JP2007317598A - 極端紫外光源装置 - Google Patents

極端紫外光源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007317598A
JP2007317598A JP2006148054A JP2006148054A JP2007317598A JP 2007317598 A JP2007317598 A JP 2007317598A JP 2006148054 A JP2006148054 A JP 2006148054A JP 2006148054 A JP2006148054 A JP 2006148054A JP 2007317598 A JP2007317598 A JP 2007317598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasma
microwave
light source
ultraviolet light
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006148054A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4937643B2 (ja
Inventor
Hiroshi Komori
浩 小森
Akira Endo
彰 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Gigaphoton Inc
Original Assignee
Komatsu Ltd
Gigaphoton Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd, Gigaphoton Inc filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2006148054A priority Critical patent/JP4937643B2/ja
Priority to US11/976,276 priority patent/US7705333B2/en
Publication of JP2007317598A publication Critical patent/JP2007317598A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4937643B2 publication Critical patent/JP4937643B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K1/00Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating
    • G21K1/14Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating using charge exchange devices, e.g. for neutralising or changing the sign of the electrical charges of beams
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05GX-RAY TECHNIQUE
    • H05G2/00Apparatus or processes specially adapted for producing X-rays, not involving X-ray tubes, e.g. involving generation of a plasma
    • H05G2/001X-ray radiation generated from plasma
    • H05G2/003X-ray radiation generated from plasma being produced from a liquid or gas
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05GX-RAY TECHNIQUE
    • H05G2/00Apparatus or processes specially adapted for producing X-rays, not involving X-ray tubes, e.g. involving generation of a plasma
    • H05G2/001X-ray radiation generated from plasma
    • H05G2/008X-ray radiation generated from plasma involving a beam of energy, e.g. laser or electron beam in the process of exciting the plasma

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • X-Ray Techniques (AREA)

Abstract

【課題】高速イオンや中性粒子を含むデブリを磁場の作用により排出する極端紫外光源装置において、プラズマから放出される中性粒子を効率良くイオン化する。
【解決手段】少なくとも極端紫外光を放射するプラズマをパルス動作により生成するターゲット供給装置11、ターゲットノズル12及びレーザ装置15と、該プラズマから放射される極端紫外光を集光するEUV集光ミラー17と、磁場が形成されている空間にパルス動作によりマイクロ波を照射して電子サイクロトロン共鳴を生じさせることにより、該プラズマから放出される中性粒子をイオン化するマイクロ波発生装置20、マイクロ波導波管21及びマイクロ波アンテナ22と、上記磁場を発生させると共に、少なくともイオン化された粒子をトラップする磁場を形成する電磁石コイル19a及び19bとを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、露光装置の光源として用いられる極端紫外(EUV:extreme ultra violet)光源装置に関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴って光リソグラフィも微細化が急速に進展しており、次世代においては、100〜70nmの微細加工、更には50nm以下の微細加工が要求されるようになる。そのため、例えば、50nm以下の微細加工の要求に応えるべく、波長13nm程度のEUV光源と縮小投影反射光学系(reduced projection reflective optics)とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
EUV光源としては、ターゲットにレーザビームを照射することによって生成されるプラズマを用いたLPP(laser produced plasma:レーザ励起プラズマ)光源(以下において、「LPP式EUV光源装置」ともいう)と、放電によって生成されるプラズマを用いたDPP(discharge produced plasma)光源と、軌道放射光を用いたSR(synchrotron radiation)光源との3種類がある。これらの内でも、LPP光源は、プラズマ密度をかなり大きくできるので黒体輻射に近い極めて高い輝度が得られ、ターゲット物質を選択することにより必要な波長帯のみの発光が可能であり、ほぼ等方的な角度分布を持つ点光源であるので光源の周囲に電極等の構造物がなく、2πsteradianという極めて大きな捕集立体角の確保が可能であること等の利点から、数十ワット以上のパワーが要求されるEUVリソグラフィ用の光源として有力であると考えられている。
ここで、LPP方式によるEUV光の生成原理を、特許文献1の図16を参照しながら説明する。ターゲットノズル101からは、レーザビームを照射されることにより励起してプラズマ化する物質(ターゲット物質)が供給される。このターゲット物質は、液体や気体の連続した流れの状態(ターゲットジェット)や、液滴状に生成された状態や(ドロップレットターゲット)、粒状の固体の状態で供給される。このようなターゲット物質に対して、レーザ装置(駆動用レーザ)102から射出され、集光レンズ103によって集光されたレーザビームを照射する。それにより、ターゲット物質が励起してプラズマ104が発生し、そこから、EUV光を含む様々な波長成分が放射される。一方、EUV集光ミラー105の反射面には、所定の波長成分(例えば、13.5nm付近)を選択的に反射するために、例えば、モリブデン及びシリコンを交互に積層した膜(Mo/Si多層膜)が形成されている。このEUV集光ミラー105により、プラズマ104から放射された所定の波長成分(EUV光)が反射集光され、露光装置等に出力される。
このようなLPP式EUV光源装置においては、プラズマから放出される高速イオンや高速中性粒子による影響が問題となっている。EUV集光ミラーはプラズマ近傍に設置されているので、そのような粒子によってミラーの反射面がスパッタされ、損傷してしまうからである。ところが、EUV集光ミラーは、高い反射率を維持するために、例えば、0.2nm(rms)程度の高い表面平坦性が要求されるので、非常に高価である。そのため、EUV露光システム(光源としてEUV光を利用する露光システム)の運転コストの削減や、メンテナンス時間の低減等の観点から、EUV集光ミラーの長寿命化が望まれている。なお、高速イオンや中性粒子を含むプラズマからの飛散物やターゲット物質の残骸は、デブリ(debris)と呼ばれる。
