JP7268701B2 - 投射型表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、投射型表示装置関する。
従来、投射レンズが着脱可能な保持機構を備えた投射型表示装置が知られていた。例えば、特許文献1には、保持機構としてバヨネット構造のレンズ保持部を備えた液晶プロジェクターが開示されている。
特開2001-166380号公報
しかしながら、特許文献1に記載の液晶プロジェクターでは、投射レンズの重量が増大すると、レンズ保持部がその負荷に対応することが難しくなるという課題があった。詳しくは、昨今、表示品質を向上させるための大型の投射レンズや、投射方向を反転させる屈曲型の投射レンズなどにより、投射レンズの重量が増大する傾向がある。このような投射レンズを装着した場合に、液晶プロジェクターへ衝撃などが加わると、その負荷がレンズ保持部の許容荷重を超過して、レンズ保持部が破損するおそれがあった。すなわち、重量が増大した投射レンズに対応して、レンズ保持部への負荷を軽減する保持機構を有した投射型表示装置が求められていた。
本願の投射型表示装置は、本体部および投射レンズを備え、本体部は、光源装置と、光源装置から射出された光を変調する光変調装置と、投射レンズが着脱可能なレンズ保持部と、を有し、投射レンズは、光変調装置によって変調された光を投射し、レンズ保持部は、投射レンズを保持する、第1のレンズ保持機構と、第1のレンズ保持機構とは異なる第2のレンズ保持機構と、を有することを特徴とする。
上記の投射型表示装置において、第2のレンズ保持機構は、第1のレンズ保持機構とは独立して投射レンズを保持することが好ましい。
上記の投射型表示装置において、第2のレンズ保持機構は、投射レンズを挟持可能なチャック部と、チャック部を支持する支持部と、支持部を移動させて、チャック部が投射レンズを挟持する状態と、チャック部による投射レンズの挟持を解除する状態とを切り替える切り替え部と、を有することが好ましい。
上記の投射型表示装置において、切り替え部はダイヤルであって、ダイヤルは、回動によって支持部を移動させて、チャック部が投射レンズを挟持する状態と、投射レンズの挟持を解除する状態とを切り替えることが好ましい。
上記の投射型表示装置において、チャック部は、複数の凸部を有し、投射レンズは、複数の凸部と対応する位置に、複数の凸部と嵌合する複数の凹部を有することが好ましい。
上記の投射型表示装置において、第1のレンズ保持機構は、投射レンズの外周に沿って回動可能な回動部と、回動部を回動させるレバー部と、を有し、投射レンズは、回動部の回動により回動部と係合する被係合部を有することが好ましい。
上記の投射型表示装置は、光変調装置に対して、レンズ保持部の位置を相対的に移動させる位置調整機構を備えることが好ましい。
本願のレンズ保持機構は、投射レンズを保持するレンズ保持機構であって、第1のレンズ保持機構と、第1のレンズ保持機構とは異なる第2のレンズ保持機構と、を有することを特徴とする。
実施形態1に係るプロジェクターの構成を示す概略図。 投射レンズの外観を示す斜視図。 投射レンズの構成を模式的に示す側面図。 レンズ保持部と投射レンズとを分離した状態を示す模式図。 レンズ保持部が投射レンズを保持した状態を示す模式図。 レンズ保持部の構成を示す分解図。 第1のレンズ保持機構と投射レンズとを分離した状態を示す模式図。 第1のレンズ保持機構における、投射レンズを着脱可能な状態を示す拡大図。 第1のレンズ保持機構における、投射レンズを保持する状態を示す拡大図。 投射レンズにおける円筒部の基部を上方側から見た外観図。 投射レンズにおける円筒部の基部を下方側から見た外観図。 第2のレンズ保持機構における、投射レンズを着脱可能な状態を示す断面図。 第2のレンズ保持機構における、投射レンズを保持する状態を示す断面図。 実施形態2に係る投射レンズの外観を示す斜視図。 実施形態3に係るレンズシフト機構の外観を示す斜視図。 レンズシフト機構の構成を示す分解図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。以下に説明する実施の形態は、本発明の一例を説明するものである。本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形例も、本発明に含まれる。なお、以下の各図においては、各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
また、以下の各図においては、必要に応じて、相互に直交する座標軸であるXYZ軸を付している。その場合、各図におけるXYZ軸は、XY平面を略水平面と一致させ、Z軸の矢印が指す方向、すなわち正のZ方向を重力の方向と略反対方向としている。なお、正のZ方向を「上方」、負のZ方向を「下方」ということもある。
(実施形態1)
本実施形態では、投射型表示装置として、光変調装置としての液晶パネルを3個備えたプロジェクターを例に挙げて説明する。
1.1.プロジェクター
本実施形態に係るプロジェクターの構成について、図1を参照して説明する。図1は、実施形態1に係るプロジェクターの構成を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態に係るプロジェクター1は、本体部2および投射レンズ60を備えている。本体部2は、外装筐体2aに収納されている。外装筐体2aは、例えば樹脂製であって、複数の部材が組み合わされて成る。投射レンズ60は、外装筐体2aから突出して配置されている。投射レンズ60は、レンズ保持部70を介して本体部2に装着されている。
本体部2は、照明光学系としての光源装置10、色分離光学系20、リレー光学系30、光変調装置としての、3個の液晶パネル40R,40G,40B、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム50、レンズ保持部70を有している。レンズ保持部70には、投射レンズ60が着脱可能である。液晶パネル40R,40G,40Bは、光源装置10から射出された光を変調する。投射レンズ60は、液晶パネル40R,40G,40Bによって変調された光を投射する。
光源装置10は、光源11、第1レンズアレイ12、第2レンズアレイ13、偏光変換素子14、重畳レンズ15を有している。第1レンズアレイ12および第2レンズアレイ13では、小レンズがマトリクス状に配列されている。
プロジェクター1では、光源11として放電型の光源を採用しているが、光源11の方式はこれに限定されない。光源11として、発光ダイオード、レーザーなどの固体光源を採用してもよい。
光源11から射出された光(光束)は、第1レンズアレイ12によって複数の微小な部分光束に分割される。各部分光束は、第2レンズアレイ13および重畳レンズ15によって、照明対象である3個の液晶パネル40R,40G,40Bの入射面上に重畳される。すなわち、第1レンズアレイ12、第2レンズアレイ13、重畳レンズ15によって、光源11から射出された光束が液晶パネル40R,40G,40Bを略均一に照明するインテグレーター照明光学系が形成される。
偏光変換素子14は、光源11から射出された非偏光な光を、3個の液晶パネル40R,40G,40Bで利用可能な偏光に揃える。
