JP6373287B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本開示は、吸収性物品に関する。
着衣に固定して用いられる固定部を有する吸収性物品、例えば、生理用ナプキンでは、例えば、特許文献1〜3に示されるように、吸収性本体部から、吸収性物品の幅方向に延出する、一対のサイドフラップ部、一対のヒップフラップ部等を備えるものが知られている。また、上述の吸収性物品では、吸収性本体部、一対のサイドフラップ部、一対のヒップフラップ部に、吸収性物品を着衣、例えば、ショーツに固定するための固定部が配置されているのが一般的である。
上述の吸収性物品では、吸収性物品を使用するに当たり、吸収性本体部及び一対のヒップフラップ部の固定部を、未着用状態の着衣の内面に仮固定し、そして一対のサイドフラップ部の固定部を着衣の外面に仮固定し、次いで、着衣等を身につけることにより、吸収性本体部及び一対のヒップフラップ部の固定部、並びに一対のサイドフラップ部の固定部を着衣に本固定するのが一般的である。
特開2000−189456号公報 特開2005−224531号公報 特開2007−111554号公報
上述の吸収性物品では、吸収性物品を、未着用状態の着衣に仮固定した後は、吸収性物品と、着衣との位置関係を変えることが難しく、吸収性物品と、未着用状態の着衣との位置関係を保持したまま、吸収性物品が着衣に本固定されやすい傾向がある。一方、着衣は、未着用状態と、着用状態とでは、その伸長状態が異なり、通常、着衣は、未着用状態よりも、着用状態においてより伸長している。従って、吸収性物品を未着用状態の着衣に皺なく仮固定及び本固定した場合であっても、着用状態における着衣と、吸収性物品との位置関係が好ましい状態にあるものではない。その結果、従来の吸収性物品は、着用状態において、違和感を覚えることがあった。
従って、本開示は、着用者が、吸収性物品及び着衣を着用した状態において、吸収性物品の位置を調整することができ、違和感を覚えにくい吸収性物品を提供することを目的とする。
本開示者らは、液透過性シートと、液不透過性シートと、それらの間の吸収コアを含む吸収体と、着衣に固定する固定部とを備える吸収性物品であって、上記吸収性物品が、長手方向及び幅方向を有し、上記長手方向において、前方領域、中央領域及び後方領域に区画されるとともに、上記幅方向において、長手方向中央線により第1領域及び第2領域に区画され、上記吸収性物品が、上記吸収体及び上記固定部を有するとともに上記長手方向に延びる吸収性本体部と、上記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記吸収性本体部の、上記長手方向の側縁から上記幅方向に延出しているフラップ部とを備え、上記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記フラップ部が、上記フラップ部の外縁と、上記吸収コアの側縁との間の、上記幅方向の長さが、上記吸収コアの側縁と、上記長手方向中央線との間の、上記幅方向の長さよりも長い部分を含むことを特徴とする吸収性物品を見出した。
本開示の吸収性物品は、着用者が、吸収性物品及び着衣を着用した状態において、吸収性物品の位置を調整することができ、違和感を覚えにくい。
図1は、本開示の実施形態の1つ(第1実施形態)に従う吸収性物品1の正面図である。 図2は、第1実施形態に従う吸収性物品1の背面図である。 図3は、吸収体105を説明するための図である。 図4は、図1のIV−IV断面における断面図である。 図5は、第1実施形態に従う吸収性物品1と、着衣201との関係を示す図である。 図6は、第1実施形態に従う吸収性物品1を説明するための図(平面図)である。 図7は、第1実施形態に従う吸収性物品1を説明するための図(平面図)である。 図8は、第1実施形態に従う吸収性物品1の着用の仕方を説明するための図である。 図9は、第1実施形態に従う吸収性物品1の着用状態を説明するための図である。 図10は、吸収性物品1及び着衣201を着用した状態における、第1実施形態に従う吸収性物品1の、図1のIV−IV端面に相当する端面図である。
[定義]
・「長手方向」及び「幅方向」
本明細書において、「長手方向」及び「幅方向」は、特に断りのない限り、それぞれ、吸収性物品の「長手方向」及び「幅方向」を意味する。また、長手方向の長さを、単に、「長さ」と称する場合があり、そして幅方向の長さを、単に、「幅」と称する場合がある。
・「前方領域」、「中央領域」及び「後方領域」
本明細書において、「前方領域」、「中央領域」及び「後方領域」は、吸収性物品の長手方向長さを3等分するように区画される仮想領域である。
・「長手方向中央線」及び「幅方向中央線」
本明細書において、「長手方向中央線」は、吸収性物品を幅方向に2等分するように、吸収性物品の長手方向に延びる仮想線であり、そして「幅方向中央線」は、吸収性物品を長手方向に2等分するように、吸収性物品の幅方向に延びる仮想線である。
なお、長手方向中央線は、一般的には、後述の吸収性本体部に存在する。
・「第1領域」及び「第2領域」
本明細書において、「第1領域」及び「第2領域」は、それぞれ、上記長手方向中央線を境界として、一方の領域及び他方の領域を意味する。
・「内側」及び「外側」
本明細書において、特定部分(例えば、フラップ部)が着衣の「内側」にあることは、吸収性物品が固定される着衣を着用した状態において、当該特定部分が、着衣と、着用者の肌との間の領域に存在することを意味し、そして特定部分が着衣の「外側」にあることは、吸収性物品が固定される着衣を着用した状態において、当該特定部分が露出し、外から見えることを意味する。
・「吸収性本体部」
本明細書では、「吸収性本体部」は、吸収性物品の展開状態において、吸収体の長手方向の一方の側縁に沿った直線と、吸収体の長手方向の他方の側縁に沿った直線とによって囲まれた部分を意味する。吸収体の幅が場所によって変化する場合(例えば、吸収体が、砂時計型の形状を有する場合)には、吸収体の幅が最も広い部分を通る、長手方向に延びる2本の直線によって囲まれた部分が、吸収性本体部である。
従って、吸収性本体部の、吸収性物品の長手方向の一方の側縁及び他方の側縁と、吸収コアの一方の側縁及び他方の側縁とは一致しない場合がある。
・「フラップ部」
本明細書において、フラップ部は、中央領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、吸収性本体部の、吸収性物品の長手方向の側縁から、吸収性物品の幅方向に延出している。本明細書では、第1領域におけるフラップ部を、「第1フラップ部」と称し、第2領域におけるフラップ部を「第2フラップ部」と称する場合があり、第1フラップ部及び第2フラップ部を、「一対のフラップ部」と称する場合がある。
また、前方領域、中央領域及び後方領域におけるフラップ部を、それぞれ、前方フラップ部、中央フラップ部及び後方フラップ部と称する場合がある。また、第1領域における前方フラップ部、中央フラップ部及び後方フラップ部を、それぞれ、「第1前方フラップ部」、「第1中央フラップ部」及び「第1後方フラップ部」と称する場合があり、第2領域における前方フラップ部、中央フラップ部及び後方フラップ部を、それぞれ、「第2前方フラップ部」、「第2中央フラップ部」及び「第2後方フラップ部」と称する場合がある。
また、第1前方フラップ部及び第2前方フラップ部を合わせて、「一対の前方フラップ部」と称する場合があり、第1中央フラップ部及び第2中央フラップ部を合わせて、「一対の中央フラップ部」と称する場合があり、そして第1後方フラップ部及び第2後方フラップ部を合わせて、「一対の後方フラップ部」と称する場合がある。
本開示は、以下の態様に関する。
[態様1]
