JP2008216757A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プロジェクタ1の外装筐体2には、投射光学装置から拡大投射される光束を通過させるための光束通過用開口部211と、投射光学装置を構成する画像調整部の少なくとも一部を外部に露出させるための露出用開口部212とが形成されている。プロジェクタ1は、光束通過用開口部211および露出用開口部212の双方を閉塞可能とするシャッタ5を備える。シャッタ5は、外装筐体2に対して、光束通過用開口部211および露出用開口部212を閉塞する閉位置と、光束通過用開口部211および露出用開口部212を開放する開位置との間を移動可能に設けられている。
【選択図】図1
Description
特許文献1に記載の技術では、外装筐体において、投射レンズから拡大投射された光束を通過させるための光束通過用開口部が外装筐体の前面から天面側まで大きく構成され、外装筐体内部に投射レンズを配設した状態で、光束通過用開口部を介して投射レンズの前面部分が完全に露出するように設定されている。そして、外装筐体外面にレンズカバーをスライド可能に取り付け、レンズカバーをスライドさせることで光束通過用開口部(投射レンズの前面部分)の開閉を実施している。
すなわち、特許文献1に記載の技術では、投射レンズの前面部分に画像調整部が設けられた構成であり、該画像調整部を外部から操作するために、外装筐体において、光束通過用開口部を前面から天面側まで大きく形成し、光束通過用開口部に露出用開口部としての機能も持たせている。
このため、外装筐体の設計の自由度が低減することなく、投射光学装置を保護できる技術が要望されている。
また、プロジェクタは、光束通過用開口部および露出用開口部の双方を閉塞可能とする遮蔽部材を備える。このことにより、プロジェクタを使用しない場合に、遮蔽部材にて光束通過用開口部を閉塞することで、投射光学装置の光路後段側を遮蔽部材にて覆い、投射光学装置を保護できる。
したがって、外装筐体の設計の自由度が低減することなく、投射光学装置を保護でき、本発明の目的を達成できる。
本発明によれば、遮蔽部材を移動操作するための操作用突起部が露出用開口部を介して外部に突出するように形成されているので、操作用突起部を露出させる専用の開口部を外装筐体に設ける必要がない。
本発明では、外装筐体および遮蔽部材には、基準位置検知機構が設けられている。そして、この基準位置検知機構は、遮蔽部材の移動時に互いに摺接し、遮蔽部材が閉位置および開位置のうち少なくともいずれかの基準位置に位置付けられた際に互いに係合する構造を有する。また、基準位置検知機構は、遮蔽部材が基準位置から別の位置に移動されると、互いの係合が解除され、再度、互いに摺接する構造を有する。すなわち、基準位置検知機構における前記係合および解除によって、遮蔽部材に軽い振動およびクリック音を生じさせることができる。このため、利用者による遮蔽部材の移動操作時に、遮蔽部材が基準位置(閉位置、開位置)に到達されたことを、利用者に認識させることができる。
本発明では、基準位置検知機構は、外装筐体に設けられる凸部と、遮蔽部材に形成される凹部を有する摺接部とを備え、遮蔽部材の移動時に凸部と摺接部とが互いに摺接し、遮蔽部材が基準位置に位置付けられた際に凸部と凹部とが係合する。このことにより、基準位置検知機構を簡素な構成とし、部品点数を少なくして該基準位置検知機構を設ける空間を小さいものとすることができる。
本発明では、プロジェクタは、遮蔽部材の位置を検出して信号を出力する位置検出部を備えている。このことにより、位置検出部から出力される信号に応じて、例えば、遮蔽部材が閉位置に位置付けられていることを認識し光源の光量を低減させる等の制御構造を容易に構築できる。すなわち、このような制御構造により、プロジェクタを使用していない場合(遮蔽部材が閉位置に位置付けられている場合)には、光源の光量を低減して、省電力化を図る他、投射光学装置から拡大投射される光束の照射による遮蔽部材の熱劣化を防止できる。
すなわち、通常の状態(位置検出部が故障していない状態)では、プロジェクタ内部の制御装置は、位置検出部からの信号出力がない場合に遮蔽部材が閉位置に位置付けられていると認識し、光源の光量を低減させる等の制御を実施する。また、制御装置は、位置検出部からの信号出力がある場合に遮蔽部材が閉位置を除く他の位置(開位置を含む)に位置付けられていると認識し、上述した制御を実施しない。
