JP6370229B2 - 係止構造、及び係止構造を用いた容器 - Google Patents

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Description

本発明は、紙製品を組立状態に維持するための係止構造、及び係止構造を用いた容器に関する。
特許文献1には、上端開口の一部を覆う桟壁を有する段ボール製トレイが開示されている。このトレイは、底壁と、底壁の側縁に連続した側壁と、底壁の端縁に連続した端壁とを備える。また、端壁には、先端縁に桟壁が連設され、桟壁の側縁に係止壁が連設されている。トレイを組み立てる際には、底壁に対して側壁を折り曲げるとともに、底壁に対して端壁を折り曲げる。また、端壁に対して桟壁を折り曲げ、トレイの開口上に桟壁を配置した後、桟壁に対して係止壁を折り曲げ、係止壁を側壁の外面側に重畳させる。そして、係止壁の差込突部を側壁の差込穴に差し込む。
しかしながら、特許文献1のトレイは、桟壁を開口上に位置決めした状態で、係止壁を折り曲げながら差込片を差込孔に位置決めして差し込む必要があり、組立作業が煩雑である。また、このように組立作業が煩雑なトレイは、装置によって自動製函することが極めて困難であるうえ、機構が複雑になるためコスト高になる。
特許第4515601号公報
本発明は、組立作業性が良く、装置による自動製函も可能な係止構造、及び容器を提供する。
本発明は、主壁と、前記主壁の第1縁に連続し、前記主壁に対して折り曲げられた第1連続壁と、前記主壁の前記第1縁に隣接した第2縁に連続し、前記主壁に対して前記第1連続壁と同一方向に折り曲げられた第2連続壁と、前記第2連続壁の先端縁に連続し、前記第2連続壁に対して折り曲げられた桟壁と、前記桟壁の側縁に連続し、前記桟壁に対して折り曲げられるとともに前記第1連続壁に重畳された係止壁と、前記第1連続壁の前記第2連続壁側に設けられ、前記係止壁の前記第2連続壁側を係止する第1受部と、前記第1受部より前記第1連続壁の中央側に設けられ、前記係止壁の前記第2連続壁から離反した側を係止する第2受部とを備え、前記第1受部は、前記第1連続壁の前記主壁側から先端側かつ前記第2連続壁側へ傾斜して延びる第1打抜部を有し、前記第2受部は、前記第1連続壁の前記主壁側から先端側へ向けて延びる第2打抜部を有する、係止構造を提供する。また、本発明は、この係止構造を備える容器を提供する。
この係止構造は、主壁に対して第1連続壁を折り曲げるとともに、主壁に対して第2連続壁を折り曲げる。また、桟壁に対して係止壁を折り曲げるとともに、第2連続壁に対して桟壁を折り曲げる。これにより、係止壁を第1連続壁に沿って移動させ、係止壁の第2連続壁側を第1受部に係止した後、係止壁の反対側を第2受部に係止させる。このように、係止壁を折り曲げた状態で、第2連続壁に対して桟壁を折り曲げることにより、係止壁を第1及び第2受部に係止できるため、組立作業性が良好である。また、煩雑かつ高精度の位置決め作業は不要であるため、装置による自動製函も実現可能である。また、組立状態では、係止壁の両側が第1及び第2受部で係止されるため、桟壁に対して係止壁が浮き上がる方向の係止壁の移動や、第2連続壁に対して桟壁が浮き上がることによる係止壁の移動を確実に防止できる。よって、確実に組立状態を維持できる。
また、第1受部は第1連続壁の主壁側から第2連続壁側へ傾斜して延びる第1打抜部を有し、第2受部は第1連続壁の主壁側から先端側へ向けて延びる第2打抜部を有する簡素な構成であるため、第1連続壁に第1及び第2受部を確実に形成することができる。
前記第1連続壁の前記主壁側に、前記第1及び第2打抜部にかけて延びる第3打抜部を有し、前記第1から第3打抜部で囲まれた内部に変形可能な可撓部が形成されている。このようにすれば、第1及び第2受部間の可撓部が容易に変形できるため、係止壁を受部に係止する際の作業を阻害することはない。また、組立状態では、係止壁の一部が可撓部と第1連続壁との間に挟まれるため、係止壁の移動(離脱)を確実に防止できる。
前記係止壁は、前記第1連続壁の外面側に重畳されている。このようにすれば、係止壁が容器内に収容した物品に干渉することを防止できる。また、前記第1及び第2受部の前記主壁側に、前記主壁の前記第1縁側から前記第1及び第2打抜部に向けて、前記第1連続壁上を傾斜して延びる膨出用罫線を有する。このようにすれば、膨出用罫線を頂部として第1及び第2受部を外向きに膨出させることができるため、組立作業性を向上できる。

