JP2018151463A - プロジェクター - Google Patents

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【課題】製造コストを低減できるプロジェクターを提供すること。【解決手段】プロジェクターは、照明光軸が設定され、第1照明系を構成する第1光学部品と、第1照明系とは特性が異なる第2照明系を構成する第2光学部品とのいずれかを保持する保持筐体を備え、第1光学部品と第2光学部品とは、同じ機能を有し、かつ、光軸に沿う方向における寸法が異なり、保持筐体は、第1光学部品を保持する第1保持部と、第2光学部品を保持する第2保持部と、を有し、第1保持部と第2保持部とは、照明光軸における位置が異なる。【選択図】図3

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来、スクリーン等の被投射面上に画像を投射するプロジェクターが知られている。このようなプロジェクターとして、光源装置と、当該光源装置から出射される光を変調して画像情報に応じた画像を形成する光変調装置と、形成された画像を投射する投射光学装置と、光源装置から出射された光の光路上に配置される複数の光学部品と、当該複数の光学部品を収容する光学部品用筐体と、を備えたプロジェクターが知られている。
このようなプロジェクターの製造時には、設計上の光軸である照明光軸が設定された上記光学部品用筐体における所定の位置に、上記複数の光学部品を配置する必要がある。これに対し、当該光学部品用筐体に配置された光学部品の光軸調整を行う光軸調整装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−4562号公報
ところで、上記光学部品用筐体は、プロジェクターの仕様等に応じて製造されることが一般的である。
具体的に、光変調装置のアスペクト比や解像度等の仕様を変更すると、当該光変調装置に入射される光を出射する照明系を変更する必要があるので、光源装置から出射された光の光路上における光学部品の配置位置が、同じ機能を有する光学部品であっても変化する。このため、既存の光学部品用筐体を利用しようとしても、適切な位置に光学部品を配置できないことから、光学部品用筐体を設計及び製造し直す必要がある。
しかしながら、光学部品用筐体を設計及び製造し直すことは、当該光学部品用筐体、ひいては、プロジェクターの製造コストの増大を招くという問題がある。
一方、光学部品用筐体に複数の溝部を形成し、当該複数の溝部から、プロジェクターの仕様や機種に応じて選択された溝部に光学部品を配置することが考えられる。しかしながら、この場合には、光学部品において有効径の外側にフランジ部を設け、当該フランジ部がいずれの溝部にも挿入可能に構成する必要がある。この場合、光学部品及び光学部品用筐体が大型化し、上記と同様の問題が生じる。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決することを目的としたものであり、製造コストを低減できるプロジェクターを提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様に係るプロジェクターは、照明光軸が設定され、第1照明系を構成する第1光学部品と、前記第1照明系とは特性が異なる第2照明系を構成する第2光学部品とのいずれかを保持する保持筐体を備え、前記第1光学部品と前記第2光学部品とは、同じ機能を有し、かつ、光軸に沿う方向における寸法が異なり、前記保持筐体は、前記第1光学部品を保持する第1保持部と、前記第2光学部品を保持する第2保持部と、を有し、前記第1保持部と前記第2保持部とは、前記照明光軸における位置が異なることを特徴とする。
上記一態様によれば、同じ機能を有し、かつ、光軸に沿う方向における寸法が異なる第1光学部品及び第2光学部品のうち、第1光学部品を用いる場合には、第1保持部を利用して、当該第1光学部品を保持筐体に配置できる。また、第2光学部品を用いる場合には、第2保持部を利用して、当該第2光学部品を保持筐体に配置できる。これら第1保持部及び第2保持部は、照明光軸における位置が異なるので、光学部品を配置する保持部を、第1保持部及び第2保持部から選択して利用することによって、第1照明系及び第2照明系を構成できる。これにより、構成する照明系に合わせて保持筐体を設計及び製造し直す必要がなく、保持筐体を共通して利用できる。従って、保持筐体の設計及び製造コストを低減でき、ひいては、プロジェクターの製造コストを低減できる。
また、光軸に沿う方向における寸法が異なる第1光学部品及び第2光学部品を保持筐体に配置できるので、これら光学部品にフランジ部を設ける必要がない。従って、当該光学部品及び保持筐体が大型化することを抑制できる。
上記一態様では、光源装置と、前記光源装置から出射された光を複数の色光に分離する色分離装置と、前記複数の色光のうち、光路長が他の色光より長い第1色光の光路上に設けられるリレー装置と、前記第1色光及び前記他の色光に応じて設けられ、前記第1色光及び前記他の色光を変調する複数の光変調装置と、前記複数の光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、を備え、前記リレー装置は、前記第1光学部品であるレンズ、及び、前記第2光学部品であるレンズのうち一方を有することが好ましい。
ここで、上記のように、光学部品によって構成される照明系は、プロジェクター(光変調装置)の仕様に応じて変更される必要がある。例えば、リレー装置のレンズは、当該仕様に応じて選択されて利用される。
これに対し、上記構成によれば、リレー装置における上記光学部品としてのレンズを、プロジェクターの仕様に合わせて、上記第1保持部及び第2保持部のいずれかに配置できる。従って、当該仕様に合わせた照明系を確実に構成できる。
上記一態様では、前記リレー装置は、前記色分離装置によって分離された前記第1色光が入射される入射側レンズと、前記入射側レンズから入射される前記第1色光を反射させる第1反射部材と、前記第1反射部材にて反射された前記第1色光が入射されるリレーレンズと、前記リレーレンズから入射される前記第1色光を反射させて、前記複数の光変調装置のうち、前記第1色光に応じて設けられる光変調装置に導く第2反射部材と、を備え、前記入射側レンズは、前記第1光学部品である第1入射側レンズ、及び、前記第2光学部品である第2入射側レンズのいずれかであり、前記リレーレンズは、前記第1光学部品である第1リレーレンズ、及び、前記第2光学部品である第2リレーレンズのいずれかであり、前記保持筐体は、前記第1入射側レンズを保持する第1入射側レンズ保持部と、前記第2入射側レンズを保持する第2入射側レンズ保持部と、前記第1リレーレンズを保持する第1リレーレンズ保持部と、前記第2リレーレンズを保持する第2リレーレンズ保持部と、を有し、前記第1入射側レンズ保持部及び前記第1リレーレンズ保持部は、前記第1保持部であり、前記第2入射側レンズ保持部及び前記第2リレーレンズ保持部は、前記第2保持部であることが好ましい。
