JP6375737B2 - プロジェクター - Google Patents
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Description
この特許文献1に記載のプロジェクターでは、外装筐体は、係止部(溝部)を有し、レンズカバーは、レンズカバー本体と当該レンズカバー本体に摺動自在に取り付けられる摺動部材とを備える。レンズカバー本体は、投射レンズを保護する保護面と、投射レンズの光軸方向に沿って外装筐体側に起立する上面部及び下面部と、当該上面部及び下面部から係止部(溝部)に向けて突出する爪部とを有する。また、摺動部材は、操作部と延出部とを備え、延出部は、前述した下面部から係止部(溝部)に向けて突出する爪部を有する。このため、操作者により操作部が操作されると、延出部の爪部が係止部(溝部)から離れる方向に移動する。このような構成により、外装筐体に対してレンズカバーを着脱自在にでき、当該レンズカバーが外装筐体に装着されている際に投射レンズが保護される。
上記第1態様によれば、レンズキャップが上記開口部に装着されている際に、当該レンズキャップの指掛け部に指を掛けて、所定の圧力を加えることで、当該指掛け部に指を掛ける方向(以下、指掛け方向という)にレンズキャップを撓ませることができる。これによれば、爪部を開口部の内周縁から離間する方向に移動させることができるので、当該爪部を開口部の内周縁から容易に外すことができる。従って、レンズキャップをプロジェクターの外装筐体及び鏡筒のいずれかの開口部から容易に取り外すことができる。
また、上記開口部内にレンズキャップを嵌め込めば、上記爪部が撓んで、当該開口部の内周縁と係合するので、レンズキャップを当該開口部に容易に装着できる。
更に、レンズキャップの本体部と爪部とが一体的に形成されていることから、例えば、上記特許文献1のプロジェクターのレンズキャップと比べて部品点数を削減できる。従って、レンズキャップの生産性を向上でき、ひいては、プロジェクターの製造コストを低減できる。
上記第1態様によれば、爪部が設けられた環状部の当該爪部を挟む位置に切欠が設けられているので、切欠がない場合と比べて、爪部を撓ませやすくすることができる。これにより、レンズキャップを開口部に装着する際に、爪部を開口部の内周縁に係合させやすくすることができる。すなわち、外装筐体に対するレンズキャップの着脱をより容易にすることができる。
更に、環状部が開口部の内周縁に沿って形成されているので、レンズキャップが開口部に装着された際に、当該レンズキャップが外装筐体及び鏡筒のいずれかに形成された開口部の内周縁に環状部を当接させることができる。これにより、レンズキャップの外装筐体及び鏡筒のいずれかに対する位置ずれを抑制することができる。
上記一態様によれば、レンズキャップが開口部に装着された際には、上記リブが当該開口部の内周縁に当接する。これにより、爪部による起立部への係合力(係止力)を調整することができる。従って、レンズキャップを適度な圧力で開口部に保持することができるので、より容易にレンズキャップの外装筐体及び鏡筒のいずれかに着脱できる。
上記第1態様によれば、レンズキャップの爪部を開口部の内周縁に係合させる場合に比べて、より爪部を起立部に引掛けやすくすることができる。また、開口部の内周縁にレンズキャップの爪部が引っ掛かる凹部を設けた場合に比べて、レンズキャップを外した際のプロジェクターの美観が損なわれることを抑制できる。
上記第1態様によれば、上記指掛け部に含まれる第1指掛け部及び第2指掛け部が、本体部における上部及び下部に設けられているので、本体部を例えば親指及び中指で挟むようにして、レンズキャップを把持しやすくすることができる。また、第1指掛け部及び第2指掛け部に操作者が指を掛けて本体部を圧迫すると、第1指掛け部が下部に移動し、第2指掛け部が上部に移動するので、各指掛け部によりレンズキャップを把持する操作に伴って、第1爪部を下方に、第2爪部を上方に移動させることができる。従って、レンズキャップを開口部から一層容易に取り外すことができる。
上記一態様によれば、レンズキャップが上記開口部に嵌め込まれた際に、当該開口部において上部より幅広な下部の内周縁に、当該上部の内周縁に係合する第1爪部より多い第2爪部が係合するので、レンズキャップを安定して上記開口部に装着できる。一方、本体部において下部より幅狭な上部には、第2爪部より少ない数の第1爪部が設けられているため、上部に位置する第1爪部を下部に位置する第2爪部に比べて外し易くすることができる。ここで、本体部における下部と上記開口部の内周縁との係合箇所を支点として、上部を開口部から離間させるようにレンズキャップを回動させるようにレンズキャップを取り外す操作では、当該上部に位置する第1爪部の数が第2爪部より少ないことから、当該レンズキャップの上部を上記開口部から離間させやすくすることができる。従って、より容易にレンズキャップを上記開口部から取り外すことができる。
