JP6372681B2 - 仮設柱を活用した本設架構の構築方法、及び仮設柱と仮設桁の接合構造 - Google Patents

仮設柱を活用した本設架構の構築方法、及び仮設柱と仮設桁の接合構造 Download PDF

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Description

本発明は、仮設柱を活用した本設架構の構築方法、及びこれを実現するための仮設柱と仮設桁の接合構造に関する。
従来、例えば、鉄道や道路、河川、既存構造物などを横断するように構造物を構築する場合や、上方に送電線などがあって大型クレーン等を用いて構造物を構築できないような場合など、敷地周りの状況に制限がある場合に、この作業制限領域の両側に作業ヤードを設け、順次鉄骨架構ユニットを組み立て接続し、一方の作業ヤードの構台から鉄骨架構を他方の作業ヤードに向けてスライド移動させてゆくスライディング工法(スライド工法、横取り工法、横移動工法、送り出し工法)が多用されている。
また、スライディング工法を用いて鉄骨架構構造物(本設構造物、架構本体)を構築する際には、例えば、仮設柱(鋼管杭など)と、仮設柱に支持させて仮設桁(鉄骨)を設置するとともに仮設桁上にレールを設置して構台(作業ヤードに繋がり作業制限領域方向に増築したスライド作業構台)を構築する。また、この構台から鉄骨架構ユニットを走行台車上に載せつつレール上をスライド移動させ、順次鉄骨架構ユニットを接続しながら一方の作業ヤードから他方の作業ヤード側までスライド移動させて鉄骨架構構造物を構築する(例えば、特許文献1参照)。
そして、一般に、鉄骨架構構造物を構築した後、仮設柱や仮設桁等を解体・撤去し、施工が完了する。
特開2007−284922号公報
しかしながら、上記のスライディング工法などのように、鉄骨架構構造物などの本設構造物を構築した後に仮設柱や仮設桁を解体・撤去する作業は、多大な労力、時間、費用が必要になる。このため、仮設柱などを本設構造物の架構として活用し、工期短縮や仮設に要するコスト削減等を図る手法が強く望まれていた。
本発明は、上記事情に鑑み、従来と比較し、仮設柱を本設構造物の架構として活用し、工期短縮、コスト削減を可能にする仮設柱を活用した本設架構の構築方法、及びこれを実現するための仮設柱と仮設桁の接合構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の仮設柱を活用した本設架構の構築方法は、所定の間隔をあけて仮設柱を複数設置し、前記複数の仮設柱に支持させて仮設桁を設置し、前記仮設柱と前記仮設桁を用いて本設構造物の架構本体を構築するとともに、前記仮設桁を撤去し、前記架構本体と前記仮設柱の間に接合部材を介設して前記架構本体と前記仮設柱を接続し、本設架構を構築するようにし、且つ、一部の仮設柱で支持された一部の仮設桁を先行して撤去し、他の仮設柱で前記架構本体を支持した状態で前記一部の仮設柱と前記架構本体を接続し、順次部分的に前記仮設桁の撤去作業と、前記仮設柱と前記架構本体の接続作業を行うようにして前記本設架構を構築してゆくことを特徴とする。
この発明においては、本設構造物の架構本体を構築するとともに(架構本体を構築すると同時に、あるいは架構本体を構築した後に)仮設桁を撤去し、仮設桁を支持するための複数の仮設柱を、接合部材を介設して架構本体に接続することで、これら複数の仮設柱を本設柱として活用し本設構造物の本設架構を構築することが可能になる。
また、一部の仮設柱で支持された一部の仮設桁を先行して撤去し、本設構造物の架構本体を他の仮設柱で支持した状態で一部の仮設柱と架構本体を接続し、順次部分的に仮設桁の撤去作業と、仮設柱の接続作業を行ってゆくことにより、仮設桁を撤去しながら、且つ架構本体の荷重を支持しながら、確実且つ効率的に架構本体と複数の仮設柱の接続作用を行うことが可能になる。
