JP5580032B2 - 極端紫外光光源装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ターゲットにレーザ光を照射してプラズマを生成し該プラズマから極端紫外光を発生する極端紫外光光源装置に関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴って、半導体プロセスの光リソグラフィにおける転写パターンの微細化が急速に進展している。次世代においては、65nm〜32nmの微細加工、さらには30nm以下の微細加工が要求されるようになる。このため、たとえば30nm以下の微細加工の要求に応えるべく、波長13nm程度の極端紫外光(EUV)光源と縮小投影反射光学系(Reduced Projection Reflective Optics)とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
EUV光源としては、ターゲットにレーザビームを照射することによって生成されるプラズマを用いたLPP(Laser Produced Plasma:レーザ励起プラズマ)光源と、放電によって生成されるプラズマを用いたDPP(Discharge Produced Plasma)光源と、軌道放射光を用いたSR(Synchrotron Radiation)光源との3種類がある。これらのうち、LPP光源は、DPP光源やSR光源と比較してプラズマ密度を大きくできるので、黒体輻射に近い極めて高い輝度が得られるという利点を有する。また、LPP光源は、ターゲット物質を選択することによって、所望の波長帯の強い光を得ることが可能であるという利点を有する。さらに、LPP光源は、光源の周囲に電極等の構造物がなく、ほぼ等方的な角度分布をもつ点光源であるので、極めて大きな捕集立体角の確保が可能である等の利点を有する。これらのような利点を有するLPP光源は、数十から数百ワット以上のパワーが要求されるEUVリソグラフィ用の光源として注目されている。
このLPP方式によるEUV光光源装置は、まず、真空チャンバ内に供給されるターゲット物質に対してレーザ光を照射することにより、ターゲット物質が励起されてプラズマ化する。すると、このプラズマからEUV光を含む様々な波長成分よりなる光が放射される。そこでEUV光光源装置は、所望の波長成分、たとえば13.5nmの波長成分のEUV光を選択的に反射するEUV光集光ミラーを用いてEUV光を所定の位置に集光する。集光されたEUV光は、露光装置に入力される。EUV光集光ミラーの反射面には、たとえば、モリブデン(Mo)の薄膜とシリコン(Si)の薄膜とが交互に積層された構造を持つ多層膜(Mo/Si多層膜)が形成されている。この多層膜は、波長13.5nmのEUV光に対して高反射率(約60%から70%)を示す。
ここで、上述したように、ターゲットへのレーザ光照射によってプラズマが生成されるが、このプラズマの発生時に、ガス状のイオン粒子や中性粒子やプラズマになりきれなかった微粒子(金属クラスター)などの各粒子(デブリ)が、プラズマ発生点からその周辺に飛び出す。このデブリは、飛散後、真空チャンバ内に配置されるEUV光集光ミラーやターゲットにレーザ光を集光するための集光用ミラーやその他のEUV光強度計測光学系などの各種光学素子の表面に入射する。このとき、エネルギーの高い高速イオンデブリは、光学素子の表面を侵食してこの表面に形成された反射膜を破壊してしまう。この結果、光学素子の表面は、ターゲット物質である金属物質で覆われてしまうことになる。また、エネルギーの低い低速イオンデブリや中性粒子デブリは、光学素子の表面に堆積する。この結果、光学素子の表面には、ターゲット物質である金属と光学素子表面の物質との化合物の層が形成されてしまう。このようなデブリの照射によって生じる各光学素子表面の反射膜の破壊あるいは化合物層形成は、光学素子の反射率を低下させるため、この光学素子を使用に耐えないものとしてしまう。
そこで、以下に示す特許文献1は、超電導磁石などの磁場発生手段を用いてプラズマから放出されるイオンデブリを制御するため磁場を発生させる構成を開示する。この構成では、磁場内にEUV光の発光点が配置される。発光点周辺に発生したプラズマからの正電荷を帯びたイオンデブリは、磁場によるローレンツ力を受けることで、磁力線に絡みつくように磁場方向へ収束しつつドリフトする。これにより、周辺の光学素子にデブリが付着することを防止でき、結果、光学素子が損傷されることを回避できる。また、イオンデブリは、磁場方向に収束しつつドリフトする。そこで、磁場方向と平行な方向にイオンデブリを回収するイオン回収装置を設けることで、効率的にイオンデブリを回収することが可能となる。
特開2005−197456号公報
しかしながら、従来技術では、高速イオンのイオンデブリがイオン回収装置の衝突面に衝突する。この高速イオンの衝突によって衝突面がスパッタリングされ、衝突面材料が飛び出す。このため、スパッタリングされた衝突面材料が再び真空チャンバ内に戻り、EUV光集光ミラーなどの光学素子や真空チャンバ内壁面に付着してしまうという問題が生じる。
一方、イオン回収装置の衝突面にターゲット物質が付着すると、この付着したターゲット物質が高速イオンによってスパッタリングされて飛び出す。この結果、このスパッタリングされたターゲット物質が再び真空チャンバ内に戻り、EUV光集光ミラーなどの光学素子や真空チャンバ内壁面に付着してしまうという問題が生じる。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、イオン回収装置のイオン衝突面および/またはイオン衝突面に堆積した物質がスパッタリングされることで再拡散することを防止することができる極端紫外光光源装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明による極端紫外光光源装置は、ターゲットにレーザ光を照射してプラズマを生成し該プラズマから極端紫外光を発生し、この極端紫外光の発生とともに生成されるイオンの流れ方向を磁場または電場によって制御する極端紫外光光源装置において、前記イオンの入射方向に対して斜めに配置されたイオン衝突面を備え、前記イオン衝突面に入射したイオンを回収するイオン回収部と、前記イオン衝突面の温度を前記ターゲットが過熱せず且つ溶融する温度以上に調節する温度調節部と、を備え、前記イオン衝突面、前記イオンによるスパッタ率が1原子/イオン未満となる材質で構成されていることを特徴とする。
