JP5206345B2 - プロジェクタ - Google Patents

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JP5206345B2
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本発明は、プロジェクタに関する。
従来、プロジェクタにおいて、内部の冷却対象(光源装置や、液晶パネル等の光変調装置)を冷却するために、外装筐体に形成した吸気孔を介して外装筐体外部の空気を導入し、導入した空気を冷却対象に送風する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のプロジェクタでは、外装筐体の底面に吸気孔を形成している。また、空気とともに塵埃が導入されることを防止するために、吸気孔の周縁部分に凹部を設け、空気に含まれる塵埃を捕捉するエアフィルタを凹部に収納している。さらに、エアフィルタの保護、および交換を可能とするために、凹部の開口面に係止により着脱自在とする交換蓋を取り付けている。
具体的に、交換蓋における互いに対向する端縁には、凹部の開口面に形成された一対の係合部に挿入される一対の係止片と、利用者により操作される係止つまみ片とが形成されている。
利用者は、交換蓋を凹部の開口面に取り付ける際には、交換蓋における一対の係止片側を下方に傾けた状態で一対の係止片を一対の係合部に挿入する。そして、利用者は、係止つまみ片を指で押圧し係止つまみ片を撓ませた状態で、交換蓋の係止つまみ片側を凹部に挿入した後、係止つまみ片への押圧を解除して係止つまみ片を外装筐体の表面に係止させる。
また、利用者は、交換蓋を凹部の開口面から取り外す際には、上記と逆の操作を実施する。
特開2004−109781号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプロジェクタでは、利用者は、エアフィルタを交換する際、先ず、外装筐体から交換蓋を取り外し、エアフィルタを交換した後、再度、外装筐体に交換蓋を取り付ける必要がある。このため、エアフィルタの交換時の操作が煩雑なものとなりやすい、という問題がある。
特に、プロジェクタの外観を考慮した場合には、係止つまみ片を大きくすることができない。このため、利用者は、交換蓋の着脱時に、比較的に小さい係止つまみ片を操作する必要があり、交換蓋の着脱操作が難しいものとなる。
また、交換蓋が平坦状に構成されているため、利用者は、外装筐体から交換蓋を取り外す際、比較的に小さい係止つまみ片しか操作することができず、交換蓋の取り外し時の操作が難しいものとなる。
本発明の目的は、エアフィルタの交換時の操作性を向上できるプロジェクタを提供することにある。
本発明のプロジェクタは、吸気孔を有する一の側壁部、および当該一の側壁部に交差する他の側壁部を備える外装筐体と、前記吸気孔を介して導入された空気に含まれる塵埃を捕捉するエアフィルタと、前記一の側壁部、および前記他の側壁部に亘って形成され、前記外装筐体に取り付けられ前記エアフィルタを保護するフィルタカバーとを備え、前記フィルタカバーは、前記他の側壁部側とは反対の端部側に回動軸を有し、当該回動軸を中心として、前記他の側壁部側の端部が前記他の側壁部に対して近接する方向、および離間する方向に回動自在に軸支され、前記外装筐体は、前記フィルタカバーの回動軸に沿って延出する第1の係合受け部を備え、前記フィルタカバーは、前記第1の係合受け部に係合して、前記他の側壁部側の端部が前記他の側壁部に対して離間する方向への前記フィルタカバーの回動を規制する第1の係合突起部を有し、前第1の係合突起部が前記第1の係合受け部に係合する係合位置、および非係合位置に移動する操作レバーを備え、前記操作レバーは、当該操作レバーを前記係合位置および前記非係合位置に移動させる操作部を更に有し、前記操作部は、前記フィルタカバーの前記一の側壁部に応じた位置に位置することを特徴とする。
ここで、本発明では、操作レバーはフィルタカバーに取り付けられているが、外装筐体に取り付けられていてもよい。係合受け部についても同様である。
なお、以下では、説明を簡略化するために、操作レバーがフィルタカバー(他方の部材)に取り付けられ、係合受け部が外装筐体(一方の部材)に設けられているものとして説明する。
本発明では、プロジェクタは、外装筐体に回動自在に軸支されたフィルタカバーを備える。このことにより、利用者は、エアフィルタを交換する際、外装筐体からフィルタカバーを着脱する必要がなく、フィルタカバーを回動させるだけでよいため、エアフィルタの交換時の操作性を向上できる。
特に、本発明では、フィルタカバーには外装筐体に設けられた第1の係合受け部に第1の係合突起部が係合する係合位置、および第1の係合受け部と第1の係合突起部との係合が解除された非係合位置に移動する操作レバーが取り付けられているとともに、フィルタカバーが外装筐体における一の側壁部および他の側壁部に亘って形成されている。このことにより、利用者は、例えば、他の側壁部側の端部が他の側壁部に対して離間する方向にフィルタカバーを回動させる際には、操作部により操作レバーを操作して非係合位置に移動させることで第1の係合突起部と第1の係合受け部との係合を解除し、フィルタカバーを手で掴みながら、フィルタカバーを回動させることができる。他の側壁部側の端部が他の側壁部に対して近接する方向にフィルタカバーを回動させる際も同様である。このため、フィルタカバーの回動操作を容易とし、エアフィルタの交換時の操作性をさらに向上できる。
本発明のプロジェクタでは、前記フィルタカバーは、前記操作レバーを前記係合位置に向けて付勢する付勢部材を備え、前記第1の係合突起部は前記操作レバーが前記係合位置から前記非係合位置に移動する方向において前記一の側壁部側に突出して、前記操作レバーの移動方向に対して傾斜した傾斜面を有し、前記第1の係合受け部は、前記フィルタカバーが閉塞され、前記第1の係合受け部と前記第1の係合突起部とが係合するときに前記傾斜面に当接する当接部を有することが好ましい。
