JP2021066097A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長尺状記録媒体に応じた適切な温度で長尺状記録媒体を加熱できる印刷装置を提供する。【解決手段】印刷装置は、長尺状記録媒体を搬送する搬送ローラと、長尺状記録媒体を加熱するヒータと、ヒータよりも長尺状記録媒体の搬送方向下流側において長尺状記録媒体に印刷処理を実行する印刷部と、を備える。印刷装置は、長尺状記録媒体に関する情報を取得し、取得した長尺状記録媒体に関する情報に基づきヒータの加熱温度を制御するCPUを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、印刷装置に関する。
従来、チューブ等の長尺状の記録媒体に印刷処理を実行する際に、記録媒体を扁平状に押圧して印刷する印刷装置が知られている。このような印刷装置においては、外気温が低下し、記録媒体を扁平状に変形させるのが困難になることを防止するために、記録媒体を加熱し変形を容易にする印刷装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2007−111929号公報
特許文献1に記載の印刷装置においては、記録媒体の有無を検知するセンサと、記録媒体の搬送の有無を検知するセンサと、を備えている。特許文献1に記載の印刷装置においては、記録媒体がセットされ、かつ所定時間搬送されていない場合に、ヒータによる加熱を停止することで、記録媒体が過度に加熱され記録媒体が変形しやすくなり、搬送中に印刷装置内で詰まってしまうことを防止している。
ここで、一般に、チューブ等の長尺状の記録媒体は、材質や内径、外径、厚さ等によって加熱による硬度の変化の度合いに差を有している。特許文献1に記載の印刷装置においては、記録媒体の種類によらず加熱温度を設定する構成となっている。このため、特許文献1に記載の印刷装置では、熱の影響が大きく出る記録媒体に印刷する場合、加熱によって記録媒体が過度に変形し、搬送中における印刷装置内での詰まりや、印刷不良が生じる等の不具合が生じる虞があった。
そこで、本発明は、長尺状記録媒体に応じた適切な温度で長尺状記録媒体を加熱できる印刷装置を提供することを目的としている。
本発明に係る印刷装置は、長尺状記録媒体を搬送する搬送手段と、前記長尺状記録媒体を加熱する加熱部と、前記加熱部よりも前記長尺状記録媒体の搬送方向下流側において前記長尺状記録媒体に印刷処理を実行する印刷部と、前記長尺状記録媒体に関する情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した情報に基づき前記加熱部の加熱温度を制御する温度制御部と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、長尺状記録媒体に応じた適切な温度で長尺状記録媒体を加熱できる。
本発明の実施形態の印刷装置を示す概略図。 本発明の実施形態のチューブ加熱ユニットを示す正面図。 本発明の実施形態のチューブ加熱ユニットを示す側面図。 本発明の実施形態の印刷装置の制御ブロック図。 本発明の実施形態の印刷装置における加熱印刷制御を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態のチューブ等の記録媒体を加熱し任意の文字等を印刷して切断処理を行う印刷装置を図に基づいて説明する。
[印刷装置]
図1に示すように、本実施形態の印刷装置としてのチューブプリンタ1は、チューブ等の長尺状の記録媒体(長尺状記録媒体)に印刷可能な印刷装置であり、ノートタイプコンピュータと同様に持ち運び可能に構成されている。チューブプリンタ1は、キーボードや入力制御部を有する入力部25と、LCDや表示制御部を有する表示部26と、を備えている。また、チューブプリンタ1は、サーマルヘッド6を有し主走査方向に列設された複数の発熱素子を選択的に発熱させることで記録媒体に印刷処理を実行する印刷部20を備えている。そして、チューブプリンタ1は、記録媒体の搬送路Pにおいて印刷部20よりも搬送方向下流側に設けられ記録媒体に切断処理を実行する切断部30と、各構成を制御する制御部60(図4参照)と、を備えている。