本発明の係止構造及び容器は、各壁を折り曲げるだけで係止壁を第1及び第2受部に係止できるため、組立作業性を向上できる。また、煩雑かつ高精度の位置決め作業は不要であるため、装置による自動製函も実現可能である。
本発明の第1実施形態に係る紙製品であるトレイを示す斜視図。 図1Aの部分拡大図。 図1Aの他の部分拡大図。 トレイのブランクを示す平面図。 図2Aの部分拡大図。 トレイの組立過程を示す斜視図。 図3Aの部分拡大図。 トレイの他の組立過程を示す斜視図。 第2実施形態のトレイのブランクの一部を示す平面図。 第3実施形態のトレイを示す斜視図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」、「天」、「底」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲は限定されない。
(第1実施形態)
図1Aは、本発明の第1実施形態に係る係止構造を用いた紙製容器であるトレイ10を示す。トレイ10は、底壁12と、底壁12の両側縁から上向きに立設した一対の側壁13A,13Bと、底壁12の両端縁から上向き立設した一対の端壁18A,18Bとを備える。側壁13A,13B及び端壁18A,18Bの上端には開口部11が形成されている。また、トレイ10は、端壁18A,18Bの上端から内向きに突出する桟壁20A,20Bと、桟壁20A,20Bの両側縁から側壁13A,13Bに沿って下向きに突出する係止壁23とを備える。本発明の側壁13A,13Bの両端には、係止壁23を作業性よく係止するための第1及び第2受部29,41が設けられている。
詳しくは、トレイ10は、紙製の段ボールシートを周知の紙器打抜装置によって、図2Aに示す一枚のブランクとして打ち抜き、所定部位を折り曲げることにより組み立てられる。段ボールシートは、表ライナと裏ライナとの間に波状の中しんを備える。図2A中の一点鎖線は、段ボールシートの肉厚を圧縮するように裏ライナの側から罫を入れて形成した汎用罫線である。図2A中の二点鎖線は、汎用罫線より肉厚が厚い罫を入れて形成した太幅の角罫線である。図2A中の実線は、表ライナから裏ライナにかけて刃を入れて形成した切断線、及び打ち抜きによる形状線(縁)である。
図1A及び図2Aに示すように、底壁12は、概ね平面視長方形状の平坦な主壁である。本実施形態のトレイ10は、開口部11が上側に位置するように配置されるため底壁12としているが、開口部11が横方向に位置するようにして使用することも可能である。
図1Aに示すように、側壁13A,13Bは、底壁12の長辺側である第1縁に連続した概ね長方形状の第1連続壁である。図2Aを参照すると、側壁13A,13Bは、角罫線からなる折曲線14と一対の傾斜壁区画部32,44とを介して底壁12に連設されている。側壁13A,13Bは、底壁12に対して直交方向に延びるように、折曲線14と傾斜壁区画部32,44に沿って上向きに折り曲げられている。側壁13A,13Bの先端である上端縁中央には、波状のデザインカット縁15aが形成されるように切欠部15が設けられている。側壁13A,13Bは、両端に係止壁23を着脱可能に係止する第1及び第2受部29,41を備える。なお、各受部29,41及び傾斜壁区画部32,44については、後で詳細に説明する。
図1Aに示すように、側壁13A,13Bの両端には、内向きに屈曲された概ね台形状の折込壁16が連続して設けられている。図2Aを参照すると、折込壁16は、汎用罫線からなる折曲線17と第2傾斜壁区画部37とを介して側壁13A,13Bに連設されている。折込壁16は、側壁13A,13Bに対して直交方向に延びるように、折曲線17と第2傾斜壁区画部37に沿って内向きに折り曲げられ、端壁18A,18Bの内面側に重畳配置されている。なお、第2傾斜壁区画部37については、後で詳細に説明する。
図1Aに示すように、端壁18A,18Bは、底壁12の長辺に隣接した短辺側である第2縁に連続した長方形状の第2連続壁である。図2Aを参照すると、端壁18A,18Bは、汎用罫線からなる折曲線19を介して底壁12に連設されている。端壁18A,18Bは、底壁12に対して直交方向に延びるように、折曲線19に沿って側壁13A,13Bと同一方向(上向き)に折り曲げられている。
