カバー6が閉じられた状態にある印刷装置1の斜視図である。
カバー6が開かれた状態にある印刷装置1及びテープカセット30の斜視図である。
印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。
メイン処理のフローチャートである。
表示領域100に表示される表示例101〜108を示す図である。
表示領域100に表示される表示例201を示す図である。
表示領域100に表示される表示例301を示す図である。
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1及び図2を参照して、印刷装置1の概略構成について説明する。以下の説明では、図1及び図2の右上側、左下側、右下側、左上側、上側、下側を、夫々、印刷装置1の後側、前側、右側、左側、上側、下側とする。
図1に示すように、印刷装置1の上面には、キーボード3が設けられている。キーボード3は、キャラクタキー、削除キー、確定キー等を含む。キャラクタキーは、キャラクタを入力するために用いられる。キャラクタは、文字コードによって表現可能な、文字、数字、記号、空白、タブ等を含む。キーボード3の後側(紙面右上側)には、電源スイッチ、カーソルキー、用途キー等の機能キー群4が設けられている。カーソルキーは、左キー、右キー、上キー、下キーを含む。用途キーは、リアルタイムプレビューキー、印刷キー、キャンセルキー等を含む。以下の説明では、キーボード3と機能キー群4とを総称する場合、操作部2という。機能キー群4の後側には、ディスプレイ5が設けられている。印刷装置1の上面の後部には、開閉可能なカバー6が設けられている。印刷装置1の左後角には、後述するカット機構(図示略)によって切断された印刷済の印刷媒体を受けるトレイ7が設けられている。
図2に示すように、ディスプレイ5の後側には、テープカセット30が着脱されるカセット装着部8が形成されている。本実施形態のテープカセット30は、略直方体状(箱型)の筐体であるカセットケースを備える。カセットケースの内部には、テープ状の印刷媒体や、印刷に使用されるインクリボンなどが収容されている。テープカセット30の種類は、例えば、ラミネートタイプ、レセプタタイプ、チューブタイプ等である。印刷装置1では、カセット装着部8に装着されたテープカセット30を用いて、印刷媒体に印刷が行われる。
カセット装着部8には、駆動軸11、巻取軸9、サーマルヘッド10(図3参照)などが設けられている。駆動軸11は、印刷媒体を搬送するために用いられる。巻取軸9は、使用済みのインクリボンを巻き取るために用いられる。サーマルヘッド10は、印刷媒体に印刷を行う。本実施形態では、サーマルヘッド10が、搬送される印刷媒体に未使用のインクリボンを用いて印刷を行う。印刷媒体の搬送方向におけるサーマルヘッド10の下流側には、カット機構(図示略)が設けられている。カット機構は、印刷済みの印刷媒体を切断する。
図3を参照して、印刷装置1の電気的構成について説明する。図3に示すように、印刷装置1は、制御基板上に形成される制御回路部400を備える。制御回路部400は、CPU401、ROM402、RAM404、フラッシュメモリ410、入出力インターフェース411などを備え、これらがデータバスを介して接続されている。
ROM402には、CPU401が印刷装置1を制御するために実行する各種プログラムが記憶されている。RAM404は、一時的なデータを記憶する。RAM404には、テキストバッファ、表示バッファ、印刷バッファ等、複数の記憶領域が設けられている。テキストバッファには、テキストデータが記憶される。テキストデータは、キャラクタキーを介して入力された少なくとも一つのキャラクタを含むテキストを示す。テキストデータは、キャラクタを示すキャラクタデータを含む。表示バッファには、ディスプレイ5にキャラクタを表示するためのデータが記憶される。印刷バッファには、印刷対象の印刷データが記憶される。他の記憶領域には、各種演算データ等が記憶される。
フラッシュメモリ410には、各々のキャラクタのキャラクタデータ、設定情報(後述)、各種設定値等が記憶されている。
入出力インターフェース411には、操作部2、液晶駆動回路(LCDC)405、駆動回路406、407、408などが接続されている。LCDC405は、ディスプレイ5に表示データを出力するためのビデオRAM(図示略)を有する。駆動回路406は、サーマルヘッド10を駆動するための電子回路である。駆動回路407は、巻取軸9及び駆動軸11を回転させるテープ送りモータ24を駆動するための電子回路である。駆動回路408は、カット機構(図示略)を動作させるカッターモータ25を駆動するための電子回路である。