[入力部]
入力部25は、ノートタイプコンピュータと略同様に、ファンクションキー、文字・数字・記号キー、スペースキー、変換キー、十字方向キー、リターンキー等を有している。オペレータは、これらのキーを操作することで、チューブTを含む記録媒体に関する情報や、印刷/切断条件等を入力し、印刷情報及び切断情報を設定することができる。入力部25より入力された情報は、表示部26のLCDに表示される。
本実施形態において、入力部25より入力される記録媒体に関する情報には、記録媒体がチューブTである場合、記録媒体の材質、チューブTの外径、内径、外径と内径との厚さ(チューブ厚み)、が含まれる。また、入力部25より入力された記録媒体に関する情報は、制御部60(図4参照)に格納される。
[印刷部]
印刷部20は、記録媒体を搬送する搬送手段としての搬送ローラ5a,5bと、搬送ローラ5a,5bの下流側でサーマルヘッド6に対向配置されたプラテンローラ7aと、を有している。また、印刷部20は、プラテンローラ7aの下流側でプラテンローラ7aと対向するように配置されたピンチローラ7bを有している。
プラテンローラ7aとサーマルヘッド6との間には、インクリボンRが介在している。インクリボンRは、インクリボンカセット21のリボン供給リールから供給され、リボン巻取リールに巻き取られる。
搬送ローラ5a,5bの上流側には、図示しないギアを介して搬送ローラ5a、プラテンローラ7a及びインクリボンカセット21のリボン巻取リールのスプールを回転駆動させるステッピングモータ(不図示)が配置されている。インクリボンカセット21の左方側かつ切断部30の下方側には、図示しないギアおよびカムを介して、サーマルヘッド6を搬送路Pから退避した退避位置とプラテンローラ7aに圧接する印刷位置との間で移動させるステッピングモータ(不図示)が配置されている。
[アタッチメント部]
チューブプリンタ1は、印刷部20よりも搬送方向上流側のアタッチメント部2に装着するアタッチメントを変更することにより、各種媒体に対して印刷処理及び切断処理が可能に構成されている。図1に示すように、チューブプリンタ1には、アタッチメントとして、ラベルカセット4と、チューブ加熱ユニット3と、が装着可能となっている。また、アタッチメント部2には、チューブプリンタ1の外気温を検出する温度センサ8が配設されている。
ラベルカセット4には、剥離紙付のラベルテープTPがロール状に巻回された状態で格納されている。ラベルカセット4をアタッチメント部2に装着した場合には、カセット内部からラベルテープTPが引き出され、ラベルテープTPに対して印刷及び切断処理を行うことができる。
図2は、チューブ加熱ユニット3を示す図である。チューブ加熱ユニット3には、挿入口3aからチューブ形状の記録媒体であるチューブTの一端を挿入する。挿入口3aに挿入されたチューブTは、搬送ローラ5a,5bによって搬送路P内を挟持搬送され、搬送口3bよりチューブプリンタ1内に搬送される。
チューブ加熱ユニット3は、チューブTの搬送路P中に、パイプ状の加熱部としてのヒータ9と、ヒータ9の稼働の有無と稼働時における温度のレンジとを設定するスイッチ10と、を有する。また、チューブ加熱ユニット3は、ヒータ9の温度を検出するサーミスタ11と、ヒータ9の稼働状況を報知するLED12と、チューブ加熱ユニット3内のチューブTの状態を検出する状態検出部40と、を有する。そして、チューブ加熱ユニット3は、挿入されたチューブTを覆うカバー部19を有する。
ヒータ9は、スイッチ10がOFF状態からON状態に切り替わることで通電が開始され、加熱を開始可能になる。ヒータ9は、スイッチ10が低温モード(モードL)である場合、55〜65℃に加熱され、スイッチ10が高温モード(モードH)である場合、略75〜83℃に加熱される。
