JP6373287B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
従って、本開示は、着用者が、吸収性物品及び着衣を着用した状態において、吸収性物品の位置を調整することができ、違和感を覚えにくい吸収性物品を提供することを目的とする。
・「長手方向」及び「幅方向」
本明細書において、「長手方向」及び「幅方向」は、特に断りのない限り、それぞれ、吸収性物品の「長手方向」及び「幅方向」を意味する。また、長手方向の長さを、単に、「長さ」と称する場合があり、そして幅方向の長さを、単に、「幅」と称する場合がある。
・「前方領域」、「中央領域」及び「後方領域」
本明細書において、「前方領域」、「中央領域」及び「後方領域」は、吸収性物品の長手方向長さを3等分するように区画される仮想領域である。
本明細書において、「長手方向中央線」は、吸収性物品を幅方向に2等分するように、吸収性物品の長手方向に延びる仮想線であり、そして「幅方向中央線」は、吸収性物品を長手方向に2等分するように、吸収性物品の幅方向に延びる仮想線である。
なお、長手方向中央線は、一般的には、後述の吸収性本体部に存在する。
・「第1領域」及び「第2領域」
本明細書において、「第1領域」及び「第2領域」は、それぞれ、上記長手方向中央線を境界として、一方の領域及び他方の領域を意味する。
本明細書において、特定部分(例えば、フラップ部)が着衣の「内側」にあることは、吸収性物品が固定される着衣を着用した状態において、当該特定部分が、着衣と、着用者の肌との間の領域に存在することを意味し、そして特定部分が着衣の「外側」にあることは、吸収性物品が固定される着衣を着用した状態において、当該特定部分が露出し、外から見えることを意味する。
本明細書では、「吸収性本体部」は、吸収性物品の展開状態において、吸収体の長手方向の一方の側縁に沿った直線と、吸収体の長手方向の他方の側縁に沿った直線とによって囲まれた部分を意味する。吸収体の幅が場所によって変化する場合(例えば、吸収体が、砂時計型の形状を有する場合)には、吸収体の幅が最も広い部分を通る、長手方向に延びる2本の直線によって囲まれた部分が、吸収性本体部である。
従って、吸収性本体部の、吸収性物品の長手方向の一方の側縁及び他方の側縁と、吸収コアの一方の側縁及び他方の側縁とは一致しない場合がある。
本明細書において、フラップ部は、中央領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、吸収性本体部の、吸収性物品の長手方向の側縁から、吸収性物品の幅方向に延出している。本明細書では、第1領域におけるフラップ部を、「第1フラップ部」と称し、第2領域におけるフラップ部を「第2フラップ部」と称する場合があり、第1フラップ部及び第2フラップ部を、「一対のフラップ部」と称する場合がある。
[態様1]
液透過性シートと、液不透過性シートと、それらの間の吸収コアを含む吸収体と、着衣に固定する固定部とを備える吸収性物品であって、
上記吸収性物品が、長手方向及び幅方向を有し、上記長手方向において、前方領域、中央領域及び後方領域に区画されるとともに、上記幅方向において、長手方向中央線により第1領域及び第2領域に区画され、
上記吸収性物品が、上記吸収体及び上記固定部を有するとともに上記長手方向に延びる吸収性本体部と、上記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記吸収性本体部の、上記長手方向の側縁から上記幅方向に延出しているフラップ部とを備え、
上記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記フラップ部が、上記フラップ部の外縁と、上記吸収コアの側縁との間の、上記幅方向の長さが、上記吸収コアの側縁と、上記長手方向中央線との間の、上記幅方向の長さよりも長い部分を含む、
ことを特徴とする、上記吸収性物品。
第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記前方領域における上記フラップ部が、着用状態において、少なくともその一部が、着用者の鼠径部に沿って着衣の外側に延出するように構成されている、態様1に記載の吸収性物品。
上記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記フラップ部が、着衣に固定するための固定部を有しない、態様1又は2に記載の吸収性物品。
