌合されている。
蓋体15は意匠面を有する蓋部15aと蓋部15aを支持する支持部15bとからなっている。そして、下部枠体14の周壁14bに対面する支持部15bの側面には第1歯車31および第3歯車33と噛み合い可能な第2ラック36が上下方向に設けられている。
このように構成されるピニオンラック機構Pにおいては、第1歯車31、第2歯車32および第3歯車33と、第1ラック34と、ガイド35で第1ピニオンラック機構P1を構成し、第1歯車31、第2歯車32および第3歯車33と、第2ラック36とで第2ピニオンラック機構P2を構成する。
図7において、右側の蓋体15Rの支持部15bは蓋部15aと一体的に形成されているが、左側の蓋体15Lの支持部15bは、実施例1と同様に蓋部15aの中心部に設けた軸51に係合され軸51と摺動可能に形成されている。本実施例においては、蓋体15Lに図6と同様の係止手段50を設けていので、ここでは係止手段50についての説明は省略する。
付勢手段40は、回転軸16の長さ方向中央部に回転軸16と同軸に配置されている。図11に示すように、付勢手段40は、回転軸16に固定された同軸の歯車(図示せず)を有する円板41と、一端を下部枠体14の底部14cに係止し、他端を円板41に固定したコイルばね42を備えている。
コイルばね42は回転軸16を矢印e方向へ回転するように付勢しているので、回転軸16を反時計回りに回転させる。また、円板41と同軸に形成されている歯車は、ダンパ44と噛み合っているので、回転軸16の回転速度は緩和され上部枠体13や蓋体15の急激な変位を回避することが出来るようになっている。
次に、上記の構成を有する本実施例の容器ホルダ装置2の動作について説明する。
容器ホルダ装置2は、図7と8に示す開口13aを蓋体15が閉塞した常態から蓋体15Lを下方に押圧することで、図9と10に示すように、上部枠体13が上昇し蓋体15が降下した容器ホルダとして使用可能な使用時の状態になる。
まず、操作者(運転者または同乗者など)が蓋体15Lを押圧すると、係止ピン56と凹部55との係合が解除される。係合が解除されると、コイルばね42の付勢力により回転軸16が図11の矢印e方向に回転し、同軸に設けられている第1歯車31を反時計回りに回転させる。第1歯車31と第2歯車及び第3歯車33とはお互いに回転可能に噛み合っているので、第2歯車32は時計回りに回転し、第3歯車33は第1歯車31と同様に反時計回りに回転する。第1歯車31と第3歯車33とは第1ラック34と噛み合っているので、第1ラック34はガイド35に沿って上昇する。第1ラック34は上部枠体13の周壁13bに固定されているので上部枠体13は上昇する。
一方、第3歯車33は枢止軸を挟んで第1ラック34とは反対側で第2ラック36と噛み合っている。これ故、第3歯車33が時計回りに回転すると第2ラック36は下降する。第2ラック36は蓋体15の支持部15bに上下方向に固定されているので蓋体15は下降する。第2ラックは第3歯車33と噛合いながら下降するが、その上端36aが第3歯車33から離れる前にその下端36bが第1歯車31と噛み合うようになっている。このような上部枠体13と蓋体15の開動作は所定の開位置で安定的に停止するように規制されており、本実施例では第2ラック36の下端36bが下部枠体14の底部14cに設けられた凹部14fに没入して停止する。
次に、容器ホルダとしての使用を終了したら、操作者は、容器Bを取り出した後に上部枠体13を下方へ押圧する。すると、第1ラック34は第3歯車33を時計回りに回転させながらガイド35に沿って下降する。また、第3歯車33が時計廻りに回転されると、第2歯車32を介して噛み合っている第1歯車31も同様に時計回りに回転する。第1歯車31が時計回りに回転すると、噛み合っている第2ラック36は上昇する。第2ラック36は下端36bが第1歯車31から離れる前に上端36aが第3歯車33と噛み合うように構成されているので、第2ラックは第3歯車により上昇し蓋体15は上部枠体13の開口13aを閉塞するまで上昇する。また、同時に蓋体15Lの係止ピン56が下部枠体14の凹部55と係合するので、開口13aが閉塞された常態となる。そして、上部枠体13の上面と蓋体15の上面とは車室内表面Sと面一となる。
上記の実施例のように本発明の容器ホルダ装置によれば、蓋体を押すという一動作で、上部枠体と蓋体とが反対方向に自動的に変位して使用可能な容器ホルダとなる。また、使用後は上部枠体を押し込むだけで元の常態に戻すことができ、操作性に優れている。
本発明の容器ホルダ装置によれば、収納本体は、常態では表面に設けられた穴の中に埋没配置されている上部枠体が使用時には表面から突出し、常態では穴の上方に位置している蓋体が、使用時には上部枠体が突出した分だけ反対に穴の底部に没入することで、収容する容器を安定して保持するための高さを確保するようになっている。このため、常態での収納本体の高さは、容器を安定して保持する必要高さに対して約半分の高さとなるので、設置部の車室内表面が室内側に余り突出することがなく室内空間を広く確保することが出来る。これにより、常態では車室内表面の意匠面を連続して一体感のあるものにすること可能であり、使用時には容器を安定して入り置き収納出来る容器ホルダとして使用することが出来る。
