JP3153770U - 着用物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 不透液性のシートによる蒸れを低減し、肌トラブルを抑制することができる着用物品を提供する。【解決手段】 おむつ1は、身体側に位置するインナ2と、身体側の反対側である着衣側に位置するアウタを構成するシャーシ3とを含む。インナ2は、尿などの体液を吸収・保持できる吸液構造体70と、吸液構造体70と内面シート40の間に位置する漏れ防止シートと、吸液構造体70の、身体側に位置するインナトップシート20と、縦方向Yに延びる一対の漏れバリアカフ90とを有している。漏れ防止シートは、吸液構造体70の、着衣側を覆うように取り付けられ、その透湿度を約2200〜3800g/m2・24hrsとされている。シャーシ3を形成する内外面シート40,50の前後ウエスト域31,32において、漏れ防止シートの横方向X外側には、これとは重ならない透湿領域Tが形成される。【選択図】図2

Description

この考案は、着用物品に関し、さらに詳しくは使い捨てのおむつ、排泄トレーニングパンツ、失禁ブリーフ等に関する。
従来、使い捨てのおむつにおいて、着用者の身体側に位置するトップシートと、その反対側に位置するバックシートと、これらシートの間に取り付けられた吸収体とを有し、トップシートとして透液性の繊維不織布を用い、バックシートとして不透液性のフィルムを用いるものが公知である。例えば、特許第4008346号公報(特許文献1)、特開2006−314681号公報(特許文献2)によれば、トップシートとバックシートとがほぼ同形同大に形成され、これら二枚のシートによっておむつの全体外形を形成している。不透液性のバックシートを有することによって、尿などの排泄物が漏れるのを防止している。
特許第4008346号公報(JP 4008346 B2) 特開2006−314681号公報(JP 2006−314681 A)
不透液性のバックシートは、透液性のトップシートに比べて、透湿度が低く、これによっておむつの内部が蒸れる可能性がある。特にバックシートは、おむつ全体に亘って形成されているから、おむつ内部の蒸れが生じやすい。おむつ内部が蒸れることによって、着用者に対するかぶれなどの肌トラブルを誘発する可能性がある。
この考案では、不透液性のシートによる蒸れを低減し、肌トラブルを抑制することができる着用物品を提供することを課題とする。
この考案は、縦方向および横方向と、身体側およびその反対側と、前ウエスト域、後ウエスト域および前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域を有するシャーシと、少なくとも前記クロッチ域に位置する吸液構造体と、前記吸液構造体の、前記反対側に位置し不透液性の漏れ防止シートとを含む着用物品の改良に関わる。
この考案は、前記着用物品において、前記漏れ防止シートは、透湿度が2200〜3800g/m・24hrsとされるとともに、前記吸液構造体に対応して形成され、前記シャーシは、透湿性を有するとともに、前記漏れ防止シートに重ならない透湿領域が、前記前後ウエスト域であって前記吸液構造体の前記横方向外側に形成されることを特徴とする。
この考案の好ましい実施態様のひとつとして、前記吸液構造体は、前記シャーシの身体側に位置し、前記漏れ防止シートは、前記吸液構造体と前記シャーシとの間に位置する。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記漏れ防止シートと前記シャーシとの間には、これらを互いに接合する接合領域と、前記漏れ防止シートの一方の側縁から他方の側縁へと延びる非接合領域とが形成され、前記非接合領域は、前記接合領域の前記縦方向内側に形成される。
この考案によれば、前後ウエスト域であって、吸液構造体の横方向外側に、漏れ防止シートに重ならないシャーシの透湿領域が形成されるから、蒸れ難い着用物品を提供することができ、蒸れによる肌トラブルを低減することが可能となる。また、透湿度が2200〜3800g/m・24hrsの漏れ防止シートを用いることとしているので、より一層蒸れ難く、肌トラブルを抑制することができる。
おむつの斜視図。 図1のおむつの展開平面図。 図2のIII−III線断面概要図。 図2のIV−IV線断面概要図。 図2の分解組立図。 漏れバリアカフの一部破断拡大概要図。 プレスパターンの模式図。
