JP7099877B2 - パッド状吸収性物品 - Google Patents
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Description
上記吸収性コアは、前方コア部及び後方コア部と、上記前方コア部及び上記後方コア部の間に位置し、一対の括れ領域によって上記前方コア部及び上記後方コア部よりも幅狭に形成された中間コア部と、を有する。
上記中間コア部は、上記縦方向に2等分する直線で区分された前半部分及び後半部分が、上記直線に関して相互に非対称になるように構成される。
上記粘着部は、上記前半部分、上記一対の括れ領域各々及び上記後半部分を通って上記縦方向にそれぞれ延びる一対の横方向周縁部を含む。
図1に示すパッド状吸収性物品1は、本体Mと、一対のウイング部Wと、一対のサイドガードGと、一対の後方フラップ部Fと、圧搾溝部Eと、を備える。パッド状吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。
ナプキン1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xと、着用者の左右方向に対応し縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。さらに、ナプキン1は、縦方向X及び横方向Yの双方に直交する厚み方向Zを有する。なお、本明細書では、厚み方向Zに関しては、着用時に着用者の肌に近い側を上、着衣に近い側を下という事がある。ナプキン1は、就寝時に使用されてもよく、例えば縦方向Xに沿って30cm以上の長さを有していてもよい。
サイドガードGは、本体Mの横方向Y周縁において、縦方向Xに延びるように配置される。
後方フラップ部Fは、本体Mの後方部において横方向Yの外方に膨出するように構成される。
なお、ナプキン1は、ウイング部W、サイドガードG、及び後方フラップ部Fのうちの少なくとも一つを有さなくてもよい。
吸収体11は、吸収性コア16と、コアラップシート17と、を有する。
吸収性コア16は、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維で構成された繊維集合体で形成されてもよいし、当該繊維集合体に吸水性ポリマーを保持させた構成を有していてもよい。
コアラップシート17は、吸収性コア16を被覆し、例えば吸収性コア16の形状を保持する機能等を有する。コアラップシート17は、例えばティッシュペーパー状の薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。
吸収体11の詳細については後述する。
裏面シート13は、例えば、液難透過性、水蒸気透過性及び撥水性等の機能を有するシート材で形成される。当該シート材としては、例えば熱可塑性樹脂のフィルムや、当該フィルムと不織布とのラミネート等を用いることができる。このような裏面シート13は、吸収性コア16よりも低い剛性を有する。
粘着部15は、例えば、裏面シート13に所定のパターンで粘着剤を塗工することにより形成される。粘着部15に用いられる粘着剤として、好ましくは、ゴム系、オレフィン系、エチレン酢酸ビニル(EVA)系等のホットメルト粘着剤が用いられる。
本実施形態において、粘着部15は、本体Mに形成された粘着剤の塗工膜をいうものとする。なお、図2及び図4に示すように、ナプキン1は、粘着部15と同様の粘着剤の塗工膜として、ウイング部Wに設けられたウイング粘着部18を備えていてもよく、さらに後方フラップ部Fに設けられた後方フラップ粘着部19を備えていてもよい。
図3に示すように、吸収性コア16は、前方コア部20と、中間コア部21と、後方コア部22と、を有する。前方コア部20、中間コア部21及び後方コア部22は、縦方向Xに沿って並んでおり、前方コア部20及び後方コア部22の間に中間コア部21が位置する。中間コア部21は、着用者の排泄領域に対向する領域であり、前方コア部20及び後方コア部22は、着用者の排泄領域の前方及び後方にそれぞれ対向する部分である。吸収性コア16は、横方向Yにおいて左右対称な平面形状を有する。
