JP6386366B2 - 吸収体の製造方法 - Google Patents
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Description
また、このような構成の吸収体に、吸収性物品の着用時に着用者の前後方向に一致する方向に延びる複数の変形誘導領域を設け、吸収性物品の着用時に、それらの変形誘導領域に沿って吸収体を折れ曲がらせて変形させることで、漏れ防止性や着用者の身体へのフィット性を向上させる技術も知られており(特許文献1〜3参照)、特許文献3には、吸収性コアに、吸収性コアの形成材料が存在しない非積繊部を設け、その非積繊部において、吸収性コアの上側のコアラップシートと下側のコアラップシートとを接合させることも記載されている。
先ず、本発明の吸収体の製造方法の一実施態様により製造される吸収体について、図1及び図2を参照して説明する。
図1及び図2に示す吸収体1は、吸収性コア11及び該吸収性コア11を包むコアラップシート15を備えている。コアラップシート15は、図2に示すように、吸収性コア11の上下面を被覆しており、より具体的には、図2に示すように、吸収体1の長手方向Xに沿う一側縁部と他側縁部とが積層されたコアラップシートどうしの重なり部15cを有している。これにより、コアラップシート15は、吸収性コア11の上下面及び両側面を含む、吸収性コア11の幅方向断面の全周囲を被覆している。また、コアラップシート15は、吸収体1の長手方向Xの両端部に、吸収性コア11の両端から延出した部分を有し、その延出部分に、コアラップシートどうしが接合されたエンド接着部18を有している。吸収体1の長手方向及び吸収性コア11の長手方向は、何れも図1中のX方向であり、製造時の機械方向(MD)に相当する方向である。
図2に示す吸収体1は、図8に示すように、吸収性物品100における液透過性の表面シート21と液難透過性の裏面シート23との間に介在させて、吸収性物品の一部を構成させ得るものであり、何れの面を、表面シート21側に向けて吸収性物品に組み込んでも良いが、後述する吸収体の製造方法においては、図2中の上側の面Pが、表面シート21側に向けられ、図2中の下側の面Qが、裏面シート23側に向けられる。
本実施態様の吸収体の製造方法は、吸収体連続体の形成工程、複数のプレス工程(第1〜第3のプレス工程)からなる多段プレス工程、及び連続体切断工程を具備する。
(吸収体連続体の形成工程)
本実施形態における吸収体連続体の形成工程は、接着剤塗工工程、吸収性コア転写工程、及び吸収性コア被覆工程を具備し、具体的には、帯状のコアラップシートに接着剤を塗工(接着剤塗工工程)した後、該コアラップシート上に、非積繊部を有する吸収性コアを配し(吸収性コア転写工程)、該吸収性コアがコアラップシートで包まれた吸収体連続体を製造(吸収性コア被覆工程)する。
前記接着剤塗工工程は、図3に示す接着剤塗工部2において行われる。接着剤塗工工程においては、公知の搬送機構により連続搬送されている帯状のコアラップシート15に対して、公知の接着剤塗工装置20を用いて接着剤16(図4参照)を塗工する。接着剤16は、帯状のコアラップシート15における、吸収性コア11が載置される面に塗工し、少なくとも、図4及び図6に示すように、吸収性コア11における側部非積繊部12と重なる部位に塗工する。接着剤16は、側部非積繊部12の長手方向に連続的に塗工しても良いし、側部非積繊部12の長手方向に間欠的に塗工しても良いが、連続的に塗工することが好ましい。また、側部非積繊部12が配置される部位に塗工するのに代えて、側部非積繊部12が配置される部位を含めた吸収性コア11の片面に対向する全域に塗工しても良い。
接着剤16としては、吸収性物品や吸収体の構成部材間の接合に従来用いられている各種公知のものを特に制限なく用いることができ、ホットメルト接着剤を用いることが好ましい。
前記吸収性コア転写工程は、図3に示す吸収性コア転写部3において行われる。吸収性コア転写工程においては、接着剤塗工工程後の帯状のコアラップシート15に対して、図3に示すように、積繊装置31で製造された吸収性コア11を、コアラップシート15の長手方向に沿って間欠的に転写し、配置する。積繊装置31は、外周面に集積用凹部33を有する積繊ドラム32と、積繊ドラム32の外周面に、解繊パルプ等の繊維材料aや吸水性ポリマーb等のコア形成材料を飛散状態にて供給するダクト34とを備えており、ダクト34を介して供給したコア形成材料を、積繊ドラム32を回転させつつ、吸引により集積用凹部33内に堆積させる。集積用凹部33内に堆積したコア形成材料は、集積用凹部33に対応する形状に成形され、所定形状の形成された吸収性コア11として、コアラップシート15上に順次転写される。
