JP3117001U - 生理用ナプキン。 - Google Patents

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Abstract

【課題】現行商品より実用性の高い、使用感の良好な女性の生理用ナプキンを提供する。
【解決手段】従来品で研究された好適材を利用して、多様な平面形状を成し得る完成品を、フラップ部分も含めて全体に吸収性を持たせて作る。特徴は吸収性のある本体一連のフラップがショーツ等からはみ出すように着用することで、ショーツの伸縮ゴム部分を位置と形状の安定に利用すること。そしてもうひとつの特徴は、箱ひだプリーツ状におりたたんだ重複部分で中央に設けた経血収納ポケットであり、これによって重複部分の表面積と吸収容量は、従来品の約3倍になり、吸収スピードが速いので横もれ等のトラブルを防ぎ使用中の不快感を軽減する。
【選択図】図1

Description

本考案は女性の生理用ナプキンに関するものである。
従来の生理用ナプキンは、各社メーカーから種々多様な工夫でそれぞれに特徴を持つ製品が製造販売されている(特許文献1〜5参照)。
特開昭55−107501号公報 特開昭58−65003号公報 特開平10−272152号公報 実開昭60−155523号公報 実開昭62−90624号公報
従来この種の物品は着用者の排出する体液を漏洩することなく収容できなくてはならない。複雑でしばしば不必要なまでに精巧な構造のナプキンが多種提案されている。複雑で入り組んだ工程を必要とするので、結果的に高価なものとなっているが、従来提案された解決策の大部分は実状に合わず十分な効果をあげていない。
一回の使用を意図したナプキン類は製造が簡単であるのが好ましい。多量の経血であっても横もれせず、迅速に吸収されて接触する肌には湿潤な不快感を少なくし、嵩張って外見上見苦しくならないものが望ましい。
近年の工夫で表面材に微細な空隙を設け、その隙間から素早く吸収させようとするものがある。しかし経血は単なる水液と異なり、粘り気があること、そして混在する凝固物のなかには体内粘膜の剥がれ落ちたものも含まれ、精細な網目や、隙間からは透過されない。またその上、所謂ゲル・ブロッキング(gel−blocking)により、吸収層の超吸収剤の膨潤により急速に目詰まりし吸収層の中での拡散吸収が妨害されないように広い透過面積を持たせたい。
エンボス加工など近年の透過シートを平面的に使うだけでは効果が不十分であることの原因は、経血流出量の変化という特徴である。経血は間断なく少量ずつ流出するものではない。しばらく小休止しているかのような状態の後、まるで間歇泉のように不意に多量に流出するものなのである。その急な流出量の増化に現行商品の表面吸収力は追いつかず不可避的に周囲に溢れてしまい、衣服を汚したりすることになる。この様な時本考案の中央開口部分が雨樋(あまどい)のように受けて、前後と3層構造に一挙に分散吸収させるという特筆すべき効果をあげている。
に記載した通りこのポケットは単なる堰き止めのバリヤーではない。
本考案は生理用ナプキンの不都合を解決すべくなされたものである。表面の微細な空隙では透過されない凝固物の混入した経血をもっと大きなポケット状のもので一旦受け止め、広い表面材から分散透過させることができる特別な形状を考案した。請求項1の通り縱に開口する箱ひだプリーツによってポケットを作った。吸収層を表面材と共にたたみ込み箱ひだプリーツの底巾が3〜4cm程度になるようにして、適切な開口部分が残るように前方と後方の一部をキルト加工等で留めつける。
この簡単な構造で開口部分周辺は立体的になり、表面積と容量が平面時の約3倍になる。液体は開口部分の表面周辺を含むポケットの内外全面で、すなわち従来品の約3倍の面積から一挙に吸収される。一方凝固物は溝から容易にポケット内に落ち込み、そのまま収納されて、肌にへばりつく不快感を減らすことができる。この溝を中央に適度な面積のナプキンを作成し、防水シートで裏と周囲を包みこむことが出来る。
従来のウィング付ナプキンのウィング、またはフラップは固定のための目的で吸収性がなかったので、本体の巾が不足して横もれしがちであった。本案では両フラップを含め全体を同一の芯材を使って吸収力を持たせる。
流出口に当る所を中心として、ほぼ同心円状あるいはやや縦長の楕円状に経血は進透していくので、従来品については前方と後方の余白が大きく残って不効率で無駄が多いうえに、中央部の巾と容量が不足して横もれの原因になっていた。
本件のナプキンはプリーツの溝によって体液が前方と後方に誘導され易く吸収面がより広くなる。また、重力によってプリーツ底面に多く廻ることから、肌に接する表面の湿潤を減らし使用中の不快感を軽減する。
考案の実施するための最良の形態
以下実施例を示して本考案の構成を説明する。
全形は多様にデザインできるが、利点が多いのでここでは対角線上にプリーツをたたむ、ほぼ正方形、ひし形と呼ばれる形にする。山折り谷折を組み合わせて吸収面を図2のようにたたむ。図1は装着位置の図であるがX−X間の断面図も図2で表わす。防水シートを取り付ける前の状態である。DからEまでは3層に重複し、中央にはA−Yに渡る隙間ができる。この隙間は極わずかでも数ミリあっても良い。
図1参照。AYのプリーツの隙間を中央に方形A−B−Y−C−Aを適度な大きさに作る。点線FGはプリーツを留めつけるのに適した位置を表わすが、この辺りの一部を留めてブリーツの折り返しが保たれればそれでよい。使用者から見てAは前、Yは後、Bは左、Cは右方向である。
図1の一点破線はショーツ等下着の股ぐら部位の縁を表わし、伸縮ゴム部分である。図1のように本ナプキンを乗せると、BとCがはみ出すことになるが着用後、外側からBとCを摘んで位置を調整し、フラップとしてやや折り返すと安定する。ナプキン裏面の適所に粘着テープを付け加えても良い。
容量の差で大、中、小の3種類あれば便利であるが、生理用の場合はプリーツの底面の幅は3cm前後が宜しい。本ナプキンの縦の長さは最小11cm程から最大20cm前後が良い。プリーツ開口部分の長さは6cm以上が望ましい。
尿失禁用に作る場合はこれより大型にするのが目的に適うはずである。
従来の高級品に比べ構造が簡単なので容易に量産化できるものと信じる。
実施例のナプキンをショーツ等の股に正しく置いた状態を示す平面図。 図1のX−X断面図。 裏面から吸水シートを透視した図。
符号の説明
A−Y 折り寄せたフリーツの隙間
B、C フラップの端
F、G プリーツを留めつけるのに良い位置
D−E 箱びたプリーツの底幅
F−G プリーツの隙間が開口する部分

Claims (2)

  1. 装着状態において、左右方向の幅が下着の股ぐら部位の幅より大きい吸収シートでつくられ、その中央部には左右から折り寄せて形成した箱ひだプリーツが設けられ、かつそのプリーツの前後両端部が閉じられた構造の生理用ナプキン。
  2. 前記吸収シートの平面状が円形、楕円形、多角形、方形、または方形の角を丸めた形である、請求項1記載の生理用ナプキン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017131577A (ja) * 2016-01-29 2017-08-03 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品

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