図1〜7は、この出願に係る考案であって、着用物品として大人用使い捨ておむつを例にした一実施態様である。図1は、おむつ1のウエスト開口およびレッグ開口を環状に保った状態の斜視図であって、その一部を破断させた図、図2は図1の展開平面図であっておむつ1の各弾性体をその収縮力に抗して伸長させ、おむつ1を平面に保った状態を示した図、図3は図2のIII−III線断面の説明図、図4は図2のIV−IV線断面図、図5は図2の分解組立図、図6は漏れバリアカフの説明図、図7は吸液構造体におけるプレスパターンの説明図である。図3は、カフ弾性体の収縮力が作用している状態を示している。なお、以下の説明において、「身体側」、「着衣側」とは、着用物品の着用時における位置を意味するものであり、個々の構成要素に対してそれぞれ身体側および着衣側が形成される。
おむつ1は、縦方向Yおよび横方向Xと、縦方向Yの長さ寸法を二等分する仮想横中心線Q−Qと、横方向Xの長さ寸法を二等分する仮想縦中心線P−Pとを有し、仮想縦中心線P−Pに対してほぼ対称に形成されている。対称に形成された構成要素については、図面において一部その符号を省略している。
おむつ1は、身体側に位置するインナ2と、身体側の反対側である着衣側に位置するアウタを構成するシャーシ3とを含む。シャーシ3は、前ウエスト域31、後ウエスト域32および前記前後ウエスト域31,32間に位置するクロッチ域33を有するとともに、横方向Xに延びるシャーシ前後端縁34,35と、縦方向Yに延びるとともに、前ウエスト域に位置するシャーシ前側縁36と、後ウエスト域に位置するシャーシ後側縁37と、クロッチ域に位置するクロッチ側縁38とを有している。
シャーシ前端縁34からシャーシ後端縁35までの縦方向Yの長さ寸法は、約750〜850mm、具体的な例として約780mmとされている。一方のシャーシ前後側縁36,37から他方のシャーシ前後側縁36,37までの横方向Xの長さ寸法は、約450〜750mm、具体的な例として約550mmとされている。ただし、これら寸法は、各弾性体をその収縮力に抗して伸長させた状態で測定される。前記シャーシ前後側縁36,37が互いに接合されることによって、上記シャーシ前後端縁34,35でウエスト開口が形成され、クロッチ側縁38でレッグ開口が形成される。
シャーシ3は、透湿性を有する繊維不織布等によって形成される内外面シート40,50を有し、図2,4,5に示したように、外面シート50は、内面シート40の前後端縁から縦方向Y外側にそれぞれ延出されている。延出した外面シート50は、内面シート40の前後端縁とほぼ一致する前後折曲線51,52からその内側へと折り返され、前後フラップ部53,54が形成される。前後折曲線51,52によって、シャーシ前後端縁34,35が形成されている。
内外面シート40,50の間には、シャーシ前後端縁34,35側に位置する前後ウエスト弾性体61,62と、これよりも縦方向Y内側に位置する前後胴回り弾性体63,64とが取り付けられている。前後ウエスト弾性体61,62および前後胴回り弾性体63,64は、内外面シート40,50の少なくともいずれか一方に接合され、横方向Xに伸長状態で、収縮可能に取り付けられている。
前後ウエスト弾性体61,62は、複数の弾性糸によって形成することができ、伸長倍率を約2.5〜3.5倍、縦方向Yのピッチを約6mmとされている。前後胴回り弾性体63,64は、複数の弾性糸によって形成することができ、伸長倍率を約1.5〜3.5倍、縦方向Yのピッチを約10mmとされている。なお、前後ウエスト弾性体61,62と前後胴回り弾性体63,64との間における縦方向Yのピッチは、約8〜15mm、具体的な例として約12mmとされている。前後ウエスト弾性体61,62として、弾性糸の代わりに平ゴム等のこの技術分野において通常用いられる弾性体を使用することができる。
上記のような前後ウエスト弾性体61,62によってシャーシ前後端縁34,35が弾性化され、着用者の身体側への安定的固定を図るとともに、ウエスト開口からの尿等の漏れを防止している。また前後胴回り弾性体63,64によって、前後ウエスト領域31,32全体が着用者の身体側に密着され、良好な着用感を与えるとともに、尿等の漏れを防止している。
内外面シート40,50の間であって、少なくともクロッチ側縁38に沿って、前後レッグ弾性体65,66が取り付けられている。前後レッグ弾性体65,66は、一方の側縁から仮想縦中心線P−Pを横切って他方の側縁に延びるとともに、伸長状態で収縮可能に取り付けられ、内外面シート40,50の少なくともいずれか一方に接合されている。前後レッグ弾性体65,66は、仮想横中心線Q−Qよりも前ウエスト域31側で、互いに交差されている。