さらに、本発明の仮設柱を活用した本設架構の構築方法においては、前記仮設柱の上端部側の側面に固着された取付部と、前記取付部に着脱可能に設置されるとともに前記取付部から上方の前記仮設柱の上端部を内包するように配設される支持部とを備えた接合構造を設置し、且つ前記支持部に固着して前記仮設桁を前記複数の仮設柱に接続して設置し、前記架構本体を前記仮設柱と前記仮設桁を用いて構築するとともに、前記架構本体を構築し前記仮設桁を撤去する際に、前記接合構造の前記取付部から前記支持部を取り外し前記仮設柱に対して前記仮設桁を分離し、前記支持部とともに前記仮設桁を撤去することがより望ましい。
また、本発明の仮設柱と仮設桁の接合構造は、所定の間隔をあけて設置される複数の仮設柱と、前記複数の仮設柱に支持させて設置される前記仮設桁の接合構造であって、前記仮設柱の上端部側の側面に固着された取付部と、前記取付部に着脱可能に設置されるとともに前記取付部から上方の前記仮設柱の上端部を内包するように配設され、前記仮設桁を支持する支持部とを備えていることを特徴とする。
これらの発明においては、仮設柱の上端部側の側面に固着された取付部と、取付部に着脱可能に設置され、且つ取付部から上方の仮設柱の上端部を内包するように配設される支持部とで接合構造を構成し、支持部上に仮設桁を支持させて設置することができる。また、取付部から支持部を取り外すと、支持部とともに仮設桁を仮設柱から分離することができる。これにより、容易に且つ効率的に仮設桁の設置/撤去作業を行うことが可能になる。
さらに、本発明の仮設柱と仮設桁の接合構造においては、前記取付部と前記支持部で囲まれ、前記仮設柱の上端部が配される内部空間に充填材を充填し、前記充填材を介して前記仮設柱の上端部と前記支持部とが一体に接合されていることが望ましい。
この発明においては、仮設柱の上端部を内包する支持部と取付部で形成された内部空間に充填材を充填することで、仮設桁から作用する荷重を確実に支持するための耐荷力の増大を図ることができる。
本発明の仮設柱を活用した本設架構の構築方法によれば、仮設桁を支持するための複数の仮設柱を、接合部材を介して本設構造物の架構本体に接続することで、これら複数の仮設柱を本設構造物の架構(本設架構)の本設柱として活用することができ、例えばスライディング工法などに適用することで、工期短縮、仮設に要するコスト削減等を図ることが可能になる。
また、本発明の仮設柱と仮設桁の接合構造によれば、仮設柱に対し、容易に且つ効率的に仮設桁の設置/撤去作業を行うことができるため、仮設柱を活用して本設架構を構築する場合に適用すると、好適に仮設柱を本設柱として活用することを可能にし、より確実且つ効果的に工期短縮、仮設に要するコスト削減等を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る仮設柱を活用した本設架構の構築方法を適用した一例としてのスライディング工法の作業ヤード、作業構台を示す図である。 本発明の一実施形態に係る仮設柱を活用した本設架構の構築方法(本発明を適用した一例としてのスライディング工法)を示す図である。 本発明の一実施形態に係る仮設柱を活用した本設架構の構築方法(本発明を適用した一例としてのスライディング工法)、及び仮設柱と仮設桁の接合構造を示す図である。 図3のX1−X1線矢視図である。 