JP2008221992A - 容器ホルダ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、非使用時(常態)には一般意匠面と略面一となって車室内表面の見栄えを向上し、使用時には容器を安定して収納保持する深さを確保できるとともに、車室内空間を広く確保して、ダクトやケーブルなどとの干渉が少ない安価な容器ホルダ装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の容器ホルダ装置は、その収納本体が、上部開口を有し穴に出没自在に形成され常態で車室内表面と上端面が面一であり使用時には一部が突出する上部枠体と、上部枠体の内側に常態では重なり状に配設された下部枠体と、下部枠体の内側に配設され常態で前記開口を閉塞し使用時には前記表面内に没入自在に設けられた蓋体と、上部枠体と蓋体とを連動して変位させる連動手段と、を有する容器ホルダ装置であって、連動手段は、下部枠体に回転自在に設けられた回転軸と、この回転軸に同軸に固設された歯車と、回転軸を回動する付勢手段とを備え、上部枠体と蓋体とを互いに鉛直方向逆向きに変位するように構成されたことを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】本発明の容器ホルダ装置は、その収納本体が、上部開口を有し穴に出没自在に形成され常態で車室内表面と上端面が面一であり使用時には一部が突出する上部枠体と、上部枠体の内側に常態では重なり状に配設された下部枠体と、下部枠体の内側に配設され常態で前記開口を閉塞し使用時には前記表面内に没入自在に設けられた蓋体と、上部枠体と蓋体とを連動して変位させる連動手段と、を有する容器ホルダ装置であって、連動手段は、下部枠体に回転自在に設けられた回転軸と、この回転軸に同軸に固設された歯車と、回転軸を回動する付勢手段とを備え、上部枠体と蓋体とを互いに鉛直方向逆向きに変位するように構成されたことを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、自動車の車室内に設置され、飲料等の容器を入れ置き収納する容器ホルダ装置に関する。
この種の容器ホルダ装置は、一般に乗用車、トラックなどの車内に適用設置されており、飲料用缶またはペットボトルなどの容器を入れ置き自在に収納している。安定して入れ置き収納するために深い穴が形成され、その穴の底部のみが必要に応じて所望の位置に昇降して容器を格納あるいは幾分突出させて使用されていた。しかし、このような容器ホルダ装置では、常態(以下、非使用時ともいう)にはコンソールなどの設置個所に穴が空いた外観となり、車室内の表面意匠を連続した一体感のある見栄えのよいものとすることが出来なかった。
このような課題に対して、常態では蓋が閉まって意匠面と面一になり、使用時には蓋が下降して容器等の物品の収納を可能にする車両用収納装置が提案されている(特許文献1参照)。この収納装置100の部分断面斜視図を図12に示す。図12において(a)は常態であり、(b)は使用時である。収納装置100は、周壁上部101と周壁下部102と蓋体103とを備え、周壁上部101と蓋体103とは周壁下部102の側壁を兼ねる無端ベルト104に固定されている。周壁上部101は無端ベルト104の外周側に固定されており、蓋体103は無端ベルト104の内周側に固定されているので、周壁上部101と蓋体103とは互いに逆方向に変位するようになっている。
周壁上部101はバネ105によって一般意匠面110から突出する方向に付勢されている。この収納装置100は、周壁上部101に形成された突起部106と下壁部120に設けられている把持部107とが係合することで常態を維持するように構成されている。