このような問題を解決するために、特許文献1には、ターゲット物質を供給するターゲット供給部と、ターゲットにレーザビームを照射することによりプラズマを発生させるレーザ部と、プラズマから放出される極端紫外光を集光して出射する集光光学系と、プラズマから放出される荷電粒子をトラップするために、電流が供給されたときに集光光学系内に磁場を発生させる磁場発生部とを具備する極端紫外光源装置が開示されている。即ち、特許文献1においては、プラズマから放出される高速イオンを磁場の作用によってトラップすることにより、EUV集光ミラーへの衝突を防いでいる。また、特許文献1には、電荷を持たない中性粒子を同様にトラップするために、紫外線照射等により中性粒子をイオン化することも開示されている。
また、特許文献2には、極端紫外光の生成が行われるチャンバと、該チャンバ内にターゲットとなる物質を供給するターゲット供給手段と、ターゲットにレーザビームを照射することによりプラズマを発生させるレーザ光源と、プラズマから放射される極端紫外光を集光する集光光学系と、プラズマから放出される粒子に含まれている中性粒子をイオン化して帯電粒子とするイオン化手段と、少なくとも、イオン化手段によってイオン化された中性粒子をトラップするために、チャンバ内に磁場を形成する磁石とを含む極端紫外光源装置が開示されている。また、特許文献2には、中性粒子にプラズマ(電離用プラズマ)を衝突させることにより中性粒子をイオン化させることが開示されており、電離用プラズマを発生させる方法として、電子にマイクロ波を照射することにより電子サイクロトロン共鳴(electron cyclotron resonance:ECR)を生じさせることが挙げられている(段落0037〜0040)。
米国特許US6,987,279B2(第1頁) 特開2006−80255号公報(第2、8、9頁)
ところで、通常、LPP式EUV光源装置においては、EUV変換効率等の観点から、パルス幅が数n秒〜数十n秒程度、連続するパルスの繰り返し周波数が1kHz〜10kHz程度のパルス動作でレーザ発振を行うことによりプラズマを発生させている。また、DPP方式のEUV光源装置においても、1kHz〜10kHz程度の繰り返し周波数で放電を行うことによりプラズマを発生させている。ところが、上記の特許文献2には、ECRを生じさせるために用いられるマイクロ波の特性や発生タイミングについては、一切記載されていない。
ここで、プラズマ発生後、そこから放出された中性粒子が飛散している時間は数μ秒程度である。そのため、マイクロ波を連続的に放射すると、大半のマイクロ波エネルギーはECRによる中性粒子のイオン化には利用されることなく、最終的に、EUV光源装置のチャンバ内に熱エネルギーとして放出される。そのため、エネルギーの有効利用という観点で問題がある。また、チャンバ内に熱エネルギーが放出されると、微細なターゲットジェットや、ドロップレットターゲットの生成に外乱を与えることになり、ターゲットの状態が不安定になる。特に、キセノン(Xe)のように、常温で気体の物質を冷却することにより液化させたターゲット(液化キセノンジェットや液化キセノンドロップレットターゲット)は、周囲の温度変化に対して敏感に影響を受ける。このようなターゲットの不安定性は、生成されるEUV光の出力低下や、EUVパルスエネルギーの安定性の低下等の問題を引き起こし、更には、EUV露光システムにおける露光性能の低下や、露光処理能力の低下につながってしまう。
また、マイクロ波を連続的に放射することの別の問題点として、X線の発生が挙げられる。即ち、ターゲット物質として金属材料やドロップレットターゲットを含む所謂質量制限ターゲットを用いる場合に、チャンバ内の残留ガス圧は低くなる。そのため、ECRによる中性粒子のイオン化は、EUVプラズマ近傍の比較的粒子密度の高い領域において、数μ秒という短時間にのみ効率的に生じる。しかしながら、その後も、ECRを生じた電子は、中性粒子と衝突することなくマイクロ波のエネルギーを吸収し続ける。その結果、電子は、極端に大きな運動エネルギーを得て、最終的には、旋回運動によって放射光(X線)を発生してしまう。このようなX線の発生は、人体や環境に悪影響をもたらすので、大きな問題となる。
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、高速イオンや中性粒子を含むデブリを磁場の作用により排出する極端紫外光源装置において、プラズマから放出される中性粒子を効率良くイオン化することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の1つの観点に係る極端紫外光源装置は、少なくとも極端紫外光を放射するプラズマをパルス動作により生成するプラズマ生成手段と、該プラズマから放射される極端紫外光を集光する集光光学系と、磁場が形成されている空間にパルス動作によりマイクロ波を照射して電子サイクロトロン共鳴を生じさせることにより、該プラズマから放出される中性粒子をイオン化するマイクロ波放射手段と、上記磁場を発生させると共に、少なくともイオン化された粒子をトラップする磁場を形成する磁場形成手段と、少なくとも上記プラズマ生成手段及び上記マイクロ波放射手段を、互いに同期して動作するように制御する制御手段とを具備する。
本発明によれば、電子サイクロトロン共鳴を生じさせるためのマイクロ波を、プラズマの生成と同期するようにパルス的に放射させるので、中性粒子のイオン化におけるマイクロ波エネルギーの利用効率を向上させることが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る極端紫外(EUV)光源装置の構成を示す図である。また、図2は、図1に示すII−IIにおける断面図である。本実施形態に係るEUV光源装置は、レーザビームをターゲット物質に照射して励起させることによりEUV光を生成するレーザ励起プラズマ(LPP)方式を採用している。図1に示すように、このEUV光源装置は、EUV光の生成が行われるチャンバ10と、ターゲット供給装置11と、ターゲットノズル12と、プレパルス用レーザ装置13と、メインパルス用レーザ装置15と、集光レンズ14及び16と、EUV集光ミラー17と、ターゲット回収筒18とを備えている。また、本実施形態に係るEUV光源装置は、電磁石コイル19a及び19b、マイクロ波発生装置20と、マイクロ波導波管21と、マイクロ波アンテナ22と、ターゲット回収配管23と、イオン排出管24と、ターゲット排気管25と、ターゲット循環装置26と、ターゲット供給管27と、ターゲット同期モニタ28(図2)、同期コントローラ29とを更に含んでいる。
ターゲット供給装置11は、レーザビームを照射されることにより励起してプラズマ化するターゲット物質をターゲットノズル12に供給する。ターゲット物質としては、キセノン(Xe)や、キセノンを主成分とする混合物や、アルゴン(Ar)や、クリプトン(Kr)や、低気圧状態でガスとなる水(HO)若しくはアルコールや、錫(Sn)やリチウム(Li)等の溶融金属や、水又はアルコールに錫や酸化錫や銅等の微小な金属粒子を分散させたものや、水にフッ化リチウム(LiF)や塩化リチウム(LiCl)を溶解させたイオン溶液等が用いられる。
ターゲット物質の状態としては、気体、液体、固体のいずれであっても良い。例えばキセノンのように、常温で気体のターゲット物質を液体ターゲットとして用いる場合には、ターゲット供給装置11においてキセノンガスを加圧及び冷却することにより、液化されたキセノンがターゲットノズル12に供給される。反対に、例えば錫のように、常温で固体の物質を液体ターゲットとして用いる場合には、ターゲット供給装置11において錫を加熱することにより、液化された錫がターゲットノズル12に供給される。
ターゲットノズル12は、ターゲット供給装置11から供給されたターゲット物質を噴射して、チャンバ10内に供給する。また、ターゲットノズル12には、液滴のターゲット(ドロップレットターゲット)1を生成するために、ピエゾ素子等の振動機構が設けられている。ここで、レイリーの微小擾乱の安定性理論によれば、速度vで流れる直径dのターゲット噴流を、周波数fで振動させることによって擾乱させるときに、ターゲット噴流に生じた振動の波長λ(λ=v/f)が所定の条件(例えば、λ/d=4.51)を満たす場合に、均一な大きさの液滴が周波数fで繰り返して形成される。そのときの周波数fは、レイリー周波数と呼ばれる。
プレパルス用レーザ装置13及びメインパルス用レーザ装置15は、共に、高い繰り返し周波数(例えば、パルス幅が数n秒〜数十n秒程度、周波数が1kHz〜10kHz程度)でパルス発振可能なレーザ光源である。また、集光レンズ14及び16は、レーザ装置13及び15からそれぞれ射出されたレーザビーム2及び3を集光することにより、ターゲットノズル12から噴射されたターゲット物質1を所定の位置で照射させる。なお、集光レンズ14及び16の替わりに、それ以外の集光光学部品や、複数の光学部品が組み合わせられた集光光学系を用いても良い。
