JP6690344B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、男性用下着として用いられ、特に成人男性の失禁対策用品としての吸収性物
品に関する。
軽度失禁対策として少量の尿を吸収することができる、いわゆる尿吸収パッドを具えた失禁用パンツが知られている。この失禁用パンツは、パンツ本体と尿吸収パッドとを一体化したものであり、着用者自身による着脱が容易であって着用感も通常の下着に対してそれほど大きな違和感がないことから、成人の場合には下着感覚で着用することも可能である。
このような失禁用パンツの着用者の失禁の程度が軽い男性の場合、男性用便器に対して立ち姿勢にて排尿することができるようにすることも望まれており、このような観点から、男性用に特化した前あきタイプの吸収性物品が特許文献1にて提案されている。
特開2013−154038号公報
特許文献1に提案された軽度失禁用の吸収性物品においては、前あき構造を確保するために尿の吸収を最も必要とする尿吸収パッドの中央部が空隙となっている。このため、このような状態で着用者が失禁すると、尿がこの空隙部分から外装シートの外に漏出してしまう可能性がある。特に、着用者が前かがみの姿勢を取ったり、椅子などに着座した状態では、尿吸収パッドが上下方向に撓んで空隙部分が拡がってしまうため、この状態で失禁か起こると、尿はほとんど確実に外装シートの外に漏出する。
本発明の目的は、男性が男性用便器に対して立ち姿勢にて排尿を容易に行うことができ、しかも引用文献1における上述した不具合を未然に防止することが可能な吸収性物品を提供することにある。
本発明による吸収性物品は、前身頃領域および後身頃領域を有し、ウエスト周り開口部および左右一対の脚周り開口部が形成された外装シートと、
この外装シートの内側面の少なくとも前記前身頃領域に配され、液不透過性のバックシートと、このバックシートに接合される液透過性のトップシートと、このトップシートと前記バックシートとの間に配される吸収体とを有する吸収性本体と
を具え、前記外装シートは、前記前身頃領域から前記後身頃領域に向けて延在するスリットがさらに形成され、前記吸収性本体は、前記ウエスト周り開口部側の端縁部および前記後身頃領域に近い側の端縁部および一方の前記脚周り開口部に近い側の側端縁部が前記スリットを囲むように前記外装シートに接合され、他方の前記脚周り開口部に近い側の側端縁部から前記スリットを囲む部分に至るまで、前記外装シートに対して非接合状態となっていることを特徴とするものである。
この吸収性物品を着用した状態においては、着用者の陰茎部が吸収性本体のトップシートの表面に接した状態となる。この状態において吸収性物品の男性着用者が男性用便器に対して立ち姿勢で排尿を行うことができる場合、外装シートに形成されたスリットから指を入れて吸収性本体の側端縁部からスリットを囲む部分に至る外装シートとの間の非接合領域を介して自身の陰茎部をスリットの外に引き出し、排尿を行う。しかる後、自身の陰茎部を再びスリットから吸収性本体の側端縁部に至る外装シートとの間の非接合領域を介して吸収性本体のトップシートの表面に接するように押し戻す。一方、着用者の陰茎部が吸収性本体のトップシートの表面に接した状態で失禁があった場合、尿は吸収性本体の吸収体に直ちに吸収保持され、外部への漏洩が阻止される。このような失禁があった場合、必要に応じて着用者は新たな吸収性物品に履き替えることができる。
本発明による吸収性物品において、スリットをウエスト周り開口部の端縁に対して傾斜させることが有効である。この場合、スリットは、他方の脚周り開口部よりも一方の脚周り開口部に近づけてこれに沿って形成することが好ましい。
また、外装シートの外側から前記スリットの位置を判別可能なスリット位置表示部をさらに有することが有効である。この場合、スリット位置表示部は、視覚および触覚のうちの少なくとも一方を利用したものであってよい。視覚を利用したスリット位置表示部は、外装シートに対して異なる色相を有し、図形および文字および領域の何れかを含むことができる。触覚を利用したスリット位置表示部は、他の部分と手触りが異なるように、該当シートの表面の性状を変化させたものであってよい。