前記吸収性コア被覆工程は、図3に示すコアラップシート折り返し部4において行われる。本実施態様における前記の吸収性コア転写工程においては、コアラップシートの幅方向(コアラップシートの搬送方向である機械方向(MD)に直交する方向)の中央部に、吸収性コア11を配置しており、吸収性コア被覆工程においては、吸収性コア転写工程後のコアラップシート15における、吸収性コア11の両側縁それぞれから外方に延出した部分を、吸収性コア11の上面側に巻き上げて、吸収性コア11をコアラップシートで包む。上面側に巻き上げられたコアラップシート15の両側部は、図4に示すように一部を重ねた状態とすることが好ましい。重ねた部分のシート間は、吸収体コアを形成するコア形成材料がコアラップシートから漏れないように接着剤を介して接合させる必要がある。
吸収性コア被覆工程により、図4に示すような、プレス前吸収体連続体10が得られる。以下、プレス工程前の吸収体連続体10を、便宜上、プレス前吸収体連続体10Aともいう。
本実施態様における多段プレス工程は、第1〜第3プレス工程の3段階のプレス工程を具備する。また、それに先立つ上下反転工程を具備する。
上下反転工程は、上下反転部5において行われ、上下反転工程においては、吸収性コア被覆工程において得られたプレス前吸収体連続体10Aを、一対の従動ローラー51,52等の任意の搬送機構により、上下面を逆転させた後、プレス工程に導入する。
第1プレス工程は、図5に示す第1プレス部6において行われる。第1プレス工程においては、前述したプレス前吸収体連続体10Aを、表面が平坦な一対のロール61,62間で加圧し、プレス前吸収体連続体10A全体を加圧する。
第1プレス工程には、一対のロール61,62として、それぞれ表面が平滑なロール等を用いることもできるが、一方又は双方のロールとして、表面に微小な凹凸が一定のパターンで均一に形成されているロールを用いることもできる。例えば、一方又は双方のロールとして、表面に格子状の隆起部を有し、格子の目に相当する部分が凹部となったロール等を用いることもできる。ただし、格子の大きさは、格子の目の一辺の長さが10mm以下であることが望ましい。
第1プレス工程に用いるロール61,62は、表面が、金属やセラミック、硬質ゴム等の硬質材料からなることが好ましい。
第1プレス工程は、側部非積繊部12を介したコアラップシート15どうしの接合を、主たる目的としないため、ロール61,62間にある程度の幅のクリアランスを設けることが好ましい。繊維材料や吸水性ポリマーの分布にムラがある場合における吸収体の部分的な硬化やコアラップシートの破れを防止する観点から、第1プレス工程における加圧ロール61,62間のクリアランスは、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.5mm以上であり、また好ましくは3.0mm以下、より好ましくは2.5mm以下であり、また、好ましくは1.0mm以上3.0mm以下、より好ましくは1.5mm以上2.5mm以下である。
また、第1プレス工程の前後の厚み減少率〔(t1−t2)/t1 ×100〕は、好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上、また好ましくは50%以下、より好ましくは40%以下であり、また、好ましくは10%以上50%以下、より好ましくは20%以上40%以下である。
〔単位長さ当り加圧力の算出方法〕
エアシリンダーによる押し付け力をエアシリンダーにかけられたエア圧と用いたシリンダーのチューブ面積から算出し、その押し付け力を上下のロールの円周状の接触点におけるCD方向のロールの接触長さで除した値を単位長さ当たりの押し付け力とする。