メインパルス用レーザ装置15は、ターゲット物質1を照射することによりプラズマ化させるためのレーザビーム(メインパルス)3を射出する。また、プレパルス用レーザ装置13は、ターゲット物質1の密度がメインパルス3を照射される時に適切な状態になっているように、ターゲット物質1に予め照射されるレーザビーム(プレパルス)2を射出する。
ここで、ターゲット物質1は、高圧(例えば、約15MPa)のターゲットノズル12内から低圧(例えば、約0.1Pa)のチャンバ10内に噴射されるので、噴射された瞬間には液体であっても、その後に断熱膨張により温度が急激に低下して固化してしまう。ところが、固化したターゲット物質の密度は、EUVプラズマを生成するには高すぎる場合がある。そのような場合に、予めプレパルス2をターゲット物質1に照射して密度を低下させておくことにより、メインパルス3の照射時により効率良くEUV光を生成できるようになる。プレパルス2の強度及びプレパルス2が照射されてからメインパルスが照射されるまでの時間は、ターゲット物質1がプラズマ化しない範囲で、メインパルスの照射時に適切なターゲット密度となっているように決定される。
このようなターゲット物質1にメインパルス3を照射することによりプラズマ4が発生し、そこから様々な波長成分が放射される。
EUV集光ミラー17は、プラズマ4から放射される様々な波長成分の内から、所定の波長成分(例えば、13.5nm付近のEUV光)を集光する集光光学系である。EUV集光ミラー17は凹状の反射面を有しており、この反射面には、例えば、波長が13.5nm付近のEUV光を選択的に反射するモリブデン(Mo)/シリコン(Si)多層膜が形成されている。このEUV集光ミラー17により、EUV光は所定の方向(図1においては、マイナスY方向)に反射集光され、例えば、露光装置に出力される。なお、EUV光の集光光学系は、図1に示すような集光ミラーに限定されず、複数の光学部品を用いて構成しても良いが、EUV光の吸収を抑えるために反射光学系とすることが必要である。
ターゲット回収筒18は、プラズマ発光点(ターゲット物質1にメインビーム3を照射する位置)を挟みターゲットノズル12に対向する位置に配置されている。ターゲット回収筒18は、ターゲットノズル12から噴射されたにもかかわらず、レーザビームを照射されることなくプラズマ化しなかったターゲット物質を回収する。それにより、不要なターゲット物質が飛散してEUV集光ミラー17等が汚染されるのを防止すると共に、チャンバ内の真空度の低下を防いでいる。
電磁石コイル19a及び19bは、後述する電子サイクロトロン共鳴を生じさせるため、及び、磁場の作用により荷電粒子を排出するための磁場をチャンバ10内に形成する。これらの電磁石コイル19a及び19bは、互いに平行、又は、該平行に、且つ、コイルの開口の中心が一致するように対向して配置されている。また、電磁石コイル19a及び19bには、コイルに電流を供給するための配線及び電源装置が接続されている。ここで、電磁石コイル19a及び19bは高真空のチャンバ10内において使用されるため、コイル巻き線やその冷却機構等は、ステンレス等の非磁性体金属又はセラミックス等によって形成された密閉容器内に収納されている。それにより、コイル巻き線等の部品はチャンバ10内の真空空間から隔てられるので、汚染物質の放出が防止され、また、チャンバ10内の真空度が維持される。
これらの電磁石コイル19a及び19bの各々により、強さ及び向きが互いに等しい磁場を発生させることにより、各コイルの近傍においては磁束密度が高く、それらのコイルの中間において磁束密度が低いミラー磁場が形成される。このような磁場中において、荷電粒子(例えば、プラズマ4から放出される高速イオンや、中性粒子がイオン化したもの)は、ローレンツ力を受けることにより磁束線に垂直な面内において回転する軌道を描いて運動するので、Z軸付近にトラップされる。また、そのような荷電粒子がZ方向の速度成分を有している場合には、Z軸に沿ってらせん軌道を描きながら移動し、電磁石コイル19a及び19bの外側に排出される。それにより、荷電粒子がEUV集光ミラー17付近に飛来して、ミラーを汚染したり損傷するのを防ぐことができる。
また、2つの電磁石コイル19a及び19bによって発生する磁場の強さを互いに変化させることにより、図1の磁束線6に示すように、磁束線の中心軸に直行する面に対して非対称な磁場が形成される。なお、図1には、電磁石コイル19a側の磁場を、電磁石コイル19b側の磁場よりも強くした場合を示している。また、各電磁石コイル19a及び19bが発生する磁場の強さを互いに変化させるためには、電磁石コイル19a及び19bに流す電流の強さを変化させたり、電磁石コイル19a及び19bのコイルの巻き数や径を互いに変化させれば良い。このような非対称磁場にトラップされた荷電粒子は、磁束密度が低い方向(図1においては、マイナスZ方向)に導かれる傾向が強くなる。そのため、荷電粒子をプラズマ発光点付近に滞留させることなく、ターゲット回収筒18やイオン排出管の24の方向に積極的に導くことが可能になる。
なお、ミラー磁場及び磁場による荷電粒子の排出作用の詳細については、特許文献1及び2、並びに、ニコルソン(Dwight R. Nicholson)著、「プラズマ理論への序説(Introduction to Plasma Theory)」(ジョン・ウィリー・アンド・サンズ出版(Johon Wiley & Sons, Inc.))の第2章第6節を参照されたい。
また、本実施形態においては、磁場を形成するために電磁石コイルを用いているが、その替わりに、超伝導磁石や永久磁石を用いても良い。
マイクロ波発生装置20〜マイクロ波アンテナ22は、マイクロ波を放射することにより電子サイクロトロン共鳴(ECR)を生じさせて、プラズマ4から放出された中性粒子(中性デブリ)をイオン化させる。ここで、図3を参照しながら、ECRによる中性粒子のイオン化の原理について説明する。
運動する荷電粒子100は、磁界によって運動方向と常に垂直な方向に、次式(1)によって表されるローレンツ力Fを受ける。式(1)において、q(C)は荷電粒子100の電荷であり、v(m/s)は荷電粒子100の速度であり、B(T)は磁場の磁束密度である。
F=q(v×B) …(1)
ローレンツ力Fは荷電粒子100の運動方向と直交する方向に作用するため、図3の(a)に示すように、荷電粒子100は磁力線に巻きつくような旋回運動を行う。この旋回運動はサイクロトロン運動と呼ばれる。サイクロトロン運動の回転周波数f(サイクロトロン周波数)は、荷電粒子100の速さによらず一定であり、次式(2)によって表される。式(2)において、m(kg)は荷電粒子100の質量である。
f=qB/(2πm) …(2)
この周波数fと同じ周波数で変化する電場(マイクロ波)を荷電粒子100に印加することにより、荷電粒子100は電場から効率良くエネルギーを得ることができる。これをサイクロトロン共鳴という。サイクロトロン共鳴状態にあるとき、荷電粒子100は常に加速しているので、図3の(b)に示すように、荷電粒子100はらせん軌道を描いて運動する。
ここで、荷電粒子100を電子とすると、q/2πmは約2.8×1010(C/kg)となる。従って、式(2)より、サイクロトロン周波数fは次のように表される。
f(Hz)=2.8×1010
となる。たとえば、磁束密度Bを0.5(T)とすると、サイクロトロン周波数fは14(GHz)のマイクロ波帯域となる。
このような磁束密度とマイクロ波とが印加された領域において、電子は大きな運動エネルギーを得て加速される。一方、適切な圧力の中性ガス(中性粒子のガス)中においては、電子の運動エネルギーが中性粒子を構成する原子のイオン化エネルギーよりも大きい場合に、電子は中性粒子に衝突してそれをイオン化させる。また、中性粒子をイオン化させることによりエネルギーを失った電子は、再度マイクロ波からエネルギーを得て、中性粒子との衝突及びイオン化を繰り返す。そこで、図1に示すように、プラズマ発光点付近に磁場を形成すると共にマイクロ波を照射することにより、プラズマ4から放出される中性粒子をイオン化することができる。
そのようにしてECRによりイオン化された粒子は、電磁石コイル19a及び19bによって形成される磁場の作用によりZ軸付近にトラップされ、電磁石コイル19a及び10bの外側に排出される。
図1に示すマイクロ波発生装置20は、マグネトロン、クライストロン、ガン・ダイオード、トランジスタ等の一般的なマイクロ波発生装置を含んでおり、ECRを生じさせる所定の周波数を有するマイクロ波を、所定のパルス幅(例えば、数μ秒〜数十μ秒)で動作することにより発生する。
また、マイクロ波導波管21は、マイクロ波発生装置20において発生したマイクロ波を真空チャンバ10内に導く。マイクロ波導波管21としては、マイクロ波の周波数に応じて、金属導波管や、誘電体導波管や、同軸ケーブル上のマイクロ波転送ケーブル等が使用される。
さらに、マイクロ波アンテナ22は、ホーン状に広がった開放端を有しており、マイクロ波導波管21を介して伝播したマイクロ波を、チャンバ10内に放射する。マイクロ波アンテナ22は、マイクロ波導波管21の先端に別途部材を設けるようにしても良いし、マイクロ波導波管21の先端を徐々に広げてホーン状にすることにより、マイクロ波アンテナ22を形成しても良い。なお、マイクロ波発生装置20の後段やマイクロ波導波管21の途中に、マイクロ波増幅器を設けても良い。