このような構成によれば、上記仕様に合わせた入射側レンズを、第1入射側レンズ保持部及び第2入射側レンズ保持部のうちの一方に配置できる。同様に、当該仕様に応じたリレーレンズを、第1リレーレンズ保持部及び第2リレーレンズ保持部のうちの一方に配置できる。従って、当該仕様に応じた照明系を、確実に構成できる。
上記一態様では、前記第1入射側レンズ保持部は、前記照明光軸において前記第2入射側レンズ保持部の光路上流に位置し、前記第1リレーレンズ保持部は、前記照明光軸において前記第2リレーレンズ保持部の光路上流に位置し、前記入射側レンズが前記第1入射側レンズ保持部に保持される場合には、前記リレーレンズは、前記第1リレーレンズ保持部によって保持され、前記入射側レンズが前記第2入射側レンズ保持部に保持される場合には、前記リレーレンズは、前記第2リレーレンズ保持部によって保持されることが好ましい。
このような構成によれば、入射側レンズが第1入射側レンズ保持部に配置され、リレーレンズが第1リレーレンズ保持部に配置される場合に構成される照明系と、入射側レンズが第2入射側レンズ保持部に配置され、リレーレンズが第2リレーレンズ保持部に配置される場合に構成される照明系とを、確実に異ならせることができる。従って、異なる照明系を確実に構成できる。
上記一態様では、前記保持筐体は、前記第1保持部及び前記第2保持部を有する第1筐体と、前記第1筐体と組み合わされる第2筐体と、を有し、前記第1保持部及び前記第2保持部は、前記第1光学部品及び前記第2光学部品の位置を規定する基準部を有し、前記第2筐体は、前記第1保持部に保持された前記第1光学部品、及び、前記第2保持部に保持された前記第2光学部品を前記基準部に押圧する押圧部を有することが好ましい。
このような構成によれば、押圧部によって、第1保持部及び第2保持部のそれぞれが有する基準部に光学部品を押圧固定できる。従って、第1保持部及び第2保持部のいずれかに光学部品を配置する場合でも、選択された保持部に光学部品を安定して保持させることができる。
本発明の一実施形態に係るプロジェクターの構成を示す模式図。 上記実施形態における光学部品用筐体を示す平面図。 上記実施形態における部品収納部材の内部構成を示す平面図。 上記実施形態における部品収納部材の内部構成を示す平面図。 上記実施形態における蓋部材を部品収納部材側から見た図。 上記実施形態におけるコンデンサレンズ及びレンズ押圧部を示す模式図。 上記実施形態におけるリレーレンズ及びレンズ押圧部を示す模式図。 上記実施形態における入射側レンズ及びリレーレンズがそれぞれ第1保持部に配置された画像投射装置を示す斜視図。 上記実施形態における入射側レンズ及びリレーレンズがそれぞれ第2保持部に配置された画像投射装置を示す斜視図。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの概略構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、内部に設けられた光源装置30から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、当該画像をスクリーン等の被投射面上に拡大投射する。このプロジェクター1は、図1に示すように、外装筐体2と、当該外装筐体2内に収容される装置本体と、を備える。このようなプロジェクター1は、保持筐体としての光学部品用筐体4の構成に特徴の1つを有する。
[装置本体の構成]
装置本体は、画像投射装置3を備える。この他、装置本体は、図示を省略するが、プロジェクター1の動作を制御する制御装置、電子部品に電力を供給する電源装置、及び、冷却対象を冷却する冷却装置を備える。
[画像投射装置の構成]
画像投射装置3は、上記制御装置による制御の下、画像情報に応じた画像を形成及び投射する。この画像投射装置3は、設計上の光軸である照明光軸Axにそれぞれ配置される光源装置30、均一化装置31、色分離装置32、リレー装置33、画像形成装置34、投射光学装置35及び光学部品用筐体4と、を備え、全体として略L字状の光学ユニットとして構成されている。
[光源装置の構成]
光源装置30は、均一化装置31に白色の照明光を出射する。この光源装置30は、本実施形態では、超高圧水銀ランプ等の放電光源ランプを有する。しかしながら、これに限らず、光源装置30は、LD(Laser Diode)やLED(Light Emitting Diode)等の固体光源と、当該固体光源から出射された光の波長を変換する波長変換装置と、を有する構成であってもよい。すなわち、光源装置30の構成は問わない。
[均一化装置の構成]
均一化装置31は、光源装置30から入射される照明光の中心軸に対する直交面内の照度を均一化する。この均一化装置31は、当該照明光の入射順に、第1レンズアレイ311、調光装置312、第2レンズアレイ313、偏光変換素子314及び重畳レンズ315を有する。
第1レンズアレイ311は、小レンズである第1レンズ3111が上記直交面内にマトリクス状に複数配列された構成を有する。この第1レンズアレイ311は、各第1レンズ3111によって、入射される照明光を複数の部分光束に分割する。
調光装置312は、レンズアレイ311,313の間に配置される。この調光装置312は、第1レンズアレイ311から第2レンズアレイ313に入射される部分光束の一部を遮蔽し、これにより、後述する光変調装置343に入射される光量を調整する。なお、調光装置312は、無くてもよい。
第2レンズアレイ313は、上記第1レンズ3111に対応する小レンズである第2レンズ3131が上記直交面内にマトリクス状に複数配列された構成を有する。これら第2レンズ3131は、対応する第1レンズ3111から入射される部分光束を、重畳レンズ315とともに、後述する光変調装置343に重畳させる。
偏光変換素子314は、第2レンズアレイ313から入射される複数の部分光束の偏光方向を揃えて重畳レンズ315に出射する。
[色分離装置の構成]
色分離装置32は、均一化装置31から入射される光束を、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3つの色光に分離する。この色分離装置32は、それぞれ板状のダイクロイックミラー321,323及び反射ミラー322と、コンデンサレンズ324,325と、を有する。
ダイクロイックミラー321は、青色光を反射させ、緑色光及び赤色光を透過させる。
反射ミラー322は、ダイクロイックミラー321にて分離されてレンズ324を介して入射される青色光を、青色光用のフィールドレンズ341に向けて反射させる。
