JP6375748B2 - 鞍乗型車両のレゾネーターの配置構造 - Google Patents

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本発明は、エンジンの吸気側に設けられる鞍乗型車両のレゾネーターの配置構造に関する。
従来から、エンジンの吸気音を共鳴作用によって低減するレゾネーターが設けられることがある。
例えば、特許文献1には、内部にエアークリーナーエレメントが収容されるエアークリーナーケースと、エアークリーナーエレメントによって浄化された空気を内燃機関に供給するコネクティングチューブと、エアークリーナーケース内に形成され、コネクティングチューブに接続されるレゾネーター室と、を備えたエアークリーナーが開示されている。
また、例えば、特許文献2には、周面に3つの貫通筒を設けたエアークリーナーホースと、各貫通筒に対応してブロー成形され、共鳴消音室を構成した3つのブロー成形体と、を備えた消音装置が開示されている。この消音装置は、3つの共鳴消音室によって、3つの消音周波数帯を備えている。
特開2013−147991号公報 特開平07−158529号公報
ところで、レゾネーター室は、内燃機関のトルクの谷(回転数に対するトルクの落ち込み)や吸気音を抑制するために必要な容積に設定される。特許文献1に記載の技術は、レゾネーター室によってエアークリーナーケースの容積が圧縮されるため、エアークリーナーケースの容積(容量)を十分に確保することができないという問題を有していた。特に、共鳴作用による消音周波数帯は、レゾネーター室の容積等によって決定されるため、吸気音の周波数によっては、エアークリーナーケース内にレゾネーター室を確保することが困難な場合もあった。
また、特許文献2に記載の技術は、エアークリーナーホースに複数のブロー成形体を成形しなければならないため、製造コストの増加という問題を有していた。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、低コストでレゾネーターに必要な容積を確保する鞍乗型車両のレゾネーターの配置構造を提供することを目的とする。
本発明の鞍乗型車両のレゾネーターの配置構造は、車体フレームに揺動可能に支持されるユニットスイング型のエンジンと、前記エンジンの上側に設けられるスロットルボディの後方に配置されるエアークリーナーと、中間部で曲げられた姿勢で、前記エアークリーナーと前記スロットルボディとの間に接続されるアウトレットチューブと、前記アウトレットチューブに接続されるレゾネーターと、を備え、前記レゾネーターは、曲げられた前記アウトレットチューブと前記エアークリーナーと前記スロットルボディとに囲まれる配置空間に配置されることを特徴とする。
この構成によれば、アウトレットチューブは、エアークリーナーとスロットルボディとの間に配置空間を構成するように曲げられている。レゾネーターは、配置空間に配置され、アウトレットチューブに接続されているため、エアークリーナーの容積(容量)に影響を与えることがない。これにより、エアークリーナーおよびレゾネーターは、それぞれ、必要な容積を確保することができるため、エンジンのトルクの谷や吸気音を有効に抑制することができる。また、レゾネーターはエアークリーナーの外部に設けられているため、エンジンの吸気音(周波数)の変化に応じて、レゾネーターの容積(容量)を簡単に変更することができる。さらに、必要な容積を単一のレゾネーターで確保可能であるため、複数のレゾネーターを設ける場合に比べ、低コスト化を図ることができる。
この場合、前記レゾネーターは、前記アウトレットチューブの折り曲げられた屈曲部の近傍に接続されていることが好ましい。
この構成によれば、屈曲部の近傍にレゾネーターとアウトレットチューブとの接続部分を設定することによって、当該接続部分からバランス良く配置空間に向けて広がるレゾネーターを採用することができる。これにより、レゾネーターの容積を十分に確保することができると共に、レゾネーターの接続状態を安定して保持することができる。
この場合、前記エアークリーナーは、前記スロットルボディに対し車両の幅方向一方にずれた位置に設けられ、前記アウトレットチューブは、前記エアークリーナーから幅方向他方に延出し、前記スロットルボディに向けてL字状に折り曲げられて形成されていることが好ましい。
この構成によれば、スロットルボディの後方でL字状に折り曲げられたアウトレットチューブとエアークリーナーとに囲まれた配置空間を、レゾネーターの設置場所として有効に利用することができる。
この場合、前記レゾネーターは、前記スロットルボディの頂部よりも下方に位置していることが好ましい。
この構成によれば、スロットルボディよりもレゾネーターの位置が低くなるため、スロットルボディおよびレゾネーターの上方の空間を広く確保することができる。例えば、ユニットスイング型のエンジンを用いたスクーターは、スロットルボディおよびレゾネーターの上部にヘルメットボックスを配置することが多い。この点、レゾネーターは、スロットルボディよりも低い位置にあるため、ヘルメットボックスの容積(容量)に影響を与えることがない。