色分離光学系20は、第1ダイクロイックミラー21、第2ダイクロイックミラー22、反射ミラー23、フィールドレンズ24,25を有している。色分離光学系20は、光源装置10から射出された光を、それぞれ異なる波長域の3色の色光に分離する。ここで、3色の色光とは、略赤色の光、略緑色の光、略青色の光である。以降の説明において、上記略赤色の光をR光ともいい、上記略緑色の光をG光ともいい、上記略青色の光をB光ともいう。フィールドレンズ24は、液晶パネル40Rの入射面側に配置されている。フィールドレンズ25は、液晶パネル40Gの入射面側に配置されている。
第1ダイクロイックミラー21は、R光を透過させると共に、G光およびB光を反射させる。第1ダイクロイックミラー21を透過したR光は、反射ミラー23で反射され、フィールドレンズ24を透過してR光用の液晶パネル40Rを照明する。
フィールドレンズ24は、反射ミラー23で反射された光を集光して、液晶パネル40Rを照明する。フィールドレンズ25も、フィールドレンズ24と同様に、反射ミラー22で反射された光を集光して、液晶パネル40Gを照明する。このとき、液晶パネル40R,40Gを照明する光は、それぞれ略平行な光束となるように設定される。
第1ダイクロイックミラー21で反射されたG光は、第2ダイクロイックミラー22によって反射された後、フィールドレンズ25を透過してG光用の液晶パネル40Gを照明する。
ここで、第1ダイクロイックミラー21および第2ダイクロイックミラー22は、各機能に対応する誘電体多層膜を、透明ガラス板上に形成することにより作製される。
リレー光学系30は、入射側レンズ31、第1反射ミラー32、リレーレンズ33、第2反射ミラー34、フィールドレンズとしての射出側レンズ35を有している。B光は、R光やG光と比べて光路が長いため、光束が大きくなりやすい。そのため、リレーレンズ33を用いて、光束の拡大を抑えている。色分離光学系20から射出されたB光は、第1反射ミラー32で反射されると共に、入射側レンズ31によってリレーレンズ33の近傍で収束される。そして、B光は、第2反射ミラー34および射出側レンズ35に向かって発散する。
射出側レンズ35は、上述したフィールドレンズ24,25と同様な機能を有し、液晶パネル40Bを照明する。液晶パネル40Bを照明する光は、略平行な光束となるように設定される。
各色用の液晶パネル40R,40G,40Bは、それぞれの入射面から入射した色光を、それぞれ対応する画像信号に応じた強度の光に変換して変換光として透過させて射出する。液晶パネル40R,40G,40Bには、透過型の液晶パネルが採用されている。
ここで、光変調装置としての液晶パネル40R,40G,40Bは、透過型の液晶パネルに限定されない。光変調装置として、反射型の液晶パネルなどの反射型の光変調装置を採用してもよい。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源11から射出された光を変調するデジタルマイクロデバイスなどを採用してもよい。さらに、複数の色光毎にそれぞれ光変調装置を備える構成に限定されず、1個の光変調装置により、複数の色光を時分割にて変調する構成としてもよい。
クロスダイクロイックプリズム50は、液晶パネル40R,40G,40Bから射出された各色の変換光を合成する。クロスダイクロイックプリズム50は、R光を反射するR光反射ダイクロイック面51Rと、B光を反射するB光反射ダイクロイック面51Bと、を有している。R光反射ダイクロイック面51Rには、R光を反射する誘電体多層膜が配置されている。B光反射ダイクロイック面51Bには、B光を反射する誘電体多層膜が配置されている。R光反射ダイクロイック面51RおよびB光反射ダイクロイック面51Bを、以降、単に反射ダイクロイック面51R,51Bともいう。
R光を反射する誘電体多層膜と、B光を反射する誘電体多層膜とは、Z方向側からの平面視で、略X字状に配置されている。反射ダイクロイック面51R,51Bによって、R光、G光、B光の3色の変換光が合成されて、カラー画像を表示する合成光が生成される。クロスダイクロイックプリズム50によって生成された合成光は、投射レンズ60に向かって射出される。
投射レンズ60は、レンズ保持部70を介して本体部2に装着される。レンズ保持部70は、本体部2の図示しない構造材に取り付けられている。また、上述した、本体部2が有する構成要素も、同様に上記構造材に取り付けられている。そのため、投射レンズ60がレンズ保持部70に保持されて本体部2に装着されると、本体部2と投射レンズ60との位置決めが成される。ここで、本体部2と投射レンズ60との相対的な位置関係は、位置調整機構により調整可能であってもよい。なお、レンズ保持部70の詳細は後述する。
本体部2から射出された合成光は、投射レンズ60を介して、画像光として図示しないスクリーンなどの投射対象に投射される。
次に、投射レンズの構成について、図2、図3を参照して説明する。図2は、投射レンズの外観を示す斜視図である。図3は、投射レンズの構成を模式的に示す側面図である。なお、図3においては、本体部2が有する外装筐体2a、クロスダイクロイックプリズム50、レンズ保持部70以外の構成を省略している。
図2に示すように、投射レンズ60は、屈曲型の投射レンズであって、X方向側からの平面視で略U字状に屈曲された光学系を有している。投射レンズ60における上記光学系の一方の端部には、円筒部62が設けられている。投射レンズ60が本体部2に装着される際には、本体部2に円筒部62が挿入される。
投射レンズ60の上記光学系の他方の端部には、後述する第2レンズを覆うレンズカバー64が設けられている。レンズカバー64は開閉可能であり、図2は、レンズカバー64が閉じた状態を示している。レンズカバー64は、投射レンズ60の使用時には開いて画像光が射出され、投射レンズ60を用いない場合には閉じて第2レンズを保護する。なお、レンズカバー64は、投射レンズ60に対して着脱可能な構成であってもよい。
図3に示すように、投射レンズ60は、クロスダイクロイックプリズム50から正のY方向へ向かって射出された合成光を、2段階に順次屈曲させる。そのため、該合成光は、プロジェクター1の負のY方向側に反転されて射出され、表示画像として図示しないスクリーンなどの投射対象上に拡大表示される。
詳しくは、投射レンズ60は、第1レンズ61、第2レンズ63、第1反射ミラー65、第2反射ミラー67などを有している。ここで、図3では、最も縮小側の第1レンズ61と最も拡大側の第2レンズ63のみを示し、その他のレンズを省略している。このように、投射レンズ60は、屈曲型でない投射レンズと比べて構成が複雑であるため重量が増大しやすい。
詳細は後述するが、投射レンズ60の円筒部62が、レンズ保持部70に挿入されて本体部2に装着される。本体部2のクロスダイクロイックプリズム50から、正のY方向へ射出された合成光は、円筒部62の負のY方向側の端面に入射する。
投射レンズ60に入射した合成光は、第1レンズ61を経て第1反射ミラー65に到達する。そして、上記合成光は、第1反射ミラー65で反射され、正のZ方向へ進路が屈曲されて第2反射ミラー67に到達する。次いで、上記合成光は、第2反射ミラー67で反射され、負のY方向へ進路が屈曲されて第2レンズ63に入射する。
第2レンズ63は、正のY方向側から入射した光の光束を拡大して、負のY方向側へ射出させる。そのため、第2レンズ63に入射した合成光は、画像光として、拡大されてプロジェクター1の上方側の負のY方向に向けてあおり投射される。