本発明の一実施形態に係る仮設柱を活用した本設架構の構築方法(本発明を適用した一例としてのスライディング工法)において、本設構造物の架構本体を仮設柱及び仮設桁で支持した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る仮設柱を活用した本設架構の構築方法(本発明を適用した一例としてのスライディング工法)において、接合部材を用いて仮設柱と架構本体を接続した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る仮設柱を活用した本設架構の構築方法(本発明を適用した一例としてのスライディング工法)において、仮設桁を撤去する際の説明に用いた図である。 本発明の一実施形態に係る仮設柱を活用した本設架構の構築方法(本発明を適用した一例としてのスライディング工法)において、仮設桁を撤去する際の説明に用いた図である。
以下、図1から図8を参照し、本発明の一実施形態に係る仮設柱を活用した本設架構の構築方法、及び仮設柱と仮設桁の接合構造について説明する。ここで、本実施形態では、スライディング工法によって鉄骨架構構造物(本設構造物、架構本体)を構築する際に本発明を適用するものとして説明を行う。勿論、本発明は、スライディング工法に限定して適用する必要はなく、仮設柱と仮設桁を用いて構築されるあらゆる構造物に適用可能である。
本実施形態の鉄骨架構構造物(本設構造物、架構本体)1は、例えば、下方の鉄道や道路、河川、既存構造物などを横断するように構造物を構築せざるを得ない場所や、あるいは、上方に送電線などがあって大型クレーン等を用いて構造物を構築できないような場所など、敷地周りの状況に制限がある作業制限領域Rを跨ぐように構築される(図2(f)参照)。
そして、本実施形態では、この鉄骨架構構造物1をスライディング工法(スライド工法、横取り工法、横移動工法、送り出し工法)を用いて構築する。
具体的に、本実施形態のスライディング工法を用いた鉄骨架構構造物の構築方法(仮設柱を活用した本設架構の構築方法)では、例えば、図1に示すように、作業制限領域Rを挟んで両側に一方の作業ヤード2と他方の作業ヤード3を設置・構築する。
そして、まず、一方の作業ヤード2から他方の作業ヤード3に向かうスライディング方向T1に所定の間隔をあけて複数の仮設柱4を設置する。本実施形態では、仮設柱(支持柱)4として、例えば鋼管柱(鋼管杭)やCFT柱(CFT杭:コンクリート充填鋼管柱(鋼管杭))などが適用される。また、仮設柱4には、側面に径方向に突出し上端側から地盤に貫入された下端側まで延びる鋼板状の羽部材が一体に固着されている。これにより、地盤に対して仮設柱4の引抜耐力(摩擦抵抗など)や変位抑制力などの向上が図られている。
また、この仮設柱4は、一方の作業ヤード2から他方の作業ヤード3に向かうスライディング方向Tに並設されるとともに、スライディング方向T1に直交する幅方向T2にも(複数)並設されている。すなわち、本実施形態では、複数の仮設柱4をスライディング方向T1に並設した仮設柱群が幅方向T2に平行して複数設けられている。
さらに、本実施形態では、図2及び図3に示すように、スライディング方向T1に並設された各複数条の仮設柱(仮設柱群)4に支持させ、スライディング方向T1に延設されるように仮設桁5を設置する。また、各複数条の仮設柱4にそれぞれ支持して設置された複数条の仮設桁5は、例えばH形鋼などの鉄骨であり、隣り合う仮設桁5のウェブ同士が幅方向T2に延びる鉄骨の水平つなぎ部材6をボルト接合して連結される。また、隣り合う仮設桁5同士が連結する水平つなぎ部材6はスライディング方向T1に所定の間隔をあけて複数設けられている。
そして、各仮設桁5上に、仮設桁5の延設方向に沿って、すなわちスライディング方向T1に沿って、ガイド部材(レール)7を設置する(ガイド部材設置工程)。
また、このとき、本実施形態では、図3及び図4に示すように、仮設柱4の上端部4a側と仮設桁5とを接合する接合構造8が、仮設柱4の上端部4a側の側面に固着された取付部9と、取付部9に着脱可能に且つ取付部9から上方の仮設柱4の上端部4aを内包するように配設される支持部10とを備えて構成されている。
