JP2002271717A - 投射装置 - Google Patents

投射装置

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JP2002271717A
JP2002271717A JP2001065126A JP2001065126A JP2002271717A JP 2002271717 A JP2002271717 A JP 2002271717A JP 2001065126 A JP2001065126 A JP 2001065126A JP 2001065126 A JP2001065126 A JP 2001065126A JP 2002271717 A JP2002271717 A JP 2002271717A
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JP
Japan
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lens cover
lens
projection
slide
lamp
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JP2001065126A
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English (en)
Inventor
Kazuo Chimura
一男 地村
Tomohiro Bessho
智宏 別所
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズカバーに支障を来すことなく、レンズ
カバー本来の投射レンズの保護機能を果たすことのでき
る投射装置を得る。 【解決手段】 レンズカバー7の取り付け時はレンズカ
バーボス部7bがレンズカバー用ボス穴6を貫通し、ス
イッチ10のスイッチ片10tを図2の矢印方向に押し
込む動作に連動して、スイッチ10はランプ非点灯状態
に設定される。スイッチ10の非点灯状態設定に基づ
き、コントロール回路は非活性状態となり、電源回路を
駆動することができず、投射用のランプが点灯すること
はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶プロジェク
ター等、画像を投射し拡大投影するプロジェクター装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図28は従来の液晶プロジェクターの第
1の構成を示す斜視図である。同図に示すように、液晶
プロジェクター51は上側外郭部品51a及び下側外郭
部品51bとにより外形が構成される。液晶プロジェク
ター51の前方側面に設けられた円状の投射レンズ用穴
5から光を投射可能に投射レンズ9が設けられる。以
下、投射レンズ用穴5の形成位置を前方として説明す
る。
【0003】上側外郭部品51aの左方向側面に主電源
スイッチ3が設けられ、上側外郭部品51aの上面には
コントロールパネル4が設けられ、液晶プロジェクター
51の後方側面に電源コード15が接続される。
【0004】レンズカバー57は紐8の一端に接続さ
れ、紐8の他端は下側外郭部品51bの前方側面に設け
られる。レンズカバー57の周辺部にはレンズカバーツ
メ部57aが設けられ、レンズカバーツメ部57aを投
射レンズ用穴5の周縁部に係止させることにより、液晶
プロジェクター51にレンズカバー57を取り付けるこ
とができる。
【0005】したがって、液晶プロジェクター51を使
用しないときは、投射レンズ用穴5を塞ぐようにレンズ
カバー57を取り付けて投射レンズ9を外部から保護す
ることができる。
【0006】図29は図28のコントロールパネル4の
構成を示す説明図である。同図に示すように、コントロ
ールパネル4には電源オン/オフ用の電源釦4a及び電
源オン/オフ状態を指示する電源インジケータ4bが設
けられる。
【0007】図28及び図29の構成において、液晶プ
ロジェクター51を動作させる場合には液晶プロジェク
ター51にある電源コード15を所定の電源コンセント
(図示せず)に挿入し、主電源スイッチ3を主電源オン
状態に切り替えると液晶プロジェクター51はスタンバ
イ状態となる。
【0008】次に、投射レンズ用穴5に脱着可能に取り
付けられた投射レンズ9を保護するためのレンズカバー
57を取り外した後、コントロールパネル4に設けられ
た電源釦4a(図29参照)を押して動作状態にさせ
る。この時電源インジケータ4b(図29参照)が点灯
し動作状態を示す。
【0009】図30は図28のA1−A1断面を示す断
面図である。以下、図30を参照して、レンズカバー5
7の脱着方法について説明する。
【0010】同図に示すように、レンズカバーツメ部5
7aは変形可能な成形材料を用いて形成されているた
め、図30の矢印方向にレンズカバーツメ部57aを変
形させ、レンズカバー57を投射レンズ9と反対方向に
引き抜くことにより、投射レンズ用穴5の周縁部に係止
されたレンズカバー57を取り外すことができる。
【0011】同様に、図30の矢印方向にレンズカバー
ツメ部57aを変形させ、レンズカバー57の方向にレ
ンズカバーツメ部57aを押し込み、レンズカバーツメ
部57aの矢印方向への変形を解放して、レンズカバー
ツメ部57aを投射レンズ用穴5の周縁部に係止させる
ことにより、液晶プロジェクター51にレンズカバー5
7を取り付けることができる。
【0012】上記した取り外し、取り付け動作によっ
て、レンズカバー57が投射レンズ用穴5より着脱可能
となる。なお、取り外した時、レンズカバー57が液晶
プロジェクター51より脱落しないようレンズカバー5
7は紐8で繋げられている。
【0013】図31は従来の液晶プロジェクターの第2
の構成を示す斜視図である。同図に示すように、液晶プ
ロジェクター52は上側外郭部品52a及び下側外郭部
品52bとにより外形が構成される。液晶プロジェクタ
ー52の前方側面に設けられた円状の投射レンズ用穴5
から光を投射可能に投射レンズ9が設けられる。以下、
投射レンズ用穴5の形成位置を前方として説明する。
【0014】上側外郭部品52aの左方向側面に主電源
スイッチ3が設けられ、上側外郭部品52aの上面には
コントロールパネル4が設けられ、液晶プロジェクター
52の後方側面に電源コード15が接続される。
【0015】液晶プロジェクター52の上面及び下面
(図示せず)に、前方側面形成方向(図31の矢印方
向)に沿ってガイド溝52cが設けられ、このガイド溝
52cにスライドレンズカバー60のガイド部60aを
摺動可能に嵌合させている。
【0016】したがって、液晶プロジェクター52を使
用しないときはスライドレンズカバー60を図31のガ
イド溝52cに沿って図31の左方向にスライドさせる
ことにより、投射レンズ9を遮蔽状態にして外部から保
護することができる。
【0017】図32は図31のコントロールパネル4の
構成を示す説明図である。同図に示すように、コントロ
ールパネル4には電源オン/オフ用の電源釦4a及び電
源オン/オフ状態を指示する電源インジケータ4bが設
けられる。