前後レッグ弾性体65,66は、例えば複数の弾性糸によって形成することができる。弾性糸の代わりに、平ゴム等のこの技術分野で通常用いられる弾性体を使用することができる。このような前後レッグ弾性体65,66によって、レッグ開口が弾性化され、レッグ開口からの尿等の漏れを防止するともに、後ウエスト域32側で便等を保持するポケット39を形成することができる(図1参照)。
内面シート40の、身体側にはインナ2が取り付けられている。インナ2は、尿などの体液を吸収・保持できる吸液構造体70と、吸液構造体70と内面シート40の間に位置する漏れ防止シート80と、吸液構造体70の、身体側に位置するインナトップシート20と、縦方向Yに延びる一対の漏れバリアカフ90とを有している。
吸液構造体70は、フラッフパルプおよび高吸収性ポリマー粒子、オプションとして熱可塑性合成樹脂を含む吸液性芯材71と、これら芯材71を覆うティッシュペーパ等の被覆シート72とによって形成されている。吸液性芯材71は、縦方向Yの長さ寸法を約470〜610mm、具体的な例として約480mm、横方向Xの長さ寸法を約200mmとされ、縦方向Yの中央部分では、横方向Xの長さ寸法が短くなるように形成されている。吸液性芯材71の単位面積当たりの質量は、約400〜900g/mとされている。これは、芯材71と被覆シート72とを含む場合の質量である。
芯材71は、横方向Xの中央領域において他の領域よりも高吸収性ポリマー粒子の単位面積当たりの質量を多くしている。具体的に、芯材71全体は、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子とを混合させて形成し、中央領域においてはさらにその身体側から高吸収性ポリマー粒子を重ねている。中央領域は、仮想縦中心線P−Pを挟んで横方向Xの長さ寸法を約80mmとされている。ただし、必ずしもこの構成に限られることなく、中央領域に高吸収性ポリマー粒子を重ねることなく、他の領域と同様に構成されているものであっても良い。
上記のような芯材71は、その厚さ方向に加圧することによって、型崩れを防止し、薄くすることができる。芯材71は、縦方向Yに延びる複数の線状プレスパターンでその全面がプレスされる。図7に示したように、プレス機のプレスパターン74は、縦方向Yの長さ寸法を約20mm、縦方Yにおける離間寸法を約10mm、横方向Xにおける離間寸法を約9mmとしている。さらに、横方向Xに離間するプレスパターン74は、縦方向Yにずれて配置され、これらが横方向Xにおいて完全に一致して重ならないようにされている。上記プレスパターンでプレスされた芯材71全体の厚さ寸法は、約3〜10mmである。
芯材71を被覆シート72で覆った後、さらに、その身体側から厚さ方向に加熱、加圧することによって、条溝が形成される。より具体的には、縦方向Yに離間する前後条溝75,76が、横方向Xにおいて対称に形成されている。前後条溝75,76の縦方向Yの長さ寸法は、それぞれ約120mmであり、横方向Xの長さ寸法は、それぞれ約3mmである。このように前後条溝75,76を形成することによって、芯材71の型崩れを防止するとともに、芯材71が、この前後条溝75,76に沿って曲がりやすくなり、吸液構造体70が着用者の身体に密着しやすいようにしている。
漏れ防止シート80は、吸液構造体70の、着衣側を覆うように取り付けられている。具体的に、縦方向Yの長さ寸法を約670〜750mm、具体的な例として約680mm、横方向Xの長さ寸法を約180mmとされ、吸液構造体70の縦方向Yおよび横方向Xの外側から漏れ防止シート80が延出するようにされている。漏れ防止シート80は、例えばポリエチレン等の樹脂製フィルムによって形成され、その透湿度を約2200〜3800g/m・24hrs、好ましくは約3000g/m・24hrsとされている。漏れ防止シート80は、樹脂に炭酸カルシウム等の無機充填材を混練してフィルムを形成した後、一軸または二軸方向に延伸させて多数の微細孔を形成することによって、前記透湿度を得ることができる。透湿度は、ASTM E96−66に基づいて測定された。
漏れ防止シート80は、ポリエチレン約30〜70%、炭酸カルシウム約70〜30%の割合で構成される。また、色合いを調整する目的で酸化チタンを少量加えることもできる。例えば、漏れ防止シート80は、ポリエチレン約60%、炭酸カルシウム約40%の割合で構成され、これに少量の酸化チタンが添加されている。漏れ防止シート80は、その厚さ寸法を約10〜30μm、好ましくは約15〜23μm、具体的な例としては約17μmとされている。このような漏れ防止シート80の単位面積当たりの質量は、約15〜23g/m、具体的な例としては約18g/mとされている。また、縦方向Yの引張強度を約8〜14N/25mm、具体的な例として10N/25mmとされ、横方向Xの引張強度を約1〜5.5N/25mm、具体的な例として2.7N/25mmとされている。引張強度は、JIS K−7127に準じて測定された。