ここで、例えば、位置検出部が故障した状態では、遮蔽部材がいずれの位置に位置付けられていても位置検出部から信号は出力されない。このため、制御装置は、遮蔽部材が開位置に位置付けられている場合であっても位置検出部からの信号出力がないため、遮蔽部材が閉位置に位置付けられていると認識し、光源の光量を低減させる等の制御を実施してしまう。すなわち、位置検出部が故障した状態では、プロジェクタからスクリーン上に投影画像を良好に表示できないこととなる。
ところで、従来のように、外装筐体外面にレンズカバーをスライド可能に取り付けた場合には、外装筐体外面に対してレンズカバーが摺動するため、外装筐体外面にレンズカバーの摺動方向に沿う複数の傷が形成されてしまう。
本発明では、遮蔽部材は、外装筐体内部において、外装筐体および移動案内部材の間に移動可能に設けられている。このことにより、遮蔽部材の移動により、外装筐体外面に傷が付くことがなく、プロジェクタの外観状態を良好に維持できる。
また、遮蔽部材は、外装筐体内部に固定される移動案内部材により移動が案内されるため、遮蔽部材を内部に配設した状態とした場合であっても、遮蔽部材の移動を円滑に実施できる。
本発明では、遮蔽部材は、光束通過用開口部および露出用開口部の他、吸気口をも閉塞可能とする。このことにより、プロジェクタを使用しない場合に、外装筐体に形成された隙間である光束通過用開口部や露出用開口部の他、吸気口を遮蔽部材にて閉塞することで、これら隙間を介して外装筐体内部に塵埃が侵入することをより確実に防止できる。このため、プロジェクタ内部の光学部品に塵埃等が付着することを抑制でき、プロジェクタから拡大投射される投影画像を良好に維持できる。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔外観構成〕
図1および図2は、第1実施形態におけるプロジェクタ1の外観を示す斜視図である。具体的に、図1は、プロジェクタ1を前面上方側から見た斜視図であり、シャッタ5が閉位置に位置付けられた状態を示している。図2は、プロジェクタ1を前面上方側から見た斜視図であり、シャッタ5が開位置に位置付けられた状態を示している。なお、図1および図2では、説明の便宜上、プロジェクタ1からの光束の投射方向をZ軸とし、該Z軸に直交する2軸をそれぞれX軸(水平軸)およびY軸(垂直軸)とする。以下の図面も同様である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調してカラー画像(光学像)を形成し、このカラー画像をスクリーン(図示略)上に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、図1または図2に示すように、略直方体状の外装筐体2内部に後述する装置本体が収納された構成を有している。
なお、外装筐体2は、合成樹脂等に限らず、その他の材料にて形成してもよく、例えば、金属等により構成してもよい。
また、アッパーケース21の上面部分において、光束通過用開口部211に近接する位置には、図1または図2に示すように、装置本体を構成する後述する投射レンズの画像調整部の突起部を露出させるための露出用開口部212が形成されている。
さらに、アッパーケース21の上面部分において、略中央部分には、図1または図2に示すように、プロジェクタ1の電源オン/オフ、投影画像の画質調整、音量調整等を実施するための複数の操作ボタン213Aを外部に露出させるための複数の操作用孔213が形成されている。そして、複数の操作用孔213を介して各操作ボタン213Aを適宜押下すると、操作ボタン213A内部に配置される図示しない回路基板に実装されたタクトスイッチと接触し、所望の操作が可能となる。
図3は、プロジェクタ1の内部構成を模式的に示す図である。
外装筺体2の内部には、図3に示すように、プロジェクタ1の装置本体が収容されており、この装置本体は、投射光学装置としての投射レンズ3と、光学ユニット4と、遮蔽部材としてのシャッタ5等を備える。
なお、図3において、具体的な図示は省略したが、装置本体は、投射レンズ3、光学ユニット4、およびシャッタ5の他、プロジェクタ1内部の各構成部材に電力を供給する電源ユニット、プロジェクタ1内部の各構成部材を冷却する冷却ファン等を備えた冷却ユニット、およびプロジェクタ1内部の各構成部材を制御する制御装置等を備えているものとする。
前記鏡筒は、筒状軸を中心として回転することで前記複数のレンズの相対位置を変更可能としスクリーン上の投影画像のフォーカス調整やズーム調整を実施するためのリング状の画像調整部31(図2)を含んで構成される。また、画像調整部31には、図2に示すように、回転操作するための突起部31Aが形成されている。