ターゲット回収配管23は、ターゲット回収筒18によって回収されたターゲット物質をターゲット循環装置26に搬送する。
イオン排出管24は、その開口が電磁石コイル19bの中心開口に接続されるように設置されており、プラズマ4から放射され、磁場の作用により電磁石コイル19bの外側に導出された荷電粒子を回収して、ターゲット循環装置26に搬送する。
ターゲット排気管25は、チャンバ10内に残存するターゲット物質をチャンバ10の外に排出するための通路である。
ターゲット循環装置26は、ターゲット回収配管23や、イオン排出管24や、ターゲット排気管25を介して回収された残存ターゲット物質やイオンを再利用するための装置であり、吸引動力源(吸引ポンプ)、ターゲット物質の精製機構、及び、圧送動力源(圧送ポンプ)を備えている。ターゲット循環装置26は、チャンバ10内から回収されたターゲット物質等を精製機構において精製し、ターゲット供給管27を介してターゲット供給装置11に圧送する。
なお、ターゲット循環装置26によるポンプ作用を補助するために、ターゲット回収配管23や、イオン排出管24や、ターゲット排気管25に、排気ポンプを別途設けても良い。
図2に示すように、ターゲット同期モニタ28は、CCDカメラ又はリニアに配置されたフォトセンサアレイを含んでおり、ターゲット物質1が所定の位置を通過したときに、その時刻を表す信号を出力する。ターゲット同期モニタ28がモニタする位置は、レーザ照射位置(即ち、プラズマ発光点)であっても良いし、それ以外の位置であっても、ターゲット物質1がレーザ照射位置を通過する時刻との相関がある位置であれば良い。例えば、ターゲット物質1の軌道上であれば、モニタ位置とレーザ照射位置との間の距離と、ターゲット物質1の速度とに基づいて、ターゲット物質1がレーザ照射位置を通過する時刻を算出できる。
同期コントローラ29は、ターゲット同期モニタ28の出力信号に基づいて、プレパルス用レーザ装置13と、メインパルス用レーザ装置15と、マイクロ波発生装置20との動作タイミングを同期制御する。ここで、EUV光源装置は、EUV変換効率を向上させる観点から、例えば、数n秒〜数十n秒程度のパルス幅でレーザ(メインパルス3)照射を行うことによりEUV光を生成する。そのため、同期コントローラ29は、ターゲット密度の最適化(プレパルス2の照射)や、ECRにより中性粒子をイオン化するためのマイクロ波照射が、メインパルス3のパルス動作に基づいて適切なタイミングで行われるように、それらの装置の同期及び遅延時間を設定する。
具体的には、同期コントローラ29は、ターゲット物質1がプラズマ発光点を通過するときにメインパルス3を照射されるように、メインパルス用レーザ装置15の駆動タイミングを設定する。また、同期コントローラ29は、メインパルス3の照射時の所定時間前に、ターゲット物質1がプレパルス2を照射されるように、プレパルス用レーザ装置13の駆動タイミングを設定する。
さらに、同期コントローラ29は、マイクロ波発生装置20の動作を、次のように制御する。即ち、ターゲット物質1にメインパルス3を照射することによってプラズマ4が発生し、そこから中性粒子が放出されて拡散するが、マイクロ波アンテナ22から放射されるマイクロ波の照射範囲が適切な粒子密度(ガス圧)になっているのはごく僅かな時間である。中性粒子を効率的にイオン化させるためには、その時に、ECRによる電子なだれが生じている必要がある。ここで、電子なだれとは、電子が中性粒子を電離することにより別の電子(2次電子)が放出され、その2次電子がECRによって加速されて別の中性粒子を電離させるという現象が連鎖的に生じ、その結果、多量の電子が発生する現象のことである。そこで、同期コントローラ29は、ガス圧が適切な状態となった時に電子なだれが生じているように、マイクロ波発生装置20の動作開始タイミングを設定する。一方、チャンバ10の内部は、EUV光の吸収を抑制するために高真空に保たれているので、電子が中性粒子と衝突するまでの平均自由行程は比較的長い。そのため、マイクロ波を長時間放射し続けると、ECRにより電子は極端に大きな運動エネルギーを得て、最終的には旋回運動により放射光(X線)を発生することになってしまう。そのような現象を防ぐために、同期コントローラ29は、メインパルス3の照射が行われてから所定の時間(例えば、マイクロ波の照射範囲が適切なガス圧になっている間)経過後に、マイクロ波発生装置20の動作を停止させる。
図4は、同期コントローラ29から各装置に出力される制御信号のタイミングチャートの具体例を示している。図4において、最上段は、ターゲット同期モニタ28の出力信号(モニタ信号)を示しており、出力信号の立ち上がりは、液滴状のターゲット物質1がターゲットノズル12から噴射されたタイミングを表している。また、第2段は、マイクロ波発生装置20に出力される制御信号を示しており、マイクロ波発生装置20は、制御信号がハイレベルになっている間マイクロ波を放射する。さらに、第3段及び第4段は、プレパルス用レーザ装置13及びメインパルス用レーザ装置15に対する制御信号をそれぞれ示しており、レーザ装置13及び15は、制御信号がハイレベルになっている間レーザビームを射出する。
図4においては、マイクロ波の放射タイミングが、プレパルス2の照射タイミング又はメインパルス3の照射タイミングよりも早くなるように、各装置が同期制御されている。それにより、マイクロ波の照射範囲が適切なガス圧になる時間と、ECRによる電子なだれが生じる時間とをほぼ一致させることができる。その結果、中性粒子を効率良くイオン化させることが可能になる。
以上説明したように、本実施形態によれば、マイクロ波のパルス放射タイミングを、プラズマの生成タイミングと同期制御するので、マイクロ波エネルギーの大半をEUVプラズマから放出された中性粒子(デブリ)のイオン化のために利用することができる。特に、マイクロ波の放射を、ターゲット物質に対するプレパルス又はメインパルスの照射よりも早く開始させる場合には、マイクロ波エネルギーの利用効率を更に向上できると共に、チャンバ10内に放出される不要なエネルギーを大幅に低減することが可能になる。それにより、マイクロジェットターゲットやドロップレットターゲットの安定性が向上するので、EUV光の出力の増加、及び、EUVパルスエネルギーの安定性の向上を図ることが可能になる。また、電子が過剰なマイクロ波エネルギーを吸収することがなくなるので、電子の高速旋回運動に起因するX線の発生を回避することができ、安全性を向上させることが可能になる。
また、そのようにしてイオン化された粒子を磁場の作用によりEUV集光ミラーの外側に速やかに排出できるので、EUV集光ミラーの汚染や損傷を抑制して、EUV集光ミラーの反射率の低下を防ぐと共に、ミラーを長寿命化させることが可能になる。加えて、プラズマ発光点近傍におけるデブリの滞留も抑制できるようになる。その結果、EUV光利用効率が向上すると共に、EUV集光ミラーの交換頻度が低下するので、EUV光源装置の運転コストの削減や、稼働率の向上を図ることが可能になる。さらには、EUV光源装置を利用する露光システムにおける露光性能の安定化や、稼働率の向上や、露光処理能力の向上が図られるので、半導体デバイスの生産性を向上することが可能になる。
次に、本発明の第2の実施形態に係るEUV光源装置について、図5を参照しながら説明する。図5に示すように、本実施形態に係るEUV光源装置は、図1に示すEUV光源装置に対して、電子供給装置31及び電子供給用コントローラ32をさらに付加したものである。
電子供給装置31は、チャンバ10の内部に電子を供給する装置である。電子供給装置31の設置位置については、電子供給装置31から放出された電子7をECRを生じさせる領域(即ち、プラズマ発光点付近)に到達させることができれば、チャンバ10の何処であっても良い。本実施形態においては、電子供給装置31を電磁石コイル19aの中心開口付近に設置している。このような位置に放出された電子7は、電磁石コイル19a及び19bによって形成される磁場の作用により、磁束線6に沿ってプラズマ発光点付近に導かれる。
電子供給用コントローラ32は、電源装置を含んでおり、電子供給装置31の動作を制御する。
ここで、数μ秒〜数十μ秒のパルス幅でマイクロ波を放射する場合に、ECRによる中性粒子のイオン化を効率良く進行させるためには、マイクロ波放射の初期段階において、イオン化の急峻な立ち上がり、即ち、電子なだれを早期に発生させなくてはならない。ところが、通常、電子なだれが発生するきっかけとなる初期電子は、宇宙線のように、自然環境に存在するイオン化源から偶発的に現れるので、マイクロ波発生装置20のパルス動作と同期させることは困難である。また、そのようなイオン化源から発生する電子や、バックグラウンドに存在する電子の数自体が少ないという問題もある。
そこで、本実施形態においては、電子なだれを早期且つ確実に生じさせるために、電子供給装置31を設けることにより、十分な数の初期電子をチャンバ10内に導入している。その結果、本実施形態によれば、ECRによる中性粒子のイオン化を確実、且つ、効率的に進行させることが可能になる。
次に、本発明の第3の実施形態に係るEUV光源装置について、図6を参照しながら説明する。
図6に示すように、本実施形態に係るEUV光源装置は、電子供給装置31及び電子供給用コントローラ32を有するEUV光源装置において、それらの動作を同期コントローラ29によって制御するようにしたものである。その他の構成については、図5に示すものと同様である。