括れ領域21sは、図3に示すように吸収性コア16を構成するコア材が存在しない空間領域であり、本実施形態では、後述するようにコアラップシート17によって区画されている。括れ領域21sには、コア材の本体は存在しないが、吸収性コア16の周縁から外方へ突出した繊維や、吸収性コア16から分離したコア材の一部が部分的に存在してもよい。
また、図3に示す例では、前方コア部20の幅寸法D1及び後方コア部22の幅寸法D3が縦方向Xに沿って一定であるが、一定でなくてもよい。なお、ある領域において「幅が一定」とは、当該領域の横方向Yにおける最小幅を100%としたときに、各領域内の幅寸法の差異が20%以下に収まっていることをいう。
前方コア部20及び後方コア部22の縦方向Xの長さ寸法は同一でも異なっていてもよく、例えば後方コア部22がより長く構成される。
幅狭領域23の幅寸法D2は、例えば、一般的な着用者の股間幅(約30mm)よりも大きく形成される。このような寸法例としては、40mm以上75mm以下であり、好ましくは、50mm以上70mm以下である。これにより、中間コア部21が十分な幅を有して着用者に対して安心感を与えることができるとともに、前方コア部20及び後方コア部22よりも幅狭に構成しやすくすることができる。
図3に示すように、中間コア部21は、縦方向Xに2等分する直線Lで区分された前半部分21a及び後半部分21bが、直線Lに関して相互に非対称になるように構成される。これにより、前半部分21a及び後半部分21bでは、横方向Yの外縁の形状が相互に異なっている。
なお、「平面視における面積」とは、ナプキン1を縦方向X及び横方向Yからなる平面上に延ばした場合の、当該平面に投影された面積をいうものとする。
前方テーパ領域24は、前半部分21aに形成され、後方テーパ領域25は、後半部分21bに形成される。但しこの構成に限定されず、後方テーパ領域25が前半部分21aから形成されていてもよい(図7参照)。
これに加えて、裏面シート13に以下のような粘着部15を設けることで、着用時における吸収性コア16の圧縮変形を効果的に防止し、ナプキン1のフィット性をさらに高めることができる。
図4及び図5に示すように、粘着部15は、例えば縦方向Xに沿った帯状の2つの粘着パターン15nで構成される。各粘着パターン15nは、横方向Yに離間しつつ、いずれも前方コア部20から後方コア部22まで延びている。
なお、図4では、裏面シート13に設けられた粘着部15を一点鎖線で、吸収性コア16を破線で、それぞれ示している。図5では、吸収性コア16を実線で示しており、それに重なる粘着部15の概形を破線で、粘着部15の形成領域を斜線で、それぞれ示している。また、図5では、粘着部15及び吸収性コア16の横方向Yにおける左右対称性に鑑み、一方の側(図4の紙面向かって右側)のみを拡大して示し、さらに、中間コア部21のテーパ形状を誇張して示している。
粘着部15の周縁部15pは、以下に説明するように、ナプキン1が受ける横方向Y内方に向かう外力に対して緩衝作用を発揮することができる。
前方粘着領域15aは、前半部分21aと厚み方向Zに重なる領域であり、図5では前方テーパ領域24と厚み方向Zに重なる領域である。
括れ粘着領域15sは、括れ領域21sと厚み方向Zに重なる領域である。
後方粘着領域15bは、後半部分21bと厚み方向Zに重なる領域であり、図5では後方テーパ領域25と厚み方向Zに重なる領域である。
このように、粘着部15の周縁部15pが横方向Yの外力に対して緩衝作用を発揮し、吸収性コア16に及ぶ外力の影響を低減することができる。
中間コア部21は、前方コア部20及び後方コア部22に対して幅狭に構成される。これにより、ナプキン1では、着用者の両脚によって付加される横方向Y内方の外力の影響を低減させ、中間コア部21の圧縮変形を防止することができる。
これにより、横方向Yの外力によって括れ領域21s下の括れ粘着領域15sが横方向Yに圧縮変形された場合、難変形領域である前半部分21a下の前方粘着領域15a及び後半部分21b下の粘着領域15bが、当該圧縮変形に対する抗力を及ぼす。
したがって、括れ粘着領域15sの変形によって上記外力の影響が緩和され、着用時における中間コア部21の圧縮変形を効果的に抑制することができる。これにより、着用者と中間コア部21との間の隙間の発生を抑制でき、ナプキン1のフィット性を向上させることができる。さらに、隙間の発生に伴う排泄された液の伝い漏れや着用時の不快感を抑制することができる。