なお、図3では、リフレクタ412を楕円面リフレクタとして構成していたが、これに限らず、光源ランプ411から射出された光束を略平行光として反射するパラボラリフレクタとして構成しても構わない。この場合には、平行化レンズ413を省略する。
第1レンズアレイ421は、入射光軸方向から見て略矩形状の輪郭を有する第1小レンズが、入射光軸に対し略直交する面内においてマトリクス状に配列された構成を有している。各第1小レンズは、光源装置41から射出される光束を複数の部分光束に分割している。
第2レンズアレイ422は、第1レンズアレイ421と略同様な構成を有しており、第2小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ422は、重畳レンズ424とともに、第1レンズアレイ421の各第1小レンズの像を光学装置45の後述する液晶パネル上に結像させる機能を有している。
具体的に、偏光変換素子423によって略1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ424によって最終的に光学装置45の後述する液晶パネル上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源装置41からの光の略半分を利用できない。このため、偏光変換素子423を用いることで、光源装置41からの射出光を略1種類の偏光光に変換し、光学装置45での光の利用効率を高めている。
リレー光学装置44は、図3に示すように、入射側レンズ441、リレーレンズ443、および反射ミラー442,444を備え、色分離光学装置43で分離された赤色光を光学装置45の後述する赤色光用の液晶パネルまで導く機能を有している。
このフィールドレンズ425は、第2レンズアレイ422から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の緑色光用、赤色光用の液晶パネルの光束入射側に設けられたフィールドレンズ425も同様である。
なお、赤色光にリレー光学装置44が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ441に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ425に伝えるためである。
液晶パネル451は、具体的な図示は省略するが、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、前記制御装置からの駆動信号に応じて、前記液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板452から射出された偏光光束の偏光方向を変調する。
クロスダイクロイックプリズム454は、射出側偏光板453から射出された色光毎に変調された変調光を合成して画像光(カラー画像)を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム454は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、液晶パネル451Gから射出され射出側偏光板453を介した色光を透過し、各液晶パネル451R,451Bから射出され各射出側偏光板453を介した各色光を反射する。このようにして、各色光が合成されてカラー画像が形成される。そして、クロスダイクロイックプリズム454で形成されたカラー画像は、上述した投射レンズ3によりスクリーン等へ拡大投射される。
図4ないし図7は、シャッタ5の構成を示す図である。具体的に、図4は、アッパーケース21、シャッタ5、フレーム6、付勢部材7、および位置検出部8を分解した分解斜視図である。図5は、アッパーケース21、シャッタ5、フレーム6、および付勢部材7が組み合わされた状態の断面図である。図6は、アッパーケース21およびシャッタ5が組み合わされた状態をプロジェクタ1の内部側(−Y軸方向側)から見た図であり、シャッタ5が閉位置に位置付けられた状態を示している。図7は、アッパーケース21およびシャッタ5が組み合わされた状態をプロジェクタ1の内部側(−Y軸方向側)から見た図であり、シャッタ5が開位置に位置付けられた状態を示している。なお、図6および図7では、説明の便宜上、フレーム6に設けられる付勢部材7を残して、フレーム6を省略している。