上記吸収性本体部が、第1領域における、上記フラップ部の外縁の上記幅方向の最も外側の部分の中で上記長手方向の中央に位置する前方点と、第2領域における、上記フラップ部の外縁の上記幅方向の最も外側の部分の中で上記長手方向の中央に位置する前方点とを通る仮想線よりも前方に、着衣に固定するため固定部を備える、態様1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記吸収性物品の幅方向中央線と、上記吸収コアの側縁とが交差する交点と、上記前方領域における上記フラップ部の外縁の上記幅方向の最も外側の部分の中で上記長手方向の中央に位置する前方点とを結ぶ前方仮想線分が、上記フラップ部の外縁と、上記前方点を除いて上記吸収性物品の厚さ方向に重複していない、態様1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記中央領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記吸収性物品が、上記フラップ部をさらに備え、上記中央領域における上記フラップ部が、上記フラップ部の外縁と、上記吸収コアの側縁との間の、上記幅方向の長さが、上記吸収コアの側縁と、上記長手方向中央線との間の、上記幅方向の長さよりも長い部分を含む、態様1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記吸収性物品が、上記フラップ部を、上記後方領域にさらに備え、上記後方領域における上記フラップ部が、上記中央領域における上記フラップ部よりも、上記幅方向の外側に延出している、態様1〜6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品は、一対の後方フラップ部を備えるので、吸収性物品が、特に、後方領域においてよれにくい。
第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記後方領域における上記フラップ部が、着衣に固定するための固定部を有し、上記吸収性物品の幅方向中央線と、上記吸収コアの側縁とが交差する交点と、上記後方領域における上記フラップ部の外縁の上記幅方向の最も外側の部分の中で上記長手方向の中央に位置する後方点とを結ぶ後方仮想線分が、上記フラップ部の外縁と、上記後方点を除いて上記吸収性物品の厚さ方向に重複していない、態様7に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品が、その幅方向中央線に沿って2つ折りされている、態様1〜8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品は、上記幅方向中央線に沿って2つ折りされているので、吸収性物品及び着衣を着用した状態で、幅方向中央線に沿って、吸収性物品と着用者との間に空隙ができやすくなり、着用者の皮膚が、吸収性物品が吸収した体液に直接触れにくくなる。
また、上記吸収性物品は、幅方向中央線に沿って2つ折りされているので、態様5,又は態様5及び8と組み合わせた場合に、その効果が高い。
図1は、本開示の実施形態の1つ(第1実施形態)に従う吸収性物品1、具体的には、生理用ナプキンの正面図である。図2は、第1実施形態に従う吸収性物品1の背面図である。図3は、吸収体105を説明するための図である。図4は、図1のIV−IV断面における断面図である。図5は、第1実施形態に従う吸収性物品1と、着衣201との関係を示す図である。図6及び図7は、第1実施形態に従う吸収性物品1を説明するための図(平面図)である。図8は、第1実施形態に従う吸収性物品1の着用の仕方を説明するための図である。図9は、第1実施形態に従う吸収性物品1及び着衣201を着用した状態を説明するための図である。図10は、吸収性物品1及び着衣201を着用した状態における、第1実施形態に従う吸収性物品1の、図1のIV−IV断面に相当する断面図である。なお、図1〜図3及び図5〜7において、向かって上方が吸収性物品1の前方であり、そして向かって下方が吸収性物品1の後方である。
同様に、第2フラップ部9は、前方領域FRにおける第2前方フラップ部10と、中央領域CRにおける第2中央フラップ部11と、後方領域BRにおける第2後方フラップ部12とに区画される。第2前方フラップ部10及び第2後方フラップ部12のそれぞれは、第2中央フラップ部11よりも、吸収性物品1の幅方向Wの外側に延出する部分を含む。
第1吸収コア側縁15は、吸収性本体部(図示せず)の一方の側縁(図示せず)よりに、そして第1領域FIに配置されている。第2吸収コア側縁16は、吸収性本体部(図示せず)の他方の側縁(図示せず)よりに、そして第2領域SEに配置されている。