ダイクロイックミラー323は、ダイクロイックミラー321にて分離されてコンデンサレンズ325を介して入射される緑色光及び赤色光のうち、緑色光を反射させ、赤色光を透過させる。この緑色光は、緑色光用のフィールドレンズ341に入射され、赤色光は、リレー装置33に入射される。
コンデンサレンズ324,325は、光入射面が所定の曲率を有する曲面とされ、光出射面がレンズ光軸(後述する照明光軸Axと一致)に直交する平坦面とされた平凸レンズである。
[リレー装置の構成]
リレー装置33は、青色光及び緑色光(それぞれ他の色光)に比べて光路が長い赤色光(第1色光)の光路上に設けられる。このリレー装置33は、入射側レンズ331、リレーレンズ333及び反射ミラー332,334を有する。
入射側レンズ331には、色分離装置32によって分離された赤色光を集光する。反射ミラー332は、第1反射部材に相当し、入射側レンズ331から入射される赤色光を反射させてリレーレンズ333に入射させる。リレーレンズ333は、反射ミラー332から入射される赤色光を、反射ミラー334に導く。反射ミラー334は、第2反射部材に相当し、リレーレンズ333から入射される赤色光を、後述するフィールドレンズ341R等を介して、赤色光用の光変調装置343Rに導く。
これらのうち、入射側レンズ331及びリレーレンズ333は、それぞれ光入射面及び光出射面が、所定の曲率を有する曲面状に形成された両凸レンズである。
なお、本実施形態では、リレー装置33を通過する色光は赤色光であるが、これに限らず、他の色光(例えば青色光)がリレー装置33を通過する構成としてもよい。
[画像形成装置の構成]
画像形成装置34は、色分離装置32によって分離された各色光を画像情報に応じて変調した後、当該各色光を合成して画像光を形成する。この画像形成装置34は、色光毎に設けられるフィールドレンズ341、入射側偏光板342、光変調装置343及び出射側偏光板344と、各光変調装置343によって変調された各色光を合成する1つの色合成装置345と、を有する。
フィールドレンズ341(赤、緑及び青用のフィールドレンズをそれぞれ341R,341G,341Bとする)は、入射される色光を平行化して出射する光学部品である。これらのうち、フィールドレンズ341Rは、光入射面及び光出射面のそれぞれが曲面状に形成された両凸レンズである。また、フィールドレンズ341B,341Gは、光入射面が曲面であり、光出射面が平坦面である平凸レンズである。
光変調装置(赤、緑及び青用の光変調装置をそれぞれ343R,343G,343Bとする)は、本実施形態では、液晶パネルを有する構成が採用されている。
色合成装置345は、本実施形態ではクロスダイクロイックプリズムにより構成されているが、複数のダイクロイックミラーを組み合わせた構成としてもよい。
[投射光学装置の構成]
投射光学装置35は、画像形成装置34により形成された画像光を上記被投射面上に拡大投射する。この投射光学装置35は、図示を省略するが、複数のレンズと、当該複数のレンズを収容する鏡筒と、を有する組レンズとして構成できる。
[光学部品用筐体の構成]
図2は、光学部品用筐体4を示す平面図である。
光学部品用筐体4は、本発明の保持筐体に相当し、上記照明光軸Axにおける所定位置に、上記装置31〜33を構成するレンズ及びミラー等の光学部品を内部に収容及び保持する。この光学部品用筐体4は、図2に示すように、当該光学部品が配置される部品収納部材5と、当該部品収納部材5に取り付けられる蓋部材6と、を備えて構成される。
以下の説明では、上記光源装置30から出射された光の進行方向を+Z方向とし、当該+Z方向に直交し、かつ、互いに直交する二方向を+X方向及び+Y方向とする。これらのうち、+X方向を、ダイクロイックミラー323にて反射された緑色光の進行方向とし、+Y方向を、部品収納部材5から蓋部材6に向かう方向とする。なお、+X方向は、ダイクロイックミラー321にて反射された青色光の進行方向、及び、反射ミラー332にて反射された赤色光の進行方向と一致し、更には、+Y方向側から見て投射光学装置35による画像光の投射方向と一致する。
また、図示を省略するが、+Z方向とは反対方向を−Z方向とする。−X方向及び−Y方向も同様である。
[部品収納部材の構成]
図3及び図4は、部品収納部材5の内部構成を示す平面図である。これらのうち、図3では、部品収納部材5の内部に配置される光学部品を図示し、図4では、当該光学部品の図示を省略している。
部品収納部材5は、図3及び図4に示すように、合成樹脂や金属により断面略U字状に形成された箱状筐体である。この部品収納部材5は、底面部5Aと、当該底面部5Aの周縁から起立する側壁5Bと、当該側壁5Bによって端縁が形成され、上記光学部品を部品収納部材5の内部に挿入するための開口部5Cと、を有する。この開口部5Cは、蓋部材6によって閉塞される。
このような部品収納部材5は、上記装置31〜33を構成する光学部品が収容される収容部51〜53と、フィールドレンズ341がそれぞれ収容される収容部54〜56と、を有する。これら収容部51〜56は、上記側壁5Bに形成され、かつ、対応する光学部品が挿入される少なくとも1つの溝部を有する。
[青色光用及び緑色光用のフィールドレンズが収容される収容部]
ここで、収容部54〜56について、先に説明する。
収容部54〜56は、部品収納部材5における平面視略U字状部分の内側端縁に沿って、それぞれ独立して設けられている。
収容部54は、フィールドレンズ341Bを収容する。この収容部54は、図4に示すように、当該レンズ341Bにおける+X方向側の端部が挿入される溝部541と、−X方向側の端部が配置される略L字状の段差部542と、−Y方向側の部位が当接する押さえ部543と、を有する。なお、段差部542は、−Z方向側に開放されている。
溝部541の内面における+Z方向側の面、及び、段差部542における+Z方向側の面は、レンズ341Bの平坦面である光出射面が当接されてレンズ341Bの保持位置を規定する基準部STを有する基準面SPである。以下、このように保持対象となるレンズの保持位置を規定する基準部を、基準部STとし、当該基準部を有する基準面を、基準面SPという。
そして、レンズ341Bにおける+Y方向側の端部と当接する押圧部材PM(図5参照)によって、レンズ341Bが基準面SP側に押圧されることにより、当該レンズ341Bは、収容部54に保持される。
押さえ部543は、押圧部材PMがレンズ341Bを基準面SP側に押圧する際に、+X方向に沿う軸を中心として当該レンズ341Bが回動することを抑制する。この他、押さえ部543は、レンズ341Bが収容部54に保持された際に、当該レンズ341Bにおける−Y方向側の端部を押さえ、当該端部が−Z方向側にずれることを抑制する。