【0018】図31及び図32の構成において、液晶プ
ロジェクター52を動作させる場合には液晶プロジェク
ター52にある電源コード15を所定の電源コンセント
(図示せず)に挿入し、主電源スイッチ3を主電源オン
状態に切り替えると液晶プロジェクター52はスタンバ
イ状態となる。
【0019】次に、スライドレンズカバー60をガイド
溝52cに沿って図31の右方向にスライドさせること
により投射レンズ9を開放し、コントロールパネル4に
設けられた電源釦4a(図32参照)を押して動作状態
にさせる。この時電源インジケータ4b(図32参照)
が点灯し動作状態を示す。
【0020】図33は遮蔽状態時における図31のB1
−B1断面を示す断面図である。スライドレンズカバー
60をガイド溝52cに沿って図31の左方向にスライ
ドさせることにより投射レンズ9を外部から遮蔽するこ
とができる。
【0021】図33に示すように、スライドレンズカバ
ー60のガイド部60aがガイド溝52cに嵌合してい
る。したがって、液晶プロジェクター51からスライド
レンズカバー60が脱落するのと防止している。
【0022】また、ガイド部60aをガイド溝52cへ
の取り付けはスライドレンズカバー60が変形可能な成
形材料にて製作されているので、図33に示すように、
スライドレンズカバー60のガイド部60aを矢印方向
に変形させながらガイド溝52cに嵌合させて取り付け
る。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】従来の液晶プロジェク
ターの第1の構成は以上のように構成されていたので液
晶プロジェクター51を動作させて、投射レンズ9を介
して画像を投射し大画面に正常に拡大投影させるために
は必ずレンズカバー57を投射レンズ用穴5より取り外
す必要があった。
【0024】同様に、従来の液晶プロジェクターの第2
の構成は以上のように構成されていたので液晶プロジェ
クター52を動作させて、投射レンズ9を介して画像を
投射し大画面に正常に拡大投影させるためには必ずスラ
イドレンズカバー60をスライドさせて解放状態にする
ことにより、投射レンズ用穴5より投射レンズ9を覗か
せる必要があった。
【0025】一方、レンズカバー57は投射レンズ用穴
5から取り外すことを忘れた場合を考慮して、投射中の
画面を見れば判るように半透明な成形材料で製作されて
いる。同様に、スライドレンズカバー60は投射レンズ
9を開放状態にすることを忘れ、遮蔽状態にした場合を
考慮して、投影された画面を見れば判るように半透明な
成形材料で製作されている。
【0026】しかしながら、レンズカバー57及びスラ
イドレンズカバー60への投射が短期間であっても、大
輝度の液晶プロジェクター51及び52ではレンズカバ
ー57及びスライドレンズカバー60が投射熱により変
形または溶融してしまう問題点があった。
【0027】レンズカバー57あるいはスライドレンズ
カバー60自体を無くせば上記問題は点は確実に解決可
能であるが、(スライド)レンズカバー57(60)が
無い場合、液晶プロジェクター51(52)の保管の際
に、汚れ、傷、埃から投射レンズ9を守るという、レン
ズカバー本来の使用目的が果たせなくなり、実用的でな
い。
【0028】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、レンズカバーに支障を来すこと
なく、レンズカバー本来の投射レンズの保護機能を果た
すことのできる投射装置を得ることを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
記載の投射装置は、ランプと、前記ランプからの光を投
射する投射レンズと、前記投射レンズを遮蔽/解放する
レンズカバーと、前記レンズカバーを遮蔽状態にすると
きの機械的動作に連動して前記ランプを非点灯状態にす
るランプ制御部とを備えている。
【0030】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
投射装置であって、前記ランプ、前記投射レンズ及び前
記ランプ制御部を収納し、前記投射レンズからの投射光
を通過させる投射レンズ用穴を有する外郭部品をさらに
備え、前記レンズカバーは前記投射レンズ用穴の周縁部
に係止可能なレンズカバーツメ部を有し、前記遮蔽状態
は前記レンズカバーツメ部を前記投射レンズ用穴の周縁
部に係止させ、前記レンズカバーによって前記投射レン
ズ用穴を塞ぐレンズカバー取り付け状態を含む。
【0031】また、請求項3の発明は、請求項2記載の
投射装置であって、前記レンズカバーはレンズカバーボ
ス部を有し、前記外郭部品は前記レンズカバーの前記遮
蔽状態時に前記レンズカバーボス部を貫通させ前記外郭
部品内に位置させるレンズカバー用ボス穴をさらに有
し、前記機械的動作は前記外郭部品内に位置する前記レ
ンズカバーボス部による押圧動作を含む。
【0032】また、請求項4の発明は、請求項2記載の
投射装置であって、前記レンズカバーは前記遮蔽状態時
に、前記投射レンズ用穴を通過し、前記前記投射レンズ
を接触することなく覆うレンズカバー筒部を有し、前記
機械的動作は前記レンズカバー筒部による押圧動作を含
む。
【0033】また、請求項5の発明は、請求項1記載の
投射装置であって、前記ランプ、前記投射レンズ及び前
記ランプ制御部を収納し、前記投射レンズからの投射光
を通過させる投射レンズ用穴を形成する穴形成面を有す
る外郭部品をさらに備え、前記レンズカバーは前記外郭
部品に、前記穴形成面上をスライド移動可能に設けられ
るスライドレンズカバーを含み、前記遮蔽状態は前記ス
ライドレンズカバーを前記投射レンズ用穴上にスライド
移動させことにより前記投射レンズ穴を塞いだ状態を含
む。
【0034】また、請求項6の発明は、請求項5記載の
投射装置であって、前記スライドレンズカバーはスライ
ドレンズカバーボス部を有し、前記外郭部品は前記スラ
イドレンズカバーのスライド移動時に前記スライドレン
ズカバーボス部が前記外郭部品を貫通して前記外郭部品
内に位置しながら移動可能なスライドボス用孔をさらに
有し、前記機械的動作は、前記外郭部品内の前記スライ
ドレンズカバーボス部による押圧動作を含む。
【0035】また、請求項7の発明は、請求項6記載の
投射装置であって、前記外郭部品に設けられ、所定の機
械的操作が可能なスライドレンズカバー釦と、前記スラ
イドレンズカバー釦による前記所定の機械的操作に連動
して、前記スライドレンズカバーの前記遮蔽状態を解放
状態にするスライドレンズカバー自動解放部と、をさら
に備える。
【0036】また、請求項8の発明は、請求項7記載の
投射装置であって、前記スライドレンズカバー自動解放
部は、前記スライドレンズカバーを前記遮蔽状態から前
記解放状態になるようにスライド移動させる復元力をも
つ弾性体を含み、前記所定の機械的操作に連動して、前
記弾性体の復元力を有効にする。
【0037】また、請求項9の発明は、請求項1ないし
請求項8のうち、いずれか1項に記載の投射装置であっ
て、前記ランプ制御部は、前記レンズカバーを解放状態
にするときの機械的動作に連動して前記ランプを点灯さ
せる点灯機能を有する。
【0038】また、請求項10の発明は、請求項1ない