この常態で、周壁上部101を押圧すると、プッシュラッチ機構により突起部106と把持部107との係合が解除され、バネ105の付勢力により、周壁上部101は上昇して一般意匠面110から突出する。前記のように周壁上部101と蓋体103とは無端ベルト104を介して逆方向に変位するように固定されているので、周壁上部101の上昇に伴い蓋体103は下降して、周壁上部101とともに物品を収納可能な図12(b)に示す使用時の状態となる。また、使用時の状態で周壁上部101を押し下げると、無端ベルト104は逆転するので、蓋体103は上昇して周壁上部101の開口101aを閉塞して収納装置100を常態にすることが出来る。従って、この収納装置100は、常態では車内の美観を保持し、使用時には収納物を安定して入れ置き収納することの出来る収納装置である。
以上のように収納装置100は、周壁上部101と蓋体103とを無端ベルト104で連動する構成となっている。このため収納装置100は、周壁上部101や蓋体103の動作が安定しないという課題がある。
特開2005−112248号公報
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、非使用時には一般意匠面と略面一となって車室内表面の見栄えを向上し、使用時には、容器を安定して収納保持する深さを確保できるとともに、車室内空間を広く確保して、ダクトやケーブルなどとの干渉が少ない安価な容器ホルダ装置を提供することである。
本発明の容器ホルダ装置は、車室内表面に設けられた穴に容器を収納する収納本体が出没自在に設けられた容器ホルダ装置であって、前記収納本体は、上部開口を有し前記穴に出没自在に形成され、常態で前記表面と上端面が面一であり、使用時には一部が突出する上部枠体と、該上部枠体の内側に常態では重なり状に配設された下部枠体と、該下部枠体の内側に配設され、常態で前記開口を閉塞し、使用時には前記表面内に没入自在に設けられた蓋体と、前記上部枠体と前記蓋体とを連動して変位させる連動手段と、を有する容器ホルダ装置において、前記連動手段は、前記下部枠体に回転自在に設けられた回転軸と、該回転軸に同軸に固設された歯車と、該回転軸を回動する付勢手段とを備え、前記上部枠体と前記蓋体とを互いに鉛直方向逆向きに変位するように構成されたことを特徴とする。
このような構成を有する本発明の容器ホルダ装置によれば、常態では車室内表面と面一になっている上部枠体と蓋体とが、使用時には、上部枠体が表面から突出するとともに、連動手段で連結されている蓋体は下降して下部枠体内へ没入する。これにより使用可能な深さを有する容器ホルダを得ることが出来る。また、使用後は上部枠体を押し込むだけで蓋体が上昇して元の常態に戻すことができる。
本発明の容器ホルダ装置における前記連動手段の好適な態様は、一端を前記上部枠体に回転可能に連結し他端を前記回転軸に固定した第1リンク機構と、一端を前記蓋体に回転可能に連結し他端を前記回転軸と直交し前記歯車を介して回転可能に配された直交軸に固定した第2リンク機構とからなる。
このような連動手段を有する容器ホルダ装置において、常態では、第1リンク機構が屈曲姿勢、第2リンク機構が延伸姿勢であるように設けることで、回転軸の回転によって上部枠体と蓋体とを互いに鉛直方向逆向きに変位することが出来る。
また、本発明の容器ホルダ装置における前記連動手段の他の好適な態様は、前記上部枠体に設けられ前記歯車と噛み合う第1ラックと、前記蓋体に設けられ前記歯車を挟んで前記第1ラックとは反対側で該歯車と噛み合う第2ラックとを備える。
このような連動手段を有する容器ホルダ装置においては、第1ラックと第2ラックとは歯車が回転することで上下逆方向に移動するので、上部枠体と蓋体とを互いに鉛直方向逆向きに変位することが出来る。
かかる連動手段において、前記歯車は該歯車より小径の第2歯車を介して該歯車と同一径の第3歯車と連動するようにしてもよい。第2歯車を介して歯車と噛み合う第3歯車は、回転軸に同軸の歯車と同期してラックを移動することが出来るので、第1ラックと第2ラックとの長さを短くすることが出来る。これにより、常態における収容本体の高さをさらに低くすることが出来る。
本発明の容器ホルダ装置によれば、操作ボタンを押すという一動作で、上部枠体と蓋体とが反対方向に自動的に変位して使用可能な容器ホルダとなる。また、使用後は上部枠体を押し込むだけで元の常態に戻すことができ、操作が簡単である。
