JP4536814B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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本発明は、紙おむつ、幼児用のトレーニングパンツ、あるいは失禁パッド等の使い捨ておむつに関し、更に詳細には、排泄物、特に尿の排泄があったことを温度変化により装着者等に感知し得るようにした使い捨ておむつに関する。
使い捨ておむつは、通常、少なくとも、表面側に配置される透液性のトップシートと、裏面側に配置される不透液性のバックシートと、これらの両シート間に介在された吸収体とにより物品本体が構成されており、排泄物がトップシートを介して吸収体に吸収、保持されるようになっている。
従来より、使い捨ておむつとして、排泄時に温度変化を生じるように構成し、これを着用者に感知させることで、おむつ離れを促進するトレーニング用おむつが知られている。
例えば、下記特許文献1では、湿分バリヤーと、該湿分バリヤー上に配置された吸収性組立体とを含む吸収性物品であって、身体排出液に接触したとき着用者が感知し得る程度の温度変化を生じる温度変化物質を含む液体透過性温度変化部材が、前記吸収性組立体に対し前記湿分バリヤーとは反対側である身体側に配置されたものが開示されている。
また、下記特許文献2では、吸収性コアと、前記吸収性コア上に配置された温度変化要素とを有する、着用者の胴体下部の周囲で着用される使い捨て吸収性物品であって、前記温度変化要素は、浸透性層、前記浸透性層と対面するように配置された不浸透性層、及び前記浸透性層と前記不浸透性層との間に挟まれた温度変化物質を包含する温度変化要素を具備し、前記温度変化要素上に堆積した尿が前記浸透性層を通って前記不浸透性層までZ方向に浸透し得ると共に、前記不浸透性層は尿が前記温度変化要素をZ方向に完全に通過するのを防いで、X−Y平面における尿の移動を支持して前記温度変化物質を濡らす、使い捨て吸収性物品が開示されている。
特許第3922722号公報 特許第3830901号公報
しかしながら、上記特許文献1、2記載の吸収性物品では、排泄により温度変化部材に温度変化があったとしても、着用者が幼児であるため、温度変化を感知して育児者に知らせるとは限らず、育児者等が改めて温度変化の程度を確認する必要があった。この確認を行う場合、その都度、紙おむつを取り外さなければならず、手間が掛かっていた。
また、温度変化部材が液体透過性に形成されているため、排泄された体液は、温度変化物質を通過時に一時的に接触するものの、温度変化物質が十分な温度変化を生じないうちに、素早く吸収性組立体に吸収保持されてしまい、排泄があっても確実に温度変化を感知させることができないという問題もあった。
そこで本発明の主たる課題は、体液排泄時に、着用者に確実に温度変化を感知させることができるようにするとともに、育児者等が温度変化を外部から容易に感知可能とした使い捨ておむつを提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性のトップシートと不透液性のバックシートとの間に繊維集合体と高吸収性ポリマーとからなる吸収体が介在されるとともに、体液との接触により着用者が感知し得る程度の温度変化を生じる温度変化物質の粉粒体、或いはその成形体からなる温度変化部材を備えた使い捨ておむつであって、
前記吸収体には、前記トップシートとバックシートとの間に吸収体が介在しない欠損部が形成されるとともに、前記温度変化部材が前記欠損部を前記トップシート側から覆うように前記欠損部より広い範囲に配設され、
前記温度変化部材には高吸収性ポリマーが混入されており、該高吸収性ポリマーは粒状粉とされ、前記温度変化物質の粉粒体中に混入されるか、又は前記温度変化部材を構成する基材中に混入されるとともに、前記高吸収性ポリマーは、JIS K 7224に基づき測定される吸収速度が50秒以下、且つ目付量が20〜200g/m であり、
前記温度変化部材の少なくとも一部は、前記トップシートとの間に前記吸収体が介在されず且つ前記バックシートとの間に前記吸収体が介在されないように配設されていることを特徴とする使い捨ておむつが提供される。
上記請求項1記載の発明では、温度変化部材の少なくとも一部は、トップシートとの間に吸収体が介在されず且つバックシートとの間に吸収体が介在されないように配設されている。すなわち、温度変化部材の表面側及び裏面側の両側において、熱遮断層となる吸収体を介することなく、肌と接触可能な部分(他のおむつ構成部材は介在してもよい。)が形成されることになるため、着用者が確実に温度変化を感知できるのみならず、育児や介護する人が一々おむつを取り外さなくても、外部から手で触るだけで、排泄があったことを簡単に知ることができる。
さらに、上記温度変化部材の配置態様を規定したものである。具体的には、前記吸収体に、トップシートとバックシートとの間に吸収体が介在しない欠損部を形成し、前記温度変化部材が前記欠損部に隙間無く配設するか、前記欠損部より広い範囲に配設するようにしたものである。これにより、温度変化部材の少なくとも一部を、トップシートとの間に吸収体が介在せず且つバックシートとの間に吸収体が介在しない構成とすることができるようになる。
また、上記請求項記載の発明では、温度変化部材に高吸収性ポリマーを混入することにより、体液吸収時に温度変化部材が膨出するようになるため、温度変化部材が着用者の身体に接触し易くなり、温度変化を確実に感知させることができるようになる。また、温度変化部材の作用により温度変化した体液が吸収体内に拡散する前に前記高吸収性ポリマーに保持され、温度変化が持続するようになるため、確実に着用者に温度変化を感知させ、かつ育児者等が確実に温度変化を感知できるようになる。
請求項2に係る本発明として、前記欠損部において前記温度変化部材と前記使い捨ておむつの外面との間に配置される構成部材の合計坪量が、前記温度変化部材の表面側及び裏面側の両側においてそれぞれ100g/m以下である請求項1記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項2記載の発明は、上記温度変化部材とおむつ外面との間で熱遮断層となり得る、吸収体以外の他のおむつ構成部材の合計坪量を規定したものである。これにより、この部位における温度変化がおむつ外面に伝わりやすくなる。