スイッチ10は、温度センサ8が検知した外気温に応じて、ヒータ9への通電の有無と、ヒータ9の温度モードと、を設定する。スイッチ10は、温度センサ8が検知した温度が、加熱することなくチューブTを変形可能な温度である第1温度(例えば25℃)以上である場合、OFF状態となる。また、スイッチ10は、温度センサ8が検知した温度が、低温加熱することでチューブTを変形可能になる温度である第2温度(例えば15℃)以上第1温度未満である場合、ON状態のうちモードLとなる。そして、スイッチ10は、温度センサ8が検知した温度が、高温加熱することでチューブTを変形可能になる温度である第2温度未満である場合、ON状態のうちモードHとなる。
サーミスタ11は、ヒータ9の温度を検知し、チューブプリンタ1の制御部60(図4参照)に検知した温度を出力する。LED12は、ヒータ9が稼働していない場合に消灯し、ヒータ9の温度の調節が開始された場合に点滅し、ヒータ9の温度が制御部60によって設定された温度となった場合に点灯する。
状態検出部40は、チューブ加熱ユニット3に挿入されたチューブTと接触する接触部13と、接触部13を付勢するバネ15と、エンコーダ17を有しチューブTの搬送の有無を検知する検知ローラ18と、を有する。また、状態検出部40は、接触部13の動作を検知するセンサ14aと、検知ローラ18の回転の有無を検知することで、チューブTの搬送が実行されているか否かを検知するセンサ14bと、が設けられた基板16を有する。
図2、図3を用いて状態検出部40の動作について説明する。図3は、チューブ加熱ユニット3の概略側面図である。接触部13は、チューブTと接触していない場合に、搬送路Pを塞ぐ方向にバネ15によって付勢されている。接触部13は、チューブTが搬送路Pに挿入され接触することで、バネ15の付勢力に抗して軸13aを中心に図3中矢印A方向に回動する。センサ14aは、接触部13が矢印A方向に回動することで、チューブTが挿入されたことを検知する。
本実施形態において、チューブプリンタ1は、接触部13がチューブTに接触したことをセンサ14aが検知してから所定時間(例えば30秒)が経過するまでに、印刷部20による印刷動作が実行されない場合、ヒータ9の加熱を停止する。ヒータ9の加熱を停止することで、チューブプリンタ1では、スイッチ10がOFF状態になるとともに、LED12が消灯する。また、チューブプリンタ1は、接触部13がチューブTに接触したことをセンサ14aが検知してから所定時間内に印刷部20による印刷動作が実行された場合、検知ローラ18の回転をセンサ14bが検知することで、ヒータ9の温度調節を継続する。
カバー部19は、チューブ加熱ユニット3内で加熱されたチューブTを被覆することで、加熱されたチューブTが印刷部20に到達するまでに外気によって冷却されることを防止している。また、カバー部19は、ヒータ9と、接触部13と、バネ15と、検知ローラ18と、を押さえている。
[制御部]
図4に示すように、制御部60は、中央処理装置として機能するCPU60a、チューブプリンタ1の基本制御プログラム及びプログラムデータを格納したROM60b、CPU60aのワークエリアとして機能するRAM60c等を有している。CPU60a,ROM60b,RAM60cは、内部バスで接続されている。ROM60bは、文字の出力パターンを形成するビットマップフォント全文字を含む各文字の出力用の文字データを記憶するメモリエリアを有している。
制御部60には、有線接続の外部バスが接続されている。外部バスには、入力部25の入力制御部、表示部26の表示制御部、印刷部20のサーマルヘッド6、各ステッピングモータの動作を制御するドライバ61、チューブプリンタ1の外気温を検知する温度センサ8が接続されている。また、外部バスには、ヒータ9を制御するチューブ加熱ユニット3、チューブプリンタ1の電源100が接続されている。
制御部60は、図示しないバッファやインターフェースを有しており、外部バスを介して、例えば、パーソナルコンピュータ等の上位機器に接続可能に構成されている。このため、オペレータは、入力部25からの入力に代えて、パーソナルコンピュータからの入力も可能であり、さらに、RAMカードやUSB等の外部記億装置を装着することで外部記憶装置に格納されたデータの利用も可能である。
[ヒータの温度制御]