上記第2態様によれば、レンズキャップが上記開口部に装着されている際に、当該レンズキャップの指掛け部に指をかけて、所定の圧力を加えることで、指掛け方向にレンズキャップを撓ませることができる。これによれば、爪部を開口部の外周縁から離間させる方向に移動させることができるので、当該爪部を開口部の外周縁から容易に外すことができる。従って、レンズキャップをプロジェクターの外装筐体及び鏡筒のいずれかの開口部から容易に取り外すことができる。
また、上記開口部の外周縁にレンズキャップを押し込めば、上記爪部が撓んで、当該開口部の外周縁と係合するので、レンズキャップを当該開口部に容易に装着できる。
更に、レンズキャップが一体成形されていることから、例えば、上記特許文献1のプロジェクターのレンズキャップと比べて部品点数を削減できる。従って、レンズキャップの生産性を向上でき、ひいては、プロジェクターの製造コストを低減できる。
上記一態様によれば、指掛け部が上記凹部を有することにより、当該指掛け部に指を掛けやすくすることができる他、指掛け方向に圧力を加えやすくすることができる。従って、レンズキャップを容易に撓ませることができ、当該レンズキャップを上記開口部から容易に取り外すことができる。
以下、本発明の第1実施形態について図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの概略]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1を正面側から見た斜視図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、後述する光源装置41から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、当該画像をスクリーン等の被投射面上に拡大投射する。このプロジェクター1は、図1に示すように外装筐体2、当該外装筐体2内に収納される装置本体3(図2参照)、及び、外装筐体2に着脱自在に取り付けられるレンズキャップ5を備える。
なお、このプロジェクター1は、所定の設置面に後述する底面部2Bを対向させて載置される正置き姿勢だけでなく、当該正置き姿勢とは上下が逆の逆置き姿勢でも使用できるように構成されている。
外装筐体2は、全体略直方体形状を有し、本実施形態では合成樹脂により形成されている。この外装筐体2は、アッパーケース21、ロアーケース22、フロントケース23及びリアケース24が組み合わされて構成されている。
これらのうち、アッパーケース21により、外装筐体2の天面部2Aと、左右の両側面部2E及び2Fのそれぞれの一部とが構成される。また、ロアーケース22により、外装筐体2の底面部2Bと、左右の両側面部2E及び2Fのそれぞれの一部とが構成される。
更に、フロントケース23により、外装筐体2の正面部2Cが構成され、リアケース24により、背面部2Dが構成される。
なお、以下の図及び説明において、Z方向は、後述する投射光学装置46から投射された光の進行方向(投射方向)を示し、X方向及びY方向は、当該Z方向に直交し、かつ、互いに直交する方向を示す。これらのうち、Y方向は、平面視でZ方向が水平方向に沿うようにプロジェクター1が配置された場合に、鉛直方向とは反対方向である上方(すなわち、外装筐体2の底面部2Bから天面部2Aに向かう方向)を示し、X方向は、Z方向側(光の進行方向側)から見て左から右に向かう方向を示す。
図2は、外装筐体2内に設けられる装置本体3の構成を示す模式図である。
装置本体3は、図2に示すように、画像を形成及び投射する光学ユニット4を備える。この他、装置本体3は、図示を省略するが、音声出力ユニット、プロジェクター1全体を制御する制御ユニット、プロジェクター1の構成部品に電力を供給する電源ユニット、及び、冷却対象を冷却する冷却ユニットを備える。
光学ユニット4は、不図示の制御ユニットによる制御の下、画像情報に応じた画像を形成及び投射する。この光学ユニット4は、光源装置41、照明光学装置42、色分離装置43、リレー装置44、電気光学装置45及び投射光学装置46と、これらを支持する光学部品用筐体47と、を備える。
照明光学装置42は、光源装置41から出射された光束の中心軸に対する直交面内の照度を均一化する。この照明光学装置42は、光源装置41からの光の入射順に、第1レンズアレイ421、調光装置425、第2レンズアレイ422、偏光変換素子423及び重畳レンズ424を有する。
リレー装置44は、分離された3つの色光のうち、他の色光に比べて光路が長い赤色光の光路上に設けられる。このリレー装置44は、入射側レンズ441、リレーレンズ443及び反射ミラー442,444を有する。