液透過性シートと、液不透過性シートと、それらの間の吸収コアを含む吸収体と、着衣に固定する固定部とを備える吸収性物品であって、
上記吸収性物品が、長手方向及び幅方向を有し、上記長手方向において、前方領域、中央領域及び後方領域に区画されるとともに、上記幅方向において、長手方向中央線により第1領域及び第2領域に区画され、
上記吸収性物品が、上記吸収体及び上記固定部を有するとともに上記長手方向に延びる吸収性本体部と、上記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記吸収性本体部の、上記長手方向の側縁から上記幅方向に延出しているフラップ部とを備え、
上記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記フラップ部が、上記フラップ部の外縁と、上記吸収コアの側縁との間の、上記幅方向の長さが、上記吸収コアの側縁と、上記長手方向中央線との間の、上記幅方向の長さよりも長い部分を含む、
ことを特徴とする、上記吸収性物品。
上記吸収性物品では、一対の前方フラップ部が、所定の幅方向の長さを有するので、着用者が、吸収性物品及び着衣を着用した状態において、一対の前方フラップ部を把持し、吸収性物品の位置を調整することができるので、着用者が違和感を覚えにくい。
[態様2]
第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記前方領域における上記フラップ部が、着用状態において、少なくともその一部が、着用者の鼠径部に沿って着衣の外側に延出するように構成されている、態様1に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品では、吸収性物品及び着衣を着用した状態で、一対の前方フラップ部が、少なくともその一部が、着用者の鼠径部に沿って着衣の外側に延出するように構成されている。従って、上記吸収性物品は、態様2の要件を満たさない場合と比較して、着用者が、吸収性物品の着用の際に、着衣の外側に延出した部分を把持して、吸収性物品の位置を整えやすい。
[態様3]
上記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記フラップ部が、着衣に固定するための固定部を有しない、態様1又は2に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品では、一対の前方フラップ部が、着衣に固定するための固定部を有しないので、着用者が、吸収性物品の着用の際に、一対の前方フラップ部を、着衣に制限されずに動かすことができる。従って、上記吸収性物品は、その着用の際に、一対の前方フラップ部を把持し、位置を整えやすい。
[態様4]
上記吸収性本体部が、第1領域における、上記フラップ部の外縁の上記幅方向の最も外側の部分の中で上記長手方向の中央に位置する前方点と、第2領域における、上記フラップ部の外縁の上記幅方向の最も外側の部分の中で上記長手方向の中央に位置する前方点とを通る仮想線よりも前方に、着衣に固定するため固定部を備える、態様1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品では、吸収性本体部が、所定の仮想線より前方に、着衣に固定するため固定部を有するので、着用者が、吸収性物品の着用の際に、一対の前方フラップ部を把持して吸収性物品の位置を整えやすくなるとともに、吸収性物品及び着衣を着用した状態で、吸収性物品の前方領域の部分が着用者の鼠径部にフィットし続け、そして吸収性物品がよれにくくなる。
[態様5]
第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記吸収性物品の幅方向中央線と、上記吸収コアの側縁とが交差する交点と、上記前方領域における上記フラップ部の外縁の上記幅方向の最も外側の部分の中で上記長手方向の中央に位置する前方点とを結ぶ前方仮想線分が、上記フラップ部の外縁と、上記前方点を除いて上記吸収性物品の厚さ方向に重複していない、態様1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品では、一対のフラップ部が、その外縁と、所定の前方仮想線分とが吸収性物品の厚さ方向に重複しないように構成されている。従って、着用者が、吸収性物品の着用の際に、一対の前方フラップ部の前方点の近傍を把持し、長手方向の前方及び幅方向の外側に動かして力を加えた際に、当該力が吸収性物品、具体的には吸収コアの幅方向中央線の近傍まで作用し、吸収性物品の幅方向中央線から前方の部分の位置を修正し、適切な位置に皺なく配置させやすい。その結果、着用者が、吸収性物品及び着衣を着用した状態で、違和感を覚えにくくなる。
[態様6]
上記中央領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記吸収性物品が、上記フラップ部をさらに備え、上記中央領域における上記フラップ部が、上記フラップ部の外縁と、上記吸収コアの側縁との間の、上記幅方向の長さが、上記吸収コアの側縁と、上記長手方向中央線との間の、上記幅方向の長さよりも長い部分を含む、態様1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品では、一対の中央フラップ部が、所定の幅方向の長さを有する。一般的に、着衣に固定して用いられる吸収性物品では、吸収体は、着衣、例えば、ショーツの最も狭い部分である、股間幅(両内ももの幅)に合わせて設計されている。従って、所定の幅方向の長さを有する、吸収性物品及び着衣を着用した状態で、一対の中央フラップ部は、着用者の内ももに沿って下方に延びるように配置されやすくなり、上記吸収性物品は、体液、例えば、血液(例えば、経血)、尿等の漏れを抑制し、そして着用者に視覚的な安心感を付与することができる。
[態様7]
第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記吸収性物品が、上記フラップ部を、上記後方領域にさらに備え、上記後方領域における上記フラップ部が、上記中央領域における上記フラップ部よりも、上記幅方向の外側に延出している、態様1〜6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品は、一対の後方フラップ部を備えるので、吸収性物品が、特に、後方領域においてよれにくい。
[態様8]
第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、上記後方領域における上記フラップ部が、着衣に固定するための固定部を有し、上記吸収性物品の幅方向中央線と、上記吸収コアの側縁とが交差する交点と、上記後方領域における上記フラップ部の外縁の上記幅方向の最も外側の部分の中で上記長手方向の中央に位置する後方点とを結ぶ後方仮想線分が、上記フラップ部の外縁と、上記後方点を除いて上記吸収性物品の厚さ方向に重複していない、態様7に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品では、一対の後方フラップ部が、その外縁と、所定の後方仮想線分とが吸収性物品の厚さ方向に重複しないように構成されている。従って、着用者が吸収性物品を着用する際に、着衣に、一対の後方フラップ部を仮固定すると、着用者が着衣を身につけた際に、着衣の胴周り方向が伸び、それにつられて、一対の後方フラップ部が、吸収性物品の幅方向の外側に押し広げられるような力を受ける。上記力は、吸収性物品の幅方向中央線の近傍までダイレクトに作用し、吸収性物品の幅方向中央線から後方の部分の位置を修正し、適切な位置に皺を抑制して配置させることができる。その結果、着用者が、吸収性物品及び着衣を着用した状態で、違和感を覚えにくくなる。