漏れ防止シート80の透湿度を上記のようにすることによって、おむつ1内の尿等の体液を外部へと通すことなく、蒸気のみを外部へと通すことができる。したがって、おむつ1外への尿等の漏れを防ぎ、かつ、おむつ1内の蒸れを防止することができる。
漏れ防止シート80と吸液構造体70とは、接着剤等によって形成された接合領域81を介してそのほぼ全体にわたって接合されている。接合領域81は、縦方向Yに延びるとともに横方向Xに離間する複数条の接着剤によって形成されている。ただし、接着剤のパターンは、これに限られることなく、この技術分野で公知の手法を用いることができる。例えば、漏れ防止シート80の全体に接着剤が隙間なく連続的に塗工されていても良いし、スパイラル塗工等によって塗工されていても良い。すなわち、全体の接合に影響を与えない範囲で、部分的に接着剤が塗布されない場合も含む。漏れ防止シート80と吸液構造体70とが隙間なく接着剤によって接合された場合には、蒸気がおむつ1外へ排出され難く、蒸れの原因となるが、部分的に接合されることによって、蒸れを防止することができる。
漏れ防止シート80の着衣側は、内面シート40に接着剤等によって形成された接合領域82を介して接合される。接合領域82は、シャーシ前後端縁34,35側に位置し、横方向Xに延びる前後接合領域82aと、前後接合領域82aから縦方向Yに離間する中央接合領域82bとを有している。これら前後接合領域82aと中央接合領域82bとの間に、非接合領域83が形成されている。前後接合領域82aの横方向Xの長さ寸法は約250〜300mm、具体的な例としては約280mmであり、縦方向Yの長さ寸法は約25〜50mm、具体的な例としては約30mmである。非接合領域83の縦方向Yの長さ寸法、すなわち前後接合領域82aと中央接合領域82bとの離間寸法は約70〜120mm、具体的な例としては約110mmである。非接合領域83は、漏れ防止シート80の一方の側縁から他方の側縁へと連続して形成され、これら側縁を互いに連通させる。非接合領域83は、シャーシ3と漏れ防止シート80との間の通気をすることができ、おむつ1内部の蒸気を外部へと逃がし、内部の蒸れを防止することができる。
吸液構造体70の身体側には、これを覆うようにインナトップシート20が取り付けられている。インナトップシート20は、透液性の繊維不織布等によって形成され、縦方向Yの長さ寸法を約670〜750mm、具体的な例としては約680mm、横方向Xの長さ寸法を約210〜250mm、具体的な例としては約230mmとされている。また、インナトップシート20の単位面積当たりの質量は、約18〜26g/mとされている。
インナトップシート20の身体側には、このインナトップシート20から起立するように離間可能な漏れバリアカフ90が取り付けられている。漏れバリアカフ90は、縦方向Yに延びるとともに、横方向Xに離間して一対設けられている。漏れバリアカフ90は、縦方向Yに延びる第1および第2側縁91,92と、横方向Xに延びるカフ前後端縁93,94とを有している。漏れバリアカフ90は、縦方向Yに延びる折曲線95を介して折り曲げられ、第1側縁91が吸液構造体70と漏れ防止シート80の間に接合され、第2側縁92がインナトップシート20の身体側に位置するように取り付けられる(図3参照)。
図6に示したように、漏れバリアカフ90は、不透液性の繊維不織布等によって形成されたベースシート96と、折り曲げられたときにベースシート96の内側に位置する漏れ防止用のカフフィルム97とを含む。ベースシート96とカフフィルム97とは、第1側縁91においてその側縁が互いに重なるように積層されている。
上記のように折り曲げられた状態で、第2側縁92は、カフ前後端縁93,94近傍でのみ、インナトップシート20に接合され、これらの縦方向Yの間では接合されていない。第2側縁92では、その一部がインナトップシート20側に折り返されてスリーブ部98が形成され、このスリーブ部98内に、縦方向Yに延びるカフ弾性体99が取り付けられている。カフ弾性体99は、複数条の弾性糸から形成され、具体的には、四本の弾性糸が取り付けられている。カフ弾性体99は、カフ前後端縁93,94から離間して、すなわち、一定の間隔をあけて伸長状態で収縮可能に取り付けられ、第1側縁91は、少なくとも、クロッチ域33において縦方向Yに弾性化されている。