投射光学装置46は、合成された色光(画像を形成する光束)を上記被投射面上に拡大投射する投射レンズ461と、鏡筒462と、を備えた組レンズとして構成されている。このような投射光学装置46(詳しくは投射レンズ461)により投射される光は、フロントケース23の開口部231(図3参照)から投射される。
この光学部品用筐体47には、照明光軸Axが設定されており、上記各装置41〜46は、当該照明光軸Axに対する所定位置に配置される。このため、光源装置41が光学部品用筐体47に配置された際には、当該光源装置41から出射される光の中心軸は、照明光軸Axと一致する。
図3は、レンズキャップ5を外したプロジェクター1を正面部2C側から見た斜視図であり、図4は、フロントケース23を裏面側(外装筐体2の内側)から見た斜視図である。なお、以下の説明では、投射光学装置46の中心軸をZ方向とし、X方向及びY方向は、当該Z方向に直交し、かつ、互いに直交する方向とする。これらのうち、Y方向は、Z方向が水平方向に沿う方向となるようにプロジェクターを配置した場合(正置き姿勢とした場合)に、下から上に向かう方向を指し、X方向は、Z方向側から見て左から右に向かう方向を指す。
外装筐体2を構成するフロントケース23は、図3及び図4に示すように、上記投射光学装置46から投射される画像が通過する開口部231を有する。すなわち、開口部231は、投射光学装置46の一部、すなわち、投射レンズ461のうち、最もZ方向側に位置するレンズを露出させる。
このような開口部231は、図3に示すように、Y方向側の寸法よりY方向とは反対側の寸法が大きく形成されている。すなわち、開口部231は、プロジェクター1が所定の設置面に設置された際の下部が上部より大きい形状に形成された略半円形状に形成されている。
起立部2312には、投射レンズ461を保護するレンズキャップ5の各爪部52,53,54(図5参照)が係合する。
レンズキャップ5は、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂により形成された一体成形品であり、一定の圧力をかけると撓む可撓性を有する。このレンズキャップ5は、図1に示すように、上記開口部231の開口面の形状に合わせて略半円形状に形成され、Y方向とは反対側の寸法がY方向側の寸法より大きく形成されている。すなわち、レンズキャップ5は、フロントケース23の開口部231より若干大きな寸法で形成されている。
このようなレンズキャップ5は、投射レンズ461を覆う本体部51と、それぞれ当該本体部51を開口部231の内周縁に係止する第1爪部52、第2爪部53及び第3爪部54と、を有する。
これらのうち、Y方向側の端部近傍に形成された第1指掛け部512は、当該第1指掛け部512に指(例えば親指)を掛ける方向、すなわち、Y方向とは反対側に凹む略円弧状の凹部512Aを有する。
一方、Y方向とは反対側に形成された第2指掛け部513は、当該第2指掛け部513に指(例えば、中指及び薬指)を掛ける方向、すなわち、Y方向側に凹む略円弧状の凹部513Aを有する。
本体部51の裏面51Bには、図5及び図6に示すように、当該本体部51の外周縁50より径寸法が若干小さく、かつ、Z方向とは反対方向に環状に突出する環状部514が形成されている。
環状部514は、レンズキャップ5が開口部231に嵌め込まれる際に、当該開口部231内に挿入される部位である。この環状部514には、第1爪部52、第2爪部53及び第3爪部54が形成されている。
このような第1爪部52の両端には、それぞれ第1切欠55が形成され、第1爪部52が独立して撓むように構成されている。
また、第1爪部52を挟む一対の第1切欠55において、当該第1爪部52とは反対側の端縁を形成する環状部514の部位には、当該環状部514の外側に突出する第1リブ5141が形成されている。これら第1リブ5141は、レンズキャップ5が開口部231に嵌め込まれた際に、上記起立部2312(第1起立部2313)に当接する。これにより、第1爪部52による第1起立部2313への係合力(係止力)を調整することができ、レンズキャップ5を適度な圧力で開口部231に保持することができる。
更に、第2爪部53に対して第3爪部54とは反対側に位置する第2切欠56を形成する端縁のうち、第2爪部53とは反対側の端縁を形成する環状部514の部位には、環状部514の外側に突出する第2リブ5142が形成されている。同様に、第3爪部54に対して第2爪部53とは反対側に位置する第3切欠57を形成する端縁のうち、第3爪部54とは反対側の端縁を形成する環状部514の部位には、環状部514の外側に突出する第3リブ5143が形成されている。これら各リブ5142,5143は、レンズキャップ5が開口部231に嵌め込まれた際に、上記第1リブ5141と同様に機能する。