図1Aに示すように、桟壁20A,20Bは、端壁18A,18Bの先端である上端縁に連続した概ね長方形状の壁である。図2Aを参照すると、桟壁20A,20Bは、汎用罫線からなる折曲線21を介して端壁18A,18Bに連設されている。桟壁20A,20Bの横幅W2は、底壁12の横幅W1より広い。桟壁20A,20Bは、端壁18A,18Bに対して直交方向に延び、互いに対向するように、折曲線21に沿って内向きに折り曲げられている。桟壁20A,20Bは、側壁13A,13Bの上端縁に概ね当接するように配置され、底壁12に対して所定間隔をあけて平行に位置する。これによりトレイ10は、開口部11の両端(一部)が桟壁20A,20Bにより覆われている。桟壁20A,20Bの先端である内端には、外向きに窪むように切欠部22が打ち抜きにより設けられている。
図1Aに示すように、係止壁23は、桟壁20A,20Bの両側縁に連続した概ね長方形状の壁である。図2Aを参照すると、係止壁23は、角罫線からなる折曲線24を介して桟壁20A,20Bに連設されている。係止壁23は、桟壁20A,20Bに対して直交方向に延びるように、折曲線24に沿って下向きに折り曲げられ、側壁13A,13Bの外面側に重畳されている。図1B,Cに最も明瞭に示すように、係止壁23は、側壁13A,13B側に位置する外側部25と、側壁13A,13Bから離反した側に位置する内側部27とを備える。外側部25は第1受部29に係止され、内側部27は第2受部41に係止される。外側部25には、第1受部29の内側に差し込まれた下部に円弧状の面取部26が形成されている。内側部27には、第2受部41の縁に係止させた下部に設定角度で傾斜する傾斜縁28aが形成されるように切欠部28が設けられている。
図1Aに示すように、第1受部29は、側壁13A,13Bの端壁18A,18B側端部に設けられている。図2A,Bを併せて参照すると、側壁13A,13Bには、底壁12側から先端側かつ端壁18A,18B側へ傾斜して延びる第1打抜部30が設けられている。第1打抜部30は、所定曲率で湾曲するように、曲刃を入れて形成した円弧状の切断線からなる。この第1打抜部30により、第1受部29が側壁13A,13Bに対して区画されている。図1A,Bに示すように、第1受部29の底壁12側には三角形状の第1傾斜壁31が設けられ、第1受部29の端壁18A,18B側には三角形状の第2傾斜壁36が設けられている。これら傾斜壁31,36により、第1受部29が側壁13A,13Bから外向きに突出している。
図2A,Bに示すように、第1傾斜壁31は、底壁12と側壁13A,13Bの境界部分に設けた第1傾斜壁区画部32により画定されている。第1傾斜壁区画部32は、底壁12と側壁13A,13Bの境界線である折曲線14の延長線(図2Bに破線で示す。)に対して直交方向に延び、第1打抜部30に連続する第1切断線33を備える。また、第1傾斜壁区画部32は、底壁12の角部から第1切断線33の上端(第1打抜部30の下端)にかけて側壁13A,13B上を傾斜して延びる第1折曲線(第1の膨出用罫線)34を備える。また、第1傾斜壁区画部32は、底壁12の角部から第1切断線33の下端にかけて底壁12上を傾斜して延びる第2折曲線(第2の膨出用罫線)35を備える。これら折曲線34,35は汎用罫線からなる。第1傾斜壁31は、これらにより画定され、図1B,Cに示すように組み立てにより外向きに膨出している。
図2A,Bに示すように、第2傾斜壁36は、側壁13A,13Bと折込壁16の境界部分に設けた第2傾斜壁区画部37により画定されている。第2傾斜壁区画部37は、側壁13A,13Bと折込壁16の境界線である折曲線17の端部を直交方向に延び、第1打抜部30に連続する第2切断線38を備える。また、第2傾斜壁区画部37は、折込壁16の角部から第2切断線38の内端(第1打抜部30の上端)にかけて側壁13A,13B上を傾斜して延びる第1折曲線(第1の膨出用罫線)39を備える。また、第2傾斜壁区画部37は、折込壁16の角部から第2切断線38の外端にかけて折込壁16上を傾斜して延びる第2折曲線(第2の膨出用罫線)40を備える。これら折曲線39,40は汎用罫線からなる。第2傾斜壁36は、これらにより画定され、図1B,Cに示すように組み立てにより外向きに膨出している。