また、吸収性本体を前身頃領域から後身頃領域に亙って配し、前身頃領域と後身頃領域との間の股下部領域における吸収体の幅をウエスト周り開口部側の吸収体の幅よりも狭く設定するようにしてもよい。
吸収性本体は、その左右両側に沿って延在する一対のサイドシートと、これら一対のサイドシートの相互に対向する内側の側端縁部に伸長状態で接合され、かつこれら内側の側端縁部に沿ってそれぞれ延在する一対の弾性部材とをさらに有し、これら弾性部材がそれぞれ接合される内側の側端縁部と反対側のサイドシートの外側の側端縁部側をトップシート側の吸収性本体の表面にそれぞれ接合し、サイドシートの側端縁部に沿った吸収性本体の両端側の一対のサイドシートの接合部の間隔をサイドシートの側端縁部に沿った吸収性本体の中央側の一対のサイドシートの接合部の間隔よりも狭く設定することができる。この場合、他方の脚周り開口部に近い側で前記吸収体を介さずに重なり合うバックシートおよびトップシートの側端部が折り返された折り返し部を形成し、一対のサイドシートは、この折り返し部をくるむように吸収性本体の表面にそれぞれ接合されることが好ましい。
他方の脚周り開口部に近い側で吸収体を介さずに重なり合うバックシートおよびトップシートの側端部が折り返された折り返し部を形成し、吸収性本体は、折り返し部をくるむように吸収性本体の表面に接合される疎水性のエッジシートをさらに有することができる。
本発明の吸収性物品によると、吸収性本体が他方の脚周り開口部に近い側の側端縁部からスリットを囲む部分に至るまで、外装シートに対して非接合状態となっているので、通常の下着を着用した場合と同様に、その男性着用者が男性用便器に対して立ち姿勢にて排尿を容易に行うことができる。このため、失禁製品を着用していることを他人に想起させにくくすることが可能となる。
また、スリットを傾斜させた場合、特にスリットを他方の脚周り開口部よりも一方の脚周り開口部に近づけてこれに沿って形成することにより、着用時に着用者の鼠蹊部に沿って外装シートの表面に生ずる張力の方向に対し、スリットをほぼ平行にすることができる。この結果、スリットが意図せずに開いてしまうような現象を抑制することができる。
外装シートの外側からスリットの位置を判別可能なスリット位置表示部をさらに有する場合、着用者が陰茎部を引き出す際に視覚や触覚を利用してスリットの位置を容易に把握することができる。
吸収性本体を前身頃領域から後身頃領域に亙って配し、前身頃領域と後身頃領域との間の股下部領域における吸収体の幅をウエスト周り開口部側の吸収体の幅よりも狭く設定した場合、吸収性物品を着用した際の着用者の股下部における着用感を向上させることができる。
サイドシートの側端縁部に沿った吸収性本体の両端側の一対のサイドシートの接合部の間隔を中央側の間隔よりも狭く設定した場合、立体ギャザーとなる左右一対のサイドシートの間に着用者の男性器を安定して保持することができる。これにより、失禁があっても尿が吸収性本体の左右両側端から外装シート側へと漏れるのを阻止することが可能となる。特に、吸収体を介さずに重なり合うバックシートおよび、トップシート或いはサイドシートの側端部が肌当接面側に折り返されて接合することにより、液不透過性のバックシートにて吸収体の側端縁を包み込むことになり、吸収体に吸収された尿が吸収性本体の幅方向側端縁から滲み出すのを阻止することができる。ここで、サイドシートにて吸収性本体の中心側に自由端部を設け、当該自由端部に伸縮部材を配置して立体ギャザーを形成しても良い。また、肌触りの良くないバックシートが着用者の皮膚に接触するのを回避するために、バックシートの外側に不織布を配置しても良い。
また、吸収体を介さずに重なり合うバックシートおよびトップシートの側端部を折り返して折り返し部を形成し、吸収性本体に当該折り返し部をくるむように吸収性本体の表面に接合される疎水性のエッジシートを有する構成とすれば、吸収体に吸収された尿が吸収性本体の幅方向側端縁から滲み出すのを阻止することができる。この場合、エッジシートの肌当接面側の側端部に自由端部を設け、当該自由端部に伸縮部材を配置して立体ギャザーを形成しても良い。しかも、エッジシートの存在によって肌触りの良くないバックシートが着用者の皮膚に接触するのを回避することも可能となる。