第2プレス工程は、図5に示す第2プレス部7において行われる。第2プレス工程においては、吸収体連続体10における非積繊部を有する部分を局所的に加圧する。具体的には、第2プレス工程においては、第1プレス工程後の吸収体連続体10を、側部非積繊部12に対応する部分に押し込み部72を有する加圧ロール71と、加圧ロール71と対向配置された受けロール73との間に導入して加圧し、加圧ロール71の押し込み部72で、吸収性コア11の上面側のコアラップシート15における側部非積繊部12と重なる部分15aを、吸収性コア11の下側に位置するコアラップシート15における相対向する部分15bに押し付け、接着剤塗工工程で塗工した接着剤16を介して接合させる。
第2プレス工程は、側部非積繊部12を介したコアラップシート15どうしの接合を主目的とするため、加圧ロール71の押し込み部72と受けロール73との間のクリアランスは、第1プレス工程におけるロール間のクリアランスより小さくすることが好ましく、ゼロとすることが更に好ましい。
第2プレス工程に用いる加圧ロール71は、表面が、金属やセラミック等の硬質材料からなることが好ましい。受けロール73は、表面が硬質材料からなるものであっても良いが、表面がゴム状の弾性材料からなるものを用いることも好ましい。
第3プレス工程は、図5に示す第3プレス部8において行われる。
本実施態様の方法においては、前述した吸収性コア転写工程において、連続的に搬送される帯状のコアラップシート15に対して吸収性コア11を間欠的に配置しているため、プレス前吸収体連続体10A及び第1及び第2プレス工程後の吸収体連続体10は、何れも、吸収性コア11を長手方向に間欠的に含んでおり、搬送方向(機械方向MD)に間欠的に、吸収性コア11が存在しない部分を有している。
本実施態様の第3プレス工程においては、第2プレス工程後の吸収体連続体10における吸収性コア11どうし間を、エンド接着部形成用の凸部82を有する加圧ロール81と、該凸部82を周面に受ける受けロール83との間で加圧し、上下のコアラップシート15a,15bどうしが接合されたエンド接着部18Aを形成する。
第3プレス工程も、コアラップシート15どうしの接合を主目的とするため、加圧ロール71の凸部82と受けロール83との間のクリアランスは、第1プレス工程におけるロール間のクリアランスより小さくすることが好ましく、ゼロとすることが更に好ましい。
連続体切断工程は、図示しない切断工程部において行われる。連続体切断工程においては、第3プレス工程後の吸収体連続体10を切断して個々の吸収体に分離する。具体的には、連続体切断工程においては、各種公知の任意の切断手段により、エンド接着部18Aの中間位置で、吸収体連続体10をその幅方向の全体に亘って切断することにより、図1及び図2に示す、吸収性物品1個分の吸収体1が得られる。
前述した第3プレス工程及び吸収体切断工程は、第2プレス工程後の吸収体連続体10のみの状態で行っても良いが、本実施態様の方法においては、図3に示すように、吸収体1を用いて吸収性物品を製造するための裏面シート23を、第2プレス工程後の吸収体連続体10に対して合流させるとともに、吸収体1を用いて吸収性物品を製造するための表面シート21も、第2プレス工程後の吸収体連続体10に対して合流させており、前述した第3プレス工程及び吸収体切断工程を、表面シート21と裏面シート23との間に挟まれた状態の吸収体連続体10に対して行っている。そのため、図1及び図2に示す吸収体1は、図8に示すように、表面シート21と裏面シート23との間に挟まれた状態として得られる。
冷却手段としては、ロールを中空構造とし、冷却水を循環させる方法などが考えられる。また、冷却水を循環させる装置は、必要に応じて水の冷却装置を備える。効率よく冷却するために搬送するシートと冷却したロールの接触時間を長くとることが好ましく、ロール径を可能な限り大きく、また冷却したロールにシートをより巻掛かるような搬送ルートを設定することが好ましい。また、冷却手段を設けたロールの表面温度を、25℃以下に維持可能であることが好ましく、20℃以下に維持可能であることが更に好ましい。
例えば、上述した実施態様では、側部非積繊部12に加えて中央非積繊部13を有する吸収体1を製造したが、中央非積繊部13のない吸収体を製造しても良い。また、上述した実施態様においては、長手方向の中央線の両側それぞれに側部非積繊部12を有する吸収体1を製造したが、上下のコアラップシートが接合された非積繊部は一つのみ形成しても良く、一つ又は2つ以上の非積繊部の位置も適宜に変更可能である。
