JP6367941B2 - 極端紫外光生成装置 - Google Patents
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Description
1.概要
2.用語の説明
3.EUV光生成システムの全体説明
3.1 構成
3.2 動作
4.イオンキャッチャーを含むEUV光生成装置
4.1 全体構成
4.2 レーザ光進行方向制御部
4.3 集光光学系
4.4 磁石
4.5 イオンキャッチャー
5.筒状のイオンキャッチャーを含むEUV光生成装置
6.イオンキャッチャーが排気ポンプを有するEUV光生成装置
6.1 ガス供給システム
6.2 イオンキャッチャー
7.イオンキャッチャーがゲートバルブを有するEUV光生成装置
8.イオンキャッチャーが粉体ポンプを有するEUV光生成装置
9.イオンキャッチャーが筒状部で構成されたEUV光生成装置
10.イオンキャッチャーがオブスキュレーション領域に配置されたEUV光生成装置
11.筒状部材の形状
LPP方式のEUV光生成装置においては、ターゲット供給部がターゲットを出力し、プラズマ生成領域に到達させてもよい。ターゲットがプラズマ生成領域に到達した時点で、レーザ装置がターゲットにパルスレーザ光を照射してもよい。これによりターゲットがプラズマ化し、このプラズマからEUV光が放射されてもよい。放射されたEUV光は、EUV集光ミラーにより反射されて集光されてもよい。
イオンに限らず、電気的に中性の粒子がイオンキャッチャーに衝突した場合も同様となり得る。このような電気的に中性の粒子のことを、以下では中性粒子と称する。ここで、イオンキャッチャーとは、イオンおよび/または中性粒子を捕集するように構成されるものであってよい。
本願において使用される幾つかの用語を以下に説明する。
「プラズマ生成領域」は、EUV光を生成するためのプラズマの生成が開始される所定領域を意味し得る。
「Y方向」はターゲット27の移動方向とほぼ一致していてもよい。
「Z方向」は、Y方向に垂直な方向でもよい。Z方向は、パルスレーザ光33の進行方向とほぼ一致していてもよい。Z方向は、また、EUV集光ミラー23によって反射された反射光252の進行方向とほぼ一致してもよい。
「X方向」は、Y方向及びZ方向の両方に垂直な方向でもよい。X方向は、磁石6a及び6bによって形成される磁場の中心軸の方向とほぼ一致していてもよい。
3.1 構成
図1に、例示的なLPP方式のEUV光生成システムの構成を概略的に示す。EUV光生成装置1は、少なくとも1つのレーザ装置3と共に用いられてもよい。本願においては、EUV光生成装置1及びレーザ装置3を含むシステムを、EUV光生成システム11と称する。図1に示し、かつ、以下に詳細に説明するように、EUV光生成装置1は、チャンバ2、ターゲット供給部26を含んでもよい。チャンバ2は、密閉可能であってもよい。ターゲット供給部26は、例えば、チャンバ2の壁を貫通するように取り付けられてもよい。ターゲット供給部26から供給されるターゲット物質の材料は、スズ、テルビウム、ガドリニウム、リチウム、キセノン、又は、それらの内のいずれか2つ以上の組合せを含んでもよいが、これらに限定されない。
図1を参照に、レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光31は、レーザ光進行方向制御部34を経て、パルスレーザ光32としてウインドウ21を透過してチャンバ2内に入射してもよい。パルスレーザ光32は、少なくとも1つのレーザ光経路に沿ってチャンバ2内を進み、レーザ光集光ミラー22で反射されて、パルスレーザ光33として少なくとも1つのターゲット27に照射されてもよい。
4.1 全体構成
図2は、第1の実施形態に係るEUV光生成システム11の構成を示す一部断面図である。図2は、ターゲット27の軌道に垂直な面における断面を示している。ターゲット27の軌道に垂直な面は、ZX面にほぼ平行な面であってもよい。
図2に示されるように、チャンバ2の内部には、集光光学系22aと、EUV集光ミラー23と、EUV集光ミラーホルダ81と、プレート82及びプレート83と、イオンキャッチャー5aとが設けられてもよい。
レーザ装置3は、CO2レーザ装置を含んでいてもよい。レーザ装置3は、パルスレーザ光を出力してもよい。
レーザ光進行方向制御部34aは、高反射ミラー341及び342を含んでもよい。高反射ミラー341は、ホルダ343によって支持されていてもよい。高反射ミラー342は、ホルダ344によって支持されていてもよい。
高反射ミラー342は、高反射ミラー341によって反射されたパルスレーザ光の光路に配置されてもよい。高反射ミラー342は、パルスレーザ光を高い反射率で反射し、この光をパルスレーザ光32として集光光学系22aに導いてもよい。