収容部55は、フィールドレンズ341Gを収容する。この収容部55は、図3及び図4に示すように、収容部54と同様の構成を有する。具体的に、収容部55は、図4に示すように、レンズ341Gにおける+Z方向側の端部が挿入される溝部551と、−Z方向側の端部が配置される略L字状の段差部552と、−Y方向側の端部が当接する押さえ部553と、を有する。このような収容部55は、上記収容部54と同様に、レンズ341Gを保持する。
これら収容部54,55は、上記のように、一方側に溝部541,551を有し、他方側に段差部542,552を有する構成である。これは、段差部542,552に代えて、溝部541,551と同様の溝部を形成しようとする場合、各レンズ341B,341Gに対する光入射側に側壁5Bを突出させる必要があり、突出させた部分が各レンズ341B,341Gに入射される光を遮蔽してしまうおそれがあるためである。なお、側壁5Bを突出させた場合でも、青色光及び緑色光の各光路を延ばすことによって、これら色光が遮蔽されることを抑制することも考えられる。しかしながら、この場合には、部品収納部材5、ひいては、光学部品用筐体4が大型になる。
これらを考慮し、部品収納部材5の小型化を実現しつつ、各レンズ341B,341Gに入射される光が遮蔽されないようにするために、各収容部54,55は、上記した構成となっている。
[赤色光用のフィールドレンズが収容される収容部]
収容部56は、図3及び図4に示すように、両凸レンズであるフィールドレンズ341Rを収容する。この収容部56は、図4に示すように、当該レンズ341Rにおける+X方向側及び−X方向側の端部がそれぞれ挿入される溝部561,562と、これら溝部561,562近傍で、かつ、レンズ341Rに対する光入射側(+Z方向側)にそれぞれ位置する押さえ部563,564と、を有する。
溝部561,562は、互いに対向しており、−Y方向に沿ってレンズ341Rが挿入される。これら溝部561,562の内面のうち、レンズ341Rに対する光出射側の面(−Z方向側の面)は、当該レンズ341Rの光出射面における+X方向側の部位及び−X方向側の部位が当接される基準部STを含む基準面SPである。そして、蓋部材6に設けられた押圧部62(図5参照)が、レンズ341Rにおける+Y方向側の端部と当接し、当該レンズ341Rを基準部STに向けて押圧することによって、当該レンズ341Rは収容部56に保持される。
押さえ部563,564は、レンズ341Rの光入射面における−Y方向側の部位がそれぞれ当接する。これら押さえ部563,564は、押圧部62がレンズ341Rを基準部STに向けて押圧する際に、当該−Y方向側の部位を押さえて、+X方向に沿う軸を中心として当該レンズ341Rが回動することを抑制する。
これら押さえ部563,564は、図3及び図4では詳しい図示を省略するが、それぞれ側壁5B側から収容部56の中央に向かうに従って、底面部5Aからの突出量が小さくなる傾斜部を有する。この傾斜部と底面部5Aとの傾斜角は、略45°に設定されている。これら押さえ部563,564は、当該傾斜部においてレンズ341Rと対向する面(押さえ部563,564における光出射側の面)の+Y方向側の端縁にて当該レンズ341Rの光入射面と当接する。
[均一化装置が収容される収容部]
収容部51は、均一化装置31を構成する各光学部品が配置される。例えば、収容部51は、図3及び図4に示すように、重畳レンズ315が配置されるレンズ配置部511を有する。
このレンズ配置部511は、図4に示すように、重畳レンズ315における+X方向側及び−X方向側の各端部が挿入される溝部5111,5112と、これら溝部5111,5112近傍で、かつ、レンズ315に対する光出射側(+X方向側)にそれぞれ位置する押さえ部5113,5114と、を有する。なお、詳しい図示を省略するが、押さえ部5113,5114も、上記押さえ部563,564と同様に、+Y方向側の端部が底面部5Aに対して傾斜している。
溝部5111,5112の内面のうちレンズ315に対する光入射側の面(−Z方向側の面)が、当該レンズ315における平坦面である光入射面と当接される基準部STを有する基準面SPである。
このようなレンズ配置部511の各構成も、上記収容部56の各構成と同様に機能して、光入射面が基準部ST(基準面SP)に当接した状態にてレンズ315は保持される。
[色分離装置が収容される収容部]
収容部52は、図3及び図4に示すように、ミラー配置部521〜523及びレンズ配置部524,525を有し、これらに色分離装置32を構成する光学部品が収容される。
ミラー配置部521は、図4に示すように、上記ダイクロイックミラー321が配置される部位である。このミラー配置部521は、当該ミラー321における+X方向側の端部及び−X方向側の端部(換言すると、+Z方向側の端部及び−Z方向側の端部)が挿入される溝部5211,5212を有する。
ミラー配置部522は、上記反射ミラー322が配置される部位である。この反射ミラー322は、反射された青色光をフィールドレンズ341Bに入射させる必要があるため、ミラー配置部522は、当該反射ミラー322を位置調整可能に構成されている。
ミラー配置部523は、上記ダイクロイックミラー323が配置される部位である。このミラー配置部523は、当該ミラー323における+X方向側の端部及び−X方向側の端部が−Y方向に沿って挿入される溝部5231,5232を有する。
レンズ配置部524は、上記コンデンサレンズ324が配置される部位である。このレンズ配置部524は、上記収容部56と同様に、レンズ324における+Z方向側及び−Z方向側の端部がそれぞれ挿入される溝部5241,5242と、これら溝部5241,5242近傍で、レンズ324に対する光入射側(−X方向側)にそれぞれ位置する押さえ部5243,5244と、を有する。これら押さえ部5243,5244も、+Y方向側の端部が底面部5Aに対して傾斜している。
溝部5241,5242の内面のうちレンズ324に対する光出射側の面(+X方向側の面)が、当該レンズ324における光出射面(平坦面である光出射面)の+Z方向側及び−Z方向側の各端部が当接される基準部STを有する基準面SPである。
レンズ配置部525は、上記コンデンサレンズ325が配置される部位である。このレンズ配置部525も、上記収容部56と同様に、レンズ325における+X方向側及び−X方向側の端部がそれぞれ挿入される溝部5251,5252と、これら溝部5251,5252近傍で、レンズ325に対する光入射側(−Z方向側)にそれぞれ位置する押さえ部5253,5254と、を有する。なお、押さえ部5253,5254も、+Y方向側の端部が底面部5Aに対して傾斜している。
溝部5251,5252の内面のうちレンズ325に対する光出射側の面(+Z方向側の面)が、当該レンズ325における光出射面(平坦面である光出射面)の+X方向側及び−X方向側の各端部が当接される基準部STを有する基準面SPである。