漏れバリアカフ90は、カフ弾性体99によって弾性化されることによって、第2側縁92がインナトップシート20から起立するように離間して身体側に密着し、レッグ開口から尿等が漏れるのを防止している(図3参照)。なお、漏れバリアカフ90は、吸液構造体70の両側縁に沿って身体側に折れ曲がるが、この折れ曲がる位置は、折曲線95よりも横方向X内側、すなわち、吸液構造体70側となる。したがって、漏れバリアカフ90の第2側縁92は、着用者により密着することができる。
漏れバリアカフ90の横方向Xの離間距離は、インナトップシート20の横方向Xの長さ寸法よりも小さくされている。このような寸法関係において、インナトップシート20は、その両側縁を漏れバリアカフ90の横方向Xの内側に接合されている。
インナトップシート20、漏れバリアカフ90、吸液構造体70、漏れ防止シート80によって形成されたインナ2は、シャーシ3の身体側に配置され、その身体側を前後フラップ部53,54で覆われる。前後フラップ領域53,54で覆われることによって、インナ2の着用者の肌に対する刺激を低減し、肌トラブルを防止することができる。また、前後フラップ部53,54で吸液構造体70を覆うことができるので、芯材71がこぼれるのを防止することもできる。
上記のようなおむつ1において、漏れ防止シート80は内外面シート40,50よりも小さくされている。したがって、内外面シート40,50の前後ウエスト域31,32において、漏れ防止シート80の横方向X外側には、これとは重ならない透湿領域Tが形成される。透湿領域Tは、内外面シート40,50であって漏れ防止シート80に重ならない領域すべてにおいて形成される。透湿領域Tは、内外面シート40,50のみで形成されているので、漏れ防止シート80に重なる領域に比べると、その透湿度も一般的に大きくなり、この透湿領域Tを有することによって、おむつ1の蒸れをより一層防止することができる。
吸液構造体70の芯材71は、中央領域で高吸収性ポリマー粒子の単位面積当たりの質量が他の領域に比べて多くされているので、尿などの体液は、中央領域で最も吸収されやすく、横方向X外側へ流出し難い。したがって、漏れ防止シート80を横方向Xに大きく広げて形成する必要がなく、少なくとも吸液構造体70に対応するように位置させることによって、尿等の漏れを防止することができる。
着用物品として、いわゆるプルオン・パンツ型のおむつを例に説明しているが、これに限られるものではなく、例えば、オープン型のおむつであってもよい。また、この実施形態において、例としてあげた各数値は、適宜変更可能であり、これら数値に限定されることはない。
1 おむつ(着用物品)
3 シャーシ
31 前ウエスト域
32 後ウエスト域
33 クロッチ域
40 内面シート
50 外面シート
70 吸液構造体
71 芯材
72 被覆シート
80 漏れ防止シート
82 接合領域
83 非接合領域
T 透湿領域
X 横方向
Y 縦方向

Claims (3)

  1. 縦方向および横方向と、身体側およびその反対側と、前ウエスト域、後ウエスト域および前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域を有するシャーシと、少なくとも前記クロッチ域に位置する吸液構造体と、前記吸液構造体の前記反対側に位置し不透液性の漏れ防止シートとを含む着用物品において、
    前記漏れ防止シートは、透湿度が2200〜3800g/m・24hrsとされるとともに、前記吸液構造体に対応して形成され、
    前記シャーシは、透湿性を有するとともに、前記漏れ防止シートに重ならない透湿領域が、前記前後ウエスト域であって前記吸液構造体の前記横方向外側に形成されることを特徴とする前記着用物品。
  2. 前記吸液構造体は、前記シャーシの身体側に位置し、
    前記漏れ防止シートは、前記吸液構造体と前記シャーシとの間に位置する請求項1記載の着用物品。
  3. 前記漏れ防止シートと前記シャーシとの間には、これらを互いに接合する接合領域と、前記漏れ防止シートの一方の側縁から他方の側縁へと延びる非接合領域とが形成され、前記非接合領域は、前記接合領域の前記縦方向内側に形成される請求項1または2に記載の着用物品。
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