また、本発明による極端紫外光光源装置は、ターゲットにレーザ光を照射してプラズマを生成し該プラズマから極端紫外光を発生し、この極端紫外光の発生とともに生成されるイオンの流れ方向を磁場または電場によって制御する極端紫外光光源装置において、イオン衝突面に前記イオンによるスパッタ率が1原子/イオン未満となる材質が配置またはコートされた、前記イオンを回収するイオン回収装置と、前記プラズマ発生点からイオン衝突面までの間に設けられ、前記イオンを前記ターゲットの材料のスパッタ率が1未満となるイオンエネルギーに低減する低減機構と、を備え、前記低減機構は、前記ターゲットからプラズマを生成するとともに該プラズマからイオンを分離出力するプラズマ生成チャンバと、前記分離出力されたイオンにレーザ光を照射して極端紫外光を発生して外部出力する極端紫外光生成チャンバと、を備えたことを特徴とする。
さらに、本発明による極端紫外光光源装置は、ターゲットにレーザ光を照射してプラズマを生成し該プラズマから極端紫外光を発生し、この極端紫外光の発生とともに生成されるイオンの流れ方向を磁場または電場によって制御する極端紫外光光源装置において、イオン衝突面に前記イオンによるスパッタ率が1原子/イオン未満となる材質が配置またはコートされた、前記イオンを回収するイオン回収装置と、前記プラズマ発生点からイオン衝突面までの間に設けられ、前記イオンを前記ターゲットの材料のスパッタ率が1未満となるイオンエネルギーに低減する低減機構と、を備え、前記低減機構は、前記ターゲットからターゲット蒸気を生成する蒸気生成チャンバと、前記ターゲット蒸気にレーザ光を照射して極端紫外光を発生して外部出力する極端紫外光生成チャンバと、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、イオンを回収するイオン回収装置を設け、該イオン回収装置のイオン衝突面に、前記イオンによるスパッタ率が1原子/イオン未満となる金属を配置またはコートしているので、イオン衝突面の物質および/またはイオン衝突面に堆積した物質のスパッタリングによる再拡散を防止することができる。
図1は、この発明の実施の形態1による極端紫外光光源装置の断面図である。 図2は、図1に示したイオン回収筒の変形例の構成を示す断面図である。 図3は、イオン衝突面の材質をパラメータとしたスパッタ率のSnイオンエネルギー依存性を示す図である。 図4は、この発明の実施の形態1による液体ターゲットに対する2段照射の一例を示す図である。 図5は、この発明の実施の形態1による固体ターゲットに対する2段照射の一例を示す図である。 図6は、この発明の実施の形態1による液体ターゲットに対する多段照射の一例を示す図である。 図7は、この発明の実施の形態1による固体ターゲットに対する多段照射の一例を示す図である。 図8は、Snイオンエネルギーを1keVとした場合のスパッタ率の入射角度依存性を示す図である。 図9は、この発明の実施の形態2によるマスリミテッドターゲットの一例である10μmドロップレットを示す図である。 図10は、この発明の実施の形態2によるマスリミテッドターゲットの一例であるナノ粒子含有ターゲットを示す図である。 図11は、この発明の実施の形態2によるマスリミテッドターゲットの一例であるターゲットを示す図である。 図12は、この発明の実施の形態3による極端紫外光光源装置の構成を示す断面図である。 図13は、この発明の実施の形態4による極端紫外光光源装置の構成を示す断面図である。 図14は、この発明の実施の形態4による磁力によってイオン流を制御する構成を示す模式図である。 図15は、この発明の実施の形態4による低速イオンのみを取り出す構成を示す模式図である。 図16は、この発明の実施の形態4による固体ターゲットの場合に低速イオンのみを取り出す構成を示す模式図である。 図17は、この発明の実施の形態5によるターゲット蒸気を生成したターゲット蒸気流を噴出する構成を示す模式図である。 図18は、この発明の実施の形態5によるターゲットが固体ターゲットである場合のターゲット蒸気を生成してターゲット蒸気流を噴出する構成を示す模式図である。 図19は、この発明の実施の形態6による極端紫外光光源装置の構成を示す断面図である。 図20は、この発明の実施の形態6によるイオンとガスとの衝突回数を増大させる構成を示す図である。 図21は、この発明の実施の形態7による極端紫外光光源装置の構成を示す断面図である。 図22は、この発明の実施の形態8による極端紫外光光源装置の構成を示す断面図である。 図23は、この発明の実施の形態8におけるオブスキュレーション領域とイオン回収筒との関係を示す模式図である。 図24は、この発明の実施の形態9によるイオン回収筒の構成を示す断面図である。 図25は、この発明の実施の形態10によるイオン回収板の構成を示す模式図である。
以下、図面を参照して、この発明を実施するためのいくつかの形態による極端紫外光光源装置について説明する。
実施の形態1
図1は、この発明の実施の形態1による極端紫外光光源装置の断面図である。図1において、この極端紫外光光源装置1は、真空チャンバ10を有する。この真空チャンバ10内にドロップレットノズル11からは、溶融されたSnのドロップレットDが噴出される。真空チャンバ10外には、YAGパルスレーザであるプリプラズマ生成レーザ12が設けられる。このプリプラズマ生成レーザ12から出射されたプリプラズマ生成レーザ光L1は、ウィンドウW1を介して真空チャンバ10内に入射した後、真空チャンバ10内の略中央の位置P1で、ドロップレットノズル11から噴出されたドロップレットDの一部に入射する。この結果、−Z方向にプリプラズマPPが生成される。なお、プリプラズマとは、プラズマ状態またはプラズマと蒸気との混合物の状態を言う。
また、真空チャンバ10外には、COパルスレーザであるEUV光生成レーザ13が設けられる。このEUV光生成レーザ13から出射されたEUV光生成レーザ光L2は、ウィンドウW2を介して真空チャンバ10内に入射した後、プリプラズマPPが生成されたタイミングで、プリプラズマPPの略中央の位置P2に入射する。これにより、プリプラズマPPからEUV光が放射するとともに、イオンデブリが生成される。放出したEUV光は、このEUV光を集光して真空チャンバ10外に照射するEUV光集光ミラー14によって真空チャンバ10の外部に出力される。
一方、真空チャンバ10外には、プリプラズマPPから拡散したSnイオンなどのイオンデブリの移動方向を制御するために、位置P1およびP2を挟むように、Z方向の磁場を発生させる一対のマグネット15aおよび15bが設けられる。この一対のマグネット15aおよび15bは、超電導磁石または電磁コイルなどによって構成される。発生したイオンデブリは、この一対のマグネット15aおよび15bが形成する磁場によるローレンツ力によって、磁力線BLに沿って収束しつつ磁場の中心軸Cに沿って移動するイオン流FLとなる。
この実施の形態1では、プリプラズマPPが−Z方向に発生するようにしているので、収束したイオン流FLは、−Z方向に移動する。このため、真空チャンバ10の−Z方向の側面には、イオン回収器であるイオン回収筒20が設けられる。