また、本発明の容器ホルダ装置によれば、収納本体は、常態では表面に設けられた穴の中に埋没配置されている上部枠体が使用時には表面から突出し、一方、常態では穴の上方に位置している蓋体が使用時には上部枠体が突出した分だけ反対に穴の底部に没入することで収容する容器を安定して保持するための高さを確保するようになっている。このため、常態での収納本体の高さは、容器を安定して保持する必要高さに対して約半分の高さとなるので、設置部の車室内表面が室内側に余り突出することがなく室内空間を広く確保することが出来る。そして、常態では車室内表面の意匠面を連続して一体感のあるものにすること可能であり、使用時には容器を安定して入り置き収納出来る容器ホルダとして使用することが出来る。
さらに、本発明の容器ホルダ装置は、従来と同じ深さの容器ホルダと比較すると設置箇所の穴の深さを浅くできるため、省スペース化が可能となり、ダクトやケーブルなどとの干渉も回避しやすいので広範な車種の車両に搭載可能である。
また、本発明の容器ホルダ装置は、バネの付勢力と手動によって駆動できる。従ってモータなどの駆動手段を必要としないので、安価に提供することが出来る。
本発明の容器ホルダ装置は、車室内の所望の位置にその表面が車室内の一般意匠面と略面一となるように埋設されている。図1は、本発明の容器ホルダ装置1をコンソールボックスC近傍に設けた場合の斜視図である。(a)は容器を収容していない非使用時の状態(以後、常態ともいう)を示し、(b)は破線で示す容器Bを収容保持している使用時の状態を示す。常態では、上部枠体13と蓋体15とが車室内表面Sと略面一となっているので、車室内表面Sは意匠面の連続した一体感のあるものとなっている。
また、上部枠体13に設けられた操作ボタン22を操作することで係止機構が解除され、上部枠体13が車室内表面Sから突出し、この動作に連動して蓋体15が破線で示すように車室内表面S内に没入する。そして上部枠体13の上面に開口13aが形成されて(b)に示すように容器Bを収容可能な使用状態となる。この使用状態では、上部枠体13の開口13aが容器ホルダのホルダリングとなり、蓋体15が容器を保持する容器ホルダの底板となる。つまり図2(b)は、容器ホルダとなった状態である。
この容器ホルダとなった状態(使用時)から上部枠体13を押し下げると、蓋体15は上昇して開口13aを閉塞する。同時に係止機構が作動して、上部枠体2と蓋体3とは元の常態で維持される。
このように作用する本発明の容器ホルダ装置1は、上部枠体13の上昇高さと蓋体15の下降深さとが略等しいので、使用時に容器Bを収容する深さは常態の深さの約2倍となり、容器Bを安定して収容保持することが出来る。
本発明の容器ホルダ装置を図2〜図11に示した実施例に沿って詳細に説明する。
(実施例1)
本発明の第1の実施例を図2〜図5に沿って説明する。図2は、本実施例の容器ホルダ装置1の構成を示す部分断面図であり、車室内表面Sの内部に埋設された非使用時の常態を示す。図3は、図2のa視側面部分断面図である。また、図4は、本実施例の容器ホルダ装置1の構成を示す部分断面図であり、容器Bを収容保持可能な容器ホルダとなった使用時の状態を示し、図5は、そのa視側面部分断面図である。
本発明の第1の実施例を図2〜図5に沿って説明する。図2は、本実施例の容器ホルダ装置1の構成を示す部分断面図であり、車室内表面Sの内部に埋設された非使用時の常態を示す。図3は、図2のa視側面部分断面図である。また、図4は、本実施例の容器ホルダ装置1の構成を示す部分断面図であり、容器Bを収容保持可能な容器ホルダとなった使用時の状態を示し、図5は、そのa視側面部分断面図である。
本実施例の容器ホルダ装置1は、容器を収納する収納本体12が、車室内表面Sの所定の位置に穿設された穴Hにその表面が車室内表面Sとほぼ面一になるようにして埋設されている。
収納本体12は、上面に2個の開口13aを有する上部枠体13と、この上部枠体13の内側に嵌合するように配置された下部枠体14と、各々の開口13aを閉塞可能な2個の蓋体15とを備えている。