また、帯状のコアラップシートにおける、吸収性コアの両側縁それぞれから外方に延出した部分を、吸収性コアの上面側に巻き上げて、吸収性コアの上下面を被覆するのに代えて、帯状のコアラップシートに吸収性コアを載置した後に別のコアラップシートを合流させ、それらを、吸収性コアの上面又は下面と重なる部位や吸収性コアの側縁より外方において接合して、コアラップシートに吸収性コアが包まれた吸収体連続体を得ることもできる。
なお、吸収性物品としては、使い捨ておむつ、失禁パッド、生理用ナプキン、パンティライナー等が挙げられる。また、液透過性の表面シート、液難透過性の裏面シート、及びそれら両シート間に配された吸収体を具備する吸収性物品等の吸収性物品を製造する場合、表面シートとしては、不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シートとしては、樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布とのラミネート等が挙げられる。裏面シートに関し、液難透過性とは、液不透過性も含む概念である。
<1>
吸収性コア及び該吸収性コアを包むコアラップシートを備え、該吸収性コアに形成された非積繊部を介して上下のコアラップシート間が接合されている吸収体を製造する吸収体の製造方法であって、
帯状のコアラップシートに接着剤を塗工した後、該コアラップシート上に、非積繊部を有する吸収性コアを配し、該吸収性コアがコアラップシートで包まれた吸収体連続体を製造する吸収体連続体の形成工程、前記吸収体連続体全体を加圧する第1プレス工程、第1プレス工程後に、該吸収体連続体における前記非積繊部を有する部分を局所的に加圧する第2プレス工程、及び第2プレス工程後の前記吸収体連続体を切断して個々の吸収体に分離する連続体切断工程を具備する吸収体の製造方法。
前記吸収体連続体は、前記吸収性コアを、長手方向に間欠的に含んでおり、
第2プレス工程後に、前記吸収体連続体における吸収性コアどうし間を局所的に加圧する第3プレス工程を有する、前記<1>に記載の吸収体の製造方法。
<3>
第1プレス工程及び第2プレス工程においては、何れも、前記吸収体連続体を一対のロール間で加圧し、第2プレス工程におけるロール間のクリアランスが、第1プレス工程におけるロール間のクリアランスより小さい、前記<1>又は<2>に記載の吸収体の製造方法。
<4>
吸収性物品を製造するための裏面シートを、第2プレス工程後の吸収体連続体に対して合流させる、前記<1>〜<3>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<5>
吸収性物品を製造するための表面シートを、第2プレス工程後の吸収体連続体に対して合流させる、前記<1>〜<4>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<6>
第1プレス工程においては、前記吸収体連続体を、一方又は双方のロールが冷却手段を備えた一対のロール間で加圧する、前記<1>〜<5>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<7>
第1プレス工程においては、前記吸収体連続体を一対のロール間で加圧し、一方又は双方の該ロールとして、表面に凹凸が一定のパターンで形成されているロールを用いる、前記<1>〜<6>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<8>
前記一方又は双方のロールとして、表面に格子状の隆起部を有し、格子の目に相当する部分が凹部となったロールを用いる、前記<7>に記載の吸収体の製造方法。
<9>
前記格子の大きさは、格子の目の一辺の長さが10mm以下である、前記<8>に記載の吸収体の製造方法。
<10>
第2プレス工程においては、第1プレス工程後の収体連続体を、前記非積繊部に対応する部分に押し込み部を有する加圧ロールと、加圧ロールと対向配置された受けロールとの間に導入して加圧し、加圧ロールの押し込み部で、吸収性コアの上面側のコアラップシートにおける非積繊部と重なる部分を、吸収性コアの下側に位置するコアラップシートにおける相対向する部分に押し付け接合させる、前記<1>〜<9>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
第2プレス工程におけるロール間のクリアランスをゼロとする、前記<1>〜<10>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<12>