投射レンズ60は、屈曲型でない投射レンズと比べて、プロジェクター1を短焦点化させることが可能である。そのため、屈曲型の投射レンズ60を用いることにより、投射対象に近い位置で投射することができる。なお、屈曲型の投射レンズ60は、本体部2から射出された合成光の光路を屈曲させて射出可能であれば、上記の構成に限定されない。また、本体部2に装着される投射レンズは、屈曲型に限定されず、プロジェクター1の用途に応じて適宜選択が可能である。
1.2.レンズ保持部
本実施形態のレンズ保持部70の構成、および投射レンズ60の保持状態について、図4A、図4B、図5を参照して説明する。図4Aは、レンズ保持部と投射レンズとを分離した状態を示す模式図である。図4Bは、レンズ保持部が投射レンズを保持した状態を示す模式図である。図5は、レンズ保持部の構成を示す分解図である。なお、図4Aにおいては、投射レンズ60の一部を省略している。また、図4A、図4Bにおいては、レンズ保持部70以外の本体部2の構成を省略している。さらに、図5においては、第1のレンズ保持機構を分解した状態で示している。
図4Aに示すように、レンズ保持部70は略窓枠状の部材であって、XZ平面と平行に配置される。投射レンズ60の円筒部62は、矢印で示したように負のY方向向きに、略窓枠状のレンズ保持部70の内側に挿入される。図示を省略するが、本体部2の外装筐体2aには、レンズ保持部70と対応する位置に、円筒部62が挿入される開口部が設けられている。
図4Bに示すように、レンズ保持部70の内側の開口部に円筒部62が挿入される。このとき、後述する、第1のレンズ保持機構と第2のレンズ保持機構とによって、投射レンズ60がレンズ保持部70に保持される。これにより、本体部2への投射レンズ60の装着が成される。
図5に示すように、レンズ保持部70は、投射レンズ60を保持する、第1のレンズ保持機構710と、第2のレンズ保持機構730と、を有している。第2のレンズ保持機構730は、第1のレンズ保持機構710とは異なるレンズ保持機構であって、第1のレンズ保持機構710とは独立して投射レンズ60を保持する。
第1のレンズ保持機構710、第2のレンズ保持機構730は、この順番で正のY方向に向かって並べて配置されている。換言すれば、第1のレンズ保持機構710は、Y方向において、第2のレンズ保持機構730よりも、図1に示したクロスダイクロイックプリズム50に近い側に位置する。なお、第1のレンズ保持機構710と第2のレンズ保持機構730との配置は上記に限定されず、クロスダイクロイックプリズム50に近い側に第2のレンズ保持機構730が配置されていてもよい。
第1のレンズ保持機構710は、リング部711、回動部713、ベース部715を有している。ベース部715、回動部713、リング部711は、正のY方向に向かって、この順番で配置されている。第1のレンズ保持機構710には、所謂スピゴット方式と呼ばれるレンズ保持機構が採用されている。
リング部711は、略リング状の部材であって、投射レンズ60の円筒部62の外径に略等しい内径の開口を有している。そのため、リング部711の開口には、円筒部62が挿入可能である。リング部711の開口の内縁には、4個の切欠き部711aが設けられている。切欠き部711aは、リング部711の開口における円周上にて2個ずつが対向している。リング部711は、ねじなどによってベース部715に固定される。
回動部713は、投射レンズ60の円筒部62の外周に沿って回動可能である。回動部713は、レバー部714を有し、略リング状の部材にレバー部714が付設された形状を有している。レバー部714は、回動部713を回動させる。上記略リング状の部材は、円筒部62の外径に略等しい内径の開口を有しているため、該開口に投射レンズ60の円筒部62が挿入可能である。上記略リング状の部材における開口の内縁には、4個の切欠き部713aが設けられている。切欠き部713aは、回動部713の開口における円周上にて2個ずつが対向している。
回動部713は、リング部711とベース部715とに挟持されるが、それらとは固定されていない。そのため、レバー部714を操作することにより、回動部713を、リング部711の内周円における仮想中心に対して回動させることが可能である。レバー部714は、図1に示した本体部2の外装筐体2aの外界側に突出して配置される。そのため、外装筐体2aの外側からレバー部714を操作することが可能である。
ベース部715は、枠体であり、該枠体の内側に円筒部材716が設けられている。円筒部材716は、略円筒状の部材であって、内径が投射レンズ60の円筒部62の外径に略等しい。そのため、円筒部材716には、円筒部62が挿入可能である。円筒部材716の内面には、4個の切欠き部716aが設けられている。切欠き部716aは、円筒部材716の内面の円周上にて2個ずつが対向している。ベース部715は、リング部711を支持すると共に、本体部2の図示しないフレームなどの構造体に固定されている。なお、切欠き部711a,713a,716aの形状は、正のY方向から見て略一致する。
第1のレンズ保持機構710による投射レンズ60の保持方法は後述する。なお、第1のレンズ保持機構710は、上述したスピゴット方式に限定されず、公知の方式が採用可能である。
第2のレンズ保持機構730は、チャック部731,732、一対の支持部としての上支持部733および下支持部734、上枠部737および下枠部736、ガイド部738,739、軸部735、切り替え部としてのダイヤル740を有している。
上枠部737および下枠部736は、略四角柱状の部材であって、上方に上枠部737が、下方に下枠部736が配置されている。上枠部737と下枠部736とは、略四角柱状の部材の高さ方向がX方向に沿うと共に、Z方向において対向して対を成している。
ガイド部738,739は、円柱状の部材である。ガイド部738は、正のY方向側から見て、上枠部737および下枠部736の右側端部に接続されている。ガイド部739は、正のY方向から見て、上枠部737および下枠部736の左側端部に接続されている。ガイド部738,739は、円柱状の部材の高さ方向がZ方向に沿うと共に、X方向に対向して配置されて対を成している。
上枠部737および下枠部736と、ガイド部738,739とにより、Y方向側からの平面視で略矩形状の枠体が形成されている。該枠体は、第2のレンズ保持機構730の構造体である。該枠体は、本体部2の図示しないフレームなどの構造体に固定されている。
上支持部733および下支持部734は、略四角柱状の部材であって、上方に上支持部733が、下方に下支持部734が配置されている。すなわち、上支持部733と下支持部734とは、X方向に沿うと共に、Z方向において対向して対を成している。また、上支持部733が上枠部737の下方に、下支持部734が下枠部736の上方に、それぞれ位置している。
上支持部733には、正のY方向から見て、右端部に被ガイド部741が、左端部に被ガイド部743が、それぞれ設けられている。下支持部734には、正のY方向から見て、右端部に被ガイド部742が、左端部に被ガイド部744が、それぞれ設けられている。被ガイド部741,742,743,744は、円筒状の部材であって、その内径がガイド部738,739の外径に略等しい。被ガイド部741,742,743,744は、円筒状の部材の高さ方向がZ方向に沿って配置される。
被ガイド部741,742には、ガイド部738が挿入され、被ガイド部743,744には、ガイド部739が挿入されている。そのため、上支持部733は、被ガイド部741,743が、それぞれガイド部738,739に案内されて、正および負のZ方向への移動が可能である。同様に、下支持部734は、被ガイド部742,744が、それぞれガイド部738,739に案内されて、正および負のZ方向への移動が可能である。