この場合、前記アウトレットチューブは、内部に連通する連結部と、周面に設けられる係合部と、を有し、前記レゾネーターは、中空に形成される筐体と、前記筐体に突設され、前記連結部に挿入される差込部と、前記筐体に設けられ、前記係合部に係止される被係合部と、を有していることが好ましい。
この構成によれば、レゾネーターは、2箇所でアウトレットチューブに保持されるため、レゾネーターとアウトレットチューブとの接続状態を安定させることができる。
本発明によれば、低コストでレゾネーターに必要な容積を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のエンジン等を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のエンジン等を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のレゾネーターを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のレゾネーターを示す底面図である。 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のレゾネーターを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るアウトレットチューブ等を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のレゾネーターの配置構造を示す平面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1ないし図3を参照して、本実施形態に係るレゾネーター50の配置構造を備える自動二輪車1について説明する。図1は自動二輪車1を示す側面図である。図2はエンジン4等を示す側面図である。図3はエンジン4等を示す斜視図である。なお、以下の説明では、自動二輪車1に搭乗したライダーを基準に各方向を設定し、各図に適宜方向を示すこととする。
図1に示すように、スクータータイプの自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体カバー3と、エンジン4と、を備えて概略構成されている。
車体フレーム2は、鋼材またはアルミニウム合金材等から成るチューブを溶接して構成されている。車体フレーム2の前部には、左右一対のフロントフォーク10が左右操舵可能に支持されている。フロントフォーク10の下部には、前輪11が回転可能に支持されている。フロントフォーク10の上部には、ハンドルバー12が設けられている。ハンドルバー12の右側には、スロットルグリップ(図示せず)が設けられている。
車体フレーム2の後側上部には、着座シート13が設けられている。着座シート13の下側には、ヘルメットHや手荷物等を収納するヘルメットボックス14が設けられている。着座シート13は、前端部を支点に回動可能に構成され、ヘルメットボックス14の蓋の役割を担っている。
車体カバー3は、フロントカウル15と、ステップボード16と、シートカウル17と、を含んで構成されている。フロントカウル15は、乗員の脚部を保護するためにフロントフォーク10を覆うように設けられている。ステップボード16は、フロントカウル15の下端から後方に向けて略平坦に延設されている。着座シート13に着座した乗員は、ステップボード16上に両足を載置する。シートカウル17は、ヘルメットボックス14を覆うように着座シート13の下側に設けられている。
エンジン4は、ヘルメットボックス14よりも下側で車体フレーム2に搭載されている。図2および図3に示すように、エンジン4は、クランクケース20と、シリンダー21と、変速装置22と、を含んで構成されている。
クランクケース20は、車体フレーム2の中央下部にスイングピボットPを介して上下方向に揺動可能に連結されている。なお、図示は省略するが、クランクケース20の内部には、左右方向に延びるクランクシャフトが軸支されている。
シリンダー21は、クランクケース20の前側に設けられている。シリンダー21は、シリンダーブロック21aと、シリンダーヘッド21bと、ヘッドカバー21cと、を含んで構成されている。
シリンダーブロック21aは、クランクケース20の前端面から略水平(正確には、前側に向けて僅かに上り勾配)に延設されている。シリンダーヘッド21bは、シリンダーブロック21aの先端部(前端部)に設けられている。ヘッドカバー21cは、シリンダーヘッド21bの先端面(前端面)を覆うように設けられている。なお、図示は省略するが、シリンダー21の内部には、ピストンが略前後方向に往復運動可能に設けられている。ピストンは、コンロッドを介してクランクシャフトに連結されている。
シリンダーブロック21aとシリンダーヘッド21bとの間には、燃焼室(図示せず)が形成されている。シリンダーヘッド21bの上側には、燃焼室に連通する吸気ポート(図示せず)が形成されている。吸気ポートには、吸気管23を介してスロットルボディ24が接続されている。同様に、シリンダーヘッド21bの下側には、燃焼室に連通する排気ポート25が形成されている。排気ポート25には、排気管を介して排気マフラー(いずれも図示せず)が接続されている。