図4及び図5を参照して、本実施形態に係るメイン処理を説明する。図5の右側、左側、上側、下側を、夫々、表示例101〜108の右側、左側、上側、下側とする。
本実施形態の印刷装置1は、テープ状の印刷媒体において、キャラクタを印刷媒体の搬送方向に並べて印刷できる。ユーザは、操作部2を介して、少なくとも一つのキャラクタを一つのブロックとして、ブロックを印刷装置1に入力できる。操作部2を介してブロックが入力されると、入力されたブロックのテキストデータはテキストバッファに記憶される。また、ユーザは、操作部2を介して、ブロックの設定情報を設定できる。ブロックが複数ある場合、ユーザは、各々のブロックの設定情報を設定できる。設定情報は、ブロックが印刷される場合の、ブロックに含まれるキャラクタの態様を示す情報を含む。設定情報は、例えば、キャラクタのフォント、サイズ、文字装飾(太字、斜体等)等を含む。
また、印刷装置1は、少なくとも一つのキャラクタを一つのブロックとして、複数のブロックを搬送方向に並べて印刷できる。メイン処理では、操作部を介して複数のブロックが入力されている場合に、CPU401は、ディスプレイ5の表示領域100(図5参照)において、複数のブロックを第一方向に並べて表示できる。本実施形態では、図5における左右方向が、表示領域100の第一方向である。詳細には、CPU401は、複数のブロックを、表示領域100において第一方向(左右方向)に、先頭(左端)から並べて表示できる。表示領域100の第一方向において、キャラクタを表示可能な領域は限られている。
テキストバッファにブロックのテキストデータが入力されている状態で、リアルタイムプレビューモード移行の指示を受け付けると、CPU401は、図4に示すメイン処理を開始する。CPU401は、ROM402に記憶されたプログラムを実行することで、メイン処理を開始する。本実施形態では、リアルタイムプレビューキーが押された場合に、CPU401は、リアルタイムプレビューモード移行の指示を受け付けたと判断する。リアルプレビューモードでは、文字コードと、ブロックに設定された設定情報とに基づき、ブロックが、印刷媒体に印刷される場合と略同じ態様で、表示領域100に表示される。
メイン処理が開始されると、CPU401は、テキストバッファに記憶されているテキストデータから、先頭のキャラクタから、表示領域100に表示可能な数のキャラクタのキャラクタデータを取得し、表示バッファに記憶する。CPU401は、取得したキャラクタデータに基づき、少なくとも一つのブロックの少なくとも一部を、表示領域100に表示させる(S11)。ここで、少なくとも一つのブロックの少なくとも一部は、キャラクタデータに対応する文字コードとブロックに設定された設定情報とに基づき、印刷媒体に印刷される場合と略同じ態様で、表示領域100に表示される。S11では更に、CPU401は、媒体画像及びブロック範囲画像を、表示領域100に表示させる。更にCPU401は、カーソル、第一マーク、及び第二マークを、表示領域100に表示させる。
例えば、図5に示す表示例101〜108では、表示領域100には、11個のキャラクタを表示可能である。従って、ブロックが一つで、ブロックに含まれるキャラクタの数が11を超える場合、ブロックの一部が表示領域100に表示される。ブロックが複数あり、複数のブロックに含まれるキャラクタの数の合計が11を超える場合、複数のブロックの一部が表示領域100に表示される。表示領域100に表示されるブロックが、文字、数字、記号等、表示されるキャラクタを含まず、空白、タブ等、表示されないキャラクタを含む場合がある。この場合、表示領域100には、キャラクタは表示されない。
媒体画像は、少なくとも一つのブロックの少なくとも一部が印刷される印刷媒体の外形を示す。本実施形態では、媒体画像の第一方向における長さは、表示されるブロックに含まれるキャラクタの数に応じて、変更される。本実施形態では、少なくとも一つのブロックの少なくとも一部と媒体画像とが、印刷媒体に印刷される場合と略同じ縮尺で、表示領域100に表示される。また、印刷媒体の搬送方向と直交する方向の長さに関わらず、媒体画像は、第一方向と直交する第二方向において、固定の長さで表示される。本実施形態では、図5における上下方向が、表示領域100の第二方向である。