請求項3に係る本発明として、前記欠損部は、少なくとも前記吸収体の長手方向及び幅方向の中間部に形成されている請求項1、2いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項3記載の発明は、上記欠損部の好ましい形成態様を規定したものである。具体的には、前記吸収体には、長手方向及び幅方向の中間部にトップシートとバックシートとの間に吸収体が介在しない開口した欠損部が形成され、平面視で、温度変化部材が前記欠損部の少なくとも一部と重なるように配設するようにしたものである。これにより、排泄時に、温度変化部材と体液との接触がより多く行われ、温度変化物質による温度変化が効果的に行われるようになるとともに、着用者の知覚が、温度変化による不快感を最も感知しやすい局部領域で行われるようになるため、着用者に温度変化を感知させ、育児者等が温度変化を感知することができるようになる。
請求項4に係る本発明として、前記欠損部は、前記吸収体の股間部の両側端に形成されている請求項1、2いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項4記載の発明は、上記欠損部の好ましい形成態様を規定したものである。具体的には、前記吸収体には、着用者の股間部に対応する両側端にトップシートとバックシートとの間に吸収体が介在しない括れ状の欠損部が形成され、平面視で、温度変化部材が前記欠損部の少なくとも一部と重なるように配設するようにしたものである。吸収体の股間部の両側端部は着用者の太腿に挟まれる部分であるため、どのような姿勢においても着用者に密着しやすく、そのため、排泄された体液は、温度変化部材の表面側配設部分及び側部配設部分によってどのような姿勢においても着用者へ温度変化を感知させ、裏面側配設部分によって育児者等に温度変化を感知することができるようになる。
請求項5に係る本発明として、前記欠損部は、前記吸収体の長手方向の両端又は一端に形成されている請求項1、2いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項5記載の発明は、上記欠損部の好ましい形成態様を規定したものである。具体的には、前記吸収体には、長手方向の端部にトップシートとバックシートとの間に吸収体が介在しない欠損部が形成され、平面視で温度変化部材が前記欠損部の少なくとも一部と重なるように配設するようにしたものである。このように構成されていると、寝転んだ状態での排泄時に、着用者と育児者等の両方に温度変化を効果的に感知させることができるようになる。
請求項に係る本発明として、前記温度変化物質は、ソルビトール又はキシリトールである請求項1〜いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項記載の発明では、温度変化物質として、溶解性に極めて優れ、化学的安定性が良く、人体に悪影響を及ぼさないソルビトール又はキシリトールを使用したものである。
以上詳説のとおり本発明によれば、体液排泄時に、着用者に確実に温度変化を感知させることができるようになるとともに、育児者等が温度変化を外部から容易に感知可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明に係る使い捨て紙おむつ1の製品状態外観図であり、図2はその展開図である。
図1及び図2に示されるように、使い捨て紙おむつ1(以下、単に紙おむつという。)は、不織布などからなる透液性トップシート11と、ポリエチレンなどからなるバックシート12との間に、綿状パルプなどの吸収体13を介在させた吸収性本体10と、この吸収体13を囲繞する被包シート14とを含み、表面がわ両側部に立体ギャザーBS、BSが形成された吸収性本体10と、前記バックシート12の外面側に一体的に設けられた外装シート20とからなり、製品状態で前記外装シート20の前身頃Fと後身頃Bとが両側部において接合されることによりウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された構造のパンツ型紙おむつである。
特に、本発明に係る紙おむつ1では、体液との接触により着用者が感知し得る程度の温度変化を生じる温度変化物質30の粉粒体、或いはその成形体又は温度変化物質を担持させたシート状物の内のいずれかからなる温度変化部材31が備えられるとともに、この温度変化部材31の少なくとも一部は、前記トップシート11との間には吸収体13が介在されないように配置され、且つ前記バックシート12との間にも吸収体13が介在されないように配置されるようになっている。図示例では、吸収体13に、長手方向中間部の幅方向中央位置にトップシート11とバックシート12との間に吸収体13が介在しない開口した欠損部32が形成され、温度変化部材31がこの欠損部32の内部に配設されている。
(吸収性本体10の構造)
先ず最初に、吸収性本体10の構造の一例について図2〜図4に基づいて詳述する。
吸収性本体10は、前述したように、不織布などからなる透液性トップシート11と、ポリエチレン等からなるバックシート12との間に、綿状パルプ等の繊維集合体と高吸収性ポリマー等の高吸収材などからなる吸収体13を介在させた構造とされ、体液を吸収保持するものである。
前記吸収体13は、坪量が50〜600g/m程度が好ましく、200〜400g/m程度がより好ましい。前記高吸収性ポリマーとしては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸収性ポリマーは製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力(吸収倍率)と吸水速度の調整が可能である。前記吸収体13における高吸収性ポリマーの含有比率は、30〜70%程度が適当であるが、これに限るものではない。また、図示例では平面形状を略方形状として成形されたものが使用され、その幅寸法は股間部への当たりによって着用者にゴワ付き感を与えない寸法幅となっている。