本実施形態の取付部9は、取付鋼板11とリブ鋼板12とを備えてなり、取付鋼板11は、環状に形成され、その一端を仮設柱4の側面に溶接などで接合し、水平方向外側に突出するとともに仮設柱4の外周を囲繞するように配設される。また、取付鋼板11には、上面から下面に貫通して複数のボルト挿通孔が形成されている。
リブ鋼板12は、この環状の取付鋼板11の下面と、取付鋼板11の下方の仮設柱4の側面とにそれぞれ溶接などして接合し、仮設柱4の軸線O1中心の径方向に沿って配設される。また、リブ鋼板12は、仮設柱4の軸線O1中心の周方向に等間隔で(所定の間隔をあけて)複数設けられている。
次に、本実施形態の支持部10は、環状支持部材13と、板状支持部材14と、充填材15とを備えてなり、環状支持部材13は、例えば溝形鋼を用い、内径を仮設柱4の外径よりも大径とし、外径を取付部9の取付鋼板11の外径よりも小径とし、一対のフランジの間の開口部を仮設柱4の軸線O1中心の径方向外側に向けた状態で、環状に形成されている。そのため、仮設柱4の軸線O1と環状支持部材13の中心にずれ(芯ずれ)が生じた場合であっても、この芯ずれを吸収しつつ仮設柱4に環状支持部材13を固定することが可能になる。すなわち、ある程度の位置ずれを許容しながら仮設柱4に環状支持部材13を固定することができる。
また、本実施形態の環状支持部材13は、その高さを取付部9の取付鋼板11から仮設柱4の上端部4aまでの高さ寸法以上として形成されている。さらに、環状支持部材13は、下フランジに複数のボルト挿通孔が貫通形成されている。
板状支持部材14は、環状支持部材13の上フランジにボルト接合や溶接などで一体に固着され、環状支持部材13と取付部9の取付鋼板11とともに、仮設柱4の上端部4a側を内包する内部空間16を形成するように配設されている。また、この板状支持部材14には、上面から下面に貫通する貫通孔14aが複数形成されている。
さらに、本実施形態では、板状支持部材14の貫通孔14aを注入孔、エア抜き孔とし、仮設柱4の上端部4a側を内包した内部空間16にセメント系のグラウト材などの充填材15を充填する。このように着脱可能に取付部9に取り付けられ、内部空間16に充填材15を充填することで、支持部10が仮設柱4の上端部4a側に確実に一体化される。
また、支持部10の板状支持部材14上に仮設桁5を溶接するなどして固着することにより、支持部10を介して、仮設柱4で仮設桁5が支持される。さらに、仮設桁5と支持部10の板状支持部材14とに接合してリブ鋼板17を設け、幅方向T2に隣り合う仮設桁5同士を水平つなぎ部材6で連結することで、安定した状態で仮設桁5上にガイド部材7を設置することできる。
そして、図2(a)〜(f)、図5に示すように、一方の作業ヤード2で鉄骨架構ユニット20を組み立て、ガイド部材7に設置した走行台車21とジャッキなどを用い、仮設柱4及び仮設桁5で支持しながら鉄骨架構(架構本体)22をそのスパン分だけスライディング方向T1前方にスライド移動させる(スライディング工程)。さらに、鉄骨架構22をスライド移動させるとともに、一方の作業ヤード2で次の鉄骨架構ユニット20を組み立て、前方の鉄骨架構22と接続し、走行台車21とジャッキなどを用いてスライディング方向T1前方にスライド移動させる。この作業を順次繰り返し行って、鉄骨架構22を一方の作業ヤード2から他方の作業ヤード3側の所定位置まで架け渡す。これにより、鉄骨架構構造物1が架設される。