ブロック範囲画像は、編集対象のブロックを含む少なくとも一つのブロックの夫々の範囲を示す。本実施形態では、ブロック範囲画像は、編集対象のブロックの第一方向における範囲を示す。例えば、図5に例示するブロック範囲画像131〜136のように、ブロック範囲画像は、第一方向に延びる線を含む。第一方向に延びる線が、編集対象のブロックの第一方向における範囲(長さ)を示す。本実施形態では、ブロック範囲画像は、表示領域100において媒体画像の外側に表示される。媒体画像及びブロック範囲画像は、第二方向に並んで表示される。例えば、図5に例示するブロック範囲画像131〜136のように、ブロック範囲画像は媒体画像の上に表示される。
カーソルは、操作部2の操作に応じてキャラクタを入力可能な位置である編集位置を示すマークである。本実施形態では、図5に例示するカーソル141のように、カーソルは第二方向に延びる棒状である。
第一マークは、編集対象のブロックの、第一方向において一端側に隣接するブロックを編集対象とする指示を示すマークである。本実施形態では、第一マークは、編集対象のブロックの左端側に隣接するブロックを編集対象とする指示を示す。本実施形態では、図5に例示する第一マーク151のように、第一マークは上矢印である。第二マークは、編集対象のブロックの、第一方向において他端側に隣接するブロックを編集対象とする指示を示すマークである。本実施形態では、第二マークは、編集対象のブロックの右端側に隣接するブロックを編集対象とする指示を示す。本実施形態では、図5に例示する第二マーク152のように、第二マークは下矢印である。
S11では、例えば、先頭(左端)のブロックが編集対象とされ、先頭のブロックのブロック範囲画像が表示される。先頭(左端)のブロックの先頭、つまり、先頭のキャラクタの左側に、カーソルが表示される。第一マークは、ブロック範囲画像の左端に近接する位置に表示される。第二マークは、ブロック範囲画像の右端に近接する位置に表示される。
S11を実行後、CPU401は、キー入力が行われたか否かを判断する(S13)。CPU401は、操作部2の操作を検出した場合、キー入力が行われたと判断する。キー入力が行われていない場合(S13:NO)、CPU401はS13を繰り返す。キー入力が行われた場合(S13:YES)、CPU401は、ブロック変更指示が入力されたか否かを判断する(S15)。
ブロック変更指示は、編集対象のブロックを変更する指示である。CPU401は、操作されたキーが上キー又は下キーである場合に、ブロック変更指示が入力されたと判断する。上キーが操作された場合、CPU401は、編集対象のブロックを、現在編集対象のブロックの左隣のブロックに変更する指示を受け付けたと判断する。下キーが操作された場合、CPU401は、編集対象のブロックを、現在編集対象のブロックの右隣のブロックに変更する指示を受け付けたと判断する。なお、上キーが操作されたが、テキストバッファを参照して、現在編集対象のブロックの左隣にブロックがないと判断される場合がある。また、下キーが操作されたが、テキストバッファを参照して、現在編集対象のブロックの右隣にブロックがないと判断される場合がある。これらの場合、CPU401は、ブロック変更指示は入力されていないと判断し、S31では処理を実行せず、S13の処理に戻る(S15:NO、S23:NO、S31、S13)。
ブロック変更指示が入力された場合(S15:YES)、CPU401は、表示バッファを参照し、変更後の編集対象のブロックの全体が、表示領域100内にあるか否かを判断する(S17)。表示領域100に表示されているブロックに、変更後の編集対象のブロックの少なくとも一部が含まれていない場合、変更後の編集対象のブロックの少なくとも一部が、表示領域100外にある(S17:NO)。この場合、CPU401はブロックの表示を更新する(S19)。
S19では、CPU401は、テキストバッファに記憶されているテキストデータから、変更後の編集対象のブロックの先頭のキャラクタから、表示領域100に表示可能な数のキャラクタのキャラクタデータを取得し、表示バッファに記憶する。CPU401は、少なくとも一つのブロックの少なくとも一部を、取得したキャラクタデータに対応する文字コードとブロックに設定された設定情報に基づき、表示領域100に表示させる。この場合、変更後の編集対象のブロックの先頭(左端)は、表示領域100の左端に配置される。S19では更に、CPU401は、ブロック範囲画像及びカーソルの表示を更新する。CPU401は、変更後の編集対象のブロックの第一方向における範囲を示すブロック範囲画像を、表示領域100に表示させる。CPU401は、先頭(左端)のブロックの先頭、つまり、先頭のキャラクタの左側に、カーソルを表示させる。