前記吸収体13は、被包シート14によって囲繞されている。被包シート14は、ティシュー等の紙材あるいは不織布等の透液性のシートを用いることができるが、吸収体13に含有される前記繊維集合体や高吸収材又は温度変化部材31が抜け出さない程度の繊維密度を有するものを用いることができる。また、温度変化部材31が被包シート14に囲繞される場合は、表面側からの温度変化を感知し易くするため、薄く低坪量のものが適当である。表面側からの温度変化を感知し易くするため、薄く低坪量のものが適当である。厚みは0.05〜0.5mm程度が好ましく、0.05〜0.2mm程度がより好ましい。坪量は5〜25g/m程度が好ましく、5〜15g/m程度がより好ましい。不織布を用いる場合は、スパンボンド法やSMS法により加工された不織布、特にSMS法により加工された不織布が、薄さと強度のバランスに優れる点で好適である。なお、被包シート14は、少なくとも吸収体13の表面側(肌当接面側)の面が撥水性でなければシートの親水度は特に問わない。また、吸収体13に含有される前記繊維集合体や高吸収材又は温度変化部材31が抜け出さないように構成されておれば、被包シート14の表側面または裏側面あるいはその両方を省略することも可能である。特に、吸収体13の裏側には通常防漏シート12が配置されるため、製造工程上問題なければ被包シート14の裏側面は省略するとよい。
前記吸収体13には、トップシート11とバックシート12との間に該吸収体13が介在しない欠損部32が形成されることが好ましい。この欠損部32は、図示例では、吸収体13の長手方向及び幅方向の中間部に形成されている。特に欠損部32の幅方向位置は、幅方向中央位置であることが好ましい。男の子用の場合、欠損部32は長手方向において前側に位置することが好ましく、特に外装シート20の左右両側部の接合部の下端部を結ぶ線と吸収体13が交差する部分を含むように配置されていると、排尿口に近く、かつ弾性伸縮部材の作用によって欠損部32が常に体に押し当てられた状態となるため、どのような姿勢においても着用者に温度変化を感知させることができ、好ましい。また、女の子用の場合は、欠損部32は長手方向中央部分を含むように配置されていると、排尿口に近いため、好ましい。従って、男女兼用とする場合は、外装シート20の両側部の接合部の下端部を結ぶ線と吸収体13が交差する部分及び長手方向中央部分を含むように配置すると、排泄時に温度変化部材と体液との接触がより多く行われ、温度変化物質による温度変化が効果的に行われるようになるとともに、着用者の知覚が、温度変化による不快感を最も感知しやすい局部領域で行われるようになるため、着用者に温度変化を感知させ、育児者等が温度変化を感知することができるようになるため、好ましい。また、後段の形態例で詳述するように、吸収体13の幅方向中央位置に長手方向に沿ってスリット状に形成しても良いし、吸収体13の股間領域の両側に括れ状に形成しても良いし、吸収体13の前端部及び/又は後端部に括れ状に形成しても良い。そして、前記温度変化部材31は、図示例では欠損部32内に配設されている。なお、前記温度変化部材31は、平面視で、欠損部32全体を含んであるいはほぼ一致して重なるように配設されていることが好ましいが、欠損部32の少なくとも一部と重なるように配設されていればよい。
前記吸収体13の表面側(肌当接面側)を覆う透液性トップシート11としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、SMS法、サーマルボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。特には、表面側からの温度変化を感知し易くするため、スパンボンド法やSMS法により加工された不織布が薄さと強度のバランスに優れる点で好適であり、エアスルー法により加工された不織布は低坪量でも吸収が速やかでかつドライタッチ性に優れるため好適である。これらは1層からなるシートでも2層以上(同一種類あるいは複数種類)からなるシートでもよいが、合計の坪量としては、10〜40g/mが好ましく、10〜22g/mがより好ましく、10〜15g/mが特に好ましい。厚みは1mm以下が好ましく、0.5mm以下がより好ましく、0.3mm以下が特に好ましい。透液性トップシート11に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。前記透液性トップシート11は、吸収体13の側縁部を巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在している。
前記吸収体13の裏面側(非肌当接面側)を覆うバックシート12は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの不透液性プラスチックシートが用いられるが、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点で勝るものとなる。具体的には、JIS Z0208に準じて測定された透湿度が3000〜12000g/m2・24hr、好ましくは6000〜12000g/m2・24hr、より好ましくは8000〜12000g/m2・24hrの不透液性シートを使用するのが望ましい。
一方、立体ギャザーBSを形成するギャザー不織布16は、折返しによって二重シートとした不織布が用いられ、前記透液性トップシート11によって巻き込まれた吸収体13の側縁部をさらにその上側から巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在して接着されている。より具体的には、前記ギャザー不織布16は、紙おむつの長手方向中間部では、立体ギャザーBS形成部分を残し、幅方向中間部から吸収体13の裏面側に亘る範囲がホットメルト接着剤等によって接着され、また長手方向前後端部では、前記幅方向中間部から一方側端縁までの区間が吸収体13の裏面側に亘る範囲で接着されるとともに、前記立体ギャザーBSを形成する部分を吸収体13の上面部にて折り畳むようにしながらホットメルト接着剤等により接着している。
