JP2015179160A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】温度変化に対して構成部材の変形を許容することで、投写位置のズレを抑制するプロジェクターを提供する。
【解決手段】プロジェクター1は、光源装置810を含む光学系を有する照明部10と、光変調装置(液晶パネル851)を含む光学系を有する画像形成部20と、投写レンズ861を含む光学系を有し、画像形成部20を結合すると共に、照明部10と結合する投写部30と、照明部10と投写部30との一方を固定し、他方を投写方向に対して平行となる方向に移動可能に保持するベースフレーム50と、を備えている。また、投写部30がベースフレーム50に固定される場合、投写部30は、第2固定部(投写用固定部32A,32B)が固定され、照明部10は、第1固定部(照明用固定部12A〜12G)が移動可能に保持される。
【選択図】図2

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来、光源装置から射出された光を画像情報に応じて光変調装置で変調し、変調された光を、投写レンズを介して投写面に投写するプロジェクターが知られている。
特許文献1では、冷却ファンの回転速度を制御して光源と光変調装置とを冷却する通常モードと、プロジェクターの起動後の外装筐体内の温度に基づき、通常モードにおける冷却ファンの回転速度とは異なるように回転速度を制御する補助モードと、を有する制御部を備えたプロジェクターが開示されている。この構成により、光源の温度上昇によりプロジェクターの構成部材が膨張することで、投写位置が移動することに対し、補助モードにより筐体内部を素早く平衡状態として、投写位置の調整作業時間を短縮している。
図6は、従来のプロジェクター9の概略構成を模式的に示す断面図であり、図6(a)は、投写開始直後の状態を示す図であり、図6(b)は、投写開始後の最初の状態を示す図であり、図6(c)は、投写開始後の次の状態を示す図である。図7は、従来のプロジェクター9の温度上昇による投写位置の変化を示す図である。なお、図7は、横軸(X軸)には投写開始直後からの経過時間(単位:分)を示し、縦軸(Y軸)には投写開始直後からの投写位置の変化量を示している。なお、図7は、発明者が実験により得た結果を示している。図7では、投写開始時(0分)の投写位置を基準としている。また、図7に示すY軸は投写位置の変化量として、移動した画素数を示しており、具体的な画素数等は図示を省略している。
図6に示すように、従来のプロジェクター9は、光源装置901を含む光学系を有する照明部90と、光変調装置911を含む光学系を有する画像形成部91と、投写レンズ921を含む光学系を有する投写部92と、照明部90と投写部92とを固定するフレーム93と、を備えて構成されていた。そして、画像形成部91は投写部92に結合され、画像形成部91を結合した投写部92は、照明部90と結合されていた。
そして、照明部90は、照明部90の外周全体にわたって形成された複数の固定部902により、フレーム93に固定されていた。そして、投写部92も複数の固定部922により、フレーム93に固定されていた。照明部90を構成する筐体や、フレーム93は、合成樹脂部材で形成されていた。
一般に、プロジェクターは、電源や光源装置などの発熱源を有して構成されている。そして、光源装置を点灯させて投写を開始すると、プロジェクターを構成する各構成部材の温度は、プロジェクターが設置される環境温度を開始温度として、徐々に上昇する。なお、各構成部材は、合成樹脂を主な材料として形成されており、温度変化により、膨張/収縮し、また弾性率も変化する。
図6(a)に示すように、投写開始直後のプロジェクター9では、各構成部材が環境温度であり、各構成部材の膨張による変形も発生せずに、各構成部材の位置を維持している。この状態では、スクリーン(図示省略)に設定した投写位置に正確に画像(変調された光)が投写される。
特開2013−88743号公報
しかし、図6(b)に示すように、投写開始後の最初の段階では、光源装置901を有する照明部90の温度が上昇することにより、照明部90を構成する筐体の膨張および弾性率が低下することや、投写部92の自重により、投写部92が徐々に下方向を向くように変形する。図7に示すように、投写位置は、投写開始直後から徐々に下方向に移動していくことを示している。その後、図6(c)に示すように、フレーム93の温度が上昇してくると、今度は反対に、投写部92が上方向を向くように変形する。図7に示すように、投写開始後、投写位置は下方向に移動し、約6分で最も下方向に移動し、その後、今度は反対に、投写位置は上方向に移動していくことを示している。
このように、最初に照明部90の温度が上昇することにより、投写位置が下方向に移動し、遅れて、フレーム93の温度が上昇することにより、投写位置が反対に上方向に移動するという問題が発生していた。いずれにしても、投写開始後に、構成部材が温度上昇による膨張で変形し、投写位置が変化する(ズレる)ことが課題となっていた。
従って、温度変化に対して構成部材の変形を許容することで、投写位置のズレを抑制するプロジェクターが要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、光源装置から射出された光を画像情報に応じて光変調装置で変調し、変調された光を、投写レンズを介して投写面に投写するプロジェクターであって、(a)光源装置を含む光学系を有する照明部と、(b)光変調装置を含む光学系を有する画像形成部と、(c)投写レンズを含む光学系を有し、画像形成部を結合すると共に、照明部と結合する投写部と、(d)照明部と投写部との一方を固定し、他方を投写方向に対して平行となる方向に移動可能に保持するベースフレームと、を備えていることを特徴とする。