更にCPU401は、第一マーク及び第二マークの表示を更新する。CPU401は、ブロック範囲画像の左端に近接する位置に、第一マークを表示させる。CPU401は、ブロック範囲画像の右端に近接する位置に、第二マークを表示させる。表示領域100に表示されるブロックに含まれるキャラクタの数が変更された場合、CPU401は、媒体画像の表示を更新する。本実施形態では、媒体画像の第一方向の長さが、表示されるブロックに含まれるキャラクタの数に応じて、変更される。
S17において、表示領域100に表示されているブロックに、変更後の編集対象のブロックの全体が含まれる場合、変更後の編集対象のブロックの全体が、表示領域100内にある(S17:YES)。この場合、CPU401は、ブロックの表示を更新しない。CPU401は、ブロック範囲画像及びカーソルの表示を更新する(S21)。CPU401は、変更後の編集対象のブロックの第一方向における範囲を示すブロック範囲画像を、表示領域100に表示させる。CPU401は、編集対象のブロックの先頭、つまり、編集対象のブロックにおける先頭のキャラクタの左側に、カーソルを表示させる。更にCPU401は、第一マーク及び第二マークの表示を更新する。CPU401は、ブロック範囲画像の左端に近接する位置に、第一マークを表示させる。CPU401は、ブロック範囲画像の右端に近接する位置に、第二マークを表示させる。
S19又はS21を実行後、CPU401は処理をS13に戻す。キー入力が行われ(S13:YES)、ブロック変更指示が入力されていない場合(S15:NO)、CPU401は、カーソル移動指示が入力されたか否かを判断する(S23)。カーソル移動指示は、編集位置を変更する指示である。つまり、カーソル移動指示は、カーソルの位置を移動する指示である。CPU401は、操作されたキーが左キー又は右キーである場合に、カーソル移動指示が入力されたと判断する。左キーが操作された場合、編集位置を左に移動する指示を受け付けたと判断する。右キーが操作された場合、CPU401は、編集位置を右に変更する指示を受け付けたと判断する。
なお、左キーが操作されたが、テキストバッファを参照して、現在の編集位置の左側にキャラクタがないと判断される場合がある。また、右キーが操作されたが、テキストバッファを参照して、現在の編集位置の右側にキャラクタがないと判断される場合がある。これらの場合、CPU401は、カーソル移動指示は入力されていないと判断し、S31では処理を実行せず、S13の処理に戻る(S23:NO、S31、S13)。
カーソル移動指示が入力された場合(S23:YES)、CPU401は、編集位置が、現在のブロックに隣接するブロックに移動されたか否かを判断する(S25)。詳細には、CPU401は、現在の編集位置を含むブロックと変更後の編集位置を含むブロックとが異なるか否かを判断する。現在の編集位置を含むブロックと変更後の編集位置を含むブロックとが異なる場合、CPU401は、編集位置が、現在のブロックに隣接するブロックに移動されたと判断する(S25:YES)。この場合、CPU401は、ブロック範囲画像の表示を更新する(S27)。
CPU401は、変更後の編集位置を含むブロックのうち、表示領域100内のブロックの範囲を示すブロック範囲画像を、表示領域100に表示させる。S27では更に、CPU401は、変更後の編集位置にカーソルを表示させる。更にCPU401は、第一マーク及び第二マークの表示を更新する。CPU401は、ブロック範囲画像の左端に近接する位置に、第一マークを表示させる。CPU401は、ブロック範囲画像の右端に近接する位置に、第二マークを表示させる。
S25において、現在の編集位置を含むブロックと変更後の編集位置を含むブロックとが同一である場合、CPU401は、編集位置が、現在のブロックに隣接するブロックに移動していないと判断する(S25:NO)。編集位置が、現在のブロックに隣接するブロックに移動していない場合(S25:NO)、CPU401は、カーソルの表示を更新する(S29)。CPU401は、変更後の編集位置にカーソルを表示させる。