前記二重シート不織布によって形成されたギャザー不織布16の内部には、起立先端側部分に複数本の糸状弾性伸縮部材17、17…が配設されている。前記糸状弾性伸縮部材17、17…は、製品状態において弾性伸縮力により吸収体側縁部より突出する不織布部分を起立させて立体ギャザーBSを形成するためのものである。
前記糸状弾性伸縮部材17としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。また、外側から見え難くするため、太さは925dtex以下、テンションは150〜350%として配設するのがよい。なお、糸状弾性伸縮部材に代えて、ある程度の幅を有するテープ状弾性伸縮部材を用いるようにしてもよい。
前述のギャザー不織布16を構成する素材繊維も前記透液性トップシート11と同様に、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、SMS法、サーマルボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特には側部からの温度変化を感知しやすくするため、また、ムレを防止するために、坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。具体的には、不織布の加工方法としてはスパンボンド法やSMS法によるものが薄さと強度のバランスに優れる点で好適であり、坪量としては、8〜30g/mが好ましく、10〜22g/mがより好ましく、10〜15g/mが特に好ましい。厚みは0.5mm以下が好ましく、0.3mm以下がより好ましく、0.2mm以下が特に好ましい。さらに前記ギャザー不織布16については、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。
また、図示しないが、前記二重シート不織布によって形成されたギャザー不織布16の内部には、バックシート12と同様の不透液性のシートを挟んで防水性を向上させても良い。
前記吸収性本体10と外装シート20とは、図3、図4に示されるように、外装シート20の上面側に吸収性本体10がホットメルト等の接着剤によって接着され一体化される。そして、吸収性本体10および外装シート20が前後方向に折り重ねられ、その両側部が相互に熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合されることにより、図1に示されるパンツ型紙おむつ1に組み立てられる。
(外装シート20の構造)
次に外装シート20の構造について、図4及び図5に基づいて詳述する。外装シート20は、上層不織布20A及び下層不織布20Bが、ホットメルト接着剤などにより接着された2層構造の不織布シートとされ、前記上層不織布20Aと下層不織布20Bとの間に各種弾性伸縮部材がホットメルト接着剤などにより接着され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部に夫々脚部開口を形成するための凹状の脚回りカットライン29により、全体として擬似砂時計形状を成している。
上層不織布20A及び下層不織布20Bを構成する素材繊維も、前記透液性トップシート11やギャザー不織布16と同様に、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、SMS法、メルトブローン法、サーマルボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特には裏面側からの温度変化を感知しやすくするため、また、ムレを防止するために、坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。具体的には、不織布の加工方法としてはスパンボンド法やSMS法によるものが薄さと強度のバランスに優れる点で好適であり、坪量としては、8〜30g/mが好ましく、10〜22g/mがより好ましく、10〜15g/mが特に好ましい。厚みは0.5mm以下が好ましく、0.3mm以下がより好ましく、0.2mm以下が特に好ましい。さらに前記ギャザー不織布16と同様の撥水処理を施した不織布を用いるのが好ましい。
本発明に係る外装シート20においては、前記弾性伸縮部材として、図5の展開形状に示されるように、ウエスト開口部回り23に配置されたウエスト部弾性伸縮部材24,24…と、前身頃F及び後身頃Bに、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配置され、腰回りにシャーリングを形成するための複数の腰回り弾性伸縮部材群25,25…とを有する。
前記ウエスト部弾性伸縮部材24,24…は、前身頃Fと後身頃Bとが接合された脇部接合縁21の範囲の内、ウエスト開口縁近傍に上下方向に間隔をおいて配設された複数本の糸ゴム状弾性伸縮部材であり、身体のウエスト部回りを締め付けるように伸縮力を与えることにより紙おむつを身体に装着するためのものである。このウエスト部弾性伸縮部材24は、図示例では糸ゴムを用いたが、例えばテープ状の伸縮部材を用いてもよい。
前記腰回り弾性伸縮部材群25,25…は、脇部接合縁21のウエスト開口縁23を除く上部位置から下部位置まで、あるいは図示されるように、脇部接合縁21よりも股下側に及ぶ範囲に亘り、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配設された糸ゴム状弾性伸縮部材であり、前身頃F及び後身頃Bの腰回り部分に夫々、水平方向の伸縮力を与え腰回りシャーリングゾーンK1、K2を形成するためのものである。なお、前記ウエスト部弾性伸縮部材24、24…と腰回り弾性伸縮部材群25、25…との境界は必ずしも明確でなくてよい。例えば、前身頃F及び後身頃Bに上下方向に間隔をおいて水平方向に配置された弾性伸縮部材の内、数は特定できなくても、上部側の何本かがウエスト部弾性伸縮部材24として機能し、残りの弾性伸縮部材が腰回り弾性伸縮部材25として機能していればよい。前記吸収体13の縮こまりを防止するため、前記腰回り弾性部材25…は、吸収性本体が接合される中央付近において連続しておらず、前記吸収性本体10を横切る弾性伸縮部材25…を切断して不連続とし、前記腰回り弾性部材25…による伸縮性が付与されていない構造としてもよい。