第3プレス工程においては、第2プレス工程後の吸収体連続体における吸収性コアどうし間を、凸部を有する加圧ロールと該凸部を周面に受ける受けロールとの間で加圧し、上下のコアラップシートどうしが接合されたエンド接着部を形成する、前記<1>〜<11>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<13>
第1プレス工程及び第3プレス工程においては、何れも、前記吸収体連続体を一対のロール間で加圧し、第3プレス工程におけるロール間のクリアランスが、第1プレス工程におけるロール間のクリアランスより小さい、前記<1>〜<12>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<14>
第3プレス工程におけるロール間のクリアランスをゼロとする、前記<13>に記載の吸収体の製造方法。
<15>
前記連続体切断工程においては、第3プレス工程において形成されたエンド接着部の中間位置で、前記吸収体連続体をその幅方向の全体に亘って切断する、前記<1>〜<14>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
吸収性物品を製造するための表面シートを、第2プレス工程後、第3プレス工程前の吸収体連続体に対して合流させる、前記<1>〜<15>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<17>
吸収性物品を製造するための裏面シートを、第2プレス工程後、第3プレス工程前の吸収体連続体に対して合流させる、前記<1>〜<16>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<18>
前記非積繊部は、吸収体の長手方向に延びている、前記<1>〜<17>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<19>
前記非積繊部は、前記吸収体の長手方向中央線を挟む両側それぞれに配置された側部非積繊部である、前記<1>〜<18>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<20>
前記吸収体は、幅方向における側部非積繊部間に中央非積繊部を有しており、該中央非積繊部においては、吸収性コアの上下のコアラップシートどうしは接合されていない、前記<19>に記載の吸収体の製造方法。
前記吸収体連続体又は前記吸収体におけるコアラップシートは、吸収性コアの上下面を被覆しており、吸収体の長手方向に沿う一側縁部と他側縁部とが積層されたコアラップシートどうしの重なり部を有している、前記<1>〜<20>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<22>
前記重なり部におけるコアラップシート間は、接着剤を介して接合されている、前記<21>に記載の吸収体の製造方法。
<23>
前記吸収体連続体の形成工程は、帯状のコアラップシートに接着剤を塗工する接着剤塗工工程を有し、該接着剤塗工工程においては、前記接着剤は、前記吸収性コアにおける前記非積繊部の長手方向に連続的に塗工される、前記<1>〜<22>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<24>
前記吸収体連続体の形成工程は、吸収性コア転写工程を有し、該吸収性コア転写工程においては、前記接着剤塗工工程後の帯状のコアラップシートに対して、積繊装置において製造された吸収性コアを、コアラップシートの搬送方向に直交するコアラップシートの幅方向の中央部に転写し、配置する、前記<1>〜<23>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<25>
前記吸収体連続体の形成工程は、吸収性コア被覆工程を有し、該吸収性コア被覆工程においては、前記吸収性コア転写工程後のコアラップシートにおける、吸収性コアの両側縁それぞれから外方に延出した部分を、吸収性コアの上面側に巻き上げて、吸収性コアをコアラップシートで包む、前記<1>〜<24>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