下部枠体14には、回転軸16が回転可能に設けられており、この回転軸16の両端には第1のリンク機構18が連結されている。この第1のリンク機構18は、2個の連結片18aと18bとをそれぞれの一端側で回動可能に連結するとともに、連結片18aの他端を回転軸16の一端に固定し、連結片18bの他端を上部枠体13の側壁13bに回転可能に連結したものである。
回転軸16には一対の傘歯車17が対向して同軸に固設されており、対向する傘歯車17の間には一端を下部枠体14の底部に係止され他端を回転軸16に固定されたコイルばね21が設けられている。コイルばね21は第1のリンク機構18が延伸する方向(図3ではb及びb’方向)に回転軸16が回転するように回転軸16を付勢している。本実施例においては、図3に示すように、下部枠体14には2本の回転軸16が設けられている。このため、上部枠体13の左右の側壁13bには各一対の第1のリンク機構18が設けられ、上部枠体13の安定した上下動を得られるようになっている。
蓋体15の裏面側には、第2のリンク機構20が連結されている。この第2のリンク機構20は、2個の連結片20aと20bとからなり、それぞれの連結片を一端側で回動可能に連結するとともに、連結片20aの他端を蓋体15の裏面に回動可能に連結し、連結片20bの他端を後述する直交軸(図示せず)に連結固定したものである。直交軸はその先端に傘歯車17と噛み合う傘歯車19を備え、回転軸16に直交して下部枠体14に回転可能に配置されている。すなわち、本実施例においては、回転軸16と、傘歯車17、19による傘歯車機構と、第1のリンク機構18、第2のリンク機構20とが上部枠体13と蓋体15との動作を連動させる連動手段であり、コイルばね21が付勢手段である。
上部枠体13には出没自在の突起22aを有する操作ボタン22が設けられている。常態では、この突起22aは突出しており蓋体15に形成された凹部15aと係合するようになっている。
コイルばね21は、上部枠体13を押し上げる方向に回転軸16を付勢しているので、突起22aと蓋体の凹部15aとが係合することで、コイルばね21の付勢力に抗して常態を維持することが出来る。
次に上記の構成を有する本実施例の容器ホルダ装置1の動作について説明する。
容器ホルダ装置1は、図2に示す開口13aを蓋体15が閉塞した常態から操作ボタン22を押圧することで図4に示す上部枠体13が上昇し蓋体15が降下して容器ホルダとして使用可能な状態になる。
まず、操作者(運転者または同乗者など)が操作ボタン22を押圧すると、突起22aと蓋体の凹部15aとの係合が解除される。係合が解除されると、コイルばね21の付勢力により回転軸16が図3の矢印b、b’方向に回転して第1のリンク機構18が屈曲姿勢から立ち上がり、上部枠体13を上昇させる。一方、回転軸16の回転に伴い、傘歯車17が傘歯車19を介して直交軸を回転させるので、第2のリンク機構20が延伸姿勢から屈曲姿勢(図4)となって蓋体15を下降させる。このような上部枠体13と蓋体15の開動作は上部枠体の側壁に設けた規制部23が表面Sの裏側に当接することで安定的に停止するように規制されている。
次に、容器ホルダとしての使用を終了したら、操作者は、容器Bを取り出した後に上部枠体13を下方へ押圧する(図5のc方向)。すると、延伸姿勢の第1のリンク機構18がコイルばね21の付勢力に抗して回転軸16を図5のd(d’)方向に回転させながら屈曲姿勢となる。一方、第2のリンク機構20はこの回転軸16の回転により傘歯車17と19との噛合いによって屈曲姿勢から延伸姿勢になるので、蓋体15は上昇して開口13aを閉塞する。また、同時に蓋体15の凹部15aが操作ボタン22の突起22aと係合するので、開口13aが閉塞された常態となる。上部枠体13の上面と蓋体15の上面とは車室内表面Sと面一となる。
(実施例2)
本発明の第2の実施例を図6〜図10に沿って説明する。なお、図中、実施例1と同様の箇所には同一の符号を付し説明を省略する。
本発明の第2の実施例を図6〜図10に沿って説明する。なお、図中、実施例1と同様の箇所には同一の符号を付し説明を省略する。