なお、外装シート20において、弾性伸縮部材を配置しない股下部の長手方向(前後方向)中間部は、前述のような2層構造ではなく、上層不織布20Aあるいは下層不織布20Bを有さない1層構造、あるいは股下部の長手方向中間部には外装シート20を有さず、外装シート20が前身頃外装シートと後身頃外装シートとに分離している形態であるのが好ましい。このように、股下部に外装シートを有さない、あるいは外装シートの重なり枚数が少ない領域を有すると、この領域においては、裏面側からの温度変化の感知しやすさが向上するため、好ましい。なお、股下部の長手方向中間部に外装シート20を有さない場合は、吸収性本体の裏面側に、不織布などからなる股下部外装シートを配置してもよい。股下部外装シートには、上層不織布20Aや下層不織布20Bと同様の不織布を用いればよいが、1枚(1層)の不織布から構成するのが適当である。
(温度変化部材31の構造)
次に、前記温度変化部材31の構造について詳述する。
温度変化部材31は、体液との接触により着用者が感知し得る程度の温度変化を生じる温度変化物質30の粉粒体、或いはその成形体又は温度変化物質を担持させたシート状物の内のいずれかからなるもので、この温度変化物質30の温度変化によって着用者に温度変化を感知させるとともに、育児者等が温度変化を外部から感知できるようになる。
一般に、このような温度変化は物質の溶解熱を利用することで容易に得ることができる。温度変化物質には、尿などの体液水性溶液との接触によって吸熱するものと放熱するものとがあり、吸熱する温度変化物質は着用者に冷涼感を与え、放熱する温度変化物質は着用者に温熱感を与える。このような温度変化物質30のうち、本発明では、着用者に冷涼感を与える吸熱作用を呈する温度変化物質を使用することが好ましい。これは、尿などの体液は排泄後の高温状態から温度が低下するため、この温度低下を促進することにより冷却作用を発現し、着用者に不快感を与える方が着用者の知覚をより効果的に引き起こすことができるとの着想によるものである。
温度変化物質は体液に溶解しやすくないと十分な温度変化を発揮できないため、温度20℃の水100mlへの溶解度が30g以上、特に50g以上であるものが好ましい。また、前記温度変化物質は、20cal/g以上、特に35cal/g以上のエネルギ変化を生じるものが好ましい。
具体的に、体液との接触により吸熱作用を発現する温度変化物質を例示すると、塩の酸化物としては酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、無水塩としては硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、塩化アンモニウム、塩化カリウム、硝酸ナトリウム、有機化合物としてはソルビトール、キシリトールなどの糖アルコール、尿素などが挙げられる。一方、体液との接触により放熱作用を発現する温度変化物質を例示すると、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウムなどが挙げられる。
本発明では、これらのうち、吸熱作用を発現するソルビトール、キシリトールなどの糖アルコール又は尿素などの有機化合物を使用することが好ましい。特にソルビトールやキシリトールは、溶解性に極めて優れ、化学的安定性が良く、人体に悪影響を及ぼさないため、好適に使用できる。
かかる温度変化部材31は、紙おむつ1に、温度変化物質30の粉粒体として配設されるか、或いはその成形体又は温度変化物質30を担持させたシート状物として配設される。すなわち、粉粒の温度変化物質30をそのまま散布したり、前記温度変化物質30を溶解させて可撓性を有するシート状に成形したり、温度変化物質30を不織布や紙などのシートに担持させたものを使用することができる。特に、後者のシート状物とするには、不織布又は紙などのシート材からなる基材に、粉体状の温度変化物質30を定着させたり、温度変化物質30の水溶液を含浸あるいは塗布した後乾燥させたり、温度変化物質30を融解したものを塗布したりすることにより、温度変化物質30を担持させるようにする。
なお、前記温度変化部材31は、温度変化物質30の成形体を前記基材で被包したり、前記基材間に該成形体を重ねたりすることにより形成してもよい。前記温度変化物質30の目付け量は、50〜1000g/m、好ましくは300〜700g/mとすることができる。温度変化物質30の目付け量が50g/m未満では、温度変化が感知し得る程度に顕在せず、1000g/mを超えると、効果が飽和するばかりでなく、コストが嵩む。
また、前記温度変化部材31には、高吸収性ポリマーが含有されていることが好ましい。これにより、体液吸収時に温度変化部材31が膨張するようになるため、温度変化部材31が着用者の身体に接触し易くなり、温度変化を確実に感知させることができるようになる。また、温度変化部材の作用により温度変化した体液が吸収体内に拡散する前に前記高吸収性ポリマーに保持され、温度変化が持続するようになる。
前記高吸収性ポリマーは例えば粒状粉とされ、温度変化物質30の粉粒体中に混入されるか、又は温度変化部材31を構成する基材中に混入されている。前記高吸収性ポリマーとしては、前記吸収体13中に含まれるものと同様のものを使用すればよいが、吸収速度が50秒以下、特に40秒以下のものを用いると、拡散してしまう前に温度変化した体液の多くを吸収保持できるため、優れた温度変化の持続効果が期待できる。なお、吸収速度とは、2gの試料が50gの生理食塩水を吸収するのに要する時間であって、JIS K 7224−1996に基づき測定されるものである。かかる高吸収性ポリマーの目付け量は、20〜200g/m、好ましくは50〜100g/mとすることができる。ポリマーの目付け量が20g/m未満では、体液吸収による温度変化部材31の膨出量を確保し難くなる。200g/mを超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマーの過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