これらレンズ配置部524,525の各構成も、上記収容部56の各構成と同様に機能して、レンズ324,325の光出射面が上記基準部ST(基準面SP)に当接した状態で保持される。
[リレー装置が収容される収容部]
リレー装置33が収容される収容部53は、図3及び図4に示すように、レンズ配置部531,533及びミラー配置部532,534を有する。
これらのうち、ミラー配置部532は、図4に示すように、上記反射ミラー332が配置される部位である。このミラー配置部532は、当該反射ミラー332における+X方向側及び−X方向側の各端部(換言すると、+Z方向側及び−Z方向側の各端部)が挿入される溝部5321,5322を有する。
ミラー配置部534は、上記反射ミラー334が配置される部位である。この反射ミラー334は、上記反射ミラー322と同様に、反射された赤色光をフィールドレンズ341Rに入射させる必要があるため、ミラー配置部534は、当該反射ミラー334を位置調整可能に構成されている。
[入射側レンズが配置されるレンズ配置部]
レンズ配置部531は、上記入射側レンズ331が配置される部位である。このレンズ配置部531は、図3及び図4に示すように、それぞれ入射側レンズ331を保持可能な第1保持部531A(第1入射側レンズ保持部)及び第2保持部531B(第2入射側レンズ保持部)を有する。
これら第1保持部531A及び第2保持部531Bは、上記照明光軸Ax上に入射側レンズ331を保持する保持部であるが、第1保持部531Aは、第2保持部531Bに対して−Z方向側(赤色光の光路における上流側)に位置している。そして、入射側レンズ331は、第1保持部531A及び第2保持部531Bのうち、一方に配置される。このような第1保持部531A及び第2保持部531Bは、それぞれ同じ構成を有する。
具体的に、第1保持部531Aは、図4に示すように、入射側レンズ331における+X方向側及び−X方向側の各端部が挿入可能な溝部5311,5312と、これら溝部5311,5312近傍で、レンズ331に対する光入射側(−Z方向側)にそれぞれ位置する押さえ部5313,5314と、を有する。これら溝部5311,5312の内面のうちレンズ331に対する光出射側の面(+Z方向側の面)が、当該レンズ331において凸曲面である光出射面の+X方向側及び−X方向側の各端部が当接される基準部STを有する基準面SPである。
なお、押さえ部5313,5314も、+Y方向側の端部が底面部5Aに対して傾斜している。
また、第2保持部531Bは、入射側レンズ331における+X方向側及び−X方向側の各端部が挿入可能な溝部5315,5316と、これら溝部5315,5316近傍で、かつ、レンズ331に対する光入射側(−Z方向側)にそれぞれ位置する押さえ部5317,5318と、を有する。なお、押さえ部5317,5318も、+Y方向側の端部が底面部5Aに対して傾斜している。
溝部5315,5316の内面のうちレンズ331に対する光出射側の面が、当該レンズ331における光出射面の+X方向側及び−X方向側の各端部が当接される基準部STを有する基準面SPである。
なお、本実施形態では、溝部5315,5316の溝幅(+Z方向に沿う寸法)は、溝部5311,5312の溝幅より大きいが、小さくても同じでもよい。
[リレーレンズが配置されるレンズ配置部]
レンズ配置部533は、上記リレーレンズ333が配置される部位である。このレンズ配置部533は、図3及び図4に示すように、レンズ配置部531と同様に、それぞれリレーレンズ333を保持可能な第1保持部533A(第1リレーレンズ保持部)及び第2保持部533B(第2リレーレンズ保持部)を有する。
これら第1保持部533A及び第2保持部533Bも、上記照明光軸Ax上にリレーレンズ333を保持する保持部であるが、第1保持部533Aは、第2保持部533Bに対して−X方向側(赤色光の光路における上流側)に位置している。そして、リレーレンズ333は、第1保持部533A及び第2保持部533Bのうち、一方に配置される。このような第1保持部533A及び第2保持部533Bは、それぞれ同じ構成を有する。
具体的に、第1保持部533Aは、図4に示すように、リレーレンズ333における+Z方向側及び−Z方向側の各端部が挿入可能な溝部5331,5332と、これら溝部5331,5332近傍で、レンズ333に対する光入射側(−X方向側)にそれぞれ位置する押さえ部5333,5334と、を有する。なお、押さえ部5333,5334も、+Y方向側の端部が底面部5Aに対して傾斜している。
溝部5331,5332の内面のうちレンズ333に対する光出射側の面(+X方向側の面)が、当該レンズ333における光出射面(曲面である光出射面)の+Z方向側及び−Z方向側の各端部が当接される基準部STを有する基準面SPである。
また、第2保持部533Bは、リレーレンズ333における+Z方向側及び−Z方向側の各端部が挿入可能な溝部5335,5336と、これら溝部5335,5336近傍で、かつ、レンズ333に対する光入射側(−Z方向側)にそれぞれ位置する押さえ部5337,5338と、を有する。なお、押さえ部5337,5338も、+Y方向側の端部が底面部5Aに対して傾斜している。
溝部5335,5336の内面のうちレンズ333に対する光出射側の面(+X方向側の面)が、当該レンズ333における光出射面の+X方向側及び−X方向側の各端部が当接される基準部STを有する基準面SPである。
なお、本実施形態では、溝部5335,5336の溝幅(+X方向に沿う寸法)は、溝部5331,5332の溝幅より大きいが、小さくても同じでもよい。
[蓋部材の構成]
図5は、蓋部材6を部品収納部材5側(−Y方向側)から見た図である。なお、図5においては、レンズ315,324,325,レンズ331,333,341を二点鎖線にて示している。これらのうち、入射側レンズ331及びリレーレンズ333は、それぞれ第2保持部531B,533Bに配置された状態が示されている。
蓋部材6は、図2に示すように、+Y方向側から部品収納部材5に取り付けられ、上記開口部5C(図3及び図4参照)を閉塞する。この蓋部材6は、図2及び図5に示すように、部品収納部材5と組み合わされた際に、上記反射ミラー322,334の一部に応じた切欠61を有する。これら切欠61を介して光学部品用筐体4の外部から反射ミラー322,334の位置調整が可能である。
このような蓋部材6は、一部を残して周囲が切り欠かれることによって+Y方向に沿う弾性変形が可能なレンズ押圧部62及びミラー押圧部63,64と、押圧部材PMとを有し、これら押圧部62〜64及び押圧部材PMによって、部品収納部材5内に配置された光学部品が押圧されて保持される。
[押圧部材の構成]