前記吸収体連続体の形成工程においては、前記接着剤塗工工程、前記吸収性コア転写工程、前記吸収性コア被覆工程の順により、プレス工程前のプレス前吸収体連続体を製造する、前記<1>〜<25>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<27>
前記吸収体連続体の形成工程と前記第1プレス工程との間に上下反転工程を具備し、該上下反転工程においては、吸収性コア被覆工程において得られたプレス前吸収体連続体を上下面を逆転させる、前記<1>〜<26>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<28>
第1プレス工程における加圧ロール間のクリアランスは、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.5mm以上であり、また好ましくは3.0mm以下、より好ましくは2.5mm以下であり、また、好ましくは1.0mm以上3.0mm以下、より好ましくは1.5mm以上2.5mm以下である、前記<1>〜<27>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<29>
第1プレス工程における単位長さ(1m)当りの加圧力は、好ましくは10kN/m以上、より好ましくは15kN/m以上、また好ましくは30kN/m以下、より好ましくは25kN/m以下であり、また、好ましくは10kN/m以上30kN/m以下、より好ましくは15kN/m以上25kN/m以下である、前記<1>〜<28>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
2 接着剤塗工部
3 吸収性コア転写部
31 積繊装置
4 コアラップシートの折り返し部
5 上下反転部
6 第1プレス部
61,62 ロール
7 第2プレス部
71 加圧ロール
72 押し込み部
73 ロール
8 第3プレス部
81 加圧ロール
82 エンド接着部形成用の凸部
83 ロール
10A プレス前吸収体連続体(吸収体連続体)
10 吸収体連続体
11 吸収性コア
12 側部非積繊部(非積繊部)
13 中央非積繊部
15 コアラップシート
16 接着剤
18,18A エンド接着部
100 吸収性物品
21 表面シート
23 裏面シート
Claims (6)
- 吸収性コア及び該吸収性コアを包むコアラップシートを備え、該吸収性コアに形成された非積繊部を介して上下のコアラップシート間が接合されている吸収体を製造する吸収体の製造方法であって、
帯状のコアラップシートに接着剤を塗工した後、該コアラップシート上に、非積繊部を有する吸収性コアを配し、該吸収性コアがコアラップシートで包まれた吸収体連続体を製造する吸収体連続体の形成工程、前記吸収体連続体全体を加圧する第1プレス工程、第1プレス工程後に、該吸収体連続体における前記非積繊部を有する部分を局所的に加圧する第2プレス工程、及び第2プレス工程後の前記吸収体連続体を切断して個々の吸収体に分離する連続体切断工程を具備する吸収体の製造方法。 - 前記吸収体連続体は、前記吸収性コアを、長手方向に間欠的に含んでおり、
第2プレス工程後に、前記吸収体連続体における吸収性コアどうし間を局所的に加圧する第3プレス工程を有する、請求項1に記載の吸収体の製造方法。 - 第1プレス工程及び第2プレス工程においては、何れも、前記吸収体連続体を一対のロール間で加圧し、第2プレス工程におけるロール間のクリアランスが、第1プレス工程におけるロール間のクリアランスより小さい、請求項1又は2に記載の吸収体の製造方法。
- 吸収性物品を製造するための裏面シートを、第2プレス工程後の吸収体連続体に対して合流させる、請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収体の製造方法。
- 吸収性物品を製造するための表面シートを、第2プレス工程後の吸収体連続体に対して合流させる、請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収体の製造方法。
- 第1プレス工程においては、前記吸収体連続体を、一方又は双方のロールが冷却手段を備えた一対のロール間で加圧する、請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収体の製造方法。
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