本実施形態において、電子供給用コントローラ32の動作は、マイクロ波の放射開始タイミングに基づいてパルス動作するように制御されている。それにより、初期電子7がマイクロ波の照射範囲に到達するタイミングと、マイクロ波の放射開始タイミングとを合わせることができるので、ECRによる電子なだれを適切なタイミングで確実に生じさせることができる。また、最小限の電子7がチャンバ10内に導入されるので、チャンバ10の真空度の低下や、不要な電子によるチャンバ10内の部品に対する損傷を抑制することが可能になる。
図7は、同期コントローラ29から各装置に出力される制御信号のタイミングチャートの具体例を示している。最上段は、ターゲット同期モニタ28の出力信号を示しており、出力信号の立ち上がりは、液滴状のターゲット物質1がターゲットノズル12から噴射されたタイミングを表している。また、第2段は、電子供給用コントローラ32に出力される制御信号を示しており、電子供給装置31は、制御信号がハイレベルになっている間電子7を放出する。第3段は、マイクロ波発生装置20に出力される制御信号を示しており、マイクロ波発生装置20は、制御信号がハイレベルになっている間マイクロ波を放射する。さらに、第4段及び第5段は、プレパルス用レーザ装置13及びメインパルス用レーザ装置15に出力される制御信号をそれぞれ示しており、それらのレーザ装置13及び15は、制御信号がハイレベルになっている間レーザビームを射出する。
図7に示すように、初期電子をパルス動作により放出するタイミングと、マイクロ波の放射を開始するタイミングとを合わせ、且つ、それらのタイミングを、プレパルス2の照射タイミング又はメインパルス3の照射タイミングよりも早くなるように、各装置を同期制御する。それにより、プラズマ4から放出された中性粒子がマイクロ波の照射範囲において適切な粒子密度となるときに、ECRによる電子なだれを確実に生じさせることができる。その結果、チャンバ10内の部品に対する電子の影響を抑制すると共に、高速に加速された多量の電子によって中性粒子を効率良くイオン化させることが可能になる。なお、初期電子の供給を終了させるタイミングは、マイクロ波の放射を終了させるタイミングより早くても良い。一旦電子なだれが発生した後には、新たな電子を供給しなくてもECRが持続するからである。
以上説明した第2及び第3の実施形態においては、電子供給装置31として、例えば、電子銃が適用される。電子銃としては、熱電子放射型及び電界放射型電子銃のいずれを用いても良い。
図8は、熱電子放射型電子銃の電子発生原理を説明するための図である。図8に示すように、加熱用電源33aによってフィラメント33bを加熱することにより、フィラメント33bの先端から熱電子が発生する。この熱電子が、加速用電極(陽極)33cによって加速され、放出される。
また、図9は、電界放射型電子銃の電子発生原理を説明するための図である。図9に示すように、引出し電極(陽極)34aによって強い電場を形成することにより、エミッタ(陽極)34bの先端から電子が発生する。この電子が加速用電極(陽極)34cによって加速され、放出される。
次に、本発明の第4の実施形態に係るEUV光源装置について、図10を参照しながら説明する。
図10に示すように、本実施形態に係るEUV光源装置は、図6に示す電子供給装置31及び電子供給用コントローラ32の替わりに、紫外線電離器35及び電子供給用コントローラ36を有しており、紫外線電離の原理により初期電子7を供給する。その他の構成については、図6に示すものと同様である。
図11は、紫外線電離による電子供給の原理を説明するための図である。紫外線電離器35は、対向するように配置された1組の放電電極35aを有している。また、電子供給用コントローラ36は高電圧供給回路を含んでいる。
電子供給用コントローラ36によって放電電極35aに高電圧を印加することにより、パルス放電を生じさせると、その際に紫外線8が発生する。この紫外線8によって付近に存在する残留ガスが照射されると、残留ガスが電離して電子7が発生する。また、放電電極35a間にも残留ガスが存在している場合には、残留ガスがパルス放電によって電離されて電子7が発生する。このようにして発生した電子7は、電磁石コイル19a及び19b(図10)によって形成される磁場の作用により磁束線6に沿ってプラズマ発光点付近に導かれ、ECRにおける初期電子として利用される。
電子供給用コントローラ36の動作は、マイクロ波の放射開始タイミングに基づいてパルス動作するように、同期コントローラ29によって制御される。望ましくは、図7を参照しながら説明したのと同様に、プレパルス2又はメインパルス3の照射タイミングよりも先に、電子供給用コントローラ35による電圧供給を行って放電を開始させる。
次に、本発明の第5の実施形態に係るEUV光源装置について、図12を参照しながら説明する。
図12に示すように、本実施形態に係るEUV光源装置は、図6に示す電子供給装置31及び電子供給用コントローラ32の替わりに、電子供給用レーザ装置37と、集光レンズ38と、電子供給用ターゲット39とを有しており、レーザ生成プラズマの原理により、チャンバ10内に初期電子7を供給する。その他の構成については、図6に示すものと同様である。
電子供給用ターゲット39としては、チャンバ10内の部品に対する汚染及び損傷や真空度の低下を抑制するために、なるべくデブリの発生が少ない材料を用いることが望ましい。そのようなターゲットとして、例えば、タングステン(W)材等の金属回転ターゲットや、アルゴン(Ar)ガスジェットターゲットや、ヘリウム(He)ガスジェットターゲット等が挙げられる。この電子供給用ターゲット39に、電子供給用レーザ装置37から射出されたレーザビームを、集光レンズ38によって集光して照射する。それにより、電子供給用ターゲット39が励起してプラズマが生成される。このプラズマから放出された電子7は、電磁石コイル19a及び19bによって形成される磁場の作用により磁束線6に沿ってプラズマ発光点付近に導かれ、ECRにおける初期電子として利用される。
本実施形態においても、電子供給用レーザ装置37の動作は、マイクロ波の放射開始タイミングに基づいてパルス動作するように、同期コントローラ29によって制御される。望ましくは、図7を参照しながら説明したのと同様に、プレパルス2又はメインパルス3の照射タイミングよりも先に、マイクロ波発生装置20及び電子供給用レーザ装置37の動作を開始させる。
次に、本発明の第6の実施形態に係るEUV光源装置について、図13を参照しながら説明する。
図13に示すように、本実施形態に係るEUV光源装置は、図12に示す電子供給用ターゲット39の替わりに光電子発生用ターゲット40を有しており、光電子発生の原理により、チャンバ10内に初期電子7を供給する。また、本実施形態においては、電子供給用レーザ装置37から射出したレーザビームを集光する必要はないので、集光レンズ38(図12)は設けていない。その他の構成については、図12に示すものと同様である。
光電子発生用ターゲット40としては、光電子発生の仕事関数が小さく、且つ、チャンバ10内の部品に対する汚染及び損傷や真空度の低下を抑制するために、なるべくデブリの発生が少ない材料を用いることが望ましい。そのようなターゲットとしては、例えば、セシウム(Cs)金属板又はセシウムを含む合金板ターゲットや、マグネシウム(Mg)金属板又はマグネシウムを含む合金板ターゲットや、タングステン(W)金属板ターゲット等が挙げられる。このような光電子発生用ターゲット40に、電子供給用ターゲット39から射出されたレーザビームを照射することにより、光電子発生用ターゲット40が励起し、その表面から電子7が放出される。この電子7は、電磁石コイル19a及び19bによって形成される磁場の作用により磁束線6に沿ってプラズマ発光点付近に導かれ、ECRにおける初期電子として利用される。
本実施形態においても、電子供給用レーザ装置37の動作は、マイクロ波の放射開始タイミングに基づいてパルス動作するように、同期コントローラ29によって制御される。望ましくは、図7を参照しながら説明したのと同様に、プレパルス2又はメインパルス3の照射タイミングよりも先に、マイクロ波発生装置20及び電子供給用レーザ装置37の動作を開始させる。
次に、本発明の第7の実施形態に係るEUV光源装置について、図14を参照しながら説明する。
図14に示すように、本実施形態に係るEUV光源装置は、図6に示すマイクロ波アンテナ22の替わりに、又は、マイクロ波アンテナ22に追加して、マイクロ波高指向装置41を設けたものである。その他の構成については、図6に示すものと同様である。
ここで、図15を参照すると、通常、ホーン状の開口アンテナ(ホーンアンテナ)から放射されたマイクロ波9は、チャンバ10内を発散していく。一方、ECRにより中性粒子をイオン化するためにマイクロ波9を照射すべき領域は、プラズマ4の膨張速度を数km/s程度とすると、プラズマ4が数n秒〜数十n秒の間に膨張する1cm〜数cm程度の範囲に留まる。そのため、チャンバ10内に放射されるマイクロ波のエネルギーの内で、実際にECRによるイオン化に利用される割合は非常に小さい。即ち、マイクロ波の照射が必要な領域においてマイクロ波の強度不足が生じると共に、不要なマイクロ波エネルギーがチャンバ10内に供給されることになる。