本発明による吸収性物品を失禁用パンツに応用した一実施形態の外観を模式的に表す立体投影図である。 図1に示した本実施形態による失禁用パンツを展開してその内側を示す平面図である。 図1に示した実施形態における吸収性本体の部分を抽出拡大した平面図である。 図3中のIV−IV矢視に沿った拡大断面図である。 図3中のV−V矢視に沿った拡大断面図である。
本発明による吸収性物品を使い捨てタイプの失禁用パンツに応用した一実施形態について、図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、本発明はこのような実施形態のみに限らず、吸収性物品に要求される特性に応じてその構成を自由に変更することが可能である。
本実施形態による失禁用パンツの外観を模式的に図1に示し、これを破断展開した内側の平面形状を図2に示す。また、図2に示した吸収性本体の部分を抽出拡大して一部を破断した状態で図3に示し、そのIV−IV矢視およびV−V矢視に沿った断面構造をそれぞれ図4および図5に模式的に示す。
本実施形態における失禁用パンツ10は、前身頃領域10Fと、後身頃領域10Rと、これら前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rをつなぐ股下領域10Cとを有する。また、前身頃領域10Fと後身頃領域10Rとを相互に接合することで着用者のウエストの部分を取り囲むウエスト周り開口部11が形成されている。同様に、前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rの下端部と股下領域10Cとで着用者の両脚の太股部分を取り囲む左右一対の脚周り開口部12R,12Lが形成されている。
この失禁用パンツ10は、外側から順に外装シート13と、インナーシート14と、吸収性本体15とを重ねて接合したものであり、着用者の肌触りを良好に維持するためのインナーシート14は、外装シート13と同一形状を有している。
外装シート13とインナーシート14との間には、脚周りギャザー12gを形成するための糸ゴムなどの弾性部材16と、ウエスト周りギャザー11gを形成するための糸ゴムなどの弾性部材17とがそれぞれ伸長状態で接合されている。なお、ウエスト周りギャザー11gに加えて胴回りギャザーを形成することも可能である。外装シート13およびインナーシート14の股下領域10Cの左右両側には、それぞれ脚周り開口部12R,12Lとなる半円弧状をなす一対の切欠き部12cが形成されている。股下領域10Cと共に失禁用パンツ10の前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rを画成する外装シート13の左右両側縁部がインナーシート14と共に相互に接合され、閉じ合わせ部10Jを形成している。これにより、先のウエスト周り開口部11と、両脚の太股部分を取り囲む左右一対の脚周り開口部12R,12Lとが画成される。
外装シート13およびこれと一体のインナーシート14には、前身頃領域10Fから後身頃領域10Rに向けて延在し、着用者の陰茎部P(図4参照)を出し入れするためのスリット18が形成されている。本実施形態におけるスリット18は、ウエスト周り開口部11の端縁に対して傾斜した状態で他方の脚周り開口部12Lよりも一方の脚周り開口部12Rに近づけてこれに沿って形成され、着用時に鼠蹊部に沿うように配慮している。なお、このスリット18を他方の脚周り開口部12Lに近づけてこれに沿って形成するようにしてもよい。本実施形態におけるスリット18は、外装シート13およびインナーシート14を切り屑が出ないようにカッターなどで切れ目を入れて形成したものであるが、細長い開口となるように打ち抜き、幅を持たせることも可能である。
外装シート13は、この外装シート13に対して明確に異なる色相を持つ細長いスリット位置表示部18Iを有し、このスリット位置表示部18Iの領域に上述したスリット18が形成されている。スリット位置表示部18Iを外装シート13および吸収性本体15と対向するインナーシート14およびこのインナーシート14と対向する吸収性本体15の表面のうちの少なくとも1カ所に形成することができる。何れにしろ、このスリット位置表示部18Iによって、着用者は外装シート13の表面に形成されたスリット18の位置を容易に視認することが可能である。