イオン回収筒20の形状は、磁場の中心軸Cを軸中心とする円筒形である。このイオン回収筒20は、中心軸Cに垂直で真空チャンバ10内側に向いた面に開口21が形成されている。この開口21の径は、イオン流FLの収束径の1.5倍以上であり、好ましくは100mm以上の径である。イオン回収筒20内には、真空チャンバ10側を頂点とし軸が中心軸Cと一致する円錐形のイオン回収板22が設けられる。このイオン回収板22の真空チャンバ10側の表面Saおよびイオン回収筒10の内壁面Sbには、イオンデブリである高速Snイオンの衝突によるスパッタリングを防止するために、Snイオンによってスパッタリングされ難いCまたはSi製の膜、もしくは、熱伝導率が良い材質のCuにCまたはSiを溶射した多層膜が形成されている。ここで、イオン回収板22の表面Saは、中心軸Cに対して傾斜している。これにより、Snイオンの衝突面が広くなるため、単位面積あたりの衝撃量を小さくすることができる。中心軸Cと垂直な面に対する表面Saの傾斜角度θ(図2参照)は、例えば約30°としてもよい。
イオン回収板22の表面Saの裏面とイオン回収筒20の底部とによって区画される領域には、イオン回収板22が過熱しないように、冷却ノズル23を介して冷却水Wが流される。イオン回収板22の裏面には、温度センサ24が設けられ、この温度センサ24の検出温度に基づいて冷却水Wの流量が調整される。これにより、過熱せず且つターゲット金属が溶融する温度以上(Snの場合は、231℃以上)となるように、イオン回収板22が温調される。イオン回収板22の表面Saまたはイオン回収筒20の内壁面Sbに付着した溶解しているSnは、排出筒25を介して排出される。これにより、イオン回収板22の表面SaがSnで覆われることを防止して、常にスパッタリングに強い表面を露出させておくことが可能となる。なお、直接イオンデブリが衝突しないイオン回収筒20の内壁面Sbは、そのままでは加熱されないので、ヒータを設けて溶融温度以上に温調しておくと良い。また、溶けたSnは自重によって重力方向に流れる。そこで、イオン回収筒20および排出筒25の排出方向は、重力方向に傾いているとよい。
たとえば、図2に示すように、イオン回収筒20aの内壁面Sbのうち重力方向側の内壁面ESbは、排出筒25の入力側の開口25aにかけて重力方向に傾斜している。もちろん、排出筒25の内部流路の排出方向は重力方向の成分を含む。そして、排出筒25の重力方向の他端には、溶けたSnを回収する回収部26が設けられる。また、内壁面Sbに対応する外壁面はヒータ28で覆われる。排出筒25の外壁面もヒータ27で覆われる。それぞれの外壁面には、温度センサ28aおよび27aが取り付けられる。各温調器28bおよび27bは、温度センサ28aおよび27aが検出した温度をもとに、ヒータ28および27に電圧を印加する。これにより、各内壁面の温度が、Snが溶融する温度に調節される。一方、上述したように、イオン回収板22の裏面には、冷却ノズル23から冷却水Wが流入される。これにより、イオン回収板22の表面Saの温度が、Snが溶融する温度に調整される。この温度調節は、温度センサ24によって検出された温度をもとに、温調器24bが流入する冷却水Wの量を調整することによって行われる。このような構成により、イオン回収筒20a内が、ほぼ均一なSnの溶融温度に保たれる。しかも、イオン回収筒20aにトラップされたSnが溶けた状態で重力方向に流れ、最終的に回収部26に回収される。なお、温調には、ヒータ27および28や冷却水Wに限らず、シートヒータやペルチェ素子など各種の温調部材を用いることができる。
ここで、図1に示したイオン回収板22の表面Saおよび内壁面Sbは、Siで形成されていた。ただし、これは入射したSnイオンに対するスパッタ率が1(原子/イオン)未満となる材質の一例である。スパッタ率は、入射する1つのSn粒子に対してスパッタされる原子数の割合である。例えばスパッタ率が10の場合、1個のSnイオンが入射したとき、10個の原子がスパッタされることを意味する。つまりスパッタ率が1未満ということは、1以下の原子がスパッタされることを意味する。いいかえれば、スパッタリングされる粒子数が非常に少ないと言える。
図3は、種々の材質をパラメータとした場合におけるスパッタ率の入射Snイオンエネルギー依存性を示している。イオン回収筒20に入射されるSnイオンエネルギーは、例えば0.5keV近傍である。そこで、図3を参照すると、Snイオンエネルギーが0.5keV近傍の場合、W(タングステン)、Sn(錫)、Ru(ルテニウム)、Mo(モリブデン)、Si(シリコン)、C(カーボン)の何れにおいても、スパッタ率が1未満とであることから、これらの材質でイオン回収板22の表面Saおよび内壁面Sbを形成することで、スパッタを低減できることが分かる。また、MoはSnイオンエネルギーが1keV程度以下、SiはSnイオンエネルギーが3keV程度以下、CにいたってはSnイオンエネルギーが9keV程度以下であれば、スパッタ率を1未満とすることが可能である。
さらに、図3から、Snイオンエネルギーが小さいほどスパッタ率が低減することが明らかであるため、入射されるSnイオンエネルギーを低下させること、あるいは、発生時のSnイオンエネルギー自体を小さくすることで、材料選択の幅を広げることが可能であることが分かる。特に、Snに関してもスパッタ率が1未満となるので、入射されるSnイオンエネルギーを0.5未満とすることが好ましい。これは、イオン回収筒20内部の表面に付着したSnのスパッタリングを低減できるからである。
この実施の形態1では、プリプラズマPPを生成し、このプリプラズマPPをターゲットとしてEUV光を生成している。プリプラズマPPをターゲットとして用いた場合、発生する最大Snイオンエネルギーが0.6keVであることが実験的にわかっている。したがって、表面Sa等をSiでコーティングしておくことで、このコーディング材(Si)がスパッタリングされることを低減できる。
このプリプラズマPPターゲットは、図4に示すように、ドロップレットDに強度の弱いYAGレーザ光などのプリプラズマ生成レーザ光L1を照射することで生成される。プリプラズマ生成レーザ光L1の照射により、プリプラズマPPがドロップレットDから吹き出すように生成される。EUV光の生成には、このプリプラズマPPにCOレーザ光などのEUV光生成レーザ光L2を照射するという、2段階照射が用いられる。YAGレーザ光などのプリプラズマ生成レーザ光L1の強度は弱いため、生成されるプリプラズマPP内のSnイオンエネルギーは、COレーザ光などを用いた場合よりも1桁小さくなる。また、固体やドロップレットD自体をターゲットとするのではなく、プリプラズマPPをターゲットとしてEUV光を生成するため、COレーザ光などのEUV光生成レーザ光L2は、EUV光生成の励起エネルギー分の強度を有すればよい。これにより、EUV光生成レーザ光L2の強度を小さくすることができる。この結果、生成されるSnイオンエネルギーの初期エネルギーを小さくすることが可能となる。なお、液体SnのドロップレットDでなく、プレート、ワイヤ、リボンなどの固体ターゲットを用いた場合でも、図5に示すように、固体ターゲットDDの表面に、プリプラズマ発生レーザ光L1を照射してプリプラズマPPを吹き出すように生成し、この生成したプリプラズマPPにEUV光生成レーザ光L2を照射する2段階照射によって、生成されるSnイオンエネルギーの初期エネルギーを小さくすることができる。