操作者が、例えば、レンズキャップ5の第1指掛け部512に親指を掛け、第2指掛け部513に中指及び薬指を掛けた状態で、レンズキャップ5の裏面51Bをフロントケース23の開口部231に対向させて、当該開口部231内にレンズキャップ5を押し付ける。これにより、レンズキャップ5は、一体成形品であるため、各爪部52〜54のいずれもが開口部231の起立部2312に押し付けられて撓むので、当該起立部2312上を各鉤状部52A〜54Aが滑り込み、当該レンズキャップ5は、図7に示すように、フロントケース23の開口部231に装着される。
このように、装着されたレンズキャップ5の取外し方法について以下に説明する。
まず、操作者が、例えば、第1指掛け部512に親指を掛け、第2指掛け部513に中指及び薬指を掛けた状態で、当該第1指掛け部512及び第2指掛け部513の少なくともいずれかを圧迫することで、一体成形品であるレンズキャップ5が撓み、上記爪部52〜54のうち、圧力が加わった指掛け部512,513側に位置する爪部52〜54が上記起立部2312から外れる。そして、圧力が加わっていない指掛け部側に位置する爪部と起立部2312との係合部位を支点として、レンズキャップ5が開口部231から離間する方向に当該レンズキャップ5を回動させることで、レンズキャップ5を開口部231から容易に取り外すことができる。
第1実施形態に係るプロジェクター1によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態では、レンズキャップ5が開口部231に装着されている際に、当該レンズキャップ5の第1指掛け部512及び第2指掛け部513に指を掛けて、所定の圧力を加えることで、各指掛け部512,513の指掛け方向(Y方向及びY方向とは反対方向)にレンズキャップ5を撓ませることができる。これによれば、各爪部52〜54を開口部231の内周縁2311から離間する方向に移動させることができるので、当該爪部52〜54を開口部231の内周縁2311から容易に外すことができる。従って、レンズキャップ5をプロジェクター1の外装筐体2(フロントケース23)の開口部231から容易に取り外すことができる。
また、開口部231内にレンズキャップ5を嵌め込めば、各爪部52〜54が撓んで、開口部231の内周縁2311から突出する起立部2312と係合するので、レンズキャップ5を開口部231に容易に装着できる。
更に、レンズキャップ5の本体部51と爪部52〜54とが一体的に形成されていることから、例えば、上記特許文献1のプロジェクターのレンズキャップと比べて部品点数を削減できる。従って、レンズキャップ5の生産性を向上でき、ひいては、プロジェクター1の製造コストを低減できる。
更に、環状部514が開口部231の内周縁2311に沿って形成されているので、レンズキャップ5が開口部231に装着された際に、当該レンズキャップ5が開口部231の内周縁2311に環状部514を当接させることができる。これにより、レンズキャップ5の外装筐体2(開口部231)に対する位置ずれを防止することができる。
更に、レンズキャップ5の各爪部52〜54が開口部231の内周縁2311の起立部2312に着脱可能に構成されるので、レンズキャップ5の各爪部52〜54を開口部231の内周縁2311に係合させる場合に比べて、より爪部52〜54を起立部2312に引掛けやすくすることができる。また、開口部231の内周縁2311にレンズキャップ5の爪部52〜54が引っ掛かる凹部を設けた場合に比べて、レンズキャップ5を外した際のプロジェクター1の美観が損なわれることを抑制できる。
ここで、本体部51における下部と開口部231の内周縁2311(起立部2312)との係合箇所を支点として、上部(Y方向側)を開口部231から離間させるようにレンズキャップ5を回動させるようにレンズキャップ5を取り外す操作では、当該上部(Y方向側)に位置する第1爪部52の数が第2爪部53及び第3爪部54より少ないことから、当該レンズキャップ5の上部(Y方向側)を開口部231から離間させやすくすることができる。従って、より容易にレンズキャップ5を開口部231から取り外すことができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るプロジェクターについて説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記プロジェクター1と同様の機能及び構成を有するが、フロントケース及びレンズキャップの形状がプロジェクター1と異なる。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るプロジェクター1Aは、図8に示すように、フロントケース23及びレンズキャップ5に代えて、フロントケース23A及びレンズキャップ6を有する他は、上記プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。