スロットルボディ24は、複雑な凹凸を有する略ブロック状に形成されている。スロットルボディ24は、スロットルケーブル(図示せず)によってスロットルグリップと接続されている。なお、上記したヘルメットボックス14は、スロットルボディ24に干渉しないように、クランクケース20およびシリンダー21の上方に配置されている(図2参照)。
変速装置22は、変速機ケース26と、動力伝達装置(図示せず)と、を含んで構成されている。変速機ケース26は、クランクケース20の左側に接続され、後側に向けて延設されている。動力伝達装置は、例えば、ベルト式無段変速機であって、変速機ケース26の内部に設けられている。
変速機ケース26の前部上面には、側面視で略半円筒状のベルトクーリングダクト27が凸設されている。ベルトクーリングダクト27は、変速機ケース26内に外気を取り入れ、動力伝達装置を冷却するために設けられている。
変速機ケース26の右側後端部には、駆動輪としての後輪28が回転可能に支持されている(図1参照)。後輪28は、変速機ケース26内の動力伝達装置を介してクランクシャフトに接続されている。また、変速機ケース26の後端部と車体フレーム2の後部との間には、リアクッションユニット(図示せず)が架設されている。したがって、エンジン4は、車体フレーム2に揺動可能に支持され、変速装置22をスイングアームとして機能させている(ユニットスイング型のエンジン)。
変速機ケース26の上方には、外気を取り込んで浄化するエアークリーナー30が配設されている。エアークリーナー30は、スロットルボディ24の後方で、且つ、スロットルボディ24に対し左側(車両の幅方向一方)にずれた位置に設けられている。
エアークリーナー30は、フィルター31と、クリーナーケース32と、を含んで構成されている。フィルター31は、導入した空気に含まれる埃等の異物を濾過する。クリーナーケース32は、樹脂材料等によって前後方向に長い箱状に形成されている。
フィルター31は、クリーナーケース32の内部空間をダーティールームR1とクリーンルームR2とに区画している。クリーナーケース32は、左側のダーティーサイドケース33と、右側のクリーンサイドケース34とを有して分割可能に構成されている。フィルター31は、両サイドケース33,34の間に配設されている。すなわち、ダーティーサイドケース33はダーティールームR1を構成し、クリーンサイドケース34はクリーンルームR2を構成している。
ダーティーサイドケース33の前端面には、インレットチューブ35を接続するための吸気口33aが開口している。インレットチューブ35は、合成樹脂等の可撓性を有する材料によって円筒状に形成されている。インレットチューブ35は、吸気口33aから前方に延出し、その先端部を右側(幅方向中央側)に湾曲させている。インレットチューブ35は、先端面を開放されており、外部とダーティールームR1とを連通させている。
クリーンサイドケース34の右前部には、面取りされた傾斜面34bが形成されている。傾斜面34bには、アウトレットチューブ40を接続するための排気口34aが開口している。なお、クリーンサイドケース34の前端面とヘッドカバー21cの前面上部との間には、ブリーザーホース36が接続されている。ブリーザーホース36には、ベルトクーリングダクト27との接触部分を覆うプロテクターチューブ36aが設けられている。
アウトレットチューブ40は、合成樹脂等の可撓性を有する材料によって円筒状に形成されている。アウトレットチューブ40は、中間部で曲げられた姿勢で、エアークリーナー30とスロットルボディ24との間に接続されている。詳細には、アウトレットチューブ40は、排気口34aから右斜め前方に延出し、スロットルボディ24に向けて略L字状に折り曲げられて前方に延出している。なお、アウトレットチューブ40の上面には、スロットルケーブルを挟持するケーブルクリップ40aが設けられている。
ここで、エンジン4の作用について説明する。エンジン4の始動によって負圧が発生すると、外気(空気)がインレットチューブ35の先端部からダーティールームR1に吸い込まれる。ダーティールームR1に導入された空気は、クリーンルームR2に向かってフィルター31を透過することで清浄化(埃等の異物除去)される。清浄な空気は、クリーンルームR2からアウトレットチューブ40を通ってスロットルボディ24に送られる。
スロットルボディ24は、清浄な空気と燃料とを混合した混合気を吸気管23から燃焼室に供給する。混合気は、点火プラグ(図示せず)によって着火され、燃焼室内で燃焼する。ピストンは、混合気の燃焼圧によってシリンダー21内を往復運動し、コンロッドを介してクランクシャフトを回転させる。クランクシャフトの回転力は、変速装置22の動力伝達装置を介して後輪28を回転させる。燃焼後の排気は、排気ポート25から排気管(排気マフラー)を通って外部に排出される。なお、燃焼によって発生したブローバイガスは、ブリーザーホース36を介してエアークリーナー30に戻され、再び燃焼室に導入されて燃焼される。