上支持部733および下支持部734は、投射レンズ60を挟持する、一対のチャック部731,732を有している。詳しくは、上支持部733は、下方向きに配置されたチャック部731を支持し、下支持部734は、上方向きに配置されたチャック部732を支持している。チャック部731は、下方向きに突出した複数の凸部731aを有している。凸部731aは、2個が一対を成している。チャック部732は、上方向きに突出した複数の凸部732aを有している。凸部732aは、2個ずつが二対を成している。凸部731a,732aは、投射レンズ60を保持するため、投射レンズ60側に突出して、投射レンズ60の後述する複数の凹部と嵌合する。
ダイヤル740は、回動により上支持部733および下支持部734を移動させて、チャック部731,732が投射レンズ60を挟持する状態と、チャック部731,732による投射レンズ60挟持を解除する状態とを切り替える。
ダイヤル740は、円筒状のつまみであって、上枠部737、下枠部736、ガイド部738,739から成る上記枠体に対して、正のY方向から見た左側の上方に配置されている。ダイヤル740には、下方に軸部735が設けられている。軸部735は、正および負のZ方向と略平行に配置され、ダイヤル740の中心軸と、軸部735の中心軸とは略一致している。そのため、ダイヤル740は、軸部735を回転軸として回動可能に構成されている。軸部735には、雄ねじが設けられている。該雄ねじは、軸部735の長さ方向の中間を境にねじの巻き方向が変えられている。具体的には、該雄ねじは、上記中間より上方側は左ねじとされ、上記中間より下方側は右ねじとされている。
軸部735は、上枠部737、下枠部736、上支持部733、下支持部734を貫通し、正のY方向から見て、ガイド部739の右隣に並んで配置されている。軸部735と、上枠部737および下枠部736とは固定されていない。
上支持部733における、軸部735の貫通孔の内面には、雌ねじ733aが設けられている。雌ねじ733aは、軸部735における左ねじの雄ねじと螺合可能な左ねじである。下支持部734における、軸部735の貫通孔の内面には、雌ねじ734aが設けられている。雌ねじ734aは、軸部735における右ねじの雄ねじと螺合可能な右ねじである。この構成により、ダイヤル740が回動されることにより、上支持部733および下支持部734は、第1方向としてのZ方向に沿って移動される。すなわち、一対の、上支持部733および下支持部734の間のZ方向の距離が変更され、該距離を狭めたり広げたりすることができる。
詳しくは、ダイヤル740が、上方から見て時計回りに回動されると、軸部735も同方向に回転する。これにより、雌ねじ733aを有する上支持部733は下方に移動し、雌ねじ734aを有する下支持部734は上方に移動する。このとき、上支持部733および下支持部734は、ガイド部738,739によって案内される。そのため、上支持部733と下支持部734とは、X方向に沿った平行な位置関係を維持したまま、Z方向における距離が狭められる。すなわち、ダイヤル740を、上方から見て時計回りに回動させることによって、チャック部731とチャック部732との間隔を狭めることができる。これによって、投射レンズ60が保持される。
これに対して、ダイヤル740が、上方から見て反時計回りに回動されると、軸部735も同方向に回転する。これにより、上支持部733と下支持部734とは、X方向に沿った平行な位置関係を維持したまま、Z方向における距離が広げられる。すなわち、ダイヤル740を、上方から見て反時計回りに回動させることによって、チャック部731とチャック部732との間隔を広げることができる。これによって、投射レンズ60の保持が解除される。第2のレンズ保持機構730における、投射レンズ60の保持方法の詳細は後述する。
ダイヤル740は、図1に示した本体部2の外装筐体2aの外側に露出して配置される。そのため、外装筐体2aの外側からダイヤル740を操作することが可能である。ここで、本実施形態では、切り替え部としてダイヤル740を例示したが、切り替え部は、上支持部733と下支持部734とを移動させることが可能であれば、特に限定されない。その他の切り替え部としては、レバー方式、スライド方式などを採用してもよい。
なお、第2のレンズ保持機構730は、上記構成に限定されないが、投射レンズ60の着脱が簡便となる上記方式を採用することがより好ましい。
1.3.第1のレンズ保持機構による保持方法
第1のレンズ保持機構710の投射レンズ60の保持方法について、図6、図7A、図7Bを参照して説明する。図6は、第1のレンズ保持機構と投射レンズとを分離した状態を示す模式図である。図7Aは、第1のレンズ保持機構における、投射レンズを着脱可能な状態を示す拡大図である。図7Bは、第1のレンズ保持機構における、投射レンズを保持する状態を示す拡大図である。なお、図6においては、第1のレンズ保持機構710と、投射レンズ60の一部とを図示し、他の構成を省略している。また、図7A、図7Bにおいては、図6に示した領域Aの範囲を拡大して示している。
図6に示すように、投射レンズ60は、被係合部601aを有している。被係合部601aは、円筒部62の基部の外周に設けられている。被係合部601aは、投射レンズ60が第1のレンズ保持機構710に挿入される際に、リング部711の4個の切欠き部711aと、それぞれ対応する位置に4個が配置されている。被係合部601aは、突起状であって、第1のレンズ保持機構710におけるベース部715の切欠き部716aと嵌合可能である。
第1のレンズ保持機構710では、レバー部714の操作によって回動部713が回動して、切欠き部713aの位置が移動する。図7Aに示すように、第1のレンズ保持機構710では、投射レンズ60が着脱可能な状態にあるとき、リング部711の4個の切欠き部711aに対して、回動部713の4個の切欠き部713aと、ベース部715の4個の切欠き部716aとが、対応する位置にある。つまり、正のY方向から見て、それぞれ4個の、切欠き部711a、切欠き部713a、切欠き部716aの位置が一致する。したがって、第1のレンズ保持機構710が上記の状態にあるとき、投射レンズ60を装着するために円筒部62が挿入されると、被係合部601aが切欠き部711a,713aを通過して、切欠き部716aと嵌合する。
ここで、リング部711はベース部715に固定されているため、切欠き部711aに対して、切欠き部716aは常に対応した位置にある。つまり、投射レンズ60を装着する際には、回動部713のレバー部714を操作すると、回動部713が回動して、切欠き部713aが切欠き部711a,716aと対応する位置に移動される。また、第1のレンズ保持機構710から投射レンズ60を分離する際にも、同様にして、切欠き部713aを切欠き部711a,716aと対応する位置に移動させる。これにより、被係合部601aが切欠き部711a,713aを通過して、正のY方向へ投射レンズ60を引き出すことが可能となる。
図7Bに示すように、第1のレンズ保持機構710では、レバー部714の操作によって回動部713が回動して、上述した状態から切欠き部713aの位置が移動する。このとき、正のY方向から見て、切欠き部713aの位置は、切欠き部711a,716aの位置からずれている。換言すれば、切欠き部713a以外の回動部713と、切欠き部711a,716aとが重なっている。
