JP6954074B2 - 吸収体およびこれを用いた吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、吸収性コアと、この吸収性コアを包むコア被覆材とを具えた吸収体ならびにこの吸収体を液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとの間に配した吸収性物品に関する。
子供用または大人用のおむつ,女性用生理用品,軽中度失禁パッド,ペット用排泄処理用品など、液透過性のトップシートとバックシートとの間に吸収体を介在させた各種吸収性物品が知られている。このような吸収性物品において、尿などを吸収保持するための吸収体は、主にフラッフ状パルプ、すなわちセルロース系吸水性繊維と、高吸液性樹脂、すなわちSAP(Superabsorbent polymer)との混合体である吸収性コアと、この吸収性コアを包むティッシュまたは不織布などのコア被覆材、すなわちコアラップとで構成される。
このような吸収性物品の一例が、例えば特許文献1などで知られている。この特許文献1に開示された吸収性物品は、尿が排出される吸収体の股下領域から、吸収体の前身頃領域および後身頃領域へと迅速に尿を誘導拡散させるためのスリット状貫通穴を吸収性コアの長手方向に沿って形成し、股下領域からの尿漏れを抑制したものである。また、コアラップは、吸収性コアの幅方向中央部の上面を覆う第1のコアラップと、それ以外の部分を覆う第2のコアラップとで構成され、第1および第2のコアラップの幅方向両側縁部が相互に重ね合わされた状態で一体的に接合されている。
特許第5939293号公報
特許文献1に開示された如き吸収性コアの長手方向に沿ってスリット状貫通穴を形成した吸収体は、スリット状貫通穴が形成されていない旧来の吸収体と比較すると、股下領域が変形しやすく、着用者の体の動き対する追従性が良好であるという利点がある。しかしながら、スリット状貫通穴の近傍の吸収性コアの領域に大きなねじれや曲げが発生してコアラップが裂断し、吸収性コアの一部を構成するSAPなどがコアラップの外に飛び出し、吸収性コアの型崩れを生ずる可能性が高くなる。
このため、特許文献1においては、吸収体の上面に補強シートを重ね合わせ、コアラップの裂断を抑制しているが、そのためにコストが嵩んでしまう欠点を有する。また、従来の吸収体は、コアラップの端縁部が吸収性コアの幅方向側縁部にて重なるように、その接合位置を設定しているため、この接合位置の直下にある吸収性コアの部分からの尿などの吸収性が阻害されてしまう欠点もある。
本発明の目的は、吸収性コアにスリット状貫通穴を形成した吸収体において、補強シートなどを追加せずともコア被覆材の裂断を抑制し、かつ吸収性コアの表面の全域から液体を効率よく吸収し得る吸収体およびこれを用いた吸収性物品を提供することにある。
本発明の第1の形態は、吸収性コアと、この吸収性コアを包むコア被覆材とを具え、前身頃領域と股下領域と後身頃領域とがその長手方向に沿って順に画成された細長い吸収体であって、前記吸収性コアの少なくとも前記股下領域には前記長手方向に沿って延在するスリット状貫通穴が形成され、前記長手方向に沿った前記コア被覆材の端縁部は、前記スリット状貫通穴の領域にて相互に重ね合わされて接合されていることを特徴とするものである。
本発明においては、スリット状貫通穴の領域にコア被覆材が重ね合わされ、ここの部分のコア被覆材の強度が高められた状態となる。また、コア被覆材の接合部がスリット状貫通穴の領域にあり、吸収性コアの表面と対向するコア被覆材の接合部が少なくとも股下領域には存在しない。
なお、この明細書にて用いた「細長い」という用語は、長手方向に沿った吸収体の寸法に対し、これと直交する吸収体の幅方向の寸法が短いことを意味し、吸収体の最大寸法となる方向が長手方向となり、これと直交する方向が幅方向として定義される。
本発明の第1の形態による吸収体において、一対のスリット状貫通穴が前記長手方向と直交する幅方向に相隔てて前記吸収性コアに形成されているものであってよい。この場合、前記コア被覆材は、前記一対のスリット状貫通穴の間に位置する前記吸収性コアの幅方向中央部を覆う第1のコア被覆材と、前記吸収性コアの幅方向両側端側の部分を覆う第2のコア被覆材とを有し、これら第1および第2のコア被覆材の側縁部が前記スリット状貫通穴の領域にて相互に重ね合わされて接合されていることが好ましい。