し請求項9のうち、いずれか1項に記載の投射装置であ
って、前記ランプ用の電源をオン,オフ制御する電源ス
イッチ部をさらに備える。
【0039】さらに、請求項11の発明は、請求項10
記載の投射装置であって、前記電源スイッチ部は、前記
遮蔽状態時に電源をオフさせ、前記解放状態時に電源を
オンさせる前記レンズカバーを含む。
【0040】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1はこの発明
の実施の形態1である液晶プロジェクターの構成を示す
斜視図である。同図に示すように、液晶プロジェクター
1は上側外郭部品1a及び下側外郭部品1bにより外形
が構成される。液晶プロジェクター1の前方側面に設け
られた円状の投射レンズ用穴5から光を投射可能に投射
レンズ9が設けられる。以下、投射レンズ用穴5の形成
位置を前方として説明する。
【0041】上側外郭部品1aの左方向側面に主電源ス
イッチ3が設けられ、上側外郭部品1aの上面にはコン
トロールパネル4が設けられ、液晶プロジェクター1の
後方側面に電源コード15が接続される。
【0042】レンズカバー7は紐8の一端に接続され、
紐8の他端は下側外郭部品1bの前方側面に設けられ
る。レンズカバー7にはレンズカバー筒部7cの先端部
から延びて複数のレンズカバーツメ部7aが設けられ
る。
【0043】レンズカバーツメ部7aは変形可能な成形
材料を用いて形成されているため、図28〜図30で示
した従来の第1の構成と同様に、レンズカバーツメ部7
aそれぞれを投射レンズ用穴5の周縁部に係止させるこ
とにより、投射レンズ用穴5を塞ぐようにレンズカバー
7を投射レンズ用穴5に取り付けることができる。
【0044】したがって、液晶プロジェクター1を使用
しないときはレンズカバー7を投射レンズ用穴5に取り
付けることにより、投射レンズ9を汚れ、傷、埃から保
護することができる。
【0045】また、レンズカバーツメ部7aを内側に変
形させ、レンズカバー7を投射レンズ9と反対方向に引
き抜くことにより、投射レンズ用穴5に取り付けられた
レンズカバー7を取り外すことができる。
【0046】上記した取り外し、取り付け動作によっ
て、レンズカバー7が投射レンズ用穴5から着脱可能と
なる。なお、取り外した時、レンズカバー7が液晶プロ
ジェクター1より脱落しないようレンズカバー7は紐8
で繋げられている。
【0047】さらに、レンズカバー7はレンズカバーボ
ス部7bを有し、レンズカバーボス部7bはレンズカバ
ー7の装着時に上側外郭部品1aの前方側面に設けられ
たレンズカバー用ボス穴6を貫通するように設けられ
る。
【0048】また、コントロールパネル4には電源オン
/オフ用の電源釦4a及び電源オン/オフ状態を指示す
る電源インジケータ4bが設けられる。
【0049】図1で示す構成において、液晶プロジェク
ター1を動作させる場合には液晶プロジェクター1にあ
る電源コード15を所定の電源コンセント(図示せず)
に挿入し、主電源スイッチ3を主電源オン状態に切り替
えると液晶プロジェクター1はスタンバイ状態となる。
【0050】次に、投射レンズ用穴5に脱着可能に取り
付けられたレンズカバー7を取り外した後、コントロー
ルパネル4に設けられた電源釦4aを押して動作状態に
させる。この時電源インジケータ4bが点灯し動作状態
を示す。
【0051】図2は、レンズカバー7の取り付け(遮蔽
状態)時における図1のA2−A2断面を示す断面図で
ある。同図に示すように、レンズカバー7によって投射
レンズ用穴5が完全に塞がれている。
【0052】さらに、レンズカバー7の取り付け時はレ
ンズカバーボス部7bがレンズカバー用ボス穴6を貫通
し、スイッチ10のスイッチ片10tを図2の矢印方向
に押し込むという機械的動作に連動して、スイッチ10
はランプ非点灯状態に設定される。
【0053】図3は、レンズカバー7の取り外し時にお
ける図1のA2−A2断面を示す断面図である。同図に
示すように、レンズカバー7の取り外し時はレンズカバ
ーボス部7bによる押圧から解放される機械的動作に連
動して、スイッチ片10tは、バネ等の復元力により図
3の矢印方向に自動復帰しランプ点灯可能状態にする。
【0054】図4は液晶プロジェクター1のランプ制御
部におけるランプ消灯機能を示す説明図である。同図に
示すように、ランプ制御部はスイッチ10、コントロー
ル回路11及び電源回路12から構成される。
【0055】図4において、コントロール回路11はス
イッチ10のスイッチ片10tが接点10aに接したラ
ンプ非点灯状態時に非活性状態となり、スイッチ片10
tが接点10bに接したランプ点灯可能状態時に活性状
態となる。コントロール回路11が活性状態になると、
投射用のランプ13を点灯可能に電源回路12を駆動す
ることができる。なお、コントロール回路11、電源回
路12及びランプ13は上側外郭部品1a,下側外郭部
品1b内に収納されている。また、ランプ13点灯時の
光は図示しない集光レンズ、液晶板等を介して投射レン
ズ9から投射される。
【0056】図4に示すように、レンズカバーボス部7
bによる押圧がある場合、スイッチ片10tは接点10
aに切り替えられることにより、スイッチ10はランプ
非点灯状態に設定されるため、コントロール回路11は
非活性状態となり、電源回路12を駆動することができ
ず(電源オフ状態にし)、投射用のランプ13が点灯す
ることはない。
【0057】このように、実施の形態1の液晶プロジェ
クターは、レンズカバー7の取り付け時には必ずスイッ
チ10がランプ非点灯状態となるため、レンズカバー7
を取り付けた状態で誤ってランプ13を点灯させてレン
ズカバー7を投射するという不具合を確実に回避するこ
とができ、レンズカバー7に支障を来すことはない。
【0058】したがって、レンズカバー7を装着した状
態で誤って投射されることを考慮し、投射中の画面を見
れば判るようにレンズカバー7の色を半透明にする必要
がなくなるため、上側外郭部品1a,1bの色合いに合
致した色付けをレンズカバー7に対して行うことがで
き、外観上見栄えのよい液晶プロジェクター1を得るこ
とができる。
【0059】また、液晶プロジェクター1を使用しない
ときは、レンズカバー7を投射レンズ用穴5に取り付け
ることにより、投射レンズ9を外部から確実に保護する
ことができ、レンズカバーの本来の使用目的を達成する
ことができる。
【0060】さらに、実施の形態1の液晶プロジェクタ
ー1は、ランプ13の点灯時に、レンズカバー7を取り
付けることにより、コントロール回路11を非活性状態
にしてランプ13を消灯させる(スタンバイ状態にす
る)ことができる。すなわち、レンズカバー7を取り付
ければ自動的にスタンバイ状態となる液晶プロジェクタ
ー1を得ることができる。
【0061】<実施の形態2>図5は実施の形態2にお
ける液晶プロジェクター1のランプ制御部におけるラン
プ点灯機能を示す説明図である。同図に示すように、レ
ンズカバーボス部7bによる押圧から解放されると、ス
イッチ片10tを接点10bに自動復帰されることによ
り、スイッチ10はランプ点灯可能状態に設定される。
すなわち、コントロール回路11は活性状態となり、電
