JP6367551B2 - 新食感発酵ベーカリー製品 - Google Patents
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Description
(1)
少なくとも、水分、油分、糖分、卵、食塩、小麦粉、酵母を含み、
さらに、生地全量100重量%に対して、
水分が30〜44重量%、
油分が1〜24重量%の範囲とし、
発酵後の生地粘度を下記の所定の範囲にすべく前記水分及び/又は前記油分の量を調整した生地原料を、混合して混合生地とし、
前記混合生地を発酵させ、粘度が4,000〜27,000mPa・s(5℃)の範囲である一次発酵生地を型枠に絞り、ホイロ内で二次発酵を行い、焼成してなることを特徴とする新食感発酵ベーカリー製品の製造方法の構成とした。
(2)
前記糖分を、1〜18重量%の範囲としたことを特徴とする(1)に記載の新食感発酵ベーカリー製品の製造方法の構成とした。
(3)
前記一次発酵生地の前記型枠への絞り、二次発酵及び焼成を、自動化したことを特徴とする(1)又は(2)に記載の新食感発酵ベーカリー製品の製造方法の構成とした。
(4)
円盤状に焼成した(1)〜(3)の何れかに新食感発酵ベーカリー製品2枚で、具材をサンドしたことを特徴とするベーカリー製品の製造方法の構成とした。
(5)
少なくとも、水分、油分、糖分、卵、食塩、小麦粉、酵母を含み、
さらに、生地全量100重量%に対して、
水分が30〜44重量%、
油分が1〜24重量%の範囲とし、
発酵後の生地粘度を下記の所定の範囲にすべく前記水分及び/又は前記油分の量を調整した生地原料を、混合して混合生地とし、
前記混合生地を冷凍した新食感発酵ベーカリー製品用冷凍生地の製造方法であって、
前記新食感発酵ベーカリー製品用冷凍生地を冷蔵解凍により発酵させ、粘度が4,000〜27,000mPa・s(5℃)の範囲であることを特徴とする新食感発酵ベーカリー製品用冷凍生地の製造方法の構成とした。
(6)
(1)〜(4)の何れかに記載の新食感発酵ベーカリー製品を、冷凍したことを特徴とする新食感発酵ベーカリー製品の製造方法の構成とした。
[発酵生地調整方法]
発酵生地は、先ず、生地材料を計量し、全ての生地原料をボウル内に投入し、攪拌、混合した(ストレート法)。その後、冷蔵庫(5℃)に一晩低温に保持し一次発酵させた。その後、焼成用の型枠に80g絞った。続いて、温度38℃、湿度80%のホイロに入れ、60分間発酵を行った。
粘度測定は、発酵簡易型B型粘度計(RION社製VISCO TESTER)を用いた。ロータは、1号ロータ(直径24mm、高さ53mm内部中空)、或いは2号ロータ(直径15mm、厚み1mm)を使用し、発酵終了後(5℃)に行った。ロータの回転速度は62.5rpmである。一次発酵生地の粘度は、4,000〜140,000mPa・s(5℃)の範囲であり、より好ましくは7,000〜50,000mPa・s(5℃)である。この範囲であれば、機械による定量、発酵、焼成ラインに製造可能で、大量生産可能である。一次発酵生地の粘度は、水分及び/又は油分量で調整することができる。
オーブンの上火を250℃、下火を230℃として、8分間焼成した。
官能評価は、熟練したパネラー9人が、外観観察、試食を行い、「良好」、「不可」の2択で行った。評価は、9人のパネラーの内、「良好」と判断した人数が、8人以上の場合には「◎」(非常に好ましい)、7人又は6人の場合には「○」(好ましい)、5人又は4人の場合には「△」(どちらとも言えない)、3人の場合には「▲」(やや好ましくない)、2以下の場合には「×」(好ましくない)とした。
図1の1.に示すように、水分量を変化させたA〜Gの試験区で焼成状態を比較した。図1の1.に示す生地原料を混合し、上述の一次発酵を経て、一次発酵生地の粘度を上述の方法で測定した(図1の2.)。試験区Aでは、生地粘度が硬く、明らかに手で絞ることができなかったことから、その後の、粘度測定、焼成試験は中止した。
図4の1.に示すように、油分量を変化させたH〜Kの試験区で焼成状態を比較した。Dは、実施例1のDと同じである。図4の1.に示す生地原料を混合し、上述の一次発酵を経て、一次発酵生地の粘度を上述の方法で測定した(図4の2.)。
図6の1.に示すように、糖分量を変化させたL〜Oの試験区で焼成状態を比較した。Dは、実施例1のDと同じである。図6の1.に示す生地原料を混合し、上述の一次発酵を経て、一次発酵生地の粘度を上述の方法で測定した(図6の2.)。
図8に、実施例1のD配合で、同焼型(底部径90mm)に、一次発酵生地を40g絞り、同条件で、円盤状に焼成したバンズ風新食感発酵ベーカリー製品2枚で、具材をサンドして、新食感発酵ベーカリー製品を用いた応用例を示した。
Claims (6)
- 少なくとも、水分、油分、糖分、卵、食塩、小麦粉、酵母を含み、
さらに、生地全量100重量%に対して、
水分が30〜44重量%、
油分が1〜24重量%の範囲とし、
発酵後の生地粘度を下記の所定の範囲にすべく前記水分及び/又は前記油分の量を調整した生地原料を、混合して混合生地とし、
前記混合生地を発酵させ、粘度が4,000〜27,000mPa・s(5℃)の範囲である一次発酵生地を型枠に絞り、ホイロ内で二次発酵を行い、焼成してなることを特徴とする新食感発酵ベーカリー製品の製造方法。 - 前記糖分を、1〜18重量%の範囲としたことを特徴とする請求項1に記載の新食感発酵ベーカリー製品の製造方法。
- 前記一次発酵生地の前記型枠への絞り、二次発酵及び焼成を、自動化したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の新食感発酵ベーカリー製品の製造方法。
- 円盤状に焼成した請求項1〜請求項3の何れか1項に新食感発酵ベーカリー製品2枚で、具材をサンドしたことを特徴とするベーカリー製品の製造方法。
- 少なくとも、水分、油分、糖分、卵、食塩、小麦粉、酵母を含み、
さらに、生地全量100重量%に対して、
水分が30〜44重量%、
油分が1〜24重量%の範囲とし、
発酵後の生地粘度を下記の所定の範囲にすべく前記水分及び/又は前記油分の量を調整した生地原料を、混合して混合生地とし、
前記混合生地を冷凍した新食感発酵ベーカリー製品用冷凍生地の製造方法であって、
前記新食感発酵ベーカリー製品用冷凍生地を冷蔵解凍により発酵させ、粘度が4,000〜27,000mPa・s(5℃)の範囲であることを特徴とする新食感発酵ベーカリー製品用冷凍生地の製造方法。 - 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の新食感発酵ベーカリー製品を、冷凍したことを特徴とする新食感発酵ベーカリー製品の製造方法。
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