図6は、本実施例の容器ホルダ装置2の構成を示す部分断面図であり、車室内表面Sの内部に埋設された非使用時の常態を示す。図7は、図6のa視側面部分断面図である。また、図8は、本実施例の容器ホルダ装置2の構成を示す部分断面図であり、容器Bを収容保持する容器ホルダとなった使用時の状態を示し、図9は、そのa視側面部分断面図である。
本実施例の容器ホルダ装置2は、上部枠体13と蓋体15とを連動して変位させる連動手段を、実施例1のリンク機構に代えてピニオンラック機構としたものである。
容器ホルダ装置2は、容器を収容する収納本体12が、車室内表面Sの所定の位置に穿設された穴Hにその表面が車室内表面Sとほぼ面一になるようにして埋設されている。
収納本体12は、上面に開口13aを有する円筒状の周壁13bで区画される2個の収納部を具える上部枠体13と、この上部枠体13の内側に嵌合する円筒状の周壁14bを立設した下部枠体14と、上部枠体13の開口13aを閉塞可能な2個の蓋体15とを備えている。
下部枠体14には、回転軸16が2個の周壁14bを直径方向に貫通して回転可能に設けられている。また、回転軸16の中央部には回転軸16を回転駆動する後述の付勢手段40が設けられている。
図7に示すように、ピニオンラック機構Pは第1のピニオンラック機構P1と第2のピニオンラック機構P2とからなり、上部枠体13と下部枠体14とは第1のピニオンラック機構P1で連結されており、また、蓋体15と下部枠体14とは第2のピニオンラック機構P2で連結されている。本実施例では、第1のピニオンラック機構P1と第2のピニオンラック機構P2とは、上部枠体13と蓋体15との変位を連動させるためにピニオン(歯車)を共有するように構成されている。
ピニオンラック機構Pは回転軸16が貫通する周壁の4箇所にそれぞれ設けられているので、上部枠体13と蓋体15とを左右のバランスをとって安定して変位させることができる。
回転軸16には歯車31(以後第1歯車ともいう)が同軸に設けられている。歯車31の上方には歯車31と噛み合う歯車31よりも小径の第2歯車32が下部枠体14の周壁14bに回転可能に枢止されており、第2歯車32の上方には第2歯車32と噛み合う歯車31と同一径の第3歯車33が下部枠体14の周壁14bに回転可能に枢止されている。また、上部枠体13の周壁13bには第1歯車31と第3歯車33と噛み合い可能な第1ラック34が設けられ、第1ラック34は下部枠体14の周壁14bに設けられたガイド部35に摺動自在に嵌合されている。
蓋体15は意匠面を有する蓋部15bと蓋部15と一体的に形成された台部15cとを有している。そして、下部枠体14の周壁14bに対面する台部15bの側面には第1歯車31および第3歯車33と噛み合い可能な第2ラック36が設けられている。このように構成されるピニオンラック機構Pにおいては、第1歯車31、第2歯車32および第3歯車33と、第1ラック34と、ガイド35で第1ピニオンラック機構P1を構成し、第1歯車31、第2歯車32および第3歯車33と、第2ラック36とで第2ピニオンラック機構P2を構成する。
付勢手段40は、回転軸16の長さ方向中央部に回転軸16と同軸に配置されている。図10に示すように、付勢手段40は、回転軸16に固定された同軸の歯車(図示せず)を有する円板41と、一端を下部枠体14の底部14cに係止し、他端を円板41に固定したコイルばね42を備えている。コイルばねの他端には折れ部42aが形成されており、折れ部42aは下部枠体の底部14cに固設されているストッパ43の爪43aに係合するように位置している。
ストッパ43は、ケース43bと、ケース43bに収容され出没自在の爪43aと、爪43aを付勢するバネ43cと、上部枠体13の上面に設けられている操作ボタン(図示せず)に連動する先端テーパ形状のピン43dとからなっている。爪43aにはピン43dが臨む位置にテーパ状の穴43eが形成されており、ピン43dをケース43b内へ侵入させることで爪43aがバネ43cの付勢力に抗して後退するように構成されている。