押圧部材PMは、蓋部材6において部品収納部材5と対向する底面6Aのうち、上記収容部54,55に応じた位置にそれぞれ設けられ、フィールドレンズ341B,341Gを上記基準部ST(基準面SP)に向かって押圧する。これら押圧部材PMは、押圧対象のフィールドレンズ341の光出射側に向かうに従って、底面6Aからの突出量(−Y方向側への突出量)が小さくなる傾斜部PM1を有する。この傾斜部PM1は、+Y方向に沿う弾性を有し、当該傾斜部PM1が、押圧対象のフィールドレンズ341における+Y方向側の端部に当接して、当該レンズ341B,341Gを上記基準部ST(基準面SP)側に押圧する。
[ミラー押圧部の構成]
ミラー押圧部63は、部品収納部材5と組み合わされた際に、ミラー321,323に応じてそれぞれ2つずつ設けられている。これらミラー押圧部63は、ミラー321,323のうち押圧対象である対象ミラーを光入射側に押圧付勢する傾斜部631を、先端部(周囲が切り欠かれていない基端部とは反対側の端部)に有する。この先端部は、ミラー押圧部63が弾性変形する際の移動端である。そして、各ミラー押圧部63は、当該傾斜部631によって、溝部の内面における光入射側の面に向けて、対象ミラーを押圧付勢する。
ミラー押圧部64は、部品収納部材5と組み合わされた際に、反射ミラー332に応じて2つ設けられている。これら押圧部64は、反射ミラー332を光入射側とは反対側に向けて押圧付勢する傾斜部641を、先端部(周囲が切り欠かれていない基端部とは反対側の端部)に有する。この先端部も、押圧部64が弾性変形する際の移動端である。そして、ミラー押圧部64は、当該傾斜部641によって、溝部5321,5322の内面における光入射側とは反対側の面に向けて、反射ミラー332を押圧付勢する。
[レンズ押圧部の構成]
レンズ押圧部62は、部品収納部材5と組み合わされた際に、各レンズ315,324,325,331,333,341Rに応じてそれぞれ2つずつ設けられている。これらのうち、入射側レンズ331に応じて設けられるレンズ押圧部62は、第1保持部531A及び第2保持部531Bに応じてそれぞれ2つずつ設けられている。また、リレーレンズ333に応じて設けられるレンズ押圧部62も、第1保持部533A及び第2保持部533Bに応じてそれぞれ2つずつ設けられている。
これらレンズ押圧部62は、上記レンズ315,324,325,331,333,341Rのうち押圧対象である対象レンズを光出射側に押圧付勢する傾斜部621を、当該レンズ押圧部62の先端部(周囲が切り欠かれていない基端部とは反対側の端部)に有する。この先端部は、押圧部62が弾性変形する際の移動端である。
図6は、コンデンサレンズ325と、当該レンズ325を押圧するレンズ押圧部62とを示す模式図である。また、図7は、リレーレンズ333と、当該レンズ333を押圧するレンズ押圧部62とを示す模式図である。
傾斜部621は、図6及び図7に示すように、対象レンズの光出射側に向かうに従って部品収納部材5側への突出量(−Y方向への突出量)が小さくなるように傾斜している。この傾斜部621によって、各レンズ押圧部62は、溝部の内面における上記基準部STに向けて対象レンズを押圧付勢する。これにより、対象レンズが保持される。
例えば、コンデンサレンズ325を押圧する2つの押圧部62のうち、+X方向側に位置する押圧部62は、図6に示すように、当該レンズ325における+Y方向側で+X方向側の端部を光出射側(+Z方向側)に押圧する。また、図示を省略するが、−X方向側に位置する押圧部62は、−X方向側の端部を光出射側に押圧する。これにより、コンデンサレンズ325は、+X方向に沿う軸を中心として回動する。この回動によって、押さえ部5253,5254(図6では押さえ部5254は図示省略)においてレンズ325と対向する光出射側の面における+Y方向側の端縁に、当該レンズ325における光入射面の一部が当接し、光出射面における+X方向側及び−X方向側の部位が、基準部ST(基準面SP)と当接する。この状態にて、蓋部材6が部品収納部材5に固定されることにより、レンズ325がレンズ配置部525に配置及び保持される。
なお、重畳レンズ315及びコンデンサレンズ324についても同様である。
また例えば、リレーレンズ333が上記第2保持部533Bに配置された場合、当該第2保持部533Bに応じて設けられた2つの押圧部62のうち、−Z方向側に位置する押圧部62は、図7に示すように、当該レンズ333における+Y方向側で−Z方向側の端部を光出射側(+X方向側)に押圧する。また、図示を省略するが、+Z方向側に位置する押圧部62は、+Z方向側の端部を光出射側に押圧する。これにより、リレーレンズ333は、+Z方向に沿う軸を中心として回動する。この回動によって、押さえ部5337,5338(図7では押さえ部5337は図示省略)においてレンズ333と対向する光出射側の面における+Y方向側の端縁に、当該レンズ333における光入射面の一部が当接し、光出射面における+Z方向側及び−Z方向側の部位が、基準面SPにおける基準部STと当接する。この状態にて、蓋部材6が部品収納部材5に固定されることにより、レンズ333が第2保持部533Bに配置及び保持される。
なお、リレーレンズ333が、上記第1保持部533Aに配置される場合も同様であり、入射側レンズ331及びフィールドレンズ341Rについても同様である。
[入射側レンズ及びリレーレンズを保持する保持部の選択]
図8は、入射側レンズ331及びリレーレンズ333が第1保持部531A,533Aに配置された画像投射装置3を示す斜視図である。また、図9は、これらレンズ331,333が第2保持部531B,533Bに配置された画像投射装置3を示す斜視図である。なお、図8及び図9では、蓋部材6の図示を省略している。
レンズ配置部531において入射側レンズ331が配置される保持部、及び、レンズ配置部533においてリレーレンズ333が配置される保持部は、プロジェクター1の仕様に基づいて選択される。
例えば、入射側レンズ331及びリレーレンズ333には、上記光変調装置343を構成する液晶パネルのアスペクト比及び解像度等の特性に応じたレンズが採用され、当該特性に応じてレンズの配置位置が決定される。
このため、ある特性を有する液晶パネルが採用される場合には、図8に示すように、あるレンズ特性を有する入射側レンズ331A(第1入射側レンズ)及びリレーレンズ333A(第1リレーレンズ)が、第1保持部531A,533Aに配置される。
また、当該特性とは異なる特性を有する液晶パネルが採用される場合には、図9に示すように、レンズ331A,333Aとはレンズ特性が異なる入射側レンズ331B(第2入射側レンズ)及びリレーレンズ333B(第2リレーレンズ)が、第2保持部531B,533Bに配置される。これらのうち、レンズ331A,333Aは、第1光学部品に相当し、レンズ331B,333Bは、第2光学部品に相当する。なお、本実施形態では、レンズ331Bの厚み(光軸に沿う方向における寸法)は、レンズ331Aの厚みより大きく、レンズ333Bの厚みは、レンズ333Aの厚みより大きい。