集光光学系22aは、軸外放物面ミラー221及び平面ミラー222を含んでもよい。軸外放物面ミラー221は、ホルダ223によって支持されてもよい。平面ミラー222は、ホルダ224によって支持されてもよい。ホルダ223及び224は、プレート83に固定されてもよい。EUV集光ミラー23は、EUV集光ミラーホルダ81を介してプレート82に固定されていてもよい。プレート82及びプレート83は、チャンバ2に固定されてもよい。
磁石6a及び6bの各々は、コイルを含む電磁石でもよい。磁石6a及び6bは、チャンバ2を挟んで対向する位置に、コイルの中心軸が一致するように配置されてもよい。磁石6a及び6bは、チャンバの内部に磁場を形成できるように構成されてもよい。磁石6a及び6bによって形成される磁場は、それぞれのコイルのボアの中心付近で最も強く、磁石6aと磁石6bとの間では若干弱くなっていてもよい。
イオンキャッチャー5aは、チャンバ2の内側に取り付けられてもよい。イオンキャッチャー5aは、磁石6a及び6bによって形成される磁場の中心軸上に配置されてもよい。
イオンキャッチャー5dは、傾斜したプレート55に、複数の板56が固定されたものでもよい。これらの板56により、複数の衝突面57、58が構成されてもよい。図6に示されるように、複数の衝突面57、58は、XY面と平行ではなく、傾斜していてもよい。複数の衝突面57、58は、円形のプレート55に対して垂直に設けられていてもよい。このように、複数の衝突面57、58がプレート55に対して傾斜していなくても、プレート55を傾斜させることにより、所望の衝突面の傾きを得ることができる。
イオンキャッチャー5eは、傾斜したプレート55に、複数の板56が固定されたものでもよい。これらの板56により、複数の衝突面57、58が構成されてもよい。図7に示されるように、複数の衝突面57、58は、XY面と平行ではなく、傾斜していてもよい。複数の衝突面57、58は、円形のプレート55に対して垂直に設けられているのではなく、EUV集光ミラー23による反射光252の光路の上流側に傾斜していてもよい。
イオンキャッチャー5fは、傾斜したプレート55に、湾曲した複数の板56が固定されたものでもよい。これらの板56により、複数の衝突面57、58が構成されてもよい。図8に示されるように、複数の衝突面57、58は、XY面と平行ではなく、傾斜していてもよい。複数の板56が、EUV集光ミラー23による反射光252の光路の上流側に湾曲していてもよい。
図9は、第2の実施形態に係るEUV光生成システム11の構成を示す一部断面図である。イオンキャッチャー5gは、筒状部材40と、筒状部材40の第1の端部に設けられた第1衝突部41と、筒状部材40の第2の端部に設けられた第2衝突部42と、を有してもよい。以下の説明において、筒状部材40の第1の端部は、プラズマ生成領域25に近い側の端部であってもよい。筒状部材40の第1の端部は、磁場に沿った方向に開口していてもよい。筒状部材40の第2の端部は、プラズマ生成領域25から遠い側の端部であってもよい。
6.1 ガス供給システム
図11は、第3の実施形態に係るEUV光生成システム11の構成を示す一部断面図である。
図11に示されるように、チャンバ2の内部には、サブチャンバ20が設けられてもよい。チャンバ2には、配管61と、配管63とが取り付けられてもよい。チャンバ2の外部には、調節弁62と、調節弁64と、ガス供給源65とが設けられてもよい。
調節弁62は、配管61に供給される水素ガスの流量を変更できるように構成されていてもよい。配管61が、サブチャンバ20内に開口し、ウインドウ21付近に水素ガスを供給してもよい。サブチャンバ20内に水素ガスが供給されることにより、サブチャンバ20内の圧力は、チャンバ2内及びサブチャンバ20外における圧力に対して高くなってもよい。サブチャンバ20内に供給された水素ガスは、円錐部70の頂点側の開口72からプラズマ生成領域25の周辺に向けて流れ出てもよい。
調節弁64は、配管63に供給される水素ガスの流量を変更できるように構成されていてもよい。配管63が、円錐部70と外円錐部73との隙間に形成されたガス通路に接続され、当該ガス通路に水素ガスを供給してもよい。水素ガスは、返し部74と返し部75との間の隙間から、EUV集光ミラー23の反射面に沿って、EUV集光ミラー23の中央部から外周側へ向けて放射状に流れてもよい。
イオンキャッチャー5hは、筒状部材40と、筒状部材40の第1の端部に設けられた第1衝突部41と、筒状部材40の第2の端部に設けられた第2衝突部42と、を有してもよい。第1衝突部41及び第2衝突部42の構成は、図9に示されたものと同様でよい。