このように、本実施形態では外装シート13に対して異なる色相を持つ領域をスリット位置表示部18Iとして形成したが、文字や矢印などの図形や文字を用いてスリット位置表示部18Iを形成することも可能であり、これらをさらに組み合わせることも有効である。また、スリット18の位置を視覚で把握する代わりに、触覚を利用してスリット18の位置を把握することも可能である。例えば、外装シート13の表面に対して手触りが明確に異なることを認識できるような細長いシートをスリット18と重なるように外装シート13に接合し、この細長いシートにスリット18を形成するようにしてもよい。あるいは、あらかじめ外装シート13に形成されたスリット18に沿って細長いシートを外装シート13の表面に接合することも可能である。
吸収性本体15は、インナーシート14の前身頃領域10Fから股下領域10Cに亙って配されている。そして、ウエスト周り開口部11側の端縁部と、後身頃領域10Rに近い側の端縁部と、一方の脚周り開口部12Rに近い側の側端縁部とが先のスリット18を囲むようにインナーシート14に接合され、吸収性本体15の接合領域15Jを画成している。換言すると、接合領域15J以外の吸収性本体15の部分は、外装シート13と一体のインナーシート14に対して非接合状態となった非接合領域15Nを画成する。この非接合領域15Nは、他方の脚周り開口部12Lに近い側の側端縁部から少なくともスリット18を囲む部分に至るまで、インナーシート14との間に形成されている。従って、先のスリット18は、インナーシート14と吸収性本体15との間の非接合領域15Nを介し、他方の脚周り開口部12Lに近い側の吸収性本体15の側端縁部と、インナーシート14との間に形成された隙間19に連通状態となっている。
従って、本実施形態による失禁用パンツ10は、通常の前あきの下着と同様に、その男性着用者が男性用便器に対して立ち姿勢で排尿処理を行うことができる。すなわち、外装シート13に形成されたスリット18から吸収性本体15の非接合領域15Nおよび先の隙間19を介して指を入れ、吸収性本体15をずらすことにより、自身の陰茎部Pをスリット18の外に引き出すことができる。また逆に、自身の陰茎部Pをスリット18から非接合領域15Nおよび隙間19を介して吸収性本体15の内側表面(後述するトップシート)に接するように押し戻すことができる。
本実施形態における吸収性本体15は、液不透過性のバックシート20と、尿を吸収保持するための吸収体21と、液透過性のトップシート22と、疎水性のサイドシート23と、糸ゴムなどの弾性部材24とで構成されている。
バックシート20は、吸収体21に吸収された尿が吸収体21から漏れないようにするためのものであり、トップシート22は、良好な肌触りが得られるように不織布の形態にて形成される。吸収体21を介さずに重なり合うバックシート20およびトップシート22の左右両側端部は、バックシート20を外側にして折り返された折り返し部15Tを形成している。なお、トップシート22を外側にして折り返し部を形成することも可能であるが、この場合、吸収体21からトップシート22を伝わって尿が滲み出さないように、折り返し部をくるんだ状態で疎水性のサイドシート23を吸収性本体15の表面に接合しておくことが好ましい。
トップシート22とバックシート20との間に配される吸収体21は、マット状をなすフラッフパルプ中にSAP(Super Absorbent Polymer:高吸水性ポリマー) を分散させ、これをティシュで包み込んだものが一般的である。本実施形態における股下領域10C側の吸収体21の幅寸法(図2中、左右方向)は、ウエスト周り開口部11側の吸収体21の幅寸法よりも狭く設定され、着用時に股下部の違和感が少なくなるように配慮している。なお、吸収性本体15は前身頃領域10Fから後身頃領域10Rに亘って配するようにしてもよく、この場合にも前身頃領域10Fと前記後身頃領域10Rとの間の股下部領域10Cにおける吸収体21の幅寸法をウエスト周り開口部11側の吸収体21の幅寸法よりも狭く設定すれば、着用時の股下部の違和感を少なくすることができる。