このようなプロジェクターによれば、例えば、ベースフレームに照明部を固定する場合には、投写部が投写方向に対して平行となる方向に移動することで、投写を開始して構成部材の温度が上昇した際の構成部材の膨張による変形を許容することができる。また、例えば、ベースフレームに投写部を固定する場合には、照明部が投写方向に対して平行となる方向に移動することで、投写を開始して構成部材の温度が上昇した際の構成部材の膨張による変形を許容することができる。従って、温度変化に対して構成部材の変形を許容することができ、投写位置のズレを抑制するプロジェクターを実現することができる。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、照明部は、ベースフレームに対し、固定または移動可能に保持される複数の第1固定部を備え、投写部は、ベースフレームに対し、固定または移動可能に保持される複数の第2固定部を備え、ベースフレームは、第1固定部および第2固定部に対応して設置され、第1固定部または第2固定部を固定または移動可能に保持する複数の第3固定部を備え、投写部がベースフレームに固定される場合、投写部は、第2固定部が固定され、照明部は、第1固定部が移動可能に保持されることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、投写部がベースフレームに固定される場合、第2固定部が固定されることにより、この固定された第2固定部を基準として、照明部の第1固定部は、投写方向に対して平行となる方向に移動する。また、言い換えると、第1固定部を保持する第3固定部は、第2固定部を固定した第3固定部を基準として、投写方向に対して平行となる方向に移動する。
これにより、構成部材の温度が上昇した際の構成部材の変形を、固定された第2固定部を基準(固定した第3固定部を基準)として許容することができる。従って、温度変化に対して構成部材の変形を許容することができ、投写位置のズレを抑制するプロジェクターを実現することができる。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、照明部は、ベースフレームに対し、固定または移動可能に保持される複数の第1固定部を備え、投写部は、ベースフレームに対し、固定または移動可能に保持される複数の第2固定部を備え、ベースフレームは、第1固定部および第2固定部に対応して設置され、第1固定部または第2固定部を固定または移動可能に保持する複数の第3固定部を備え、照明部がベースフレームに固定される場合、照明部は、第1固定部が固定され、投写部は、第2固定部が移動可能に保持されることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、照明部がベースフレームに固定される場合、第1固定部が固定されることにより、この固定された第1固定部を基準として、投写部の第2固定部は、投写方向に対して平行となる方向に移動する。また、言い換えると、第2固定部を保持する第3固定部は、第1固定部を固定した第3固定部を基準として、投写方向に対して平行となる方向に移動する。
これにより、構成部材の温度が上昇した際の構成部材の変形を、固定された第1固定部を基準(固定した第3固定部を基準)として許容することができる。従って、温度変化に対して構成部材の変形を許容することができ、投写位置のズレを抑制するプロジェクターを実現することができる。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、照明部は、ベースフレームに対し、固定または移動可能に保持される複数の第1固定部を備え、投写部は、ベースフレームに対し、固定または移動可能に保持される複数の第2固定部を備え、ベースフレームは、第1固定部および第2固定部に対応して設置され、第1固定部または第2固定部を固定または移動可能に保持する複数の第3固定部を備え、照明部がベースフレームに固定される場合、照明部は、複数の第1固定部の中で、投写部に近い部位に備える第1固定部が固定され、他の第1固定部が移動可能に保持され、投写部は、第2固定部が移動可能に保持されることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、照明部がベースフレームに固定される場合、照明部の投写部に近い部位に備える第1固定部が固定されることにより、この固定された第1固定部を基準として、照明部の他の第1固定部は、投写方向に対して平行となる方向に移動する。また、言い換えると、他の第1固定部を保持する第3固定部は、第1固定部を固定した第3固定部を基準として、投写方向に対して平行となる方向に移動する。
また、投写部の第2固定部は、固定された第1固定部を基準として、投写方向に対して平行となる方向に移動する。また、言い換えると、第2固定部を保持する第3固定部は、第1固定部を固定した第3固定部を基準として、投写方向に対して平行となる方向に移動する。
これにより、構成部材の温度が上昇した際の構成部材の変形を、固定された第1固定部を基準(固定した第3固定部を基準)として許容することができる。従って、温度変化に対して構成部材の変形を許容することができ、投写位置のズレを抑制するプロジェクターを実現することができる。
[適用例5]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、第1固定部と第3固定部、および第2固定部と第3固定部は、それぞれの少なくとも一方に投写方向に対して垂直となる方向を規制する規制部を備えていることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、規制部により、投写方向に対して平行となる方向へは移動可能とし、投写方向に対して垂直となる方向への移動は規制することができることにより、投写位置のズレを抑制するプロジェクターを実現することができる。