このように鉄骨架構22(鉄骨架構構造物1)を作業制限領域R上に架け渡して設置した段階で、図6に示すように、ガイド部材7及び仮設桁5を撤去するとともに鉄骨架構22と各仮設柱4の間に鋼管などの接合部材25を介設する。そして、この接合部材25と鉄骨架構22、仮設柱4を接続することで、接合部材25を介して鉄骨架構22と仮設柱を接続する(仮設柱接続工程)。また、本実施形態では、接合部材25を接続するとともに、隣り合う仮設柱4同士を鉄骨ブレース26で接続する。
さらに、図7に示すように、本実施形態では、このとき、一部の仮設柱4で支持された一部の仮設桁5(5a)を先行して撤去し、他の仮設柱4で鉄骨架構22を支持した状態で一部の仮設柱4と鉄骨架構22を接続し、順次部分的に仮設桁5の撤去と仮設柱4の接続を行うようにする。これにより、確実に鉄骨架構22を支持しながら仮設柱4との接続作業が行える。なお、必要に応じて鉄骨架構22をジャッキアップし、ガイド部材7や走行台車21、仮設桁5を撤去するようにしてもよい。
また、図3、図4に示すように、本実施形態では、仮設柱4の上端部4a側と仮設桁5とが、取付部9と支持部10と充填材15からなる接合構造8で接続されている。そして、取付部9の取付鋼板11と、仮設桁5が固着された支持部10の環状支持部材13とがボルト接合などにより着脱可能に取り付けられている。このため、図8に示すように、仮設桁5を撤去する際には、取付部9の取付鋼板11と支持部10の環状支持部材13を外し、支持部10とともに仮設桁5を吊り上げて移動することで、容易に仮設桁5の撤去が行なえる。なお、充填材15を用いた場合には、適宜、ブレーカなどで充填材15を破砕するなどして仮設柱4の上端部4a側と支持部10とを分離し、支持部10とともに仮設桁5を吊り上げて撤去すればよい。
これにより、作業制限領域Rを跨ぐように鉄骨架構構造物1が構築されるとともに、仮設柱4を本設柱として活用して鉄骨架構構造物(本設架構)1が構築される。
したがって、本実施形態の仮設柱を活用した本設架構の構築方法(スライディング工法を用いた鉄骨架構構造物の構築方法)においては、鉄骨架構構造物(本設構造物の架構本体)1を構築するとともに(架構本体を構築すると同時に、あるいは架構本体を構築した後に)仮設桁5を撤去し、仮設桁5を支持するための複数の仮設柱4を、接合部材25を介設して鉄骨架構(架構本体)22に接続することで、これら複数の仮設柱4を本設柱として活用し鉄骨架構構造物(本設構造物の本設架構)1を構築することが可能になる。
また、一部の仮設柱4で支持された一部の仮設桁5を先行して撤去し、鉄骨架構(架構本体)22を他の仮設柱4で支持した状態で一部の仮設柱4と鉄骨架構22を接続し、順次部分的に仮設桁5の撤去作業と、仮設柱4の接続作業を行ってゆくことにより、仮設桁5を撤去しながら、且つ鉄骨架構22の荷重を支持しながら、確実且つ効率的に鉄骨架構22と複数の仮設柱4の接続作用を行うことが可能になる。
さらに、本実施形態の仮設柱を活用した本設架構の構築方法(スライディング工法を用いた鉄骨架構構造物の構築方法)、及び仮設柱と仮設桁の接合構造8においては、仮設柱4の上端部4a側の側面に固着された取付部9と、取付部9に着脱可能に設置され、且つ取付部9から上方の仮設柱4の上端部4aを内包するように配設される支持部10とで接合構造8を構成し、支持部10上に仮設桁5を支持させて設置することができる。また、取付部9から支持部10を取り外すと、支持部10とともに仮設桁5を仮設柱4から分離することができる。これにより、容易に且つ効率的に仮設桁5の設置/撤去作業を行うことが可能になる。
さらに、仮設柱4の上端部4aを内包する支持部10と取付部9で形成された内部空間16に充填材15を充填することで、仮設桁5から作用する荷重を確実に支持するための耐荷力の増大を図ることができる。