図1Aに示すように、第2受部41は、第1受部29より側壁13A,13Bの中央側に所定間隔をあけて設けられている。図2A,Bを併せて参照すると、側壁13A,13Bには、底壁12側から先端側へ向けて延びる第2打抜部42が設けられている。第2打抜部42は、係止壁23の傾斜縁28aに対して交差して傾斜するように、直刃を入れて形成した切断線からなる。第2打抜部42は、折曲線14の延長線(底壁12)に対して端壁18A,18B側に傾斜している。第2打抜部42の傾斜角度は、底壁12に対して直交方向に近い角度(本実施形態では80度)であることが好ましい。この第2打抜部42により、第2受部41が側壁13A,13Bに対して区画されている。図1A,Bに示すように、第2受部41の底壁12側には三角形状の傾斜壁43が設けられている。この傾斜壁43により、第2受部41が側壁13A,13Bから外向きに突出している。
図2A,Bに示すように、傾斜壁43は、側壁13A,13Bと底壁12の境界部分に設けた傾斜壁区画部44により画定されている。傾斜壁区画部44は、側壁13A,13Bと底壁12の境界線である折曲線14の延長線に対して直交方向に延び、第2打抜部42に連続する切断線45を備える。また、傾斜壁区画部44は、折曲線14の外端部から切断線45の上端(第2打抜部42の下端)にかけて側壁13A,13B上を傾斜して延びる第1折曲線(第1の膨出用罫線)46を備える。また、傾斜壁区画部44は、折曲線14の外端部から切断線45の下端にかけて底壁12上を傾斜して延びる第2折曲線(第2の膨出用罫線)47を備える。これら折曲線46,47は汎用罫線からなる。傾斜壁43は、これらにより画定され、図1B,Cに示すように組み立てにより外向きに膨出している。
第1の膨出用罫線である各折曲線34,39,46は、境界線(折曲線14,17)との間に形成される角度(なす角)θ1が90度未満であり、好ましくは5度以上20度以下(第1許容範囲)である。θ1を5度未満とした場合には、受部29,41が外向きに突出する量(係止スペース)が小さくなり、組立作業性が悪くなるためである。また、θ1を20度より大きくした場合には、受部29,41が外向きに突出する量が大きくなり、トレイ10を縦横に並べて配置する際に不都合が生じる可能性があるためである。また、第2の膨出用罫線である各折曲線35,40,47は、境界線との間に形成される角度θ2が90度未満であり、好ましくは0度以上10度以下(第2許容範囲)である。θ2を0度未満とした場合には、受部29,41が外向きに突出する量が大きくなるためである。また、θ2を10度より大きくした場合には、受部29,41が外向きに突出する量が小さくなるためである。
本実施形態では、側壁13A,13B側の折曲線34,39,46のなす角θ1を8.5度とし、底壁12側の折曲線35,40,47のなす角θ2をθ1より小さい3度としている。なす角θ2を小さくすることにより、底壁12及び折込壁16に対する傾斜壁31,36,43の傾斜角を鋭角にしている。なお、折曲線34,39,46のなす角θ1は、前述した第1許容範囲内でそれぞれ異なる傾斜角度としてもよい。同様に、折曲線35,40,47のなす角θ2は、前述した第2許容範囲内でそれぞれ異なる傾斜角度としてもよい。
図1A,Cに示すように、第1受部29と第2受部41の間には、内外方向に変形可能な可撓部48が形成されている。可撓部48は、第1及び第2受部29,41に配置された係止壁23の内面側に位置し、係止壁23を外向きに付勢している。図2A,Bを参照すると、可撓部48は、第1受部29を区画する第1打抜部30と、第2受部41を区画する第2打抜部42と、これら打抜部30,42にかけて延びるように設けた第3打抜部49とで囲まれた内部に形成されている。第3打抜部49は、側壁13A,13Bにおいて、底壁12の境界線に沿って延びる所定幅の長方形状のスリットからなる。図2Bに最も明瞭に示すように、第3打抜部49の底壁12側端縁が、折曲線14の延長線上に位置する。第3打抜部49の側壁13A,13B上に位置する端縁が、第1及び第2打抜部30,42の端部(切断線33,45の端部)に位置する。そして、第3打抜部49の両側縁は切断線33,45からなる。可撓部48の上端側には、第1及び第2打抜部30,42にかけて延びる汎用罫線からなる折曲線50が設けられている。