本実施形態に係る自動二輪車1は、エンジン4の吸気音を共鳴作用によって低減するレゾネーターとしてのレゾネーター50を備えている。以下、図4ないし図8を参照して、レゾネーター50およびその配置構造について説明する。図4はレゾネーター50を示す平面図である。図5はレゾネーター50を示す底面図である。図6はレゾネーター50を示す斜視図である。図7はアウトレットチューブ40等を示す斜視図である。図8は自動二輪車1のレゾネーター50の配置構造を示す平面図である。
図4ないし図6に示すように、レゾネーター50は、合成樹脂材料等によって略直方体状に形成されている。レゾネーター50は、筐体51と、差込部52と、フック部53と、を有して一体形成されている。
筐体51は、上面部51aと、下面部51bと、前面部51cと、後面部51dと、左面部51eと、右面部51fと、を有して中空に形成されている。
上面部51aは、平面視で、左右一組の対辺が平行であると共に前後一組の対辺が非平行である略台形状に形成されている(図4参照)。具体的には、上面部51aの後側の一辺は、平面視で、左側から右側に向けて前方に傾斜している。下面部51bは、底面視で上面部51aと略同様の形状に形成されている(図5参照)。下面部51bは、後側から前側に向けて下り勾配に形成されている(図6参照)。上面部51aと下面部51bとは、互いに、上下方向に空間を挟んで対向配置されている。
前面部51c、後面部51d、左面部51eおよび右面部51fは、上面部51aの周縁部と下面部51bと周縁部との間に接続されている。
図4および図6に示すように、左面部51eから上面部51aに亘って、上面窪み部54が凹設されている。上面窪み部54は、略半円柱状の窪みであって、左面部51eから前面部51c側に向けて上り勾配となるように形成されている。
図5および図6に示すように、筐体51の下部において左前角部分には、略直方体状の左側窪み部55が凹設されている。また、筐体51の下部において右前角部分には、略直方体状の右側窪み部56が凹設されている。なお、右側窪み部56は、左側窪み部55よりも前後方向に短く、左右方向に長く、上下方向に長くなるように形成されている。
図4ないし図6に示すように、差込部52は、筐体51の左右方向中央よりも右側において後面部51dから後方に突設されている。差込部52は、円筒状に形成され、筐体51の内部に連通している。差込部52の先端部分は、中間部分よりも僅かに大径に形成されている。
被係合部としてのフック部53は、筐体51の右面部51fの前後方向中央よりも僅かに後側に設けられている。フック部53は、右面部51fから右側に僅かに延出し、下方に屈曲した先端部を下方に延出することで、正面視で略L字状に形成されている(図6参照)。フック部53は、後側から前側に向けて僅かに下り勾配となるように設けられている。フック部53の先端部(下端部)の前後両端面には、それぞれ、係止突起53aが突設されている。
以上のように構成されたレゾネーター50は、アウトレットチューブ40の折り曲げられた屈曲部41の近傍に接続されている(図8参照)。また、レゾネーター50は、曲げられたアウトレットチューブ40とエアークリーナー30とスロットルボディ24とに囲まれる配置空間Sに配置されている(図8参照)。より詳細には、配置空間Sは、クランクケース20の上面とヘルメットボックス14の下面との間において、アウトレットチューブ40、エアークリーナー30、スロットルボディ24およびベルトクーリングダクト27に囲まれて構成されている(図2および図8参照)。
図7に示すように、アウトレットチューブ40は、レゾネーター50を接続するための構造として、連結部42と、フック係合部43と、を有している。
連結部42は、屈曲部41よりも僅かにエアークリーナー30側において、アウトレットチューブ40の周面から配置空間S側に向けて突設されている。つまり、連結部42は、アウトレットチューブ40から左斜め前方に突設されている。連結部42は、合成ゴム等の弾性を有する材料によって円筒状に形成され、アウトレットチューブ40の内部に連通している。連結部42の先端部には、トーションスプリングクランプ44を嵌合させる環状溝42aが形成されている。
係合部としてのフック係合部43は、屈曲部41よりも僅かにスロットルボディ24側において、アウトレットチューブ40の周面から配置空間S側に向けて突設されている。フック係合部43は、合成樹脂材料等によって、平面視で略U字状に形成されている。フック係合部43は、アウトレットチューブ40の周面との間に矩形状の開口を形成している。
次に、図8を参照して、レゾネーター50を取り付ける手順について説明する。なお、トーションスプリングクランプ44は、環状溝42aから離脱し、締め付けを解除された状態であるものとする。
まず、作業者は、レゾネーター50を配置空間S内に臨ませ、アウトレットチューブ40の連結部42にレゾネーター50の差込部52を挿入する。これにより、差込部52および連結部42は、レゾネーター50の内部とアウトレットチューブ40の内部とを連通させる。なお、連結部42に差込部52を挿入するとき、ベルトクーリングダクト27の右端部は、レゾネーター50の左側窪み部55内に進入する(図3参照)。同様に、スロットルボディ24の左後部は、レゾネーター50の右側窪み部56内に進入する(図3参照)。これにより、レゾネーター50の取付作業時に、レゾネーター50がベルトクーリングダクト27やスロットルボディ24に干渉することを防止することができる。
