JP2006281864A - 車両用のカップホルダ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 車室内の縦壁に装着されるベース部材20と、該ベース部材20の下端部に一端が回転自在に枢支されるとともに使用時に略水平状態に維持されカップが載置される載置部材40と、前記ベース部材20の上端部に一端が回転自在に枢支されるとともに使用時に略水平状態に維持されるガイド部材60とを備え、該ガイド部材60が有する第1ガイド部材120と、第2ガイド部材150とによって、第1容器保持空間部、第2容器保持空間部、第3容器保持空間部を形成することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
この特開2002−137677号公報には、同文献の符号を用い、同文献の図1を参照して説明すれば、被取付部6に対して縦方向に配置されるベース部材2と、該ベース部材2の下端側に軸支されて前記ベース部材2に重ねられる閉位置と該ベース部材2との間の角度を増大する使用時の開位置とに回動可能な蓋体3とを備えて、蓋体3の閉位置で略垂直の収納状態になり、蓋体3の開位置で略水平の使用状態とに切り換えられるカップ類の周囲拘束用のホルダー部材4を有している構造が示されている。そして、使用時には蓋体を90°まで開かなくても、水平の使用状態に切り換えられたホルダー部材4によってカップ類を安定保持できるものである。
しかし、特開2002−137677号公報に示された構造では、ホルダー部材4によって保持できるカップ類は、一種類の径のものだけであり、径の異なる缶やカップ、さらには紙パック等を保持することには適さないものであった。
この特開平8−142732号公報には、同文献の符号を用い、同文献の図2を参照して説明すれば、車両のフロアコンソール1の側方の縦壁面3に凹部10が設けられ、この凹部10内に蓋部材5、容器支持外枠12、容器支持内枠13の各下部が同軸上に枢支されている構造である。そして、蓋部材5が開かれると蓋部材5とともに容器支持枠12、13が回動して、蓋部材の上面と間隔を置いて保持される容器支持外枠12または容器支持内枠13とによってカップホルダが形成され、小径のカップの場合には、容器支持内枠13を用い、大径のカップまたは紙パックの場合には容器支持外枠12を用いて支持するものである。
また、この特許文献2の構造では、缶やカップ、または紙パックの容器の支持が、基本的に蓋部材の上面にこれら容器を載せて、容器の上部を容器支持外枠または容器支持内枠で保持する構造であるため、容器支持枠の中に隙間を持って挿入されるような缶やカップ等がある場合には、車両の走行中にその容器支持外枠または容器支持内枠の中で容器が動き、確実に保持できないおそれがあった。
該ガイド部材は、前記ガイド部材の周辺枠部に回転自在に支持される複数の回転片からなる第1ガイド部材と、前記ガイド部材の中央部に位置する前記回転片の一部に形成された切欠き部と、該切欠き部の内部に進退可能に前記回転片に支持される第2ガイド部材とを有し、
前記複数の回転片の回転付勢力に抗して下側に折曲することによって第1容器保持空間部を形成し、前記第2ガイド部材の付勢力に抗して前記切欠き部の内部から退避することによって前記切欠き部の内側に第2容器保持空間部を形成し、前記第2ガイド部材が前記切欠き部の内部に突出することによって前記切欠き部の内側に第3容器保持空間部を形成することを特徴とする。
また、第2容器保持空間に載置される容器に対しても、同様のことがいえる。すなわち、第2ガイド部材の付勢力によって第2容器保持空間に載置される容器の移動が確実に防止され、その結果、車両走行時における振動等の発生を防止できる。
さらに、不使用時には、載置部材およびガイド部材を折り畳むことによってコンパクトに収納できる。また、コンパクトに納まるため、インパネ周りへ装着する場合でも、レイアウトの自由度を向上できる。
参照する図面において、図1は、本発明に係る車両カップホルダの使用状態を示す全体斜視図であり、図2は、図1のA−A断面図である。また、図3は、収納状態を示す説明図であり、(a)は、全体の側面図であり、(b)は、(a)のB部分の拡大図である。
図1は、使用状態を示しており、載置部材40は、平板状の載置本体部42と、この載置本体部42の載置面には種々の容器を受けるために容器形状に合ったくぼみが形成されている。500mlの紙パック(矩形柱状容器)70の載置を安定化させるために第1窪み部72が形成され、350ml缶(第1円柱状容器)80の載置を安定化させるために第2窪み部82が形成され、250ml缶(第2円柱状容器)90の載置を安定化させるために第3窪み部92が形成されている。
載置部材40の基端部44がベース本体部22の下端縁に当接するだけで、載置部材40を略水平に保つことができるため、ストッパ機構を別途も設ける必要がなく、構造が簡単になり、コスト的にも有利である。
先端側回転軸160の部分には先端側回転片100を図1で示す上方へ回転するような回転付勢力を与える回転片用巻きスプリング(回転片付勢手段)101が設けられている。また、同様に、基端側回転軸180の部分にも基端側回転片110を図1で示す上方へ回転するような回転付勢力を与える回転片用巻きスプリング(回転片付勢手段)101が設けられている。なお、回転付勢力が与えられた先端側回転片100および基端側回転片110のそれぞれは両側の周辺枠部160に当接して、先端側回転片100基端側回転片110が寄せ集められた状態で保持されている。
また、ガイド部材60の基端部の端面には、クリップ66(係止手段)の爪部64が係合する係合孔62が形成されている。
図3(a)に示す収納状態から、クリップ66の爪部64をガイド部材60の係合孔62から外すと、ガイド部材60は、ガイド部材用巻きスプリング221の付勢力によって自動的に跳ね上がり、それに伴って載置部材40も自重で水平方向に回転して使用状態になる。自動的に使用状態位置に回動するため、カップホルダとして使いやすい。
350ml缶(第1円柱状容器)80を載置する場合には、先端側回転片100と基端側回転片110とによって形成された円形孔190に上方から押し下げることで、第2ガイド部材150の第2ガイド部材用巻きスプリング151の付勢力に抗して第2ガイド部材150を押し開いて第2容器保持空間部Dを形成して、載置部材40の第2窪み部82に載置する。このとき、350ml缶は、第2ガイド部材150の第2ガイド部材用巻きスプリング151の付勢力によって保持力が与えられるため、容器の保持が確実に行なわれて、その結果、車両の走行中に容器が微動して、振動等を発生することを防止できる。