源回路12を駆動する(電源オン状態にする)ことによ
りランプ13を点灯させることができる。
【0062】実施の形態2の液晶プロジェクターは、ラ
ンプ13の消灯時(スタンバイ状態時)に、レンズカバ
ー7を取り外すことにより、コントロール回路11を活
性状態にしてランプ13を点灯させ投射状態にすること
ができる。すなわち、レンズカバー7を取り外せば自動
的に投射状態となる液晶プロジェクター1を得ることが
できる。
【0063】<実施の形態3>なお、上記実施の形態2
では、液晶プロジェクター1のコントロールパネル4に
設けられた電源釦4aにも電源回路12の駆動切換機能
を有するが、他に付加機能を有さない場合には電源釦4
aを設けることなく、レンズカバー7の取り付け、取り
外しを電源回路12の駆動切換手段として用いても良
い。すなわち、実施の形態2構成で電源釦4aを除去
し、レンズカバー7の取り付け、取り外しによってラン
プ13の電源オン,オフを行う構成が実施の形態3であ
る。
【0064】<実施の形態4>図6はこの発明の実施の
形態4である液晶プロジェクターの構成を示す斜視図で
ある。同図に示すように、レンズカバー17は紐8の一
端に接続され、紐8の他端は下側外郭部品1bの前方側
面に設けられる。レンズカバー17にはレンズカバー筒
部17cの側面に複数のレンズカバーツメ部17aが設
けられる。
【0065】図7はレンズカバー17の構造を拡大して
示した斜視図である。同図に示すように、レンズカバー
ツメ部17aはレンズカバー筒部17cから突出してい
る。レンズカバーツメ部17aは変形可能な成形材料を
用いて形成されているため、外から押圧することにより
レンズカバー筒部17cから突出しないようにレンズカ
バーツメ用窓17b内に収まるように変形させることも
できる。
【0066】図8はレンズカバー17の取り付け時にお
ける図6のA3−A3断面を示す断面図である。同図に
示すように、レンズカバー17によって投射レンズ用穴
5が完全に塞がれている。また、レンズカバー筒部17
cは投射レンズ9に接触することなく投射レンズ9の外
周を覆っている。
【0067】さらに、レンズカバーツメ部17aを図8
の矢印方向に変形させながら、レンズカバー筒部7cを
投射レンズ9方向に押し込んでレンズカバーツメ部17
aそれぞれを投射レンズ用穴5の周縁部に係止させるこ
とにより、投射レンズ用穴5にレンズカバー17を取り
付けることができる。
【0068】この際、レンズカバー筒部7cの先端によ
る押圧動作によって、スイッチ片10tを図8の矢印方
向に押し込まれるという機械的動作に連動してスイッチ
10はランプ非点灯状態に設定される。
【0069】したがって、液晶プロジェクター1を使用
しないときはレンズカバー17を投射レンズ用穴5に取
り付けることにより、投射レンズ9を汚れ、傷、埃から
保護するとともに、ランプ13の誤点灯を確実に回避す
ることができる。
【0070】図9はレンズカバー17の取り外し時にお
ける図6のA3−A3断面を示す断面図である。レンズ
カバーツメ部17aを図8の矢印方向に変形させなが
ら、レンズカバー筒部7cを投射レンズ9と反対方向に
引き抜くことにより、投射レンズ用穴5からレンズカバ
ー17を取り外すことができる。
【0071】この際、レンズカバー筒部7cによるスイ
ッチ片10tの押圧が解放されるため、スイッチ片10
tはランプ点灯可能状態に自動復帰し、スイッチ10は
ランプ点灯可能状態に設定される。
【0072】上記した取り外し、取り付け動作によっ
て、レンズカバー17が投射レンズ用穴5より着脱可能
となる。なお、取り外した時、レンズカバー17が液晶
プロジェクター1より脱落しないようレンズカバー17
は紐8で繋げられている。
【0073】なお、他の構成及びスタンバイ状態の設定
動作、動作状態の設定動作等は、実施の形態1と同様で
あるため、説明を省略する。
【0074】このように、実施の形態4の液晶プロジェ
クターは、レンズカバー17の取り付け時には必ずスイ
ッチ10がランプ非点灯状態となるため、レンズカバー
17を取り付けた状態で誤ってランプ13を点灯させる
ことにより、レンズカバー17を投射することを確実に
回避することができ、レンズカバー17に支障を来すこ
とはない。
【0075】したがって、レンズカバー17を装着した
状態で誤って投射されることを考慮し、投射中の画面を
見れば判るようにレンズカバー17の色を半透明にする
必要がなくなるため、上側外郭部品1a,1bの色合い
に合致した色付けを行うことができ、外観上見栄えのよ
い液晶プロジェクター1を得ることができる。
【0076】また、液晶プロジェクター1を使用しない
ときは、レンズカバー17を投射レンズ用穴5に取り付
けることにより、投射レンズ9を外部から確実に保護す
ることができ、レンズカバーの本来の使用目的を達成す
ることができる。
【0077】さらに、実施の形態4のレンズカバー17
は実施の形態1のレンズカバー7のように、レンズカバ
ーボス部7bに相当するスイッチ片10tの押圧部を設
ける必要がない利点を奏する。
【0078】また、実施の形態4の液晶プロジェクター
1において、実施の形態1の図4で示したランプ制御部
を構成することにより、レンズカバー7を取り付ければ
自動的にランプ13を消灯可能な液晶プロジェクター1
を得ることができる。
【0079】同様に、実施の形態4の液晶プロジェクタ
ー1において、実施の形態1の図5で示したランプ制御
部を構成することにより、レンズカバー7を取り外せば
自動的にランプ13を点灯可能な液晶プロジェクター1
を得ることができる。
【0080】<実施の形態5>図10はこの発明の実施
の形態5である液晶プロジェクターの構成を示す斜視図
である。同図に示すように、液晶プロジェクター2は上
側外郭部品2a及び下側外郭部品2bとにより外形が構
成される。液晶プロジェクター2の前方側面(穴形成
面)に設けられた円状の投射レンズ用穴5から光を投射
可能に投射レンズ9が設けられる。以下、投射レンズ用
穴5の形成位置を前方として説明する。
【0081】上側外郭部品2aの左方向側面に主電源ス
イッチ3が設けられ、上側外郭部品2aの上面にはコン
トロールパネル4が設けられ、液晶プロジェクター2の
後方側面に電源コード15が接続される。
【0082】液晶プロジェクター2の上面及び下面(図
示せず)に、前方側面形成方向(図10の矢印方向)に
沿ってガイド溝2cが設けられ、このガイド溝2cにス
ライドレンズカバー20のガイド部60aを摺動可能に
嵌合させている。
【0083】したがって、液晶プロジェクター2を使用
しないときはスライドレンズカバー20を図10のガイ
ド溝2cに沿って図10の左方向にスライドさせること
により、投射レンズ用穴5を塞いで投射レンズ9を外部
から遮蔽状態にして、外部からもちこまれる汚れ、傷、
埃等から保護することができる。
【0084】図11は図10のコントロールパネル4の
構成を示す説明図である。同図に示すように、コントロ
ールパネル4には電源オン/オフ用の電源釦4a及び電
源オン/オフ状態を指示する電源インジケータ4bが設
けられる。
【0085】図10及び図11の構成において、液晶プ
ロジェクター2を動作させる場合には液晶プロジェクタ