上述した通り、ヒータ9は、モードLの場合、55〜65℃の範囲で加熱され、モードHの場合、75〜83℃の範囲で加熱される。ヒータ9の温度調節に係る制御は、CPU60aによって実行される。
CPU60aは、温度センサ8の検知した温度が25℃未満であった場合に、スイッチ10をON状態にセットし、温度センサ8の検知した温度に応じてモードL又はモードHにセットする。また、CPU60aは、チューブTに関する情報をRAM60cから取得し、取得したチューブTに関する情報を用いてヒータ9の温度を設定する温度設定制御を実行する。
CPU60aは、ヒータ9の加熱を開始してから温度設定制御においてヒータ9の温度を設定するまでにおいて、ヒータ9の温度を待機温度に設定する。待機温度は、各モードにおける下限の温度又はそれ以下の温度に設定される。チューブプリンタ1では、待機温度で維持された状態から温度設定制御により設定された温度に上昇するため、外気温よりも高い温度から温度の上昇を開始でき、迅速に設定した温度までヒータ9を加熱することができる。
本実施形態のチューブプリンタ1では、入力部25よりチューブTに関する情報が入力される。入力部25より入力されるチューブTに関する情報には、チューブTの材質、チューブTの外径、内径、外径と内径との厚さ(チューブ厚み)が含まれる。入力部25から入力されたチューブTに関する情報を取得するCPU60aが、本実施形態における情報取得部を構成する。
CPU60aは、取得したチューブTの材質の情報と、ROM60b内に記憶されている材質ごとのヒータ9の温度の情報が記憶された温度テーブルと、を比較し、ヒータ9の温度を、材質に応じた温度に設定する。また、CPU60aは、外径、内径、厚さを用いてヒータ9の温度を設定する場合、取得した情報が各情報の基準値に対する差分によりヒータ9の温度を設定する。
CPU60aは、チューブTの外径が基準値より小さい程、ヒータ9とチューブTとの間に形成される空間が大きくなりヒータ9によるチューブTの加熱効率が低下することから、ヒータ9の温度を、モードごとに設定された範囲内で高い温度に設定する。また、CPU60aは、チューブTの外径が基準値より大きい程、ヒータ9とチューブTとの間の空間が小さくなりヒータ9によるチューブTの加熱効率が上がるため、ヒータ9の温度を、待機温度を含むモードごとに設定された範囲内で低い温度に設定する。
また、CPU60aは、チューブTの内径が基準値より小さい程、ヒータ9とチューブTとの間に形成される空間が大きくなりヒータ9によるチューブTの加熱効率が低下することから、ヒータ9の温度を、モードごとに設定された範囲内で高い温度に設定する。また、CPU60aは、チューブTの内径が基準値より大きい程、ヒータ9とチューブTとの間の空間が小さくなりヒータ9によるチューブTの加熱効率が上がるため、ヒータ9の温度を、待機温度を含むモードごとに設定された範囲内で低い温度に設定する。
また、CPU60aは、チューブTの厚みが基準値より大きい程、チューブTの体積が大きくなりチューブTの加熱に必要な熱量が多くなることから、ヒータ9の温度を、モードごとに設定された範囲内で高い温度に設定する。また、CPU60aは、チューブTの厚みが基準値より小さい程、チューブTの体積が小さくなりチューブTの加熱に必要な熱量が少なくなることから、ヒータ9の温度を、待機温度を含むモードごとに設定された範囲内で低い温度に設定する。
CPU60aは、材質、外径、内径、外径と内径との厚さ(チューブ厚み)、について、少なくとも1つの情報を用いてヒータ9の温度を設定する。なお、CPU60aは、複数の情報を用いてヒータ9の温度を設定する場合、用いる情報ごとに基準となる温度から加熱又は冷却するかを演算し、演算した結果を合計してヒータ9の温度を設定する。また、CPU60aは、ヒータ9を冷却する場合、ヒータ9への通電を停止することでヒータ9の温度を低下させる。