また、吸収コア106では、中央領域CRを中心に、第1吸収コア側縁15及び第2吸収コア側縁16のそれぞれが、窪み部109を備えることにより、吸収コア106が、吸収性物品1の展開状態において、砂時計形状を有している。
第1弾性部材33は、第1フラップ部5、具体的には、第1フラップ部5の構成部材である、第1防漏壁21を構成するシートと、サイドシート111と、液不透過性シート103と一緒になって第1レッグギャザー43を形成している。
第2弾性部材35は、第2フラップ部9、具体的には、第2フラップ部9の構成部材である、第2防漏壁27を構成するシートと、サイドシート112と、液不透過性シート103と一緒になって第2レッグギャザー44を形成している。
(i)着用者は、吸収性物品1を着衣201、具体的にはショーツの内面に置き、図2に示される固定部17、固定部49及び固定部50を着衣201に仮固定する。
(ii)着用者は、吸収性物品1を間にして、着衣201を履く。その際、第1後方フラップ部8の固定部49と、第2後方フラップ部12の固定部50とが、着衣201に固定される。
(iii)図8に示されるように、着用者は、第1前方フラップ部6を右手の親指及び人差し指でつまみ、そして第2前方フラップ部10を、左手の親指及び人差し指でつまむ。第1前方フラップ部6及び第2前方フラップ部10が着衣201の内側に入っている場合には、着用者は、着衣201と鼠径部との間に指を入れ、それらを着衣の外側に引き出す。
(v)そうすることにより、図9に示されるように、第1前方フラップ部6の一部が、着衣201の脚周り開口部203の外側に延出し、第2前方フラップ部10の一部が、着衣201の脚周り開口部205の外側に延出する。
(vii)着衣201の上に下衣等を着衣することにより、図2に示される固定部17、固定部49及び固定部50が、着衣201に本固定される。
なお、後述のように、本開示の吸収性物品が、一対のフラップ部を後方領域に備える場合(一対の後方フラップ部を備える場合)には、一対のレッグギャザーを構成する一対の弾性部材は、後方領域まで、すなわち、一対の後方フラップ部まで延びていてもよい。一対の後方フラップ部は、一対のレッグギャザーを構成する弾性部材の影響を受けにくいためである。
また、本開示の吸収性物品が、一対の防漏壁を備える場合には、それらの自由端は、吸収性本体部上に存在することが好ましい。一対の中央フラップ部(一対のレッグギャザー)が、着用者の内ももに沿って下方に延びるにつれて、一対の防漏壁が着用者の肌に向かって且つ内向きに起立しやすくなるからである。
なお、本開示の実施形態の1つに従う吸収性物品では、吸収性本体部が、上述の仮想線より前方に、固定部を有する。
3 吸収性本体部
5 第1フラップ部
6 第1前方フラップ部
7 第1中央フラップ部
8 第1後方フラップ部
9 第2フラップ部
10 第2前方フラップ部
11 第2中央フラップ部
12 第2後方フラップ部
13 一方の側縁
14 他方の側縁
15 第1吸収コア側縁
16 第2吸収コア側縁
17 固定部
21 第1防漏壁
22 固定端
23 自由端
24 弾性部材
27 第2防漏壁
28 固定端
29 自由端
30 弾性部材
31,32 弾性部材
33 第1弾性部材
33a 前方の端部
33b 後方の端部
35 第2弾性部材
35a 前方の端部
35b 後方の端部
41,42 外縁
L 長手方向
W 幅方向
LC 長手方向中央線
WC 幅方向中央線
FR 前方領域
CR 中央領域
BR 後方領域
FI 第1領域
SE 第2領域
Claims (10)
- 液透過性シートと、液不透過性シートと、それらの間の吸収コアを含む吸収体と、着衣に固定する固定部とを備える吸収性物品であって、
前記吸収性物品が、長手方向及び幅方向を有し、前記長手方向において、前方領域、中央領域及び後方領域に区画されるとともに、前記幅方向において、長手方向中央線により第1領域及び第2領域に区画され、
前記吸収性物品が、前記吸収体及び前記固定部を有するとともに前記長手方向に延びる吸収性本体部と、前記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記吸収性本体部の、前記長手方向の側縁から前記幅方向に延出しているフラップ部とを備え、
前記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記フラップ部が、前記フラップ部の外縁と、前記吸収コアの側縁との間の、前記幅方向の長さが、前記吸収コアの側縁と、前記長手方向中央線との間の、前記幅方向の長さよりも長い部分を含み、
第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記前方領域における前記フラップ部が、着用状態において、少なくともその一部が、着用者の鼠径部に沿って着衣の外側に延出するように構成されている、