また、250ml缶(第2円柱状容器)90を載置する場合には、先端側回転片100と基端側回転片110とによって形成された円形孔190の内面と円形孔190の内部に突出した第2ガイド部材150の端辺とによって250ml缶の容器を挿入できる大きさの径を有する空間(第3容器保持空間部E)を形成しているため、そこに250ml缶を挿入して、載置部材40の第3窪み部92に載置する。
使用が終了したときには、図3に示すように、再び、ガイド部材60および載置部材40を折畳んで収納状態にする。
また、同様に、350ml缶の場合にも第2ガイド部材150に作用する第2ガイド部材用巻きスプリング151の付勢力によって350ml缶を確実に保持できる。
さらに、不使用時には、載置部材40およびガイド部材60を折り畳むことによってコンパクトに収納できる。また、コンパクトに納まるため、インパネ周りへ装着する場合でも、レイアウトの自由度を向上できる。
20 ベース部材
40 載置部材
60 ガイド部材
66 クリップ(係止手段)
70 500mlの紙パック(矩形柱状容器)
80 350ml缶(第1円柱状容器)
90 250ml缶(第2円柱状容器)
100 先端側回転片
101 回転片用巻きスプリング(回転片付勢手段)
110 基端側回転片
120 第1ガイド部材
130、140 切欠き部
151 第2ガイド部材用巻きスプリング
190 円形孔
221 ガイド部材用巻きスプリング(ガイド部材付勢手段)
Claims (6)
- 車室内の縦壁に装着されるベース部材と、該ベース部材の下端部に一端が回転自在に枢支されるとともに使用時に略水平状態に維持されカップが載置される載置部材と、前記ベース部材の上端部に一端が回転自在に枢支されるとともに使用時に略水平状態に維持されるガイド部材とを備え、
該ガイド部材は、前記ガイド部材の周辺枠部に回転自在に支持される複数の回転片からなる第1ガイド部材と、前記ガイド部材の中央部に位置する前記回転片の一部に形成された切欠き部と、該切欠き部の内部に進退可能に前記回転片に支持される第2ガイド部材とを有し、
前記複数の回転片の回転付勢力に抗して下側に折曲することによって第1容器保持空間部を形成し、前記第2ガイド部材の付勢力に抗して前記切欠き部の内部から退避することによって前記切欠き部の内側に第2容器保持空間部を形成し、前記第2ガイド部材が前記切欠き部の内部に突出することによって前記切欠き部の内側に第3容器保持空間部を形成することを特徴とする車両用カップホルダ。 - 前記第1容器保持空間部には矩形柱状容器が保持され、前記第2容器保持空間部には第1円柱状容器が保持され、前記第3容器保持空間部には前記第1円柱状容器より径の小さい第2円柱状容器が保持されることを特徴とする請求項1に記載の車両用カップホルダ。
- 前記ガイド部材と前記載置部材とはそれぞれ前記ベース部材に対して平行になるように折畳み可能であり、該折畳み状態を維持する係止手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用カップホルダ。
- 前記ベース部材への前記ガイド部材の枢支部分には前記ガイド部材を略水平状態に付勢するガイド部材付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の車両用カップホルダ。
- 前記載置部材の端部が前記ベース部材の下端縁に当接することによって、前記載置部材は使用時における略水平状態を維持することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちのいずれか1項に記載の車両用カップホルダ。
- 前記第1ガイド部材の複数の回転片のそれぞれの回転支持部には前記複数の回転片を寄せ集める方向に前記回転付勢力を付与する回転片付勢手段が設けられ、前記ガイド部材付勢手段の付勢力が前記回転片付勢手段の付勢力よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載の車両用カップホルダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005101509A JP2006281864A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 車両用のカップホルダ |
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JP2006281864A true JP2006281864A (ja) | 2006-10-19 |
Family
ID=37404234
Family Applications (1)
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JP2005101509A Pending JP2006281864A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 車両用のカップホルダ |
Country Status (1)
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH045138U (ja) * | 1990-05-01 | 1992-01-17 | ||
JPH06320997A (ja) * | 1993-05-14 | 1994-11-22 | Nissan Motor Co Ltd | カップホルダ装置 |
JPH1035343A (ja) * | 1996-07-18 | 1998-02-10 | Nippon Plast Co Ltd | カップホルダ |
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2005
- 2005-03-31 JP JP2005101509A patent/JP2006281864A/ja active Pending
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