外径の情報と材質の情報とを用いてヒータ9の温度を設定する場合について、外径が基準値より小さく、材質が加熱により変形しやすい材質である場合を例に説明する。CPU60aは、モードLのヒータ9の温度を設定する場合、基準となる温度60℃に設定している。CPU60aは、基準値より小さい外径の情報をRAM60cより取得し、取得した外径の値と基準値との差分から、60℃から+2℃の温度に設定すると演算する。また、CPU60aは、材質の情報をRAM60cより取得し、取得した材質の情報とROM60bに記憶されている温度テーブルとから、60℃から−1℃の温度に設定すると演算する。そして、CPU60aは、外径から演算した+2℃の情報と、材質から演算した−1℃の情報を合計し、60℃から1℃加算した61℃をヒータ9の温度に設定する。
このように、チューブTに関する情報を取得し、取得した情報に基づきヒータ9がチューブTを加熱する温度を設定する、つまりヒータ9の加熱温度を制御するCPU60aが、本実施形態における温度制御部(温度設定部)を構成する。
CPU60aは、設定した温度にヒータ9が達するまでLED12を点滅させ、ヒータ9の温度が設定した温度に達した場合に、LED12を点灯させるとともに、ヒータ9への通電を停止する。CPU60aは、ヒータ9の温度が待機温度以下になるまで、LED12を点灯した状態に維持するとともに、ヒータ9への通電を停止し続ける。
CPU60aは、モードLにおいてヒータ9の温度が設定した温度に到達した後に、モードHに切り替えられた場合、チューブTの情報に基づくヒータ9の温度の設定を実行する。CPU60aは、新たな温度を設定した後に、現在の温度がモードHにおける待機温度に達していない場合に、ヒータ9への通電を開始するとともに、LED12を点滅させる。
また、CPU60aは、モードHにおいてヒータ9の温度が設定した温度に到達した後に、モードLに切り替えられた場合、チューブTの情報に基づくヒータ9の温度の設定を実行する。CPU60aは、新たな温度を設定した後に、現在の温度がモードLにおける上限の温度を超えている場合に、ヒータ9への通電を停止した状態を維持するとともに、LED12を点滅させる。
図5は、チューブ状の記録媒体であるチューブTを加熱して印刷する場合にCPU60aが実行する加熱印刷制御を示すフローチャートである。まず、CPU60aは、チューブ加熱ユニット3のスイッチ10がON状態になっていることを検知する(S1)。この処理において、CPU60aは、温度センサ8が検知した外気温が25℃未満であることでスイッチ10がモードL又はモードHになっていることを検知する。
次に、CPU60aは、LED12を点滅させる(S2)。この処理において、CPU60aは、ヒータ9がモードL又はモードHに設定されていることから、ヒータ9の加熱を開始したことを報知するために、LED12を点滅させる。
次に、CPU60aは、ヒータ9を待機温度まで加熱させる(S3)。この処理において、CPU60aは、各モードで設定されている待機温度までヒータ9を加熱し、ヒータ9の温度を維持する。
次に、CPU60aは、チューブTに関する情報を取得する(S4)。この処理において、CPU60aは、チューブTの材質、外径、内径、厚さの情報のうち、ユーザにより入力部25から入力され、RAM60cに格納されている情報を取得する。CPU60aは、チューブTの材質、外径、内径、厚さの情報のうち、複数の情報がRAM60cに格納されている場合には、格納されている複数の情報のうち少なくとも1つを取得する。
次に、CPU60aは、取得したチューブTに関する情報を用いてヒータ9の加熱温度を設定する(S5)。この処理において、CPU60aは、取得したチューブTに関する情報を用いて、ヒータ9の温度を現在のモードにおける基準となる温度から加熱又は冷却するかを決定し、印刷時におけるヒータ9の温度である設定加熱温度を設定する。この、ステップS5の処理が、上述した温度設定制御を構成する。
次に、CPU60aは、ヒータ9の加熱を開始する(S6)。この処理において、CPU60aは、現在の温度が待機温度になっているヒータ9を、ステップS5の処理で設定した設定加熱温度まで加熱する。