コイルばね42は回転軸16を矢印e方向へ回転するように付勢しているので、折れ部42aとストッパ43の爪43aとの係合が解除されると、回転軸16を反時計回りに回転させる。この時、円板41と同軸に形成されている歯車は、ダンパ44と噛み合っているので、回転軸16の回転速度は緩和される。これにより上部枠体13や蓋体15の急激な変位を回避することが出来る。
次に、上記の構成を有する本実施例の容器ホルダ装置2の動作について説明する。
容器ホルダ装置2は、図6、7に示す開口13aを蓋体15が閉塞した常態から操作ボタン22を操作することで、図8と9に示すように、上部枠体13が上昇し蓋体15が降下した容器ホルダとして使用可能な使用時の状態になる。
まず、操作者(運転者または同乗者など)が操作ボタン22を押圧すると、ストッパ43のピン43dがケース43b内へ侵入して爪43aを後退させるのでコイルばね42の折れ部42aとの係合が解除される。係合が解除されると、コイルばね42の付勢力により回転軸16が図10の矢印e方向に回転し、同軸に設けられている第1歯車31を反時計回りに回転させる。第1歯車31と第2歯車及び第3歯車33とはお互いに回転可能に噛み合っているので、第2歯車32は時計回りに回転し、第3歯車33は第1歯車31と同様に反時計回りに回転する。第1歯車31と第3歯車33とは第1ラック34と噛み合っているので、第1ラック34はガイド35に沿って上昇する。第1ラック34は上部枠体13の周壁13bに固定されているので上部枠体13は上昇する。
一方、第3歯車33は枢止軸を挟んで第1ラック34とは反対側で第2ラック36と噛み合っている。これ故、第3歯車33が時計回りに回転すると第2ラック36は下降する。第2ラック36は蓋体15の台部15bに固定されているので蓋体15は下降する。第2ラックは第3歯車33と噛合いながら下降するが、その上端36aが第3歯車33から離れる前にその下端36bが第1歯車31と噛み合うようになっている。このような上部枠体13と蓋体15の開動作は所定の開位置で安定的に停止するように規制されており、第2ラック36の下端36bが下部枠体14の底部14cに設けられた凹部14fに没入して停止する。
次に、容器ホルダとしての使用を終了したら、操作者は、容器Bを取り出した後に上部枠体13を下方へ押圧する。すると、第1ラック34は第3歯車33を時計回りに回転させながらガイド35に沿って下降する。第3歯車33が時計廻りに回転されると第2歯車32を介して噛み合っている第1歯車31も同様に時計回りに回転する。第1歯車31が時計回りに回転すると、噛み合っている第2ラック36は上昇する。第2ラック36は下端36bが第1歯車31から離れる前に上端36aが第3歯車33と噛み合うように構成されているので、蓋体15は上部枠体13の開口13aを閉塞するまで上昇し、常態となる。この時、コイルばね42の折れ部42aがストッパ43の爪43aに係合するので、容器ホルダ装置2は、上部枠体13の上面と蓋体15の上面とが車室内表面Sと面一である常態を維持する。
上記の実施例のように本発明の容器ホルダ装置によれば、操作ボタンを押すという一動作で、上部枠体と蓋体とが反対方向に自動的に変位して使用可能な容器ホルダとなる。また、使用後は上部枠体を押し込むだけで元の常態に戻すことができ、操作が簡単である。
本発明の容器ホルダ装置によれば、収納本体は、常態では表面に設けられた穴の中に埋没配置されている上部枠体が使用時には表面から突出し、常態では穴の上方に位置している蓋体が、使用時には上部枠体が突出した分だけ反対に穴の底部に没入することで収容する容器を安定して保持するための高さを確保するようになっている。このため、常態での収納本体の高さは、容器を安定して保持する必要高さに対して約半分の高さとなるので、設置部の車室内表面が室内側に余り突出することがなく室内空間を広く確保することが出来る。これにより、常態では車室内表面の意匠面を連続して一体感のあるものにすること可能であり、使用時には容器を安定して入り置き収納出来る容器ホルダとして使用することが出来る。