なお、変更後の編集位置が、表示領域100に表示されているキャラクタの左端に位置し、且つ、テキストバッファに記憶されているテキストデータにおいて、変更後の編集位置の左側にキャラクタがある場合がある。この場合、S27及びS29において、CPU401は、テキストデータから、変更後の編集位置の左側のキャラクタから、表示領域100に表示可能な数のキャラクタのキャラクタデータを取得し、表示バッファに記憶する。CPU401は、取得したキャラクタデータに対応する文字コードと、ブロックに設定された設定情報とに基づき、少なくとも一つのブロックの少なくとも一部を、表示領域100に表示させる。
また、変更後の編集位置が、表示領域100に表示されているキャラクタの右端に位置し、且つ、テキストバッファに記憶されているテキストデータにおいて、変更後の編集位置の右側にキャラクタがある場合がある。この場合、S27及びS29において、CPU401は、テキストデータから、変更後の編集位置の右側のキャラクタまで、表示領域100に表示可能な数のキャラクタのキャラクタデータを取得し、表示バッファに記憶する。CPU401は、取得したキャラクタデータに対応する文字コードと、ブロックに設定された設定情報とに基づき、少なくとも一つのブロックの少なくとも一部を、表示領域100に表示させる。
S27又はS29を実行後、CPU401は処理をS13に戻す。
キー入力が行われ(S13:YES)、ブロック変更指示及びカーソル移動指示の何れも入力されていない場合(S15:NO、S23:NO)、操作されたキーは、操作部2のキーのうち、上キー、下キー、左キー、及び右キー以外のキーである。この場合、CPU401は、操作されたキーに応じた処理を実行する(S31)。S31を実行後、CPU401は処理をS13に戻す。
CPU401は、リアルプレビューモード以外のモードへの移行の指示を受け付けた場合、メイン処理を終了する。例えば、印刷キーが押された場合に、CPU401は、印刷モード移行の指示を受け付けたと判断する。この場合、CPU401はメイン処理を終了する。また、印刷装置1の電源がオフされると、CPU401はメイン処理を終了する。
図5を参照して、メイン処理(図4参照)が実行された場合に表示される表示例101〜108を説明する。表示例101〜108において、ブロック121〜123は、操作部2を介して入力されたブロックである。ブロック121はキャラクタ「AA:」を含む。ブロック122はキャラクタ「BBBB」を含む。ブロック123はキャラクタ「(CCCC)」を含む。ブロック121とブロック122には、同一のフォントが、設定情報として設定されている。ブロック123には、ブロック121とブロック122とは異なるフォントが、設定情報として設定されている。
メイン処理が開始されて、表示例101に示すように、ブロック121、ブロック122、ブロック123の一部、ブロック範囲画像131、カーソル141、第一マーク151、第二マーク152、及び媒体画像161が表示されたとする(S11)。表示例101では、先頭のブロック121に含まれる先頭のキャラクタ「A」から、11個のキャラクタが表示されている。カーソル141は、先頭のキャラクタの左側に表示されている。編集対象のブロックは、先頭のブロック121である。ブロック範囲画像131は、ブロック121の上に表示されている。ブロック範囲画像131は、ブロック121の第一方向(左右方向)における範囲を示す。第一マーク151は、ブロック範囲画像131の左側に表示されている。第二マーク152は、ブロック範囲画像131の右側に表示されている。
媒体画像161は、ブロック121、ブロック122、ブロック123の一部を囲む線である。ただし、表示例101では、媒体画像161の右端において、線が表示されていない。これにより、ユーザは、表示されているブロック123の一部の末尾(右端)の「C」の右側に、入力されているキャラクタがあることを把握できる。
表示例101に示す状態で、下キーが押されたとする(S13:YES、S15:YES)。この場合、表示例102に示すように、ブロック121の右隣のブロック122の上に、ブロック範囲画像132が表示される。第一マーク151はブロック範囲画像132の左側に、第二マーク152はブロック範囲画像132の右側に表示される。カーソル141は、ブロック122における先頭(左端)のキャラクタの左側に表示される(S17:YES、S21)。