それに対して、本実施形態においては、マイクロ波高指向装置41を設けるので、プラズマ発光点を中心とする1cm〜数cm程度の領域に対して集中的にマイクロ波9を照射できるようになる。それにより、マイクロ波エネルギーの有効利用を図ることができると共に、不要なマイクロ波エネルギーによってドロップレットターゲット生成の安定性が損なわれるのを抑制することが可能になる。
次に、図14に示すマイクロ波高指向装置41の具体的な構成について、図16〜図18を参照しながら説明する。
図16は、マイクロ波用放物面鏡42によってマイクロ波高指向装置を形成する例を示している。この場合には、マイクロ波導波管21を伝播したマイクロ波を、マイクロ波放物面鏡42に入射させる。ここで、放物面に入射した入射波は入射角に拘わらず所定の方向に反射されるので、平行に伝播するマイクロ波9を形成することができる。
図17は、マイクロ波回転楕円面鏡43によってマイクロ波高指向装置を形成する例を示している。この場合には、マイクロ波回転楕円面鏡43を、その第1焦点がマイクロ波導波管21の端部付近に配置され、その第2焦点がプラズマ発光点付近に配置されるように設置して、マイクロ波をその反射面に入射させる。ここで、回転楕円面鏡の第1焦点を通って回転楕円面に入射した入射波は、回転楕円面の第2焦点を通る方向に反射されるので、マイクロ波9をプラズマ発光点付近に集束させることができる。
図18は、マイクロ波アンテナ22の先に誘電体マイクロ波レンズ(集束レンズ)44を配置することにより、マイクロ波高指向装置を形成する例を示している。ここで、誘電体マイクロ波レンズ44は、セラミックやテフロン(登録商標)等の誘電体によって形成されているマイクロ波用レンズであり、光に対する光学レンズの作用と同様にマイクロ波に対して作用する。この場合には、誘電体マイクロ波レンズ44を、その焦点がプラズマ発光点付近に配置されるように設置する。それにより、マイクロ波アンテナ22から放射されるマイクロ波9をプラズマ発光点付近に集束させることができる。
このように、本実施形態によれば、マイクロ波の指向性を高くするので、所定の時間内にプラズマが膨張した範囲に、十分な強度を有するマイクロ波を集中的に照射することが可能になる。
以上説明した本発明の第1〜第7の実施形態においては、EUV光源装置におけるプラズマ生成方式としてLPP方式を用いているが、その替わりに放電生成プラズマ(DPP)方式を用いても良い。ここで、DPP方式とは、プラズマ生成物質(放電発光ガス)に放電エネルギーを与えることによりプラズマを生成する方式のことである。DPP方式においては、対向電極が形成された放電部をチャンバ内に設置し、その放電部にキセノンガス等のプラズマ生成物質を供給して電極間にパルス動作により電圧を印加する。なお、生成されたプラズマからEUV光を集光する方法については、LPP方式におけるのと同様である。
このようなDPP方式のEUV光源装置に対して、磁場形成手段(電磁石コイル19a及び19b)や、マイクロ波放射手段(マイクロ波発生装置20〜マイクロ波アンテナ22、及び、マイクロ波高指向装置41)や、同期制御手段(同期コントローラ29)や、電子供給手段(電子供給装置31〜光電子発生用ターゲット40)等を追加して設けることにより、プラズマから発生した中性のデブリをECRにより効率良くイオン化させ、磁場の作用によりEUV集光ミラーの外側に速やかに排出することが可能になる。
本発明は、露光装置の光源として用いられる極端紫外光源装置において利用することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る極端紫外光源装置の構成を示す図である。 図1のII−IIにおける断面を示す図である。 電子サイクロトロン共鳴(ECR)の原理を説明するための図である。 図1に示す同期コントローラから出力される制御信号のタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る極端紫外光源装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る極端紫外光源装置の構成を示す図である。 図6に示す同期コントローラから出力される制御信号のタイミングチャートである。 熱電子放射型電子銃の電子発生原理を説明するための図である。 電界放射型電子銃の電子発生原理を説明するための図である。 本発明の第4の実施形態に係る極端紫外光源装置の構成を示す図である。 図10に示す紫外線電離による電子供給の原理を説明するための図である。 本発明の第5の実施形態に係る極端紫外光源装置の構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る極端紫外光源装置の構成を示す図である。 本発明の第7の実施形態に係る極端紫外光源装置の構成を示す図である。 マイクロ波アンテナから放射されるマイクロ波の放射範囲を示す図である。 マイクロ波放物面鏡によってマイクロ波高指向装置を形成する例を示す図である。 マイクロ波回転楕円面鏡によってマイクロ波高指向装置を形成する例を示す図である。 誘電体マイクロ波レンズによってマイクロ波高指向装置を形成する例を示す図である。
符号の説明
1…ターゲット物質(ドロップレットターゲット)、2…レーザ光(プレパルス)、3…レーザ光(メインパルス)、4…プラズマ、5…EUV光、6…磁束線、7…電子(初期電子)、8…紫外線、9…マイクロ波、10…チャンバ、11…ターゲット供給装置、12…ターゲットノズル、13…プレパルス用レーザ装置、14、16…集光レンズ、15…メインパルス用レーザ装置、17…EUV集光ミラー、18…ターゲット回収筒、19a、19b…電磁石コイル、20…マイクロ波発生装置、21…マイクロ波導波管、22…マイクロ波アンテナ、23…ターゲット回収配管、24…イオン排出管、25…ターゲット排気管、26…ターゲット循環装置、27…ターゲット供給管、28…ターゲット同期モニタ、29…同期コントローラ、31…電子供給装置、32、36…電子供給用コントローラ、33a…加熱用電源、33b…フィラメント、33c…加速用電極(陽極)、34a…引出し電極(陽極)、34b…エミッタ(陽極)、34c…加速用電極(陽極)、35…紫外線電離器、37…電子供給用レーザ装置、38…集光レンズ、39…電子供給用ターゲット、40…光電子発生用ターゲット、41…マイクロ波高指向装置、42…マイクロ波用放物面鏡、43…マイクロ波用回転楕円面鏡、44…誘電体マイクロ波レンズ、100…荷電粒子

Claims (14)

  1. 少なくとも極端紫外光を放射するプラズマをパルス動作により生成するプラズマ生成手段と、
    該プラズマから放射される極端紫外光を集光する集光光学系と、
    磁場が形成されている空間にパルス動作によりマイクロ波を照射して電子サイクロトロン共鳴を生じさせることにより、該プラズマから放出される中性粒子をイオン化するマイクロ波放射手段と、
    前記磁場を発生させると共に、少なくともイオン化された粒子をトラップする磁場を形成する磁場形成手段と、
    少なくとも前記プラズマ生成手段及び前記マイクロ波放射手段を同期制御する制御手段と、
    を具備する極端紫外光源装置。
  2. 前記プラズマ生成手段が、
    ターゲット物質を供給するターゲット供給装置と、
    前記ターゲット供給装置から供給されるターゲット物質を噴射するターゲットノズルと、
    前記ターゲットノズルから噴射されるターゲット物質に対してパルス動作によりレーザビームを照射することにより、プラズマを生成するレーザ装置と、
    を有する、請求項1記載の極端紫外光源装置。
  3. 前記プラズマ生成手段が、前記ターゲットノズルによって供給されるターゲット物質に対してパルス動作によりレーザビームを照射することにより、該ターゲット物質の密度を変化させる第2のレーザ装置をさらに有する、請求項2記載の極端紫外光源装置。
  4. 前記プラズマ生成手段が、
    電圧を印加されることにより放電してプラズマを生じるプラズマ生成物質を供給するプラズマ生成物質供給手段と、
    該プラズマ生成物質に印加される電圧をパルス動作により形成する電圧形成手段と、
    を有する、請求項1記載の極端紫外光源装置。
  5. 前記制御手段が、前記マイクロ波放射手段が前記プラズマ生成手段よりも先に動作を開始するように、前記プラズマ生成手段及び前記マイクロ波放射手段を同期制御する、請求項1〜4のいずれか1項記載の極端紫外光源装置。
  6. 前記マイクロ波放射手段によってマイクロ波が照射される領域に電子を供給する電子供給手段をさらに具備する請求項1〜5のいずれか1項記載の極端紫外光源装置。
  7. 前記制御手段が、前記プラズマ生成手段と、前記マイクロ波放射手段と、前記電子供給手段とを同期制御する、請求項6記載の極端紫外光源装置。
  8. 前記制御手段が、前記マイクロ波放射手段及び前記電子供給手段が前記プラズマ生成手段よりも先に動作を開始するように、前記プラズマ生成手段及び前記電子供給手段を同期制御する、請求項7記載の極端紫外光源装置。
  9. 前記電子供給手段が電子銃を含む、請求項6〜8のいずれか1項記載の極端紫外光源装置。
  10. 前記電子供給手段が、放電電極及び該放電電極に電圧を印加する手段を含む請求項6〜8のいずれか1項記載の極端紫外光源装置。
  11. 前記電子供給手段が、
    レーザビームを照射されることによりプラズマを生成する第2のターゲット物質と、