続いて、作業者は、連結部42の環状溝42aにトーションスプリングクランプ44を嵌め込む。差込部52と連結部42とは、互いにトーションスプリングクランプ44によって締め付けられる。
また、作業者は、上方からアウトレットチューブ40のフック係合部43にレゾネーター50のフック部53を係止させる。フック部53の前後一対の係止突起53aは、フック係合部43の下端面に係止される。このように、レゾネーター50は、2箇所(差込部52と連結部42/フック部53とフック係合部43)でアウトレットチューブ40に保持されるため、レゾネーター50とアウトレットチューブ40との接続状態を安定させることができる。
以上によって、レゾネーター50は、配置空間S内において、アウトレットチューブ40に連結される。このように、スロットルボディ24の後方で略L字状に折り曲げられたアウトレットチューブ40とエアークリーナー30とに囲まれた配置空間Sを、レゾネーター50の設置場所として有効に利用することができる。なお、図2に示すように、レゾネーター50は、スロットルボディ24の頂部24a(最も高い部分)よりも下方に位置している。レゾネーター50は、アウトレットチューブ40の上面と略同一の高さとなるように配設されている。なお、レゾネーター50の上面窪み部54は、スロットルボディ24とスロットルグリップとの間を接続するスロットルケーブルを避けるために形成されている。
以上説明した本実施形態に係る自動二輪車1のレゾネーター50の配置構造によれば、アウトレットチューブ40は、エアークリーナー30とスロットルボディ24との間に配置空間Sを構成するように曲げられている。レゾネーター50は、配置空間Sに配置され、アウトレットチューブ40に接続されているため、エアークリーナー30の容積(容量)に影響を与えることがない。これにより、エアークリーナー30およびレゾネーター50は、それぞれ、必要な容積を確保することができるため、エンジン4のトルクの谷や吸気音を有効に抑制することができる。また、レゾネーター50はエアークリーナー30の外部に設けられているため、エンジン4の吸気音(周波数)の変化に応じて、レゾネーター50の容積(容量)を簡単に変更することができる。さらに、必要な容積を単一のレゾネーター50で確保可能であるため、複数のレゾネーターを設ける場合に比べ、低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1のレゾネーター50の配置構造によれば、屈曲部41の近傍にレゾネーター50とアウトレットチューブ40との接続部分(差込部52,連結部42)を設定することによって、当該接続部分からバランス良く配置空間Sに向けて広がるレゾネーター50を採用することができる。これにより、レゾネーター50の容積を十分に確保することができると共に、レゾネーター50の接続状態を安定して保持することができる。
さらに、本実施形態に係る自動二輪車1のレゾネーター50の配置構造によれば、スロットルボディ24よりもレゾネーター50の位置が低くなるため、スロットルボディ24およびレゾネーター50の上方の空間を広く確保することができる。したがって、スロットルボディ24およびレゾネーター50の上部に配置したヘルメットボックス14の容積(容量)に影響を与えることがない。つまり、ヘルメットボックス14の容積を大きく確保することが容易となる。
なお、アウトレットチューブ40の折れ曲がりの角度は任意である。また、本実施形態に係るアウトレットチューブ40は、略L字状に折り曲げられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、アウトレットチューブ40は、湾曲するように曲げられていてもよい。すなわち、アウトレットチューブ40は、配置空間Sを構成するように中間部で曲げられた姿勢であればよい。
なお、本実施形態に係るレゾネーター50は、アウトレットチューブ40の屈曲部41からエアークリーナー30側の位置に接続されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、レゾネーター50は、屈曲部41からスロットルボディ24側の位置に接続されていてもよい。また、レゾネーター50は、屈曲部41の近傍以外となるアウトレットチューブ40の直進部分に接続されていてもよい。
なお、上記した本実施形態の説明では、一例として、本発明を自動二輪車1に適用した場合を示したが、これに限らず、例えば、四輪車等の鞍乗型車両に対して本発明を適用してもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る鞍乗型車両のレゾネーターの配置構造における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施態様に限定されるものではない。上記実施形態における構成要素は、適宜、既存の構成要素等との置き換えや組み合わせが可能であって、上記実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