このため、後半部分21bと重なる後方粘着領域15bが、前半部分21aと重なる前方粘着領域15aよりも平面視において大きな面積を有する。これにより、可変領域である括れ粘着領域15sと後方コア部22との間に十分な大きさの難変形領域(後方粘着領域15b)が配置され、括れ粘着領域15sの変形に起因する張力が後方コア部22に伝搬することを防止できる。したがって、後方コア部22の圧縮変形も効果的に抑制することができる。
上記構成により、前方テーパ領域24は、着用者における、幅狭の排泄領域から前方(上方)に向かって急激に幅が広がる鼠径部にフィットする形状とすることができる。したがって、大腿部前方からの外力の影響が前方コア部20に伝搬することを抑制することができる。これにより、ナプキン1前方におけるフィット性を高め、隙間の発生を防止することができる。
また、後方テーパ領域25は、排泄領域から緩やかに幅が広がる臀部にフィットする形状とすることができる。さらに、後方テーパ領域25と重なる周縁部15pの後方粘着領域15bを、前方テーパ領域24と重なる周縁部15pの前方粘着領域15aよりも大きな面積で構成することができる。これにより、後方粘着領域15bの非変形性を高め、括れ粘着領域15sの変形が後方コア部22へ伝播することを効果的に抑制することができる。したがって、ナプキン1の後方におけるフィット性も向上させることができる。
中間コア部21の形状は、図6~図10に示すように、種々の形状を採り得る。
例えば図6に示すように、中間コア部21の後半部分21bに、括れ領域21sに向かって突出する凸状部21cが形成されていてもよい。図6では、後半部分21bに、後方テーパ領域25と凸状部21cの双方が形成されている例を示す。凸状部21cは、図6に示すように、複数形成されていてもよいし、単数形成されていてもよい。
凸状部21cにより、後半部分21bの面積を増大させることができ、後半部分21bの平面視における面積を前半部分21aよりも大きくすることができる。したがって、後方コア部22の圧縮変形を効果的に抑制することができる。
この場合、前方テーパ領域24と後方テーパ領域25との境界部が、前半部分21aに形成されていてもよく、例えば、後方テーパ領域25が前半部分21aから後半部分21bの全長にわたって形成されていてもよい。これによっても、前半部分21a及び後半部分21bを非対称に構成できるとともに、後半部分21bの平面視における面積を前半部分21aよりも大きく構成することができる。したがって、後方コア部22の圧縮変形を効果的に抑制することができる。
この構成により、前方テーパ領域24は、鼠径部に対応する幅が急激に広がる形状により適した形状となり、後方テーパ領域25は、臀部の形状に沿う幅が緩やかに広がる形状により適した形状となる。
なお、前方テーパ領域24及び後方テーパ領域25各々の外縁の曲率半径が、部分毎に異なっている場合は、各外縁の曲率半径の平均値を各領域の曲率半径の値とする。
また、図10に示すように、凸状部21cの形状は限定されず、凸状部21cが縦方向X前方に向かって突出していてもよい。
吸収性コア16は、吸収性及びフィット性等の観点から、領域毎の坪量を調整することができる。坪量は、圧搾溝部Eを除く領域において厚みと同義であってもよく、剛性と正の相関を有する。このことから、吸収性コア16の坪量分布によっても、外力が付加された場合の吸収性コア16の変形を制御することができる。
さらに、後方テーパ領域25の坪量を大きくすることで、横方向Yの外力が付加された場合の後方テーパ領域25の圧縮変形を抑制し、後方コア部22への変形の伝搬を効果的に防止することができる。
また、各部の坪量(厚み寸法)の関係は図11に示す例に限定されない。例えば、前方コア部20は、前方テーパ領域24よりも小さい坪量を有していてもよく、大きい坪量を有していてもよい。同様に、後方コア部22は、後方テーパ領域25よりも小さい坪量を有していてもよく、大きい坪量を有していてもよい。
図3に示すように、吸収性コア16は、中間コア部21の後方コア部22との境界部分21dに形成された横方向Yに延びる境界溝部27をさらに有する。