次に、CPU60aは、ヒータ9の温度が設定加熱温度になったか否かを判定する(S7)。この処理において、CPU60aは、サーミスタ11が検知したヒータ9の温度を取得し、ヒータ9が設定加熱温度になったか否かを判定する。CPU60aは、ヒータ9が設定加熱温度になっていないと判定した場合(NO)、設定加熱温度になるまでステップS7の処理を繰り返す。
ヒータ9が設定加熱温度になった場合(YES)、CPU60aは、LED12を点灯させる(S8)。この処理において、CPU60aは、ヒータ9が設定加熱温度になりチューブTへの印刷が可能な状態になったことを報知するために、LED12を点灯させる。
次に、CPU60aは、チューブTがチューブ加熱ユニット3にセットされたか否かを判定する(S9)。この処理において、CPU60aは、チューブTがチューブ加熱ユニット3にセットされ、接触部13が回動したことをセンサ14aが検知したか否かを判定している。チューブTがセットされていないと判定した場合(NO)、CPU60aは、チューブTがセットされるまでステップS9の処理を繰り返す。
チューブTがセットされたと判定した場合(YES)、CPU60aは、チューブTがセットされてから所定時間として30秒以内に印刷部20による印刷が開始されたか否かを判定する(S10)。この処理において、CPU60aは、検知ローラ18の回転をセンサ14bが検知したか否かを判定している。
チューブTがセットされてから30秒以内に印刷部20による印刷が開始されたと判定した場合(YES)、CPU60aは、印刷部20による印刷を開始する(S11)。次に、CPU60aは、印刷したチューブTを切断部30によって切断する(S12)。ステップS11,S12の処理を実行することで、チューブプリンタ1では、ユーザにより入力された情報に基づき印刷されたチューブTが、ユーザの要求する長さに切断されて出力される。
次に、CPU60aは、新たな印刷ジョブがあるか否かを判定する(S13)。この処理において、CPU60aは、RAM60cを参照し、新たな印刷ジョブがRAM60cに格納されているか否かを判定しており、新たな印刷ジョブが格納されていると判定した場合には(YES)、ステップS10に処理を戻す。
ステップS10の処理でチューブTがセットされてから30秒以内に印刷が開始されないと判定した場合(NO)又はステップS13の処理で新たな印刷ジョブがないと判定した場合(NO)、CPU60aは、ヒータ9の加熱を停止する(S14)。この処理において、CPU60aは、チューブ加熱ユニット3内にセットされ搬送されずに維持されているチューブTが過度に加熱されてしまうことを防ぐために、ヒータ9の加熱を停止する。
次に、CPU60aは、LED12を消灯する(S15)。この処理において、CPU60aは、ヒータ9の加熱を停止したことを報知するために、LED12を消灯する。
次に、CPU60aは、チューブTが取り除かれたか否かを判定する(S16)。この処理において、CPU60aは、チューブTが取り除かれることでバネ15に付勢されて接触部13が回動したことをセンサ14aが検知したか否かを判定している。チューブTが取り除かれていないと判定した場合(NO)、CPU60aは、チューブTが取り除かれるまでステップS16の処理を繰り返す。一方、チューブTが取り除かれた判定した場合(YES)、CPU60aは、加熱印刷制御を終了する。
[本実施形態のまとめ]
以上のように、本実施形態のチューブプリンタ1は、チューブTの情報として、材質、外径、内径、厚さの情報を用いて、ヒータ9の設定加熱温度を設定するように構成されている。これにより、チューブプリンタ1は、チューブTに応じた適切な温度でチューブTを加熱でき、搬送中におけるチューブプリンタ1内での詰まりや、印刷不良が生じる等の不具合が生じることを防ぐことができる。
[変形例]
なお、本実施形態において、CPU60aは、複数の情報を用いた演算によりヒータ9の温度を設定しているが、これに限定されない。CPU60aは、情報ごとに優先度を設定し、RAM60cから取得した情報のうち優先度の高い情報を採用してヒータ9の温度を設定するように構成されていてもよい。CPU60aは、チューブTの情報を用いてヒータ9の温度を設定するように構成されていれば、その具体的な演算方法について、本実施形態に限定されない。