シャッタ5は、図4ないし図7に示すように、アッパーケース21およびフレーム6の間において、アッパーケース21に形成された光束通過用開口部211および露出用開口部212を開放する開位置と、光束通過用開口部211および露出用開口部212を閉塞する閉位置との間を移動可能に設けられる。そして、シャッタ5は、利用者による操作により、プロジェクタ1を使用する際に開位置に位置付けられ(図2)、プロジェクタ1を使用しない場合に閉位置に位置付けられる(図1)。このシャッタ5は、図4ないし図7に示すように、垂直延出部51と、水平延出部52とが一体的に形成されたものであり、側面視(X軸方向から見た場合)略L字形状を有する。
水平延出部52は、図4ないし図7に示すように、XZ平面に略平行に延出する平面視略矩形状の板体で構成され、シャッタ5が閉位置に位置付けられた際に、露出用開口部212を閉塞する部分である。
この摺接部521は、フレーム6の後述する案内溝部に遊嵌状態で嵌合し、シャッタ5のX軸方向の移動を案内する機能を有する。
また、この摺接部521は、シャッタ5の移動時において、付勢部材7に摺接し、利用者にシャッタ5の基準位置(開位置、閉位置)を認識させる機能も有する。
この摺接部521において、付勢部材7が摺接する+Z軸方向端面には、図6または図7に示すように、シャッタ5が閉位置に位置付けられた際に付勢部材7に対向する位置、およびシャッタ5が開位置に位置付けられた際に付勢部材7に対向する位置に、−Z軸方向に窪む凹部521A,521Bがそれぞれ形成されている。
垂直支持部61は、図4または図5に示すように、XY平面に略平行に延出する平面視略矩形状の板体で構成され、アッパーケース21の前面部分の内側に対向するように取り付けられる。
また、この垂直支持部61において、−Y軸方向端縁には、図4または図5に示すように、+Z軸方向に突出し−Y軸方向端縁に沿って延出する支持案内部612が形成されている。アッパーケース21、シャッタ5、およびフレーム6を組み立てた状態では、図5に示すように、シャッタ5における垂直延出部51の−Y軸方向端縁が支持案内部612に当接する。
この水平支持部62において、アッパーケース21にフレーム6を取り付けた状態で、露出用開口部212に対向する部分には、図4に示すように、表裏を貫通し、投射レンズ3の画像調整部31の突起部31Aを露出させるための第2の露出用開口部621が形成されている。
また、案内溝部622のX軸方向両端部分は、シャッタ5が閉位置および開位置に位置付けられた際に、摺接部521のX軸方向両端部分に当接し、シャッタ5の移動を規制する終端位置規制部622A,622Bとして機能する。
また、付勢部材設置用凹部623の底部分には、図5に示すように、アッパーケース21、シャッタ5、およびフレーム6を組み立てた状態で、付勢部材7を−Y軸方向側から付勢部材設置用凹部623に設置するための挿通用孔623Aが形成されている。
すなわち、付勢部材7を構成するスチールボール72は、コイルばね71により常時、−Z軸方向に付勢されているため、シャッタ5が閉位置及び開位置の間に位置付けられた状態から利用者の操作用突起部523の操作により+X軸方向に移動されると、摺接部521の+Z軸方向端面上を摺接する。そして、利用者の操作用突起部523の操作によりシャッタ5がさらに+X軸方向に移動され閉位置に位置付けられた場合には、図6に示すように、スチールボール72がコイルばね71により−Z軸方向に押され、摺接部521に形成された凹部521Aに係合する。また、利用者の操作用突起部523の操作によりシャッタ5が−X軸方向に移動されると、コイルばね71が縮み、スチールボール72および凹部521Aの係合が解除される。
すなわち、以上説明した付勢部材7および摺接部521(凹部521A,521Bを含む)が本発明に係る基準位置検知機構9(図4〜図7)を構成する。
すなわち、前記制御装置は、位置検出部8から信号が出力されない場合に、シャッタ5が開位置に位置付けられていると認識する。また、前記制御装置は、位置検出部8から信号が出力されている場合に、シャッタ5が開位置以外の位置(例えば、閉位置)に位置付けられていると認識する。そして、この場合には、前記制御装置は、例えば、光源装置41を消灯させる等の光量を低減させる制御を実施する。
本実施形態では、外装筐体2には、光束通過用開口部211と、露出用開口部212とが形成されている。すなわち、従来の構成とは異なり、光束通過用開口部211とは別に、露出用開口部212が形成されている。このことにより、従来の構成と比較して、光束通過用開口部211を小さく構成することができ、プロジェクタ1の外観デザインが光束通過用開口部211により制約されず、外装筐体2の設計の自由度が低減することがない。