[適用例6]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、規制部は、第1固定部と第3固定部、および第2固定部と第3固定部のそれぞれの一方に設置されて投写方向が長手方向となる長孔と、長孔に挿通され、短手方向を含めて投写方向に対して垂直となる方向を規制するネジ部材と、それぞれの他方に設置されてネジ部材と螺合するネジ孔と、を備えていることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、規制部は長孔とネジ部材とネジ孔を備えて構成することができるため、投写方向に対して平行となる方向に移動可能とし、また、投写方向に対して垂直となる方向への移動を規制する構造を容易に実現することができる。
実施形態に係るプロジェクターの光学系の構成を模式的に示す図。 プロジェクターの構成部材の固定構造を模式的に示す断面図。 構成部材の固定部を示す平面図。 固定部を移動可能に保持する構造を模式的に示す平断面図。 温度上昇による投写位置の変化を示す図。 従来のプロジェクターの概略構成を模式的に示す断面図。 従来のプロジェクターの温度上昇による投写位置の変化を示す図。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係るプロジェクター1の光学系800の構成を模式的に示す図である。なお、図1では、照明用固定部12および投写用固定部32も、以降での説明の便宜上、模式的に図示している。
図1を参照して、プロジェクター1の光学系800の構成と動作を説明する。
本実施形態のプロジェクター1は、光源装置810から射出された光を画像情報に応じて光変調装置としての液晶パネル851(851R,851G,851B)で変調し、変調された光(画像光)を、投写レンズ861を介して投写面(スクリーンSC等)に投写する電子機器である。なお、プロジェクター1には、前記動作を行うための光学系800が構成されている。
プロジェクター1は、上記の光学系800の他、プロジェクター1の全体の動作を統括制御する制御部(図示省略)、制御部等に電力を供給する電源部(図示省略)、およびプロジェクター1内部を冷却する冷却部(図示省略)等を備えている。
プロジェクター1の光学系800は、光源装置810、照明光学系820、色分離光学系830、電気光学系850、投写光学系860を備えて構成されている。
光源装置810は、本実施形態では、2つ(一対)で構成されている。一対の光源装置810は、それぞれ光源装置本体811と平行化レンズ814とを備え、同様に構成されている。光源装置本体811は、放電型の光源812と、リフレクター813とを備えている。一対の光源装置810は、それぞれの光源812の光軸Axが略一致し、一対の反射ミラー821を挟んで対向するように配置されている。そして、一対の光源装置810は、光源812から射出された光をリフレクター813で反射した後、平行化レンズ814によって射出方向を揃え、光軸Axに対して平行化して反射ミラー821に向けて射出する。なお、本実施形態の光源装置810は、超高圧水銀ランプを採用している。
照明光学系820は、一対の反射ミラー821、第1レンズアレイ822、第2レンズアレイ823、偏光変換素子824、重畳レンズ825を備えている。一対の反射ミラー821は、一対の光源装置810にそれぞれ対応して配置され、各光源装置810から射出された光を光軸Axに対して略直交する方向(第1レンズアレイ822の方向)に反射する。第1レンズアレイ822は、複数の小レンズがマトリクス状に配列されて構成されている。各小レンズは、光源装置810から射出され、反射ミラー821で反射された光を部分光に分割し、照明光軸OAに沿った方向に射出する。第2レンズアレイ823は、第1レンズアレイ822の小レンズから射出された部分光に対応して、小レンズがマトリクス状に配列されて構成されている。第2レンズアレイ823は、第1レンズアレイ822から射出された部分光をそれぞれ重畳レンズ825に向けて射出する。なお、照明光軸OAは、被照明領域側に射出される光の中心軸である。
偏光変換素子824は、第2レンズアレイ823から射出されたランダム偏光光となる各部分光を各液晶パネル851で利用可能な略1種類の偏光光に揃える機能を有する。偏光変換素子824によって略1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ825によって、各液晶パネル851の表面に略重畳され、被照明領域を均一な照度で照明する。
色分離光学系830は、ダイクロイックミラー831,832、反射ミラー833〜836、集光レンズ837(837R,837G,837B)を備えている。ダイクロイックミラー831は、赤色(R)光成分および緑色(G)光成分を透過させ、青色(B)光成分を反射する。ダイクロイックミラー832は、R光成分を透過させ、G光成分を反射する。
反射ミラー833は、ダイクロイックミラー831で反射したB光成分を反射し、反射したB光成分は反射ミラー834でさらに反射され、B光用の集光レンズ837Bに入射する。集光レンズ837Bに入射したB光は、平行化されてB光用の液晶パネル851Bの画像形成領域(被照明領域)に入射する。反射ミラー835は、ダイクロイックミラー832で反射したG光成分を反射し、G光用の集光レンズ837Gに入射する。集光レンズ837Gに入射したG光は、平行化されてG光用の液晶パネル851Gの画像形成領域(被照明領域)に入射する。反射ミラー836は、ダイクロイックミラー832で透過したR光成分を反射し、R光用の集光レンズ837Rに入射する。集光レンズ837Rに入射したR光は、平行化されてR光用の液晶パネル851Rの画像形成領域(被照明領域)に入射する。