本発明の第2の形態は、カバーシートと、このカバーシートに少なくとも一部が重ね合わされる液不透過性のバックシートと、このバックシートに重ね合わされる液透過性のトップシートと、前記バックシートと前記トップシートとの間に配される本発明の第1の形態による吸収体と、この吸収体の前記前身頃領域から前記後身頃領域に亙って前記長手方向に伸長状態で配され、前記カバーシートと前記バックシートとの間および前記バックシートと前記吸収体のコア被覆材との間の少なくとも一方にこれらと一体的に接合される弾性部材とを具えたことを特徴とする吸収性物品にある。
本発明においては、弾性部材の弾性収縮力により、吸収体の股下領域が着用者の股間部に近付くように吸収性物品が変形する。
本発明の第2の形態による吸収性物品において、前記弾性部材が前記吸収体のスリット状貫通穴と重なる位置に配されていることが好ましい。
本発明の吸収体によると、幅方向に沿ったコア被覆材の端縁部がスリット状貫通穴の領域にて相互に重ね合わされて接合されているので、スリット状貫通穴の近傍の吸収性コアの領域に大きなねじれや曲げが発生しても、コア被覆材が裂断しにくくなる。結果として、吸収性コアの型崩れを阻止することができる。また、コア被覆材の接合部がスリット状貫通穴の領域にあり、吸収性コアの表面と対向するコア被覆材の接合部が少なくとも股下領域には存在しないので、少なくとも股下領域における吸収性コアの部分からの尿などの吸収性が阻害されるような不具合も起こらない。
一対のスリット状貫通穴を長手方向と直交する幅方向に相隔てて吸収性コアに形成した場合、着用者の体の動きに対する追従性をさらに高めることができる上、尿などの迅速な拡散をさらに促進させることができる。
本発明の吸収性物品によると、弾性部材をカバーシートとバックシートとの間およびバックシートと吸収体のコア被覆材との間の少なくとも一方に一体的に伸長状態で接合しているので、股下領域を着用者の股間部により近接させることができる。
弾性部材を吸収体のスリット状貫通穴と重なる位置に配した場合、スリット状貫通穴の幅が拡がり、SAPの膨潤によるスリット状貫通穴の通路断面積の低下を改善することができる。
本発明による吸収性物品をテープ型使い捨ておむつに応用した一実施形態の外観を示す立体投影図である。 図1に示したテープ型使い捨ておむつの展開状態をその肌当接面側から見た一部破断平面図である。 図2に示したテープ型使い捨ておむつを分解状態で表す立体投影図である。 図2中のIV−IV矢視に沿った断面図である。 図2に示したテープ型使い捨ておむつの吸収性本体の部分を抽出した一部破断平面図である。 図5に示す吸収体の股下領域の部分の断面構造を抽出拡大した立体投影図である。 図5に示した吸収体の他の一実施形態における股下領域の部分の断面構造を抽出拡大した立体投影図である。 図5に示した吸収体の別な一実施形態における股下領域の部分の断面構造を抽出拡大した立体投影図である。
本発明による吸収性物品をテープ型使い捨ておむつに適用した一実施形態について、図1〜図8を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、本発明による吸収性物品は、このようなテープ型使い捨ておむつに限定されない。例えば、パンツ型使い捨ておむつなど、各種吸収性物品に適用可能である。
本実施形態によるテープ型使いすておむつの使用状態における外観を図1に示す。また、その内側の肌当接面側を表にして展開した状態の外観を図2に示し、これをさらに分解した状態の外観を模式的に図3に示し、図2中のIV−IV矢視に沿った断面構造を模式的に図4に示す。