図2Aに示すブランクを図1Aに示すトレイ10のように組み立てる際には、図3Aに示すように、まず、底壁12に対して側壁13A,13Bを折り曲げるとともに、側壁13A,13Bに対して折込壁16を折り曲げる。ついで、底壁12に対して端壁18A,18Bを折り曲げるとともに、桟壁20A,20Bに対して係止壁23を折り曲げる。
図3Bに示すように、係止壁23は、桟壁20A,20Bの横幅W2を底壁12の横幅W1より広くしているため、側壁13A,13Bの外側に位置する。また、第1及び第2傾斜壁区画部32,37により第1及び第2傾斜壁31,36が傾斜し、第1受部29が側壁13A,13Bから外向きに突出する。また、傾斜壁区画部44により傾斜壁43が傾斜し、第2受部41が側壁13A,13Bから外向きに突出する。第1及び第2受部29,41の突出量は、両端に区画部32,37を設けた第1受部29の方が大きい。
ついで、図4に示すように、端壁18A,18Bに対して桟壁20A,20Bを折り曲げ、係止壁23を側壁13A,13Bの外側面に沿って移動させる。これにより、係止壁23の外側部25の縁が第1打抜部30から第1受部29内に入り込む。桟壁20A,20Bが側壁13A,13Bの上端に当接するまで折り曲げると、図1Aから図1Cに示すように、係止壁23の内側部27が第2受部41の第2打抜部42に位置する。そして、係止壁23の内側部27を第2受部41の内面側に位置させ、内側部27の傾斜縁28aを第2打抜部42の縁に交差させ、互いに係止する。
このように、本実施形態のトレイ10は、側壁13A,13Bに第1及び第2打抜部30,42を形成することにより、第1及び第2受部29,41を側壁13A,13Bと区画し、簡素な構成でかつ確実に形成することができる。また、第1及び第2受部29,41の端部には、膨出用罫線である折曲線34,35,39,40,46,47を有する区画部32,37,44を設けているため、各壁を折り曲げることにより、側壁13A,13Bに対して第1及び第2受部29,41を簡単かつ確実に外方へ膨出させることができる。
そして、組立時には、桟壁20A,20Bに対して係止壁23を折り曲げた状態で、端壁18A,18Bに対して桟壁20A,20Bを折り曲げることにより、係止壁23を第1及び第2受部29,41に係止できるため、組立作業性が良好である。しかも、第1受部29は、底壁12側から端壁18A,18Bに向けて傾斜して延びる第1打抜部30を備えるため、組立作業性が極めて良好である。また、第1及び第2受部29,41間には、弾性的に変形可能な可撓部48を備えるため、係止壁23を受部29,41に係止する際の作業を阻害することはない。また、煩雑かつ高精度の位置決め作業は不要であるため、装置による自動製函も実現可能である。
また、組立状態では、係止壁23の両側部25,27が第1及び第2受部29,41で係止されるため、係止壁23の移動を確実に防止できる。詳しくは、第1受部29により、折曲線24を中心として桟壁20A,20Bに対して浮き上がる方向の係止壁23の移動を防止できる。また、第2受部41により、折曲線21を中心として端壁18A,18Bに対して桟壁20A,20Bが浮き上がることによる係止壁23の移動を防止できる。よって、確実に組立状態を維持できる。また、係止壁23の一部が可撓部48と側壁13A,13B(第1及び第2受部29,41)との間に挟まれるため、係止壁23の移動(離脱)を確実に防止できる。また、係止壁23が側壁13A、13Bの外面側に重畳配置されるため、係止壁23がトレイ10内に収容した物品に干渉することを防止できる。
また、解体時には、側壁13A,13Bの内面側に位置する可撓部48を外向きに押すことで、係止壁23と第2受部41との係止を解除し、係止壁23の内側部27を側壁13A,13Bの外面側に位置させることができる。この状態で、折曲線21を中心として端壁18A,18Bに対して桟壁20A,20Bを展開させることにより、係止壁23と第1受部29との係止を解除できる。よって、廃棄時の作業性を向上できる。
(第2実施形態)
図5は第2実施形態のトレイ10のブランクの一部を示す。この第2実施形態では、第1から第3の傾斜壁31,36,43を形成するための区画部32,37,44を、折曲線(第2の膨出用罫線)35,40,47を設けずに、切断線33,38,45と折曲線(第1の膨出用罫線)34,39,46により構成した点で、第1実施形態と相違する。このようにしても第1実施形態と同様に、第1及び第2受部29,41を外向きに膨出させ、係止壁23を係止できる。