ー2にある電源コード15を所定の電源コンセント(図
示せず)に挿入し、主電源スイッチ3を主電源オン状態
に切り替えると液晶プロジェクター2はスタンバイ状態
となる。
【0086】次に、スライドレンズカバー20をガイド
溝2cに沿って図10の右方向にスライドさせることに
より投射レンズ9を開放し、コントロールパネル4に設
けられた電源釦4a(図11参照)を押して動作状態に
させる。この時電源インジケータ4b(図11参照)が
点灯し動作状態を示す。
【0087】図12は遮蔽状態時における図10のB2
−B2断面を示す断面図である。同図に示すように、ス
ライドレンズカバー20のガイド部20aがガイド溝2
cに嵌合している。したがって、液晶プロジェクター2
からスライドレンズカバー20が脱落するのを防止して
いる。
【0088】また、スライドレンズカバー20が変形可
能な成形材料にて製作されているので、ガイド部20a
のガイド溝2cへの取り付けは、図12に示すように、
スライドレンズカバー20のガイド部20aを矢印方向
に変形させながらガイド溝2cに嵌合させることにより
取り付けることができる。
【0089】スライドレンズカバー20の遮蔽面20h
の中心部から遮蔽面20hに対し垂直方向に突出してス
ライドレンズカバーボス部20bが形成されており、ス
ライドレンズカバー20をガイド溝2cに取り付ける
と、スライドレンズカバーボス部20bは液晶プロジェ
クター2の前方側面の中心部に設けられたスライドボス
用孔2dを貫通する。
【0090】図13は遮蔽状態時における図10のA4
−A4断面を示す断面図である。同図に示すように、ス
ライドレンズカバー20によって投射レンズ用穴5が完
全に塞がれている。
【0091】さらに、スライドボス用孔2dを貫通した
スライドレンズカバーボス部20bがスイッチ10のス
イッチ片10tを図13の左方向に押圧する機械的動作
に連動して、スイッチ10はランプ非点灯状態に設定さ
れる。
【0092】図14は解放状態時における図10のA4
−A4断面を示す断面図である。同図に示すように、ス
ライドレンズカバーボス部20bによる押圧から解放さ
れた機械的動作に連動してスイッチ片10tは自動復帰
することにより、スイッチ10はランプ点灯可能状態に
設定される。
【0093】図17は液晶プロジェクター2のランプ制
御部におけるランプ消灯機能を示す説明図である。同図
において、コントロール回路11はスイッチ10のスイ
ッチ片10tが接点10aに接したランプ非点灯状態時
に非活性状態となり、スイッチ片10tが接点10bに
接したランプ点灯可能状態時に活性状態となる。コント
ロール回路11が活性状態になると、投射用のランプ1
3を点灯可能に電源回路12を駆動することができる。
なお、コントロール回路11、電源回路12及びランプ
13は上側外郭部品1a,下側外郭部品2b内に収納さ
れている。
【0094】図17に示すように、スライドレンズカバ
ーボス部20bによる押圧がある場合、スイッチ片10
tは接点10aに切り替えられることによりランプ非点
灯状態となるため、コントロール回路11は非活性状態
となり、電源回路12を駆動することができず(電源オ
フ状態となり)、投射用のランプ13が点灯することは
ない。
【0095】このように、実施の形態5の液晶プロジェ
クターは、スライドレンズカバー20の遮蔽状態スライ
ド時には必ずスイッチ10がランプ非点灯状態に設定さ
れるため、スライドレンズカバー20を取り付けた状態
で誤ってランプ13を点灯させてスライドレンズカバー
20を投射するという不具合を確実に回避することがで
き、スライドレンズカバー20に支障を来すことはな
い。
【0096】したがって、スライドレンズカバー20を
装着した状態で誤って投射されることを考慮し、投射中
の画面を見れば判るようにスライドレンズカバー20の
色を半透明にする必要がなくなるため、上側外郭部品2
a,2bの色合いに合致した色付けを行うことができ、
外観上見栄えのよい液晶プロジェクター2を得ることが
できる。
【0097】また、液晶プロジェクター2を使用しない
ときは、スライドレンズカバー20を左にスライドして
遮蔽状態にすることにより、投射レンズ9を外部から確
実に保護することができ、レンズカバーの本来の使用目
的を達成することができる。
【0098】さらに、実施の形態5の液晶プロジェクタ
ー2は、ランプ13の点灯時に、スライドレンズカバー
20をスライドさせて遮蔽状態にすることにより、コン
トロール回路11を非活性状態にしてランプ13を消灯
させる(スタンバイ状態にする)ことができる。すなわ
ち、スライドレンズカバー20を遮蔽状態にすれば自動
的に点灯中のランプ13を消灯させることができる液晶
プロジェクター2を得ることができる。
【0099】図15はガイド溝2c及びスライドレンズ
カバー20等の変形例を示す斜視図である。前述したよ
うに、スライドレンズカバー20の遮蔽面20hの中心
部から遮蔽面20hに対し垂直方向に突出してスライド
レンズカバーボス部20bが形成されており、スライド
レンズカバー20をガイド溝2cに取り付けると、スラ
イドレンズカバーボス部20bは液晶プロジェクター2
の前方側面の中心部に設けられたスライドボス用孔2d
を貫通する。
【0100】ガイド中継部20gは遮蔽面20hの上下
からから遮蔽面20hに対し垂直に延びて形成され、ガ
イド中継部20gの両端には図15Bに示すようにスト
ッパー部20cが遮蔽面20hと平行に形成される。ス
トッパー部20cは弾力性を有し変形可能な材質で形成
される。
【0101】一方、ガイド溝1cの両端にはストッパー
溝2eが設けられており、図16に示すように、スライ
ドレンズカバー20を図15の左方向にスライドさせる
と、弾力による復元力で図15の左側のストッパー部2
0cがストッパー溝2e内に収まることにより、スライ
ドレンズカバー20を遮蔽状態で固定させることができ
る。
【0102】同様に、スライドレンズカバー20を図1
5の右方向にスライドさせると、弾力による復元力で図
15の右側のストッパー部20cがストッパー溝2e内
に収まることにより、スライドレンズカバー20を解放
状態で固定させることができる。
【0103】すなわち、図16の左側のストッパー溝2
e内にストッパー部20cを収めるとスライドレンズカ
バー20は投射レンズ9を遮蔽状態にすることができ、
図16の右側のストッパー溝2e内にストッパー部20
cを収めるとスライドレンズカバー20は投射レンズ9
を解放状態にすることができる。なお、図16では2つ
のストッパー溝2e内にガイド溝2cが収納されている
状態を図示しているが実際には一方のストッパー溝2e
内にのみ収納可能である。
【0104】<実施の形態6>図18は実施の形態6に
おける液晶プロジェクター1のランプ制御部におけるラ
ンプ点灯機能を示す説明図である。同図に示すように、
スライドレンズカバーボス部20bによる押圧から解放
されると、スイッチ片10tが接点10bに自動復帰す
ることにより、スイッチ10はランプ点灯可能状態に設
定される。すなわち、コントロール回路11は活性状態
となり、電源回路12を駆動する(電源オン状態にす
る)ことによりランプ13を点灯させることができる。