    前記第2のターゲット物質に照射されるレーザビームを射出する第3のレーザ装置と、
    を有する、請求項6〜8のいずれか1項記載の極端紫外光源装置。
  12. 前記電子供給手段が、
    レーザビームを照射されることにより光電子を放出する第3のターゲット物質と、
    前記第3のターゲット物質に照射されるレーザビームを射出する第4のレーザ装置と、
    を有する、請求項6〜8のいずれか1項記載の極端紫外光源装置。
  13. 前記マイクロ波放射手段から放射されるマイクロ波の指向性を高くするマイクロ波高指向手段をさらに具備する請求項1〜12のいずれか1項記載の極端紫外光源装置。
  14. 前記マイクロ波高指向手段が、マイクロ波用放物面鏡又はマイクロ波回転楕円面鏡又は誘電体マイクロ波レンズを含む、請求項13記載の極端紫外光源装置。
JP2006148054A 2006-05-29 2006-05-29 極端紫外光源装置 Active JP4937643B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006148054A JP4937643B2 (ja) 2006-05-29 2006-05-29 極端紫外光源装置
US11/976,276 US7705333B2 (en) 2006-05-29 2007-10-23 Extreme ultra violet light source apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006148054A JP4937643B2 (ja) 2006-05-29 2006-05-29 極端紫外光源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007317598A true JP2007317598A (ja) 2007-12-06
JP4937643B2 JP4937643B2 (ja) 2012-05-23

Family

ID=38851268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006148054A Active JP4937643B2 (ja) 2006-05-29 2006-05-29 極端紫外光源装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7705333B2 (ja)
JP (1) JP4937643B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009253032A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置
JP2010003548A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置及び極端紫外光の生成方法
US7671349B2 (en) 2003-04-08 2010-03-02 Cymer, Inc. Laser produced plasma EUV light source
JP2010123942A (ja) * 2008-10-24 2010-06-03 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置
JP2010186735A (ja) * 2008-09-19 2010-08-26 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置、極端紫外光源装置用レーザ光源装置及び極端紫外光源装置用レーザ光源の調整方法
US7812329B2 (en) 2007-12-14 2010-10-12 Cymer, Inc. System managing gas flow between chambers of an extreme ultraviolet (EUV) photolithography apparatus
JP2011009183A (ja) * 2008-09-29 2011-01-13 Gigaphoton Inc 極端紫外光源装置
WO2011027717A1 (ja) * 2009-09-01 2011-03-10 株式会社Ihi Lpp方式のeuv光源とその発生方法
JP2011054855A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Komatsu Ltd イオン化レーザ装置および極端紫外光光源装置
JP2012518252A (ja) * 2009-02-13 2012-08-09 ケーエルエー−テンカー コーポレイション 高温プラズマを持続させるための光ポンピング
JP2013511819A (ja) * 2009-12-01 2013-04-04 コリア ベーシック サイエンス インスティテュート 電子サイクロトロン共鳴イオン源を利用したx線発生装置及び方法
US8629417B2 (en) 2010-02-22 2014-01-14 Gigaphoton Inc. Extreme ultraviolet light generation apparatus
US8648536B2 (en) 2009-09-01 2014-02-11 Ihi Corporation Plasma light source
US9305764B2 (en) 2014-07-01 2016-04-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Plasma light source, inspection apparatus including plasma light source, and method of generating plasma light
JP2016058742A (ja) * 2008-09-19 2016-04-21 ギガフォトン株式会社 極端紫外光源装置用レーザ光源装置、及びレーザ光源装置
JP2016516257A (ja) * 2013-02-27 2016-06-02 エコール ポリテクニック パルス磁場によりレーザープラズマを磁化するための装置
EP2232330B1 (en) * 2007-12-20 2016-08-31 ASML Netherlands B.V. Drive laser for euv light source
CN110784981A (zh) * 2014-07-07 2020-02-11 Asml荷兰有限公司 极紫外光源
JP2022526079A (ja) * 2019-04-04 2022-05-23 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. 放射システム

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4850558B2 (ja) * 2006-03-31 2012-01-11 キヤノン株式会社 光源装置、及びそれを用いた露光装置、デバイス製造方法
JP5086664B2 (ja) * 2007-03-02 2012-11-28 ギガフォトン株式会社 極端紫外光源装置
JP5246916B2 (ja) * 2008-04-16 2013-07-24 ギガフォトン株式会社 Euv光発生装置におけるイオン回収装置および方法
JP5368221B2 (ja) * 2008-09-16 2013-12-18 ギガフォトン株式会社 極端紫外光源装置
JP2010103499A (ja) 2008-09-29 2010-05-06 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置および極端紫外光生成方法
JP5426317B2 (ja) 2008-10-23 2014-02-26 ギガフォトン株式会社 極端紫外光光源装置
EP2182412A1 (en) * 2008-11-04 2010-05-05 ASML Netherlands B.V. Radiation source and lithographic apparatus
US8436328B2 (en) * 2008-12-16 2013-05-07 Gigaphoton Inc. Extreme ultraviolet light source apparatus
JP5559562B2 (ja) * 2009-02-12 2014-07-23 ギガフォトン株式会社 極端紫外光光源装置
DE102009020776B4 (de) * 2009-05-08 2011-07-28 XTREME technologies GmbH, 37077 Anordnung zur kontinuierlichen Erzeugung von flüssigem Zinn als Emittermaterial in EUV-Strahlungsquellen
JPWO2010137625A1 (ja) * 2009-05-27 2012-11-15 ギガフォトン株式会社 ターゲット出力装置及び極端紫外光源装置
NL2004706A (nl) * 2009-07-22 2011-01-25 Asml Netherlands Bv Radiation source.