このように、プロジェクター1では、入射側レンズ331(331A,331B)を保持させる保持部を、第1保持部531A及び第2保持部531Bから選択でき、リレーレンズ333(333A,333B)を保持させる保持部を、第1保持部533A及び第2保持部533Bから選択できる。
これにより、各レンズ331,333の配置位置及び特性を変えることによって、上記光学部品用筐体4を利用して、異なる照明系を構成できる。例えば、第1保持部531Aに配置される入射側レンズ331A、及び、第1保持部533Aに配置されるリレーレンズ333Aを有する第1照明系と、第2保持部531Bに配置される入射側レンズ331B、及び、第2保持部533Bに配置されるリレーレンズ333Bを有する第2照明系とを、光学部品用筐体4を利用して構成できる。このため、第1保持部531A,533Aを有する光学部品用筐体4と、第2保持部531B,533Bを有する光学部品用筐体4とを、それぞれ設計及び製造し直す必要がない。従って、光学部品用筐体4の設計及び製造コスト、ひいては、プロジェクター1の製造コストを低減できる。
[実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1によれば、以下の効果がある。
入射側レンズ331A及びリレーレンズ333A(それぞれ第1光学部品)を用いる場合には、第1保持部531A,533Aを利用することにより、これらレンズ331A,333Aを光学部品用筐体4に配置できる。また、これらレンズ331A,333Aより光軸に沿う寸法が大きい入射側レンズ331B及びリレーレンズ333B(それぞれ第2光学部品)を用いる場合には、照明光軸Ax上の位置が第1保持部531A,533Aとは異なる第2保持部531B,533Bを利用することにより、これらレンズ331B,333Bを光学部品用筐体4に配置できる。これにより、異なる照明系を構成できる。この他、当該照明系に合わせて光学部品筐体を設計及び製造する必要がなく、当該光学部品用筐体4を共通して利用できる。従って、光学部品用筐体4の設計及び製造コストを低減でき、ひいては、プロジェクター1の製造コストを低減できる。
更に、各レンズ331,333に溝部に挿入されるフランジ部を設ける必要がないので、これらレンズ331,333及び光学部品用筐体4が大型化することを抑制できる。
リレー装置33を構成する入射側レンズ331及びリレーレンズ333を、第1保持部531A,533A及び第2保持部531B,533Bのいずれかに配置できるので、プロジェクター1の仕様に合わせた照明系を確実に構成できる。
入射側レンズ331Aが第1保持部531Aに配置される場合には、リレーレンズ333Aは、第1保持部533Aに配置される。また、入射側レンズ331Bが第2保持部531Bに配置される場合には、リレーレンズ333Bは、第2保持部533Bに配置される。これによれば、入射側レンズ331及びリレーレンズ333の配置に応じて、構成される照明系を確実に異ならせることできる。従って、プロジェクター1の仕様に合わせた照明系を確実に構成できる。
光学部品用筐体4は、第1筐体としての部品収納部材5と、第2筐体としての蓋部材6とを備える。部品収納部材5は、それぞれ上記した第1保持部531A,533A及び第2保持部531B,533Bを有する。これら第1保持部531A,533A及び第2保持部531B,533Bは、それぞれ入射側レンズ331及びリレーレンズ333の位置を規定する基準部STを有する。また、蓋部材6は、第1保持部531A,533A及び第2保持部531B,533Bのいずれかに保持されたレンズ331,333を基準部STに押圧する押圧部62を有する。これによれば、各基準部STにレンズ331,333を押圧固定できる。従って、第1保持部531A,533A及び第2保持部531B,533Bのいずれかにレンズ331,333を配置する場合でも、当該保持部にレンズ331,333を安定して保持させることができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記実施形態では、第1光学部品として入射側レンズ331A及びリレーレンズ333Aを挙げ、第2光学部品として入射側レンズ331B及びリレーレンズ333Bを挙げた。しかしながら、これに限らず、リレー装置33を構成するレンズでなくてもよい。また、第1光学部品及び第2光学部品に相当するレンズは、照明光軸において位置を違えて利用される他のレンズであってもよく、例えば、反射部材であってもよい。
上記実施形態では、部品収納部材5は、入射側レンズ331Aを保持する第1保持部531Aと、入射側レンズ331Bを保持する第2保持部531Bとを有する他、リレーレンズ333Aを保持する第1保持部533Aと、リレーレンズ333Bを保持する第2保持部533Bとを有するとした。しかしながら、これに限らず、部品収納部材は、保持部531A,531B及び保持部533A,533Bのうち、一方のみを有する構成としてもよい。また、ある機能を有する1種の光学部品を保持するための保持部の数は、2に限らず、3以上でもよい。
上記実施形態では、プロジェクター1は、色分離装置32及びリレー装置33を備えるとした。しかしながら、これに限らず、プロジェクターは、色分離装置32及びリレー装置33を備えない構成としてもよい。
また、レンズ配置部531において溝部5315,5316の溝幅は、溝部5311,5312の溝幅より大きいとし、レンズ配置部533において溝部5335,5336の溝幅は、溝部5331,5332の溝幅より大きいとした。そして、入射側レンズ331Bは、入射側レンズ331Aより光軸に沿う寸法が大きく、リレーレンズ333Bは、リレーレンズ333Aより光軸に沿う寸法が大きいとした。しかしながら、これに限らず、上記の大小関係は、それぞれ逆でもよい。
上記実施形態では、保持筐体としての光学部品用筐体4は、第1筐体としての部品収納部材5と、第2筐体としての蓋部材6と、を有するとした。そして、蓋部材6は、光学部品を基準部STに押圧する押圧部62〜64及び押圧部材PMを有するとした。しかしながら、これに限らず、部品収納部材に光学部品が安定して保持可能であれば、蓋部材は無くてもよい。
上記実施形態では、押さえ部は、フィールドレンズ341B,341Gに応じてそれぞれ1つずつ設けられ、上記重畳レンズ315、コンデンサレンズ324,325、入射側レンズ331、リレーレンズ333及びフィールドレンズ341Rに応じて2つずつ設けられるとした。しかしながら、これに限らず、押さえ部の数、及び、当該押さえ部における+Y方向側の端部(傾斜部)の傾斜角は、適宜変更してよい。また、収容部54,55の構成を、他の収容部及びレンズ配置部に適用してもよく、収容部56の構成を、収容部54,55に適用してもよい。