また、本発明の容器ホルダ装置は、従来と同じ深さの容器ホルダと比較すると設置箇所の穴の深さを浅くできるため、省スペース化が可能となり、ダクトなどとの干渉も回避しやすいので様々な車種の車両に搭載可能である。さらに、バネの付勢力と手動によって駆動できるのでモータなどの駆動手段を必要としない。従って、類似の機能を有する従来の容器ホルダ装置に比べてコストを大幅に低減することが出来る。
本発明は、上記の実施例に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更してもよい。例えば、実施例1では、各蓋体15の裏面中央部に第2リンク機構20を回動可能に連結して蓋体15の上下動が可能となるように構成したが、図11に示すように、一つの蓋体15に長さの異なる一対のリンク機構20eと20fとを設けるようにしてもよい。リンク機構20eは傘歯車19eを有する直交軸23eと連結しており、リンク機構20fは傘歯車19fを有する直交軸23fと連結している。そして各傘歯車19eと19fは回転軸16に同軸に設けられた歯車(図示せず)と噛み合うように配置されている。図11ではリンク機構20fはリンク機構20eよりも連結片の長さが長い。このように構成されたリンク機構を有する蓋体15とすることで、常態では車両内表面に面一となるような傾斜姿勢の蓋体15を、使用時には、破線で示すような略水平姿勢にすることが出来る。従って、収納した容器をより安定した姿勢で保持することが出来る。
本発明の容器ホルダ装置は、車両内で飲料などの容器を収納する容器ホルダ装置として好適である。
12:収納本体 13:上部枠体 14:下部枠体 15:蓋体 16:回転軸 17,19:傘歯車 18:第1リンク機構 20:第2リンク機構 21:コイルばね 22:操作ボタン 31、32、33:歯車(ピニオン) 34:第1ラック 36:第2ラック40:付勢手段 42:コイルばね 43:ストッパ 44:ダンパギア
B:容器 C:コンソールボックス H:穴 S:車室内表面(一般面)
B:容器 C:コンソールボックス H:穴 S:車室内表面(一般面)
Claims (4)
- 車室内表面に設けられた穴に容器を収納する収納本体が出没自在に設けられた容器ホルダ装置であって、
前記収納本体は、上部開口を有し前記穴に出没自在に形成され、常態で前記表面と上端面が面一であり、使用時には一部が突出する上部枠体と、
該上部枠体の内側に常態では重なり状に配設された下部枠体と、
該下部枠体の内側に配設され、常態で前記開口を閉塞し、使用時には前記表面内に没入自在に設けられた蓋体と、
前記上部枠体と前記蓋体とを連動して変位させる連動手段と、を有する容器ホルダ装置において、
前記連動手段は、前記下部枠体に回転自在に設けられた回転軸と、該回転軸に同軸に固設された歯車と、該回転軸を回動する付勢手段とを備え、
前記上部枠体と前記蓋体とを互いに鉛直方向逆向きに変位するように構成されたことを特徴とする容器ホルダ装置。 - 前記連動手段は、一端を前記上部枠体に回転可能に連結し他端を前記回転軸に固定した第1リンク機構と、一端を前記蓋体に回転可能に連結し他端を前記回転軸と直交し前記歯車を介して回転可能に配された直交軸に固定した第2リンク機構とからなる請求項1に記載の容器ホルダ装置。
- 前記連動手段は、前記上部枠体に設けられ前記歯車と噛み合う第1ラックと、前記蓋体に設けられ前記歯車を挟んで前記第1ラックとは反対側で該歯車と噛み合う第2ラックとを備える請求項1に記載の容器ホルダ装置。
- 前記歯車は該歯車より小径の第2歯車を介して該歯車と同一径の第3歯車と連動する請求項3に記載の容器ホルダ装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2007
- 2007-03-12 JP JP2007062261A patent/JP2008221992A/ja not_active Withdrawn
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A761 | Written withdrawal of application |
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