なお、図示を省略したが、青色光の光路長が他の色光の光路長よりも長くなっているため、ダイクロイックミラー831と反射ミラー833との間、および、反射ミラー833と反射ミラー834との間には、リレーレンズが配置されており、光が発散して光の利用効率が低下することを防止している。
電気光学系850は、液晶パネル851(851R,851G,851B)、クロスダイクロイックプリズム852等を備えている。電気光学系850は、入射した色光を画像情報に応じて変調してカラーの画像光を形成するものである。
なお、図示を省略したが、各液晶パネル851の光の入射側には、それぞれ入射側偏光板が配置され、各液晶パネル851とクロスダイクロイックプリズム852との間には、それぞれ射出側偏光板が配置されている。なお、入射側偏光板、液晶パネル851および射出側偏光板によって、光変調装置が構成され、入射した各色光の光変調が行われる。
液晶パネル851は、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入した透過型のパネルであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像信号に応じて、入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
クロスダイクロイックプリズム852は、色光毎に変調されて各射出側偏光板から射出された光学像を合成し、カラーの画像光を形成する。クロスダイクロイックプリズム852は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、光学多層膜が形成されている。これらの光学多層膜によって赤色光および青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。合成されたカラーの画像光は、投写レンズ861に射出される。
投写光学系860は、投写レンズ861を備えている。投写レンズ861は、複数のレンズを組み合わされて構成され、電気光学系850で変調されて合成された画像光を拡大して投写し、スクリーンSC等の投写面上に投写画像(カラー画像)を形成する。
図2は、プロジェクター1の構成部材の固定構造を模式的に示す断面図である。図3は、構成部材の固定部を示す平面図である。図1〜図3を参照して、プロジェクター1の構成を説明する。
プロジェクター1は、本実施形態の主な構成部材として、照明部10、画像形成部20、投写部30、ベースフレーム50を備えて構成されている。なお、プロジェクター1の外装を構成する外装筐体や、外装筐体を支える脚部等は図示を省略している。
照明部10は、図1、図2に模式的に示しているが、光学系800の光源装置810、照明光学系820、色分離光学系830を収容して構成される光学ユニットである。なお、照明部10は、これらの光学系を構成する各光学素子を所定の位置に収容する照明用筐体11を備えている。
画像形成部20は、光学系800の電気光学系850を載置して構成される光学ユニットである。なお、画像形成部20は、電気光学系850を構成する各光学素子を所定の位置に載置する画像形成用筐体21を備えている。
投写部30は、光学系800の投写光学系860を収容して構成される光学ユニットである。なお、投写部30は、投写光学系860(投写レンズ861)を構成する各光学素子(複数のレンズ)を所定の位置に収容する投写用筐体31を備えている。
図2、図3に示すように、画像形成部20は投写部30に結合されている。本実施形態では、画像形成部20(画像形成用筐体21)に形成される固定部25が、投写部30(投写用筐体31)の固定部35に、ネジSC5により固定されている。これにより、画像形成部20と投写部30とは結合されて一体に構成される。
詳細には、画像形成部20の固定部25は、投写方向に略垂直となるように画像形成用筐体21に構成され、本実施形態では、この固定部25に4つの孔部(図示省略)が形成されている。そして、投写部30の固定部35は、固定部25に相対して、投写方向に略垂直となるように投写用筐体31に構成され、固定部25の4つの孔部に相対して4つのネジ孔(図示省略)が形成されている。そして、ネジSC5を固定部25のそれぞれの孔部に挿通して対応する固定部35のネジ孔に螺合させることにより、画像形成部20は投写部30に結合される。
また、図2、図3に示すように、照明部10は投写部30に結合されている。本実施形態では、照明部10(照明用筐体11)の固定部15が、投写部30(投写用筐体31)の固定部35に、ネジSC6により固定されている。これにより、照明部10と投写部30とは結合されて一体に構成される。
詳細には、投写部30の固定部35は、投写方向に略垂直となるように投写用筐体31に構成され、本実施形態では、この固定部35に4つの孔部(図示省略)が形成されている。そして、照明部10の固定部15は、固定部35に相対して、投写方向に略垂直となるように照明用筐体11に構成され、固定部35の4つの孔部に相対して4つのネジ孔(図示省略)が形成されている。そして、ネジSC6を固定部35のそれぞれの孔部に挿通して対応する固定部15のネジ孔に螺合させることにより、照明部10は投写部30に結合される。
以上により、投写部30は、画像形成部20を結合すると共に、照明部10と結合する。
図1、図3に示すように、照明用筐体11には、その外周側面で水平方向に延出し、第1固定部としての照明用固定部12が形成されている。照明用固定部12は、照明用筐体11の外周に沿って略均等となる位置に設置されている。照明用固定部12は、照明部10を、後述するベースフレーム50に固定および保持するための部分である。