境界部分21dは、中間コア部21の後半部分21bをさらに縦方向Xに2等分したうちの、後方側の領域をいうものとする。図3では、境界溝部27は、幅狭領域23と後方テーパ領域25との間に形成されている。
また、境界溝部27の幅や深さ(底部の厚み)は、後述する作用効果が得られるように適宜設定することができる。
境界部分21eは、中間コア部21の前半部分21aをさらに縦方向Xに2等分したうちの、前方側の領域をいう。図3に示す例では、境界溝部28は、幅狭領域23と前方テーパ領域24との境界に位置している。境界溝部28により、前方コア部20の変形をより確実に抑制し、ナプキン1の前方におけるフィット性をさらに向上させることができる。
吸収性コア16は、縦溝部29と、横溝部30と、環状溝部31とをさらに有する。縦溝部29、横溝部30、及び環状溝部31は、吸収性コア16の厚み方向Zの上面から下方に向かって沈み込む溝を含む。前方コア部20、中間コア部21及び後方コア部22は、それぞれ、これらの溝によって分割されている。低坪量で変形しやすい縦溝部29、横溝部30、及び環状溝部31を設けることで、吸収性コア16の柔軟性を高めることができる。
縦溝部29、横溝部30、及び環状溝部31の構成については、後述する。
図2及び図12に示すように、吸収体11は、吸収性コア16の他、コアラップシート17を有する。コアラップシート17は、吸収性コア16の表裏を被覆するように、吸収性コア16の横方向Yに巻き付けられる。コアラップシート17を設けることにより、流通時や着用時において吸収性コア16の構造を保護することができるとともに、上述の外力に対する緩衝作用を高める作用も有する。以下、詳細について説明する。
コアラップシート17の縦方向Xに沿った長さ寸法は、吸収性コア16の縦方向Xの長さ寸法(全長)と同等に形成されるが、これに限られず、吸収性コア16の全長よりも長くてもよいし短くてもよい。
コア被覆部は、前方コア部20を被覆する前方コア被覆部33と、中間コア部21を被覆する中間コア被覆部34と、後方コア部22を被覆する後方コア被覆部35とを含む。中間コア被覆部34は、さらに、前半部分21aを被覆する前半被覆部34aと、後半部分21bを被覆する後半被覆部34bと、を含む。図12には、吸収性コア16の概形が破線で、各々のコア被覆部33~35,34a,34bと括れ被覆部36との境界が一点鎖線で示される。
コアラップシート17は、吸収性コア16よりも剛性が十分に低いシート材で構成されているため、吸収性コア16の形状に対応する形状で吸収性コア16を被覆する。
なお、括れ被覆部36だけでなく、コアラップシート17の他の領域も表面シート12及び裏面シート13に接合されてもよく、コアラップシート17の全面が接合されてもよい。
表面シート12は、上述のように、括れ被覆部36に接合され、コアラップシート17及び裏面シート13等とともに外力に対する緩衝作用を発揮し得る。そこで、より高い緩衝作用を得る観点から、表面シート12を以下のように形成することができる。
線状エンボス部37及び凸部38は、括れ被覆部36に接合されている領域に形成されていればよいが、表面シート12全体に形成されていてもよい。
なお、表面シート12は、ナプキン1において、その厚み方向とナプキン1の厚み方向とが一致するように配置される。このため、以下では、厚み方向Zを表面シート12の厚み方向Zと同義に用いる。
第1線状エンボス群39の横方向Yに対する角度αは、0度より大きく90度未満であり、20度以上70度以下がさらに好ましい。同様に、第2線状エンボス群40の横方向Yに対する角度βは、0度より大きく90度未満であり、20度以上70度以下がさらに好ましい。また、第1線状エンボス群39及び第2線状エンボス群40の各線状エンボス39a,40aの交差する角度は、鋭角(鈍角)でも、90度でもよく、限定されない。
以下、本実施形態の説明を補足する。
前方コア部20及び後方コア部22の幅寸法D1,D3は、好ましくは60mm以上100mm以下であり、より好ましくは70mm以上90mm以下である。
中間コア部21の最も狭い部分(例えば幅狭領域23)の幅寸法D2は、好ましくは40mm以上75mm以下であり、より好ましくは50mm以上70mm以下である。