したがって、図7Aに示した状態にて、第1のレンズ保持機構710に投射レンズ60を挿入すると、切欠き部716aと被係合部601aとが嵌合する。次いで、レバー部714を操作して図7Bに示した状態にすると、回動部713の回動によって、回動部713と被係合部601aとが係合する。これにより、投射レンズ60は、第1のレンズ保持機構710に対して、相対的な移動が規制されて保持される。また、レバー部714を逆方向に操作することで、図7Bの状態から図7Aの状態に移行させて、投射レンズ60を分離することが可能となる。
1.4.第2のレンズ保持機構による保持方法
第2のレンズ保持機構730の投射レンズ60の保持方法について、図8A、図8B、図9A、図9Bを参照して説明する。図8Aは、投射レンズにおける円筒部の基部を上方側から見た外観図である。図8Bは、投射レンズにおける円筒部の基部を下方側から見た外観図である。図9Aは、第2のレンズ保持機構における、投射レンズを着脱可能な状態を示す断面図である。図9Bは、第2のレンズ保持機構における、投射レンズを保持する状態を示す断面図である。なお、図8A、図8Bにおいては、投射レンズ60の一部の構成を省略している。また、図9A、図9Bにおいては、図8Aに示したB-B’線を含むXZ平面における投射レンズ60の断面と、第2のレンズ保持機構730とを示している。
図8Aおよび図8Bに示すように、投射レンズ60は、複数の凹部602a,602bを有している。詳しくは、投射レンズ60の円筒部62の基部には、上方側に凹部602aが、下方側に凹部602bが設けられている。凹部602a,602bは、円筒部62の中心軸方向に向かって凹んでいる。凹部602a,602bは、被係合部601aよりも正のY方向側に配置されている。本実施形態では、凹部602aを2個、凹部602bを4個としている。凹部602aは、第2のレンズ保持機構730の凸部731aと対応する位置にあって、凸部731aと嵌合する。凹部602bは、第2のレンズ保持機構730の凸部732aと対応する位置にあって、凸部732aと嵌合する。
複数の凹部602aの負のY方向側には、それぞれ壁部603aが設けられている。複数の凹部602bの負のY方向側には、それぞれ壁部603bが設けられている。
図9Aに示すように、第2のレンズ保持機構730では、投射レンズ60が着脱可能な状態にあるとき、凸部731aと凸部732aとのZ方向における距離が大きく確保される。詳しくは、Z方向において、凸部731aと凸部732aとの間の距離は、凹部602aと凹部602bとの間の距離よりも大きく確保される。したがって、投射レンズ60を装着する際には、凹部602a,602b、壁部603a,603bと、凸部731aおよび凸部732aとが干渉することなく、円筒部62が挿入される。このとき、Z方向から見て、壁部603a,603bが、凸部731a,732aよりも負のY方向寄りへ入ると共に、凹部602a,602bと、凸部731a,732aとが重なる位置にくる。
図9Bに示すように、第2のレンズ保持機構730では、ダイヤル740を回動させることにより、チャック部731とチャック部732との間隔が変更される。すなわち、ダイヤル740の操作によって、凸部731aと凸部732aとのZ方向における距離が変更される。したがって、ダイヤル740を回動させて、凸部731aと凸部732aとのZ方向における距離を狭めると、凸部731aと凹部602aが嵌合し、凸部732aと凹部602bとが嵌合する。それと共に、壁部603a,603bと、凸部731a,732aの先端部とが干渉する。これにより、第2のレンズ保持機構730に対する、投射レンズ60の相対的な移動が規制されて、投射レンズ60が第2のレンズ保持機構730に保持される。
したがって、投射レンズ60を第2のレンズ保持機構730に保持させる際には、図9Aに示した状態にて、第2のレンズ保持機構730に投射レンズ60を挿入する。次いで、ダイヤル740を上方から見て時計回りに回動させて、図9Bに示した状態にする。一方、投射レンズ60を第2のレンズ保持機構730から分離する際には、図9Bに示した状態から、ダイヤル740を上方から見て反時計回りに回動させて、図9Aに示した状態にする。次いで、第2のレンズ保持機構730に対して、投射レンズ60を正のY方向へ引き出して分離する。
本実施形態では、凹部602aが2個、凹部602bが4個の構成を例示したが、凹部602a,602b、および対応する凸部731a,732aの個数は限定されない。また、凹部602a,602b、および凸部731a,732aは、例示した形状に限定されない。さらに、本実施形態では、チャック部731とチャック部732とが、上下方向から投射レンズ60を挟持する構成としたが、これに限定されない。左右方向から投射レンズ60を挟持する構成であってもよい。
以上に述べたように、本実施形態に係る、投射型表示装置としてのプロジェクター1によれば、以下の効果を得ることができる。
投射レンズ60の重量が増大しても、レンズ保持部70がその負荷に対応することができる。詳しくは、レンズ保持部70は、2つの異なる保持機構として、第1のレンズ保持機構710および第2のレンズ保持機構730を有している。そのため、プロジェクター1に重量の大きな投射レンズ60が装着されても、第1のレンズ保持機構710、第2のレンズ保持機構730のそれぞれに投射レンズ60の負荷が分散される。すなわち、レンズ保持部70への負荷を軽減する保持機構を有したプロジェクター1を提供することができる。
また、投射レンズ60とレンズ保持部70とが着脱可能であることから、プロジェクター1の用途に応じて、複数種の投射レンズ60を使い分けることができる。
投射レンズ60をプロジェクター1から取り外す際に、投射レンズ60の脱落を抑えることができる。詳しくは、投射レンズ60は、2つの独立した保持機構によってレンズ保持部70に保持される。そのため、第1のレンズ保持機構710、第2のレンズ保持機構730のうち、いずれか一方を解除しても、他方が投射レンズ60を保持し続ける。したがって、取り外し時の誤操作や不注意によって投射レンズ60が抜け落ちることが抑えられる。
第1のレンズ保持機構710において、回動部713が回動して投射レンズ60の被係合部601aと係合する。例えば、バヨネット方式のレンズ保持機構では、投射レンズ60自体を回動させる必要があるのに対して、第1のレンズ保持機構710では、投射レンズ60を回動させずに保持することが可能となる。そのため、重量が大きな投射レンズ60では、プロジェクター1への装着を容易にすることができる。また、ねじなどを用いて投射レンズ60をレンズ保持部70に固定する方式と比べて、投射レンズ60の着脱操作を簡便にすることができる。
第2のレンズ保持機構730において、ダイヤル740の回動でチャック部731,732が投射レンズ60を挟持して、投射レンズ60がレンズ保持部70に保持される。例えば、バヨネット方式のレンズ保持機構では、投射レンズ60自体を回動させる必要があるのに対して、第2のレンズ保持機構730では、投射レンズ60を回動させずに保持することが可能となる。また、同様に、ダイヤル740の回動でチャック部731,732による投射レンズ60の挟持を解除して、レンズ保持部70から投射レンズ60が取り外し可能になる。そのため、重量が大きな投射レンズ60では、プロジェクター1への着脱を容易にすることができる。また、ねじなどを用いて投射レンズ60をレンズ保持部70に固定する方式と比べて、投射レンズ60の着脱操作を簡便にすることができる。