当該効果は、態様8の構成と、態様5の構成とを組み合わせた場合により高くなる。すなわち、一対の前方フラップ部の前方点の近傍を把持し、前方及び幅方向外側に動かした際に、その力が吸収性物品の幅方向中央線の近傍まで作用し、吸収性物品の幅方向中央線から前方の部分を、適切な位置に皺なく配置されやすくするとともに、上記力が吸収性物品の幅方向中央線を超えて、後方点の近傍まで作用し、吸収性物品の幅方向中央線から後方の部分を、適切な位置に皺なく配置されやすくする。また、着用者が吸収性物品を着用する際に、着衣に、一対の後方フラップ部を仮固定すると、着用者が着衣を着用するにつれ、着衣の胴周り方向が伸び、それにつられて、一対の後方フラップ部が、幅方向に押し広げられるような力を受ける。上記力は、吸収性物品の幅方向中央線の近傍まで作用し、吸収性物品の幅方向中央線から後方の部分を、適切な位置に皺なく配置させやすくする。その結果、着用者が、吸収性物品及び着衣を着用した状態で、違和感を覚えにくくなる。
[態様9]
上記吸収性物品が、その幅方向中央線に沿って2つ折りされている、態様1〜8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
上記吸収性物品は、上記幅方向中央線に沿って2つ折りされているので、吸収性物品及び着衣を着用した状態で、幅方向中央線に沿って、吸収性物品と着用者との間に空隙ができやすくなり、着用者の皮膚が、吸収性物品が吸収した体液に直接触れにくくなる。
また、上記吸収性物品は、幅方向中央線に沿って2つ折りされているので、態様5,又は態様5及び8と組み合わせた場合に、その効果が高い。
本開示の吸収性物品について、以下、詳細に説明する。
図1は、本開示の実施形態の1つ(第1実施形態)に従う吸収性物品1、具体的には、生理用ナプキンの正面図である。図2は、第1実施形態に従う吸収性物品1の背面図である。図3は、吸収体105を説明するための図である。図4は、図1のIV−IV断面における断面図である。図5は、第1実施形態に従う吸収性物品1と、着衣201との関係を示す図である。図6及び図7は、第1実施形態に従う吸収性物品1を説明するための図(平面図)である。図8は、第1実施形態に従う吸収性物品1の着用の仕方を説明するための図である。図9は、第1実施形態に従う吸収性物品1及び着衣201を着用した状態を説明するための図である。図10は、吸収性物品1及び着衣201を着用した状態における、第1実施形態に従う吸収性物品1の、図1のIV−IV断面に相当する断面図である。なお、図1〜図3及び図5〜7において、向かって上方が吸収性物品1の前方であり、そして向かって下方が吸収性物品1の後方である。
第1実施形態に従う吸収性物品1は、液透過性シート101と、液不透過性シート103と、液透過性シート101及び液不透過性シート103の間の、吸収コア106及びコアラップ107を含む吸収体105と、着衣に固定する固定部17,固定部49及び固定部50とを備える。吸収性物品1は、長手方向L及び長手方向Lと直交する幅方向W、並びに長手方向中央線LC及び幅方向中央線WCを有する。吸収性物品1はまた、長手方向Lに沿って吸収性物品1の長手方向Lの長さを三等分する、前方領域FR、中央領域CR及び後方領域BRに区画される。さらに、吸収性物品1は、長手方向中央線LCを境界として、一方の領域である第1領域FIと、他方の領域である第2領域SEとに区画される。
吸収性物品1は、長手方向Lに延びる吸収性本体部3と、吸収性本体部3の、長手方向Lの一方の側縁13及び他方の側縁14から幅方向Wにそれぞれ延出している、一対のフラップ部、すなわち、第1フラップ部5及び第2フラップ部9とを備える。
第1フラップ部5及び第2フラップ部9は、それぞれ、前方領域FR、中央領域CR、及び後方領域BRにおいて、吸収性本体部3の、長手方向Lの一方の側縁13及び他方の側縁14から幅方向Wにそれぞれ延出しており、第1フラップ部5が、第1領域FIに配置され、そして第2フラップ部9が、第2領域SEに配置されている。
第1フラップ部5は、前方領域FRにおける第1前方フラップ部6と、中央領域CRにおける第1中央フラップ部7と、後方領域BRにおける第1後方フラップ部8とに区画される。第1前方フラップ部6及び第1後方フラップ部8のそれぞれは、第1中央フラップ部7よりも、吸収性物品1の幅方向Wの外側に延出する部分を含む。
同様に、第2フラップ部9は、前方領域FRにおける第2前方フラップ部10と、中央領域CRにおける第2中央フラップ部11と、後方領域BRにおける第2後方フラップ部12とに区画される。第2前方フラップ部10及び第2後方フラップ部12のそれぞれは、第2中央フラップ部11よりも、吸収性物品1の幅方向Wの外側に延出する部分を含む。
図1及び図4に示されるように、吸収性本体部3は、肌側から着衣側に向かって順に、液透過性シート101と、吸収コア106及びコアラップ107を含む吸収体105と、液不透過性シート103と、吸収性本体部3を着衣に固定するための固定部17とを備える。固定部17は、液不透過性シート103の着衣側面104に固定されている。
図3に示されるように、吸収体105は、吸収コア106及びコアラップ107を備え、吸収コア106が、長手方向Lの一方の側縁である、第1吸収コア側縁15と、長手方向Lの他方の側縁である、第2吸収コア側縁16とを備える。
第1吸収コア側縁15は、吸収性本体部(図示せず)の一方の側縁(図示せず)よりに、そして第1領域FIに配置されている。第2吸収コア側縁16は、吸収性本体部(図示せず)の他方の側縁(図示せず)よりに、そして第2領域SEに配置されている。
吸収体105、吸収コア106及びコアラップ107は、長手方向Lにおいて、前方領域FR、中央領域CR及び後方領域BRに配置されている。
また、吸収コア106では、中央領域CRを中心に、第1吸収コア側縁15及び第2吸収コア側縁16のそれぞれが、窪み部109を備えることにより、吸収コア106が、吸収性物品1の展開状態において、砂時計形状を有している。
図1及び図4に示されるように、第1フラップ部5は、肌側から着衣側に向かって順に、概ね、弾性部材24を備える第1防漏壁21、液透過性シート101、吸収体105よりに配置された弾性部材31、第1フラップ部5の外縁41よりに配置された第1弾性部材33、サイドシート111、及び液不透過性シート103を備える。
第1弾性部材33は、第1フラップ部5、具体的には、第1フラップ部5の構成部材である、第1防漏壁21を構成するシートと、サイドシート111と、液不透過性シート103と一緒になって第1レッグギャザー43を形成している。
同様に、第2フラップ部9は、肌側から着衣側に向かって順に、概ね、弾性部材30を備える第2防漏壁27、液透過性シート101、吸収体105よりに配置された弾性部材32、第2フラップ部9の外縁42よりに配置された第2弾性部材35、サイドシート112、及び液不透過性シート103を備える。
第2弾性部材35は、第2フラップ部9、具体的には、第2フラップ部9の構成部材である、第2防漏壁27を構成するシートと、サイドシート112と、液不透過性シート103と一緒になって第2レッグギャザー44を形成している。
図5に示されるように、着衣201に固定されて用いられる吸収性物品1では、中央領域CRにおいて、着衣201の股間幅(脚周り開口部203と、脚周り開口部205との間の距離)と、吸収体105(吸収性本体部3)の幅方向Wの長さとが略一致している。着衣201の股間幅と、吸収体105(吸収性本体部3)の上述の長さとは、一般的に、着用者の股間幅(両脚の内もも間の距離)に合わせて設計されるからである。着衣201の股間幅は、着衣201のカット型、例えば、レギュラーカット型(すなわち、脚周り開口部のラインが、着用者の脚繰りに沿うもの)であっても、ローレッグカット型(すなわち、脚周り開口部のラインがレギュラーカット型よりも浅いもの)であっても、そしてハイレッグカット型(すなわち、脚周り開口部のラインがレギュラーカット型よりも深いもの)によらず、概ね同等である。また、着衣201の股間幅は、サイズが異なる場合であっても概ね同等である。