EP2478955B1 (en) * 2009-09-17 2016-11-23 Imagineering, Inc. Plasma-generation device
US20120267322A1 (en) * 2009-10-07 2012-10-25 Ramot At Tel-Aviv University Ltd. Method and system for plasma treatment of a liquid
JP5758153B2 (ja) * 2010-03-12 2015-08-05 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. 放射源装置、リソグラフィ装置、放射発生および送出方法、およびデバイス製造方法
JP5726587B2 (ja) * 2010-10-06 2015-06-03 ギガフォトン株式会社 チャンバ装置
TWI596384B (zh) * 2012-01-18 2017-08-21 Asml荷蘭公司 光源收集器元件、微影裝置及元件製造方法
US9544986B2 (en) 2014-06-27 2017-01-10 Plex Llc Extreme ultraviolet source with magnetic cusp plasma control
US9155178B1 (en) 2014-06-27 2015-10-06 Plex Llc Extreme ultraviolet source with magnetic cusp plasma control
WO2016006100A1 (ja) 2014-07-11 2016-01-14 ギガフォトン株式会社 極端紫外光生成装置
US9578729B2 (en) 2014-11-21 2017-02-21 Plex Llc Extreme ultraviolet source with dual magnetic cusp particle catchers
CN109712858B (zh) * 2018-12-28 2022-06-28 明建川 激光微波离子源
US11964062B2 (en) * 2019-09-03 2024-04-23 Luxhygenix Inc. Antimicrobial device using ultraviolet light
CN113665848B (zh) * 2021-08-27 2023-03-14 中国人民解放军国防科技大学 一种磁场力/力矩作用投送系统及其地面测试装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07258855A (ja) * 1994-03-25 1995-10-09 Shin Meiwa Ind Co Ltd Ecrプラズマ発生装置
WO2004092693A2 (en) * 2003-04-08 2004-10-28 Cymer, Inc. Collector for euv light source
JP2005017274A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Northrop Grumman Corp 先行パルスにより強化されたレーザ生成プラズマeuv光源
JP2005353736A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd プラズマx線発生装置
WO2006015125A2 (en) * 2004-07-28 2006-02-09 BOARD OF REGENTS OF THE UNIVERSITY & COMMUNITY COLLEGE SYSTEM OF NEVADA on Behalf OF THE UNIVERSITY OF NEVADA Electrode-less discharge extreme ultraviolet light source
JP2006080255A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4535732B2 (ja) 2004-01-07 2010-09-01 株式会社小松製作所 光源装置及びそれを用いた露光装置
US7196342B2 (en) * 2004-03-10 2007-03-27 Cymer, Inc. Systems and methods for reducing the influence of plasma-generated debris on the internal components of an EUV light source

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07258855A (ja) * 1994-03-25 1995-10-09 Shin Meiwa Ind Co Ltd Ecrプラズマ発生装置
WO2004092693A2 (en) * 2003-04-08 2004-10-28 Cymer, Inc. Collector for euv light source
JP2005017274A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Northrop Grumman Corp 先行パルスにより強化されたレーザ生成プラズマeuv光源
JP2005353736A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd プラズマx線発生装置
WO2006015125A2 (en) * 2004-07-28 2006-02-09 BOARD OF REGENTS OF THE UNIVERSITY & COMMUNITY COLLEGE SYSTEM OF NEVADA on Behalf OF THE UNIVERSITY OF NEVADA Electrode-less discharge extreme ultraviolet light source
JP2006080255A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8035092B2 (en) 2003-04-08 2011-10-11 Cymer, Inc. Laser produced plasma EUV light source
US7671349B2 (en) 2003-04-08 2010-03-02 Cymer, Inc. Laser produced plasma EUV light source
US7812329B2 (en) 2007-12-14 2010-10-12 Cymer, Inc. System managing gas flow between chambers of an extreme ultraviolet (EUV) photolithography apparatus
EP2232330B1 (en) * 2007-12-20 2016-08-31 ASML Netherlands B.V. Drive laser for euv light source
JP2009253032A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置
JP2010003548A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置及び極端紫外光の生成方法
JP2010186735A (ja) * 2008-09-19 2010-08-26 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置、極端紫外光源装置用レーザ光源装置及び極端紫外光源装置用レーザ光源の調整方法
JP2016058742A (ja) * 2008-09-19 2016-04-21 ギガフォトン株式会社 極端紫外光源装置用レーザ光源装置、及びレーザ光源装置
JP2011009183A (ja) * 2008-09-29 2011-01-13 Gigaphoton Inc 極端紫外光源装置
JP2014096372A (ja) * 2008-09-29 2014-05-22 Gigaphoton Inc 極端紫外光源装置
JP2010123942A (ja) * 2008-10-24 2010-06-03 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置
JP2012518252A (ja) * 2009-02-13 2012-08-09 ケーエルエー−テンカー コーポレイション 高温プラズマを持続させるための光ポンピング
CN102484937A (zh) * 2009-09-01 2012-05-30 株式会社Ihi Lpp方式的euv光源及其产生方法
US8648536B2 (en) 2009-09-01 2014-02-11 Ihi Corporation Plasma light source
US9000402B2 (en) 2009-09-01 2015-04-07 Ihi Corporation LPP EUV light source and method for producing the same
WO2011027717A1 (ja) * 2009-09-01 2011-03-10 株式会社Ihi Lpp方式のeuv光源とその発生方法
JP2011054855A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Komatsu Ltd イオン化レーザ装置および極端紫外光光源装置
JP2013511819A (ja) * 2009-12-01 2013-04-04 コリア ベーシック サイエンス インスティテュート 電子サイクロトロン共鳴イオン源を利用したx線発生装置及び方法
US8629417B2 (en) 2010-02-22 2014-01-14 Gigaphoton Inc. Extreme ultraviolet light generation apparatus
JP2016516257A (ja) * 2013-02-27 2016-06-02 エコール ポリテクニック パルス磁場によりレーザープラズマを磁化するための装置
US9305764B2 (en) 2014-07-01 2016-04-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Plasma light source, inspection apparatus including plasma light source, and method of generating plasma light
CN110784981A (zh) * 2014-07-07 2020-02-11 Asml荷兰有限公司 极紫外光源
CN110784981B (zh) * 2014-07-07 2023-07-28 Asml荷兰有限公司 极紫外光源
JP2022526079A (ja) * 2019-04-04 2022-05-23 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. 放射システム
JP7376604B2 (ja) 2019-04-04 2023-11-08 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. 放射システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4937643B2 (ja) 2012-05-23
US20080083887A1 (en) 2008-04-10
US7705333B2 (en) 2010-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4937643B2 (ja) 極端紫外光源装置
JP5448775B2 (ja) 極端紫外光源装置
JP5162113B2 (ja) 極端紫外光源装置
JP4578901B2 (ja) 極端紫外光源装置
JP5454881B2 (ja) 極端紫外光源装置及び極端紫外光の発生方法
KR102250568B1 (ko) 전자 주입기 및 자유 전자 레이저
US8907567B2 (en) Plasma light source and plasma light generation method
US7928418B2 (en) Extreme ultra violet light source apparatus
US6421421B1 (en) Extreme ultraviolet based on colliding neutral beams
US11831122B2 (en) Free electron laser orbital debris removal system
US20100176312A1 (en) Extreme ultra violet light source apparatus
JPWO2018198227A1 (ja) Euv光生成装置
JP5567640B2 (ja) 極端紫外光源装置
US7492867B1 (en) Nanoparticle seeded short-wavelength discharge lamps
NL2017991A (en) Apparatus and Method for Producing a Beam of Electron Bunches
NL2017475A (en) Electron Source
WO2017076696A1 (en) Electron beam chopper

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4937643

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250