また、本実施形態において、チューブプリンタ1は、チューブTに関する情報について、入力部25からユーザに入力されることで取得するように構成されているが、これに限定されない。チューブプリンタ1は、例えば、チューブTの形状を検知するスキャナや超音波センサを用いて、チューブTの外径、内径、厚さを取得するように構成されていてもよい。また、チューブプリンタ1は、例えば、チューブTの表面にあらかじめ印刷されたバーコードを読み取ることで、チューブTに関する情報を取得するように構成されていてもよい。
また、本実施形態において、チューブプリンタ1は、CPU60aが有線接続の外部バスを通じてヒータ9の温度制御を実行するように構成されているが、これに限定されない。チューブプリンタ1は、例えば、無線接続の外部バスを通じてヒータ9の温度制御を実行するように構成されていてもよい。また、チューブプリンタ1は、例えば、ヒータ9を含むチューブ加熱ユニット3がチューブプリンタ1に一体に構成される場合、チューブプリンタ1から直接電力を供給し温度制御を実行するように構成されていてもよい。
また、本実施形態において、ヒータ9は、モードLと、モードHと、の2つのモードを有し、それぞれ設定可能な温度の範囲が予め設定されているが、これに限定されない。ヒータ9は、チューブTに関する情報を用いて連続的に任意の温度に設定可能に構成されていてもよい。
また、本実施形態においては、記録媒体としてチューブを用いたチューブプリンタを例に説明したが、これに限らず、ラベル、記銘板、プレート、カード等、様々な記録媒体に印刷する印刷装置においても、本発明を適用できる。様々な記録媒体に印刷する印刷装置においては、記録媒体をセットするアタッチメントに加熱部を備えていてもよいし、アタッチメント以外の箇所に加熱部を備えていてもよい。
1…チューブプリンタ(印刷装置):5a,5b…搬送ローラ(搬送手段):9…ヒータ(加熱部):20…印刷部:25…入力部:60a…CPU(情報取得部、温度設定部):T…チューブ(長尺状記録媒体)

Claims (6)

  1. 長尺状記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記長尺状記録媒体を加熱する加熱部と、
    前記加熱部よりも前記長尺状記録媒体の搬送方向下流側において前記長尺状記録媒体に印刷処理を実行する印刷部と、
    前記長尺状記録媒体に関する情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部が取得した情報に基づき前記加熱部の加熱温度を制御する温度制御部と、を備える、
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記長尺状記録媒体に関する情報を入力する入力部を備え、
    前記情報取得部は、前記入力部から入力された前記長尺状記録媒体に関する情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記長尺状記録媒体に関する情報は、前記長尺状記録媒体の材質を含む、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記長尺状記録媒体は、チューブ形状であり、
    前記長尺状記録媒体に関する情報は、前記長尺状記録媒体の外径を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記長尺状記録媒体は、チューブ形状であり、
    前記長尺状記録媒体に関する情報は、前記長尺状記録媒体の内径を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記長尺状記録媒体は、チューブ形状であり、
    前記長尺状記録媒体に関する情報は、前記長尺状記録媒体のチューブ厚みを含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷装置。

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