後方領域BRでは、着衣201の脚周り開口部203及び脚周り開口部205のそれぞれが、後方に進むほど、長手方向中央線LCから遠ざかる。着用者の臀部を覆うためである。また、前方領域FRでは、着衣201の脚周り開口部203及び脚周り開口部205のそれぞれは、後方領域BRと比較すると緩やかではあるが、前方に進むほど、長手方向中央線LCから遠ざかる。着用者の腹部を覆う一方で、着用者が脚を上げることを阻害しないためである。
なお、前方領域FR及び後方領域BRでは、着衣201の脚周り開口部203及び脚周り開口部205のラインは、着衣201のカット型によって異なり、例えば、ロウレッグカット型では、前方領域FR及び後方領域BRにおいて、着衣201の脚周り開口部203及び脚周り開口部205のそれぞれが、レギュラーカット型よりも、長手方向中央線LCから遠い傾向にある。また、ハイレッグカット型では、前方領域FR及び後方領域BRにおいて、着衣201の脚周り開口部203及び脚周り開口部205のそれぞれが、レギュラーカット型よりも、長手方向中央線LCに近い傾向がある。
図6は、第1実施形態に従う吸収性物品1を説明するための図(正面図)であり、説明のため、液透過性シート101、第1防漏壁21、第2防漏壁27、並びにサイドシート111及びサイドシート112が省略されている。
図6に示されるように、第1前方フラップ部6は、第1前方フラップ部6の外縁41と、第1吸収コア側縁15との間の、幅方向Wの長さ:k1が、第1吸収コア側縁15と、長手方向中央線LCとの間の、幅方向Wの長さ:k1'よりも長い部分を含む。また、第2前方フラップ部10は、第2前方フラップ部10の外縁42と、第2吸収コア側縁16との間の、幅方向Wの長さ:k2が、第2吸収コア側縁16と、長手方向中央線LCとの間の、幅方向Wの長さ:k2'よりも長い部分を含む。そうすることにより、着衣(図示せず)がローレッグカット型であっても、第1前方フラップ部6及び第2前方フラップ部10が、それぞれ、吸収性物品1及び着衣201を着用した状態において、着用者の鼠径部に沿って、着衣(図示せず)の脚周り開口部203及び脚周り開口部205よりも幅方向Wの外側に延出しやすくなる。
図6に示されるように、第1中央フラップ部7が、第1中央フラップ部7の外縁41と、第1吸収コア側縁15との間の、幅方向Wの長さ:m1が、第1吸収コア側縁15と、長手方向中央線LCとの間の、幅方向Wの長さ:m1'よりも長い部分を含む。また、第2中央フラップ部11が、第2中央フラップ部11の外縁42と、第2吸収コア側縁16との間の、幅方向Wの長さ:m2が、第2吸収コア側縁16と、長手方向中央線LCとの間の、幅方向Wの長さ:m2'よりも長い部分を含む。そうすることにより、第1中央フラップ部7及び第2中央フラップ部11が、それぞれ、吸収性物品1及び着衣201を着用した状態において、着衣(図示せず)の脚周り開口部203及び脚周り開口部205より外側に延出し、着用者の内ももに沿って下方に延びるように配置される。
図6に示されるように、第1後方フラップ部8が、第1後方フラップ部8の外縁41と、第1吸収コア側縁15との間の幅方向Wの長さ:n1が、第1吸収コア側縁15と、長手方向中央線LCとの間の、幅方向Wの長さ:n1'よりも長い部分を含む。また、後方領域BRでは、第2後方フラップ部12が、第2後方フラップ部12の外縁42と、第2吸収コア側縁16との間の幅方向Wの長さ:n2が、第2吸収コア側縁16と、長手方向中央線LCとの間の、幅方向Wの長さ:n'よりも長い部分を含む。
そうすることにより、第1後方フラップ部8が、吸収性物品1及び着衣201を着用した状態において、第1中央フラップ部7が構成する第1レッグギャザー43が、着衣(図示せず)の脚周り開口部203よりも長手方向中央線LC側に入り込むことを抑制するように作用するので、吸収した体液が漏れにくくなる。同様に、第2後方フラップ部12が、吸収性物品1及び着衣201を着用した状態において、第2中央フラップ部11が構成する第2レッグギャザー44が、着衣(図示せず)の脚周り開口部205よりも長手方向中央線LC側に入り込むことを抑制するように作用するので、吸収した体液が漏れにくくなる。
図6に示されるように、第1弾性部材33は、前方の端部33aと、後方の端部33bとを有し、前方の端部33aが、後方の端部33bよりも、幅方向中央線WCに近い。また、第2弾性部材35が、前方の端部35aと、後方の端部35bとを有し、前方の端部35aが、後方の端部35bよりも、幅方向中央線WCに近い。すなわち、第1弾性部材33及び第2弾性部材35が、吸収性物品1の後方よりに配置されている。
そうすることにより、着用の際に、第1前方フラップ部6及び第2前方フラップ部10が、それぞれ、第1弾性部材33及び第2弾性部材35に引っ張られにくくなり、吸収性物品1の幅方向Wの内側に入り込みにくくなり、着衣(図示せず)の脚周り開口部203及び脚周り開口部205よりも長手方向中央線LC側に入り込みにくくなる。その結果、着用者が、第1前方フラップ部6及び第2前方フラップ部10を把持して、吸収性物品1の位置を整えやすくなる。また、その際に、第1中央フラップ部7(第1レッグギャザー43)及び第2中央フラップ部11(第2レッグギャザー44)のそれぞれが、鼠径部を超えて、着用者の内ももにフィットしながら下方に延びやすくなる。
さらに、吸収性物品1及び着衣201を着用した状態においても、第1前方フラップ部6及び第2前方フラップ部10が、それぞれ、第1弾性部材33及び第2弾性部材35に引っ張られにくくなり、吸収性物品1の幅方向Wの内側に入り込みにくくなり、着衣(図示せず)の脚周り開口部203及び脚周り開口部205よりも長手方向中央線LC側に入り込みにくくなる。その結果、第1中央フラップ部7(第1レッグギャザー43)及び第2中央フラップ部11(第2レッグギャザー44)のそれぞれが、鼠径部を超えて、着用者の内ももにフィットしながら下方に延びた状態を保持しやすくなり、吸収した体液を漏らしにくい。
図7は、第1実施形態に従う吸収性物品1を説明するための図(正面図)であり、図6と同様、説明のため、液透過性シート101、第1防漏壁21、第2防漏壁27、並びにサイドシート111及びサイドシート112が省略されている。
図7に示されるように、吸収性物品1は、その展開状態において、吸収性物品1の幅方向中央線WCと、第1吸収コア側縁15とが交差する第1交点51と、第1前方フラップ部6の外縁41の幅方向Wの最も外側の部分の中で長手方向Lの中央に位置する第1前方点53とを結ぶ第1前方仮想線分VL1を有する。同様に、吸収性物品1は、その展開状態において、吸収性物品1の幅方向中央線WCと、第2吸収コア側縁16とが交差する第2交点52と、第2前方フラップ部10の外縁42の幅方向Wの最も外側の部分の中で長手方向Lの中央に位置する第2前方点54とを結ぶ第2前方仮想線分VL2とを有する。
吸収性物品1の展開状態において、第1前方仮想線分VL1は、第1フラップ部5の外縁41と、第1前方点53を除いて、吸収性物品1の厚さ方向(図示せず)に重複しておらず、そして第2前方仮想線分VL2は、第2フラップ部9の外縁42と、第2前方点54を除いて、吸収性物品1の厚さ方向(図示せず)に重複していない。