また、プロジェクタ1は、光束通過用開口部211および露出用開口部212の双方を閉塞可能とするシャッタ5を備える。このことにより、プロジェクタ1を使用しない場合に、シャッタ5にて光束通過用開口部211を閉塞することで、投射レンズ3の光路後段側をシャッタ5にて覆い、投射レンズ3を保護できる。
ここで、基準位置検知機構9は、外装筐体2(フレーム6)に設けられる付勢部材7と、シャッタ5に形成される凹部521A,521Bを有する摺接部521とを備え、シャッタ5の移動時に付勢部材7と摺接部521とが互いに摺接し、シャッタ5が閉位置や開位置に位置付けられた際に付勢部材7と凹部521A,521Bとが係合する。このことにより、上記係合、解除によりシャッタ5に軽い振動およびクリック音を生じさせることができ、基準位置検知機構9を簡素な構成とし、部品点数を少なくして該基準位置検知機構9が設けられる空間を小さいものとすることができる。
ここで、フレーム6において、付勢部材7が設置される付勢部材設置用凹部623の底部分には、挿通用孔623Aが形成されている。このことにより、アッパーケース21に対して、シャッタ5およびフレーム6を取り付けた後に、挿通用孔623Aを介して付勢部材7を付勢部材設置用凹部623に挿通して設置でき、組み立てを容易に実施できる。
また、位置検出部8は、リーフスイッチで構成されているので、例えば、位置検出部8を発光ダイオードおよびフォトトランジスタ等で構成する場合と比較して、低価格で位置検出部8を構成でき、プロジェクタ1の低コスト化が図れる。
また、シャッタ5は、外装筐体2内部に固定されるフレーム6により移動が案内されるため、シャッタ5を内部に配設した状態とした場合であっても、シャッタ5の移動を円滑に実施できる。
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図8および図9は、第2実施形態におけるプロジェクタ1Aの外観を示す斜視図である。具体的に、図8は、プロジェクタ1Aを前面下方側から見た斜視図であり、シャッタ5Aが閉位置に位置付けられた状態を示している。図9は、プロジェクタ1Aを前面下方側から見た斜視図であり、シャッタ5Aが開位置に位置付けられた状態を示している。
本実施形態では、遮蔽部材としてのシャッタ5Aは、図8または図9に示すように、外装筐体2に形成された光束通過用開口部211および露出用開口部212の他、吸気口222をも閉塞可能とする。その他の構成については、前記第1実施形態と同様のものとする。
そして、シャッタ5Aは、閉位置に位置付けられた際に、前記第1実施形態と同様に光束通過用開口部211および露出用開口部212を閉塞するとともに、図8に示すように、垂直延出部51の一部および第2の水平延出部53が挿通用開口部2211を介して外部に露出し、凹部221(吸気口222)を閉塞する。また、シャッタ5Aは、開位置に位置付けられた際には、前記第1実施形態と同様に光束通過用開口部211および露出用開口部212を開放するとともに、図9に示すように、垂直延出部51の一部および第2の水平延出部53が挿通用開口部2211を介して外装筐体2内部に位置付けられ、凹部221(吸気口222)を開放する。
本実施形態では、シャッタ5Aは、光束通過用開口部211および露出用開口部212の他、吸気口222をも閉塞可能とする。このことにより、プロジェクタ1Aを使用しない場合に、外装筐体2に形成された隙間である光束通過用開口部211や露出用開口部212の他、吸気口222をシャッタ5Aにて閉塞することで、これら隙間を介して外装筐体2内部に塵埃が侵入することをより確実に防止できる。このため、プロジェクタ1内部の液晶パネル451や偏光板452,453等の光学部品に塵埃等が付着することを抑制でき、プロジェクタ1Aから拡大投射される投影画像を良好に維持できる。
前記各実施形態では、シャッタ5,5Aは、外装筐体2内部に配設されていたが、これに限らず、外装筐体2外面に移動可能に設けた構成としても構わない。
また、前記各実施形態では、シャッタ5,5Aは、外装筐体2内部において、フレーム6により支持されていたが、これに限らず、フレーム6を省略し、外装筐体2内面にシャッタを移動可能に設けた構成としても構わない。
前記各実施形態では、摺接部521には、2つの凹部521A,521Bが形成されていたが、これに限らず、2つの凹部521A,521Bのうち少なくともいずれか一方のみ形成された構成であればよく、凹部521Aのみ形成された構成や、凹部521Bのみ形成された構成を採用しても構わない。
前記第2実施形態では、シャッタ5Aは、外装筐体2の外部から凹部221を閉塞することで吸気口222を閉塞していたが、これに限らず、外装筐体2の内部から吸気口222を閉塞する構成としても構わない。
