JPS6041223Y2 - 生理用ナプキン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、経血を吸収保持する生理用ナプキンに関する
。

従来、この種のナプキンにおいて、着用時に両側部から
感する硬さをなくし、両サイドに防漏帯を設けるため両
側フラップを有するものが種々提案され、その幾つかが
実用に供されている。

かかる両側フラップは、吸収体を覆いそのサイドから外
方向に延出させた透水性表面シートと不透水性裏面シー
トの両側部を接合す、ることにより形威し、あるいは不
透水性シートだけを同様に延出させることにより形威し
である。

そして、一般に不透水性シートとしては、極薄のポリエ
チレンなどの可撓性合成樹脂フィルムや防水紙を用いで
ある。

しかし、かかる素材を有する両側フラップは、弾性を有
しないため着用時に不規則に変形したり、ナプキンの裏
側へ折り込れたり、あるいは着用ショーツのレッグレー
スに巻き込れたりして、着用者の肌に密着することがな
く、そのため防漏帯としての機能を充分に果さない。

本考案の目的は、吸収体の両側に凹欠部とフラップを有
する生理用ナプキンであって、装着適合性に優れ両側フ
ラップが防漏帯として充分に機能を果すことができるよ
うに改良したものを提供することにあり、その目的を遠
戚するための本考案の要旨とするところは、少なくとも
吸収体とその表面を覆う透水性表面シートとその裏面を
覆う防漏性シートとを含み、かつ前記吸収体のほぼ中央
両側部に凹欠部を設けた生理用ナプキンにおいて、前記
防漏性シートとして少なくとも弾性発泡シートを用い、
該防漏性シートの両側部を前記吸収体の両側部から外側
へ延出させるとともに上面へ折り重ねて水密に接合する
ことによって両側フラップを形威し、前記吸収体の凹欠
部の外側に位置する該両側フラップの一部を切除して凹
欠部を設けであることを特徴とする前記生理用ナプキン
に存する。

さらに本考案を図示の実施態様に基づいて説明すると、
以下のとおりである。

ナプキン１は、吸収体２と、透水性裏面シート３と、防
漏性シート４とを含む。

吸収体２は、従来一般にこの種の物品のそれとして実用
に供されている解繊パルプ・クレープ吸水紙などからな
り、中央両側に凹欠部５を設けである。

凹欠部５は、吸収体２の当該部を切除するか、または図
示してないが、当該部を互に内方向へ折り重ねることに
より設けることができる。

表面シート３は、これも従来一般にこの種の物品のそれ
として実用に供されている不織布、好ましくはいわゆる
ノーバインダー不織布からなり、吸収体２の両凹天部５
間の幅よりも若干大きくかつ縦方向両端部の幅よりも若
干中さい幅を有腰該吸収体の表面を覆っである。

防漏性シート４は、広幅の弾性発泡シート６と細幅の不
織布とからなり、発泡シート６の両側部６ａは、不織布
７の両側部７ａから若干突出している。

さらに発泡シート６は、独立または連続気泡を有する好
ましくは発泡ポリエチレンシートからなる。

その発泡倍率は１０〜４０＠、厚み０．１〜２朋、見掛
は密度は０．１〜０．０２５９ ／ｃｆｌのものを用い
ることができる。

また不織布７は、前記表面シート３と同効のものであっ
てもよいが、好ましくは疎水性繊維の乾式不織布か、ま
たは強サイズ処理した湿式不織布であって、強力がＭＤ
５００１ ／インチ以上、ＣＤ ５００ ｇ／インチ以
上、日付１０〜３０ｆ／／ｒｄ、厚み０．１〜２ｒｒｒ
ｍのものを用いることができる。

防漏性シート４は、ナプキン１の製造においては、少な
くとも発泡シート６と不織布７との両側部６ａ、７ｂを
一体的にホットメルト型接着剤、溶着等の手段で接合し
であることが好ましい。

かかる防漏性シート４は、吸収体２の全裏面を覆いその
外周から適宜長さ延出させて表面シート３の両側部３ａ
の上面へ折り重ね、前記同様の手段で接合することによ
り両側フラップ８を形成し、吸収体２の凹欠部５の外側
に位置する両側部を切除して凹欠部９を設けである。

したがって、凹欠部８に沿う区域１０における発泡シー
ト６と不織布７との両側部６ａ、７ａは、これらだけが
和会して接合するが、この部分の接合は全面接合である
ことが好ましい。

なお、ナプキン１の縦方向両端部における防漏性シート
４と表面シート３とも溶着等の手段で接合しであること
はいうまでもない。

また、以上においては、防漏性シート４は、発泡シート
６のほかに不織布７を有するものについて述べたが、不
織布７は必ずしも設けることを要せず、設けない場合に
は、発泡シート６は、独立発泡のものを用いることが好
ましい。

以上のような構成を有する本考案によれば、吸収体２の
下面から両側フラップ８にかけて弾性発泡シート６が位
置腰しかも該発泡シートは疎水性を有するから、表面シ
ート３に経血が吸収拡散されてその外側端に達しても、
これより外側に位置する両側フラップ８の該発泡シート
の両側部６ａにおいて拡散が明止され、両側フラップ８
が防漏帯としての機能を充分に果すことができる。

さらに吸収体２の両凹天部５から外側へ延出する両側フ
ラップ８の部分は折り重ねて接合しであるから、該部分
がナプキン１の着用時に不規則に変形したり、あるいは
着用ショーツのレッグレースに巻き込まれたりすること
が少ない。

また、両側フラップ８の凹欠部９は、その部分を切除す
ることによって設けであるが、該フラップを形成する発
泡シート６の両側折り重ね部は水密に接合されているか
ら、その切除端から経血が漏れることもない

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施態様を示す平面図、第２図は第１
図Ａ−Ａ線断面、第３図は第１図Ｂ−Ｂ線断面斜視図で
ある。 １・・・・・・ナプキン、２・・・・・・吸収体、３・
・・・・・表面シート、４・・・・・・防漏性シート、
５・・・・・・吸収体の凹欠部、６・・・・・・発泡シ
ート、７・・・・・・不織布、８・・・・・・フラップ
、９・・・・・・フラップの凹欠部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）少なくとも吸収体とその表面を覆う透水性表面シ
   ートとその裏面を覆う防漏性シートとを含み、かつ前記
   吸収体のほぼ中央両側部に凹欠部を設けた生理用ナプキ
   ンなおいて、前記防漏性シートとして少なくとも弾性発
   泡シートを用い、該防漏性シートの両側部を前記凹欠部
   の両側部から外側へ延出させるととともに上面へ折り重
   ねて水密に接合することによって両側フラップを形威し
   、前記両側フラップの一部を切除してさらに凹欠部を設
   けであることを特徴とする前記ナプキン。
2. （２）防漏性シートは広幅の弾性発泡シートと細幅の不
   織布とからなり、該発泡シートの両側部が該不織布の両
   側部から突出するように互に重ね合せである実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のナプキン。