[開口部の構造]
フロントケース23Aは、図9に示すように、外装筐体2内に収納された光学ユニット4により投射された画像が通過する開口部231Aと係合部23A1,23A3とを有する。開口部231Aは、投射光学装置46の一部、すなわち、投射レンズ461のうち、最もZ方向側に位置するレンズを露出させる。この開口部231Aは、投射レンズ461が突出するフロントケース23Aの端縁の内周縁に設けられ、その外周縁には、係合部23A1,23A3が位置している。
係合部23A1,23A3は、レンズキャップ6と係合する機能を有し、鏡筒462に沿ってZ方向に突出している。また、係合部23A1,23A3は、凹部23A2,23A4を有している。これら凹部23A2,23A4には、後述するレンズキャップ6の各爪部621,631が係合する。
図10は、レンズキャップ6を正面部2C側から見た斜視図である。
レンズキャップ6は、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂により形成された一体成形品であり、一定の圧力をかけると撓む可撓性を有する。このレンズキャップ6は、図10に示すように、上記開口部231Aの開口面の形状に合わせて略円形状に形成されている。すなわち、レンズキャップ6は、フロントケース23Aの開口部231Aより若干大きな寸法で形成されている。
このようなレンズキャップ6は、投射レンズ461を覆う本体部61と、それぞれ当該本体部61を開口部231Aの外周縁の一部である上記係合部23A1,23A3に係止する第1爪部621、第2爪部631を有する。
これらのうち、X方向とは反対側の端部近傍に形成された第1指掛け部612は、当該第1指掛け部612に指(例えば親指)を掛ける方向、すなわち、X方向側に凹む略円弧状の凹部612Aを有する。
一方、X方向に形成された第2指掛け部613は、当該第2指掛け部613に指(例えば、人差し指及び中指)を掛ける方向、すなわち、X方向とは反対側に凹む略円弧状の凹部613Aを有する。
第1突出部62及び第2突出部63は、レンズキャップ6が開口部231Aに装着される際に、前述した開口部231Aの外周縁に位置する係合部23A1,23A3に係合する部位である。この第1突出部62には、第1爪部621が形成され、第2突出部63には、第2爪部631が形成されている。
第1爪部621は、第1突出部62のY方向とは反対側の面でZ方向と反対側の端部のX方向全域に形成されており、当該第1突出部62の内側に向けて屈曲した形状になっている。また、第2爪部631は、第2突出部63のY方向側の面でZ方向と反対側の端部のX方向全域に形成されており、当該第2突出部63の内側に向けて屈曲した形状になっている。
このように、装着されたレンズキャップ6の取外し方法について、以下に説明する。
係合部23A1,23A3に装着されたレンズキャップ5を取り外そうとして、例えば、第1指掛け部612に親指を掛け、第2指掛け部613に人差し指及び中指を掛けた状態で、当該第1指掛け部612及び第2指掛け部613を圧迫することで、一体成形品であるレンズキャップ6が撓み、爪部621,631が凹部23A2,23A4から外れる。これにより、レンズキャップ6を係合部23A1,23A3から容易に取り外すことができる。
第2実施形態に係るプロジェクター1Aによれば、上記プロジェクター1と同様の効果を奏する他、以下の効果を奏する。
本実施形態では、レンズキャップ6が開口部231Aの外周縁に位置する係合部23A1,23A3に装着されている際に、当該レンズキャップ6の第1指掛け部612及び第2指掛け部613に指をかけて、所定の圧力を加えることで、指掛け方向(X方向及びX方向と反対方向)にレンズキャップ6を撓ませることができる。これによれば、各爪部621,631を開口部231Aの外周縁に位置する各係合部23A1,23A3から離間させる方向に移動させることができるので、当該各爪部621,631を各係合部23A1,23A3から容易に外すことができる。従って、レンズキャップ6をプロジェクター1Aの外装筐体2(フロントケース23A)の開口部231Aから容易に取り外すことができる。
また、開口部231Aの外周縁に位置する各係合部23A1,23A3にレンズキャップ6を押し込めば、各爪部621,631が撓んで、各係合部23A1,23A3の各凹部23A2,23A4が係合するので、レンズキャップ6を当該開口部231Aに容易に装着できる。