なお、前記温度変化部材31には、セルロース系繊維や合成繊維を混入してもよい。また、温度変化部材31を、ティシューや不織布などの被包シート14と同様の被包シート材の間に積層させたり、この被包シート材で額巻き又は被包するようにしてもよい。以上のようにして形成された紙おむつ1の総目付け量は、100〜1500g/m、好ましくは400〜800g/m程度が適当である。また、吸収体13だけでなく他のおむつ構成部材も熱遮断層となり得るため、少なくとも前記欠損部32と重なる部分については、温度変化部材31と使い捨ておむつの外面との間に配置されるその他のおむつ構成部材(トップシート11、バックシート12、被包シート14、接着剤等)の合計坪量が、温度変化部材31の表面側及び裏面側の両側においてそれぞれ100g/m以下であることが好ましく、60g/m以下であることがより好ましく、40g/m以下であることが特に好ましい。同様に、前記欠損部32と重なる部分は、温度変化部材31と使い捨ておむつの外面との間に配置されるその他のおむつ構成部材の合計厚みが、温度変化部材31の表面側及び裏面側の両側においてそれぞれ1.0mm以下であることが好ましく、0.6mm以下であることがより好ましい。そのため、例えば外装シートに関しては前述の股下部外装シートを採用することにより1枚のみとしたり、ギャザー不織布16は二重シートとせずに一重シートとしたり内部の不透液性シートを省略したり、被包シート14の表側面または裏側面あるいはその両方を省略したりすることにより、シートの重なり枚数を少なくすることができ、これは接着剤の使用量の低減にも繋がるため好ましい。前記欠損部32と重なる部分は、温度変化部材31と使い捨ておむつの外面との間に配置されるその他のおむつ構成部材の重なり枚数が、温度変化部材31の表面側及び裏面側の両側においてそれぞれ3枚以下であることが好ましく、2枚以下であることがより好ましい。
(温度変化部材31の配設形態例)
次に、温度変化部材31の第1〜第形態例に係る配設形態例について、図2、図3及び図6〜図16に基づいて説明する。なお、図6〜図16の(A)は吸収体13及び温度変化部材31の関係のみを示した平面図、(B)はそのB−B線矢視部位における紙おむつ1の断面を示した拡大図である。ただし、図6〜図16の(B)には、立体ギャザーBSが省略されている。
第1の参考形態例は、図2及び図3に示されるように、前述した通り、吸収体13の長手方向及び幅方向の中間部(内部)に、トップシート11とバックシート12との間に吸収体13が介在しない開口した欠損部32(32A)が形成され、この欠損部32(32A)内に温度変化物質30の成形体又は温度変化物質30を担持させたシート状物からなる温度変化部材31Aが配設され、これら吸収体13及び温度変化部材31Aが一体的に被包シート14によって囲繞された構造である。
第2の参考形態例は、図6に示されるように、吸収体13の内部に前記欠損部32Aが形成され、前記吸収体13を被包シート14で囲繞した上で、前記欠損部32Aの内部であって、吸収体13を囲繞した被包シート14の上に温度変化部材31Aを配設した構造である。
形態例は、図7に示されるように、吸収体13の内部に前記欠損部32Aが形成され、この欠損部32Aに温度変化物質30の粉粒体からなる温度変化部材31Bが配設され、これら吸収体13及び温度変化部材31Bが一体的に被包シート14によって囲繞された構造である。
形態例は、図8に示されるように、吸収体13の内部に前記欠損部32Aが形成され、この欠損部32Aを表面側から覆うように温度変化部材31Aが配設され、これら吸収体13及び温度変化部材31Aが一体的に被包シート14によって囲繞された構造である。
3の参考形態例は、図9に示されるように、吸収体13の幅方向中間部に長手方向に沿ってトップシート11とバックシート12との間に吸収体13が介在しないスリット状の欠損部32Bが形成され、この欠損部32B内に、前記吸収体13とほぼ同等長さの温度変化部材31Aが配設され、これら吸収体13及び温度変化部材31Aが一体的に被包シート14によって囲繞された構造である。なお、スリット状の欠損部32Bの形成位置は、吸収体13の幅方向中央位置であることが好ましい。
形態例は、図10に示されるように、吸収体13の内部に前記欠損部32Aが形成され、この欠損部32Aを表面側から覆うように、吸収体13とほぼ同等長さの温度変化部材31Aが配設され、これら吸収体13及び温度変化部材31Aが一体的に被包シート14によって囲繞された構造である。
第1〜第の形態例及び第1〜第3の参考形態例のように、吸収体13の少なくとも長手方向及び幅方向の中間部に、トップシート11とバックシート12との間に吸収体13が介在しない欠損部32A、32Bが形成され、この欠損部32A、32Bと重なるように温度変化部材31A、31Bが配設されていると、排泄時に温度変化部材と体液との接触がより多く行われ、温度変化物質による温度変化が効果的に行われるようになるとともに、着用者の知覚が、温度変化による不快感を最も感知しやすい局部領域で行われるようになるため、着用者に温度変化を感知させ、育児者等が温度変化を感知することができるようになる。
第4の参考形態例は、図11に示されるように、吸収体13の股間領域の両側端に括れ状の欠損部32C、32Cがそれぞれ形成され、この欠損部32Cのおむつ幅方向中央寄り部分を表面側から覆うとともに、欠損部32C、32C間に跨って前記温度変化部材31Aが配設され、これら吸収体13及び温度変化部材31Aが一体的に被包シート14によって囲繞された構造である。
形態例は、図12に示されるように、吸収体13の両側端に括れ状の欠損部32C、32Cが形成され、各欠損部32C、32Cを表面側から覆うとともに、両側部に吸収体13の長手方向に沿って、かつその全長に亘って前記温度変化部材31A、31Aが配設され、これら吸収体13及び温度変化部材31Aが一体的に被包シート14によって囲繞された構造である。
5の参考形態例は、図13に示されるように、吸収体13の両側端に括れ状の欠損部32C、32Cが形成され、各欠損部32Cの内部にそれぞれ、前記温度変化物質30の粉粒体からなる温度変化部材31Bが配設され、これら吸収体13及び温度変化部材31Bが一体的に被包シート14によって囲繞された構造である。