本発明では、フィルタカバーは、操作レバーを係合位置に向けて付勢する付勢部材を備える。このことにより、他の側壁部側の端部が当該他の側壁部に近接した状態において、付勢部材の付勢力により、操作レバーが係合位置に位置付けられている状態が維持されるため、不用意にフィルタカバーが回動することがない。
また、第1の係合突起部が上記傾斜面を有し第1の係合受け部が上記当接部を有するので、フィルタカバーを回動させる際には、操作レバーは、以下に示すように、動作することとなる。
すなわち、他の側壁部側の端部が当該他の側壁部に対して離間する方向にフィルタカバーを回動させた状態では、付勢部材の付勢力により、操作レバーが係合位置に位置付けられている。この状態で、他の側壁部側の端部が当該他の側壁部に対して近接する方向にフィルタカバーを回動させると、傾斜面が当接部に当接し、さらに、フィルタカバーを外装筐体に向けて押し付けると、付勢部材の付勢力に抗して、当接部上を傾斜面が摺動しつつ操作レバーが非係合位置に向けて移動する。そして、第1の係合突起部が当接部を乗り上げると、付勢部材の付勢力によって、再度、操作レバーが係合位置に移動する。
以上のことから、利用者は、他の側壁部側の端部が当該他の側壁部に対して離間する方向にフィルタカバーを回動させる時にのみ操作レバーを非係合位置に移動させる操作をするだけでよく、他の側壁部側の端部が当該他の側壁部に対して近接する方向にフィルタカバーを回動させる時には操作レバーへの操作を必要としない。このため、フィルタカバーの回動操作をさらに容易とし、エアフィルタの交換時の操作性をさらに一層向上できる。
本発明のプロジェクタでは、前記フィルタカバーは、前記操作レバーを前記係合位置に向けて付勢する付勢部材を備え、前記操作レバーおよび前記フィルタカバーは、前記操作レバーの移動方向に直交する方向に延出し前記操作レバーが前記非係合位置に移動したときに互いに係合する第1係止爪および第2係止爪を有し、前記外装筐体は、前記フィルタカバーに向けて突出し、前記フィルタカバーが閉塞されるときに、前記第1係止爪および前記第2係止爪の少なくとも一方に当接して前記第1係止爪および前記第2係止爪の係合を解除する係合解除爪を備えることが好ましい。
本発明では、フィルタカバーは、付勢部材を備えるので、上記同様に、不用意にフィルタカバーが回動することがない。
また、操作レバーおよびフィルタカバーは第1係止爪および第2係止爪を有、外装筐体は係合解除爪を有するので、フィルタカバーを回動させる際には、操作レバーは、以下に示すように、動作することとなる。
すなわち、他の側壁部側の端部が当該他の側壁部に対して離間する方向にフィルタカバーを回動させた状態では、利用者による操作レバーを非係合位置に移動させる従前の操作により、第1係止爪および第2係止爪が係合し、付勢部材の付勢力に抗して、操作レバーが非係合位置に位置付けられた状態が維持される。この状態で、他の側壁部側の端部が当該他の側壁部に対して近接する方向にフィルタカバーを回動させると、係合解除爪が第1係止爪および第2係止爪の少なくとも一方に当接して第1係止爪および第2係止爪の係合を解除し、付勢部材の付勢力によって、再度、操作レバーが係合位置に移動する。
以上のことから、利用者は、上記同様に、他の側壁部側の端部が当該他の側壁部に対して離間する方向にフィルタカバーを回動させる時にのみ操作レバーを非係合位置に移動させる操作をするだけでよく、フィルタカバーの回動操作をさらに容易とし、エアフィルタの交換時の操作性をさらに一層向上できる。
本発明のプロジェクタでは、前記フィルタカバーは、カバー本体と、前記回動軸、および前記回動軸直交する方向に延出し一部が前記カバー本体に接続する接続部を有する軸支部とを備え、前記外装筐体は、前記フィルタカバーが閉塞されているときに前記接続部の少なくとも一部が挿通される規制溝部を有することが好ましい。
本発明では、フィルタカバーを構成する軸支部において、外装筐体に軸支される回動軸は、回動軸直交する方向に延出する接続部によりカバー本体に接続されている。すなわち、軸支部は、その材料や形状により弾性を有し、回動軸の方向に屈曲可能に構成される。このことにより、例えばプロジェクタの製造時等において、作業者は、外装筐体にフィルタカバーを取り付ける際、回動軸を外装筐体における軸受けにあてがった状態でフィルタカバーを外装筐体に押し付けることで、軸支部を屈曲させながら回動軸を軸受けに軸支させることができる。外装筐体からフィルタカバーを取り外す際も同様である。このため、外装筐体に対するフィルタカバーの着脱を容易に実施できる。
また、外装筐体には規制溝部が設けられているので、フィルタカバーが閉塞されている状態では、規制溝部に接続部の少なくとも一部が挿通される。このことにより、フィルタカバーが閉塞されている状態で、軸支部が屈曲することを防止でき、すなわち、回動軸が軸受けから外れることを防止でき、不用意にフィルタカバーが外れることを防止できる。
本発明のプロジェクタでは、前記外装筐体は、前記操作レバーの移動方向に沿って延出する第2の係合受け部を備え、前記操作レバーは前記非係合位置から前記係合位置に移動されたときに前記第2の係合受け部に係合して、前記一の側壁部に沿って前記他の側壁部側に前記フィルタカバーが移動することを規制する第2の係合突起部を備えることが好ましい。
本発明では、フィルタカバーは第2の係合受け部を備え、操作レバーは第2の係合突起部を備えるので、操作レバーが非係合位置から係合位置に移動された態において、一の側壁部に沿って他の側壁部側にフィルタカバーが移動することを規制でき、フィルタカバーが不用意に取り外されることを防止できる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクタの外観構成〕
図1は、第1実施形態におけるプロジェクタ1を前面上方側から見た斜視図である。
図2は、プロジェクタ1の内部構造を模式的に示す図である。
なお、以下で記載する「上」、「下」、「左」、「右」は、図1における図面視において、上下左右に相当するものである。また、以下で記載する「前面」、「背面」は、プロジェクタ1において投射側(投射レンズ37が配置された側)を前面とし、その反対側を背面とする。
プロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成し、形成した画像光をスクリーン(図示略)上に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、図1または図2に示すように、外装を構成する外装筐体2と、光学ユニット3(図2)と、冷却装置4(図2)とで大略構成されている。
外装筐体2は、図1または図2に示すように、略直方体形状を有し、光学ユニット3および冷却装置4を内部に収納する。この外装筐体2は、図1に示すように、アッパーケース2Aと、ロアーケース2Bとを備える。
また、外装筐体2には、図1に示すように、後述するエアフィルタ5を保護するとともに、外装の一部を構成するフィルタカバー6が取り付けられている。
アッパーケース2Aは、プロジェクタ1の天面、前面、左右両側面の一部、および背面の一部をそれぞれ構成する。
このアッパーケース2Aにおいて、右側面部(一の側壁部)21の前面側には、右側面部21から天面部(他の側壁部)22にかけて切り欠かれた平面視U字状の上側切欠部23が形成されている。
図3は、外装筐体2における右前方側の角部分を拡大した斜視図である。
なお、図3では、エアフィルタ5を交換可能とする交換位置にフィルタカバー6を回動させた状態を示している。
上側切欠部23の縁部分は、図3に示すように、外装筐体2内部に向けて段落ち形成され、フィルタカバー6が後述する保護位置に位置付けられた際にフィルタカバー6を構成する後述するカバー本体61の裏面に当接する設置受け部231が形成されている。
また、上側切欠部23における上方側(天面部22側)には、設置受け部231から下方側に段落ち形成され、天面部22に略平行して延びる係合用凹部24が形成されている。
この係合用凹部24は、フィルタカバー6が保護位置に位置付けられた際に、フィルタカバー6に取り付けられた後述する操作レバー7に係合する部分である。
なお、図3では、説明の便宜上、操作レバー7を省略して図示している。この操作レバー7の詳細な構成については、後述する。
また、係合用凹部24における前後方向の略中央部分には、外部のPC(Personal Computer)等と情報を送受信可能に接続する無線LAN(Local Area Network)ユニットLUが取り付けられている。
なお、係合用凹部24の詳細な構成については、後述する。
ロアーケース2Bは、プロジェクタ1の底面、左右両側面の一部、および背面の一部をそれぞれ構成する。
このロアーケース2Bにおいて、右側面部21の前面側には、図1または図3に示すように、各ケース2A,2Bを組み合わせた際に、上側切欠部23に連続する下側切欠部25が形成されている。
この下側切欠部25の縁部分において、下方側(底面部26側)には、フィルタカバー6を回動自在に軸支する軸受け部27が設けられている。
なお、軸受け部27の詳細な構成については、後述する。
そして、各ケース2A,2Bを組み合わせた状態では、設置受け部231における右側面部21側の端縁、係合用凹部24の端縁、および下側切欠部25の縁部分により、図3に示すように、平面視略矩形状の吸気孔28が形成される。
この吸気孔28は、冷却装置4により外装筐体2外部の空気を内部に導入するための孔である。そして、この吸気孔28には、図3に示すように、吸気側ダクト29が嵌め込まれている。
吸気側ダクト29は、吸気孔28と略同一の大きさを有する平面視矩形形状を有し、左右方向に延びる筒体で構成されている。そして、吸気側ダクト29は、冷却装置4と接続し、吸気孔28から導入された空気を冷却装置4に導く。
図4は、図3の状態からエアフィルタ5を取り外した状態を示す斜視図である。
この吸気側ダクト29は、エアフィルタ5(図3)を保持する機能も有する。
具体的に、吸気側ダクト29において、内部には、図4に示すように、筒状軸に略直交して格子状に延びる複数のリブ291が形成されている。そして、複数のリブ291のうち、前後方向の略中央部分には、上下方向に並設され、エアフィルタ5を保持する一対の保持部292が形成されている。
各保持部292は、同一の形状を有し、右側に突出する保持爪292A,292Bが上下方向に並設してそれぞれ構成されている。
各保持爪292A,292Bは、互いに離間する方向に屈曲した平面視L字形状を有している。そして、各保持爪292A,292Bは、その材料や形状により弾性を有し、基端部分を支点として上下方向に屈曲可能に構成されている。
図5は、エアフィルタ5の構成を示す図である。具体的に、図5(A)はエアフィルタ5を表側(右側)から見た斜視図であり、図5(B)はエアフィルタ5を裏側(左側)から見た斜視図である。
エアフィルタ5は、吸気孔28から導入される空気に含まれる塵埃を捕捉する。このエアフィルタ5は、図5に示すように、フィルタ本体51と、フィルタ保持枠52とを備える。
フィルタ本体51は、2つで構成され(図5(A))、空気を通過させながら該空気に混入した塵埃を捕捉する。
フィルタ保持枠52は、略矩形枠形状を有し、枠内側にて2つのフィルタ本体51を保持する。
このフィルタ保持枠52において、裏側には、図5(B)に示すように、枠内側に向けて格子状に延びる複数のリブ521が形成されている。そして、2つのフィルタ本体51は、フィルタ保持枠52の表側から枠内側に挿入され複数のリブ521に当接されることで、フィルタ保持枠52に保持される。
また、フィルタ保持枠52において、複数のリブ521のうち、吸気側ダクト29の一対の保持部292に対応する各位置には、一対の保持部292にそれぞれ係合する一対の係合孔522が形成されている。
さらに、フィルタ保持枠52の表側には、図5(A)に示すように、一対の係合孔522の間から突出し、利用者にエアフィルタ5を把持させるための把持部523が形成されている。
そして、利用者は、吸気側ダクト29からエアフィルタ5を取り外す際には、図3に示す状態において、把持部523を把持し、吸気側ダクト29に対して吸気孔28の開口面に略直交する方向にエアフィルタ5を引き抜くことにより、一対の保持部292と一対の係合孔522との係合が解除される。