高坪量部26は、他の領域よりも坪量が高く、図3及び図11に示すように厚み方向Z上方に突出する。本実施形態では、高坪量部26は、中間コア部21の幅狭領域23の縦方向X全長にわたって延びている。しかし、高坪量部26は、幅狭領域23の縦方向Xの長さより短くてもよい。また、高坪量部26は、幅狭領域23の縦方向Xの長さより長くてもよく、更には、前方コア部20及び後方コア部22の少なくとも一方まで延在していてもよい。
着用時に着用者の排泄領域に対向して高坪量部26を設けることで、排泄領域に対向する部分の剛性を高めることができる。これにより、高坪量部26が、着用時に付加される横方向Yの外力に対して変形しにくくなる。したがって、ナプキン1において、着用者の排泄領域に対するフィット性を高め、縦方向Xの液の漏れを防止することができる。なお、図11の形態に代えて、高坪量部26が厚み方向Z下方に突出する形態としてもよい。
境界溝部27,28、縦溝部29、横溝部30及び環状溝部31を除く吸収性コア16の坪量は、好ましくは100g/m2以上1000g/m2以下であり、より好ましくは150g/m2以上900g/m2以下である。
また、高坪量部26の坪量は、好ましくは400g/m2以上1000g/m2以下であり、より好ましくは500g/m2以上900g/m2以下である。
吸収性コア16の測定対象領域を、フェザー社製片刃剃刀を用いて切断し、あらかじめ定めた面積となるように小片を得る。それらの小片の重量を電子天秤(A&D社製電子天秤GR-300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定する。求めた重量を各部の小片の面積で除して小片の坪量を算出する。各部のそれぞれについて、小片5個の坪量の平均を坪量とする。
縦溝部29は、縦方向Xに沿って延び、横方向Yに沿って間隔をあけて配列されている。縦溝部29は、前方コア部20、中間コア部21及び後方コア部22のそれぞれに、縦方向Xの全長にわたって形成されている。
横溝部30は、横方向Yに沿って延び、縦方向Xに沿って間隔をあけて配列されている。横溝部30は、前方コア部20、中間コア部21及び後方コア部22のそれぞれに、横方向Yの全長にわたって形成されている。
縦溝部29及び横溝部30を設けることで、吸収性コア16の柔軟性を高めることに加え、縦溝部29及び横溝部30の内部に液を引き込むことで吸収性コア16の液吸収速度を高めることができる。
表面シート12の凸部38における厚み寸法は、乾燥状態において0.5~3mm,特に0.7~3mmであることが好ましい。
11…吸収体
12…表面シート
13…裏面シート
15…粘着部
15p…横方向周縁部
16…吸収性コア
20…前方コア部
21…中間コア部
21a…前半部分
21b…後半部分
21s…括れ領域
22…後方コア部
Claims (8)
- 液透過性の表面シートと、裏面シートと、吸収性コアを有し表面シート及び裏面シートの間に配置された吸収体と、前記裏面シートの外面に設けられた粘着部と、を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び前記縦方向に直交する横方向を有するパッド状吸収性物品であって、
前記吸収性コアは、
前方コア部及び後方コア部と、前記前方コア部及び前記後方コア部の間に位置し、一対の括れ領域によって前記前方コア部及び前記後方コア部よりも幅狭に形成された中間コア部と、を有し、
前記中間コア部は、前記縦方向に2等分する直線で区分された前半部分及び後半部分が、前記直線に関して相互に非対称になるように構成され、
前記粘着部は、前記前半部分、前記一対の括れ領域各々及び前記後半部分を通って前記縦方向にそれぞれ延びる一対の横方向周縁部を含み、
前記中間コア部では、前記後半部分が、前記前半部分よりも平面視において大きな面積を有し、
前記中間コア部は、
前記前方コア部に向かって幅寸法が漸増する前方テーパ領域と、
前記後方コア部に向かって幅寸法が漸増し、前記前方テーパ領域よりも単位長さあたりの幅寸法の増加量が小さい後方テーパ領域と、を含み、
前記前方テーパ領域及び前記後方テーパ領域の外縁は曲線で構成され、