また、各レンズが当接する基準部STを有する基準面SPは、底面部5Aから起立していなくてもよく、側壁5Bから突出していてもよい。例えば、上記のように、基準面SPが、対象レンズの隅部に応じた位置に配置されていてもよい。
上記実施形態では、プロジェクター1は、それぞれ液晶パネルを有する3つの光変調装置343(343B,343G,343R)を備えるとした。しかしながら、これに限らず、2つ以下、或いは、4つ以上の光変調装置を用いたプロジェクターにも、本発明を適用可能である。
上記実施形態では、画像投射装置3は、図1に示した略L字状に構成されていた。しかしながら、これに限らず、略U字状等の他のレイアウトに構成されていてもよい。また、画像投射装置3に採用される光学部品は、上記に限らず、適宜変更可能である。
上記実施形態では、光変調装置343は、光入射面と光出射面とが異なる透過型の液晶パネルを有するとした。しかしながら、これに限らず、光変調装置343は、光入射面と光出射面とが同一となる反射型の液晶パネルを有していてもよい。また、入射光束を変調して画像情報に応じた画像を形成可能な光変調装置であれば、マイクロミラーを用いたデバイス、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
1…プロジェクター、30…光源装置、31…均一化装置、311…第1レンズアレイ、313…第2レンズアレイ、314…偏光変換素子、315…重畳レンズ、32…色分離装置、321,323…ダイクロイックミラー、322…反射ミラー、324,325…コンデンサレンズ、33…リレー装置、331…入射側レンズ、331A…入射側レンズ(第1光学部品)、331B…入射側レンズ(第2光学部品)、332…反射ミラー(第1反射部材)、333…リレーレンズ、333A…リレーレンズ(第1光学部品)、333B…リレーレンズ(第2光学部品)、334…反射ミラー(第2反射部材)、341(341B,341G,341R)…フィールドレンズ、343(343B,343G,343R)…光変調装置、35…投射光学装置、4…光学部品用筐体(保持筐体)、5…部品収納部材(第1筐体)、51〜56…収容部、521〜523,532,534…ミラー配置部、524,525,531,533…レンズ配置部、531A…第1保持部(第1入射側レンズ保持部)、531B…第2保持部(第2入射側レンズ保持部)、533A…第1保持部(第1リレーレンズ保持部)、533B…第2保持部(第2リレーレンズ保持部)、6…蓋部材(第2筐体)、62…押圧部、Ax…照明光軸、ST…基準部。

Claims (5)

  1. 照明光軸が設定され、第1照明系を構成する第1光学部品と、前記第1照明系とは特性が異なる第2照明系を構成する第2光学部品とのいずれかを保持する保持筐体を備え、
    前記第1光学部品と前記第2光学部品とは、同じ機能を有し、かつ、光軸に沿う方向における寸法が異なり、
    前記保持筐体は、
    前記第1光学部品を保持する第1保持部と、
    前記第2光学部品を保持する第2保持部と、を有し、
    前記第1保持部と前記第2保持部とは、前記照明光軸における位置が異なることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
    光源装置と、
    前記光源装置から出射された光を複数の色光に分離する色分離装置と、
    前記複数の色光のうち、光路長が他の色光より長い第1色光の光路上に設けられるリレー装置と、
    前記第1色光及び前記他の色光に応じて設けられ、前記第1色光及び前記他の色光を変調する複数の光変調装置と、
    前記複数の光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、を備え、
    前記リレー装置は、前記第1光学部品であるレンズ、及び、前記第2光学部品であるレンズのうち一方を有することを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項2に記載のプロジェクターにおいて、
    前記リレー装置は、
    前記色分離装置によって分離された前記第1色光が入射される入射側レンズと、
    前記入射側レンズから入射される前記第1色光を反射させる第1反射部材と、
    前記第1反射部材にて反射された前記第1色光が入射されるリレーレンズと、
    前記リレーレンズから入射される前記第1色光を反射させて、前記複数の光変調装置のうち、前記第1色光に応じて設けられる光変調装置に導く第2反射部材と、を備え、
    前記入射側レンズは、前記第1光学部品である第1入射側レンズ、及び、前記第2光学部品である第2入射側レンズのいずれかであり、
    前記リレーレンズは、前記第1光学部品である第1リレーレンズ、及び、前記第2光学部品である第2リレーレンズのいずれかであり、
    前記保持筐体は、
    前記第1入射側レンズを保持する第1入射側レンズ保持部と、
    前記第2入射側レンズを保持する第2入射側レンズ保持部と、
    前記第1リレーレンズを保持する第1リレーレンズ保持部と、
    前記第2リレーレンズを保持する第2リレーレンズ保持部と、を有し、
    前記第1入射側レンズ保持部及び前記第1リレーレンズ保持部は、前記第1保持部であり、
    前記第2入射側レンズ保持部及び前記第2リレーレンズ保持部は、前記第2保持部であることを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項3に記載のプロジェクターにおいて、
    前記第1入射側レンズ保持部は、前記照明光軸において前記第2入射側レンズ保持部の光路上流に位置し、
    前記第1リレーレンズ保持部は、前記照明光軸において前記第2リレーレンズ保持部の光路上流に位置し、
    前記入射側レンズが前記第1入射側レンズ保持部に保持される場合には、前記リレーレンズは、前記第1リレーレンズ保持部によって保持され、
    前記入射側レンズが前記第2入射側レンズ保持部に保持される場合には、前記リレーレンズは、前記第2リレーレンズ保持部によって保持されることを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
    前記保持筐体は、
    前記第1保持部及び前記第2保持部を有する第1筐体と、
    前記第1筐体と組み合わされる第2筐体と、を有し、
    前記第1保持部及び前記第2保持部は、前記第1光学部品及び前記第2光学部品の位置を規定する基準部を有し、
    前記第2筐体は、前記第1保持部に保持された前記第1光学部品、及び、前記第2保持部に保持された前記第2光学部品を前記基準部に押圧する押圧部を有することを特徴とするプロジェクター。
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