そうすることにより、着用者が、吸収性物品1を、未着用状態の着衣(図示せず)に仮固定し、着衣を身につけた際に、第1前方フラップ部6及び第2前方フラップ部10を把持して、未着用状態の着衣(図示せず)から伸長した状態にある着用状態の着衣(図示せず)のサイズに合わせて、吸収性物品1の位置(好ましくは、吸収性物品1の幅方向中央線WCから前方の部分の位置)を、着用状態の着衣(図示せず)に合わせて修正することができる。具体的には、第1前方フラップ部6及び第2前方フラップ部10を把持して、それらを長手方向Lの前方、及び幅方向Wの外側に動かした際に、それらに加えられた力が、ダイレクトに吸収コア106の幅方向中央線WCの近傍まで作用することができ、吸収性物品1の位置(好ましくは、吸収性物品1の幅方向中央線WCから前方の部分の位置)を、着用状態の着衣(図示せず)に合わせて修正することができる。その結果、着用者が、吸収性物品1及び着衣201を着用した状態において違和感を覚えにくくなる。
図7に示されるように、吸収性物品1は、第1交点51と、第1後方フラップ部8の外縁41の幅方向Wの最も外側の部分の中で長手方向Lの中央に位置する第1後方点55とを結ぶ第1後方仮想線分VL3を有する。同様に、吸収性物品1は、第2交点52と、第2後方フラップ部12の外縁42の幅方向Wの最も外側の部分の中で長手方向Lの中央に位置する第2後方点56とを結ぶ第2後方仮想線分VL4を有する。
吸収性物品1の展開状態において、第1後方仮想線分VL3は、第1フラップ部5の外縁41と、第1後方点55を除いて、吸収性物品1の厚さ方向(図示せず)に重複しておらず、そして第2後方仮想線分VL4は、第2フラップ部9の外縁42と、第2後方点56を除いて、吸収性物品1の厚さ方向(図示せず)に重複していない。
そうすることにより、第1前方フラップ部6及び第2前方フラップ部10を把持して、それらを長手方向Lの前方、及び幅方向Wの外側に動かした際に、それらに加えられた力が、吸収コア106の幅方向中央線WCの近傍まで作用し、次いで、当該力が、幅方向中央線WCの近傍から、第1後方点55及び第2後方点56に向かって作用するため、吸収性物品1の位置(好ましくは、吸収性物品1の幅方向中央線WCから後方の部分の位置)を、着用状態の着衣(図示せず)に合わせて修正することができる。その結果、着用者が、吸収性物品1及び着衣201を着用した状態において違和感を覚えにくくなる。
また、着用者が吸収性物品1を着用する際に、着衣(図示せず)に、第1後方フラップ部8及び第2後方フラップ部12を仮固定すると、着用者が着衣(図示せず)を身につけた際に、着衣の胴周り方向が伸び、それにつられて、第1後方フラップ部8及び第2後方フラップ部12が、幅方向Wの外側に押し広げられるような力を受ける。上記力は、吸収性物品1の幅方向中央線WCの近傍までダイレクトに作用することができるので、吸収性物品1の幅方向中央線WCから後方の部分を、適切な位置に皺なく配置させることができる。その結果、着用者が、吸収性物品1及び着衣201を着用した状態において違和感を覚えにくくなる。
また、図7に示されるように、吸収性物品1の展開状態において、第1弾性部材33は、仮想線分VL1と、吸収性物品1の厚さ方向(図示せず)に重複しないように配置されている。また、第2弾性部材35は、吸収性物品1の展開状態において、仮想線分VL2と、吸収性物品1の厚さ方向(図示せず)に重複しないように配置されている。
着衣が、脚周り開口部のラインが浅いものである場合、例えば、ローレッグカット型である場合には、着衣の脚周り開口部203及び脚周り開口部205が、それぞれ、仮想線分VL1及び仮想線分VL2のラインを通る傾向がある。そのような場合であっても、吸収性物品1及び着衣201を着用した状態において、着衣の脚周り開口部203が、中央領域CRにおいて、第1弾性部材33と確実に離間し、第1中央フラップ部7(第1レッグギャザー43)が着衣の内側に引き込まれにくくなり、吸収性物品1の位置がずれにくくなるとともに、第1レッグギャザー43がその機能を発揮しやすくなる。
同様に、吸収性物品1及び着衣201を着用した状態において、着衣の脚周り開口部205が、中央領域CRにおいて、第2弾性部材35と確実に離間し、第2中央フラップ部11(第2レッグギャザー44)が着衣の内側に引き込まれにくくなり、吸収性物品1の位置がずれにくくなるとともに、第2レッグギャザー44がその機能を発揮しやすくなる。
図2に示されるように、吸収性本体部3が、第1前方点53と、第2前方点54とを通る仮想線VLよりも前方に、着衣に固定するため固定部17を備える。そうすることにより、着用者が、吸収性物品1を着用する際に、第1前方フラップ部6及び第2前方フラップ部9を把持して吸収性物品1の位置を整えやすくなるとともに、吸収性物品1及び着衣(図示せず)を着用した状態において吸収性物品1の前方領域FRの部分が着用者の鼠径部にフィットし続け、そして吸収性物品1がよれにくくなる。
図1及び図4に示されるように、第1防漏壁21は、第1フラップ部5、具体的には、第1フラップ部5を構成する液透過性シート101に固定された固定端22と、固定端22の反対側の自由端23と備える。なお、第1防漏壁21の固定端22及び自由端23は、長手方向Lに延びている。同様に、図1及び図4に示されるように、第2防漏壁27は、第2フラップ部9、具体的には、第2フラップ部9を構成する液透過性シート101に固定された固定端28と、固定端28の反対側の自由端29と備える。なお、第2防漏壁27の固定端28及び自由端29は、長手方向Lに延びている。
そうすることにより、吸収性物品1及び着衣(図示せず)を着用した状態において、第1フラップ部5及び第2フラップ部9が、それぞれ、着用者の内ももに沿って下方に延びるにつれて、第1防漏壁21及び第2防漏壁27が着用者の肌に向かって起立し、そして第1防漏壁21の自由端23及び第2防漏壁27の自由端29が幅方向Wの外側に拡がりやすくなるので、体液の漏れを抑制しやすくなる。
図1及び図4に示されるように、第1防漏壁21は、自由端23よりに、中央領域CRから後方領域BRに渡り弾性部材24を含み、そして第2防漏壁27は、自由端29よりに、中央領域CRから後方領域BRに渡り弾性部材30を含む。
図1に示されるように、第1防漏壁21の自由端23の、長手方向Lの両端は、固定部113により、吸収性本体部3を構成する液透過性シート101に固定されている。同様に、第2防漏壁27の自由端29の、長手方向Lの両端は、固定部114により、吸収性本体部3を構成する液透過性シート101に固定されている。そうすることにより、吸収性物品1及び着衣(図示せず)を着用した状態において、第1フラップ部5及び第2フラップ部9が、それぞれ、着用者の内ももに沿って下方に延びるにつれて、第1防漏壁21及び第2防漏壁27が着用者の肌に向かって起立しやすくなる。
図2に示されるように、第1前方フラップ部6は、その着衣側面、具体的には、第1前方フラップ部6を構成する液不透過性シート103の着衣側面に、着衣に固定するための固定部を有しない。同様に、第2前方フラップ部10は、その着衣側面、具体的には、第2前方フラップ部10を構成する液不透過性シート103の着衣側面に、着衣に固定するための固定部を有しない。そうすることにより、第1前方フラップ部6及び第2前方フラップ部10のそれぞれが、吸収性物品1及び着衣(図示せず)を着用した状態において、着用者の鼠径部に沿って着衣の外側に延出しやすくなり、その機能を発揮しやすくなる。
図2に示されるように、第1中央フラップ部7(第1レッグギャザー43)は、その着衣側面、具体的には、第1中央フラップ部7を構成する液不透過性シート103の着衣側面に、着衣に固定するための固定部を有しない。同様に、第2中央フラップ部11(第2レッグギャザー44)は、その着衣側面、具体的には、第2中央フラップ部11を構成する液不透過性シート103の着衣側面に、着衣に固定するための固定部を有しない。そうすることにより、第1中央フラップ部7(第1レッグギャザー43)及び第2中央フラップ部11(第2レッグギャザー44)のそれぞれが、吸収性物品1及び着衣(図示せず)を着用した状態において、着用者の内ももに沿って下方に延びるように配置されやすくなり、その機能を発揮しやすくなる。