照明用固定部12は、照明部10をベースフレーム50に対し、投写方向に平行となる方向に移動可能に保持する照明用固定部12A〜12Gで構成されている。
また、図1〜図3に示すように、投写用筐体31には、その外周側面で水平方向に延出し、第2固定部としての投写用固定部32が形成されている。投写用固定部32は、投写部30を、後述するベースフレーム50に固定するための部分である。詳細には、投写用固定部32は、投写用固定部32A,32Bで構成されている。
ベースフレーム50は、図2に示すように、照明部10と投写部30とを固定(保持)する部材である。ベースフレーム50は、照明用固定部12および投写用固定部32に対応して第3固定部としてのベース用固定部52が形成されている。本実施形態では、ベース用固定部52は、照明用固定部12A〜12Gに対応してベース用固定部52A〜52Gが形成される。また、ベース用固定部52は、投写用固定部32A,32Bに対応してベース用固定部52H,52Iが形成されている。
なお、ベース用固定部52H,52Iは、図2に示すように、後述するネジSC1により、投写用固定部32A,32Bを固定する。また、ベース用固定部52A〜52Gは、後述するネジSC2により、照明用固定部12A〜12Gを投写方向に対して平行となる方向に移動可能に保持する。
ネジSC1は、前述したネジSC5,SC6と同様に構成される。図1、図2に示すように、投写用固定部32A,32Bは、それぞれにネジSC1を挿通する孔部33が設置されている。詳細には、図1に示すように、投写用固定部32Aには、2つの孔部33A,33Bが設置され、投写用固定部32Bには、2つの孔部33C,33Dが設置される。本実施形態では、この孔部33A〜33DにネジSC1をそれぞれ挿通し、投写用固定部32A,32B(孔部33A〜33D)に対応して形成されるベース用固定部52H,52Iのネジ孔(図示省略)に螺合させる。これにより、投写用固定部32A,32Bは、ベース用固定部52H,52Iに固定される。
図4は、固定部を移動可能に保持する構造を模式的に示す平断面図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は投写方向に垂直方向となる平面方向での断面図、図4(c)は投写方向での断面図である。本実施形態では、照明用固定部12A〜12Gが、ベース用固定部52A〜52Gに移動可能に保持されるが、説明の便宜上、照明用固定部12Cとベース用固定部52Cを取り上げて説明する。そのため、図4では、ベース用固定部52Cに対して照明用固定部12Cを移動可能に保持する構造として図示している。
なお、照明用固定部12C以外の他の照明用固定部12(12A,12B,12D〜12G)を他のベース用固定部52(52A,52B,52D〜52G)に移動可能に保持する構造は、この照明用固定部12Cをベース用固定部52Cに移動可能に保持する構造と同様となる。
図1、図4を参照して、照明用固定部12Cをベース用固定部52Cに移動可能に保持する構造を説明する。
図1、図4(a)に示すように、照明用固定部12Cには、投写方向が長手方向となる長孔13Cが設置されている。なお、長孔13Cは貫通孔となる。また、照明用固定部12Cの下側には、照明用固定部12Cに対応して形成されるベース用固定部52Cが位置している。ベース用固定部52Cには、後述するネジSC2と螺合するためのネジ孔(図示省略)が形成されている。なお、本実施形態では、長孔13C、ネジSC2、およびネジ孔は、規制部を構成している。
ネジ部材としてのネジSC2は、本実施形態では、いわゆる段付きネジとして構成されている。ネジSC2は、図4(b)に示すように、ツバ部SC2bを有するネジ頭部SC2aと、ツバ部SC2bの下側に形成される段部SC2cと、段部SC2cの下側に形成されるネジ部SC2dとで構成されている。
照明部10、画像形成部20、および投写部30の、ベースフレーム50への組み立て方法として、最初に、画像形成部20を投写部30に結合する。次に、画像形成部20を結合した投写部30を照明部10に結合する。これらの結合方法は上述した通りである。次に、この状態で、投写部30、照明部10をベースフレーム50に載置する。そして、上述したように、投写部30をベースフレーム50に固定する。この組み立てにより、照明用固定部12Cを含め、他の照明用固定部12は対応するベース用固定部52にそれぞれ位置する。
次に、照明用固定部12Cをベース用固定部52Cに保持させる。詳細には、照明用固定部12Cに設置される長孔13Cに、本実施形態のネジSC2を挿入し、ベース用固定部52Cに設置されるネジ孔(図示省略)にネジ部SC2dを螺合させる。
これにより、図4(b),(c)に示すように、ネジSC2の段部SC2cは、長孔13C内に位置する。なお、段部SC2cは、図4(b)に示すように、長孔13Cの短手方向の距離(幅)より僅かに小さい径で形成されている。これにより、照明部10およびベースフレーム50が温度上昇により膨張した場合、照明用固定部12Cは、ベース用固定部52Cに対し、投写方向に対して垂直となる方向(この場合、長孔13Cの短手方向)への移動が規制される。
なお、本実施形態の長孔13Cの長手方向の長さは、投写用筐体31、照明用筐体11の投写方向と並行となる方向の長さに対する温度上昇による膨張量と、併せて、ベースフレーム50の投写方向と並行となる方向の長さに対する膨張量とを加味し、これらの膨張量を許容する長さ以上に設定されている。詳細には、長孔13Cの長手方向の長さは、固定されて基準となる投写用固定部32A,32Bから照明用固定部12Cまでの長さに対する温度上昇による膨張量と、併せて、固定されて基準となるベース用固定部52H,52Iからベース用固定部52Cまでの長さに対する膨張量とを加味し、これらの膨張量を許容する長さ以上に設定されている。従って、投写部30、照明部10、およびベースフレーム50が温度上昇により膨張しても、長孔13C(照明用固定部12C)およびベース用固定部52Cでの投写方向と並行となる方向への移動が許容される。