また、利用者は、吸気側ダクト29にエアフィルタ5を取り付ける際には、図4に示す状態において、把持したエアフィルタ5における一対の係合孔522を一対の保持部292にあてがう。そして、吸気側ダクト29に対して吸気孔28の開口面に略直交する方向にエアフィルタ5を押し付けることにより、係合孔522における裏側の周縁部分に形成された斜面により保持爪292A,292Bが互いに近接する方向に屈曲して係合孔522内部に挿通され、保持爪292A,292Bの先端部分が係合孔522における表側の周縁部分に係止される(図3に示す状態)。
フィルタカバー6は、図1に示すように、上側切欠部23および下側切欠部25に対応し、右側面部21および天面部22に跨る側面視略L字形状を有する。そして、フィルタカバー6は、上述した軸受け部27に対して、エアフィルタ5を保護するための保護位置(図1)、およびエアフィルタ5を交換するための交換位置(図3)に回動自在に軸支される。
なお、フィルタカバー6の詳細な構成については、後述する。
〔光学ユニットの構成〕
光学ユニット3は、制御装置(図示略)により制御の下、画像情報に応じて画像光を形成するものであり、外装筐体2の背面に沿って左側から右側に延出し、さらに前面側に屈曲して延出する平面視略L字形状を有している。
この光学ユニット3は、図2に示すように、光源ランプ311およびリフレクタ312を有する光源装置31と、レンズアレイ321,322、偏光変換素子323、および重畳レンズ324を有する照明光学装置32と、ダイクロイックミラー331,332、および反射ミラー333を有する色分離光学装置33と、入射側レンズ341、リレーレンズ343、および反射ミラー342,344を有するリレー光学装置34と、光変調装置としての3つの液晶パネル351(赤色光側の液晶パネルを351R、緑色光側の液晶パネルを351G、青色光側の液晶パネルを351Bとする)、3つの入射側偏光板352、3つの射出側偏光板353、および色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム354を有する光学装置35と、光学部品用筐体36と、投射光学装置としての投射レンズ37とを有する。
そして、光学ユニット3では、上述した構成により、光源装置31から射出され照明光学装置32を介した光束は、色分離光学装置33にてR,G,Bの3つの色光に分離される。また、分離された各色光は、各液晶パネル351にて画像情報に応じてそれぞれ変調され、色光毎の画像光が形成される。色光毎の画像光は、クロスダイクロイックプリズム354にて合成され、投射レンズ37にてスクリーン(図示略)に拡大投射される。
なお、上述した各部材31〜37については、種々の一般的なプロジェクタの光学系として利用されているため、具体的な説明を省略する。
〔冷却装置の構成〕
冷却装置4は、図2に示すように、投射レンズ37に近接して配設された冷却ファン41を有し、吸気孔28から吸気側ダクト29を介して導入した空気を冷却対象(例えば、光学装置35や偏光変換素子323等)に送風して冷却する。
〔係合用凹部および軸受け部の構成〕
図6は、係合用凹部24および軸受け部27の構成を示す図である。具体的に、図6は、図4と同様にフィルタカバー6を交換位置に回動させ、かつ、エアフィルタ5を吸気側ダクト29から取り外した状態を示す斜視図である。
なお、図6では、図3および図4と同様に、説明の便宜上、操作レバー7の図示を省略している。
図7は、図6における軸受け部27を拡大した図である。具体的に、図7(A)は背面側の軸受け部27を示し、図7(B)は前面側の軸受け部27を示している。
係合用凹部24の上面において、前面側および背面側には、図6に示すように、操作レバー7に係合する第1の係合受け部241がそれぞれ形成されている。
各第1の係合受け部241は、略同一の形状を有し、右側に延出するとともに、先端部分が背面側に向けて(フィルタカバー6の回動方向に交差する方向に)延出する平面視略L字形状を有している。
また、第1の係合受け部241において、背面側に向けて延出する部位の先端部分には、右側に向けて突出し、フィルタカバー6が保護位置に向けて回動する際に操作レバー7の後述する傾斜面731に当接する当接部2411が形成されている。
軸受け部27は、図6または図7に示すように、下側切欠部25における下方側の縁部分において、前面側および背面側の双方に設けられ、フィルタカバー6の後述する軸支部62を前後方向から挟持する。
これら各軸受け部27には、図7に示すように、円孔271が形成されている。
そして、各軸受け部27は、フィルタカバー6における後述する軸支部62の突起部631,641が円孔271に挿通されることで、フィルタカバー6を回動自在に軸支する。
また、ロアーケース2Bにおいて、各軸受け部27に対して外装筐体2内部側には、上下方向に延出する規制溝部20がそれぞれ設けられている。
なお、規制溝部20の具体的な機能については、フィルタカバー6の構成を説明する際に説明する。
〔フィルタカバーの構成〕
図8ないし図10は、フィルタカバー6の構成を示す図である。具体的に、図8はフィルタカバー6を表側から見た斜視図であり、図9はフィルタカバー6を裏側から見た斜視図であり、図10はフィルタカバー6を背面側から見た側面図である。また、図8(A)、図9(A)は操作レバー7が後述する係合位置に位置付けられた状態を示し、図8(B)、図9(B)は操作レバー7が後述する非係合位置に位置付けられた状態を示している。さらに、図10(A)はフィルタカバー6が保護位置に位置付けられた状態を示し、図10(B)はフィルタカバー6が交換位置に位置付けられた状態を示している。
フィルタカバー6は、図8ないし図10に示すように、カバー本体61と、軸支部62とを備える。
カバー本体61は、右側面部21および天面部22に跨る側面視略L字形状を有し、エアフィルタ5を保護する。
このカバー本体61において、右側面部21には、図8または図9に示すように、吸気孔28に対応した位置に第1開口部611が形成されている。
また、カバー本体61において、第1開口部611の上方側で背面側には、図8に示すように、操作レバー7の一部を外部に露出するための第2開口部612が形成されている。