ことを特徴とする、前記吸収性物品。 - 液透過性シートと、液不透過性シートと、それらの間の吸収コアを含む吸収体と、着衣に固定する固定部とを備える吸収性物品であって、
前記吸収性物品が、長手方向及び幅方向を有し、前記長手方向において、前方領域、中央領域及び後方領域に区画されるとともに、前記幅方向において、長手方向中央線により第1領域及び第2領域に区画され、
前記吸収性物品が、前記吸収体及び前記固定部を有するとともに前記長手方向に延びる吸収性本体部と、前記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記吸収性本体部の、前記長手方向の側縁から前記幅方向に延出しているフラップ部とを備え、
前記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記フラップ部が、前記フラップ部の外縁と、前記吸収コアの側縁との間の、前記幅方向の長さが、前記吸収コアの側縁と、前記長手方向中央線との間の、前記幅方向の長さよりも長い部分を含み、
前記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記フラップ部が、着衣に固定するための固定部を有しない、
ことを特徴とする、前記吸収性物品。 - 第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記前方領域における前記フラップ部が、着用状態において、少なくともその一部が、着用者の鼠径部に沿って着衣の外側に延出するように構成されている、請求項2に記載の吸収性物品。
- 前記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記フラップ部が、着衣に固定するための固定部を有しない、請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性本体部が、第1領域における、前記フラップ部の外縁の前記幅方向の最も外側の部分の中で前記長手方向の中央に位置する前方点と、第2領域における、前記フラップ部の外縁の前記幅方向の最も外側の部分の中で前記長手方向の中央に位置する前方点とを通る仮想線よりも前方に、着衣に固定するための固定部を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記吸収性物品の幅方向中央線と、前記吸収コアの側縁とが交差する交点と、前記前方領域における前記フラップ部の外縁の前記幅方向の最も外側の部分の中で前記長手方向の中央に位置する前方点とを結ぶ前方仮想線分が、前記フラップ部の外縁と、前記前方点を除いて前記吸収性物品の厚さ方向に重複していない、請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記中央領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記吸収性物品が、前記フラップ部をさらに備え、前記中央領域における前記フラップ部が、前記フラップ部の外縁と、前記吸収コアの側縁との間の、前記幅方向の長さが、前記吸収コアの側縁と、前記長手方向中央線との間の、前記幅方向の長さよりも長い部分を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記吸収性物品が、前記フラップ部を、前記後方領域にさらに備え、前記後方領域における前記フラップ部が、前記中央領域における前記フラップ部よりも、前記幅方向の外側に延出している、請求項1〜7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記後方領域における前記フラップ部が、着衣に固定するための固定部を有し、前記吸収性物品の幅方向中央線と、前記吸収コアの側縁とが交差する交点と、前記後方領域における前記フラップ部の外縁の前記幅方向の最も外側の部分の中で前記長手方向の中央に位置する後方点とを結ぶ後方仮想線分が、前記フラップ部の外縁と、前記後方点を除いて前記吸収性物品の厚さ方向に重複していない、請求項8に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品が、その幅方向中央線に沿って2つ折りされている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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