よって、本実施形態の仮設柱を活用した本設架構の構築方法によれば、仮設桁5を支持するための複数の仮設柱4を、接合部材25を介して鉄骨架構(本設構造物の架構本体)22に接続することで、これら複数の仮設柱4を本設柱として活用することができ、本実施形態のようにスライディング工法などに適用することで、工期短縮、仮設に要するコスト削減等を図ることが可能になる。
また、本実施形態の仮設柱と仮設桁の接合構造8によれば、仮設柱4に対し、容易に且つ効率的に仮設桁5の設置/撤去作業を行うことができるため、本実施形態のように仮設柱4を活用して本設架構を構築する場合に適用すると、好適に仮設柱4を本設柱として活用することを可能にし、より確実且つ効果的に工期短縮、仮設に要するコスト削減等を図ることができる。
以上、本発明に係る仮設柱を活用した本設架構の構築方法、及び仮設柱と仮設桁の接合構造の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 鉄骨架構構造物(本設構造物、本設架構)
2 一方の作業ヤード
3 他方の作業ヤード
4 仮設柱
4a 上端部
5 仮設桁
6 水平つなぎ部材
7 ガイド部材(レール)
8 接合構造
9 取付部
10 支持部
11 取付鋼板
12 リブ鋼板
13 環状支持部材
14 板状支持部材
15 充填材
16 内部空間
17 リブ鋼板
20 鉄骨架構ユニット
21 走行台車
22 鉄骨架構(架構本体)
25 接合部材
26 鉄骨ブレース
O1 仮設柱の軸線
R 作業制限領域
T1 スライディング方向
T2 幅方向

Claims (4)

  1. 所定の間隔をあけて仮設柱を複数設置し、前記複数の仮設柱に支持させて仮設桁を設置し、前記仮設柱と前記仮設桁を用いて本設構造物の架構本体を構築するとともに、
    前記仮設桁を撤去し、前記架構本体と前記仮設柱の間に接合部材を介設して前記架構本体と前記仮設柱を接続し、本設架構を構築するようにし
    且つ、一部の仮設柱で支持された一部の仮設桁を先行して撤去し、他の仮設柱で前記架構本体を支持した状態で前記一部の仮設柱と前記架構本体を接続し、順次部分的に前記仮設桁の撤去作業と、前記仮設柱と前記架構本体の接続作業を行うようにして前記本設架構を構築してゆくことを特徴とする仮設柱を活用した本設架構の構築方法。
  2. 請求項1記載の仮設柱を活用した本設架構の構築方法において、
    前記仮設柱の上端部側の側面に固着された取付部と、前記取付部に着脱可能に設置されるとともに前記取付部から上方の前記仮設柱の上端部を内包するように配設される支持部とを備えた接合構造を設置し、且つ前記支持部に固着して前記仮設桁を前記複数の仮設柱に接続して設置し、前記架構本体を前記仮設柱と前記仮設桁を用いて構築するとともに、
    前記架構本体を構築し前記仮設桁を撤去する際に、前記接合構造の前記取付部から前記支持部を取り外し前記仮設柱に対して前記仮設桁を分離し、前記支持部とともに前記仮設桁を撤去するようにしたことを特徴とする仮設柱を活用した本設架構の構築方法。
  3. 所定の間隔をあけて設置される複数の仮設柱と、前記複数の仮設柱に支持させて設置される前記仮設桁の接合構造であって、
    前記仮設柱の上端部側の側面に固着された取付部と、前記取付部に着脱可能に設置されるとともに前記取付部から上方の前記仮設柱の上端部を内包するように配設され、前記仮設桁を支持する支持部とを備えていることを特徴とする仮設柱と仮設桁の接合構造。
  4. 請求項3記載の仮設柱と仮設桁の接合構造において、
    前記取付部と前記支持部で囲まれ、前記仮設柱の上端部が配される内部空間に充填材を充填し、前記充填材を介して前記仮設柱の上端部と前記支持部とが一体に接合されていることを特徴とする仮設柱と仮設桁の接合構造。
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