さらに、カバー本体61には、図9に示すように、裏面の第1開口部611の上方側から突出し、後述するコイルバネ75の一端に当接してコイルバネ75の移動を規制するバネ規制部613が形成されている。
軸支部62は、図8または図9に示すように、カバー本体61における下方側の端縁において、前面側および背面側の双方に設けられ、各軸受け部27に対して軸支される。
これら軸支部62のうち、前面側に位置する前面側軸支部63は、図8または図9に示すように、突起部631と、接続部632と、柱状部633とが一体化されたものである。
突起部631は、円柱形状を有し、各軸受け部27のうち前面側に位置する軸受け部27の円孔271に挿通される。
接続部632は、突起部631に直交して延出する板体形状を有し、突起部631およびカバー本体61に接続する。
この接続部632には、左側(ロアーケース2Bに近接する側)の端縁から突出する規制用突起部632Aが形成されている。
柱状部633は、カバー本体61の下方側の端縁に沿って延出する円柱形状を有し、突起部631および接続部632と接続し、前面側軸支部63を補強する。
また、背面側に位置する背面側軸支部64は、図8ないし図10に示すように、回動軸としての突起部641と、接続部642とを有し、前面側軸支部63における柱状部633が省略された構成と略同様である。
ここで、接続部642は、図8または図9に示すように、突起部641に直交して延出する板体形状を有し、先端部分がカバー本体61に接続する。
すなわち、背面側軸支部64は、その材料や形状により弾性を有し、接続部642とカバー本体61との接続部位を支点として前後方向(突起部641の突出方向)に屈曲可能に構成されている。
この接続部642には、上述した接続部632と同様に、規制用突起部642A(図9、図10)が形成されている。
以上の構成により、例えばプロジェクタ1の製造時等において、作業者は、フィルタカバー6を外装筐体2に取り付ける際には、第1開口部611が下方側に向く姿勢(図10(B))で、各軸支部62を各軸受け部27に押し付けることで、背面側軸支部64が前面側に屈曲して各軸受け部27間に軸支部62が挿通され、各突起部631,641が各円孔271に挿通される。なお、上記の姿勢(図10(B))において、上記と逆の操作をすることで、外装筐体2からフィルタカバー6が取り外される。
一方、フィルタカバー6を外装筐体2に取り付けた状態において、フィルタカバー6を保護位置に回動させると、各規制用突起部642A,642Bが各規制溝部20に挿通される(図7参照)。
すなわち、フィルタカバー6が保護位置に位置付けられている状態では、図10(A)に示すように、各規制溝部20にて各規制用突起部642A,642Bの前後方向の移動、すなわち、フィルタカバー6の前後方向の移動が規制され、背面側軸支部64が屈曲して外装筐体2からフィルタカバー6が取り外されることを防止している。
〔操作レバーの構成〕
図11は、操作レバー7の構成を示す図である。具体的に、図11(A)は操作レバー7を表側から見た斜視図であり、図11(B)は操作レバー7を裏側から見た斜視図である。
操作レバー7は、図9に示すように、カバー本体61の裏面に取り付けられ、利用者により外部から操作されることで、各第1の係合受け部241に係合する係合位置(図9(A))、各第1の係合受け部241との係合が解除された非係合位置(図9(B))に移動する。
なお、操作レバー7の動作については、後述する。
この操作レバー7は、図9または図11に示すように、レバー本体71と、操作部72と、第1の係合突起部73と、第2の係合突起部74とが一体化されたものである。
レバー本体71は、前後方向に延びる板体形状を有し、カバー本体61における右側面部21および天面部22の角部分の裏面に倣う側面視略L字形状を有する。
このレバー本体71において、前面側および背面側には、操作レバー7をカバー本体61に取り付けるための取付用孔711がそれぞれ形成されている。
これら取付用孔711は、前後方向に延びるトラック孔として構成されている。このため、操作レバー7は、図9に示すように、各取付用孔711を介して各ネジScにてカバー本体61に取り付けられた状態で、前後方向に移動可能となる。
また、レバー本体71において、各取付用孔711の間には、図9または図11に示すように、収納用凹部712が形成されている。
収納用凹部712は、前後方向に延びるように形成され、付勢部材としてのコイルバネ75を収納するための凹部である。
そして、収納用凹部712にコイルバネ75を収納し、操作レバー7をカバー本体61に取り付けた状態では、コイルバネ75の一端がバネ規制部613に当接し、他端が収納用凹部712における前面側の側壁に当接する。すなわち、上記の状態において、コイルバネ75は、操作レバー7を前面側(係合位置)に付勢する。
操作部72は、利用者により外部から操作される部分である。この操作部72は、図9または図11に示すように、レバー本体71の背面側において、下方側の端縁から下方側に向けて延出する平面視矩形形状を有する。
この操作部72において、右側の端面には、図8または図11(A)に示すように、右側に向けて膨出し、操作レバー7をフィルタカバー6に取り付けた状態で第2開口部612から露出する摘み部721が設けられている。
この摘み部721は、フィルタカバー6の表側から利用者が操作する部分である。
第1の係合突起部73は、第1の係合受け部241に係合する部分である。この第1の係合突起部73は、図11に示すように、レバー本体71における上方側の端縁において、前面側および背面側の双方にそれぞれ設けられている。
各第1の係合突起部73は、略同一の形状を有し、左側に向けて(フィルタカバー6の回動方向に沿って)突出するとともに、先端部分が前面側に向けて(フィルタカバー6の回動方向に交差して)突出した平面視略L字形状を有する。
これら第1の係合突起部73において、先端部分には、図9または図11(B)に示すように、外装筐体2に対向する位置に、前面側から背面側に向う(係合位置側から非係合位置側に向う)にしたがって、外装筐体2に近接する方向(左側)に傾斜した傾斜面731がそれぞれ形成されている。
第2の係合突起部74は、レバー本体71の前面側の端縁から段落ち形成され、前面側に突出する。