【0105】実施の形態6の液晶プロジェクターは、ラ
ンプ13の消灯時に、スライドレンズカバー20をスラ
イドさせ解放状態にすることにより、コントロール回路
11を活性状態にしランプ13を点灯させ投射状態にす
ることができる。すなわち、スライドレンズカバー20
を解放状態にすれば自動的にランプが点灯状態になる液
晶プロジェクター2を得ることができる。
【0106】<実施の形態7>なお、上記実施の形態6
では、液晶プロジェクター2のコントロールパネル4に
設けられた電源釦4aにも電源回路12の切換機能を有
するが、他に付加機能を有さない場合には電源釦4aを
設けることなく、スライドレンズカバー20のスライド
による遮蔽状態,解放状態の切換を電源回路12の電源
オン,オフ切換手段として用いても良い。すなわち、実
施の形態6構成で電源釦4aを除去したのが実施の形態
7である。
【0107】<実施の形態8>上記実施の形態5では、
投射レンズ用穴5からスライドレンズカバー20を解放
状態にスライドさせる手段を手動で行う構造を説明した
が、バネ等による弾性力を利用して自動でスライドさせ
る構造としてもよい。
【0108】図19はこの発明の実施の形態8である液
晶プロジェクターの構成の概略を示す斜視図である。同
図に示すように、スライドレンズカバー釦30を上側外
郭部品2aの上面に設け、スライドレンズカバー釦30
を押すという機械的操作を実行することにより、スライ
ドレンズカバー20を自動的に解放状態にする液晶プロ
ジェクター2を実現する。
【0109】図20は図19のコントロールパネル4の
構成を示す説明図である。同図に示すように、コントロ
ールパネル4には電源オン/オフ用の電源釦4a及び電
源オン/オフ状態を指示する電源インジケータ4bが設
けられる。
【0110】図21は遮蔽状態時におけるスライドレン
ズカバー20の断面構造を示す断面図である。同図に示
すように、スライドレンズカバー20のストッパー部2
0cがガイド溝2cに嵌合している。したがって、液晶
プロジェクター2からスライドレンズカバー20が脱落
するのを防止している。
【0111】図22はこの発明の実施の形態8である液
晶プロジェクターの構成を具体的に示す斜視図である。
以下、実施の形態5の構成と異なる点のみ述べる。
【0112】図22に示すように、ガイド溝2c内をス
ライドする部材として、上方左に保持部20d、保持用
切り欠き部20e及びテーパ部20fからなるスライド
固定部材が設けられ、上方右、下方左、下方右は実施の
形態5と同様にストッパー部20cが設けられる。な
お、スライド固定部材とストッパー部20cとの形成深
さを同程度にすることにより、ガイド溝2c上を支障な
くスライドさせることができる。
【0113】図23はスライドレンズカバー20を遮蔽
状態にした場合の図22のA5−A5断面構造を示す断
面図である。
【0114】同図に示すように、実施の形態5と同様、
スライドレンズカバー20のスライドボス20bはスイ
ッチ10のスイッチ片10tを押している。この状態で
スライドレンズカバー20は、スライドボス20bと液
晶プロジェクター2に設けられているバネ部材固定部1
fとの間に配置されているスライド用バネ部材1gによ
り、スライドレンズカバー20を解放状態にスライドさ
せる方向に引っ張られている。
【0115】図25は上側外郭部品2aに形成されたガ
イド溝2cの断面構造を示す断面図である。同図に示す
ように、スライド溝穴部2hはガイド溝2cより深く形
成され、ここにスライド固定部(図25では図示せず)
が設けられる。
【0116】図27はスライド固定部の詳細を示す説明
図である。スライドレンズカバー20の左側に延長して
形成された保持部20dに設けられた保持用切り欠き部
20eと、液晶プロジェクター2のスライド溝穴部2h
内の底部に配置され、図27の矢印のC及びD方向に回
動可能に保持されたストッパー用バネ部材40の保持用
ボス部40bとが噛み合っている状態を示している。こ
の状態ではスライドレンズカバー20はストッパ用バネ
部材40によって固定されていることになり、図23に
示す様にスライドレンズカバー20はスライド用バネ部
材1gに引っ張られていても移動することなく固定され
る。
【0117】また、ストッパー用バネ部材40は矢印D
方向にはスライドレンズカバー用釦30のボス部30b
に押されて回動し、矢印C方向には図示していない弾性
材による復元作用で回動する。
【0118】図24はスライドレンズカバー20を解放
状態にした場合の図22のA5−A5断面を示す断面図
である。
【0119】図26はスライドレンズカバー釦30の図
22におけるA5−A5断面構造を示す断面図である。
同図に示すように、ボス部30bを形成したスライドレ
ンズカバー釦30は矢印H方向に押された後、押す力を
除くと釦復帰用バネ部材30cにより矢印I方向に自動
復帰する。
【0120】図27で示したストッパ用バネ部材40と
保持部20dとの固定状態時に、スライドレンズカバー
釦30を図26のI方向に押圧すると、保持用切り欠き
部20eと保持用ボス部40bの噛み合いがはずれ、ス
ライド用バネ部材1gの復元力によりスライドレンズカ
バー20が引っ張られるという機械的動作に連動するこ
とにより、スライドレンズカバー20は自動的に右にス
ライドし図24で示す解放状態となる。
【0121】すなわち、スライドレンズカバー釦30を
押すことにより、ストッパ用バネ部材40、スライドレ
ンズカバーボス部20b、保持部20d、保持用切り欠
き部20e及びテーパ部20f、バネ部材固定部2f及
びスライド用バネ部材2g等よりなるスライドレンズカ
バー自動解放部によって、スライドレンズカバー20は
自動的に解放状態にされる。なお、復元力を有する弾性
体としてスライド用バネ部材2gを示したがゴム等の他
の復元力を有する弾性体をスライド用バネ部材2gに代
えて用いても良い。
【0122】この解放状態では、図24に示すように、
スイッチ片10tがスライドレンズカバーボス部20b
の押圧から解放されるため、スイッチ10はランプ点灯
可能状態に設定される。
【0123】再度、スライドレンズカバー20を遮蔽状
態にスライドさせる場合は、スライドレンズカバー20
を左方向にスライドさせ、スライドレンズカバー20の
保持部20dの先端に形成されたテーパ部20fをスト
ッパー用バネ部材40の斜面部40aに当接させる。そ
の後、さらに左にスライドさせるとスライドレンズカバ
ー20の保持部20dがストッパー用バネ部材40を矢
印D方向に回動させ、最終的に保持用切り欠き部20e
と保持用ボス部40bとを噛み合わした図27で示す固
定状態に戻る。固定状態では当然スライドレンズカバー
20は矢印F方向にはスライドできない。
【0124】このように、実施の形態8の液晶プロジェ
クターは、スライドレンズカバー20の遮蔽状態時には
必ずスイッチ10がランプ非点灯状態となるため、スラ
イドレンズカバー20の遮蔽状態で誤ってランプ13を
点灯させてスライドレンズカバー20を投射するという
不具合を確実に回避することができ、スライドレンズカ
バー20に支障を来すことはない。
【0125】したがって、スライドレンズカバー20を