図2に示されるように、第1後方フラップ部8は、第1中央フラップ部7よりも、幅方向Wの外側に延出している部分を含み、第1後方フラップ部8は、その着衣側面、具体的には、第1後方フラップ部8を構成する液不透過性シート103の着衣側面に、着衣に固定するための固定部49を有する。また、第1後方フラップ部8において、固定部49は、第1中央フラップ部7よりも、幅方向Wの内側の領域だけでなく、その外側の領域に配置されている。
同様に、第2後方フラップ部12は、第2中央フラップ部11よりも、幅方向Wの外側に延出している部分を含み、その着衣側面、具体的には、第2後方フラップ部12を構成する液不透過性シート103の着衣側面に、着衣に固定するための固定部50を有する。また、第2後方フラップ部12において、固定部50は、第2中央フラップ部11よりも、幅方向Wの内側の領域だけでなく、外側の領域に配置されている。
そうすることにより、第1後方フラップ部8が、吸収性物品1及び着衣(図示せず)を着用する際及び着用した状態の両方において、第1中央フラップ部7を幅方向Wの外側に留めるように作用し、第1中央フラップ部7が、第1レッグギャザー43として機能しやすくなる。また、第2後方フラップ部12が、着用の際及び着用状態の両方において、第2中央フラップ部11を幅方向Wの外側に留めるように作用し、第2中央フラップ部11が、第2レッグギャザー44として機能しやすくなる。
第1実施形態に従う吸収性物品1及び着衣01の着用の仕方、並びにそれらを着用した状態を、必要に応じて図8及び図9を用いて説明する。
(i)着用者は、吸収性物品1を着衣201、具体的にはショーツの内面に置き、図2に示される固定部17、固定部49及び固定部50を着衣201に仮固定する。
(ii)着用者は、吸収性物品1を間にして、着衣201を履く。その際、第1後方フラップ部8の固定部49と、第2後方フラップ部12の固定部50とが、着衣201に固定される。
(iii)図8に示されるように、着用者は、第1前方フラップ部6を右手の親指及び人差し指でつまみ、そして第2前方フラップ部10を、左手の親指及び人差し指でつまむ。第1前方フラップ部6及び第2前方フラップ部10が着衣201の内側に入っている場合には、着用者は、着衣201と鼠径部との間に指を入れ、それらを着衣の外側に引き出す。
(iv)右手及び左手を、吸収性物品1の長手方向Lの前方に動かし、第1前方フラップ部6及び第2前方フラップ部10の幅方向中央線(図示せず)より前方の部分の位置を修正するとともに、右手及び左手を、吸収性物品1の幅方向Wの外側に動かし、吸収性物品1の幅方向Wのよれ、皺等を取り除く。
(v)そうすることにより、図9に示されるように、第1前方フラップ部6の一部が、着衣201の脚周り開口部203の外側に延出し、第2前方フラップ部10の一部が、着衣201の脚周り開口部205の外側に延出する。
(vi)図9に示されるように、第1中央フラップ部7の一部が、第1レッグギャザー43を構成するとともに、着衣201の脚周り開口部203の外側に延出し、着用者の内ももに沿って下方に延びる。同様に、第2前方フラップ部10の一部が、着衣201の脚周り開口部205の外側に延出し、第2中央フラップ部11の一部が、第2レッグギャザー44を構成するとともに、着衣201の脚周り開口部205の外側に延出し、着用者の内ももに沿って下方に延びる。
(vii)着衣201の上に下衣等を着衣することにより、図2に示される固定部17、固定部49及び固定部50が、着衣201に本固定される。
図10に示されるように、吸収性物品1及び着衣201を着用した状態において、第1レッグギャザー43と、第2レッグギャザー44とのそれぞれが、着衣201の外側に延出し、着用者の内ももに沿って下方に延びている。また、第1レッグギャザー43が着用者の内ももに沿って下方に延びるとともに、第1防漏壁21が、着用者の肌に向かって起立し、体液を漏らしにくくなる。同様に、第2レッグギャザー44が着用者の内ももに沿って下方に延びるとともに、第2防漏壁27が、着用者の肌に向かって起立し、体液を漏らしにくくなる。
第1実施形態では、吸収性物品1が、第1フラップ部5及び第2フラップ部9のそれぞれを、前方領域FR、中央領域CR及び後方領域BRに有していたが、本開示の吸収性物品は、一対のフラップ部を、前方領域の一部において有していればよい。本開示の効果の観点からである。本開示の吸収性物品は、例えば、一対のフラップ部を、前方領域(すなわち、一対の前方フラップ部)及び中央領域(すなわち、一対の中央フラップ部)に有することができ、前方領域(すなわち、一対の前方フラップ部)及び後方領域(すなわち、一対の後方フラップ部)に有することができる。
本開示の吸収性物品では、第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前方フラップ部が、前方フラップ部の外縁と、吸収コアの側縁との間の、吸収性物品の幅方向の長さが、吸収コアの側縁と、長手方向中央線との間の、吸収性物品の幅方向の長さよりも長い部分を含み、好ましくは1.1倍以上、より好ましくは1.2倍以上、そしてさらに好ましくは1.3倍以上長い部分を含む。そうすることにより、着用者が前方フラップ部を把持しやすくなり、吸収性物品の位置を調整しやすくなる。なお、上述の長さの関係は、吸収性物品の幅方向に延びる同一直線上で満たすことが好ましい。
また、一対の前方フラップ部のそれぞれは、着衣に固定するための固定部を有しないことが好ましい。吸収性物品の着用の際に、着用者が一対の前方フラップ部を把持するとともに、吸収性物品及び着衣を着用した状態において、一対の前方フラップ部が、着衣の外側に延出する場合があるからである。さらに、一対の前方フラップ部のそれぞれは、一対の中央フラップ部よりも、吸収性物品の幅方向外側に延出する部分を有することが好ましい。吸収性物品を着用する際に、一対の中央フラップ部を吸収性物品の幅方向外側の所定の位置に調整しやすくなるからである。
本開示の吸収性物品が、第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、中央フラップ部(一対の中央フラップ部)備える場合には、第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、中央フラップ部の外縁と、吸収コアの側縁との間の、吸収性物品の幅方向の長さが、吸収コアの側縁と、長手方向中央線との間の、吸収性物品の幅方向の長さよりも長い部分を含み、好ましくは1.2倍以上、より好ましくは1.4倍以上、そしてさらに好ましくは1.6倍以上長い部分を含む。そうすることにより、一対の中央フラップ部により構成される一対のレッグギャザーの、着衣の外側に延出する長さが長くなり、体液が漏れにくくなる。なお、上述の長さの関係は、吸収性物品の幅方向に延びる同一直線上で満たすことが好ましい。
また、上述の場合には、一対の中央フラップ部のそれぞれは、着衣に固定するための固定部を有しないことが好ましい。吸収性物品及び着衣を着用した状態において、一対の中央フラップ部が、一対のレッグギャザーを構成するとともに、着用者の内ももに沿って下方に延びるためである。
また、上述の場合には、一対のフラップ部のそれぞれが、中央領域の少なくとも一部に弾性部材を備えていることが好ましい。一対のフラップ部のそれぞれが、中央領域の少なきとも一部において、弾性部材とともに、レッグギャザー(一対のレッグギャザー)を形成することにより、体液が漏れにくくなるからである。
また、上述の場合には、一対のレッグギャザーのそれぞれを構成する弾性部材(一対の弾性部材)が、長手方向の前方の端部と、後方の端部とを有し、前方の端部が、後方の端部よりも、幅方向中央線に近いことが好ましい。吸収性物品の着用の際に、一対の前方フラップ部が、弾性部材につられて吸収性物品の幅方向の内側(長手方向中央線側)に入り込みにくく、着用者が、一対の前方フラップ部を把持し、吸収性物品の位置を整えやすいからである。