ここで、設置受け部231における前面側の部位の端縁には、図6に示すように、天面部22から右側面部21にかけて(フィルタカバー6の回動方向に沿って)延び、第2の係合突起部74の外形形状に対応した凹状の第2の係合受け部232が形成されている。
そして、第2の係合突起部74は、操作レバー7が係合位置に位置付けられた状態で、第2の係合受け部232内部に挿通され、外面が第2の係合受け部232の内面に当接する。
〔操作レバーの動作〕
次に、上述した操作レバー7の動作について説明する。
先ず、フィルタカバー6が保護位置に位置付けられている状態(図1)では、上述したようにコイルバネ75の付勢力により、操作レバー7が係合位置に位置付けられている(図9(A))。
上記の状態では、各第1の係合突起部73の先端部分が各第1の係合受け部241におけるL字内側に配設され、すなわち、各第1の係合突起部73と各第1の係合受け部241とが係合した状態となる。
また、上記の状態では、第2の係合突起部74が第2の係合受け部232内部に挿通され、すなわち、第2の係合突起部74と第2の係合受け部232とが係合した状態となる。
そして、第1の係合突起部73と第1の係合受け部241との係合により、フィルタカバー6の交換位置への回動が規制される。
また、第2の係合突起部74と第2の係合受け部232との係合により、フィルタカバー6の上方側(フィルタカバー6の回動方向に交差する方向)への移動も規制される。
上記の状態において、利用者は、エアフィルタ5を交換するために、フィルタカバー6を交換位置に回動させる際には、摘み部721を背面側に移動させる(図8(B))。
この状態では、コイルバネ75の付勢力に抗して操作レバー7が背面側に移動し、操作レバー7が非係合位置に位置付けられる(図9(B))。
上記の状態では、各第1の係合突起部73の先端部分は、各第1の係合受け部241におけるL字内側から背面側に移動し、すなわち、各第1の係合受け部241との係合が解除された状態となる。
また、上記の状態では、第2の係合突起部74は、第2の係合受け部232内部から引き出され、すなわち、第2の係合受け部232との係合も解除された状態となる。
すなわち、利用者は、上記の状態において、フィルタカバー6の上方側を手で押えながら右側に力を加えることで、フィルタカバー6を回動させることができ、フィルタカバー6を交換位置に位置付けることができる(図3)。
一方、利用者は、フィルタカバー6を交換位置から保護位置に位置付ける際には、摘み部721を操作することなく、フィルタカバー6の上方側を手で押えながらフィルタカバー6を保護位置に向けて回動させ、さらに、フィルタカバー6を外装筐体2に押し付ける。
具体的に、利用者が摘み部721を操作していない状態、すなわち、摘み部721を背面側に移動させていない状態(図8(A))では、上述したように、コイルバネ75の付勢力により操作レバー7が係合位置に位置付けられている(図9(A))
この状態において、フィルタカバー6を保護位置に向けて回動させると、各第1の係合突起部73の傾斜面731が各第1の係合受け部241における当接部2411に当接する。傾斜面731に当接部2411が当接した状態で、フィルタカバー6を外装筐体2に押し付けると、コイルバネ75の付勢力に抗して当接部2411上を傾斜面731が摺動しつつ操作レバー7が背面側に移動する。そして、操作レバー7が非係合位置に位置付けられた際に、各第1の係合突起部73が各当接部2411を乗り越え、コイルバネ75の付勢力により、再度、操作レバー7が前面側に移動して係合位置に位置付けられる。
上述した第1実施形態においては、以下の効果がある。
本実施形態では、プロジェクタ1は、外装筐体2に対して保護位置および交換位置に回動自在に軸支されたフィルタカバー6を備える。このことにより、利用者は、エアフィルタ5を交換する際、外装筐体2からフィルタカバー6を着脱する必要がなく、フィルタカバー6を回動させるだけでよいため、エアフィルタ5の交換時の操作性を向上できる。
特に、フィルタカバー6には操作レバー7が取り付けられているとともに、フィルタカバー6が右側面部21および天面部22に跨るように構成されている。このことにより、利用者は、フィルタカバー6を保護位置から交換位置に回動させる際には、操作レバー7を操作して非係合位置に位置付けることで第1の係合突起部73と第1の係合受け部241との係合を解除し、フィルタカバー6を手で掴みながら、フィルタカバー6を回動させることができる。フィルタカバー6を交換位置から保護位置に回動させる際も同様である。このため、フィルタカバー6の回動操作を容易とし、エアフィルタ5の交換時の操作性をさらに向上できる。
また、フィルタカバー6には、操作レバー7を係合位置に向けて付勢するコイルバネ75が設けられている。このことにより、フィルタカバー6が保護位置に位置付けられている状態において、コイルバネ75の付勢力により、操作レバー7が係合位置に位置付けられている状態が維持されるため、不用意にフィルタカバー6が保護位置から交換位置に回動することがない。
さらに、第1の係合突起部73に傾斜面731が形成され、第1の係合受け部241に当接部2411が設けられている。このことにより、利用者は、フィルタカバー6を保護位置から交換位置に回動させる時にのみ操作レバー7を非係合位置に移動させる操作をするだけでよく、フィルタカバー6を交換位置から保護位置に回動させる時には操作レバー7への操作を必要としない。このため、フィルタカバー6の回動操作をさらに容易とし、エアフィルタ5の交換時の操作性をさらに一層向上できる。
また、フィルタカバー6を構成する背面側軸支部64は、突起部641および接続部642で構成され、前後方向に屈曲可能に構成されている。このことにより、例えばプロジェクタ1の製造時等において、外装筐体2に対するフィルタカバー6の着脱を容易に実施できる。
さらに、外装筐体2には規制溝部20が設けられているので、フィルタカバー6が保護位置に位置付けられている状態で、背面側軸支部64が前後方向に屈曲することを防止でき、すなわち、突起部641が円孔271から外れることを防止できる。このため、フィルタカバー6が保護位置に位置付けられている状態で、不用意にフィルタカバー6が外れることを防止できる。