なお、照明用固定部12C以外の照明用固定部12における長孔13の長手方向の長さも、固定されて基準となる投写用固定部32A,32Bから、それぞれの照明用固定部12までの長さに対する温度上昇による膨張量と、併せて、固定されて基準となるベース用固定部52H,52Iから、それぞれのベース用固定部52までの長さに対する膨張量とを加味し、これらの膨張量を許容する長さ以上に設定されている。
また、ネジ頭部SC2aのツバ部SC2bは、長孔13Cの短手方向の長さ(幅)より大きな径で形成されているため、長孔13Cの短手方向で、照明用固定部12Cの上面部分を覆い、照明用固定部12Cがベース用固定部52Cから離れて上方向に移動することを規制する。なお、この規制量は、照明用固定部12Cの温度上昇による膨張量を許容する程度の量としている。従って、ツバ部SC2bは、照明用固定部12Cを軽く押圧する状態となる。そして、照明部10およびベースフレーム50が温度上昇により膨張した場合、照明用固定部12Cは、ベース用固定部52Cに対し、投写方向に対して垂直となる方向(この場合、上方向)への移動が規制される。
以上の構成と組み立てにより、照明用固定部12Cは、ベース用固定部52Cに対して、長孔13Cの長手方向となる投写方向に対して平行となる方向には移動可能に保持され、長孔13Cの短手方向を含めて投写方向に対して垂直となる方向には移動が規制される。言い換えると、ベース用固定部52Cは、照明用固定部12Cに対して、長孔13Cの長手方向となる投写方向に対して平行となる方向には移動可能に保持され、長孔13Cの短手方向を含めて投写方向に対して垂直となる方向には移動が規制される。
上記では、照明用固定部12Cをベース用固定部52Cに保持させる構成と組み立て方法に関して説明したが、このことは、他の照明用固定部12(12A,12B,12D〜12G)と、これに対応する他のベース用固定部52(52A,52B,52D〜52G)でも同様となる。
上述した構成と組み立てにより、投写部30の投写用固定部32A,32Bは、ベースフレーム50のベース用固定部52H,52Iに固定される。そして、照明部10の照明用固定部12A〜12Gは、ベースフレーム50のベース用固定部52A〜52Gに、長孔13A〜13Gの長手方向となる投写方向に対して平行となる方向には移動可能に保持され、短手方向を含めて投写方向に対して垂直となる方向には移動が規制される。
なお、本実施形態では、照明用固定部12の長孔13A〜13G、ネジSC2、およびベース用固定部52(52A〜52G)のネジ孔が、規制部を構成している。
図5は、プロジェクター1の温度上昇による投写位置の変化を示す図である。詳細には、図5は、本実施形態の、照明部10、画像形成部20、投写部30、およびベースフレーム50の固定構造を用いて構成した本実施形態のプロジェクター1を、実際に動作(投写)させた際の、温度上昇による投写位置の変化量を測定した結果を示す図である。結果は、実線で図示している。また、図5では、従来の構造との比較のために、図7に示した従来構造での測定結果を二点鎖線で図示している。
図5は、横軸(X軸)には投写開始直後からの経過時間(単位:分)を示し、縦軸(Y軸)には投写開始直後からの投写位置の変化量(ズレ量)を示している。図5では、投写開始時(0分)の投写位置を基準としている。また、図5に示すY軸は、詳細には、投写位置の変化量(ズレ量)として、移動した画素数を示しており、具体的な画素数等は図示を省略している。
投写開始後の最初の段階では、光源装置810を有する照明部10の温度が上昇することにより、照明部10を構成する照明用筐体11の膨張および弾性率が低下することや、投写部30の自重により、投写部30が徐々に下方向を向くように変形する。これにより、図5に示すように、投写位置は、投写開始直後から徐々に下方向に移動していく(ズレていく)。その後、ベースフレーム50の温度が上昇してくると、今度は反対に、投写部30が上方向を向くように変形する。
図5に示すように、投写開始後、投写位置は下方向に移動し、約15分で最も下方向に移動する。しかし、この移動量(ズレ量)は、従来の約1/4の量となっており、下方向への移動が抑制されている。その後、今度は反対に、投写位置は上方向に移動する(ズレる)。しかし、この移動は、基準の投写位置に限りなく近づく移動となり、従来は基準の投写位置より上方向に移動することに比べて、上方向への移動が抑制されている。
以上のように、本実施形態の構成と従来の構成とにおいて、投写位置の全体の移動量(ズレ量)を比べた場合、本実施形態の構成での移動量が、従来の構成での移動量に比べて小さくなっている。また、本実施形態の構成を用いる場合には、初期的に下方向への移動はあるものの、その後、基準の投写位置に戻る(近づく)ことも確認された。従って、本実施形態の構成は、従来の構成に比べて、移動量(ズレ量)を抑制することが確認された。
本実施形態のプロジェクター1によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態のプロジェクター1において、投写部30がベースフレーム50に固定される場合、投写部30に備える投写用固定部32A,32Bが、ベース用固定部52H,52Iに固定される。そして、照明部10に備える照明用固定部12A〜12Gが、ベース用固定部52A〜52Gに保持される。これにより、照明用固定部12A〜12Gは、固定された投写用固定部32A,32Bを基準として、ベース用固定部52A〜52Gに、投写方向に対して平行となる方向に移動することができる。言い換えると、照明用固定部12A〜12Gを保持するベース用固定部52A〜52Gは、投写用固定部32A,32Bを固定したベース用固定部52H,52Iを基準として、投写方向に対して平行となる方向に移動することができる。
