JP2016133703A - 投写レンズおよびプロジェクター - Google Patents
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Abstract
Description
また、近年、プロジェクターの高輝度化(高光束化)が進むことにより、光変調装置に加わる熱量を分散させる目的で光変調装置が大型化している。これに伴い、投写レンズのレンズ径も大きくなり、投写レンズの大型化が図られている。
また、上記投写レンズを床面等に載置する際に、投写レンズの外装となる例えば円筒状の鏡筒をそのまま床面等に当接させて載置することにより、投写レンズを安定した状態で床面に載置(保持)させることが困難となり、載置性が低下するという課題がある。また、鏡筒をそのまま床面等に当接させて載置することにより、鏡筒が変形し、投写レンズを構成する複数のレンズ群が光軸に対して偏芯する等、光学品質が低下するという課題がある。なお、偏芯を防止するために鏡筒の剛性を増すことが考えられるが、投写レンズの重量が更に増加することになる。
従って、大型で重量のある投写レンズに対して、可搬性や載置性の向上と、光学品質の維持が可能な投写レンズ、およびこの投写レンズを用いたプロジェクターが要望されていた。
また、保持部材を、例えば、鏡筒に設置する場合には、鏡筒の剛性を増す必要があり、レンズ群を保持する剛性以上の剛性が必要となるため、結果的に重量などを増加させることが必要となる。しかし、保持部材をフランジに設置することにより、鏡筒の剛性を増加させる必要がなくなり、投写レンズ全体の軽量化を図ることができる。
図1は、第1実施形態に係るプロジェクター1の概構成を模式的に示す図である。なお、図1は、机上に設置されるプロジェクター1の内部構成を上方から見た模式図である。以降では、図1を参照して、本実施形態のプロジェクター1の概略構成と動作を説明する。
プロジェクター1は、光源装置31から射出された射出光を、画像情報に応じて光変調装置としての液晶パネル351で変調し、変調光を画像光として投写レンズ5を介してスクリーン(図示省略)等に拡大投写する装置である。プロジェクター1は、光学ユニット3、制御部(図示省略)、制御部等に電力を供給する電源ユニット(図示省略)、およびプロジェクター1の内部を冷却する冷却機構(図示省略)等を備え、これらが外装筐体2の内部に収容されている。
光学ユニット3は、制御部による制御に基づいて動作し、画像情報に応じて画像光を形成するものである。光学ユニット3は、図1に示すように、光源ランプ311およびリフレクター312を有する光源装置31と、レンズアレイ321,322、偏光変換素子323、重畳レンズ324、および平行化レンズ325を有する照明光学装置32とを備えている。また、光学ユニット3は、ダイクロイックミラー331,332、および反射ミラー333を有する色分離光学装置33と、入射側レンズ341、リレーレンズ343、および反射ミラー342,344を有するリレー光学装置34とを備えている。
プロジェクター1の外装を構成する外装筐体2は、概ね直方体形状を有して形成されている。また、投写レンズ5は、複数のレンズ群51を内部に収容して形成され、外装筐体2の前側の側面から前方向に突出した状態で設置されている。投写レンズ5は、詳細は後述するが、フランジバックの位置で光軸OAに直交するフランジ53を備えている。フランジ53には、前方向に突出する保持部材55が設置されている。
前述した各光学装置31〜34を収容する光学部品用筐体36、および電気光学装置35は、各光学装置31〜35の光学的位置を調整されて、固定枠4に固定される。そして、固定枠4は外装筐体2の内面側に固定される。なお、固定枠4は、投写レンズ5に備えるフランジ53を固定するフランジ固定部41が上方向に起立して形成されている。被装着部としてのフランジ固定部41に投写レンズ5のフランジ53を前側から当接させて固定することにより、固定枠4に投写レンズ5が固定される。この固定により、光学ユニット3が完成する。
プロジェクター1は、外装筐体2の前側の側面に着脱可能に固定されるカバー部材20を備えている。カバー部材20は、外装筐体2の前側の側面から突出する投写レンズ5の保持部材55を覆い隠し、投写レンズ5の前側の先端部のみ露出させる機能を有している。なお、カバー部材20は、プロジェクター1の組立ての最終工程で設置される。従って、投写レンズ5を着脱する際には、外装筐体2からカバー部材20を取り外した状態で行う。
本実施形態の投写レンズ5は、レンズ群51、鏡筒52、フランジ53、および保持部材55を備えて構成されている。本実施形態の投写レンズ5は、概略、全長約50cm、重量約20Kg、レンズ径は約20cmである。投写レンズ5は、入射する画像光をズーム調整する機能、およびフォーカス調整する機能を有している。また、本実施形態では、ズーム調整は、ギヤ(図示省略)およびモーター(図示省略)等で構成される駆動部(図示省略)を用いて行われる。
図2、図3に示すように、フランジ53は、本実施形態では、平面視で略矩形状に形成され、カム筒522を挿嵌し、カム筒522の中ほど(フランジバックの位置)に、光軸OAに直交して設置されている。なお、フランジ53の前側の面には、上述した図示省略する駆動部が設置されている。
