JP7143801B2 - トレイ - Google Patents
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前記したトレイに他のトレイを積み重ねたときには、他のトレイが桟板の上面に載るため、トレイを安定して積み重ねることができる。
また、本発明のトレイに内容物を入れた後に、中間フラップを両隅板の間に上方から押し込み、中間フラップの側縁部を係止部の下面に係止させると、端壁に桟板が設けられるため、内容物が飛び出し難くなる。
また、本発明のトレイから内容物を取り出すときには、中間フラップを外側に開いて上側開口部を広げることで、内容物を取り出し易くなる。
また、側壁と上縁板との間の角部にスリットが形成されているため、側壁に対して上縁板を折り曲げ易い。
また、側壁に対して上縁板を折り曲げると、スリット内に側壁の上端部の一部が露出する。これにより、上縁板が戻り難くなる。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態のトレイを説明する上で便宜上設定したものであり、トレイの構成や使用形態を限定するものではない。
トレイ1では、前端壁20、後端壁30、左側壁40および右側壁50の上縁部に囲まれた四角形の上側開口部10aが形成されている。
ブランクシートSの各罫線(折線)は、ブランクシートSの表面を押し込んで形成された線状の溝である。なお、罫線に切れ込みを断続的に形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
上縁板41の内縁部は波状に湾曲している。これにより、内容物や手が上縁板41の内縁部に接触したときに、内容物や手に傷が付き難くなっている。
前側の取付穴42は、後記する前側の桟板60の差込片61が差し込まれる貫通穴である。また、後側の取付穴42は、後記する後側の桟板70の差込片71が差し込まれる貫通穴である。
スリット43は、前後方向に延びており、シートを貫通している。なお、本実施形態では、前後の取付穴42,42の間に四つのスリット43が形成されているが、スリット43の数は限定されるものではない。
本実施形態の左側壁40と上縁板41との角部には、左側壁40の上端部の一部が間隔を空けて四箇所に露出している。
右側壁50、上縁板51および内フラップ55と、左側壁40、上縁板41および内フラップ45とは左右対称な構成である。
右側壁50と上縁板51との角部には、複数のスリット53が形成され、スリット53内には右側壁50の上端部の一部が露出している。
後側の桟板70は、左右の上縁板41,51の上面の後部に重ねられており、上側開口部10aの後部を覆っている。
このように、後側の桟板70は、左側壁40および右側壁50の上縁部に連結されており、左側壁40および右側壁50に支持されている。
前側の桟板60は、左右の上縁板41,51の上面の前部に重ねられており、上側開口部10aの前部を覆っている。
左側の隅板65の左縁部には差込片61が形成されている。この差込片61は、左側壁40と上縁板41との角部に形成された前側の取付穴42に差し込まれている。このように、左側の隅板65は、左側壁40の上縁部に連結されており、左側壁40に支持されている。
右側の隅板65の差込片61は、右側壁50と上縁板51との角部に形成された前側の取付穴52に差し込まれており、右側の隅板65は右側壁50に支持されている。
中間フラップ66は、基端部の左右方向の幅よりも先端部の左右方向の幅が大きくなっている。中間フラップ66は、前後方向の中間部から先端側に向かうに連れて左右方向に大きくなっている。
中間フラップ66の先端縁部66aの左端部は、左側の隅板65の係止部67の基端縁部に切断線L61を介して連続している。また、中間フラップ66の先端縁部66aの右端部は、右側の隅板65の係止部67の基端縁部に切断線L61を介して連続している。
このように、中間フラップ66の先端縁部66aの左右の端部は、左右の係止部67,67の前側(前端壁20側)に配置されている。
なお、前端壁20の内面に重ねられた内フラップ45,55の上縁部には、中間フラップ66との干渉を避けるための窪み部45a,55aが形成されている。
これにより、中間フラップ66の左右の側縁部の先端部を、左右の係止部67,67の下面に重ねることができる。
このようにして、中間フラップ66の両縁部が、両隅板65,65の両係止部67,67の下面に係止されている。
ブランクシートSからトレイ1を組み立てるときに、図3に示すように、前端壁20に対して両隅板65,65および中間フラップ66を折り曲げると、中間フラップ66が両隅板65,65の係止部67,67よりも先端側に張り出す。これにより、中間フラップ66の側縁部を隅板65の係止部67の下面に係止させることができる。
例えば、前後方向に長い野菜を収容する場合に、野菜の両端部を前後の桟板60,70に引っ掛けることなく、トレイ1に入れることができるため、野菜を箱詰めするときの作業効率を高めるとともに、野菜の品質を高めることができる。
これにより、他のトレイの底板は両隅板65,65の上面に載ることになり、中間フラップ66には他のトレイの底板が接しない。したがって、トレイ1では、前側の桟板60に開閉可能な中間フラップ66を設けても、他のトレイを安定して積み重ねることができる。
なお、トレイ1では、左側壁40と上縁板41との間の角部にスリット43が形成されているため、左側壁40に対して上縁板41を折り曲げ易い。同様に、右側壁50と上縁板51との間の角部にスリット53が形成されているため、右側壁50に対して上縁板51を折り曲げ易い。
例えば、本実施形態のトレイ1では、図1に示すように、前側の桟板60のみに中間フラップ66が設けられているが、後側の桟板70にも中間フラップ66を設けてもよい。さらに、左側壁40および右側壁50の上縁部に桟板を連設し、その桟板に中間フラップを設けてもよい。
10 底板
10a 上側開口部
11 開口部
20 前端壁
30 後端壁
40 左側壁
41 上縁板
42 取付穴
43 スリット
45 内フラップ
50 右側壁
51 上縁板
52 取付穴
53 スリット
55 内フラップ
60 桟板
61 差込片
65 隅板
66 中間フラップ
66a 先端縁部
66b 基端縁部
67 係止部
70 桟板
71 差込片
L21 第一罫線
L22 第二罫線
S ブランクシート
Claims (4)
- 底板と、
前記底板の前後の縁部に連設された前後の端壁と、
前記底板の左右の縁部に連設された左右の側壁と、
前記端壁の上縁部から内側に突出している桟板と、を備え、
上側開口部が形成されているトレイであって、
前記桟板は、
前記側壁に支持されている左右の隅板と、
前記両隅板の間に配置された中間フラップと、を有し、
前記隅板は、第一罫線を介して前記端壁の上縁部に連設され、
前記中間フラップは、第二罫線を介して前記端壁の上縁部に連設されており、
前記第一罫線よりも前記第二罫線が下側に配置され、
前記両隅板の基端縁部よりも前記中間フラップの基端縁部が低く配置され、
前記隅板には、前記中間フラップ側に突出した係止部が形成されており、
前記中間フラップの側縁部が前記係止部の下面に係止されていることを特徴とするトレイ。 - 請求項1に記載のトレイであって、
前記中間フラップは、前記両隅板から切り離された部位であり、
前記隅板と前記中間フラップとの間の切断線は、前記端壁と前記隅板との間の罫線よりも前記端壁に入り込んでいることを特徴とするトレイ。 - 請求項1または請求項2に記載のトレイであって、
前記側壁の上縁部から内側に突出している上縁板が設けられており、
前記側壁と前記上縁板との間の角部には、前後方向に延びているスリットが形成されていることを特徴とするトレイ。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のトレイであって、
前記底板には、開口部が形成されていることを特徴とするトレイ。
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Family Applications (1)
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2019
- 2019-03-26 JP JP2019058406A patent/JP7143801B2/ja active Active
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