チャック部731の複数の凸部731aと、投射レンズ60の複数の凹部602aとがそれぞれ嵌合し、チャック部732の複数の凸部732aと、投射レンズ60の複数の凹部602bとがそれぞれ嵌合する。これにより、投射レンズ60がチャック部731,732に挟持される。そのため、チャック部731,732の凸部731a,732aと、投射レンズ60の凹部602a,602bとが、それぞれ1つずつである場合と比べて、第2のレンズ保持機構730による投射レンズ60の保持を、より確実にすることができる。
(実施形態2)
本実施形態では、投射型表示装置として、光変調装置としての液晶パネルを3個備えたプロジェクターを例に挙げて説明する。本実施形態のプロジェクターは、実施形態1のプロジェクター1に対して、投射レンズの構成を異ならせたものであり、本体部2は実施形態1と同様な構成である。そのため、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
2.1.投射レンズ
本実施形態に係る投射レンズの構成について、図10を参照して説明する。図10は、実施形態2に係る投射レンズの外観を示す斜視図である。なお、説明の便宜上、実施形態1で用いた図1、図4A、図5も参照することとする。
図10に示すように、本実施形態の投射レンズ80は、ストレート型の投射レンズであって、Y方向に伸長した光学系を有している。投射レンズ80における上記光学系の負のY方向側の端部には、円筒部82が設けられている。上記光学系の正のY方向側の端部には、レンズ81が配置されている。
投射レンズ80における円筒部82の基部は、図4Aに示した、実施形態1における投射レンズ60の円筒部62の基部と同様な形状を有している。したがって、投射レンズ80は、図5に示した、第1のレンズ保持機構710および第2のレンズ保持機構730によって保持されることが可能である。換言すれば、投射レンズ80は、図1で示した本体部2に装着可能である。
投射レンズ80が本体部2に装着される際には、本体部2に円筒部82が挿入され、投射レンズ80がレンズ保持部70に保持される。本体部2に投射レンズ80が装着された状態にて、本体部2のクロスダイクロイックプリズム50から、正のY方向へ射出された合成光は、円筒部82の負のY方向側の端面に入射する。そして、投射レンズ80の光学系を経て、レンズ81から画像光として正のY方向向きに投射される。すなわち、投射レンズ80は、本体部2の、図1に示した液晶パネル40R,40G,40Bによって変調された光を投射する。
投射レンズ80は、第1のレンズ保持機構710における回動部713の回動により、回動部713と係合する被係合部801aを有している。被係合部801aは、円筒部82の基部の外周に設けられている。被係合部801aは、投射レンズ80が第1のレンズ保持機構710に挿入される際に、リング部711の4個の切欠き部711aと、それぞれ対応する位置に4個が配置されている。被係合部801aは、突起状であって、第1のレンズ保持機構710におけるベース部715の切欠き部716aと嵌合可能である。
投射レンズ80を第1のレンズ保持機構710に保持させる際には、レバー部714を操作して、Y方向から見て切欠き部711a,713a,716aを重ねる。次いで、第1のレンズ保持機構710に投射レンズ80を挿入する。このとき、被係合部801aは、切欠き部711a,713aを通過して、切欠き部716aと嵌合する。次いで、レバー部714を操作すると、回動部713の回動によって回動部713と被係合部801aとが係合する。これにより、投射レンズ80は、第1のレンズ保持機構710に対して、相対的な移動が規制されて保持される。また、レバー部714を逆方向に操作することで、回動部713と被係合部801aとの係合が解除されて、投射レンズ80を分離することが可能となる。
投射レンズ80は、図5に示した第2のレンズ保持機構730における、複数の凸部731aと対応する位置に、複数の凹部802aを有している。複数の凹部802aは、複数の凸部731aとそれぞれ嵌合する。また、投射レンズ80は、第2のレンズ保持機構730における、複数の凸部732aと対応する位置に、複数の凹部802bを有している。複数の凹部802bは、複数の凸部732aとそれぞれ嵌合する。
投射レンズ80を第2のレンズ保持機構730に保持させる際には、ダイヤル740を操作して、チャック部731とチャック部732との間隔を広げる。この状態にて、第2のレンズ保持機構730に投射レンズ80を挿入する。次いで、ダイヤル740を上方から見て時計回りに回動させて、チャック部731とチャック部732との間隔を狭めて、凸部731aと凹部802aとを嵌合させ、凸部732aと凹部802bとを嵌合させる。それと共に、壁部803a,803bと、凸部731a,732aの先端部とが干渉する。これにより、第2のレンズ保持機構730に対する、投射レンズ80の相対的な移動が規制されて、投射レンズ80が第2のレンズ保持機構730に保持される。
一方、投射レンズ80を第2のレンズ保持機構730から分離する際には、ダイヤル740を上方から見て反時計回りに回動させて、チャック部731とチャック部732との間隔を広げる。次いで、第2のレンズ保持機構730に対して、正のY方向に引き出して投射レンズ60を分離する。
以上に述べたように、本実施形態に係る、投射型表示装置としてのプロジェクターによれば、実施形態1と同様な効果を得ることができる。
(実施形態3)
本実施形態では、投射型表示装置として、光変調装置としての液晶パネルを3個備えたプロジェクターを例に挙げて説明する。本実施形態のプロジェクターは、実施形態1のプロジェクター1の本体部2に対して、投射レンズ60の位置調整機構(レンズシフト機構)を付設したものである。そのため、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。ここで、本実施形態における本体部には、上記実施形態の投射レンズ80も装着可能である。
3.1.レンズシフト機構
本実施形態に係るレンズシフト機構の構成について、図11、図12を参照して説明する。図11は、実施形態3に係るレンズシフト機構の外観を示す斜視図である。図12は、レンズシフト機構の構成を示す分解図である。なお、図11、図12においては、第1のレンズ保持機構710および第2のレンズ保持機構730も図示している。また、図12においては、それぞれ一対の第1移動機構および第2移動機構のうち、一方にのみ符号を図示し、他方の符号を省略している。
本実施形態の本体部は、図1に示した液晶パネル40R,40G,40Bに対して、レンズ保持部70の位置を相対的に移動させる位置調整機構としてのレンズシフト機構90を備えている。
図11に示すように、レンズシフト機構90は、レンズ保持部70を支持する。レンズシフト機構90は、レンズ保持部70を、Y方向に対して直交する方向に相対的に移動させる。これにより、レンズ保持部70に保持される、図1に示した投射レンズ60の位置を調整することが可能となる。
図12に示すように、レンズシフト機構90は、基板部910、移動部920を有している。基板部910、移動部920、レンズ保持部70は、この順番で正のY方向向きに配置されている。換言すれば、図1に示したクロスダイクロイックプリズム50に近い側に、基板部910が位置する。