(第3実施形態)
図6は第3実施形態のトレイ10を示す。この第3実施形態では、図2Aに示す桟壁20A,20Bの横幅W2を底壁12の横幅W1より狭くし、係止壁23を側壁13A,13Bの内面側に配置して第1及び第2受部29,41に係止するようにした点で、第1実施形態と相違する。このようにしても第1実施形態と同様に、係止壁23を簡単かつ確実に係止できる。
なお、本発明の係止構造、及び係止構造を用いた容器(トレイ)10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、第1及び第2打抜部30,42は、刃を入れて形成した切断線としたが、所定幅で打ち抜いたスリットとしてもよい。また、第1及び第2受部29,41は、側壁13A,13Bに第1及び第2打抜部30,42を設けることで、側壁13A,13Bの一部を利用して形成したが、別部材を貼着することにより形成してもよい。また、係止壁23と第1及び第2受部29,41を4箇所の角部全てに形成したが、桟壁20A,20Bを一対の端壁18A,18Bのうち一方だけに連設してもよし、係止壁23を桟壁20A,20Bの一方の側縁だけに連設してもよい。また、トレイ(容器)10は、開口部11を横方向に位置させて配置し、一方の桟壁20A,20Bを物品の脱落防止枠として、陳列棚のように使用することもできる。
そして、前記実施形態では、紙製の段ボールシートを打ち抜いて本発明の係止構造を用いた容器を形成したが、樹脂製の段ボールシートを打ち抜いて形成してもよい。また、段ボールシートに限られず、単一の厚紙や樹脂シートにより形成してもよい。また、本発明の係止構造は、容器に限らず種々の紙製品に適用可能である。
10…トレイ(容器)
11…開口部
12…底壁(主壁)
13A,13B…側壁(第1連続壁)
14…折曲線
15…切欠部
15a…デザインカット縁
16…折込壁
17…折曲線
18A,18B…端壁(第2連続壁)
19…折曲線
20A,20B…桟壁
21…折曲線
22…切欠部
23…係止壁
24…折曲線
25…外側部
26…面取部
27…内側部
28…切欠部
28a…傾斜縁
29…第1受部
30…第1打抜部
31…第1傾斜壁
32…第1傾斜壁区画部
33…第1切断線
34…第1折曲線(膨出用罫線)
35…第2折曲線
36…第2傾斜壁
37…第2傾斜壁区画部
38…第2切断線
39…第1折曲線(膨出用罫線)
40…第2折曲線
41…第2受部
42…第2打抜部
43…傾斜壁
44…傾斜壁区画部
45…切断線
46…第1折曲線(膨出用罫線)
47…第2折曲線
48…可撓部
49…第3打抜部
50…折曲線

Claims (5)

  1. 主壁と、
    前記主壁の第1縁に連続し、前記主壁に対して折り曲げられた第1連続壁と、
    前記主壁の前記第1縁に隣接した第2縁に連続し、前記主壁に対して前記第1連続壁と同一方向に折り曲げられた第2連続壁と、
    前記第2連続壁の先端縁に連続し、前記第2連続壁に対して折り曲げられた桟壁と、
    前記桟壁の側縁に連続し、前記桟壁に対して折り曲げられるとともに前記第1連続壁に重畳された係止壁と、
    前記第1連続壁の前記第2連続壁側に設けられ、前記係止壁の前記第2連続壁側を係止する第1受部と、
    前記第1受部より前記第1連続壁の中央側に設けられ、前記係止壁の前記第2連続壁から離反した側を係止する第2受部と
    を備え、
    前記第1受部は、前記第1連続壁の前記主壁側から先端側かつ前記第2連続壁側へ傾斜して延びる第1打抜部を有し、
    前記第2受部は、前記第1連続壁の前記主壁側から先端側へ向けて延びる第2打抜部を有する、係止構造。
  2. 請求項1に記載の係止構造を備える、容器。
  3. 前記第1連続壁の前記主壁側に、前記第1及び第2打抜部にかけて延びる第3打抜部を有し、前記第1から第3打抜部で囲まれた内部に変形可能な可撓部が形成されている、請求項に記載の容器。
  4. 前記係止壁は、前記第1連続壁の外面側に重畳されている、請求項2又は3に記載の容器。
  5. 前記第1及び第2受部の前記主壁側に、前記主壁の前記第1縁側から前記第1及び第2打抜部に向けて、前記第1連続壁上を傾斜して延びる膨出用罫線を有する、請求項4に記載の容器。
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