表示例102に示す状態で、下キーが押されたとする(S13:YES、S15:YES)。この場合、表示例103に示すように、ブロック122の右隣のブロック123の先頭(左端)が、表示領域100の左端に配置される。カーソル141は、ブロック123における先頭(左端)のキャラクタの左側に表示される。ブロック123の上に、ブロック範囲画像134が表示される。第一マーク151はブロック範囲画像133の左側に、第二マーク152はブロック範囲画像133の右側に表示される(17:NO、S19)。なお、表示例103では、媒体画像161の右端において、第二方向(上下方向)に延びる線が表示されている。これにより、ユーザは、表示されているブロック123の末尾(右端)の「)」の右側に、入力されているキャラクタがないことを把握できる。
表示例103に示す状態で、上キーが押されたとする(S13:YES、S15:YES)。この場合、表示例104に示すように、ブロック123の左隣のブロック122の先頭(左端)が、表示領域100の左端に配置される。カーソル141は、ブロック122における先頭(左端)のキャラクタの左側に表示される。ブロック122の上に、ブロック範囲画像134が表示される。第一マーク151はブロック範囲画像134の左側に、第二マーク152はブロック範囲画像134の右側に表示される(17:NO、S19)。
表示例101に示す状態で、右キーが押されたとする(S13:YES、S15:NO、S23:YES)。この場合、表示例105に示すように、カーソル141は右に移動され、ブロック121の先頭のキャラクタ「A」とブロック121の2番目のキャラクタ「A」の間に表示される(S25:NO、S29)。
表示例105に示す状態で、右キーが2回押されたとする(S13:YES、S15:NO、S23:YES)。この場合、表示例106に示すように、カーソル141は右に移動され、ブロック121の末尾(右端)のキャラクタ「:」とブロック122の先頭のキャラクタ「B」の間に表示される。カーソル141は、ブロック121の右隣のブロック122に移動している(S25:YES)。従って、この場合、表示例106に示すように、ブロック121の右隣のブロック122の上に、ブロック範囲画像132が表示される。第一マーク151はブロック範囲画像132の左側に、第二マーク152はブロック範囲画像132の右側に表示される。(S27)。
表示例106に示す状態で、右キーが4回押されたとする(S13:YES、S15:NO、S23:YES)。この場合、表示例107に示すように、カーソル141は右に移動され、ブロック122の末尾(右端)のキャラクタ「B」とブロック123の先頭のキャラクタ「(」の間に表示される。カーソル141は、ブロック122の右隣のブロック123に移動している(S25:YES)。従って、この場合、表示例107に示すように、ブロック123が表示されている部分の上に、ブロック範囲画像135が表示される。第一マーク151は、ブロック範囲画像132の左側に表示される。ブロック123の右端は表示されていないため、第二マーク152は表示されない(S27)。
表示例107に示す状態で、右キーが4回押されたとする(S13:YES、S15:NO、S23:YES)。この場合、表示例108に示すように、表示されているブロック121〜123が1キャラクタ分左にスクロールされる。カーソル141は右に移動され、ブロック123の4番目のキャラクタ「C」と5番目のキャラクタ「C」の間に表示される(S25:NO、S29)。更に、ブロック123が表示されている部分の上に、ブロック範囲画像136が表示される。第一マーク151は、ブロック範囲画像136の左側に表示される。ブロック123の右端は表示されていないため、第二マーク152は表示されない(S29)。
以上説明したように、本実施形態によれば、メイン処理(図4参照)において、媒体画像が、表示領域100に表示される。操作部2を介して入力されたブロックが複数ある場合、媒体画像は、第一方向に並ぶ複数のブロックの少なくとも一部が印刷される印刷媒体の外形を示す。ブロックは、文字コードによって表現される少なくとも一つのキャラクタを含む。複数のブロックの少なくとも一部は、キャラクタに対応する文字コードと複数のブロックの夫々に設定された設定情報とに基づき、複数のブロックが印刷媒体に印刷される場合と略同じ態様で、表示領域100に表示される。また、媒体画像と複数のブロックの少なくとも一部とが表示領域100に表示された状態で、ブロック範囲画像が表示領域100に表示される。ブロック範囲画像は、複数のブロックの少なくとも一部のうち、編集対象のブロックを含む少なくとも一つのブロックの夫々の範囲を示す。