図12は、第4の実施形態に係るEUV光生成システム11の構成を示す一部断面図である。イオンキャッチャー5iを構成する筒状部材40は、第1の端部を含む第1部材40aと、第2の端部を含む第2部材40bと、を含み、第1部材40aに対して第2部材40bが分離可能となっていてもよい。第1部材40aと第2部材40bとが図示しないボルト等によって締結され、気密に固定されるようになっていてもよい。
筒状部材40の第2の端部には衝突部42aが設けられてもよい。衝突部42aは、複数の断面三角形状の深溝が形成されたものでもよく、その構成は図2及び図3A〜図3Cに示されたイオンキャッチャー5aの構成と同様でよい。
図13は、第5の実施形態に係るEUV光生成システム11の構成を示す一部断面図である。イオンキャッチャー5jを構成する筒状部材40の第2部材40bには、粉体ポンプ49が設けられてもよい。粉体ポンプ49は、気体に分散した粉体を排出する装置であってもよい。粉体ポンプ49と筒状部材40との接続部付近には、衝突部42bが設けられてもよい。衝突部42bは、複数の板部材を斜めに並べたものでもよく、その構成は図10A〜図10Cに示された第1衝突部41の構成と同様でよい。このような構成によれば、衝突部42bが粉体ポンプ49による粉体の排出を妨げることを抑制し得る。
図14は、第6の実施形態に係るEUV光生成システム11の構成を示す一部断面図である。第6の実施形態において、イオンキャッチャー5kは、筒状部材40に排気ポンプが設けられていなくてもよい。また、筒状部材40の内部に、斜めの衝突面が設けられなくてもよい。斜めの衝突面がなくても、筒状部材40の長さを十分に長くすることにより、イオン又は中性粒子がチャンバ2内に戻ることを抑制し得る。
Ω/2π < 0.01 ・・・(式1)
Ω = 2π(1−cosα) ・・・(式2)
上記cosαは、次の(式3)で表されてもよい。
cosα = L/√(L2+φ2/4) ・・・(式3)
なお、√(X)は、Xの正の平方根であってもよい。
L/φ > 3.55 ・・・(式4)
上記(式4)により、チャンバ2内へ戻る粒子が、第2の端部から等方的に拡散した粒子のうちの1%未満となるために、L及びφが満たすべき条件が定義されてもよい。
L/φ > 6.46 ・・・(式5)
図15A及び図15Bは、第7の実施形態に係るEUV光生成システム11の構成を示す一部断面図である。図15AはZX面に平行で且つプラズマ生成領域25を通る断面を示し、図15BはXY面に平行で且つプラズマ生成領域25を通る断面を示す。
第8の実施形態においても、オブスキュレーション領域にイオンキャッチャー5nを配置することができる。
図17A〜図17Iは、上述の各実施形態において用いられる筒状部材40の形状のバリエーションを示す。上述の各実施形態において、筒状部材40の形状は、円筒形状である場合について説明したが、本開示はこれに限定されない。なお、図17A〜図17Iにおいて、筒状部材40の第1の端部が図の上側に示され、筒状部材40の第2の端部が図の下側に示されていてもよい。
Claims (9)
- ターゲットにパルスレーザ光を照射することによってプラズマ化して極端紫外光を生成する極端紫外光生成装置であって、
チャンバと、
前記チャンバ内に磁場を形成するように構成された磁石と、
前記磁場に導かれたイオンが衝突するように配置された衝突部を含むイオンキャッチャーと、
を備え、
前記イオンキャッチャーは、第1の端部と第2の端部とを有する筒状部材を含み、
前記第1の端部は、前記磁場に沿った方向に開口し、
前記衝突部は、前記第1の端部近傍に配置された第1衝突部と、前記第2の端部近傍に配置され前記第1衝突部との間に空間を有する第2衝突部と、を含む、
極端紫外光生成装置。 - 前記第1衝突部は、前記磁場に対して傾斜して配置された複数の衝突面を含む、
請求項1記載の極端紫外光生成装置。 - 前記筒状部材の内部のガスを排気する排気ポンプが、前記第1の端部から前記第2の端部までの間に接続されている、
請求項1記載の極端紫外光生成装置。 - 前記筒状部材の第1の端部から第2の端部までの長さをLとし、前記筒状部材の前記開口の最大径をφとした場合に、L/φ>3.55の関係を満たすように、前記イオンキャッチャーが構成された、
請求項1記載の極端紫外光生成装置。 - 前記筒状部材はテーパー状である、
請求項1記載の極端紫外光生成装置。 - 前記筒状部材は多角柱状である、
請求項1記載の極端紫外光生成装置。 - 前記第2衝突部は、円錐状又は多角錐状の面を含む、
請求項1記載の極端紫外光生成装置。 - 前記磁石はコイルを含む電磁石であり、
前記筒状部材の少なくとも一部は、前記コイルのボアの中に配置されている、
請求項1記載の極端紫外光生成装置。 - 前記筒状部材の少なくとも一部は、前記チャンバから突出して配置されている、
請求項1記載の極端紫外光生成装置。
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