前記前方テーパ領域の外縁は、前記後方テーパ領域の外縁よりも大きな曲率半径を有する
パッド状吸収性物品。 - 液透過性の表面シートと、裏面シートと、吸収性コアを有し表面シート及び裏面シートの間に配置された吸収体と、前記裏面シートの外面に設けられた粘着部と、を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び前記縦方向に直交する横方向を有するパッド状吸収性物品であって、
前記吸収性コアは、
前方コア部及び後方コア部と、前記前方コア部及び前記後方コア部の間に位置し、一対の括れ領域によって前記前方コア部及び前記後方コア部よりも幅狭に形成された中間コア部と、を有し、
前記中間コア部は、前記縦方向に2等分する直線で区分された前半部分及び後半部分が、前記直線に関して相互に非対称になるように構成され、
前記粘着部は、前記前半部分、前記一対の括れ領域各々及び前記後半部分を通って前記縦方向にそれぞれ延びる一対の横方向周縁部を含み、
前記中間コア部では、前記後半部分が、前記前半部分よりも平面視において大きな面積を有し、
前記中間コア部は、
前記前方コア部に向かって幅寸法が漸増する前方テーパ領域と、
前記後方コア部に向かって幅寸法が漸増し、前記前方テーパ領域よりも単位長さあたりの幅寸法の増加量が小さい後方テーパ領域と、を含み、
前記前方テーパ領域及び前記後方テーパ領域の外縁は曲線で構成され、
前記後方テーパ領域は、前記前方テーパ領域よりも大きな坪量を有する
パッド状吸収性物品。 - 液透過性の表面シートと、裏面シートと、吸収性コアを有し表面シート及び裏面シートの間に配置された吸収体と、前記裏面シートの外面に設けられた粘着部と、を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び前記縦方向に直交する横方向を有するパッド状吸収性物品であって、
前記吸収性コアは、
前方コア部及び後方コア部と、前記前方コア部及び前記後方コア部の間に位置し、一対の括れ領域によって前記前方コア部及び前記後方コア部よりも幅狭に形成された中間コア部と、を有し、
前記中間コア部は、前記縦方向に2等分する直線で区分された前半部分及び後半部分が、前記直線に関して相互に非対称になるように構成され、
前記粘着部は、前記前半部分、前記一対の括れ領域各々及び前記後半部分を通って前記縦方向にそれぞれ延びる一対の横方向周縁部を含み、
前記中間コア部では、前記後半部分が、前記前半部分よりも平面視において大きな面積を有し、
前記中間コア部は、
前記前方コア部に向かって幅寸法が漸増する前方テーパ領域と、
前記後方コア部に向かって幅寸法が漸増し、前記前方テーパ領域よりも単位長さあたりの幅寸法の増加量が小さい後方テーパ領域と、を含み、
前記前方テーパ領域及び前記後方テーパ領域の外縁は曲線で構成され、
前記中間コア部は、前記後半部分に形成され、前記括れ領域に向かって凸状に突出する凸状部を含む
パッド状吸収性物品。 - 前記後方テーパ領域は、前記前方テーパ領域よりも前記縦方向に沿って大きな長さ寸法を有する
請求項1から3のいずれか一項に記載のパッド状吸収性物品。 - 前記吸収性コアは、前記中間コア部における前記後方コア部との境界部分に形成され前記横方向に延びる境界溝部をさらに有する
請求項1から4のいずれか一項に記載のパッド状吸収性物品。 - 前記吸収体は、前記吸収性コアを被覆するコアラップシートをさらに有し、
前記コアラップシートは、前記吸収性コアを被覆するコア被覆部と、前記一対の括れ領域を被覆する一対の括れ被覆部と、を有する
請求項1から5のいずれか一項に記載のパッド状吸収性物品。 - 前記一対の括れ被覆部は、前記表面シート及び前記裏面シートに接合される
請求項6に記載のパッド状吸収性物品。 - 前記表面シートは、少なくとも前記一対の括れ被覆部上の領域に形成された、厚み方向に圧縮された線状エンボス部と、前記線状エンボス部に囲まれて前記厚み方向外方に突出する凸部と、を有し、
前記線状エンボス部は、前記横方向にそれぞれ傾斜し、相互に交差する第1線状エンボス群及び第2線状エンボス群を含む
請求項7に記載のパッド状吸収性物品。
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