6の参考形態例は、図14に示されるように、吸収体13の両側端に括れ状の欠損部32C、32Cが形成され、前記温度変化部材31Aが吸収体13の裏面側から両側部で額巻き状に折り返されて前記欠損部32Cの表面側を覆う位置まで延在して配設され、これら吸収体13及び温度変化部材31Aが一体的に被包シート14によって囲繞された構造である。
上記第4〜第6の参考形態例及び第の形態例では、吸収体13の両側端に括れ状の欠損部32C、32Cを形成することにより、温度変化を感じ易い足の付け根部に温度変化部材31A、31Bが当たることになる。吸収体の側部は着用者の太腿に挟まれる部分であるため、どのような姿勢においても着用者に密着しやすく、そのため、排泄された体液は、温度変化部材の表面側配設部分及び側部配設部分によってどのような姿勢においても着用者へ温度変化を感知させ、裏面側配設部分によって育児者等に温度変化を感知することができるようになる。
7の参考形態例は、図15に示されるように、吸収体13の内部に欠損部32Aが形成され、横方向に長い前記温度変化部材31Aが吸収体13の裏面側に配設されるとともに、両側部で表面側に折り返され、吸収体13全体を被包するように配設された構造である。本形態例では、吸収体13の内部に欠損部32を設けたが、吸収体13の股間領域の両側あるいは長手方向(前後方向)の両端又は一端に、欠損部32を設けるのも、好ましい形態である。また、温度変化部材31Aとして、被包シート14の代わりに吸収体13を囲繞するクレープ紙やコアラップ不織布を兼用することが望ましく、前記温度変化物質30は塗布などの方法により所望の部位のみに施しても良い。
6の参考形態例及び第7の参考形態例では、吸収体13は欠損部32がなくても、表面側から排泄された体液は、温度変化部材の表面側配設部分によって着用者へ温度変化を感知させ、裏面側配設部分によって育児者等に温度変化を感知することができるようになる。
8の参考形態例は、図16に示されるように、吸収体13の長手方向両端(前後端部)に欠損部32D、32Dが形成され、この欠損部32D、32Dを温度変化部材31Aが下面側から覆うように配設され、これら吸収体13及び温度変化部材31Aが一体的に被包シート14によって囲繞された構造である。このように構成されていると、特に寝転んだ状態での排泄時に、着用者と育児者等の両方に温度変化を効果的に感知させることができるようになる。本形態においては、温度変化部材31Aは欠損部32D、32Dを上面側から覆ってもよいが、寝転んだ状態で排泄があった場合に温度変化を生じる領域のほとんどは体の下に敷かれている可能性が高いことから、温度変化部材31Aは欠損部32D、32Dを下から覆うことで、裏面側から触って温度変化を感知できる範囲を広く取るほうが好ましい。なお、必須ではないが、立った状態での排泄においても本発明の効果が確実に得られるよう、吸収体13の内部にも前記欠損部32Aを設けるのは好ましい変形例である。このような効果が得られるのは、図9に示す第5形態例においても同様である。また、図16の例では、吸収体13の腹側と背側の両方(両端)に欠損部32Dを設けているが、どちらか一方(一端)であってもよい。また、図示例のように吸収体13の長手方向両端(前後端部)から、温度変化部材31Aが更に延出するように配設すると、長手方向両端において、吸収体13の欠損部32Dを大きく設けなくても、表面側と裏面側の両方に温度変化を生じる領域の面積を十分に広く取ることができるため、好ましい。この場合、吸収性本体10の少なくとも前側F及び後側Bには、吸収体13が介在しないフラップ部を形成することが好ましい。これにより、前記温度変化部材31Aが抜け出るのを防止できる。なお、吸収体13の長手方向両端(前後端部)から、温度変化部材31Aが更に延出する場合、前記の長手方向両端の欠失部32D、32Dは必ずしも設ける必要は無い。
前記温度変化部材31による温度変化の効果を実証するため、目付量110g/mのパルプに目付量150g/mの高吸収性ポリマーを混入させた、長さ395mm、幅140mmの吸収体の、表面中央の長さ200mm、幅100mmの範囲に、種々の目付量で温度変化物質(ソルビトール:温度20℃の100mlの水に対する溶解度70g、エネルギ変化量マイナス26cal/g)を散布し、前記吸収体及び温度変化部材を一体的にクレープ紙によって囲繞した紙おむつ試験体に対して、50ccの人工尿(37℃)を約15cmの高さから3秒程度で滴下したときのこの滴下部位の表面温度の経時変化を非接触温度計にて測定する試験を実施した。その結果は、図17の通りである。なお、比較例として、前記温度変化部材を散布しない試験体についても同様に測定した。
また、幼児の身体の各部に温度の異なるウェットティシューを当てたときの幼児の反応を観察した結果、温度差が5℃程度以上あるウェットティシューを連続的に交換して当てたときに不快な反応を示すことが明らかとなった。したがって、幼児に温度変化による不快感を喚起させるためには、従来の紙おむつにおける温度変化の経時変化より5℃程度以上の温度変化を与える必要があると言える。また、温度変化による不快感が何によるものであるかを明確に認識させるためには、排泄時から約30秒以内に不快感が得られるものでなければならない。これより、排泄時に幼児に不快感を喚起させるためには、排泄時から約30秒の間に従来の紙おむつより5℃程度の温度差が得られるものであればよいと推定できる。なお、幼児の反応が良くあらわれる部位は排尿口、お尻、脚の付け根などで、中でも顕著な反応があらわれたのは排尿口であった。
以上より、図17に示されるように、人工尿の滴下時から約30秒の間に、比較例1と比べて5℃程度の温度差が得られるものは、実施例3、実施例4及び実施例5、即ち温度変化物質(ソルビトール)の目付量が450g/m以上のものとなる。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、パンツ型使い捨て紙おむつを例に採り本発明を説明したが、本発明はテープ式使い捨て紙おむつに対しても同様に適用が可能である。また、幼児用、大人用問わず適用が可能であるが、好ましくは幼児のオムツ離れを促すためのトレーニングパンツに適用するのが望ましい。