また、フィルタカバー6には第2の係合受け部232が設けられ、操作レバー7には第2の係合突起部74が設けられているので、フィルタカバー6が保護位置に位置付けられている状態(操作レバー7が係合位置に位置付けられている状態)において、フィルタカバー6の上方側への移動を規制でき、フィルタカバー6が不用意に取り外されることを防止できる。
特に、上述した規制溝部20と、第2の係合突起部74および第2の係合受け部232の係合構造とを併用することで、フィルタカバー6が不用意に取り外されることをより確実に防止できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図12は、第2実施形態におけるフィルタカバー6および操作レバー7の構成を示す斜視図である。具体的に、図12は、図9に示す状態に対応する図である。
図13は、第2実施形態におけるアッパーケース2Aの構成を示す斜視図である。
なお、図13では、図3、図4、および図6と同様に、説明の便宜上、操作レバー7の図示を省略している。
本実施形態では、前記第1実施形態に対して、フィルタカバー6および操作レバー7がそれぞれ第1係止爪614(図12)および第2係止爪76(図12)を備えるとともに、これに対応してアッパーケース2Aが係合解除爪233(図13)を備える点が異なるのみである。
その他の構成は前記第1実施形態と同様のものである。
第1係止爪614は、図12に示すように、カバー本体61における天面部22の裏面から突出し、左右方向(フィルタカバー6の回動方向)に沿って延出する。
第2係止爪76は、図12に示すように、レバー本体71における上方側の端縁において、各第1の係合突起部73よりも前面側に位置し、左側に向けて突出する。そして、第2係止爪76は、その材料や形状により弾性を有し、基端部分を支点として屈曲可能に構成されている。
この第2係止爪76において、先端部分は、上下方向に延びる爪本体761と、爪本体761の下方側から背面側に延びる解除部762とを有する断面略L字形状を有する。
そして、利用者により摘み部721が操作され、操作レバー7が係合位置(図12(A))から非係合位置(図12(B))に移動する際、第2係止爪76が屈曲しながら爪本体761が第1係止爪614を乗り上げて第1係止爪614の背面側に位置し、第1係止爪614と第2係止爪76とが係合する。
すなわち、この状態では、第1係止爪614と第2係止爪76との係合により、コイルバネ75の付勢力に抗して、操作レバー7が非係合位置に位置付けられた状態(図12(B))が維持される。
したがって、利用者は、エアフィルタ5を交換するために、フィルタカバー6を保護位置から交換位置に回動させる際には、摘み部721を背面側に移動させて、第1係止爪614と第2係止爪76とを係合させた後、フィルタカバー6を回動させることとなる。
係止解除爪233は、図13に示すように、第1係止爪614に対応して各第1の係合受け部241よりも前面側に位置し、設置受け部231における天面部22の端縁から突出する。
そして、第1係止爪614と第2係止爪76とが係合している状態において、利用者によりフィルタカバー6が交換位置から保護位置に向けて移動されると、係止解除爪233は、カバー本体61の裏面と解除部762との隙間に挿通される。また、係止解除爪233は、利用者によるフィルタカバー6への押し付け力により、解除部762を押し下げて第1係止爪614と爪本体761との係合を解除する。第1係止爪614と爪本体761との係合が解除されると、コイルバネ75の付勢力により、操作レバー7が係合位置に位置付けられる。
すなわち、利用者は、フィルタカバー6を交換位置から保護位置に位置付ける際には、前記第1実施形態と同様に、摘み部721を操作することなく、フィルタカバー6の上方側を手で押えながらフィルタカバー6を保護位置に向けて回動させ、さらに、フィルタカバー6を外装筐体2に押し付けることで、フィルタカバー6を保護位置に位置付けることができる。
上述した第2実施形態においては、フィルタカバー6および操作レバー7にそれぞれ第1係止爪614および第2係止爪76を設け、アッパーケース2Aに係合解除爪233を設けた場合であっても、前記第1実施形態と同様の効果を享受できる。
なお、本発明が前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、操作レバー7がフィルタカバー6に取り付けられ、第1の係合受け部241が外装筐体2に設けられていたが、これに限らず、操作レバー7が外装筐体2に取り付けられ、第1の係合受け部241がフィルタカバー6に設けられていても構わない。コイルバネ75、第2係止爪76、第1係止爪614、係合解除爪233、突起部631,641、円孔271、第2の係合突起部74、および第2の係合受け部232も同様である。
前記各実施形態では、フィルタカバー6は、右側面部21および天面部22に跨るように構成されていたが、これに限らず、外装筐体2における一の側壁部と一の側壁部に交差する他の側壁部とに跨るように構成されていればよく、例えば、右側面部21と前面部や背面部とに跨るように構成しても構わない。
前記各実施形態では、エアフィルタ5が外装筐体2(吸気側ダクト29)に取り付けられていたが、これに限らず、フィルタカバー6の裏面に取り付けても構わない。
前記各実施形態では、本発明に係る付勢部材として、コイルバネ75を採用していたが、これに限らず、ゴム等の弾性を有する部材や、板バネ等を採用しても構わない。
前記各実施形態では、前面側軸支部63と背面側軸支部64とで構成を異なるものとしていたが、これに限らず、前面側軸支部63を背面側軸支部64と同様に構成しても構わない。
前記第2実施形態では、フィルタカバー6および操作レバー7がそれぞれ第1係止爪614および第2係止爪76を備えるとともに、アッパーケース2Aが係合解除爪233を備えるので、同様の機能を有する当接部2411および傾斜面731については設けなくてもよい。