また、一対のレッグギャザーを構成する一対の弾性部材は、前方領域まで、すなわち、一対の前方フラップ部まで延びていないことが好ましい。一対の前方フラップ部は、レッグギャザーを構成する弾性部材の影響を受けやすく、一対の前方フラップ部が着衣の内側に入り込みやすくなるからである。
なお、後述のように、本開示の吸収性物品が、一対のフラップ部を後方領域に備える場合(一対の後方フラップ部を備える場合)には、一対のレッグギャザーを構成する一対の弾性部材は、後方領域まで、すなわち、一対の後方フラップ部まで延びていてもよい。一対の後方フラップ部は、一対のレッグギャザーを構成する弾性部材の影響を受けにくいためである。
また、上述の場合には、一対のレッグギャザーのそれぞれを構成する弾性部材(一対の弾性部材)が、特に制限されず、例えば、線状の弾性部材、例えば、糸ゴム、平ゴム、面状の線状部材、例えば、伸縮性シート(例えば、伸縮性不織布)等が挙げられる。一対のレッグギャザーのそれぞれを構成する弾性部材が、面状の線状部材であることにより、一対のレッグギャザーが、着用者の内ももに面でフィットすることができ、一対のレッグギャザーが、肌触りに優れる。
本開示の吸収性物品が、第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、後方フラップ部(一対の後方フラップ部)を備える場合には、第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、後方フラップ部が、後方フラップ部の外縁と、吸収コアの側縁との間の、吸収性物品の幅方向の長さが、吸収コアの側縁と、長手方向中央線との間の、吸収性物品の幅方向の長さよりも長い部分を含み、好ましくは1.1倍以上、より好ましくは1.2倍以上、そしてさらに好ましくは1.3倍以上長い部分を含む。そうすることにより、一対の後方フラップ部が、一対のレッグギャザーが着衣の内側に入り込むのを抑制するように作用しやすくなる。なお、上述の長さの関係は、吸収性物品の幅方向に延びる同一直線上で満たすことが好ましい。
また、上述の場合には、一対の後方フラップ部のそれぞれは、着衣に固定するための固定部を有することが好ましい。一対のレッグギャザーが着衣の内側に入り込むのを抑制する観点からである。さらに、一対の後方フラップ部のそれぞれは、一対の中央フラップ部よりも、吸収性物品の幅方向外側に延出する部分を有することが好ましい。一対のレッグギャザーが、着衣の内側に入り込みにくくなるからである。また、その場合には、一対の後方フラップ部のそれぞれは、一対の中央フラップ部よりも、吸収性物品の幅方向外側に延出する部分に上記固定部を有することがさらに好ましい。一対のレッグギャザーが、着衣の内側により入り込みにくくなるからである。
第1実施形態に従う吸収性物品1は、第1領域FI及び第2領域SEにおいて、第1防漏壁21及び第2防漏壁27を有していたが、本開示の吸収性物品は、第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、防漏壁を有しなくともよい。
本開示の吸収性物品が、一対の防漏壁を備える場合には、それらの固定端は、一対のフラップ部上に存在することが好ましい。吸収性物品及び着衣を着用した状態において、一対の中央フラップ部(一対のレッグギャザー)が、着用者の内ももに沿って下方に延びるにつれて、一対の防漏壁が着用者の肌に向かって起立しやすくなるからである。
また、本開示の吸収性物品が、一対の防漏壁を備える場合には、それらの自由端は、吸収性本体部上に存在することが好ましい。一対の中央フラップ部(一対のレッグギャザー)が、着用者の内ももに沿って下方に延びるにつれて、一対の防漏壁が着用者の肌に向かって且つ内向きに起立しやすくなるからである。
本開示の吸収性物品では、第1実施形態と同様に、吸収性本体部が、第1前方フラップ部の外縁の幅方向の最も外側の部分の中で長手方向の中央に位置する第1前方点と、第2前方フラップ部の外縁の幅方向の最も外側の部分の中で長手方向の中央に位置する第2前方点とを通る仮想線よりも前方に、着衣に固定するため固定部を備えることが好ましい。着用者が、吸収性物品の着用の際に、一対の前方フラップ部を把持して吸収性物品の位置を整えやすくなるとともに、吸収性物品及び着衣を着用した状態において、吸収性物品の前方領域の部分が着用者の鼠径部にフィットし続け、そして吸収性物品がよれにくくなるからである。
なお、本開示の実施形態の1つに従う吸収性物品では、吸収性本体部が、上述の仮想線より前方に、固定部を有する。
本開示の吸収性物品では、第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、吸収性物品の幅方向中央線と、吸収コアの側縁とが交差する交点と、前方フラップ部の外縁の幅方向の最も外側の部分の中で長手方向の中央に位置する前方点とを結ぶ前方仮想線分が、フラップ部の外縁と、前方点を除いて上記吸収性物品の厚さ方向に重複していないことが好ましい。そうすることにより、上述のように、着用者が、吸収性物品及び着衣を着用した状態において違和感を覚えにくくなるからである。なお、前方仮想線分と、フラップ部の外縁とが、前方点を除いて吸収性物品の厚さ方向に重複しないためには、本開示の吸収性物品が、前方領域及び中央領域において、一対のフラップ部を備えること(一対の前方フラップ部及び一対の中央フラップ部を備えること)が好ましい。
本開示の吸収性物品が、後方領域において、一対のフラップ部を備える場合(一対の後方フラップ部を備える場合)には、第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、後方フラップ部が、着衣に固定するための固定部を有し、吸収性物品の幅方向中央線と、吸収コアの側縁とが交差する交点と、後方フラップ部の外縁の幅方向の最も外側の部分の中で長手方向の中央に位置する後方点とを結ぶ後方仮想線分が、フラップ部の外縁と、後方点を除いて吸収性物品の厚さ方向に重複していないことが好ましい。上述のように、着用者が、吸収性物品及び着衣を着用した状態において違和感を覚えにくくなるからである。なお、後方仮想線分と、フラップ部の外縁とが、後方点を除いて吸収性物品の厚さ方向に重複しないためには、本開示の吸収性物品が、前方領域、中央領域及び後方領域において、一対のフラップ部を備えること(一対の前方フラップ部、一対の中央フラップ部及び一対の後方フラップ部を備えること)が好ましい。
本開示の吸収性物品では、第1領域及び第2領域のそれぞれでは、レッグギャザーを構成する弾性部材が、幅方向中央線及び吸収コアの側縁が交差する交点と、前方フラップ部の外縁の幅方向の最も外側の部分の中で長手方向の中央に位置する前方点とを結ぶ仮想線分と、吸収性物品の厚さ方向に重複しないように配置されていることが好ましい。吸収性物品及び着衣を着用した状態において、一対のレッグギャザーが、着衣に引きつられて着衣の内側に引き込まれにくくなり、吸収性物品の位置がずれにくく、一対のレッグギャザーがその機能を発揮しやすくなるからである。
なお、上述の前方点(第1前方点、第2前方点)は、前方フラップ部の外縁の幅方向の最も外側の部分が一定の長さを有しない場合、すなわち、点である場合には、当該点を意味し、一定の長さを有する場合には、その長手方向の中央に位置する点を意味する。同様に、上述の後方点(第1後方点、第2後方点)は、後方フラップ部の外縁の幅方向の最も外側の部分が一定の長さを有しない場合、すなわち、点である場合には、当該点を意味し、一定の長さを有する場合には、その長手方向の中央に位置する点を意味する。