また、前記実施形態では、光源装置41を1つのみ用い色分離光学装置43にて3つの色光に分離していたが、色分離光学装置43を省略し、3つの色光をそれぞれ射出する3つの前記固体発光素子を光源装置として構成してもよい。
前記実施形態では、色合成光学装置としてクロスダイクロイックプリズム454を採用していたが、これに限らず、ダイクロイックミラーを複数用いることで各色光を合成する構成を採用してもよい。
前記実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の液晶パネルを用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
前記実施形態では、光変調装置として液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。この場合は、光束入射側および光束射出側の偏光板452,453は省略できる。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (7)
- 光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された光束をスクリーンに拡大投射する投射光学装置と、前記光源装置、前記光変調装置、および前記投射光学装置を内部に収納配置する外装筐体とを備えたプロジェクタであって、
前記投射光学装置は、前記光変調装置にて変調された光束を前記スクリーンに拡大投射する複数のレンズの相対位置を変更可能とし前記スクリーン上の投影画像を調整するための画像調整部を備え、
前記外装筐体には、前記投射光学装置から拡大投射される光束を通過させるための光束通過用開口部と、前記画像調整部の少なくとも一部を外部に露出させるための露出用開口部とが形成され、
前記光束通過用開口部および前記露出用開口部の双方を閉塞可能とする遮蔽部材を備え、
前記遮蔽部材は、前記外装筐体に対して、前記光束通過用開口部および前記露出用開口部を閉塞する閉位置と、前記光束通過用開口部および前記露出用開口部を開放する開位置との間を移動可能に設けられていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記遮蔽部材には、移動操作するための操作用突起部が形成され、
前記操作用突起部は、前記露出用開口部を介して外部に突出するように形成されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
前記外装筐体および前記遮蔽部材には、前記遮蔽部材の移動時に互いに摺接し、前記遮蔽部材が前記閉位置および前記開位置のうち少なくともいずれかの基準位置に位置付けられた際に互いに係合し、前記遮蔽部材が前記基準位置に位置付けられたことを検知する基準位置検知機構が設けられていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項3に記載のプロジェクタにおいて、
前記基準位置検知機構は、
前記外装筐体に設けられ、前記遮蔽部材の移動時に前記遮蔽部材に摺接する凸部と、
前記遮蔽部材に形成され、前記遮蔽部材の移動時に前記凸部に摺接する摺接部とを備え、
前記摺接部には、前記遮蔽部材が前記基準位置に位置付けられた際に前記凸部に係合する凹部が形成されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記遮蔽部材の位置を検出して信号を出力する位置検出部を備え、
前記位置検出部は、前記遮蔽部材が前記開位置を除く他の位置に位置付けられている際にのみ前記信号を出力するように構成されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記外装筐体内部に設けられ、前記遮蔽部材の移動を案内する移動案内部材を備え、
前記遮蔽部材は、前記外装筐体および前記移動案内部材の間に移動可能に設けられていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記外装筐体には、外部の空気を内部に導入するための吸気口が形成され、
前記遮蔽部材は、前記光束通過用開口部、前記露出用開口部、および前記吸気口を閉塞可能とし、前記外装筐体に対して、前記光束通過用開口部、前記露出用開口部、および前記吸気口を閉塞する閉位置と、前記光束通過用開口部、前記露出用開口部、および前記吸気口を開放する開位置との間を移動可能に設けられていることを特徴とするプロジェクタ。
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