すなわち、本実施形態におけるテープ型使い捨ておむつ(以下、単におむつと記述する)10は、液不透過性のカバーシート11およびバックシート12と、吸収体13と、液透過性のトップシート14と、左右一対のサイドシート15とを有する。トップシート14が重ね合わされる本実施形態におけるバックシート12は、トップシート14よりも幅方向(図2中、左右方向)の寸法が若干大きく設定され、良好な手触りを得るために薄い不織布にて形成されたカバーシート11に接合されている。吸収体13は、バックシート12と、このバックシート12に重ね合わされるトップシート14との間に配され、バックシート12とトップシート14とが直接接するこれらの外周縁部が相互に一体的に接合されている。液不透過性のサイドシート15は、カバーシート11と、バックシート12と、トップシート14とに重ね合わされ、カバーシート11およびバックシート12に対して一体的に接合されている。なお、サイドシート15の長手方向(図2中、上下方向)両端部は、トップシート14にも一体的に接合されている。カバーシート11およびサイドシート15は、バックシート12およびトップシート14の前後両側の左右、すなわち幅方向両側縁から外側へ延出する前後一対のサイドフラップ部10f,10rを有する。これら前後のサイドフラップ部10f,10rの間に位置する股下部10Gには、着用者に脚周り開口部10tとなる一対の円弧状凹部10cが形成されている。
本実施形態においては、トップシート14の幅方向左右両側に覆い重なる左右一対のサイドシート15の幅方向内側部分(図2中、中央側)がトップシート14に対して非接合状態となっている。この幅方向内側部分に立体ギャザー15aを形成するため、サイドシート15の幅方向内側端縁部に糸ゴム16が伸張状態で接合されている。
このおむつ10の後身頃部10R側のカバーシート11には、ウエスト周り開口部10wに沿って配設される横に細長いウエスト周り弾性シート17が伸長状態で接合されている。本実施形態におけるウエスト周り弾性シート17は、ベースシート18と、このベースシート18に伸長状態で相互に平行に接合される複数本の糸ゴム19と、これら糸ゴム19を覆うようにベースシート18に接合されるアッパーシート20とで構成される。このウエスト周り弾性シート17は、ウエストギャザー17aを形成して着用者のウエスト周りのフィット性を良好にする機能を有する。
おむつ10の後身頃部10R側のサイドフラップ部10rの幅方向両側縁部には、左右一対のファスニングテープ21の基端部がウエスト周り弾性シート17の両端部に重ね合わせて接合されている。これらファスニングテープ21を介して後身頃部10R側のサイドフラップ部10rを前身頃部10F側のサイドフラップ部10fに重ね合わせることにより、ウエスト周り開口部10wと脚周り開口部10tとが形成される。ファスニングテープ21は、その幅方向(図2中、左右方向)に沿って伸縮性を持たせた伸縮シートで構成され、その先端部分に面ファスナー22が取り付けられている。面ファスナー22は、前身頃部10F側のカバーシート11に接合された面ファスナーシート23に対して繰り返し剥離可能に接合可能である。従って、弾性力を伴ってファスニングテープ21を引き延ばしてその面ファスナー22の部分を前身頃部10Fの面ファスナーシート23に接合することにより、着用者のウエスト周りに対して常に適切な締め付け力を与えることができる。
バックシート12の幅方向両側縁の長手方向に沿い、股下部10Gから前身頃部10F側および後身頃部10R側にかけて脚周り弾性部材24が配されている。本実施形態では糸ゴムにて形成した脚周り弾性部材24は、バックシート12とサイドシート15との間に伸長状態で固定され、レッグギャザー24aを形成して着用者の脚周りのフィット性を良好にする機能を有する。
吸収体13とバックシート12およびトップシート14とで構成される吸収性本体の平面形状を破断状態で図5に示し、さらにその吸収体13の股下領域の断面構造を拡大して図6に示す。吸収体13は、フラッフ状パルプ、すなわちセルロース系吸水性繊維および高分子吸収部材としてのSAPなどを含むシート状をなす吸収性コア25と、この吸収性コア25を包む難水溶性の複数枚(本実施形態では4枚)のコア被覆材、すなわちコアラップ26a〜26dとで構成される。吸収性コア25の型崩れを阻止するための本実施形態におけるコアラップ26a〜26dは不織布またはティシュにて構成されるが、これに限定されない。