疎水性のサイドシート23は吸収性本体15の左右両側に沿って延在し、その長手方向両端部がトップシート22に接合されている。弾性部材24は、一対のサイドシート23の相互に対向する内側の側端縁部に沿ってそれぞれ延在するように、これら内側の側端縁部に伸長状態で接合されている。これら弾性部材24がそれぞれ接合される内側の側端縁部と反対側のサイドシート23の外側の側端縁部側は折り返し部15Tをくるむようにバックシート20にそれぞれ接合されている。さらに、サイドシート23の側端縁部に沿った吸収性本体15の両端側の一対のサイドシート23の接合部23Jの間隔は、サイドシート23の側端縁部に沿った吸収性本体15の中央側の一対のサイドシート23の接合部23Jの間隔よりも狭く設定されている。
これにより、失禁用パンツ10を着用した状態では、サイドシート23が糸ゴム24の弾性力によって立体ギャザー23gを画成し、失禁時に尿が吸収性本体15の左右両側端から外装シート13側へと漏れるのを阻止する堰として機能する。また、着用状態では左右一対の立体ギャザー23gの間に着用者の男性器Vを安定して保持することが可能となる。このため、失禁があっても尿は吸収性本体15の吸収体21に直ちに吸収保持され、外部への漏洩を確実に阻止することができる。
一方、その男性着用者が男性用便器に対して立ち姿勢で排尿を行うことができる場合には、外装シート13に形成されたスリット18から指を入れて吸収性本体15の側端縁部と外装シート13との間に形成された隙間19を介して自身の陰茎部Pをスリット18の外に引き出せばよい。これにより吸収性本体15を尿で汚すことなく、排尿を行うことができる。しかる後、自身の陰茎部Pを再びスリット18から吸収性本体15と外装シート13との間の隙間19を介して吸収性本体15の左右の立体ギャザー23gの間に位置するように押し戻せばよい。
このように、他方の脚周り開口部12Lに近い側の吸収性本体15の側端縁部と、インナーシート14との間に形成された隙間19と、スリット18との距離が離れているため、失禁用パンツ10の着用中はスリット18を吸収性本体15が覆う状態となる。これにより、着用者の動きによって吸収性本体15が多少ずれてもスリット18が着用者に直接接するような状態とならず、スリット18を通して失禁用パンツ10の外側に尿が漏れるような虞は発生しない。しかも、排尿のために吸収性本体15をずらして男性器Vをスリット18から引き出し、排尿後に男性器Vを再び失禁用パンツ10内に戻した場合、吸収性本体15が着用者とスリット18との間に介在する位置に自ずと納まることとなる。このため、尿がスリット18を通って漏出するような虞も発生しない。
上述した実施形態では、吸収性本体15に立体ギャザー23gを画成する左右一対のサイドシート23を配しているが、これらサイドシート23を省略し、男性器Vの出し入れを行いやすくすることも可能である。この場合、肌触りの良くないバックシート20に男性器Vが直接当たらないようにすると共にトップシート22の側端部を介した吸収性本体15からの尿の滲み出しを防止することが望ましい。このため、肌触りの良好な不織布にて形成される疎水性のエッジシートを上述したサイドシート23に代えてバックシート20の側端部に接合するようにしてもよい。この場合、バックシート20が着用者の肌に触れないように、先の折り返し部15Tをくるむようにエッジシートが配される。
なお、本発明はその特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。
10 失禁用パンツ
10F 前身頃領域
10R 後身頃領域
11 ウエスト周り開口部
12R,12L 脚周り開口部
13 外装シート
14 インナーシート
15 吸収性本体
15J 接合領域
15N 非接合領域
15T 折り返し部
18 スリット
18I スリット位置表示部
19 隙間
23 サイドシート
23J 接合部
23g 立体ギャザー
24 弾性部材

Claims (8)