図2、図3に示すように、第1保持部材551は、棒状に構成され、一端部にはネジ切り加工されたネジ部5511が形成されている。また、フランジ53の上側のコーナー部には、ネジ孔部531がそれぞれ形成されている。そして、このネジ孔部531に前方向から第1保持部材551のネジ部5511をそれぞれ螺合させることで、第1保持部材551は、フランジ53に固定される。
第2保持部材552は、第1保持部材551と同様に、棒状に構成され、一端部にはネジ切り加工されたネジ部5521が形成されている。また、フランジ53の下側のコーナー部には、ネジ孔部532がそれぞれ形成されている。そして、このネジ孔部532に前方向から第2保持部材552のネジ部5521をそれぞれ螺合させることで、第2保持部材552は、フランジ53に固定される。なお、第2保持部材552は、第1保持部材551と同様に、鏡筒52の外側で、投写レンズ本体50の重心Gを含み、光軸OAに対して略直交する面と交差するように設置される。また、本実施形態の第2保持部材552の前側の先端部は、第1保持部材551と同様に、重心Gの位置よりも前側に位置している。
投写レンズ5は、上述したように、プロジェクター本体10に対して着脱可能に構成されている。そして、投写レンズ5は、複数種類の交換用の投写レンズを備えている。
本実施形態の投写レンズ5において、保持部材55は、鏡筒52の外側で、投写レンズ本体50の重心Gを含んで、光軸OAに対して略直交する面と交差するように設置され、投写レンズ本体50を保持している。そのため、大型で重量のある投写レンズ5に対して、投写レンズ本体50を安定した状態で保持することができる。従って、投写レンズ5の可搬性や載置性を向上させることができる。
また、第2保持部材552により、投写レンズ本体50が床面S等に当接することがないため、鏡筒52の変形等を防止でき、レンズ群51の光軸OAに対する偏芯を防止することで、光学品質を維持させることができる。
図4は、第2実施形態に係る投写レンズ5Aの斜視図である。
本実施形態の投写レンズ5Aは、第1実施形態での投写レンズ5と略同様に構成されている。第1実施形態と異なる構成は、投写レンズ5Aの保持部材56の構成と、保持部材56を固定するフランジ53Aの構成が異なっている。その他の構成は第1実施形態と略同様となる。なお、第1実施形態と同様の構成部位については同様の符号を付記し、重複する説明は省略する。以降では、図4を参照して、本実施形態の投写レンズ5Aの構成を説明する。
本実施形態の保持部材56は、第1実施形態での第1保持部材551と同様の機能を有する第1保持部561(第1保持部材としての第1保持部561)と、第2保持部材552と同様の機能を有する第2保持部562(第2保持部材としての第2保持部562)とを備えている。また、保持部材56は、第1保持部材551と第2保持部材552とを一体に繋げる部材としての機能を有する接続部563を備えて構成されている。従って、本実施形態の保持部材56は、第1保持部561、第2保持部562、および接続部563を有して一体に構成されている。なお、保持部材56は、上記構成部を有して一対構成されている。
Claims (7)
- レンズ群を光軸に沿って収容する鏡筒を有し、画像投写機器に装着して前記レンズ群で光学処理された画像光を投写する投写レンズであって、
前記鏡筒の外側で、前記光軸に対して略直交する方向へ突出する部位に設置され、投写レンズ本体を保持する保持部材を備え、
前記保持部材は、前記光軸と略平行な方向へ突出して、重心を含み前記光軸に対して略直交する面と交差するように設置されていることを特徴とする投写レンズ。 - 請求項1に記載の投写レンズであって、
前記投写レンズ本体を前記画像投写機器に装着するためのフランジを備え、
前記保持部材は、前記フランジに設置されていることを特徴とする投写レンズ。 - 請求項2に記載の投写レンズであって、
前記フランジは、前記重心より、前記画像光の投写方向と反対側に配置されていることを特徴とする投写レンズ。 - 請求項2または請求項3に記載の投写レンズであって、
前記保持部材は、前記投写レンズ本体が持ち上げられる際に把持されて前記投写レンズ本体を保持する第1保持部材を備えていることを特徴とする投写レンズ。 - 請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の投写レンズであって、
前記保持部材は、前記投写レンズ本体が載置される際に被載置面に当接して前記投写レンズ本体を保持する第2保持部材を備えていることを特徴とする投写レンズ。 - 請求項2または請求項3に記載の投写レンズであって、
前記保持部材は、前記投写レンズ本体が持ち上げられる際に把持されて前記投写レンズ本体を保持する第1保持部材と、前記投写レンズ本体が載置される際に被載置面に当接して前記投写レンズ本体を保持する第2保持部材と、を備え、
前記第1保持部材と前記第2保持部材とは、一体に構成され、少なくとも一方は前記フランジに設置されていることを特徴とする投写レンズ。 - 光を射出する光源装置と、
前記光源装置から射出された前記光を変調する光変調装置と、
請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の投写レンズと、
を備えていることを特徴とするプロジェクター。
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