装着した状態で誤って投射されることを考慮し、投射中
の画面を見れば判るようにスライドレンズカバー20の
色を半透明にする必要がなくなるため、上側外郭部品2
a,2bの色合いに合致した色付けを行うことができ、
外観上見栄えのよい液晶プロジェクター2を得ることが
できる。
【0126】また、液晶プロジェクター2を使用しない
ときは、スライドレンズカバー20を左にスライドして
遮蔽状態にすることにより、投射レンズ9を外部から確
実に保護することができ、レンズカバーの本来の使用目
的を達成することができる。
【0127】さらに、実施の形態8の液晶プロジェクタ
ー2は、ランプ13の点灯時に、スライドレンズカバー
20をスライドさせて遮蔽状態にすることにより、コン
トロール回路11を非活性状態にしてランプ13を消灯
させる(スタンバイ状態にする)ことができる。すなわ
ち、ランプ13の点灯中にスライドレンズカバー20を
遮蔽状態にすれば自動的に消灯させることができる液晶
プロジェクター2を得ることができる。
【0128】<実施の形態9>図18に示すように、ス
ライドレンズカバーボス部20bによる押圧から解放さ
れると、スイッチ片10tを接点10bに自動復帰され
ることにより、スイッチ10はランプ点灯可能状態に設
定される。すなわち、コントロール回路11は活性状態
となり、電源回路12を駆動する(電源オン状態にす
る)ことによりランプ13を点灯させることができる。
【0129】実施の形態9の液晶プロジェクターは、ラ
ンプ13の消灯時に、スライドレンズカバー釦30を押
圧してスライドレンズカバー20をスライドさせ自動的
に解放状態にすることにより、コントロール回路11を
活性状態にしてランプ13を点灯させ投射状態にするこ
とができる。すなわち、スライドレンズカバー釦30を
押圧するだけで、スライドレンズカバー20を解放状態
にして自動的にランプ13を点灯させることができる液
晶プロジェクター2を得ることができる。
【0130】<実施の形態10>なお、上記実施の形態
9では、液晶プロジェクター2のコントロールパネル4
に設けられた電源釦4aにも電源回路12の切換機能を
有するが、他に付加機能を有さない場合には電源釦4a
を設けることなく、スライドレンズカバー20のスライ
ドによる遮蔽状態,解放状態の切換を電源回路12の電
源オン,オフの切換手段として用いても良い。すなわ
ち、実施の形態9構成で電源釦4aを除去したのが実施
の形態10である。
【0131】<その他>実施の形態1〜実施の形態10
では、投射装置として液晶プロジェクターを例に挙げた
が、これに限定されず、レンズカバーに支障を来すこと
なく、レンズカバー本来の投射レンズの保護機能を果た
すことを目的とする全ての投射装置に本発明を適用可能
である。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
請求項1記載の投射装置は、レンズカバーを遮蔽状態に
するときの機械的動作に連動してランプを非点灯状態に
するランプ制御部を備えることにより、レンズカバーの
遮蔽状態時に投射レンズからの光が投射される不具合を
確実に回避することができる。
【0133】請求項2記載の投射装置は、レンズカバー
取り付け状態時にレンズカバーによって投射レンズ用穴
を塞ぐことにより、投射レンズを外部の埃等から保護す
ることができる。
【0134】請求項3記載の投射装置は、レンズカバー
取り付け時にレンズカバーボス部の押圧動作に連動し
て、必ずランプを非点灯状態にすることができる。
【0135】請求項4記載の投射装置は、レンズカバー
取り付け時にレンズカバー筒部による押圧動作に連動し
て、必ずランプを非点灯状態にすることができる。
【0136】請求項5記載の投射装置は、スライドレン
ズカバーを投射レンズ用穴上にスライド移動させて投射
レンズ穴を塞ぐことにより、投射レンズを外部の埃等か
ら保護することができる。
【0137】請求項6記載の投射装置は、スライドレン
ズカバーの遮蔽状態時にレンズカバーボス部による押圧
動作に連動して、必ずランプを非点灯状態にすることが
できる。
【0138】請求項7記載の投射装置はスライドレンズ
カバー自動解放部によって、スライドレンズカバー釦に
よる所定の機械的操作に連動して、スライドレンズカバ
ーの遮蔽状態を解放状態にさせるため、上記所定の機械
的操作を行うだけで簡単に解放状態にすることができ
る。
【0139】請求項8記載の投射装置は、弾性体の復元
力を利用してスライドレンズカバーを解放状態にスライ
ド移動させることができる。
【0140】請求項9記載の投射装置は、レンズカバー
を解放状態にすることにより、消灯中のランプを点灯さ
せることができる。
【0141】請求項10記載の投射装置は、電源スイッ
チ部によってランプ用の電源をオン,オフさせることが
できる。
【0142】請求項11記載の投射装置は、レンズカバ
ーによる遮蔽状態/解放状態の切り替えによって電源を
オフ/オンさせ、ランプを消灯状態/点灯状態に設定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である液晶プロジェ
クターの構成を示す斜視図である。
【図2】 レンズカバー7の取り付け時における断面構
造を示す断面図である。
【図3】 レンズカバー7の取り外し時における断面構
造を示す断面図である。
【図4】 液晶プロジェクターのランプ制御部のランプ
消灯機能を示す説明図である。
【図5】 実施の形態2における液晶プロジェクターに
おけるランプ制御部のランプ消灯機能を示す説明図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態4である液晶プロジェ
クターの構成を示す斜視図である。
【図7】 レンズカバーの構造を拡大して示した斜視図
である。
【図8】 レンズカバーの取り付け時における断面構造
を示す断面図である。
【図9】 レンズカバーの取り外し時における断面構造
を示す断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態5である液晶プロジ
ェクターの構成を示す斜視図である。
【図11】 図10のコントロールパネルの構成を示す
説明図である。
【図12】 遮蔽状態時における図10の断面構造を示
す断面図である。
【図13】 遮蔽状態時における図10の断面構造を示
す断面図である。
【図14】 解放状態時における図10の断面構造を示
す断面図である。
【図15】 ガイド溝及びスライドレンズカバー等の変
形例を示す斜視図である。
【図16】 スライドレンズカバーのガイド溝との関係
を示す説明図である。
【図17】 液晶プロジェクターのランプ制御部のラン
プ消灯機能を示す説明図である。
【図18】 実施の形態6における液晶プロジェクター
のランプ制御部のランプ点灯機能を示す説明図である。
【図19】 この発明の実施の形態8である液晶プロジ
ェクターの構成の概略を示す斜視図である。
【図20】 図19のコントロールパネルの構成を示す
説明図である。
【図21】 遮蔽状態時におけるスライドレンズカバー
の断面構造を示す断面図である。
【図22】 この発明の実施の形態8である液晶プロジ