従って、印刷装置1では、複数のブロックが印刷される場合の、複数のブロックの少なくとも一部と印刷媒体の外形とを示すプレビュー画像が、ブロック範囲画像と共に表示領域100に表示される。ユーザは、プレビュー画像とブロック範囲画像とを見ることにより、複数のブロックの区切りを容易に把握できる。
操作部2を介して入力された複数のブロックがある場合、複数のブロックの少なくとも一部と媒体画像とが、複数のブロックが印刷媒体に印刷される場合と略同じ縮尺となるように、複数のブロックの少なくとも一部が表示領域100に表示される。設定情報は、複数のブロックが印刷される場合の、複数のブロックの夫々に含まれるキャラクタの態様を示す情報を含む。ユーザは、プレビュー画像とブロック範囲画像とを見ることにより、印刷時のキャラクタの態様と印刷媒体に対するキャラクタの配置とを把握し、且つ、複数のブロックの区切りを容易に把握できる。
表示領域100において、ブロック範囲画像は媒体画像の外側に表示される。媒体画像及びブロック範囲画像は、前記第一方向と直交する第二方向に並んで表示される。ブロック範囲画像は、編集対象のブロックを含む少なくとも一つのブロックの夫々の範囲を示す。ユーザは、プレビュー画像とブロック範囲画像とを見ることにより、少なくとも一つのブロックの夫々の第一方向における範囲を容易に把握できる。本実施形態では、詳細には、ブロック範囲画像は、編集対象のブロックの第一方向における範囲を示す。従って、ユーザは、プレビュー画像とブロック範囲画像とを見ることにより、編集対象のブロックを容易に把握できる。
メイン処理において、キー入力が行われた場合に、ブロック変更指示が入力されたか否かが判断される(S13:YES、S15)。ブロック変更指示が入力された場合、変更後の編集対象のブロックの全体が表示領域100内にあるか否かが判断される(S15:YES、S17)。操作部2を介して入力された複数のブロックが複数ある場合、この判断は、表示領域100に表示されている複数のブロックの少なくとも一部に、変更後の編集対象のブロックの全体が含まれているか否かに基づき、行われる。変更後の編集対象のブロックの少なくとも一部が表示領域100外にあると判断された場合、変更後の編集対象のブロックの少なくとも一部が、第一方向における一端(左端)から、前記表示領域に表示される(S17:NO、S19)。従って、ユーザは、編集対象のブロックを変更した場合に、変更後の編集対象のブロックの少なくとも一部を容易に視認できる。
メイン処理において、カーソルも表示領域100に表示される。カーソルは、操作部2の操作に応じてキャラクタを入力可能な位置である編集位置を示すマークである。カーソル移動指示が入力された場合、変更前の編集位置を含むブロックと、変更後の編集位置を含むブロックとが異なるか否かが判断される(S23:YES、S25)。変更前の編集位置を含むブロックと、変更後の編集位置を含むブロックとが異なると判断された場合(S25:YES)、変更後の編集位置を含むブロックのうち、表示領域100内のブロックの範囲を示すブロック範囲画像が、表示領域100に表示される(S27)。
編集位置が変更されて、編集位置を含むブロックが変更された場合、変更後の編集位置を含むブロックが、編集対象のブロックとなる。編集位置が移動されて、編集対象のブロックが変更された場合でも、ユーザは、プレビュー画像とブロック範囲画像とを見ることにより、変更後の編集対象のブロックを容易に視認できる。
表示領域100において、媒体画像の外側において、ブロック範囲画像の左端に近接する位置に、第一マークが表示される。第一マークは、編集対象のブロックの左端側に隣接するブロックを編集対象とする指示を示す。表示領域100において、媒体画像の外側において、ブロック範囲画像の右端に近接する位置に、第二マークが表示される。第二マークは、編集対象のブロックの右端側に隣接するブロックを編集対象とする指示を示す。ユーザは、第一マーク及び第二マークを見ることにより、編集対象とするブロックを隣接するブロックに変更する方法を容易に把握できる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上記実施形態において、第一マーク及び第二マークの少なくとも一方は、表示領域100に表示されなくてもよい。表示領域100に表示されているブロックのうち、編集対象のブロックを含む全てのブロックについて、ブロック範囲画像が表示領域100に表示されてもよい。例えば、図6に示す表示例201のように、ブロック121のブロック範囲画像137、ブロック122のブロック範囲画像138、及びブロック123の表示領域100に表示されている部分のブロック範囲画像139が表示されてもよい。この場合、ユーザは、表示領域100に表示されている全てのブロックについて、ブロックの区切りを容易に把握できる。