本開示の吸収性物品は、折り畳まれ、例えば、2つ折り、3つ折り、4つ折り等にされ、個包装され、個包装された吸収性物品として市販されることができる。本開示の吸収性物品は、幅方向中央線に沿って2つ折りにされることにより、吸収性物品及び着衣を着用した状態において、幅方向中央線に沿って、着用者と吸収性物品との間に空隙ができやすくなり、着用者の皮膚が、吸収性物品が吸収した体液に直接触れにくくなる。
本開示の吸収性物品としては、着衣に固定して用いられる吸収性物品であれば、特に制限されず、例えば、女性用の吸収性物品、例えば、生理用ナプキン、パンティーライナー、尿取りパッド等が挙げられる。また、本開示の吸収性物品は、長手方向中央線において線対称であることが好ましい。
1 吸収性物品
3 吸収性本体部
5 第1フラップ部
6 第1前方フラップ部
7 第1中央フラップ部
8 第1後方フラップ部
9 第2フラップ部
10 第2前方フラップ部
11 第2中央フラップ部
12 第2後方フラップ部
13 一方の側縁
14 他方の側縁
15 第1吸収コア側縁
16 第2吸収コア側縁
17 固定部
21 第1防漏壁
22 固定端
23 自由端
24 弾性部材
27 第2防漏壁
28 固定端
29 自由端
30 弾性部材
31,32 弾性部材
33 第1弾性部材
33a 前方の端部
33b 後方の端部
35 第2弾性部材
35a 前方の端部
35b 後方の端部
41,42 外縁
L 長手方向
W 幅方向
LC 長手方向中央線
WC 幅方向中央線
FR 前方領域
CR 中央領域
BR 後方領域
FI 第1領域
SE 第2領域

Claims (10)

  1. 液透過性シートと、液不透過性シートと、それらの間の吸収コアを含む吸収体と、着衣に固定する固定部とを備える吸収性物品であって、
    前記吸収性物品が、長手方向及び幅方向を有し、前記長手方向において、前方領域、中央領域及び後方領域に区画されるとともに、前記幅方向において、長手方向中央線により第1領域及び第2領域に区画され、
    前記吸収性物品が、前記吸収体及び前記固定部を有するとともに前記長手方向に延びる吸収性本体部と、前記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記吸収性本体部の、前記長手方向の側縁から前記幅方向に延出しているフラップ部とを備え、
    前記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記フラップ部が、前記フラップ部の外縁と、前記吸収コアの側縁との間の、前記幅方向の長さが、前記吸収コアの側縁と、前記長手方向中央線との間の、前記幅方向の長さよりも長い部分を含み、
    第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記前方領域における前記フラップ部が、着用状態において、少なくともその一部が、着用者の鼠径部に沿って着衣の外側に延出するように構成されている、
    ことを特徴とする、前記吸収性物品。
  2. 液透過性シートと、液不透過性シートと、それらの間の吸収コアを含む吸収体と、着衣に固定する固定部とを備える吸収性物品であって、
    前記吸収性物品が、長手方向及び幅方向を有し、前記長手方向において、前方領域、中央領域及び後方領域に区画されるとともに、前記幅方向において、長手方向中央線により第1領域及び第2領域に区画され、
    前記吸収性物品が、前記吸収体及び前記固定部を有するとともに前記長手方向に延びる吸収性本体部と、前記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記吸収性本体部の、前記長手方向の側縁から前記幅方向に延出しているフラップ部とを備え、
    前記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記フラップ部が、前記フラップ部の外縁と、前記吸収コアの側縁との間の、前記幅方向の長さが、前記吸収コアの側縁と、前記長手方向中央線との間の、前記幅方向の長さよりも長い部分を含み、
    前記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記フラップ部が、着衣に固定するための固定部を有しない、
    ことを特徴とする、前記吸収性物品。
  3. 第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記前方領域における前記フラップ部が、着用状態において、少なくともその一部が、着用者の鼠径部に沿って着衣の外側に延出するように構成されている、請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記前方領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記フラップ部が、着衣に固定するための固定部を有しない、請求項1に記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収性本体部が、第1領域における、前記フラップ部の外縁の前記幅方向の最も外側の部分の中で前記長手方向の中央に位置する前方点と、第2領域における、前記フラップ部の外縁の前記幅方向の最も外側の部分の中で前記長手方向の中央に位置する前方点とを通る仮想線よりも前方に、着衣に固定するため固定部を備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記吸収性物品の幅方向中央線と、前記吸収コアの側縁とが交差する交点と、前記前方領域における前記フラップ部の外縁の前記幅方向の最も外側の部分の中で前記長手方向の中央に位置する前方点とを結ぶ前方仮想線分が、前記フラップ部の外縁と、前記前方点を除いて前記吸収性物品の厚さ方向に重複していない、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記中央領域の第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記吸収性物品が、前記フラップ部をさらに備え、前記中央領域における前記フラップ部が、前記フラップ部の外縁と、前記吸収コアの側縁との間の、前記幅方向の長さが、前記吸収コアの側縁と、前記長手方向中央線との間の、前記幅方向の長さよりも長い部分を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  8. 第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記吸収性物品が、前記フラップ部を、前記後方領域にさらに備え、前記後方領域における前記フラップ部が、前記中央領域における前記フラップ部よりも、前記幅方向の外側に延出している、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  9. 第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、前記後方領域における前記フラップ部が、着衣に固定するための固定部を有し、前記吸収性物品の幅方向中央線と、前記吸収コアの側縁とが交差する交点と、前記後方領域における前記フラップ部の外縁の前記幅方向の最も外側の部分の中で前記長手方向の中央に位置する後方点とを結ぶ後方仮想線分が、前記フラップ部の外縁と、前記後方点を除いて前記吸収性物品の厚さ方向に重複していない、請求項に記載の吸収性物品。
  10. 前記吸収性物品が、その幅方向中央線に沿って2つ折りされている、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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