基板部910は、XZ平面に沿った略長方形の板状部材であって、中央に開口部911が設けられている。基板部910は、図示を省略するが、本体部の構造体に固定されている。Y方向から見て、基板部910における、一対の長辺がX方向に沿い、一対の短辺がZ方向に沿っている。開口部911は、投射レンズ60が装着された際に、円筒部62のにげとなる。そのため、開口部911は、円筒部62のXZ平面における断面よりも大きい。
移動部920は、XZ平面に沿った略長方形の板状部材であって、中央に開口部921が設けられている。Y方向から見て、移動部920における、一対の長辺がX方向に沿い、一対の短辺がZ方向に沿っている。開口部921は、投射レンズ60が装着された際に、円筒部62のにげとなる。そのため、開口部921は、円筒部62のXZ平面における断面よりも大きい。
基板部910と移動部920とは、一対の第1移動機構950を介して連結されている。詳しくは、基板部910と移動部920の一対の長辺には、それぞれ第1移動機構950が設けられている。第1移動機構950は、スライド部951、取り付け板953を有している。スライド部951および取り付け板953は、X方向に細長い略長方形の部材である。スライド部951は、固定部951aと可動部951bとを有している。可動部951bは、固定部951aの図示しないレールに当接して、固定部951aに支持されている。そのため、可動部951bは、固定部951aのレールに案内されて、固定部951aに対する、相対的なX方向への移動が可能である。
第1移動機構950のうち、取り付け板953と、スライド部951の固定部951aとが、ねじによって基板部910に固定されている。すなわち、基板部910は、本体部の構造体に固定されているため、同じく本体部に固定される液晶パネル40R,40G,40Bとの相対的な位置は固定される。これに対して、第1移動機構950のうち、可動部951bは、ねじによって移動部920に固定されている。そのため、基板部910と移動部920とは、第1移動機構950を介して、相対的にX方向への移動が可能である。
基板部910には、負のY方向から見た左側の短辺の上方に、第1駆動部960が固定されている。第1駆動部960は、反転駆動が可能な電動モーター961、電動モーター961の図示しない駆動軸、複数の歯車962、突起部963を有している。電動モーター961の回転は、駆動軸から複数の歯車962などを介して突起部963に伝達される。突起部963は電動モーター961の駆動力により、第1駆動部960に対して、X方向へ相対的に移動が可能である。
突起部963は、正のY方向に突出している。そのため、基板部910において、第1駆動部960が固定される部位には、第1駆動部960の突起部963が挿入される、スリット部913が設けられている。スリット部913は、X方向に細長く、第1駆動部960の突起部963が挿入されたまま、突起部963のX方向への相対的な移動を規制しない。突起部963の先端は、図示を省略するが、移動部920の対応する位置に固定されている。したがって、第1駆動部960の駆動力によって、移動部920は、基板部910に対して、X方向へ相対的に移動が可能である。なお。第1駆動部960は、本体部の図示しない制御部に電気的に接続されている。
移動部920とレンズ保持部70とは、一対の第2移動機構970を介して連結されている。詳しくは、移動部920とレンズ保持部70の一対の短辺には、それぞれ第2移動機構970が設けられている。第2移動機構970は、スライド部971、取り付け板973を有している。スライド部971および取り付け板973は、Z方向に細長い略長方形の部材である。スライド部971は、固定部971aと可動部971bとを有している。可動部971bは、固定部971aの図示しないレールに当接して、固定部971aに支持されている。そのため、可動部971bは、固定部971aのレールに案内されて、固定部971aに対する、相対的なZ方向への移動が可能である。
第2移動機構970のうち、取り付け板973と、スライド部971の固定部971aとが、ねじによって移動部920に固定されている。これに対して、第2移動機構970のうち、可動部971bが、ねじによってレンズ保持部70に固定されている。そのため、移動部920とレンズ保持部70とは、第2移動機構970を介して、相対的にZ方向への移動が可能である。
移動部920には、負のY方向から見た左側の短辺におけるZ方向の略中央に、第2駆動部980が固定されている。第2駆動部980は、反転駆動が可能な電動モーター981、電動モーター981の図示しない駆動軸、複数の歯車982、突起部983を有している。電動モーター981の回転は、駆動軸から複数の歯車982などを介して突起部983に伝達される。突起部983は電動モーター981の駆動力により、第2駆動部980に対して、Z方向へ相対的に移動が可能である。
突起部983は、正のY方向に突出している。突起部983の先端は、図示を省略するが、レンズ保持部70の対応する位置に固定されている。そのため、第2駆動部980の駆動力によって、レンズ保持部70は、移動部920に対して、Z方向へ相対的に移動が可能である。なお。第2駆動部980は、本体部の図示しない制御部に電気的に接続されている。
上記の構成により、レンズシフト機構90は、レンズ保持部70に保持された投射レンズ60を、液晶パネル40R,40G,40Bに対して、Y方向と直交する方向に相対的に移動させることができる。なお、図示を省略するが、レンズシフト機構90を操作する電気信号は、本体部に設けられた操作パネルまたはパーソナルコンピューターなどの情報機器から制御部へ入力される。そして、レンズシフト機構90は制御部を介して操作される。
なお、本実施形態では、レンズシフト機構90として、レンズ保持部70を、Y方向に対して直交する方向に相対的に移動させる構成を例示したが、これに限定されない。レンズシフト機構90は、レンズ保持部70を、Y方向と直交する1方向のみに相対的に移動させる構成としてもよい。また、レンズシフト機構90では、第1移動機構950および第2移動機構970の駆動を電動式としたが、これに限定されない。第1移動機構950、第2移動機構970の駆動を手動式としてもよい。
以上に述べたように、本実施形態に係る、投射型表示装置としてのプロジェクターによれば、実施形態1における効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
液晶パネル40R,40G,40Bに対して、投射レンズ60または投射レンズ80の相対的な位置を調整する、所謂レンズシフトが可能となる。そのため、プロジェクターの位置を変更することなく、プロジェクターが投射する画像などの投射位置を調整したり、投射範囲が台形状となることを抑えたりすることができる。
以下に、実施形態から導き出される内容を記載する。
投射型表示装置は、本体部および投射レンズを備え、本体部は、光源装置と、光源装置から射出された光を変調する光変調装置と、投射レンズが着脱可能なレンズ保持部と、を有し、投射レンズは、光変調装置によって変調された光を投射し、レンズ保持部は、投射レンズを保持する、第1のレンズ保持機構と、第1のレンズ保持機構とは異なる第2のレンズ保持機構と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、投射レンズの重量が増大しても、レンズ保持部がその負荷に対応することができる。詳しくは、レンズ保持部は、2つの異なる保持機構として、第1のレンズ保持機構および第2のレンズ保持機構を有している。そのため、投射型表示装置に重量の大きな投射レンズが装着されても、第1のレンズ保持機構、第2のレンズ保持機構のそれぞれに投射レンズの負荷が分散される。すなわち、レンズ保持部への負荷を軽減する保持機構を有した投射型表示装置を提供することができる。