ブロック範囲画像は、表示領域100において前記媒体画像の内側に表示されてもよい。編集対象のブロックとブロック範囲画像とが重なるように、表示されればよい。例えば、図7に示す表示例301のように、ブロック範囲画像171は、編集対象のブロック121と重ねて表示される、矩形領域の画像であってもよい。この場合、ブロック範囲画像171は、媒体画像の内側の領域と異なる表示態様で表示されればよい。例えば、ブロック範囲画像171は、媒体画像の内側の領域と異なる色(例えば、灰色)で表示されればよい。この場合でも、ユーザは、プレビュー画像とブロック範囲画像とを見ることにより、編集対象のブロックを容易に把握できる。なお、ブロック範囲画像171は点滅してもよい。カーソル141は点滅してもよい。ブロック範囲画像171とカーソル141が、同じタイミングで点滅してもよい。
上記の通り、設定情報は、例えば、キャラクタのフォント、サイズ、文字装飾(太字、斜体等)等を含む。ブロック内のキャラクタは、文字コードとブロックに設定された設定情報とに基づき、表示領域100に表示される。ブロック内のキャラクタの大きさは、設定情報によって異なる場合がある。例えば、設定情報が太字である場合、キャラクタの第一方向の長さが大きくなる場合がある。このような場合、メイン処理において、設定情報に基づきキャラクタの大きさ(第一方向の長さ)が補正されて、キャラクタが表示されればよい。ブロック範囲画像の大きさは、補正後のキャラクタの大きさに応じて補正されればよい。
媒体画像の第二方向における長さは、印刷媒体の搬送方向と直交する方向の長さに応じて、変更されてもよい。
メイン処理において、カーソルは表示されなくてもよい。この場合、S23、S25、S27、及びS29の処理は、実行されなくてよい。S15において、ブロック変更指示が入力されていないと判断された場合(S15:NO)、CPU401はS31の処理を実行すればよい。ブロック変更指示が入力されていない場合に、CPU401はS31の処理を実行せず、処理をS13に戻してもよい。
メイン処理は、CPU401以外の電子部品(例えば、ASIC)によって実行されてもよい。メイン処理は、複数の電子機器(つまり、複数のCPU)によって分散処理されてもよい。
上記実施形態において、ディスプレイ5が、本発明の「表示部」に相当する。操作部2が、本発明の「入力部」に相当する。カーソルが、本発明の「第一マーク」に相当する。左端が、本発明の「第一方向における一端」に相当する。ブロック範囲画像の左端が、本発明の「第一端」に相当する。第一マークが、本発明の「第二マーク」に相当する。ブロック範囲画像の右端が、本発明の「第二端」に相当する。第二マークが、本発明の「第三マーク」に相当する。
図4に示すメイン処理のS11、S19、S21、S27、S29において、媒体画像を表示させるCPU401が、本発明の「第一表示制御手段」に相当する。S11、S19、S21、S27、S29においてブロックを表示させるCPU401が、本発明の「第二表示制御手段」に相当する。S11、S19、S21、S27、S29においてブロック範囲画像を表示させるCPU401が、本発明の「第三表示制御手段」に相当する。S15を実行するCPU401が、本発明の「第一受付手段」に相当する。S17を実行するCPU401が、本発明の「第一判断手段」に相当する。S11、S19、S21、S27、S29においてカーソルを表示させるCPU401が、本発明の「第四表示制御手段」に相当する。S23を実行するCPU401が、本発明の「第二受付手段」に相当する。S25を実行するCPU401が、本発明の「第二判断手段」に相当する。
図4に示すメイン処理のS11、S19、S21、S27、S29において、媒体画像を表示させる処理が、本発明の「第一表示制御ステップ」に相当する。S11、S19、S21、S27、S29においてブロックを表示させる処理が、本発明の「第二表示制御ステップ」に相当する。S11、S19、S21、S27、S29においてブロック範囲画像を表示させる処理が、本発明の「第三表示制御ステップ」に相当する。