この吸収体13には、おむつ10の前身頃部10Fから股下部10Gを通って後身頃部10Rまで達するように、これらに対応した前身頃領域13Fと股下領域13Gと後身頃領域13Rとが画成されている。この吸収体13の股下領域13Gには、長手方向に沿って延在する幅方向左右一対のスリット状貫通穴25sが形成されている。また、吸収体13の股下領域13Gの幅方向両側には、おむつ10の両脚の太股部分を取り囲む左右一対の脚周り開口部10tに対応した円弧状をなす一対の円弧状凹部25cが形成されている。これにより、股下領域13Gの幅が前身頃領域13Fおよび後身頃領域13Rの幅に比べて狭く設定されているが、この円弧状凹部25cを吸収性コア25に形成することは必須ではない。また、吸収性コア25の輪郭形状も本実施形態のような細長い砂時計形状以外に、楕円形や矩形など、様々な形状を採用することが可能である。
吸収性コア25の幅方向一端側および他端側を包む第1および第2のコアラップ26a,26bのバックシート12側に位置する端縁部は、スリット状貫通穴25sのバックシート12側の開口を塞いだ状態となっている。これら第1および第2のコアラップ26a,26bのトップシート14側に位置する側端縁は、スリット状貫通穴25sの領域にてトップシート14側からスリット状貫通穴25s内に押し込まれ、第1および第2のコアラップ26a,26bにそれぞれ重ね合わされた状態となっている。一方、バックシート12側に面して吸収性コア25の幅方向中央部と対向する第3のコアラップ26cは、左右一対のスリット状貫通穴25sの開口を覆う程度の幅寸法を有する。そして両側縁部がスリット状貫通穴25sの開口を覆った状態で第1および第2のコアラップ26a,26bのバックシート12側の端縁部にそれぞれ重ね合わされている。また、トップシート14側に面して吸収性コア25の幅方向中央部と対向する第4のコアラップ26dは、第1のコアラップ26aよりも多少長めの幅寸法を有する。そして、スリット状貫通穴25sの領域にてスリット状貫通穴25s内に押し込まれ、第1および第2のコアラップa,26bにそれぞれ重ね合わされた状態となっている。
このようにして相互に重ね合わされたコアラップ26a〜26dの側縁部は、糊や接着剤または加熱融着などの周知の手段によって相互に一体的に接合されている。本実施形態では、バックシート12側のスリット状貫通穴25sの開口部分にてコアラップ26a〜26dが相互に四重に重なり合った状態で一体的に接合されているため、股下領域13Gに大きなねじれや曲げが発生してもコアラップ26a〜26dの裂断を回避することができる。
なお、上述したようなコアラップ26a〜26dの重ね合わせの順番を限定する必然性はなく、このようなおむつ10を構成するシート材料や製造装置などのレイアウトに応じて適宜変更可能であることは言うまでもない。
上述したスリット状貫通穴25sは、吸収性コア25の厚み方向に貫通して形成され、その幅寸法は5mm程度に設定されているが、これに限定されない。スリット状貫通穴25sは、尿などを一時的に貯溜する機能を有し、これによって股下領域13Gからの尿などの漏れを防ぐと同時に、これを股下領域13Gから前身頃領域13Fおよび後身頃領域13Rへと迅速に拡散させることができる。
バックシート12と吸収体13との間には、弾性部材としての左右一対の糸ゴム27が吸収体13の長手方向に沿って伸長状態で配され、バックシート12および吸収体13の第3のコアラップ26cに対して一体的に接合されている。これにより、おむつ10の着用状態において、股下領域13Gが着用者の股間部に近付くように引き縮まり、着用者の股間部に対する吸収体13の股下領域13Gの密着性を高めることができる。本実施形態では、上述した糸ゴム27をスリット状貫通穴25sの直下に位置するように配することにより、トップシート14側のスリット状貫通穴25sの開口の幅が拡がるように配慮しているが、これに限定されない。上述した糸ゴム27をカバーシート11とバックシート12との間に配することも可能である。
なお、必要に応じてトップシート14側の吸収性コア25の表面に吸収性コア25単独で、あるいはトップシート14と一体的に任意の形状の凹部を形成することも可能であり、例えば特開2016−214406号公報などに開示されたものなどを採用することができる。