更に、レンズキャップ6が一体成形されていることから、例えば、上記特許文献1のプロジェクターのレンズキャップと比べて部品点数を削減できる。従って、レンズキャップ6の生産性を向上でき、ひいては、プロジェクター1Aの製造コストを低減できる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記第1実施形態では、レンズキャップ5は、外装筐体2に形成された開口部231の内周縁2311に装着され、上記第2実施形態では、外装筐体2に形成された開口部231Aの外周縁に位置する係合部23A1,23A3に装着された。しかしながら、本発明は、これに限らない。例えば、レンズキャップは、投射光学装置46の鏡筒462に装着されてもよい。この場合、レンズキャップ5の爪部52〜54、又は、レンズキャップ6の爪部621,631が係合する係合部を鏡筒462に設けることで、当該鏡筒にレンズキャップ5,6を取り付けることができ、これにより、上記各実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、このような起立部に代えて、開口部231の内周縁2311に、上記各爪部52〜54が嵌まり込む凹部を形成してもよい。この場合、開口部231が上記のように上下で非対称形状であれば、当該開口部231と略同形状のレンズキャップ5を取り付ける際に、使用者が上下を間違えて、レンズキャップ5が開口部231に装着することを抑制できる。
また、爪部は、レンズキャップの上部及び下部にそれぞれ形成され、指掛け部も、当該各爪部に応じてレンズキャップの上部及び下部にそれぞれ形成されるとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、レンズキャップの左右に、爪部及び指掛け部が形成されていてもよい。すなわち、レンズキャップにおいて同じ側に配置された爪部及び指掛け部において、当該指掛け部に指を掛ける方向と、当該爪部が係合部から離れる方向とが略平行であればよい。
上記各実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネル453を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
上記各実施形態では、光入射面と光出射面とが異なる透過型の液晶パネル453を用いていたが、光入射面と光出射面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。また、入射光束を変調して画像情報に応じた画像を形成可能な光変調装置であれば、マイクロミラーを用いたデバイス、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
Claims (4)
- 画像を投射する投射レンズ及び前記投射レンズを収納する鏡筒を有する投射光学装置と、
内部に前記投射光学装置を収納する外装筐体と、
前記投射レンズを保護するレンズキャップと、を備え、
前記レンズキャップは、前記外装筐体及び前記鏡筒のいずれかに形成された開口部を介して露出される前記投射レンズの少なくとも一部を覆う本体部と、
前記本体部と一体的に形成され、前記開口部の内周縁に係合して当該レンズキャップを前記開口部内に係止する爪部と、を有し、
前記本体部は、前記開口部の内周縁に係合された前記爪部が前記内周縁から離れる方向と略平行に指が掛けられる指掛け部を有し、
前記爪部は、当該プロジェクターが所定の設置面上に設置され、かつ、前記レンズキャップが前記開口部に嵌め込まれた際の前記本体部における上部に配置される第1爪部、及び、下部に配置される第2爪部を含み、
前記指掛け部は、当該プロジェクターが所定の設置面上に設置され、かつ、前記レンズキャップが前記開口部に嵌め込まれた際の前記本体部における上部に配置される第1指掛け部、及び、下部に配置される第2指掛け部を含み、
前記開口部は、当該プロジェクターが所定の設置面に設置された際の下部が上部より大きい形状に形成され、
前記レンズキャップは、前記開口部に合わせた形状に形成され、
前記第2爪部の数は、前記第1爪部の数より多いことを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
前記本体部は、前記開口部の内周縁に沿って形成されて、前記レンズキャップが前記開口部内に嵌め込まれる際に前記開口部内に挿入される環状部を有し、
前記爪部は、前記環状部に形成され、
前記環状部は、前記爪部を挟む位置に切欠を有することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項2に記載のプロジェクターにおいて、
前記切欠を形成する端縁のうち、前記爪部側とは反対側の端縁には、前記環状部の外側に突出するリブが形成されていることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプロジェクターにおいて、
前記開口部の内周縁に位置し、前記爪部が係合される起立部を有することを特徴とするプロジェクター。
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