ェクターの構成を具体的に示す斜視図である。
【図23】 スライドレンズカバーを遮蔽状態にした場
合の断面構造を示す断面図である。
【図24】 スライドレンズカバーを解放状態にした場
合の断面構造を示す断面図である。
【図25】 液晶プロジェクターへのスライドレンズカ
バー用釦とスライドレンズカバーの配置を示す構造図で
ある。
【図26】 スライドレンズカバー釦の断面構造を示す
断面図である。
【図27】 スライドレンズカバとストッパ用バネ部材
との関係を示す説明図である。
【図28】 従来の液晶プロジェクターの第1の構成を
示す斜視図である。
【図29】 図28のコントロールパネルの構成を示す
説明図である。
【図30】 図28の断面構造を示す断面図である。
【図31】 従来の液晶プロジェクターの第2の構成を
示す斜視図である。
【図32】 図31のコントロールパネルの構成を示す
説明図である。
【図33】 遮蔽状態時における図31の断面構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
1,2 液晶プロジェクター、1a,2a 上側外郭部
品、1b,2b 下側外郭部品、2c ガイド溝、2d
スライドボス用穴、2f バネ部材固定部、2g ス
ライド用バネ部材、2h スライド溝穴部、2i 釦保
持用穴、4 コントロールパネル、4a 電源釦、4b
電源インジケータ、5 投射レンズ用穴、6 レンズ
カバー用ボス穴、7,17 レンズカバー、7a,17
a レンズカバーツメ部、7b レンズカバーボス部、
8 紐、9 投射レンズ、10スイッチ、11 コント
ロール回路、12 電源回路、13 ランプ、17cレ
ンズカバー筒部、20 スライドレンズカバー、20a
ガイド部、20bスライドレンズカバーボス部、20
d 保持部、20e 保持用切り欠き部、20f テー
パ部、30 スライドレンズカバー釦、30a 釦保持
用ツメ部、30b ボス部、30c 釦復帰用バネ部
材、40 ストッパ用バネ部材、40a斜面部、40b
保持用ボス部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプと、 前記ランプからの光を投射する投射レンズと、 前記投射レンズを遮蔽/解放するレンズカバーと、 前記レンズカバーを遮蔽状態にするときの機械的動作に
    連動して前記ランプを非点灯状態にするランプ制御部
    と、を備える投射装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の投射装置であって、 前記ランプ、前記投射レンズ及び前記ランプ制御部を収
    納し、前記投射レンズからの投射光を通過させる投射レ
    ンズ用穴を有する外郭部品をさらに備え、 前記レンズカバーは前記投射レンズ用穴の周縁部に係止
    可能なレンズカバーツメ部を有し、 前記遮蔽状態は前記レンズカバーツメ部を前記投射レン
    ズ用穴の周縁部に係止させ、前記レンズカバーによって
    前記投射レンズ用穴を塞ぐレンズカバー取り付け状態を
    含む、投射装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の投射装置であって、 前記レンズカバーはレンズカバーボス部を有し、 前記外郭部品は前記レンズカバーの前記遮蔽状態時に前
    記レンズカバーボス部を貫通させ前記外郭部品内に位置
    させるレンズカバー用ボス穴をさらに有し、 前記機械的動作は前記外郭部品内に位置する前記レンズ
    カバーボス部による押圧動作を含む、投射装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の投射装置であって、 前記レンズカバーは前記遮蔽状態時に、前記投射レンズ
    用穴を通過し、前記前記投射レンズを接触することなく
    覆うレンズカバー筒部を有し、 前記機械的動作は前記レンズカバー筒部による押圧動作
    を含む、投射装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の投射装置であって、 前記ランプ、前記投射レンズ及び前記ランプ制御部を収
    納し、前記投射レンズからの投射光を通過させる投射レ
    ンズ用穴を形成する穴形成面を有する外郭部品をさらに
    備え、 前記レンズカバーは前記外郭部品に、前記穴形成面上を
    スライド移動可能に設けられるスライドレンズカバーを
    含み、 前記遮蔽状態は前記スライドレンズカバーを前記投射レ
    ンズ用穴上にスライド移動させことにより前記投射レン
    ズ穴を塞いだ状態を含む、投射装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の投射装置であって、 前記スライドレンズカバーはスライドレンズカバーボス
    部を有し、 前記外郭部品は前記スライドレンズカバーのスライド移
    動時に前記スライドレンズカバーボス部が前記外郭部品
    を貫通して前記外郭部品内に位置しながら移動可能なス
    ライドボス用孔をさらに有し、 前記機械的動作は、前記外郭部品内の前記スライドレン
    ズカバーボス部による押圧動作を含む、投射装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の投射装置であって、 前記外郭部品に設けられ、所定の機械的操作が可能なス
    ライドレンズカバー釦と、 前記スライドレンズカバー釦による前記所定の機械的操
    作に連動して、前記スライドレンズカバーの前記遮蔽状
    態を解放状態にするスライドレンズカバー自動解放部
    と、をさらに備える、投射装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の投射装置であって、 前記スライドレンズカバー自動解放部は、前記スライド
    レンズカバーを前記遮蔽状態から前記解放状態になるよ
    うにスライド移動させる復元力をもつ弾性体を含み、前
    記所定の機械的操作に連動して、前記弾性体の復元力を
    有効にする、投射装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のうち、いずれ
    か1項に記載の投射装置であって、 前記ランプ制御部は、前記レンズカバーを解放状態にす
    るときの機械的動作に連動して前記ランプを点灯させる
    点灯機能を有する、投射装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のうち、いず
    れか1項に記載の投射装置であって、 前記ランプ用の電源をオン,オフ制御する電源スイッチ
    部をさらに備える、投射装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の投射装置であって、 前記電源スイッチ部は、前記遮蔽状態時に電源をオフさ
    せ、前記解放状態時に電源をオンさせる前記レンズカバ
    ーを含む、投射装置。
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