前記各実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行うフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投射を行うリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
前記各実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の液晶パネルを用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
前記各実施形態では、光変調装置として液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用いたデバイス等、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
本発明のプロジェクタは、エアフィルタの交換時の操作性を向上できるため、プレゼンテーションやホームシアタに用いられるプロジェクタとして利用できる。
第1実施形態におけるプロジェクタを前面上方側から見た斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタの内部構造を模式的に示す図。 前記実施形態における外装筐体における右前方側の角部分を拡大した斜視図。 図3の状態からエアフィルタを取り外した状態を示す斜視図。 前記実施形態におけるエアフィルタの構成を示す図。 前記実施形態における係合用凹部および軸受け部の構成を示す図。 図6における軸受け部を拡大した図。 前記実施形態におけるフィルタカバーの構成を示す図。 前記実施形態におけるフィルタカバーの構成を示す図。 前記実施形態におけるフィルタカバーの構成を示す図。 前記実施形態における操作レバーの構成を示す図。 第2実施形態におけるフィルタカバーおよび操作レバーの構成を示す斜視図。 前記実施形態におけるアッパーケースの構成を示す斜視図。
符号の説明
1・・・プロジェクタ、2・・・外装筐体、5・・・エアフィルタ、6・・・フィルタカバー、7・・・操作レバー、20・・・規制溝部、21・・・右側面部(一の側壁部)、22・・・天面部(他の側壁部)、28・・・吸気孔、61・・・カバー本体、62・・・軸支部、73・・・第1の係合突起部、74・・・第2の係合突起部、75・・・コイルバネ(付勢部材)、76・・・第2係止爪、232・・・第2の係合受け部、233・・・係合解除爪、241・・・第1の係合受け部、614・・・第1係止爪、641・・・突起部(回動軸)、642・・・接続部、731・・・傾斜面、2411・・・当接部。

Claims (5)

  1. 吸気孔を有する一の側壁部、および当該一の側壁部に交差する他の側壁部を備える外装筐体と、
    前記吸気孔を介して導入された空気に含まれる塵埃を捕捉するエアフィルタと、
    前記一の側壁部、および前記他の側壁部に亘って形成され、前記外装筐体に取り付けられ前記エアフィルタを保護するフィルタカバーとを備え、
    前記フィルタカバーは、前記他の側壁部側とは反対の端部側に回動軸を有し、当該回動軸を中心として、前記他の側壁部側の端部が前記他の側壁部に対して近接する方向、および離間する方向に回動自在に軸支され、
    前記外装筐体は、前記フィルタカバーの回動軸に沿って延出する第1の係合受け部を備え
    記フィルタカバーは、前第1の係合受け部に係合して、前記他の側壁部側の端部が前記他の側壁部に対して離間する方向への前記フィルタカバーの回動を規制する第1の係合突起部を有し、前第1の係合突起部が前記第1の係合受け部に係合する係合位置、および非係合位置に移動する操作レバーを備え、
    前記操作レバーは、当該操作レバーを前記係合位置および前記非係合位置に移動させる操作部を更に有し、
    前記操作部は、前記フィルタカバーの前記一の側壁部に応じた位置に位置することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記フィルタカバー、前記操作レバーを前記係合位置に向けて付勢する付勢部材を備え
    前記第1の係合突起部は前記操作レバーが前記係合位置から前記非係合位置に移動する方向において前記一の側壁部側に突出して、前記操作レバーの移動方向に対して傾斜した傾斜面を有し
    前記第1の係合受け部は、前記フィルタカバーが閉塞され、前記第1の係合受け部と前記第1の係合突起部とが係合するときに前記傾斜面に当接する当接部を有することを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記フィルタカバー、前記操作レバーを前記係合位置に向けて付勢する付勢部材を備え
    前記操作レバーおよび前記フィルタカバーは、前記操作レバーの移動方向に直交する方向に延出し前記操作レバーが前記非係合位置に移動したときに互いに係合する第1係止爪および第2係止爪を有し、
    前記外装筐体、前フィルタカバーに向けて突出し、前記フィルタカバーが閉塞されるときに、前記第1係止爪および前記第2係止爪の少なくとも一方に当接して前記第1係止爪および前記第2係止爪の係合を解除する係合解除爪を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記フィルタカバーは、
    カバー本体と、
    前記回動軸、および前記回動軸直交する方向に延出し一部が前記カバー本体に接続する接続部を有する軸支部とを備え、
    前記外装筐体は、前記フィルタカバーが閉塞されているときに前記接続部の少なくとも一部が挿通される規制溝部を有することを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記外装筐体は、前記操作レバーの移動方向に沿って延出する第2の係合受け部を備え
    前記操作レバーは前記非係合位置から前記係合位置に移動されたときに前記第2の係合受け部に係合して、前記一の側壁部に沿って前記他の側壁部側に前記フィルタカバーが移動することを規制する第2の係合突起部を備えることを特徴とするプロジェクタ。
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