(2)上記形態例では、外装シート20は、上層不織布20A及び下層不織布20Bが、ホットメルト接着剤などにより接着された2層構造の不織布シートとしたが、この構造には特にこだわらず、公知の外装シートの構造を任意に採用することができる。
(3)上記形態例では、トップシート11、バックシート12、ギャザー不織布16のいずれもが吸収体を巻き込む構造としたが、吸収体13を巻き込むのはバックシート12のみでもよく、いずれのシートも吸収体13を巻き込まないようにしてもよい。巻き込みがバックシート12のみの場合は、トップシート11やギャザー不織布16は、外装シート20と共にサイドフラップを形成するが、外装シート20が液不透過性を有する、または外装シート20とバックシート12との間に別の液不透過性シートを介在させる構成(この液不透過性シートは表面シートを含む形状の方形または砂時計形状が好ましい)になっておればよい。また、バックシート12も巻き込まない場合は、バックシート12とは別の液不透過性の被覆シートが吸収体側部の裏面側から表面側まで延在して側部を挟むように固定されておればよい。
(4)上記形態例では、温度変化部材31として、別体のシート等を配設したが、いわゆるセカンドシートが配設された紙おむつにおいて、このセカンドシートが温度変化部材31を兼ねても良い。例えば、従来のセカンドシートの層間あるいは空隙に温度変化物質30を担持させるようにしても良い。この場合、温度変化物質30が溶解した後は、通常のセカンドシートとして機能させることができる。なお、上記各形態例において、トップシート11と吸収体13との間にセカンドシートを別に設けてもよい。
本発明に係る使い捨て紙おむつ1の製品状態外観図である。 その展開図である。 図2のIII−III線矢視図である。 使い捨て紙おむつ1の分解図である。 外装シート20の展開図である。 温度変化部材31の第2の配設形態例を示す、(A)は吸収性本体10の平面図、(B)はそのB−B線矢視図である。 温度変化部材31の第3の配設形態例を示す、(A)は吸収性本体10の平面図、(B)はそのB−B線矢視図である。 温度変化部材31の第4の配設形態例を示す、(A)は吸収性本体10の平面図、(B)はそのB−B線矢視図である。 温度変化部材31の第5の配設形態例を示す、(A)は吸収性本体10の平面図、(B)はそのB−B線矢視図である。 温度変化部材31の第6の配設形態例を示す、(A)は吸収性本体10の平面図、(B)はそのB−B線矢視図である。 温度変化部材31の参考配設形態例を示す、(A)は吸収性本体10の平面図、(B)はそのB−B線矢視図である。 温度変化部材31の第7の配設形態例を示す、(A)は吸収性本体10の平面図、(B)はそのB−B線矢視図である。 温度変化部材31の第8の配設形態例を示す、(A)は吸収性本体10の平面図、(B)はそのB−B線矢視図である。 温度変化部材31の第9の配設形態例を示す、(A)は吸収性本体10の平面図、(B)はそのB−B線矢視図である。 温度変化部材31の第10の配設形態例を示す、(A)は吸収性本体10の平面図、(B)はそのB−B線矢視図である。 温度変化部材31の第11の配設形態例を示す、(A)は吸収性本体10の平面図、(B)はそのB−B線矢視図である。 温度変化物質30の目付量に対する時間と温度との関係を示すグラフである。
1…使い捨て紙おむつ、10…吸収性本体、11…表面シート、12…防漏シート、13…吸収体、14…被包シート、16…ギャザー不織布、17…糸状弾性部材、20…外装シート、20A…上層不織布、20B…下層不織布、21…脇部接合縁、23…ウエスト開口部周り、24…ウエスト部弾性伸縮部材、25…腰回り弾性伸縮部材、29…脚周りカットライン、30…温度変化物質、31・31A・31B…温度変化部材、32・32A・32B・32C…欠損部、B…後身頃、F…前身頃、BS…立体ギャザー

Claims (6)

  1. 透液性のトップシートと不透液性のバックシートとの間に繊維集合体と高吸収性ポリマーとからなる吸収体が介在されるとともに、体液との接触により着用者が感知し得る程度の温度変化を生じる温度変化物質の粉粒体、或いはその成形体からなる温度変化部材を備えた使い捨ておむつであって、
    前記吸収体には、前記トップシートとバックシートとの間に吸収体が介在しない欠損部が形成されるとともに、前記温度変化部材が前記欠損部を前記トップシート側から覆うように前記欠損部より広い範囲に配設され、
    前記温度変化部材には高吸収性ポリマーが混入されており、該高吸収性ポリマーは粒状粉とされ、前記温度変化物質の粉粒体中に混入されるか、又は前記温度変化部材を構成する基材中に混入されるとともに、前記高吸収性ポリマーは、JIS K 7224に基づき測定される吸収速度が50秒以下、且つ目付量が20〜200g/m であり、
    前記温度変化部材の少なくとも一部は、前記トップシートとの間に前記吸収体が介在されず且つ前記バックシートとの間に前記吸収体が介在されないように配設されていることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記欠損部において前記温度変化部材と前記使い捨ておむつの外面との間に配置される構成部材の合計坪量が、前記温度変化部材の表面側及び裏面側の両側においてそれぞれ100g/m以下である請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記欠損部は、少なくとも前記吸収体の長手方向及び幅方向の中間部に形成されている請求項1、2いずれかに記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記欠損部は、前記吸収体の股間部の両側端に形成されている請求項1、2いずれかに記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記欠損部は、前記吸収体の長手方向の両端又は一端に形成されている請求項1、2いずれかに記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記温度変化物質は、ソルビトール又はキシリトールである請求項1〜5いずれかに記載の使い捨ておむつ。
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