さらに、EUV光の生成に3段階以上の多段階照射を用いることで、生成されるSnイオンエネルギーの初期エネルギーをさらに小さくすることが可能である。図6は、液体SnのドロップレットDに対して3段階照射を行ってEUV光を発光する場合の状態を示す模式図である。図6に示すように、ドロップレットDに対して第1のプリプラズマ生成レーザ光LL1を照射して第1のプリプラズマPP1を生成し、さらにこの第1のプリプラズマPP1に対して第2のプリプラズマ生成レーザ光LL2を照射して第2のプリプラズマPP2を生成し、最後にこの第2のプリプラズマPP2に対してEUV光生成レーザ光LL3を照射してEUV光を生成する。この際、初期エネルギーの小さいSnイオンが生成される。このような3段階照射を用いることで、生成されるSnイオンの初期エネルギーをさらに小さくすることができるため、イオン回収板22の表面Sa等の照射面でのスパッタリングをより確実に防止することが可能となる。同様に、図7に示した固体ターゲットDDを用いた場合にも、3段階照射などの多段階照射を用いることが可能である。なお、固体ターゲットDDの場合、固体ターゲットDDの形状を、回転プレートや、移動ワイヤや、移動リボンとすることによって、プリプラズマ生成レーザ光の照射位置に常に新たなSn面を連続供給できるようにすることが好ましい。
以上のように、この実施の形態1では、イオン回収筒20におけるSnイオンが衝突する衝突面(イオン回収板22の表面Saもしくは表面Saを覆う膜の表面)を、スパッタ率が1未満となる金属面としているので、衝突面を形成する材料のスパッタリングを防止できる。この結果、真空チャンバ10内のイオン汚染を防止することができる。また、EUV光生成過程においてプリプラズマPPを生成する多段階照射を採用することによって、Snイオンの初期エネルギーを小さくすることができるので、衝突面におけるスパッタリングをより確実に防止し、真空チャンバ10内のイオン汚染をさらに防止することができる。なお、衝突面にSnが堆積した場合であっても、Snイオンエネルギーの初期エネルギーを小さくすることによって、堆積したSnが再スパッタリングされることを低減できる。
また、図8に示すように、イオンデブリによるスパッタ率は、イオン回収板22の表面Saに対するイオンデブリの入射角度に依存する。なお、図8は、Snイオンエネルギーを1keVとした場合のスパッタ率の入射角度依存性を示す図である。そこで、この実施の形態では、中心軸Cと垂直な面に対するイオン回収板22の表面Saの傾斜角度θを20°以下に抑える。これにより、スパッタ率が低減されるため、より確実にイオンデブリをイオン回収板で受け止めることが可能となる。
実施の形態2
上述した実施の形態1では、プリプラズマを生成する過程を含む多段階照射を採用することによって、Snイオンの初期エネルギーを小さくするようにしていた。これに対し、この実施の形態2では、ターゲットとしてマスリミテッドターゲットを用いることで、デブリとして放出されるターゲット原子の初期エネルギーを低減する。マスリミテッドターゲットとは、質量が必要なEUV光が得られる最小の質量に抑えられたターゲットである。たとえば、図9に示すマスリミテッドターゲットは、10μm径のドロップレットD1である。これにより、EUV光生成レーザ光の強度を小さくすることが可能となるため、結果的に、発生するSnイオンエネルギーの初期エネルギーを小さくすることが可能となる。具体的に、4%のEUV光変換効率を得るには、1〜5×1018cm−3程度のSn密度が必要である。これを満足するには、ノズル11aから噴出される液体SnのドロップレットD1の径が10μmであればよい。ドロップレットD1の径を10μmとした場合にEUV光生成レーザ光L2に要求されるパワーは、1010W/cm程度である。なお、マスリミテッドターゲットに上述した多段階照射を組み合わせることで、Snイオンエネルギーをさらに低減させることも可能である。
また、図10に示すように、マスリミテッドターゲットとしてナノ粒子含有ターゲットD2を用いても良い。このナノ粒子含有ターゲットD2は、ナノサイズのSn微粒子を水やアルコールに含有させてノズル11bから射出したものであり、ターゲットの質量をより小さくすることができる。この場合も、ターゲットの質量が必要なEUV光を得る最小の質量となるため、必要なEUV光生成レーザ光の強度を小さくすることができ、結果的に、生成されるSnイオンエネルギーをさらに低減させることができる。
さらに、図11に示すようなマスリミテッドターゲットD3を用いても良い。このマスリミテッドターゲットD3は、透明基板29表面上にSn膜であるターゲット膜DD3を形成しておき、透明基板29の裏面からマスリミテッドターゲット生成レーザ光L4を照射してターゲット膜DD3のSnを剥離させることで生成することができる。剥離したSnは、必要なEUV光生成のための最小質量をもつSn微粒子の状態で、透明基板29表面上方に飛び出す。これにより、必要なEUV光生成のための最小質量をもつSn微粒子であるマスリミテッドターゲットD3が分散生成される。その後、この分散生成されたマスリミテッドターゲットD3群に対してEUV光生成レーザ光L2を照射することによって、EUV光が生成される。この場合も、ターゲットの質量を必要なEUV光を得る最小の質量とすることが可能となるため、必要なEUV光生成レーザ光L2の強度を小さくすることができ、結果的に、生成されるSnイオンエネルギーをさらに低減させることができる。
実施の形態3
つぎに、この発明の実施の形態3について説明する。図12は、この発明の実施の形態3による極端紫外光光源装置の構成を示す断面図である。この実施の形態3では、磁場の中心軸C上に配置された、対向する一対のイオン回収筒30aおよび30bが設けられる。この一対のイオン回収筒30aおよび30bによって、磁場の中心軸Cに沿って収束しつつイオン流FL1およびFL2となって移動するSnイオンが回収される。このイオン回収筒30aおよび30bは、Snイオンの入射側に接地されたグリッド電極33aおよび33bを備えるとともに、底部側に高い正電位が印加されたイオン回収板32aおよび32bを備える。この構成により、グリッド電極33aおよび33bとイオン回収板32aおよび32bとの間にそれぞれかかる電界によって入射するSnイオンの速度が低下するため、イオン回収板32a,32bに衝突する際のSnイオンエネルギーを小さくすることが可能となる。すなわち、入射する正イオンであるSnイオンは、クーロン力Fを受けて速度が減少されて、Snイオンエネルギーが小さくなる。これによって、イオン回収板32aおよび32bの衝突面でのスパッタ率を低減することができる。なお、ドロップレットDに対して直接、EUV光生成レーザ光L2を照射してプラズマを生成することでEUV光を生成する場合、発生したSnイオンは、磁場の中心軸Cの両側に移動していく。そこで、本実施の形態3では、2つのイオン回収筒30aおよび30bを設けている。