上述した実施形態では、吸収性コア25の幅方向に相隔てた一対のスリット状貫通穴25sを形成したが、スリット状貫通穴25sの数は、1つ以上であればよく、3つ以上であってもかまわない。図7は、スリット状貫通穴25sを1つ形成した吸収体13の断面形状を模式的に表し、上述した実施形態と類似する機能の部材には同一符号を記してある。本実施形態においては、コアラップ26を一枚のみ使用し、その端縁部の接合部分がスリット状貫通穴25sに位置するように設定している。
上述した二つの実施形態では、スリット状貫通穴25sの部分においてコアラップ26a,26b,26d,26の端縁部がバックシート12側に近付くように、コアラップ26a,26b,26d,26をスリット状貫通穴25sに押し込んだ状態でコアラップ26a〜26d,26を相互に接合している。しかしながら、本発明による吸収体13の他の実施形態の断面構造を模式的に表す図8に示すように、コアラップ26a〜26dをスリット状貫通穴25sに押し込まずに接合するようにしてもよい。この場合、尿などがスリット状貫通穴25sのトップシート14側の開口部分から直接スリット状貫通穴25s内に流入しにくくなる懸念が生ずる。しかしながら、尿などはスリット状貫通穴25sの開口周囲のトップシート14およびコアラップ26a,26b,26dを介してスリット状貫通穴25sの側壁部分からスリット状貫通穴25sに流入することができるため、それほど悪影響は生じないと言える。なお、図8に示した実施形態において、先の実施形態と同一機能の部材には同一符号を記してある。また、吸収体13の股下領域13Gのバックシート14側は、ねじれや曲げによる応力がトップシート14側ほど大きく働かないため、第1および第2のコアラップ26a,26bを一体化して第3のコアラップ26cを省略することも可能である。
このように、本発明はその特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。つまり、上述した実施形態におけるすべての事項は、本発明を限定するためのものではなく、本発明とは直接的に関係のない構成を含め、その用途や目的などに応じて任意に変更し得るものである。
10 テープ型使い捨ておむつ(おむつ)
11 カバーシート
12 バックシート
13 吸収体
13G 股下領域
13F 前身頃領域
13R 後身頃領域
14 トップシート
25 吸収性コア
25s スリット状貫通穴
26,26a〜26d コアラップ
27 糸ゴム

Claims (3)

  1. 前身頃領域と股下領域と後身頃領域とがその長手方向に沿って順に画成された吸収性コアと、この吸収性コアを包むコア被覆材とを具えた細長い吸収体であって、
    前記吸収性コアの少なくとも前記股下領域には前記長手方向に沿って延在するスリット状貫通穴が形成され、
    前記長手方向に沿った前記コア被覆材の端縁部は、前記スリット状貫通穴の領域にて相互に重ね合わされて接合されており、
    一対のスリット状貫通穴が前記長手方向と直交する幅方向に相隔てて前記吸収性コアに形成されており、
    前記コア被覆材は、前記一対のスリット状貫通穴の間に位置する前記吸収性コアの幅方向中央部を覆う第1のコア被覆材と、前記吸収性コアの幅方向両側端側の部分を覆う第2のコア被覆材とを有し、これら第1および第2のコア被覆材の側縁部が前記スリット状貫通穴の領域にて相互に重ね合わされて接合されていることを特徴とする吸収体。
  2. カバーシートと、
    このカバーシートに少なくとも一部が重ね合わされる液不透過性のバックシートと、
    このバックシートに重ね合わされる液透過性のトップシートと、
    前記バックシートと前記トップシートとの間に配される請求項1に記載の吸収体と、
    この吸収体の前記前身頃領域から前記後身頃領域に亙って前記長手方向に伸長状態で配され、前記カバーシートと前記バックシートとの間および前記バックシートと前記吸収体のコア被覆材との間の少なくとも一方にこれらと一体的に接合される弾性部材と
    を具えたことを特徴とする吸収性物品。
  3. 前記弾性部材が前記吸収体のスリット状貫通穴と重なる位置に配されていることを特徴とする請求項に記載の吸収性物品。
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