  1. 前身頃領域および後身頃領域を有し、ウエスト周り開口部および左右一対の脚周り開口部が形成された外装シートと、
    この外装シートの内側面の少なくとも前記前身頃領域に配され、液不透過性のバックシートと、このバックシートに接合される液透過性のトップシートと、このトップシートと前記バックシートとの間に配される吸収体とを有する吸収性本体と
    を具えて男性に着用される吸収性物品であって、
    前記外装シートは、前記前身頃領域から前記後身頃領域に向けて延在して男性器の陰茎部を引き出し可能にスリットがさらに形成され、
    前記吸収性本体は、前記ウエスト周り開口部側の端縁部および前記後身頃領域に近い側の端縁部および一方の前記脚周り開口部に近い側の側端縁部が前記スリットを囲むように前記外装シートに接合され、他方の前記脚周り開口部に近い側の側端縁部から前記スリットを囲む前記外装シートとの接合部分に至るまで、前記外装シートに対して非接合状態となって、前記外装シートにおける前記スリットの形成位置との間の離隔距離を確保して前記男性器の陰茎部を前記スリットから引き出すことを可能にするように、前記一方の脚周り開口部側の側端縁部の前記外装シートとの接合部分が前記スリットから離隔する位置に配置されており、
    前記吸収性本体は、その左右両側に沿って延在する一対のサイドシートと、これら一対のサイドシートの相互に対向する内側の側端縁部に伸長状態で接合され、かつこれら内側の側端縁部に沿ってそれぞれ延在する一対の弾性部材とを有し、これら弾性部材がそれぞれ接合される前記内側の側端縁部と反対側の前記サイドシートの外側の側端縁部側が前記トップシート側の前記吸収性本体の表面にそれぞれ接合され、前記サイドシートの側端縁部に沿った前記吸収性本体の両端側の前記一対のサイドシートの接合部分の間隔は、前記サイドシートの側端縁部に沿った前記吸収性本体の中央側の前記一対のサイドシートの接合部分の間隔よりも狭く設定されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記スリットが前記ウエスト周り開口部の端縁に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記スリットは、前記他方の脚周り開口部よりも前記一方の脚周り開口部に近づけて当該一方の脚周り開口部に沿って形成されていることを特徴とする請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記外装シートの外側から前記スリットの位置を判別可能なスリット位置表示部をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記スリット位置表示部は、視覚および触覚のうちの少なくとも一方を利用したものであることを特徴とする請求項4に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収性本体は、前記前身頃領域から前記後身頃領域に亙って配されており、前記前身頃領域と前記後身頃領域との間の股下部領域における前記吸収体の幅は、前記ウエスト周り開口部側の前記吸収体の幅よりも狭く設定されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記他方の脚周り開口部に近い側で前記吸収体を介さずに重なり合う前記バックシートおよび前記トップシートの側端部が折り返された折り返し部を形成したことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の吸収性物品。
  8. 前記他方の脚周り開口部に近い側で前記吸収体を介さずに重なり合う前記バックシートおよび前記トップシートの側端部が折り返された折り返し部を形成し、前記吸収性本体は、前記折り返し部をくるむように前記吸収性本体の表面に接合される疎水性のエッジシートをさらに有することを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の吸収性物品。
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