また、この実施の形態3では、イオン回収板32aおよび32bの衝突面にスパッタ率が小さいMoを配置している。このように衝突面にMoを用いた場合や上述の実施の形態1のようにSiを用いた場合、MoやSiはEUV光集光ミラー14のEUV光反射多層膜を形成する物質でもあるので、たとえSnイオンによってスパッタリングされて真空チャンバ10内に飛び出したとしても、その影響を小さくすることができる。
以上のように、この実施の形態3では、イオン回収筒30a,30bに入射するSnイオンの速度を電界によって低減するため、イオン回収板32a,32bの衝突面に衝突するSnイオンエネルギーを小さくすることが可能となる。この結果、Snイオンによって衝突面がスパッタリングされることを防止することができる。
実施の形態4
つぎに、この発明の実施の形態4について説明する。この実施の形態4では、低速イオン流ターゲットを生成し、この低速イオン流ターゲットにEUV光生成レーザ光を照射することによってEUV光を生成する。低速イオン流ターゲットを用いることで、発生するSnイオンエネルギーを小さくすることが可能である。
図13に示すように、この実施の形態4による極端紫外光光源装置は、真空チャンバとしてイオン生成真空チャンバ10bとEUV光生成真空チャンバ10aとを有する。イオン生成真空チャンバ10bとEUV光生成真空チャンバ10aとは、隣接配置され、磁場の中心軸Cを通る開口部30によって連通している。
イオン生成真空チャンバ10b内には、ドロップレットノズル31が配置される。このドロップレットノズル31からは、イオン生成真空チャンバ10b内へ向けて、溶融SnのドロップレットDが噴出される。また、イオン生成真空チャンバ10bには、イオン流生成レーザ32から出射されるイオン流生成レーザ光L11を通すウィンドウW11が設けられる。イオン流生成レーザ光L11は、このウィンドウW11を介してドロップレットDに照射される。このドロップレットDに対するイオン流生成レーザ光L11の照射によって、プリプラズマPPが生成される。ここで、プリプラズマPPが発生する位置は、磁場の中心軸C近傍である。イオン流生成レーザ光L11は、イオン回収筒20側から照射されるため、プリプラズマPPは、ドロップレットDに対してイオン回収筒20側に生成される。その後、プリプラズマPPは、磁場の中心軸C近傍に収束しつつ中心軸Cに沿ってイオン回収筒20側に移動する。
このプリプラズマPPには、Snイオン以外に、微粒子や中性粒子などの耐電していないデブリも含まれる。これらのデブリは、磁場の影響を受けないので、イオン生成真空チャンバ10b内に拡散していく。なお、ドロップレットノズル31の対向する位置には、残存ドロップレットを回収するドロップレット回収部34が設けられる。
中心軸Cに沿ってイオン回収筒20側に移動するSnイオンは、開口部30を通ってEUV光生成真空チャンバ10a内に移動する。この開口部30は、移動するSnイオン束の径とほぼ同じ径であり、十分に小さい。したがって、上述した拡散するデブリである微粒子や中性粒子は、ほとんどEUV光生成真空チャンバ10a内に入ることができない。また、たとえデブリが開口部30を通過しても、このデブリの移動は指向性があるので、そのほとんどをイオン回収筒20によって回収することが可能である。この結果、EUV光集光ミラー14などデブリが付着することを防止できる。
EUV光生成真空チャンバ10aは、ウィンドウW12を有する。EUV光生成レーザ13から出射されたEUV光生成レーザ光L2は、このウィンドウW12を介してEUV光生成真空チャンバ10a内に入射する。EUV光集光ミラー14の集光位置は、中心軸C上に配置される。EUV光生成レーザ光L2は、この中心軸Cに沿って移動する低速Snイオン流FL3が集光位置P3に到達したタイミングで照射される。これにより、EUV光が生成されるとともに、Snイオンが生成される。
図14は、Snイオンが上述した磁場によってイオン生成真空チャンバ10bからEUV光生成真空チャンバ10aに移動する状態を模式的に示している。この低速Snイオン流FL3は、そのほとんどがSnイオンである。したがって、EUV光の発光のみに必要な強度をもった小さいパワーのEUV光生成レーザ光L2をターゲットである低速Snイオンに照射すればよいため、結果的に、発生するSnイオンのエネルギーを小さくすることができる。これにより、イオン回収筒20のイオン回収板22に到達するSnイオンエネルギーがたとえば0.5keV未満となり、この結果、衝突面のスパッタ率を1未満とすることができる。
なお、低速イオンのみをEUV光生成真空チャンバ10aに導入する手法としては、マグネット15aおよび15bによる磁場を用いて低速Snイオンを収束させつつ移動させる手法のみならず、たとえば、図15に示すように、イオン生成真空チャンバ10b内で低速イオン流FL3の流れ方向に対して垂直に磁場または電場を発生させることで、イオン化されていない重い非イオン化デブリと低速のSnイオンとを分離すると共に、低速のSnイオンが分離される位置に開口部30を設ける手法を用いることもできる。このような手法によれば、分離されたSnイオンが開口部30を介してそのまま直線的にEUV光生成真空チャンバ10a内に移動することで、低速イオン流FL3が形成される。この場合、非イオン化デブリを捕捉するスパッタ防止膜35を、非イオン化デブリが分離されて拡散する位置に設けることが好ましい。なお、図15では、ターゲットにドロップレットを用いた場合を例示した。ただし、これに限るものではない。たとえば図16に示すように、固体のターゲットであるプレートDDを用いた場合も同様である。固体ターゲットとしては、上述したように、プレートの他に、ワイヤやリボンがある。
以上のように、この実施の形態4では、Snイオンのみを取り出すイオン生成真空チャンバ10bを備えると共に、イオン生成真空チャンバ10bから導入されたSnイオンのみに対してEUV光生成レーザ光L2を照射してEUV光を発光出力する構成を備えているため、発生するSnイオンのエネルギーを低減することができ、結果的に、衝突面のスパッタ率を1未満とすることができる。
実施の形態5
上述した実施の形態4では、イオン生成真空チャンバ10b内でプラズマを生成させ、このプラズマからSnイオンのみを取り出してEUV光生成真空チャンバ10a内に流入させてEUV光を発光出力させた。これに対し、この実施の形態5では、図17に示すように、金属蒸気生成チャンバ10c内で、蒸気生成用レーザ光L21をドロップレットDに照射してターゲット材であるSnを蒸発させる。この蒸発したSn蒸気を、Sn蒸気流FL4として開口部30を介してEUV光生成真空チャンバ10a内に蒸気の拡散によって流入させる。