これにより、構成部材(照明部10、投写部30、ベースフレーム50)の温度が上昇した際の構成部材の変形を、固定された投写用固定部32A,32B(固定したベース用固定部52H,52I)を基準として許容することができる。従って、温度変化に対して構成部材の変形を許容することができ、投写位置のズレを抑制するプロジェクター1を実現することができる。
本実施形態のプロジェクター1では、規制部として、照明用固定部12の長孔13A〜13G、ネジSC2、およびベース用固定部52(52A〜52G)のネジ孔を有している。この規制部により、構成部材(照明部10、投写部30、ベースフレーム50)の温度が上昇した際の変形を、投写方向に対して平行となる方向へは移動可能とすると共に、投写方向に対して垂直となる方向への移動は規制することができることにより、投写位置のズレを抑制するプロジェクター1を実現することができる。
本実施形態のプロジェクター1では、規制部として、照明用固定部12の長孔13A〜13G、ネジSC2、およびベース用固定部52(52A〜52G)のネジ孔を有することにより、投写方向に対して平行となる方向に移動可能とし、また、投写方向に対して垂直となる方向への移動を規制する構造を容易に実現することができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良などを加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
前記実施形態のプロジェクター1において、投写部30をベースフレーム50に固定し、照明部10をベースフレーム50に移動可能に保持している。詳細には、投写部30の投写用固定部32A,32Bをベースフレーム50のベース用固定部52H,52Iに固定し、照明部10の照明用固定部12A〜12Gをベースフレーム50のベース用固定部52A〜52Gに移動可能に保持している。しかし、これに限られず、照明部10をベースフレーム50に固定し、投写部30をベースフレーム50に移動可能に保持する構成としてもよい。
この場合、照明用固定部12A〜12Gを固定し、投写部30は、投写用固定部32が移動可能に保持される構成とすることがよい。
また、照明用固定部12の中で、投写部30に近い部位に備える照明用固定部12を固定し、他の照明用固定部12が移動可能に保持され、また、投写部30は、投写用固定部32が移動可能に保持される構成とすることでもよい。
上記変形例の構成を、説明の便宜上、本実施形態で使用している符号を用いて概略説明する。なお、固定や保持を行うための詳細の構成は、本実施形態と同様の構成を適用することを前提として、説明は省略する。
照明用固定部12の中で、投写部30に近い部位に備える照明用固定部12A,12Bをベース用固定部52A,52Bに固定する。そして、他の照明用固定部12C〜12Gをベース用固定部52C〜52Gに移動可能に保持する。また、投写部30は、投写用固定部32A,32Bをベース用固定部52H,52Iに移動可能に保持する構成とすることがよい。
このような構成とすることにより、固定された照明用固定部12A,12Bを基準として、他の照明用固定部12C〜12Gは、ベース用固定部52C〜52Gに、投写方向に対して平行となる方向に移動する。言い換えると、他の照明用固定部12C〜12Gを保持するベース用固定部52C〜52Gは、照明用固定部12A,12Bを固定したベース用固定部52A,52Bを基準として、投写方向に対して平行となる方向に移動する。また、投写用固定部32A,32Bは、固定された照明用固定部12A,12Bを基準として、ベース用固定部52H,52Iに、投写方向に対して平行となる方向に移動する。言い換えると、ベース用固定部52H,52Iは、照明用固定部12A,12Bを固定したベース用固定部52A,52Bを基準として、投写方向に対して平行となる方向に移動する。
これにより、構成部材の温度が上昇した際の構成部材の変形を、固定された照明用固定部12A,12B(固定したベース用固定部52A,52B)を基準として許容することができる。従って、温度変化に対して構成部材の変形を許容することができ、投写位置のズレを抑制するプロジェクター1を実現することができる。
また、上記変形例において、長孔を含む規制部は、照明部10の照明用固定部12C〜12Gとベースフレーム50のベース用固定部52C〜52G、および、投写部30の投写用固定部32A,32Bとベースフレーム50のベース用固定部52H,52Iに設置することで、投写方向に対して垂直となる方向への移動を規制することができる。
前記実施形態のプロジェクター1において、長孔13(13A〜13G)を照明用固定部12A〜12Gに設置している。そして、ネジSC2と螺合するネジ孔をベース用固定部52A〜52Gに設置している。しかし、長孔をベース用固定部52A〜52Gに設置し、ネジ孔を照明用固定部12A〜12Gに設置する逆の構成としてもよい。この場合、ネジSC2は、ベース用固定部52A〜52Gに設置する長孔に挿通し、照明用固定部12A〜12Gに設置するネジ孔に螺合することでよい。