上記の投射型表示装置において、第2のレンズ保持機構は、第1のレンズ保持機構とは独立して投射レンズを保持することが好ましい。
この構成によれば、投射レンズを投射型表示装置から取り外す際に、投射レンズの脱落を抑えることができる。詳しくは、投射レンズは、2つの独立した保持機構によってレンズ保持部に保持される。そのため、第1のレンズ保持機構、第2のレンズ保持機構のうち、いずれか一方を解除しても、他方が投射レンズを保持し続ける。したがって、取り外し時の誤操作や不注意によって投射レンズが抜け落ちることが抑えられる。
上記の投射型表示装置において、第2のレンズ保持機構は、投射レンズを挟持可能なチャック部と、チャック部を支持する支持部と、支持部を移動させて、チャック部が投射レンズを挟持する状態と、チャック部による投射レンズの挟持を解除する状態とを切り替える切り替え部と、を有することが好ましい。
この構成によれば、第2のレンズ保持機構において、切り替え部が操作されることにより、チャック部が投射レンズを挟持して、投射レンズがレンズ保持部に保持される。例えば、バヨネット方式のレンズ保持機構では、投射レンズ自体を回動させる必要があるのに対して、第2のレンズ保持機構では、投射レンズを回動させずに保持することが可能となる。また、同様に、切り替え部が操作されることにより、チャック部による投射レンズの挟持が解除されて、レンズ保持部から投射レンズが取り外し可能になる。そのため、重量が大きな投射レンズでは、投射型表示装置への着脱を容易にすることができる。また、ねじなどを用いて投射レンズをレンズ保持部に固定する方式と比べて、投射レンズの着脱操作を簡便にすることができる。
上記の投射型表示装置において、切り替え部はダイヤルであって、ダイヤルは、回動によって支持部を移動させて、チャック部が投射レンズを挟持する状態と、投射レンズの挟持を解除する状態とを切り替えることが好ましい。
この構成によれば、ダイヤルを回動させることで、投射レンズを挟持する状態と挟持を解除する状態とを容易に切り替えることが可能となる。したがって、投射レンズの着脱操作をさらに簡便にすることができる。
上記の投射型表示装置において、チャック部は、複数の凸部を有し、投射レンズは、複数の凸部と対応する位置に、複数の凸部と嵌合する複数の凹部を有することが好ましい。
この構成によれば、チャック部の複数の凸部と、投射レンズの複数の凹部とが、それぞれ嵌合して、投射レンズがチャック部に挟持される。そのため、チャック部の凸部と投射レンズの凹部とが1つずつである場合と比べて、第2のレンズ保持機構による投射レンズの保持を、より確実にすることができる。
上記の投射型表示装置において、第1のレンズ保持機構は、投射レンズの外周に沿って回動可能な回動部と、回動部を回動させるレバー部と、を有し、投射レンズは、回動部の回動により回動部と係合する被係合部を有することが好ましい。
この構成によれば、第1のレンズ保持機構において、回動部が回動して投射レンズの被係合部と係合する。例えば、バヨネット方式のレンズ保持機構では、投射レンズ自体を回動させる必要があるのに対して、第1のレンズ保持機構では、投射レンズを回動させずに保持することが可能となる。そのため、重量が大きな投射レンズでは、投射型表示装置への装着を容易にすることができる。また、ねじなどを用いて投射レンズをレンズ保持部に固定する方式と比べて、投射レンズの着脱操作を簡便にすることができる。
上記の投射型表示装置は、光変調装置に対して、レンズ保持部の位置を相対的に移動させる位置調整機構を備えることが好ましい。
この構成によれば、光変調装置に対して、投射レンズの相対的な位置を調整する、所謂レンズシフトが可能となる。そのため、投射型表示装置の位置を変更することなく、投射型表示装置が投射する画像などの投射位置を調整したり、投射範囲が台形状となることを抑えたりすることができる。
レンズ保持機構は、投射レンズを保持するレンズ保持機構であって、第1のレンズ保持機構と、第1のレンズ保持機構とは異なる第2のレンズ保持機構と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、投射レンズの重量が増大しても、レンズ保持機構がその負荷に対応することができる。詳しくは、レンズ保持機構は、2つの異なる保持機構として、第1のレンズ保持機構および第2のレンズ保持機構を有している。そのため、重量の大きな投射レンズが装着されても、第1のレンズ保持機構、第2のレンズ保持機構のそれぞれに掛かる負荷が小さくなる。すなわち、負荷が軽減されたレンズ保持機構を提供することができる。
1…投射型表示装置としてのプロジェクター、2…本体部、10…光源装置、40R,40G,40B…光変調装置としての液晶パネル、60,80…投射レンズ、70…レンズ保持部、90…位置調整機構としてのレンズシフト機構、601a,801a…被係合部、602a,602b,802a,802b…凹部、710…第1のレンズ保持機構、713…回動部、714…レバー部、730…第2のレンズ保持機構、731,732…チャック部、733…支持部としての上支持部、734…支持部としての下支持部、740…ダイヤル、731a,732a…凸部。

Claims (2)

  1. 外装筐体と、
    前記外装筐体に収容される本体部と、
    投射レンズと、を備え、
    前記本体部は、光源装置と、前記光源装置から射出された光を変調する光変調装置と、
    前記投射レンズが着脱可能なレンズ保持部と、を有し、
    前記投射レンズは、前記光変調装置によって変調された光が入射する側の端部に前記外
    装筐体内で前記本体部に装着される筒部を有するとともに、前記光変調装置によって変調
    された光を投射し、
    前記レンズ保持部は、前記筒部を保持する第1のレンズ保持機構と、前記第1のレンズ
    保持機構とは異なる位置で前記筒部を保持する第2のレンズ保持機構と、を有し、
    前記第2のレンズ保持機構は、前記外装筐体から外側に露出して配置される操作部と、
    前記操作部に連動する凸部と、を有し、
    前記筒部は、前記凸部と対応する位置に、前記凸部と篏合する凹部を有し、
    前記第1のレンズ保持機構は、前記第1のレンズ保持機構と前記筒部との相対的な回動
    により前記投射レンズを保持する状態から解除され、
    前記第2のレンズ保持機構は、前記凸部および前記凹部が嵌合した前記投射レンズを保
    持した状態において、前記操作部を操作することにより、前記凸部および前記凹部が嵌合
    した状態から解除され、前記投射レンズを保持する状態から解除されることを特徴とする
    投射型表示装置。
  2. 前記投射レンズは、前記光変調装置によって変調された光が第1の方向から入射し、前
    記光変調装置によって変調された光を前記第1の方向とは反対側の第2の方向に投影する
    光学系を収容することを特徴とする請求項に記載の投射型表示装置。
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