EUV光生成真空チャンバ10a内に流入したSn蒸気流FL4には、EUV光生成レーザ光L2が照射される。これにより、EUV光が生成されるとともに、Snイオンが生成される。この場合、EUV光生成レーザ光L2が照射されるSnは、ガス状であるため、EUV光を生成するのに必要なレーザ光量は小さくてよい。この結果、発生するSnイオンのエネルギーを小さくすることができる。これにより、イオン回収筒20の衝突面がスパッタリングされることを防止できる。なお、開口部30は、径が小さいため発生したSn蒸気から、ある指向性をもった蒸気のみをEUV光生成真空チャンバに導くことができる。つまり、Sn蒸気流FL4は、EUV光生成真空チャンバ10a内において指向性をもって移動する。
また、図17では、ターゲットに溶融SnのドロップレットDを使用した場合を例示した。ただし、これに限るものではない。たとえば、図18に示すように、固体のターゲットであるプレートDDを用いた場合も同様に、Sn蒸気流FL4を生成することができる。なお、本実施の形態5では、ターゲット材に蒸気生成用レーザ光L21を照射してSn蒸気を発生した。ただし、これに限らず、たとえばレーザ光以外に熱源から供給される熱を用いてターゲット材を蒸発させることでSn蒸気を発生させるなど、Sn蒸気を発生させることが可能な種々の方法を用いることが可能である。
実施の形態6
つぎに、この発明の実施の形態6について説明する。この実施の形態6では、イオン回収筒の前段あるいはイオン回収筒内であってイオン回収板の前段に、Snイオンと衝突するガス領域が設けられる。このガス領域によってSnイオンを減速することが可能となるため、衝突時のSnイオンエネルギーを小さくして衝突面におけるスパッタリングを防止することが可能となる。
図19は、この発明の実施の形態6による極端紫外光光源装置の構成を示す断面図である。この実施の形態6では、図13に示したイオン回収筒20に替えて、ガス領域を有するイオン回収筒40が設けられるとともに、EUV光生成真空チャンバ10aとイオン回収筒40との間にバッファ筒50が設けられる。
イオン回収筒40の形状は、イオン回収筒20と同様に、円筒形である。また、イオン回収筒40は、EUV光生成真空チャンバ10a側に開口部45が形成されている。さらに、イオン回収筒40は、イオン回収板22に対応する円錐状のイオン回収板42を有する。このイオン回収板42の表面およびイオン回収筒40の内壁面には、低スパッタ材としてのSi膜が形成されている。イオン回収板42の表面とイオン回収筒40の内壁面とで区画される空間には、希ガスなどのガスで充填されたガス領域が形成される。開口部45から入射したSnイオンは、希ガスと衝突することによって、Snイオンエネルギーが奪われるため、Snイオンの速度が低減する。この結果、イオン回収板42の表面などが、Snイオンによってスパッタリングされにくくなる。
イオン回収筒40内への希ガスの充填は、ガス供給部41によって行われる。ガス領域のガスは、希ガスに限らず、水素やハロゲンの原子または分子でもよく、もしくはこれらの混合ガスであってもよい。
なお、上述したように、EUV光生成真空チャンバ10aとイオン回収筒40との間には、バッファ筒50が設けられる。Snイオンは、このバッファ筒50を介してイオン回収筒40に移動する。バッファ筒50において、ガス供給部41から供給されたガスは、ポンプ51によって差動排気される。これにより、EUV光生成真空チャンバ10a内へのガスが混入することが防止される。
また、ガス領域の中心軸C方向の長さは、長い方が好ましい。これは、ガス領域を長くすることで、Snイオンとガスとの衝突回数を増加させることが可能となるため、結果的に、Snイオンを大きく減速することが可能となるためである。ただし、ガス領域を長くするとイオン回収筒40の長さも大きくなる。そこで、たとえば図20に示すように、Snイオン流に垂直な方向に一対の磁石64aおよび64bを設け、この一対の磁石64aおよび64bを用いてガス領域に磁場Bをかけることが好ましい。これにより、Snイオンをローレンツ力によって回転運動させつつ移動させることが可能となる。この場合、Snイオンが移動する軌跡が螺旋状となるため、ガス領域の長さが短い場合でも、移動距離を長くすることが可能となる。この結果、ガスとSnイオンとの衝突回数を増加させることが可能となる。
以上のように、この実施の形態6では、イオン回収筒の前段あるいはイオン回収筒内であってイオン回収板の前段にSnイオンと衝突するガス領域が設けられているため、イオン回収筒に入射したSnイオンを減速させることが可能となる。これにより、イオン回収板に入射するSnイオンのエネルギーを小さくすることが可能となるため、衝突面におけるスパッタリングを防止することができる。
実施の形態7
つぎに、この発明の実施の形態7を、図面を用いて詳細に説明する。図21は、この発明の実施の形態7による極端紫外光光源装置の構成を示す断面図である。ただし、図21には、EUV光L3の出力方向DEとマグネット15aおよび15bが形成する磁場の中心軸Cとの双方を含む面で極端紫外光光源装置を切断した際の断面図を示す。
上述した各実施の形態では、真空チャンバ10の外側にイオン回収筒20、30aおよび30b、または、40が配置された場合を例に挙げた。これに対し、本実施の形態7では、イオン回収筒20Aを真空チャンバ10の中に配置する。そこで本実施の形態7では、図21に示すように、マグネット15aおよび15bは、EUV光L3の出力方向DEと垂直な軸であってプラズマ発光点P1を通る中心軸Cを含む磁場が形成されるように、真空チャンバ10の外に配置される。一対のイオン回収筒20Aは、イオンデブリの入射方向が中心軸Cと一致し且つプラズマ発光点P1を挟むように配置される。なお、図21では、一対のイオン回収筒20Aを用いる場合を例に挙げる。ただし、これに限定されず、1つのイオン回収筒20Aを備えた構成であってもよい。
真空チャンバ10のウィンドウW2、レーザ集光光学系14bおよびEUV光集光ミラー14の孔14aを介してEUV光集光ミラー14の背面からプラズマ発光点P1のドロップレットDにEUV光生成レーザ光13が照射されると、プラズマ化したドロップレットDからEUV光L3が放射されると共に、プラズマ発光点P1の周囲にイオンデブリが発生する。プラスに帯電したイオンデブリは、マグネット15aおよび15bが形成する磁場によって収束しつつイオン流FLとなって中心軸Cに沿って移動する。その結果、中心軸C上に配置されたイオン回収筒20Aによって回収される。なお、イオン回収筒20Aは、上述した実施の形態1〜6のいずれかによるイオン回収筒20、30aおよび30b、または、40であってよい。また、プラズマ発光点P1においてプラズマ化したドロップレットDから放射されたEUV光L3は、EUV光集光ミラー14によって出力方向DEへ向けて集光するように反射されることで、露光機接続部10Aから出力される。