前記実施形態のプロジェクター1において、規制部を構成する部材として、段部SC2cを備えたネジSC2を用いている。しかし、これに限られず、ベース用固定部52A〜52Gに、ネジSC2の段部SC2cの機能を有する円柱状のダボ部を設置することで、このダボ部を長孔13内に位置させて、投写方向に垂直となる方向(長孔の短手方向)への移動を規制してもよい。この場合、このダボ部にネジ孔を設置して、ツバ部SC2bを有するネジ部材を螺合させることで、上方向への移動を規制することでよい。
前記実施形態のプロジェクター1において、規制部を構成するネジSC2は、段部SC2cを備えて一体に形成される段付きネジとしている。しかし、これに限られず、段部SC2cを、別の部材で構成して用いることでもよい。
前記実施形態のプロジェクター1では、光変調装置として3つの液晶パネル851を採用している。しかし、これに限られず、光変調装置として1つの液晶パネルでカラー画像を表示する液晶パネルを採用してもよい。
前記実施形態のプロジェクター1において、光変調装置としての3つの液晶パネル851は、透過型の液晶パネル(光変調装置)を採用している。しかし、これに限られず、反射型の光変調装置や、マイクロミラー型の光変調装置等、他の方式の光変調装置を採用することができる。なお、マイクロミラー型の光変調装置としては、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)(テキサス・インスツルメンツ社の商標)を採用することができる。
1…プロジェクター、10…照明部、20…画像形成部、30…投写部、50…ベースフレーム、12A〜12G…照明用固定部(第1固定部)、32A,32B…投写用固定部(第2固定部)、52A〜52I…ベース用固定部(第3固定部)、13A〜13G…長孔、810…光源装置、851(851R,851G,851B)…液晶パネル(光変調装置)、861…投写レンズ、SC2…ネジ(ネジ部材)。

Claims (6)

  1. 光源装置から射出された光を画像情報に応じて光変調装置で変調し、変調された前記光を、投写レンズを介して投写面に投写するプロジェクターであって、
    前記光源装置を含む光学系を有する照明部と、
    前記光変調装置を含む光学系を有する画像形成部と、
    前記投写レンズを含む光学系を有し、前記画像形成部を結合すると共に、前記照明部と結合する投写部と、
    前記照明部と前記投写部との一方を固定し、他方を投写方向に対して平行となる方向に移動可能に保持するベースフレームと、
    を備えていることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記照明部は、前記ベースフレームに対し、固定または前記移動可能に保持される複数の第1固定部を備え、
    前記投写部は、前記ベースフレームに対し、固定または前記移動可能に保持される複数の第2固定部を備え、
    前記ベースフレームは、前記第1固定部および前記第2固定部に対応して設置され、前記第1固定部または前記第2固定部を固定または前記移動可能に保持する複数の第3固定部を備え、
    前記投写部が前記ベースフレームに固定される場合、
    前記投写部は、前記第2固定部が固定され、
    前記照明部は、前記第1固定部が前記移動可能に保持されることを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記照明部は、前記ベースフレームに対し、固定または前記移動可能に保持される複数の第1固定部を備え、
    前記投写部は、前記ベースフレームに対し、固定または前記移動可能に保持される複数の第2固定部を備え、
    前記ベースフレームは、前記第1固定部および前記第2固定部に対応して設置され、前記第1固定部または前記第2固定部を固定または前記移動可能に保持する複数の第3固定部を備え、
    前記照明部が前記ベースフレームに固定される場合、
    前記照明部は、前記第1固定部が固定され、
    前記投写部は、前記第2固定部が前記移動可能に保持されることを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記照明部は、前記ベースフレームに対し、固定または前記移動可能に保持される複数の第1固定部を備え、
    前記投写部は、前記ベースフレームに対し、固定または前記移動可能に保持される複数の第2固定部を備え、
    前記ベースフレームは、前記第1固定部および前記第2固定部に対応して設置され、前記第1固定部または前記第2固定部を固定または前記移動可能に保持する複数の第3固定部を備え、
    前記照明部が前記ベースフレームに固定される場合、
    前記照明部は、前記複数の第1固定部の中で、前記投写部に近い部位に備える前記第1固定部が固定され、他の前記第1固定部が前記移動可能に保持され、
    前記投写部は、前記第2固定部が前記移動可能に保持されることを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記第1固定部と前記第3固定部、および前記第2固定部と前記第3固定部は、それぞれの少なくとも一方に前記投写方向に対して垂直となる方向を規制する規制部を備えていることを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項5に記載のプロジェクターであって、
    前記規制部は、
    前記第1固定部と前記第3固定部、および前記第2固定部と前記第3固定部のそれぞれの一方に設置されて前記投写方向が長手方向となる長孔と、
    前記長孔に挿通され、短手方向を含めて前記投写方向に対して垂直となる方向を規制するネジ部材と、
    それぞれの他方に設置されて前記ネジ部材と螺合するネジ孔と、
    を備えていることを特徴とするプロジェクター。
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