また、本発明の容器ホルダ装置は、従来と同じ深さの容器ホルダと比較すると設置箇所の穴の深さを浅くできるため、省スペース化が可能となる。このためダクトなどとの干渉も回避しやすいので様々な車種の車両に搭載可能である。さらに、バネの付勢力と手動によって駆動できるのでモータなどの駆動手段を必要としない。従って、類似の機能を有する従来の容器ホルダ装置に比べてコストを大幅に低減することが出来る。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更してもよい。例えば、実施例1では、各蓋体15の支持部15bの中央部に第2リンク機構20を回動可能に連結して蓋体15の上下動が可能となるように構成したが、図12に示すように、一つの蓋体15に長さの異なる一対のリンク機構20eと20fとを設けるようにしてもよい。リンク機構20eは傘歯車19eを有する直交軸23eと連結しており、リンク機構20fは傘歯車19fを有する直交軸23fと連結している。そして各傘歯車19eと19fは回転軸16に同軸に設けられた歯車(図示せず)と噛み合うように配置されている。図12ではリンク機構20fはリンク機構20eよりも連結片の長さが長い。このように構成されたリンク機構を有する蓋体15とすることで、常態では車両内表面に面一となるような傾斜姿勢の蓋部15aを、使用時には、破線で示すような略水平姿勢にすることが出来る。従って、収納した容器をより安定した姿勢で保持することが出来る。
本発明の容器ホルダ装置は、車両内で飲料などの容器を収納する容器ホルダ装置として好適である。
本発明の概要を説明する斜視図であり、(a)は非使用時(常態)を示し、(b)は容器Pを収納した使用時を示す。 実施例1の非使用時における部分断面図である。 図2のa視側面部分断面図である。 実施例1の使用時における部分断面図である。 図4のa視側面部分断面図である。 係止手段を説明する部分断面図である。 実施例2の非使用時における部分断面図である。 図7のa視側面部分断面図である。 実施例2の使用時における部分断面図である。 図9のaA視側面部分断面図である。 実施例2の付勢手段を説明する側面概要図である。 リンク機構の他の形態を模式的に示す部分断面図である。 従来技術を説明する部分断面斜視図である。
符号の説明
12:収納本体 13:上部枠体 14:下部枠体 15:蓋体 16:回転軸 17,19:傘歯車 18:第1リンク機構 20:第2リンク機構 21:コイルばね 22:操作ボタン 31、32、33:歯車(ピニオン) 34:第1ラック 36:第2ラック40:付勢手段 42:コイルばね 43:ストッパ 44:ダンパギア 54:案内孔 55:凹部 56:係止ピン
B:容器 C:コンソールボックス H:穴 S:車室内表面(一般面)

Claims (5)

  1. 車室内表面に設けられた穴に容器を収納する収納本体が出没自在に設けられた容器ホルダ装置であって、
    前記収納本体は、上部開口を有し前記穴に出没自在に形成され、常態で前記表面と上端面が面一であり、使用時には一部が突出する上部枠体と、
    該上部枠体に常態では重なり状に配設された下部枠体と、
    該下部枠体の内側に配設され、常態で前記開口を閉塞し、使用時には前記表面内に没入自在に設けられた蓋体と、
    前記上部枠体と前記蓋体とを連動して変位させるための連動手段及び付勢手段と、を有する容器ホルダ装置において、
    前記蓋体は、常態では前記付勢手段の付勢力に抗して前記上部枠体と前記蓋体とを保持し、使用時には、該付勢力を開放して前記上部枠体と前記蓋体とを変位させる係止手段を有し、
    前記連動手段は、前記下部枠体に回転自在に設けられた回転軸と、該回転軸に同軸に固設された歯車とを備えるとともに、前記付勢手段は、該回転軸を回動可能に付勢しており、
    前記上部枠体と前記蓋体とは、互いに鉛直方向逆向きに変位するように構成されたことを特徴とする容器ホルダ装置。
  2. 前記連動手段は、一端を前記上部枠体に回転可能に連結し他端を前記回転軸に固定した第1リンク機構と、一端を前記蓋体に回転可能に連結し他端を前記回転軸と直交し前記歯車を介して回転可能に配された直交軸に固定した第2リンク機構とからなる請求項に記載の容器ホルダ装置。
  3. 前記連動手段は、前記上部枠体に設けられ前記歯車と噛み合う第1ラックと、前記蓋体に設けられ前記歯車を挟んで前記第1ラックとは反対側で該歯車と噛み合う第2ラックとを備える請求項に記載の容器ホルダ装置。
  4. 前記歯車は該歯車より小径の第2歯車を介して該歯車と同一径の第3歯車と連動する請求項に記載の容器ホルダ装置。
  5. 前記係止手段は、前記蓋体の底部に設けられ進退自在の係止ピンと、前記下部枠体の周壁に設けられ該係止ピンと係合可能な凹部とを有する請求項1〜のいずれかに記載の容器ホルダ装置。
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