このように、イオン回収筒20Aを真空チャンバ10内部に設けることで、極端紫外光光源装置のコンパクト化が可能になると共に、マグネット15aおよび15bを固定したままで真空チャンバ10を引き出すことが可能になる。この結果、真空チャンバ10に対するメンテナンス作業などを容易化することが可能となる。なお、その他の構成、動作および効果は、上述した実施の形態およびその変形例と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
実施の形態8
つぎに、この発明の実施の形態8を、図面を用いて詳細に説明する。図22は、この実施の形態8による極端紫外光光源装置の構成を示す断面図である。また、図23は、この実施の形態8におけるオブスキュレーション領域とイオン回収筒との位置関係を示す模式図である。
図22に示すように、この実施の形態8による極端紫外光光源装置は、図22に示す極端紫外光光源装置と同様の構成において、一対のイオン回収筒20Aが一対のイオン回収筒20Bに置き換えられている。イオン回収筒20Bは、イオン回収筒20Aと同様に、イオンデブリの入射方向が中心軸Cと一致し且つプラズマ発光点P1を挟むように配置される。ただし、この実施の形態8では、図23に示すように、イオン回収筒20Bは、その少なくとも一部(先端部分)が、EUV光L3の影となる領域であるオブスキュレーション領域E2内に位置するように、真空チャンバ10内に配置される。なお、オブスキュレーション領域とは、EUV光集光ミラー14によって集光されるEUV光L3が露光機において利用されない角度範囲に対応する領域のことをいう。すなわち、この説明では、露光機11における露光に利用されない角度範囲に対応する3次元的な体積領域をオブスキレーション領域E2という。EUV露光機11における露光に寄与しないオブスキュレーション領域E2内にイオン回収筒20Bを配置することで、露光機の露光性能やスループットに影響が生じることを回避できる。
このように、少なくとも一部(先端部分)がオブスキュレーション領域E2内に位置するようにイオン回収筒20Bを配置することで、イオンデブリの発生箇所(プラズマ発光点P1近傍)とイオン回収筒20Bの開口部分とを近接させることが可能となるため、より効率的かつ確実にイオンデブリを回収することが可能となる。なお、その他の構成、動作および効果は、上述した実施の形態7と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。また、図22および図23では、イオン回収筒20Bを用いる場合を例に挙げた。ただし、これに限定されず、1つのイオン回収筒20Bを備えた構成であってもよい。また、各イオン回収筒20Bは、上述した実施の形態1〜6のいずれかによるイオン回収筒20、30aおよび30b、または、40であってよい。
実施の形態9
つぎに、この発明の実施の形態9を、図面を用いて詳細に説明する。この実施の形態9では、上述した各実施の形態におけるイオン回収筒の他の形態を例示する。図24は、この実施の形態9によるイオン回収筒80の構成を示す断面図である。上述した実施の形態では、円錐形のイオン回収板22または42もしくは平板状のイオン回収板32aまたは32bが底に配置されたイオン回収筒20,30a、30bまたは40を用いていた。これに対し、この実施の形態9では、図24に示すようなイオン回収筒80を用いる。
図24に示すように、この実施の形態9によるイオン回収筒80は、イオン衝突面が磁場の中心軸Cと垂直な面に対して傾いた平板状のイオン回収板82を用いる。これにより、イオン回収板82に対するイオンデブリFIの入射角度を、例えば20°以下に抑えてスパッタ率を低く維持しながら、重力を利用して回収を容易にすることが可能となる。本形態におけるイオン回収板82は平板状であり、円錐形のイオン回収板22を用いる実施の形態1に比べて加工が容易であるため低コストで構成できる。なお、その他の構成、動作および効果は、上述した実施の形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
実施の形態10
つぎに、この発明の実施の形態10を、図面を用いて詳細に説明する。この実施の形態10では、上述した各実施の形態におけるイオン回収板の他の形態を例示する。図25は、この実施の形態10によるイオン回収板92の構成を示す模式図である。上述した実施の形態では、円錐形のイオン回収板22または42、もしくは、平板状のイオン回収板32a,32bまたは82を用いていた。これに対し、この実施の形態10では、図25に示すようなイオン回収板92を用いる。
図25に示すように、この実施の形態10によるイオン回収板92は、イオン衝突面が磁場の中心軸Cと垂直な面に対してねじれるように傾いた複数のフィン92aよりなるスクリュー状のイオン回収板92を用いる。これにより、イオン回収板92のイオン衝突面(フィン92aの表面)に対するイオンデブリFIの入射角度をある程度(例えば20°以下)に抑えることが可能となるため、イオンデブリFIをより確実にイオン回収板92で受け止めることが可能となる。なお、その他の構成、動作および効果は、上述した実施の形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
また、上記実施の形態およびその変形例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、仕様等に応じて種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能であることは上記記載から自明である。さらに、上述の各実施の形態およびその変形例は、相互に適宜組み合わせることが可能である。
さらに、上記実施の形態およびその変形例では、ターゲット物質のプリプラズマ生成用レーザによって、発生したプリプラズマにレーザ光を照射して前記極端紫外光を発生させる例を示した。しかし、これらの例に限定されることなく、たとえば、ターゲット物質に少なくとも1以上レーザ光を照射することによって、ターゲットを膨張させる。そして、極端紫外光が発生するのに最適な大きさに膨張したターゲットに対して、さらに、レーザ光を照射して極端紫外光を効率よく発生させてもよい。ここで、膨張したターゲットとは、ターゲットのクラスター、蒸気、微粒子、プラズマの内のいずれか1を含む状態である。
1 極端紫外光光源装置
10 真空チャンバ
10A 露光機接続部
10a EUV光生成真空チャンバ
10b イオン生成真空チャンバ
11,31 ドロップレットノズル
11a,11b ノズル
12 プリプラズマ生成レーザ
13 EUV光生成レーザ
14 EUV光集光ミラー