2 車体フレーム
4 エンジン
24 スロットルボディ
24a 頂部
30 エアークリーナー
40 アウトレットチューブ
41 屈曲部
42 連結部
43 フック係合部(係合部)
50 レゾネーター
52 差込部
53 フック部(被係合部)
S 配置空間

Claims (9)

  1. 車体フレームに揺動可能に支持されるユニットスイング型のエンジンと、
    前記エンジンの上側に設けられるスロットルボディの後方に配置されるエアークリーナーと、
    中間部で曲げられた姿勢で、前記エアークリーナーと前記スロットルボディとの間に接続されるアウトレットチューブと、
    前記アウトレットチューブに接続されるレゾネーターと、を備え、
    前記アウトレットチューブは、
    折り曲げられた屈曲部と、
    前記屈曲部の内側に向って開口するように形成され、前記アウトレットチューブの内部に連通する連結部と、を有し、
    前記レゾネーターは、
    中空に形成される筐体と、
    前記筐体の側面部に突設され、前記連結部に挿入される差込部と、を有し、
    前記筐体は、前記差込部を設けた前記側面部が前記屈曲部に内側から対向するように前記アウトレットチューブと前記エアークリーナーと前記スロットルボディとに囲まれる配置空間に配置され
    前記アウトレットチューブは、その周面で前記連結部とは離間した位置に設けられる係合部を有し、
    前記レゾネーターは、前記筐体に設けられて前記係合部に係止される被係合部を有し、
    前記レゾネーターは、前記連結部に挿入された前記差込部と、前記係合部に係止された前記被係合部との2箇所で前記アウトレットチューブに保持されることを特徴とする鞍乗型車両のレゾネーターの配置構造。
  2. 前記レゾネーターの前記筐体は、前記屈曲部から前記アウトレットチューブに沿って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のレゾネーターの配置構造。
  3. 前記レゾネーターの前記筐体の上面部は、前記アウトレットチューブの上面と略同一の高さとなるように配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両のレゾネーターの配置構造。
  4. 前記レゾネーターは、前記アウトレットチューブの折り曲げられた屈曲部の近傍に接続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の鞍乗型車両のレゾネーターの配置構造。
  5. 前記エアークリーナーは、前記スロットルボディに対し車両の幅方向一方にずれた位置に設けられ、
    前記アウトレットチューブは、前記エアークリーナーから幅方向他方に延出し、前記スロットルボディに向けてL字状に折り曲げられて形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の鞍乗型車両のレゾネーターの配置構造。
  6. 前記レゾネーターは、前記スロットルボディの頂部よりも下方に位置していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の鞍乗型車両のレゾネーターの配置構造。
  7. 前記連結部は、前記屈曲部に対して前記アウトレットチューブの上流側と下流側の何れか一方に配置され、
    前記係合部は、前記屈曲部に対して前記アウトレットチューブの上流側と下流側の何れか他方に配置されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の鞍乗型車両のレゾネーターの配置構造。
  8. 前記エアークリーナーと前記エンジンのヘッドカバーとに接続されるブリーザーホースを更に備え、
    前記レゾネーターは、前記アウトレットチューブと前記エアークリーナーと前記スロットルボディと前記ブリーザーホースとに囲まれる配置空間に配置されることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の鞍乗型車両のレゾネーターの配置構造。
  9. 前記エンジンは、変速装置を含み、
    前記変速装置は、変速機ケースと、前記変速機ケースの内部に設けられる動力伝達装置と、を含み、
    前記変速機ケースは、その上面に凸設されるベルトクーリングダクトを含み、
    前記レゾネーターは、前記アウトレットチューブと前記エアークリーナーと前記スロットルボディと前記ベルトクーリングダクトとに囲まれる配置空間に配置されることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の鞍乗型車両のレゾネーターの配置構造。
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