14a 孔
14b レーザ集光光学系
15a,15b マグネット
20,20A,20B,20a,30a,30b,40,60 イオン回収筒
21,25a 開口
22,32a,32b,42,62 イオン回収板
23 冷却ノズル
24,27a,28a 温度センサ
24b,27b,28b 温調器
25 排出筒
26 回収部
27,28 ヒータ
29 透明基板
30,45,55 開口部
32 イオン流生成レーザ
33a,33b グリッド電極
34 ドロップレット回収部
41,61 ガス供給部
50 バッファ筒
51 ポンプ
64a,64b 磁石
W1,W2,W11,W12 ウィンドウ
C 中心軸
DE 出力方向
PP プリプラズマ
L1 プリプラズマ生成レーザ光
L2 EUV光生成レーザ光
L3 EUV光
L11 イオン流生成レーザ光
FL3 低速Snイオン流
FL4 Sn蒸気流
E2 オブスキュレーション領域

Claims (13)

  1. ターゲットにレーザ光を照射してプラズマを生成し該プラズマから極端紫外光を発生し、この極端紫外光の発生とともに生成されるイオンの流れ方向を磁場または電場によって制御する極端紫外光光源装置において、
    重力方向に対して傾き且つ前記磁場または前記電場によって制御された前記イオンの流れ方向に対して傾いて配置されたイオン衝突面を備え、前記イオン衝突面に入射したイオンを回収するイオン回収部と、
    前記イオン衝突面の温度を前記ターゲットが過熱せず且つ溶融する温度以上に調節する温度調節部と、
    を備え、
    前記イオン衝突面、前記イオンによるスパッタ率が1原子/イオン未満となる材質で構成されていることを特徴とする極端紫外光光源装置。
  2. 前記ターゲットの材質は、Snであり、
    前記イオン衝突面の材料は、W、Sn、Ru、Mo、SiまたはCであることを特徴とする請求項1に記載の極端紫外光光源装置。
  3. 前記プラズマ発生点からイオン衝突面までの間に設けられ、前記イオンを前記ターゲットの材料のスパッタ率が1未満となるイオンエネルギーに低減する低減機構をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の極端紫外光光源装置。
  4. 前記低減機構は、
    前記ターゲット物質のプラズマおよび/または蒸気をプリプラズマとして生成する1以上のプリプラズマ生成レーザと、
    前記生成されたプリプラズマにレーザ光を照射して前記極端紫外光を発生させる極端紫外光生成レーザと、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の極端紫外光光源装置。
  5. 前記ターゲット物質の膨張したターゲットを生成する1以上のレーザと、
    前記生成された膨張したターゲットにレーザ光を照射して前記極端紫外光を発生させる極端紫外光生成レーザと、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の極端紫外光光源装置。
  6. 前記低減機構は、前記イオン回収装置内のイオン入力側とイオン衝突面との間に前記イオンの移動を減速するクーロン力を生成させる電場を形成する電場形成手段であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載の極端紫外光光源装置。
  7. 前記低減機構は、前記イオン衝突面の前段に設けられ前記イオンと衝突するガスが充填されたガス領域が形成されたガス部であることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一つに記載の極端紫外光光源装置。
  8. 前記低減機構は、
    前記ターゲットからプラズマを生成するとともに該プラズマからイオンを分離出力するプラズマ生成チャンバと、
    前記分離出力されたイオンにレーザ光を照射して極端紫外光を発生して外部出力する極端紫外光生成チャンバと、
    を備えたことを特徴とする請求項3〜7のいずれか一つに記載の極端紫外光光源装置。
  9. 前記低減機構は、
    前記ターゲットからターゲット蒸気を生成する蒸気生成チャンバと、
    前記ターゲット蒸気にレーザ光を照射して極端紫外光を発生して外部出力する極端紫外光生成チャンバと、
    を備えたことを特徴とする請求項3〜8のいずれか一つに記載の極端紫外光光源装置。
  10. 前記低減機構は、所望の極端紫外光出力を得るために必要な最小質量のターゲットを供給するターゲット供給部であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の極端紫外光光源装置。
  11. 前記イオン衝突面の前記磁場の中心軸と垂直な面に対する傾きは、20°以下であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の極端紫外光光源装置。
  12. ターゲットにレーザ光を照射してプラズマを生成し該プラズマから極端紫外光を発生し、この極端紫外光の発生とともに生成されるイオンの流れ方向を磁場または電場によって制御する極端紫外光光源装置において、
    イオン衝突面に前記イオンによるスパッタ率が1原子/イオン未満となる材質が配置またはコートされた、前記イオンを回収するイオン回収装置と、
    前記プラズマ発生点からイオン衝突面までの間に設けられ、前記イオンを前記ターゲットの材料のスパッタ率が1未満となるイオンエネルギーに低減する低減機構と、
    を備え、
    前記低減機構は、
    前記ターゲットからプラズマを生成するとともに該プラズマからイオンを分離出力するプラズマ生成チャンバと、
    前記分離出力されたイオンにレーザ光を照射して極端紫外光を発生して外部出力する極端紫外光生成チャンバと、
    を備えたことを特徴とする極端紫外光光源装置。
  13. ターゲットにレーザ光を照射してプラズマを生成し該プラズマから極端紫外光を発生し、この極端紫外光の発生とともに生成されるイオンの流れ方向を磁場または電場によって制御する極端紫外光光源装置において、
    イオン衝突面に前記イオンによるスパッタ率が1原子/イオン未満となる材質が配置またはコートされた、前記イオンを回収するイオン回収装置と、
    前記プラズマ発生点からイオン衝突面までの間に設けられ、前記イオンを前記ターゲットの材料のスパッタ率が1未満となるイオンエネルギーに低減する低減機構と、
    を備え、
    前記低減機構は、
    前記ターゲットからターゲット蒸気を生成する蒸気生成チャンバと、
    前記ターゲット蒸気にレーザ光を照射して極端紫外光を発生して外部出力する極端紫外光生成チャンバと、
    を備えたことを特徴とする極端紫外光光源装置。
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